JP6215145B2 - コンバイン - Google Patents

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本発明は、コンバインの穀粒搬送装置に関する。
コンバインにおける穀粒搬送装置は、脱穀部で脱穀処理された穀粒を水平方向に搬送する第一スクリューコンベアと、第一スクリューコンベアで搬送された穀粒を水平方向と直交する方向(例えば上方向)に搬送する第二スクリューコンベアとを備えている(例えば特許文献1を参照)。これらの第一・第二スクリューコンベアはケース部の内部で連結されている。
特開2001−204233号公報
前記特許文献等の従来技術において、第一スクリューコンベアにおけるスクリュー羽根の下流側端部には、スクリュー軸の軸心を通る平面と同一平面となるように、板状の投出し羽根が二枚配設されている。
上記の如く構成された穀粒搬送装置においては、第一スクリューコンベアと第二スクリューコンベアとの間で穀粒の搬送効率を高めるために、投出し羽根を大きくすることが望ましい。一方、投出し羽根が大きすぎると、投出し羽根によって穀粒がケース部を押圧することによる面圧が大きくなり、ケース部が摩耗することとなる。
本発明は、上記を鑑みて、第一スクリューコンベアと第二スクリューコンベアとの間で穀粒の搬送効率を向上させるとともに、投出し羽根によって穀粒がケース部を押圧することによる面圧を抑制することにより、ケース部の摩耗を低減することの可能なコンバインを提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に係る発明は、水平スクリュー軸を中心に水平スクリュー羽根を回転させることで、脱穀部で脱穀処理された穀粒を第一の方向である水平方向に搬送する第一スクリューコンベアと、前記第一スクリューコンベアの下流側端部に連結され、第二スクリュー軸を中心に第二スクリュー羽根を回転させることで、前記第一スクリューコンベアで搬送された穀粒を前記第一の方向と直交する第二の方向に搬送する第二スクリューコンベアと、を備えるコンバインにおいて、前記第一スクリューコンベアの下流側端部と第二スクリューコンベアの上流側端部とは、筒状のケース部の内部で互いに連結され、前記第一スクリューコンベアの下流側端部には、前記水平スクリュー軸の軸心を通る平面と同一平面となるように、板状の第一投出し羽根が前記水平スクリュー羽根に連続して配設され、前記第一スクリューコンベアの下流側端部には、前記水平スクリュー軸の軸心を挟んで前記第一投出し羽根と対向する位置に、前記水平スクリュー軸の軸心を通る平面と同一平面となるように、板状の第二投出し羽根が配設され、前記第二投出し羽根は、前記第一投出し羽根よりも小さく形成されるとともに、前記ケース部の壁面に最も近付いた際の前記壁面からの距離が、前記第一投出し羽根が前記壁面に最も近付いた際の前記第一投出し羽根と前記壁面との距離よりも大きくなるように配置され、前記第一スクリューコンベア及び前記第二スクリューコンベアは、前記第一投出し羽根が前記第二スクリューコンベアに対して90度上流側に位置する際に、前記第二スクリューコンベアにおけるスクリュー羽根の上流側端部が、前記第一スクリューコンベアに対して180度上流側から90度上流側の間に位置するように、同周期で回転するように互いに連結されるものである。
請求項2に係る発明は、前記第一投出し羽根は、前記水平スクリュー軸側に配設される基端部と、前記水平スクリュー軸から前記基端部よりも半径方向外側に配設される先端部と、を備え、前記先端部は前記基端部に対して着脱可能とされる、としたものである。
請求項3に係る発明は、前記先端部は、前記基端部における着脱位置が可変とされることにより、前記水平スクリュー軸からの距離を調節可能とされる、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、第一スクリューコンベアと第二スクリューコンベアとの間で穀粒の搬送効率を向上させるとともに、投出し羽根によって穀粒がケース部を押圧することによる面圧を抑制することにより、ケース部の摩耗を低減することが可能となる。また、第一スクリューコンベアと第二スクリューコンベアとの間で穀粒の搬送効率を最適な状態に設定することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、第一投出し羽根における先端部が摩耗した際に、先端部を交換することによって、第一投出し羽根の耐久性を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、第一投出し羽根における先端部が摩耗した際に、先端部の水平スクリュー軸からの距離を調節することによって、第一スクリューコンベアから第二スクリューコンベアへの搬送効率を維持することが可能となる。
コンバインを示す左側面図。 コンバインを示す右側面図。 コンバインを示す平面図。 脱穀装置と選別装置とを示す図。 脱穀装置を示す背面図。 一番コンベア及び揚穀コンベアを示す正面図。 一番コンベア及び揚穀コンベアの連結部分を示す斜視図。 (a)及び(b)は一番コンベア及び揚穀コンベアの連結部分を示す正面図。 一番コンベアの下流端部分を示す正面図。 (a)は一番コンベア及び揚穀コンベアの連結部分を示す右側面図、(b)は一番コンベア及び揚穀コンベアの連結部分を示す平面図。
まず、コンバイン100について簡単に説明する。
図1から図3はそれぞれ、コンバイン100の左側面、右側面、及び平面を示している。図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向、及び、上下方向を矢印で示している。
コンバイン100は、主に走行装置1と、刈取装置2と、脱穀装置3と、選別装置4と、貯留装置5と、動力装置6と、で構成されている。脱穀部である脱穀装置3の左側には、後述する扱胴31の左側方をカバーするサイドカバー7が配設される。また、コンバイン100には、穀粒を貯えるグレンタンク8と、該グレンタンク8から穀粒を排出できる排出オーガ9が備えられている。
走行装置1は、シャシフレーム10の下方に設けられている。走行装置1は、トランスミッション11と、左右一対のクローラ装置12・12と、で構成されている。トランスミッション11は、後述するディーゼルエンジン61の動力をクローラ装置12・12へ伝達する。クローラ装置12・12は、コンバイン100を前後方向に走行させる。また、クローラ装置12・12は、コンバイン100を左右方向に旋回させる。
刈取装置2は、走行装置1の前方に設けられている。刈取装置2は、リール21と、カッター22と、オーガ23と、コンベヤ24と、図示しないロータと、で構成されている。リール21は、回転することによって圃場の穀稈をカッター22へ案内する。カッター22は、リール21によって案内された穀稈を切断する。オーガ23は、カッター22によって切断された穀稈を所定の位置に集合させる。コンベヤ24は、オーガ23によって集合させた穀稈をロータ25まで搬送する。ロータは、コンベヤ24が搬送してきた穀稈を脱穀装置3へ送り込む。
脱穀装置3は、刈取装置2の後方に設けられている。脱穀装置3は、扱胴31と、受網32と、で構成されている。扱胴31は、回転することによって穀稈を脱穀する。また、扱胴31は、回転することによって穀稈を搬送する。受網32は、扱胴31によって搬送される穀稈を支持するとともに、脱穀物を選別装置4へ落下させる。本実施形態において、受網32は機体の右半分と左半分とにそれぞれ2枚ずつ配設されている。
選別装置4は、脱穀装置3の下方に設けられている。選別装置4は、揺動装置41と、送風装置42と、で構成されている。揺動装置41は、脱穀物をふるいにかけて穀粒を選別する。搖動装置41で選別された穀粒は、第一スクリューコンベアである一番コンベア143、及び、第二スクリューコンベアである揚穀コンベア151からなる穀粒搬送装置で搬送され、投入口153を介してグレンタンク51に投入される。送風装置42は、揺動装置41の上に残った藁屑等を吹き飛ばす。なお、藁屑等は、カッターによって細かく裁断されて排出される。
貯留装置5は、脱穀装置3及び選別装置4の側方に設けられている。貯留装置5は、グレンタンク51と、排出オーガ52と、で構成されている。グレンタンク51は、選別装置4から一番コンベア143及び揚穀コンベア151を介して搬送されてきた穀粒を貯留する。排出オーガ52は、グレンタンク51内の穀粒を排出する際に用いられる。なお、排出オーガ52は、穀粒の排出作業を行なう際に回動され、穀粒を任意の場所に排出できる。
動力装置6は、貯留装置5の前方に設けられている。動力装置6は、ディーゼルエンジン61で構成されている。ディーゼルエンジン61は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。具体的に説明すると、ディーゼルエンジン61は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを走行装置1などの動力に変換する。なお、電気によって動力を発生させる電動モータであってもよい。
次に、脱穀装置3と選別装置4について、図4等を用いて更に詳しく説明する。上述したように、脱穀装置3は、扱胴31と、受網32と、で構成されている。扱胴31は、回転することによって穀稈を脱穀する。また、扱胴31は、回転することによって穀稈を搬送する。受網32は、扱胴31によって搬送される穀稈を支持するとともに、脱穀物を選別装置4へ落下させる。
扱胴31は、主に、センターシャフト311と、インペラ312と、ツースバー313と、で構成されている。本扱胴31においては、センターシャフト311の前端部にインペラ312が配置され、該インペラ312の後方にセンターシャフト311を中心として複数のツースバー313が配置されている。
センターシャフト311は、長く直線状に形成された構造体である。センターシャフト311は、インペラ312やツースバー313を支持する。センターシャフト311は、その前端部でインペラ312を支持し、その中央部から後端部にかけて複数のツースバー313を支持する。なお、センターシャフト311は、その前端部及び後端部がケース314によって回転自在に支持されている。
インペラ312は、螺旋状のブレード312bが形成された構造体である。インペラ312は、ロータ25によって送り込まれてきた穀稈を掻き込む。つまり、インペラ312は、回転することにより、ロータ25によって送り込まれてきた穀稈を取り込んで後方へ送り出すのである。なお、インペラ312は、螺旋状のブレード312bを備えた構造に限定するものではなく、複数のブレードを備えた構造であっても良い。
ツースバー313は、複数の扱ぎ歯313tを所定の間隔をあけて平行に取り付けた構造体である。ツースバー313は、インペラ312が送り出した穀稈を脱穀する。つまり、ツースバー313は、回転することにより、インペラ312が送り出した穀稈を揉み込んで脱穀物を落とすのである。扱胴31で脱穀処理された穀稈の一部や塵は、扱胴31の後方に流下し、脱穀装置3の後方より排出される。なお、ツースバー313は、複数の扱ぎ歯313tを備えた構造に限定するものではなく、螺旋状のブレードを支持する構造であっても良い。また、複数のツースバー313によって円筒状の回転体を構成するのではなく、一の円筒形状の部材に複数の扱ぎ歯313tを備えた構造であっても良い。また、脱穀装置3の後部に穀稈を裁断するカッターを配設する構成とすることも可能である。
受網32は、主に、網体321で構成されている。本受網32においては、複数のツースバー313によって構成される回転体の下方を覆うように網体321が配置されている。
網体321は、複数のワイヤ321wを所定の間隔をあけて平行に張り巡らした構造体である。網体321は、ツースバー313によって揉み込まれる穀稈を支持する。また、網体321は、その隙間から脱穀物を選別装置4へ落下させる。なお、網体321は、その左端部及び右端部がケース314によって脱着自在に支持されている。
次に、選別装置4について説明する。
上述したように、選別装置4は、揺動装置41と、送風装置42と、で構成されている。揺動装置41は、脱穀物をふるいにかけることによって穀粒を選別する。送風装置42は、脱穀物に含まれる藁屑等を吹き飛ばすことによって穀粒を選別する。
揺動装置41は、主に、フィードパン411と、チャフシーブ412と、ストローラック413と、セパレータ414と、で構成されている。本揺動装置41においては、フィードパン411の後方にチャフシーブ412が配置され、該チャフシーブ412の後方にストローラック413が配置されている。更に、チャフシーブ412の上方にセパレータ414が配置されている。
フィードパン411は、広く平らに形成された構造体である。フィードパン411は、受網32から落下してきた脱穀物を受け止める。また、フィードパン411は、前後に揺動することにより、該フィードパン411上の脱穀物を均しながら後方に移動させる。このとき、脱穀物は、斜めに取り付けられたフィン411fによって左右方向にも満遍なく広げられる。
チャフシーブ412は、複数のシーブプレート412pを所定の間隔をあけて平行に取り付けた構造体である。チャフシーブ412は、フィードパン411から送られてきた脱穀物を濾過する。つまり、チャフシーブ412は、前後に揺動することにより、フィードパン411から送られてきた脱穀物をふるいにかけるのである。これにより、脱穀物に混入している藁屑等を浮き上がらせ、穀粒と分けることができる。こうして、チャフシーブ412は、脱穀物から穀粒の選別(「精選別」とする)を行なう。なお、精選別後の脱穀物(穀粒のみとなっている「一番処理物」)は、ふるい網415を通った後に、第一流穀板431に案内されて一番樋43へ落下し、一番コンベア143で右側方へと搬送される(図5及び図6中の矢印F1を参照)。また、チャフシーブ412の上に残った脱穀物は、後方に移動してストローラック413へ送られる。
ストローラック413は、複数のラックプレート413pを所定の間隔をあけて平行に取り付けた構造体である。ストローラック413は、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物を濾過する。つまり、ストローラック413は、前後に揺動することにより、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物をふるいにかけるのである。これにより、脱穀物に混入している比較的に大きな藁屑等を支持し、穀粒と分けることができる。こうして、ストローラック413は、脱穀物から穀粒の選別(「精選別」とする)を行なう。なお、精選別後の脱穀物(穀粒と少数の小さな藁屑等となっている「二番処理物」)は、第二流穀板441に案内されて二番樋44へ落下する。二番樋44に落下した脱穀物は、二番コンベア144で右側方へと搬送され、選別装置4の前端側に還元搬送されて、再度選別処理が行われる。また、ストローラック413の上に残った脱穀物は、後方に移動して外部へ排出される。
セパレータ414は、広く平らな板材に無数の穴を設けた構造体である。セパレータ414は、受網32から落下してきた脱穀物を濾過する。つまり、セパレータ414は、前後に揺動することにより、受網32から落下してきた脱穀物をふるいにかけるのである。これにより、脱穀物に混入している比較的に大きな藁屑等を引っ掛け、残りの脱穀物と分けることができる。こうして、セパレータ414は、脱穀物から比較的に大きな藁屑等を取り除く(「粗選別」とする)。なお、粗選別後の脱穀物(穀粒と多数の小さな藁屑等となっている)は、直接にチャフシーブ412へ落下する。また、セパレータ414の上に残った脱穀物は、後方に移動してストローラック413へ落下する。このとき、脱穀物は、ふるい線414Sによって更にふるいにかけられる。
その後、チャフシーブ412は、フィードパン411から送られてきた脱穀物とともに、セパレータ414から落下してきた脱穀物をふるいにかけるのである。上述したように、精選別後の脱穀物(穀粒のみとなっている)は、ふるい網415を通った後に、第一流穀板431に案内されて一番樋43へ落下する。また、チャフシーブ412の上に残った脱穀物は、後方に移動してストローラック413へ送られる。
加えて、ストローラック413は、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物とともに、セパレータ414から落下してきた脱穀物をふるいにかけるのである。上述したように、精選別後の脱穀物(穀粒と少数の小さな藁屑等となっている)は、第二流穀板441に案内されて二番樋44へ落下する。また、ストローラック413の上に残った脱穀物は、後方に移動して外部へ排出される。
送風装置42は、主に、ファン421と、ファンケース422と、で構成されている。本送風装置42においては、フィードパン411の下方にファン421が配置され、該ファン421を覆うようにファンケース422が配置されている。
ファン421は、複数のファンプレート421pを所定の角度毎に取り付けた構造体である。ファン421は、チャフシーブ412やストローラック413に向けて風を送り、藁屑等を吹き飛ばす。つまり、ファン421は、回転して風を送り出すことにより、チャフシーブ412上の藁屑等や該チャフシーブ412から落下してきた藁屑等を吹き飛ばす。また、ファン421は、回転して風を送り出すことにより、ストローラック413上の藁屑等や該ストローラック413から落下してきた藁屑等を吹き飛ばす。これにより、脱穀物に混入している比較的に小さな藁屑等を吹き飛ばし、穀粒と分けることができる。こうして、ファン421は、脱穀物から穀粒の選別を行なう。なお、選別後の脱穀物(穀粒のみとなっている)は、第一流穀板431に案内されて一番樋43へ落下する。若しくは、選別後の脱穀物(穀粒と少数の小さな藁屑等となっている)は、第二流穀板441に案内されて二番樋44へ落下する。
ファンケース422は、板材を折り曲げて形成された構造体である。ファンケース422は、ファン421を覆うとともに該ファン421が送り出した風を所定の方向へ案内する。具体的に説明すると、ファンケース422は、ファン421が送り出した風を四つに分岐し、それぞれを所定の方向へ案内する。
次に、本実施形態に係るコンバイン100における穀粒搬送装置について、図5から図10を用いて説明する。上述したように、穀粒搬送装置は、第一スクリューコンベアである一番コンベア143と、第二スクリューコンベアである揚穀コンベア151とを備える。具体的には図5及び図6に示す如く、本実施形態に係る穀粒搬送装置は、脱穀装置3の下部において右方向(図5及び図6中の矢印F1で示す方向)に穀粒を搬送し、その下流側端部が脱穀装置3の右外側に延出される一番コンベア143と、脱穀装置3の右側方でその下端部が一番コンベア143の下流側端部に連結され、穀粒を上方(図5及び図6中の矢印F2で示す方向)に搬送する揚穀コンベア151とを備える。
図5及び図6に示す如く、一番コンベア143は水平スクリュー軸143aと水平スクリュー軸143aの周囲に螺旋状に配設された板状の水平スクリュー羽根143bとを備える。水平スクリュー羽根143bの最も下流側の端部143cは、羽根の厚さが厚くなるように形成されている。そして、水平スクリュー軸143aが右側方視で反時計回り(図7から図10に示す矢印R1を参照)に回転することにより、水平スクリュー羽根143bが穀粒を第一の方向である右方向に搬送する。
また、図5及び図6に示す如く、揚穀コンベア151は揚穀スクリュー軸151aと揚穀スクリュー軸151aの周囲に螺旋状に配設された板状の揚穀スクリュー羽根151bとを備える。揚穀コンベア151は揚穀筒152の内部に収容され、揚穀筒152の上端部には穀粒をグレンタンク51に投入する投入口153が配設されている。そして、揚穀スクリュー軸151aが平面視で時計回り(図7から図10に示す矢印R2を参照)に回転することにより、揚穀スクリュー羽根151bが穀粒を第一の方向と直交する第二の方向である上方に搬送する。
図6に示す如く、一番コンベア143の下流側端部(右側端部)と揚穀コンベア151の上流側端部(下端部)とは、筒状のケース部161の内部で互いに連結されている。具体的には、上方と左側方に開口部を有するケース部161の内部にべベルケース162が収容されている。そして、ケース部161の左側方から一番コンベア143の下流側端部が挿入され、一番コンベア143の水平スクリュー軸143aが軸受150を介してべベルケース162に対して回転自在に支持されている。また、ケース部161の上方から揚穀コンベア151の下端部が挿入され、揚穀コンベア151の揚穀スクリュー軸151aが軸受156を介してべベルケース162に対して回転自在に支持されている。
べベルケース162の内部では、図8に示す如く、水平スクリュー軸143aの下流側端部に配設されたべベルギヤ145と、揚穀スクリュー軸151aの下端部に配設されたべベルギヤ155とが歯合する。これにより、一番コンベア143と揚穀コンベア151とが連結され、一番コンベア143が矢印R1の方向に回転した場合は、揚穀コンベア151が矢印R2の方向に回転するように構成される。
一番コンベア143には、二枚の投出し羽根147・148が配設される。具体的には、一番コンベア143の下流側端部に、略円筒状の支持部材146が水平スクリュー軸143aと相対回転不能に配設されている。そして、支持部材146と、水平スクリュー羽根143bの端部143cとの間に、水平スクリュー軸143aの軸心を通る平面と同一平面となるように、板状の第一投出し羽根147が水平スクリュー羽根143bの端部143cに連続して配設される。
第一投出し羽根147は、支持部材146に支持されて水平スクリュー軸143aの側に配設された基端部147aと、基端部147aにおいて基端部147aよりも水平スクリュー軸143aから半径方向外側に形成された先端部147bと、で構成される。そして、基端部147aと先端部147bとをボルト149・149等の締結部材で締結することにより、第一投出し羽根147を形成する。即ち、先端部147bは基端部147aに対して着脱可能に構成されている。
また、支持部材146に、水平スクリュー軸143aの軸心を挟んで第一投出し羽根147と対向する位置に、水平スクリュー軸143aの軸心を通る平面と同一平面となるように、板状の第二投出し羽根148が配設される。第二投出し羽根148の回転方向と反対側の面には、第二投出し羽根148を補強するための補強部148aが支持部材146との間に配設される。
本実施形態における穀粒搬送装置は、上記の如く構成することにより、一番コンベア143から揚穀コンベア151に穀粒を搬送する。即ち、一番コンベア143の下流側端部に送られた穀粒が、第一投出し羽根147及び第二投出し羽根148によって投げ上げられ、揚穀コンベア151によって上方に搬送されるのである。ここで、第一投出し羽根147は、穀粒を搬送している水平スクリュー羽根143bと連続している。即ち、第一投出し羽根147は穀粒を上方に搬送する際の主流となって機能し、第二投出し羽根148は第一投出し羽根147で搬送しきれなかった穀粒を上方に搬送するように機能する。
本実施形態において、第一投出し羽根147の基端部147aと、第二投出し羽根148とは略同一の大きさに形成される。つまり、第一投出し羽根147は、先端部147bが基端部147aから突出している部分だけ、第二投出し羽根148よりも半径方向外側に大きく形成されている。換言すれば、図8(a)及び(b)に示す如く、第二投出し羽根148は、第一投出し羽根147よりも小さく形成される。このため、第二投出し羽根148がケース部161の壁面161aに最も近付いた際(図8(a)に示す如く、第二投出し羽根148が下側に位置する状態)の壁面161aからの距離d1が、第一投出し羽根147が壁面161aに最も近付いた際(図8(b)に示す如く、第一投出し羽根147が下側に位置する状態)の第一投出し羽根147と壁面161aとの距離d2よりも大きくなる。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、一番コンベア143と揚穀コンベア151との間で穀粒の搬送効率を向上させることができる。つまり、穀粒を上方に搬送する際の主流となって機能する第一投出し羽根147を第二投出し羽根148よりも大きくすることにより、主流側の第一投出し羽根147による搬送量を確保することができる。
また、上記の如く、第二投出し羽根148がケース部161の壁面161aに最も近付いた際の壁面161aからの距離d1が、第一投出し羽根147が壁面161aに最も近付いた際の第一投出し羽根147と壁面161aとの距離d2よりも大きくなるため、第一投出し羽根147及び第二投出し羽根148によって穀粒がケース部161の壁面161aを押圧することによる平均の面圧を抑制することができる。これにより、ケース部161の摩耗を低減することが可能となる。
また、本実施形態における第一投出し羽根147の先端部147bは基端部147aに対して着脱可能に構成されている。このため、先端部147bが摩耗した際に、先端部147bを交換することによって、第一投出し羽根147の投出し性能を回復させることができる。即ち、先端部147bを基端部147aに対して着脱可能とすることにより、第一投出し羽根147の耐久性を向上させることを可能としている。
また、図9に示す如く、第一投出し羽根147において、基端部147aと先端部147bとをボルト149・149等の締結部材で締結する際の締結孔147c・147cを長孔し、その長手方向を水平スクリュー軸143aの半径方向とすることにより、先端部147bは、基端部147aにおける着脱位置を可変とすることもできる。これにより、先端部147bの水平スクリュー軸143aからの距離Dが調節可能となる。即ち、先端部147bが摩耗し、第一投出し羽根147とケース部161の壁面161aとの距離d2が大きくなった場合に、先端部147bの水平スクリュー軸143aからの距離Dを大きく調整することにより、第一投出し羽根147と壁面161aとの距離d2を適切な値に調節することが可能となる。つまり、一番コンベア143から揚穀コンベア151の搬送効率を維持することが可能となる。
また、本実施形態においては図10(a)に示す如く、一番コンベア143及び揚穀コンベア151は、第一投出し羽根147が揚穀コンベア151(図10(a)中のA1)に対して90度上流側(図10(a)中のL1)に位置する際に、図10(b)に示す如く揚穀コンベア151における揚穀スクリュー羽根151bの上流側端部151c(図10(b)中のL2)が、一番コンベア143(図10(b)中のA2)に対して180度上流側から90度上流側の間に位置するように、同周期で回転するように互いに連結されている。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、一番コンベア143と揚穀コンベアへ151との間で穀粒の搬送効率を最適な状態に設定することが可能となる。即ち、穀粒を上方に搬送する際の主流となって機能する第一投出し羽根147で穀粒を投出すタイミングと、揚穀コンベア151における揚穀スクリュー羽根151bの上流側端部151cが穀粒をすくうタイミングとを一致させることができる。つまり、第一投出し羽根147で穀粒を投出したタイミングで揚穀スクリュー羽根151bが揚穀をすくうことができるため、一番コンベア143と揚穀コンベアへ151との間における穀粒の搬送効率を最適化することが可能となるのである。
100 コンバイン
143 一番コンベア(第一スクリューコンベア)
143b 水平スクリュー羽根
147 第一投出し羽根
148 第二投出し羽根
161 ケース部

Claims (3)

  1. 水平スクリュー軸を中心に水平スクリュー羽根を回転させることで、脱穀部で脱穀処理された穀粒を第一の方向である水平方向に搬送する第一スクリューコンベアと、前記第一スクリューコンベアの下流側端部に連結され、第二スクリュー軸を中心に第二スクリュー羽根を回転させることで、前記第一スクリューコンベアで搬送された穀粒を前記第一の方向と直交する第二の方向に搬送する第二スクリューコンベアと、を備えるコンバインにおいて、
    前記第一スクリューコンベアの下流側端部と第二スクリューコンベアの上流側端部とは、筒状のケース部の内部で互いに連結され、
    前記第一スクリューコンベアの下流側端部には、前記水平スクリュー軸の軸心を通る平面と同一平面となるように、板状の第一投出し羽根が前記水平スクリュー羽根に連続して配設され、
    前記第一スクリューコンベアの下流側端部には、前記水平スクリュー軸の軸心を挟んで前記第一投出し羽根と対向する位置に、前記水平スクリュー軸の軸心を通る平面と同一平面となるように、板状の第二投出し羽根が配設され、
    前記第二投出し羽根は、前記第一投出し羽根よりも小さく形成されるとともに、前記ケース部の壁面に最も近付いた際の前記壁面からの距離が、前記第一投出し羽根が前記壁面に最も近付いた際の前記第一投出し羽根と前記壁面との距離よりも大きくなるように配置され
    前記第一スクリューコンベア及び前記第二スクリューコンベアは、前記第一投出し羽根が前記第二スクリューコンベアに対して90度上流側に位置する際に、前記第二スクリューコンベアにおけるスクリュー羽根の上流側端部が、前記第一スクリューコンベアに対して180度上流側から90度上流側の間に位置するように、同周期で回転するように互いに連結される
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記第一投出し羽根は、前記水平スクリュー軸側に配設される基端部と、前記水平スクリュー軸から前記基端部よりも半径方向外側に配設される先端部と、を備え、
    前記先端部は前記基端部に対して着脱可能とされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記先端部は、前記基端部における着脱位置が可変とされることにより、前記水平スクリュー軸からの距離を調節可能とされる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
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