JP4113303B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリュー型ロータを進行方向に対して直角方向に配置し、該ロータ上方にグレンタンクを配置すると共に、該グレンタンクに選別された穀粒を搬送する揚穀コンベアを立設した汎用コンバインの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、走行装置上に選別装置を載置し、その上部に左右方向に軸心を有するロータを前後平行に配置し、該ロータ上方にグレンタンクを配置した汎用コンバインにおいて、前記選別装置により選別された精粒は一番コンベアで機体側方に搬送され、機体側部に立設する揚穀コンベアにより上方に搬送されてグレンタンク内に収納するように構成していた。
【0003】
このうち、前記揚穀コンベアの上部では、搬送されてきた精粒をグレンタンク側方に配置したスクリュー状のオーガで排出し、該精粒をグレンタンク上面から垂設したガイド板で誘導して分散させることにより、精粒をグレンタンク内に均一に分散させ均等に貯留する技術は知られている。このようなレベリングオーガへは、エンジンの駆動力が第二ロータに伝達され、該第二ロータから一番コンベアを介してレベリングオーガに伝達される構成となっていた。
【0004】
また、揚穀コンベアの下部では、横送りコンベアから搬送されてきた一番物などの精粒は揚穀コンベアの下部の円弧状の受部に蓄えられ、該受部に蓄えられた精粒は、揚穀コンベア下部に軸支されたスプロケットのチェーン上のバケットにより掬い上げられ、そのまま揚穀コンベアの上部まで搬送されていた。さらに、揚穀コンベアの側方には排稈ビータが配設され、該排稈ビータの回動軸にはスプロケットが固設され、該スプロケットは揚穀コンベアの直背面に位置する構成となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記レベリングオーガにおいては、穀粒を上方に撥ね飛ばす力が十分ではなく、遠くまで穀粒を飛ばせないため、均一な分散が難しい、という問題があった。
【0006】
また、レベリングオーガの回転が速すぎると柔らかい作物では傷がつきやすく、逆に、回転が遅すぎるとグレンタンク内への投入速度が遅すぎて作業効率が低下するため、作物や目標処理量などの種々の作業条件に応じた回転速度に設定可能な調節機構が要求されてきた。
【0007】
また、揚穀コンベアの下部の受部についても、バケットの回転を考慮して円弧状を呈していたため、機体サイズの増加を招く、という問題があった。
【0008】
そして、該受部での精粒の蓄積状況によってはバケットによる掬い上げ量にむらが生じ、グレンタンクへの投入速度を低下させる、という問題もあった。
さらには、揚穀コンベアが邪魔となって、排稈ビータの回動軸に固設したスプロケットのメンテナンスが難しい、という問題もあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0010】
請求項1においては、選別装置に基部を連通する揚穀コンベアを立設し、該揚穀コンベア上部をグレンタンクの穀粒投入口側方に配置し、該穀粒投入口近傍のグレンタンク内には、穀粒をグレンタンク内に均等に分散して貯留するためのレベリングディスクを設け、該レベリングディスクを上方に開いた受け皿形状とし、前記揚穀コンベアの下部には穀粒を一時的に蓄える受部を形成し、該受部には選別した穀粒を搬入する横送りコンベアの端部を連通した上で、該端部の近傍に駆動スプロケットを軸支し、該駆動スプロケットと揚穀コンベア上部に軸支した従動スプロケットとの間には複数個のバケットを固設したチェーンを巻回したコンバインにおいて、前記横送りコンベアの端部に投出し羽根を固設し、該投出し羽根により揚穀コンベア下部に蓄えた穀粒を掬って駆動スプロケット側に投げ上げると共に、横送りコンベアと対向して逆向きに回動する駆動スプロケットで駆動され上昇するバケットにより前記穀粒を受け取り、上方のグレンタンクまで搬送するようにしたものである。
【0011】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記揚穀コンベアの上下途中部に、該バケットの点検用窓を左右両側面に開口し、排稈ビータから側方に延出された回動軸に駆動スプロケットを固設し、該駆動スプロケットは、前記点検用窓を通して交換可能に構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は汎用コンバインの全体側面一部断面図、図2は同じく全体平面一部断面図、図3は脱穀部及び選別装置の側面断面図、図4はグレンタンクの全体側面断面図、図5は同じく全体平面断面図、図6はレベリングディスクの側面図、図7は同じく平面図、図8はレベリングディスク周辺の動力伝達機構図、図9は揚穀コンベア下部の部分側面断面図、図10は同じく別形態の揚穀コンベア下部の部分側面断面図である。
【0013】
まず、本発明に係わる汎用コンバインの全体構成について、図1乃至図3により説明する。クローラー式走行装置1上に機枠フレーム13が搭載され、該機枠フレーム13上に選別装置19や脱穀部18と、エンジン48等を収納するエンジンルーム49が載置固定され、脱穀部18上には穀粒を均等分散させるためのレベリングディスク101とガイド板116とを内設するグレンタンク30が配置され、該グレンタンク30側部にはその内部に貯留された穀粒を排出する排出オーガ40が配置されている。また、前記機枠フレーム13より前方に刈取部8が突出されている。刈取部8はプラットホーム2内に横送りオーガ3を左右方向に収納し、回転駆動することによって穀稈を略左右中央に集めるようにしている。前記プラットホーム2前端下部には刈刃4が横設され、該刈刃4の前上方には掻込リール5が配設されている。前記プラットホーム2の両側の後部上に昇降リンク6の後部が枢支され、該昇降リンク6の前端に前記掻込リール5が回転自在に支持され、油圧モーター等によって掻込リール5が回転駆動される。また、前記プラットホーム2の両側前端には分草板7が配設されている。
【0014】
前記刈取部8と脱穀部18の間には搬送装置9が配置され、該搬送装置9は、フィーダハウス10内にコンベア11が収納され、前記プラットホーム2の後部左右中心よりやや進行方向に対して左側寄りで、前記横送りオーガ3のスクリュー羽根の送り終端位置に合わせてフィーダハウス10の前端が連通されている。該フィーダハウス10の後端は、脱穀入口12に連通されており、該脱穀入口12前方には左右水平方向に回転軸心を有する円筒状のビータ34が配置され、穀稈を強制的に脱穀部18へ送るようにしている。フィーダハウス10の後部は機枠フレーム13に昇降回動自在に支持されている。そして、フィーダハウス10の下面と機枠フレーム13との間には図示せぬ油圧シリンダーを介装して、刈取部8を昇降可能としている。さらに、前記フィーダハウス10とビータ34の上方には運転席15や操向ハンドル16等を収納したキャビン17を配置し、該キャビン17は機体左右中央前方の上方位置に配置して視界を良好として、刈取作業を確認し易くし、左右両側より乗り降りできるようにしている。
【0015】
また、前記フィーダハウス10、ビータ34及び脱穀入口12は、機体の進行方向に向かって左側寄りに設けられ、該脱穀入口12は第一ロータ(前ロータ)21の左前部に配置して、穀稈を脱穀部18の第一ロータ21の回動によって右方へ搬送するようにしている。
【0016】
前記脱穀部18は、第一ロータ21と第二ロータ22と受網23・24等からなり、前記機枠フレーム13上部に収納されている。前記第一ロータ21と第二ロータ22は略同じ形状に構成されており、筒の外周は、周囲に図示せぬ複数の扱歯を有するスクリュー羽根21a・22aを設けたスクリュー型に構成されて、軸心は左右水平方向に向けられて、前後平行に配置されている。前後方向に軸芯を有するロータを配置した脱穀部では前後方向に長くなるが、本参考例の如く左右に軸芯を有するロータ21・22を設けた脱穀部18では前後方向に短くすることができ、選別装置19後部の上方の空間を利用してエンジンルーム49を設けることができ、効率良くレイアウトができる。
【0017】
前記第一ロータ21と第二ロータ22の下方には、それぞれ受網23・24が配置され、第一ロータ21と第二ロータ22の上方はそれぞれ上部カバー35・36が配置されて、前ロータ室と後ロータ室を構成している。また、第一ロータ21下方の受網23右側の後部は前低後高に緩やかな円弧状で傾斜させ、第二ロータ22の上外周の接線方向に向かって延出されて連通部23aが形成され、該連通部23a後端は第二ロータ22の回転軌跡の前端部近傍まで延出されている。更に、前記受網24の左後部に排出口24aが開口されている。
【0018】
更に、前記上部カバー35・36の水平状に成形した上部の内周面には送塵弁59・59・・・が左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー35・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に枢支されており、該送塵弁59・59・・・を回動操作することによって、穀稈が第一ロータ21・第二ロータ22内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わせた調整することができ、様々な品種等に合わせた汎用性のある脱穀部18が構成されるのである。
【0019】
また、第一ロータ21のスクリュー羽根21aは、第一ロータ21の左端より連通部23aの直左側までの間に形成され、連通部23a前方の第一ロータ21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。同様に第二ロータ22のスクリュー羽根22aは、第二ロータ22の右端部より排出口24aの直右側までの間に形成され、スクリュー羽根22a終端部より左側の排出口24a前方の第二ロータ22外周面に送り羽根22b・22b・・が形成され、脱穀後の排藁(排稈)を送り羽根22b・22b・・で送って排出口24aより排出するようにしている。
【0020】
このような構成において、フィーダハウス10から脱穀入口12へ刈り取った穀稈が送られると、第一ロータ21の回転によって、刈取穀稈は右方へ搬送されながら脱粒される。そして、第一ロータ21の右端に至ると緩傾斜状に形成した連通部23aから第二ロータ22の脱穀空間に送られ、第二ロータ22の回転によって左方へ搬送されながら脱粒され、第二ロータ22の左端に送られると、排出口24aより落下される。
【0021】
該排出口24a下部から後下方にはガイドプレート60が延出され、該ガイドプレート60後部の上方とエンジンルーム49底面との間位置には、強制的に排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられている。該排稈ビータ61は前記ロータ21・22の外径に比べ外径を小さくしたコンパクトとし組立容易な形状とし、排稈ビータ61の回転速度を第二ロータ22の回転速度より速くして排稈ビータ61の周速度をロータ21・22より同等以上の速さとし、排稈を後方に送り出す性能を高めている。
【0022】
前記排稈ビータ61は、左端部が排出口24aの左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出口24a右端部よりさらに右側に延出し、排出口24aより排出された排稈を後方に左右幅広く搬送し、排稈ビータ61後方の吸引ファン92に取り込まれ、機体後端部に左右に全幅に渡って横架されたチッパー式のスプレッダー62に受け継いで、該スプレッダー62の複数の鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出される。
【0023】
また、前記脱穀部18下方には選別装置(揺動選別装置)19が配置され、その構成は、流穀板25、揺動本体50、選別風を発生させる唐箕27、選別された一番物を左右方向に搬送する一番コンベア28と二番物を搬送する二番コンベア31等より構成されている。前記一番コンベア28及び二番コンベア31は側面視でクローラー式走行装置1の後方に横設され、一番コンベア28の左端部に連通して立状に配したバケット式の揚穀コンベア29や、一番コンベア28の左端部の左端部に連設する還元コンベア32とクローラー式走行装置1とが干渉することのない効率的なレイアウトとしてる。さらに、選別装置19は機枠フレーム13の前後途中部より後部の間に収納され、選別装置19前方の機枠フレーム13前部とフィーダハウス10後下方位置には図示せぬ走行駆動用のミッション装置を配置でき、効率の良いレイアウトとして全長を短くすることができる。
【0024】
前記揺動本体50は、前記第一ロータ21前端の下方より選別装置19の後端までに渡って配置され、揺動リンク機構51によって揺動自在に支持されている。前記揺動本体50前部には第一ロータ21と第二ロータ22の下方に渡って落下された穀稈を受けるグレーンパン50aが形成されている。該グレーンパン50aは側面視で波状に形成され揺動本体50の揺動で後方に搬送するようにしている。
【0025】
前記グレーンパン50a後端には連接してフルイ線52が配置されている。該フルイ線52の下方より揺動本体50の後端部にかけて、揺動本体50の幅方向に横架した複数のチャフフィンより成るチャフ部が配置されている。該チャフ部は、前側より脱粒された穀稈量に応じてチャフフィンの前下がり傾斜角度が変わる可動チャフ53と、手動によってチャフフィンの前下がり傾斜角度が変える手動チャフ54と、チャフフィンの前下がり傾斜角度が固定された固定チャフ55より構成されている。該チャフ部の下方の揺動本体50底面は落下口55bが開口され、図示せぬクリンプ網によって被装されている。
【0026】
また、前記揺動本体50のグレーンパン50aの前後途中部の下方に唐箕27が横設され、ガイドに従って後方に選別風を送り落下口50b等より揺動本体50内に選別風を送風して、前記チャフ部で比重選別と風選別とを行い、一番物と二番物とに選別している。
【0027】
すなわち、前記第一ロータ21と第二ロータ22の受網23・24より落下された穀粒や藁屑等は、揺動本体50のグレーンパン50a上に受け止められて後方に搬送され、グレーンパン50a後部よりフルイ線52で後方に跳ね飛ばされて、そのままチャフ部に落下させて比重選別と風選別とが行われるのである。
【0028】
次に、前記レベリングディスク101、及びガイド板116の構成について、図4乃至図8により説明する。図4乃至図6に示すように、グレンタンク30の上側面には、前記揚穀コンベア29上部に連通された穀粒投入口117が開口され、該穀粒投入口117直下の側壁120からは、平面視半円状のレベリングディスクガイド板119が側方に突設され、該レベリングディスクガイド板119の半円中心に、前記レベリングディスク101が軸芯を一致させて配設されている。
【0029】
図6、図7に示すように、該レベリングディスク101は、正方形状の平板部101bと、該平板部101bの四辺から斜め上外方に延出した平面視六角形の斜板部101c・101c・・と、平板部101bに平面視十字状に立設した打ち出し羽根101aとから構成される受け皿形状を呈しており、前記平板部101bの略中央には回動軸121が固設され、該回動軸121を軸芯にレベリングディスク101を回動できるようにしている。さらに、図4、図5に示すように、レベリングディスク101を中心として、放射状に複数枚のガイド板116がグレンタンク30の天板30bより垂設されている。
【0030】
すなわち、前記レベリングディスク101の回動により撥ね出し羽根101aで撥ね出された精粒は、斜め上方に強く放出されるため、天板30bに斜めに衝突して反射し、遠くまで飛散することができ、しかも、前記ガイド板116・116・・で広角度に導くことにより、グレンタンク30内に均等に分散させることができるのである。
【0031】
また、図4、図6に示すように、レベリングディスク101の回動軸121はグレンタンクの底板30aに固設された支持パイプ122に回動可能に内挿され、該回動軸121の下端はベベルギアを介し、グレンタンク底板30aから突設した取付ステー123に軸支された上プーリー124に連結されている。該上プーリー124下方には中間プーリー125が配設され、該中間プーリー125は前記グレンタンクの底板30a下面から垂設された取付ステー128の取付板130に軸支され、更に、中間プーリー125の下方には下プーリー126が配設され、該下プーリー126は、ロータ変速装置104から突設された中間軸107に固設されている。
【0032】
前記上プーリー124、中間プーリー125、および下プーリー126の間にはベルト129が巻回されると共に、前記取付板130に設けたステー131の下端にはテンションプーリー127が軸支され、該テンションプーリー127は図示せぬバネにより中間プーリー125側に付勢されており、ロータ変速装置104からの駆動をレベリングディスク101に確実に伝達できる構成となっている。
【0033】
また、図8に示すように、前記ロータ変速装置104には、エンジン48の駆動力が多連プーリー102を介して入力され、ギア変速機構により変速した後、出力の一方は第二ロータ軸106に伝達され、出力の他方は第一ロータ21と前記中間軸107に伝達されており、ベルト129を介して、レベリングディスク101の回転速度を自在に変更できる構成となっている。
【0034】
次に、前記揚穀コンベア29について、図1、図4、図8乃至図10により説明する。図1、図9に示すように、前記一番コンベア28と二番コンベア31の側方より上方に向けて揚穀コンベア29が立設され、グレンタンク30の左側部の上方まで延出されている。前記揚穀コンベア29下部には受部29aが形成され、該受部29a前部に一番コンベア28の左端部が連通されている。
【0035】
図4、図8、図9に示すように、該一番コンベア28の左端部には中間スプロケット133が固設され、チェーン135を介し、一番コンベア28後方で左右にバケット下部軸108を有する中間スプロケット134に連結されている。該バケット下部軸108上には駆動スプロケット111も固設され、揚穀コンベア29上部には左右にバケット上部軸109を有する従動スプロケット112が軸支され、この駆動スプロケット111と従動スプロケット112には、適宜間隔おきにバケット118・118・・が固設されたコンベアチェーン136が巻回されている。
【0036】
すなわち、前記駆動スプロケット111が駆動されると、一番コンベア28から揚穀コンベア29の下部に搬送されて受部29aに溜まった一番物を、カップ状に形成した前記バケット118・118・・で掬い上げて行き、上方に搬送され、従動スプロケット112位置で向きがかえられて、その遠心力によりバケット118内の穀粒を、前記穀粒投入口117を通じてグレンタンク30内に送り込まれ、前記レベリングディスク101により均一に分散して穀粒が貯留されるのである。そして、本発明においては、前記受部29aの底板29bは略水平状に構成しており、従来のような下に凸の円弧状ではないため、余分なスペースは不要であり機体の小型化を進めることができる。
【0037】
ここで、受部29aに溜まった一番物をバケット118で汲み上げる機構について、図10により説明する。一番コンベア28の端部に投出し羽根137を固設し、該投出し羽根137により揚穀コンベア29下部に蓄えた穀粒を掬って駆動スプロケット111側に投げ上げると共に、該駆動スプロケット111は一番コンベア28と逆向きに回動させ、バケット118の開口部が一番コンベア28に向かって上昇するようにして、バケット118により穀粒を受け取れるようにしたものである。
【0038】
このような構成とすることにより、バケット118で受部29aに溜まった一番物を掬い上げると同時に、前記投出し羽根137で投げ上げられた一番物をもバケット118に投入することができるため、グレンタンクへの投入量を増加させることができる。
【0039】
また、前記揚穀コンベア29の上下途中部に設けたバケット118の点検用窓113について、図1、図9により説明する。図1に示すように、前記排稈ビータ61の駆動スプロケット115は、揚穀コンベア29の背面に側面視で重なって設けられているため、図10に示すように、該揚穀コンベア29の外筒29cで駆動スプロケット115の側方位置には、左右両側にはバケット118の点検用窓113・113を開口し、該点検用窓113・113には各々カバープレート138・138が複数のボルト139により取り外し可能に締結固定されている。
【0040】
従って、カバープレート138・138を外して、揚穀コンベア29内のコンベアチェーン136を取り外すだけで、点検用窓113・113を通して排稈ビータ61の駆動スプロケット115を交換することができ、メンテナンス性を大きく向上させることができる構成となっている。
【0041】
また、グレンタンクの上面には、レベリングディスクから飛ばされた穀粒を均一に分散させるガイド板を、レベリングディスクを中心に放射状に複数枚立設したので、レベリングディスクによる穀粒の分散効果を更に向上させることができる。
【0042】
また、レベリングディスクには、エンジンからの動力をロータ変速装置を用いて変速可能に伝達したので、レベリングディスクの回転速度を作物や目標処理量などの種々の作業条件に適した回転速度に調節することができ、品質や処理効率の向上を図ることができる。
【0043】
また、揚穀コンベアの下部の底板を略水平状に形成したので、機体の大型化を防止することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1に記載の如く、選別装置に基部を連通する揚穀コンベアを立設し、該揚穀コンベア上部をグレンタンクの穀粒投入口側方に配置し、該穀粒投入口近傍のグレンタンク内には、穀粒をグレンタンク内に均等に分散して貯留するためのレベリングディスクを設け、該レベリングディスクを上方に開いた受け皿形状としたので、揚穀コンベアより投入される穀粒を上方に勢いよく弾き、グレンタンク内の天井に反射させて遠くまで飛ばすことができるため、グレンタンク全体に均等に分散させることができ均一化させる作業が不要で、グレンタンクの内部容積を十分に生かすことができ、グレンタンクを効率良く使用できる。
【0045】
また、前記揚穀コンベアの下部には穀粒を一時的に蓄える受部を形成し、該受部には選別した穀粒を搬入する横送りコンベアの端部を連通した上で、該端部の近傍に駆動スプロケットを軸支し、該駆動スプロケットと揚穀コンベア上部に軸支した従動スプロケットとの間には複数個のバケットを固設したチェーンを巻回したコンバインにおいて、前記横送りコンベアの端部に投出し羽根を固設し、該投出し羽根により揚穀コンベア下部に蓄えた穀粒を掬って駆動スプロケット側に投げ上げると共に、横送りコンベアと対向して逆向きに回動する駆動スプロケットで駆動され上昇するバケットにより前記穀粒を受け取り、上方のグレンタンクまで搬送するようにしたので、受部での精粒の蓄積状況にかかわらずバケットによる掬い上げ量を十分に保ち、グレンタンク内への投入速度を低下させないようにすることができる。
【0046】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記揚穀コンベアの上下途中部に、該バケットの点検用窓を左右両側面に開口し、排稈ビータから側方に延出された回動軸に駆動スプロケットを固設し、該駆動スプロケットは、前記点検用窓を通して交換可能に構成したので、排稈ビータの駆動スプロケットのメンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 汎用コンバインの全体側面一部断面図である。
【図2】 同じく全体平面一部断面図である。
【図3】 脱穀部及び選別装置の側面断面図である。
【図4】 グレンタンクの全体側面断面図である。
【図5】 同じく全体平面断面図である。
【図6】 レベリングディスクの側面図である。
【図7】 同じく平面図である。
【図8】 レベリングディスク周辺の動力伝達機構図である。
【図9】 揚穀コンベア下部の部分側面断面図である。
【図10】 同じく別形態の揚穀コンベア下部の部分側面断面図である。
【符号の説明】
1 走行装置
19 選別装置
21・22 ロータ
28 横送りコンベア
29 揚穀コンベア
29a 受部
29b 底板
30 グレンタンク
61 排稈ビータ
101 レベリングディスク
104 ロータ変速装置
111 駆動スプロケット(揚穀コンベア)
112 従動スプロケット
113 点検用窓
115 駆動スプロケット(排稈ビータ)
116 ガイド板
117 穀粒投入口
118 バケット
136 チェーン
137 投出し羽根

Claims (2)

  1. 選別装置に基部を連通する揚穀コンベアを立設し、該揚穀コンベア上部をグレンタンクの穀粒投入口側方に配置し、該穀粒投入口近傍のグレンタンク内には、穀粒をグレンタンク内に均等に分散して貯留するためのレベリングディスクを設け、該レベリングディスクを上方に開いた受け皿形状とし、前記揚穀コンベアの下部には穀粒を一時的に蓄える受部を形成し、該受部には選別した穀粒を搬入する横送りコンベアの端部を連通した上で、該端部の近傍に駆動スプロケットを軸支し、該駆動スプロケットと揚穀コンベア上部に軸支した従動スプロケットとの間には複数個のバケットを固設したチェーンを巻回したコンバインにおいて、前記横送りコンベアの端部に投出し羽根を固設し、該投出し羽根により揚穀コンベア下部に蓄えた穀粒を掬って駆動スプロケット側に投げ上げると共に、横送りコンベアと対向して逆向きに回動する駆動スプロケットで駆動され上昇するバケットにより前記穀粒を受け取り、上方のグレンタンクまで搬送するようにしたことを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記揚穀コンベアの上下途中部に、該バケットの点検用窓を左右両側面に開口し、排稈ビータから側方に延出された回動軸に駆動スプロケットを固設し、該駆動スプロケットは、前記点検用窓を通して交換可能に構成したことを特徴とするコンバイン。
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