JP4008980B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインにおいて、扱胴や送塵口処理胴による詰まりを無くして脱穀性能を向上し、脱粒された穀粒を揺動選別装置の左右方向の中央部に案内して選別性能を向上する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から刈取部によって刈り取られた穀稈を、フィードチェーンによって受け継ぎ、穂先側を脱穀選別装置の扱口内に案内し、扱胴で脱穀し、脱穀された籾藁が、扱胴下方に配設するクリンプ網より揺動選別装置上に漏下し、更に、扱胴によって処理しきれなかった穀粒が含まれる二番物が扱胴の後側部に配した送塵口処理胴内に搬送され、穀粒と藁屑等に選別していた。前記揺動選別装置に落下した穀粒は、揺動選別と風選別とによって一番物、二番物、藁屑とに選別され、選別後の一番物をグレンタンク内に貯留し、二番物を再選別し、藁屑を機体後方より排出するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のコンバインの脱穀選別装置において、脱穀選別装置に案内された穀稈が扱胴によって脱穀される際に、大きな負荷がかかり、この扱胴に大量の穀稈が同時に案内された場合には、扱胴で詰まりが生じる恐れがあった。また、扱胴にて脱穀された穀粒は扱胴の回転方向に沿って流れ、クリンプ網の進行方向右側より漏下して選別装置上に固まって落下する場合があり、選別性能が悪くなり、特に、長稈の場合にはクリンプ網の進行方向右側より脱粒されることが顕著になっていた。更に、前記送塵口処理胴は、扱胴の進行方向右側側部より後方に延出した構成となっており、送塵口処理胴によって処理された穀粒も揺動選別装置の進行方向右側上に漏下するので、選別装置の進行方向右側に穀粒が集中して選別性能が悪くなっていた。また、前記脱穀選別装置の扱胴が大型の場合には、重量も重く、脱穀作業時に負荷もかかるので、強固に支持する構成する必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点を解消するために、次の如く構成したものである。
請求項1おいては、刈り取った穀稈を脱穀する扱胴(20)及び送塵口処理胴(21)を収納する扱室と、該扱室下方で揺動本体(51)により選別を行う選別室とを有する脱穀選別装置(B)を配置したコンバインにおいて、前記送塵口処理胴(21)の下部に、前後方向に長く、かつ、側面視において後方側に行くに従って下方向に長く形成した処理胴側流下板(211)を配置し、該処理胴側流下板(211)は上部を固定し、かつ、上部が内側に屈曲され、下部を選別室の左右内側に傾斜状に向けて突出し、前記送塵口処理胴(21)より落下する籾や籾藁等の一部が、該処理胴側流下板(211)に沿って選別室の揺動本体(51)の左右方向の中央側に案内され、残りが揺動本体(51)の進行方向右側に案内され、左右方向に分配されるものである。
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、前記揺動本体(51)の、前部に設けたグレンパン(58)の進行方向右側に左右方向に長い固定板(221)を前後に平行状に固設し、該前後の固定板(221)に複数のリード板(220)を固設し、該リード板(220)の後方を進行方向左方向に傾斜して配置したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明が解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。図1はコンバイン全体側面図、図2は脱穀選別装置への動力伝達構成を示すスケルトン図、図3は脱穀選別装置を示す側面断面図、図4は脱穀選別装置の上部を示す部分正面図、図5は脱穀選別装置の後面図、図6は脱穀選別装置の扱室の進行方向右側面図、図7は扱胴を駆動する駆動ケースの平面断面図、図8はクリンプ網を支持する網支持フレームの正面図、図9は網支持フレームの展開図、図10は網支持フレーム前部に配置する脱粒プレートの別形態を示す平面図、図11は網支持フレーム前部に配置する脱粒プレートを示す平面図、図12はリード板を配置させた揺動本体の部分平面図である。
【0006】
図1においてコンバインの全体構成から説明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置Aを昇降可能に配設し、引起し・刈取装置Aは前端に分草板3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、この縦搬送装置6の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱穀装置内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端には排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されてきた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配設されている。
【0007】
前記脱穀装置Bは図3に示すように、扱室内に扱胴20と送塵口処理胴21とが軸芯を前後方向にして横架され、脱穀装置B下部の、この扱室の下方に選別室が形成されている。前記扱室の扱胴20周囲に扱刃20a・20a・・・が植設され、扱胴20下部周囲にはクリンプ網31を設けて籾や小さな藁くず等のみが漏下し、選別室内で選別されるようにしている。前記送塵口処理胴21は、扱胴20後部のグレンタンク12側に扱胴20と平行に横架されており、扱胴20で処理できなかった枝梗付着粒等を送塵口処理胴21に還流して処理し、藁屑等は後方に搬送して機外へ排出している。
【0008】
次に、図2に示すスケルトン図を用いて駆動構成を説明する。前記エンジンEの出力軸60を左右方向に突出し、該出力軸60の一端をギアケース259に入力して、該ギアケース259よりプーリー、ベルトを介してミッションケースに動力を伝えて走行装置を駆動し、また、ギアケース259内の作業クラッチを介して、機体前部に配設した引起し、刈取装置Aに動力を伝達すると同時に、脱穀装置Bや排藁処理装置等を駆動する。前記ギアケース259から後方へ突出した出力軸よりプーリー、ベルトを介して送塵口処理胴21、及び扱胴20を駆動している。
【0009】
また、前記ギアケース259より側方に駆動軸261を突出し、該駆動軸261の端部を機体の進行方向左側部に配する動力伝達部に入力して、プーリー、ベルトを介して後方に伝達している唐箕35、一番選別コンベア22に動力を伝達するようにしている。更に、前記一番コンベア22のコンベア軸273には、プーリー269とは別に第二プーリー274を嵌合しており、該第二プーリー274にベルトを巻回して、二番コンベア23、選別本体51や排出用の排風ファン30や排藁カッター装置17を駆動し、更に後方の機体後部に配設する結束装置に動力を伝達することもできる。また、前記一番コンベア22の他側にベベルギアを介して揚穀コンベア13を駆動しており、該一番コンベア22によって搬送された籾は揚穀コンベア13を介してグレンタンク12に搬送している。また、前記二番コンベア23の他端部に、ベベルギアを介して還元コンベア62を駆動し、該還元コンベア62の他端の排出口は揺動選別装置Cのクリンプ網31の前側部に臨ませて配置し、二番物を還元して、再度選別を行うようにしている。
【0010】
一方、前記エンジンEの進行方向右側に突出する出力軸60より、プーリーやベルトや連動軸やベベルギアを介して排出コンベア63に動力を伝達し、更に、縦コンベア64、排出オーガ65を駆動できる構成として、グレンタンク12内に貯留した籾を排出可能としている。
【0011】
次に、扱室内の前記扱胴20の支持構成について図3〜図6を用いて説明する。前記扱胴20は、選別室の前部より立設される支持体180上部と、扱室の前後途中位置に立設する支持体によって、扱胴20の駆動軸136が枢支され枢支部180aが形成されている。該支持体180・180の下方には進行方向左側(フィードチェーン7側)を開放して穀稈が通過できるように開口180bが形成されている。前後の前記支持体180・180の下部の間には網枠200を前後方向に横架して、その上にクリンプ網31が固定され、扱胴20の下側半分が被装され、フィードチェーン7によって穀稈の穂先側が扱胴20とクリンプ網31の間に搬送される。
【0012】
また、前記扱胴20の側方(グレンタンク12側の側方)は、側部カバー181によって被装され、扱胴20の上方が扱室カバー182によって被装され、該扱室カバー182が支持体180によって回動可能に枢支されているいる。前記扱室カバー182の内周面には板状の送塵弁が固設され、扱胴20に回動にともなわれて誘導される藁屑に抵抗を与えて、送塵口処理胴21に誘導される藁屑の量を調整している。また、前記扱室カバー182の進行方向左端部(フィードチェーン7側)に扱刃20a・20a・・・による刺さり粒を除去する図示せぬ刺さり粒除去体を配設している。
【0013】
また、前記扱胴20前部を被装する支持体180は板状であり、支持体180の前部の進行方向右側(開口180bより進行方向右側)には、支持体180を補強する補強体185が固設されている。該補強体185は、図8に示すように、平面断面視四角形状の筒体であり、支持体180前部に固設され、支持体180側部の断面形状を大きくして剛性を高めている。
【0014】
この補強体185によって補強されている支持体180の駆動軸136を枢支する枢支部180a前面には駆動ケース186が配設されている。該駆動ケース186は、図7に示すように、前部ケース187と後部ケース188とを接合し、内部に減速ギアを収納するギア室187a・188aが形成されている。該ギア室187a・188aは、前部ケース187側上部に嵌合部187cが形成され、該嵌合部187cにベアリング等の枢支体189が嵌合され、枢支体189に入力軸190が軸支され、ギア室187a・188a低部に駆動軸136が挿入され、入力軸190に入力された動力が、図示せぬカウンター軸を介して駆動軸136に減速した動力が伝達されている。また、前記ギア室187a・188a低部の進行方向右側が補強体185側に延出され、ギア室187a・188aが正面視略三角形状に形成され、内部容積の大きいギア室187a・188aを形成し、ギア室187a・188a内の減速ギアの冷却効率を向上している。
【0015】
また、前記後部ケース188のギア室188aの外周面にはボルト固定用の複数個のボス部188b・188b・・・が形成されている。前記前部ケース187のギア室187aの外周面よりグレンタンク12側にボルト固定用の補強用ボス部187bが形成され、正面視補強体185とラップする位置まで伸延されている。よって、前記支持体180の前面に後部ケース188を配し、該後部ケース188のボス部188b・188b・・・にボルトを挿入し、支持体180の枢支部180aに後部ケース188が螺合されている。前記後部ケース188に前部ケース187を螺合すると、前部ケース187の補強用ボス部187bが補強体185前面に当接しており、該補強用ボス部187bにボルトを挿入し、前部ケース187を補強体185に螺合すると、支持体180の枢支部180aが駆動ケース186を用いて補強体185と一体的に螺合され、支持体180の断面形状を大きくして剛性が高められている。
【0016】
更に、前記駆動ケース186上方の補強体185側部には上固定プレート191が固設され、該上固定プレート191の側方端部(進行方向左側端部)が、正面視において補強体185に被装されていない支持体180上まで延出され、上固定プレート191端部が支持体180に固設されている。同様に、駆動ケース186下方の補強体185側部には下固定プレート192が固設され、下固定プレート192端部が支持体180に固設されており、該下固定プレート192と上固定プレート191とで、駆動ケース186と合わせて支持体180の剛性を高めている。
【0017】
次に、前記扱胴20下側を被装するクリンプ網31は、網枠200上に載置されている。該網枠200は、図8に示す、正面視円弧状に形成され、該網枠200に載置するクリンプ網31が扱胴20の扱刃20a・20a・・・に回動軌跡の略下側を被装している。また、前記網枠200は、図9に示す平面視のように枠状に形成され、網枠200上にクリンプ網31が支持されている。該網枠200の後部進行方向右側に送塵口処理胴21への投入口200aが形成されている。
【0018】
また、前記網枠200の左右方向の進行方向右側(グレンタンク12側)途中位置に補強フレーム201が前後向きに横架され、網枠200の左右方向の進行方向左側途中位置に連結フレーム202が前後向きに横架されている。前記補強フレーム201の前後方向の前側に第一仕切り板203が固設されている。該第一仕切り板203は、補強フレーム201より進行方向右側の網枠200までクリンプ網31に沿って円弧上に形成されている。また、前記補強フレーム201の前後方向の略中央部に第二仕切り板204が固設され、該第二仕切り板204は補強フレーム201より左右側部の網枠200までクリンプ網31に沿って円弧上に形成されている。更に、前記網枠200の投入口200aの前部位置に第三仕切り板205が固設され、該第三仕切り板205が投入口200a側部より進行方向左側の網枠200までクリンプ網31に沿って円弧上に形成されている。また、前記第一仕切り板203、第二仕切り板204、第三仕切り板205の高さは、正面視において扱胴20の扱刃20a・20a・・・先端部の回動軌跡とラップする高さに形成されている。更に、各仕切り板203・204・205は、クリンプ網31を貫通すうボルトを用いて網枠200若しくは補強フレーム201、連結フレーム202に螺合されている。
【0019】
また、前記クリンプ網31の内で前部進行方向左側の、網枠200と連結フレーム202と第二仕切り板204とで囲まれる範囲を図11に示す漏下プレート206を配置している。該漏下プレート206は、表面の滑らかな板体が用いられ、漏下プレート206の前後方向の中央部(第一仕切り板203の延長線上)より後方に複数個の漏下孔206a・206a・・・が開口されている。該漏下孔206a・206a・・・は、クリンプ網31の網目に比べて口径を大きくした孔であり、穀粒が落下しやすいようにしている。尚、前記漏下プレート206は、図10に示すように、漏下プレート206の前面にわたり漏下孔206a・206a・・・を開口する構成にすることもできる。
【0020】
よって、前記フィードチェーン7によって扱室内に搬送される穀稈は、表面の滑らかな漏下プレート206によって穀稈途中部が円滑に搬送され、穀稈の穂先のみが第一仕切り板203に当接され、ある程度脱粒された穀稈が、第一仕切り板203を通過してゆく。そして、左右方向に長く形成した第二仕切り板204によって抵抗が大きくなるように形成されており、該第一仕切り板203と第二仕切り板204との間で比較的長く滞留し、脱穀が十分に行われている。前記第二仕切り板204と第三仕切り板205との間によって、刺さり粒が低減され、第三仕切り板205に沿って送塵口処理胴21の投入口200a内に枝梗付着粒等が案内されて行く。
【0021】
次に、前記クリンプ網31の下方に配設する扱胴側流下板210について図4、図6を用いて説明する。前記側部カバー181の前部下部に掃除口181aが開口され、扱室内の清掃が行い易くしている。該掃除口181aの後方位置(紙面上の左側)に還元コンベア62の投入口181bが開口されており、クリンプ網31の前下方より選別装置C上方に二番物を投入するようにしている。前記扱胴側流下板210は、掃除口181aの開口位置の上方の側部カバー181内側(扱室側)に扱胴側流下板210上部が固設されている。該扱胴側流下板210の上部が内側に屈曲され、扱胴側流下板210下部が扱室の内側下方に向けて傾斜状に形成されている。よって、穀稈の脱粒量の多い扱胴20前部において、クリンプ網31の進行方向右側側面(グレンタンク12側)に大量の脱粒されても、扱胴側流下板210にそって、選別室の左右中央側に落下され、選別室の片側に穀粒が堆積することが防がれ、後述する選別本体51による選別性能を高く維持することができる。
【0022】
また、前記送塵口処理胴21下部に処理胴側流下板211が配置されている。前記送塵口処理胴21は、図5、図6に示すにように、扱胴20と平行状に、扱胴20の終端位置より後方に送塵口処理胴21が配されている。前記送塵口処理胴21の後端部は、選別室より支持柱216が立設され、該支持柱216上部に後部壁213が固設され、後部壁213に配設する枢支体214によって送塵口処理胴21の駆動軸215が枢支されている。前記支持柱216より前方に処理胴側部壁217が形成され、該側部壁217より扱室側に複数個の受けフレーム218・218・・・が固設され、該受けフレーム218・218・・・上にクリンプ網212が載置され、該クリンプ網212によって、送塵口処理胴21の外周面が環状に被装されている。また、前記受けフレーム218・218・・・下部に前後方向に固定プレート219が固設され、該固定プレート219に前後方向に長い処理胴側流下板211上部が固設されている。該処理胴側流下板211は上部が内側に屈曲され、処理胴側流下板211下部を内側に傾斜状に向けて突出している。
【0023】
よって、前記送塵口処理胴21より落下する籾や籾藁等の一部が処理胴側流下板211に沿って選別室の揺動本体51の左右方向中央側に案内され、残りが揺動本体51の進行方向右側に案内され、左右方向に分配され、揺動本体51による選別性能が向上される。また、前記処理胴側流下板211は側面視において後方側に従って長く形成されており、揺動本体による選別距離の短くなっている後方ほど左右方向の中央側に案内されるように形成されている。
【0024】
次に、前記脱穀選別装置B下部に形成した選別室について説明する。図3に示すように、該選別室には揺動本体51による比重選別と唐箕35及びプレファン41による風選別により一番物と二番物と藁くず等に選別を行うものである。揺動本体51の前端部を扱胴20の前端下方に配置し、揺動本体51の後端を送塵口処理胴21の後部下方まで延出している。前記揺動本体51の前下部に枢支軸52を設けて後部をクランク軸53に枢支して、クランク軸53の回動により揺動するように構成されている。そして、前記揺動本体51前部にはグレンパン58を形設し、その後方にフィン状のチャフシーブを複数個を横架しされ、揺動本体51前部に設けた開口より唐箕35からに選別風を導入し、チャフ部55上に搬送される籾を風で選別するようにし、揺動本体51底部の前部に設けた落下口51cより選別後の籾を落下させている。
【0025】
次に、前記揺動本体51の前部に載置するグレンパン58は樹脂による一体成形された板体であり、グレンパン58上面が波状に形成され籾を後方に搬送し易くしている。
図12に示すように、該グレンパン58上面進行方向右側(グレンタンク12側)に、リード板220・220・・・が配設されている。前記グレンパン58上には、左右方向に固定板221・221・・・が配され、前後二本の固定板221・221を用いて左右二本のリード板220・220が固定されている。前記固定板221の左右端部に固定用の溝221a・221aが形成され、該溝を貫通して固定ボルトを挿入し、固定板221をグレンパン58上に螺合し、前後の固定板221・221がリード板220・220によって連結され、樹脂によって成形したグレンパン58の剛性が高められている。
【0026】
前記リード板220は、上下方向に高さを有する板体であり、リード板220の後部と途中部との側面に連結板222・222が固設され、後方の連結板222の固定位置を前方の連結板222の固定位置より、進行方向の左側(紙面上の下側)にずらして配置することで、リード板220は後端が、揺動本体51の内側(進行方向の左側)に向けて傾斜状に配設され、グレンパン58に落下した籾が後方に案内される際に、リード板220によって、グレンパン58の進行方向右側(グレンタンク12側)より中央側に案内されている。また、図12の後方の進行方向右側のリード板220’に示すように、連結板222・222を前後方向に固設して、リード板220’を前後方向向きに配置し、該リード板220’後方に傾斜状のリード板220”を配設することもできる。
【0027】
このように構成したことによって、扱室によって脱穀された籾が、前部の(グレンタンク12側)より大量に落下しても、扱胴側流下板210によって揺動本体51のグレンパン58の中央側に案内し、更に、扱胴側流下板210によって中央側に案内しきれなかった籾が、グレンパン58上に形成したリード板220によって、後方に搬送されるに従って揺動本体51の中央側に搬送しており、穀稈の長くて、揺動本体51のグレンタンク12側で脱粒されても、揺動本体51の中央側に分散され、揺動本体51による選別性能が高く維持される。
【0028】
扱胴の駆動軸を枢支する支持体に、支持体の一側に剛性を高める補強枠を固設し、駆動軸を減速駆動する駆動ケースを支持体前面と補強枠とに跨がって固設する構成にしたことによって、特別な補強部材を配設することなく、駆動ケースを補強部材と兼用させて、コストを削減することができ、支持体の剛性を高めることもできる。この剛性の高く形成された支持体によって重量の嵩む扱胴が安定して支持することができ、扱室内に大量の穀稈が搬送されて扱胴に過大な負荷が生じても安定して支持することができる。
【0029】
また、扱胴の下面を被装するクリンプ網の一部に表面の滑らかな漏下プレートを配設したことによって穀稈途中部が円滑に搬送され、クリンプ網上の配置構成の異なる仕切り板によって、扱室内を搬送される穀稈への抵抗を変えて、扱室の前部においては円滑に搬送され、扱室の前後途中位置から後方にかけては抵抗を大きくしてり、脱穀が十分に行われ、穀稈に取り残されている刺さり粒が低減され、脱穀性能を向上することができ、処理残した籾を機体後部より排出することがなくなる。
【0030】
また、脱粒量の多い脱穀室前部において大量の籾が脱穀され、扱胴に回転に従って、クリンプ網の前部進行方向右側より下方に漏下されても、扱胴の側部を被装する側部カバー前部に扱胴側流下板を配したことによって、選別室の左右方向の中央側に案内されるので、脱粒された籾が分散され、一か所に堆積することがなくなり、選別室による選別性能を高く維持することができる。また、扱室を清掃する掃除口を開口しても、該掃除口が扱胴側流下板によって被装され、扱室外に籾が飛散することがない構成となっており、メンテナンス性の優れた扱室を形成することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように構成したので、本発明は次のような効果を奏するものである。
即ち、請求項1記載のように、刈り取った穀稈を脱穀する扱胴(20)及び送塵口処理胴(21)を収納する扱室と、該扱室下方で揺動本体(51)により選別を行う選別室とを有する脱穀選別装置(B)を配置したコンバインにおいて、前記送塵口処理胴(21)の下部に、前後方向に長く、かつ、側面視において後方側に行くに従って下方向に長く形成した処理胴側流下板(211)を配置し、該処理胴側流下板(211)は上部を固定し、かつ、上部が内側に屈曲され、下部を選別室の左右内側に傾斜状に向けて突出し、前記送塵口処理胴(21)より落下する籾や籾藁等の一部が、該処理胴側流下板(211)に沿って選別室の揺動本体(51)の左右方向の中央側に案内され、残りが揺動本体(51)の進行方向右側に案内され、左右方向に分配されるので、扱胴と平行上に左右方向にずれて選別室の片側に送塵口処理胴を配設する構成にしても、該送塵口処理胴下部に処理胴側流下板を傾斜状に配置しており、送塵口処理胴選別室によって処理された籾や籾藁が、左右方向に片側のみに落下することがなく、処理胴側流下板によって左右方向中央側にも落下され、籾等を一か所に堆積することなく分散できるので、選別室での選別性能を向上することができるのである。
【0032】
請求項2記載の如く、前記揺動本体(51)の、前部に設けたグレンパン(58)の進行方向右側に左右方向に長い固定板(221)を前後に平行状に固設し、該前後の固定板(221)に複数のリード板(220)を固設し、該リード板(220)の後方を進行方向左方向に傾斜して配置したので、脱穀室前部で大量の籾が脱穀され、扱胴の回転方によって、選別室の前部進行方向右側に大量の籾が脱粒されても、選別室の揺動選別を行う揺動本体の籾を受けるグレンパンに傾斜状に複数個のリード板を設けたことによって、揺動によって後方に搬送されるにつれて、籾がリード板に従って左右方向中央側に分散され、揺動本体による選別性能を高く維持することができる。
また、前記リード板固定する固定板をグレンパン上に前後に配設し、前後の固定板をリード板によって連結し、樹脂によって成形した場合にグレンパンの補強を行え、揺動本体に特別の補強部材を用いることなく、選別性能を向上するリード板によって補強を兼ねさせたことで、安価な構成において剛性の高い揺動本体が形成できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバイン全体側面図である。
【図2】 脱穀選別装置への動力伝達構成を示すスケルトン図である。
【図3】 脱穀選別装置を示す側面断面図である。
【図4】 脱穀選別装置の上部を示す部分正面図である。
【図5】 脱穀選別装置の後面図である。
【図6】 脱穀選別装置の扱室の進行方向右側面図である。
【図7】 扱胴を駆動する駆動ケースの平面断面図である。
【図8】 クリンプ網を支持する網枠の正面図である。
【図9】 網枠の展開図である。
【図10】 網枠前部に配置する脱粒プレートの別形態を示す平面図である。
【図11】 網枠前部に配置する脱粒プレートを示す平面図である。
【図12】 リード板を配置させた揺動本体の部分平面図である。
【符号の説明】
A 刈取部
B 脱穀選別装置
12 グレンタンク
20 扱胴
21 送塵口処理胴
31 クリンプ網
51 揺動本体
136 駆動軸
180 支持体
181 側部カバー
185 補強枠
186 駆動ケース
187 前部ケース
188 後部ケース
203 第一仕切り板
204 第二仕切り板
205 第三仕切り板
206 漏下プレート
210 扱胴側流下板
211 処理胴側流下板
220 リード板
221 固定板

Claims (2)

  1. 刈り取った穀稈を脱穀する扱胴(20)及び送塵口処理胴(21)を収納する扱室と、該扱室下方で揺動本体(51)により選別を行う選別室とを有する脱穀選別装置(B)を配置したコンバインにおいて、前記送塵口処理胴(21)の下部に、前後方向に長く、かつ、側面視において後方側に行くに従って下方向に長く形成した処理胴側流下板(211)を配置し、該処理胴側流下板(211)は上部を固定し、かつ、上部が内側に屈曲され、下部を選別室の左右方向内側に傾斜状に向けて突出し、前記送塵口処理胴(21)より落下する籾や籾藁等の一部が、該処理胴側流下板(211)に沿って選別室の揺動本体(51)の左右方向の中央側に案内され、残りが揺動本体(51)の進行方向右側に案内され、左右方向に分配されることを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記揺動本体(51)の、前部に設けたグレンパン(58)の進行方向右側に左右方向に長い固定板(221)を前後に平行状に固設し、該前後の固定板(221)に複数のリード板(220)を固設し、該リード板(220)の後方を進行方向左方向に傾斜して配置したことを特徴とするコンバイン。
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