JP5111703B2 - コンバインの選別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインの選別装置より選別した二番物を還元する二番還元コンベア及び二番還元装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインにおいて、選別装置より選別した後の二番物を、二番コンベア、二番還元コンベアを介して二番還元装置へ送り、該二番還元装置により枝梗等を取り除いた後に、再び選別装置の選別開始部へ戻す二番物還元サイクルが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した二番物還元サイクルを構成する各装置の構造及び他の装置との配置関係等において、選別性能・枝梗除去の精度の向上、装置のコンパクト化等を考慮したものがなかった。例えば、二番還元装置100への駆動の伝達において、図8に示す従来の選別装置の動力伝達構成のごとく、駆動源であるエンジンEからの駆動は、出力軸60、ギアケース59、駆動軸61、唐箕25、一番コンベア22、二番コンベア23、二番還元コンベア14、そして、該二番還元コンベア14の末端から二番還元装置10へ伝達される構成としていた。この構成では、ベベルギア36・37を介して、二番還元コンベア14の下流に二番還元装置10を配置し、お互いを連動連結していたので、二番還元装置10の負荷が二番還元コンベア14に影響し、二番還元コンベア14の回転不良による二番物の還元不良が発生することがあった。また、二番還元コンベア114と、二番還元装置100との間の駆動伝達部材(ベベルギア36・37)や、該部材の剛性の向上によるの重量増といった問題があった。さらに、各装置の配置関係から、二番物の還元サイクルの効率化や、精度の向上を図る余地がある。以上の不具合点・問題点を解決すべく、選別装置の選別性能・枝梗除去の精度の向上、機体のコンパクト化が望まれているのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、選別後の二番物を選別部へ還元搬送する二番コンベア(23)、及び、該二番コンベア(23)の終端に連設された二番還元コンベア(14)を具備するコンバインの選別装置(1)において、前記二番還元コンベア(14)の終端近傍に、二番処理胴(11)を備える二番還元装置(10)を配置し、該二番処理胴(11)の軸方向と、前記選別装置(1)上方の脱穀装置(9)に備える扱胴(20)の軸方向とは、平面視において直交する関係とし、該二番処理胴(11)は筒体(45)内に収納し、該筒体(45)を二番還元コンベア(14)の前終端下方に配置し、該筒体(45)の一側である機体進行方向(F)の右側上後部で、前記脱穀装置(9)の外側に投入口(41)を設け、前記二番還元コンベア(14)の終端と連通し、該筒体(45)の他側である脱穀装置(9)内の左側下方に、排出口(42)を設けて、該排出口(42)を選別装置(1)の開始部に臨ませ、該二番処理胴(11)の駆動は、前記選別装置(1)を構成する唐箕(25)からの動力が伝達されるものである。
【0007】
請求項2においては、請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記二番還元装置(10)の二番処理胴(11)を覆う筒体(45)の内面に、二番物を下流側に流れやすくするように構成した枝梗処理板(51)を設けたものである。
【0008】
請求項3においては、請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記二番処理胴(11)の回転方向(L)は、機体進行方向(F)の左側面視において時計回りとし、前記筒体(45)下方の排出口(42)から排出される二番物が、前記揺動本体(50)を構成するグレンパン(52)の前方に排出されるようにしたものである。
【0009】
請求項4においては、請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記排出口(42)に籾ガイド板(43)を設けたものである。
【発明の実施の形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0011】
図1はコンバイン全体側面図、図2は本発明に係る選別装置の全体構成を示す機体進行方向に対する左側面図、図3は同じく動力伝達構成を示すスケルトン図、図4は二番還元装置の内部構造を示す正面図、図5は同じく選別装置との配置関係を示す斜視図、図6は同じく扱胴との配置関係を示す正面図、図7は二番還元装置の筒体の展開図、図8は従来の選別装置の動力伝達構成を示すスケルトン図である。また、以下の説明中において、前後方向は、機体進行方向け、及び、反機体進行方向を基準とし、左右方向は、機体進行方向Fにおける左右方向を基準とする。さらに、上下方向は、機体の上下方向を基準とする。
【0012】
まず、図1を用いて、コンバインの全体構成から説明する。クローラ式走行装置4上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置8を昇降可能に配設し、引起し・刈取装置8は前端に分草板3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース26を立設して該引起しケース26より突出したタイン24の回転により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、この縦搬送装置6の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱穀装置9内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端には、排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されてきた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配設されている。
【0013】
次に、図2を用いて、本発明に係るコンバインの選別装置1の全体構成を説明する。選別装置1の上方には、脱穀装置9が配され、扱室内に扱胴20と送塵口処理胴21とが軸芯を略前後方向にして平行に横架されている。該扱胴20の外周面の下方がクリンプ網31で被装され、脱粒された穀粒等を下方の選別装置1に漏下させる構成としている。そして、選別装置1には、揺動本体50や唐箕25等が配設され、漏下した籾を拡散した後、籾と籾藁とが比重選別と風選別により一番物と二番物と藁屑等に選別が行なわれている。
【0014】
揺動本体50下方の前後途中位置には、進行方向に対して左右に一番コンベア22と二番コンベア23とが横設され、前記一番コンベア22の他側(機体正面視左側)には、揚穀コンベア13が連結されており、一番コンベア22の流穀板28上に漏下された一番物は、一番コンベア22、揚穀コンベア13を介してグレンタンクに搬送される構成としている。
【0015】
前記二番コンベア23の他側には、二番還元コンベア14が連結されており、該二番還元コンベア14の前方側端部を二番還元装置10に連結し、該二番還元装置10内の枝梗処理胴により枝梗を除去した後の二番物を、揺動本体50の選別開始部に再投入する構成としている。
【0016】
前記揺動本体50後部下面は、クランク軸等の揺動駆動機構48によって揺動駆動可能に連結されている。前記揺動本体50の前端部には、第一グレンパン52が形成され、該第一グレンパン52の機体進行方向における後側下方に第二グレンパン53が形成されている。該第一グレンパン52と第二グレンパン53の上側表面は、板体を波状に成型し、籾を後方に搬送しやすい形状をしている。
【0017】
そして、該第一グレンパン52は扱胴20の前部下方に位置され、第二グレンパン53は扱胴20中央部下方に位置されている。前記第一グレンパン52の後方には、揺動可能にフルイ線54が支持され、前記第二グレンパン53には、連設して第二選別部である網状のグレンシーブ49が形成され、該グレンシーブ49により一番コンベア22の上方を被装している。そして、グレンシーブ49の上方には、チャフ部55が扱胴20の中途部から二番コンベア23の上方にかけて延出されている。前記チャフ部55後部と揺動本体50後部との間には、固定チャフ部57が配されている。
【0018】
また、前記揺動本体50後上方には、吸引ファン30が横設され、選別された藁屑を吸引して機外に排出するようにしている。
【0019】
次に、図3に示すスケルトン図を用いて、選別装置の動力伝達構成について説明する。コンバインのエンジンEの左右方向に出力軸60を突出し、該出力軸60の一端(左側)をギアケース59に入力して、該ギアケース59より、クローラ式走行装置4(走行ミッションケース)・引起し・刈取装置8・選別装置1・脱穀装置9(扱胴20・送塵口処理胴21)へ駆動を分配する構成としている。
【0020】
一方、前記出力軸60の他端(右側)より、プーリーやベルトや連動軸やベベルギアを介して排出コンベア63に動力を伝達し、更に、縦コンベア64、排出オーガ65を駆動する構成として、グレンタンク12(図1)内に貯留した籾を排出可能としている。
【0021】
以上の構成の中から、選別装置1への駆動伝達について詳述すると、前記ギアケース59より側方に駆動軸61を突出し、該駆動軸61の端部のベベルギア66を、機体の左側部に配する動力伝達部に入力して、プーリー、ベルトを介し、唐箕25・一番コンベア22といった順に動力を伝達する構成としている。更に、前記一番コンベア22のコンベア軸73の左端よりプーリー・ベルトを介して、二番コンベア23・揺動駆動機構48・吸引ファン30・排藁カッター装置17へ駆動を伝達する構成としている。
【0022】
また、前記一番コンベア22の他側にベベルギアを介して揚穀コンベア13を駆動しており、一番コンベア22によって搬送された籾が揚穀コンベア13を介して前記グレンタンク12(図1)に搬送される。そして、前記二番コンベア23の他端部より、ベベルギアを介して二番還元コンベア14を駆動する。また、該二番還元コンベア14の他端は二番還元装置10へ連通している。
【0023】
以上が選別装置1の構成であって、次に各部の詳細について説明する。まず、図2及び図3に示すごとく、前記二番還元コンベア14の終端近傍に、二番処理胴11を備える二番還元装置10を配置し、唐箕25の動力を伝達して、前記二番処理胴11を駆動する構成としている。尚、本実施例では、唐箕25より駆動チェン32・スプロケット33を介して伝達する構成を示しているが、一番コンベア22(図1)より二番処理胴11に回転駆動を伝達する構成としてもよい。
【0024】
また、二番コンベア23の動力は、二番還元コンベア14のコンベア軸34へ伝達される。
【0025】
以上のごとくの構成で、二番処理胴11の回転駆動を二番還元コンベア14より取出す必要がなくなることから、伝動経路が短くなりベベルケース等を排除でき、部品点数の削減によるコスト削減と、構造のシンプル化・軽量化を図ることができる。また、二番還元コンベア14に二番処理胴11の駆動分の負担がかからないことから、例えば、従来は、駆動伝達軸としても機能させるために十分な強度が必要であったコンベア軸34を、単なる回転軸として機能させることが可能となって、駆動軸を細く構成することができるのである。このように、構成部品の軽量化が図れるのである。
【0026】
次に、図4及び図5に示すごとく、二番還元装置10は二番処理胴11を二番還元コンベア14の前終端下方に配置しており、駆動軸11aを左右方向に横架している。二番処理胴11の外周面には、回転歯44・44・・・が、適宜間隔を開けて配置されている。該二番処理胴11は筒体45内に収納され、該筒体45の右側上後部に投入口41を設けて二番還元コンベア14と連通されている。また、筒体45の左側下方に排出口42を設けて、選別装置1の開始部に臨ませて配置している。該排出口42の前部または側部には籾ガイド板43を上下方向に配置して落下する籾が飛散しないようにガイドしている。
【0027】
以上の構成において、二番還元コンベア14からの二番物の流れを説明すると、二番物は、投入口41より二番還元装置10内へ投入された後、二番処理胴11の回転により、該二番処理胴11の外周に備える回転歯44・44・・・と、二番還元装置10の外枠を構成する筒体45の内側面に突設した枝梗処理板51・51・・・とにより、枝梗を除去されつつ排出口42まで搬送され、該排出口42から下方に向けて排出された後、該排出口42の近傍に配置された籾ガイド板43に当たって、選別装置1の選別開始部、即ち、第一グレンパン52の前方表面上へ落下するように案内される。本実施例では、該籾ガイド板43の配置は、排出口42の前方とし、該排出口42の開口が、機体正面視中央側にかけて広くなるように構成されている。
【0028】
そして、以上の構成により、次の二つの効果が得られる。まず、第一の効果として、投入口41と排出口42の位置関係が、二番還元装置10の内部空間における最長距離、即ち、対角の関係となるように、一方を正面視左上方とし、他方を正面視右下方としているので、二番物を二番処理胴11の回転歯44・44・・・及び枝梗処理板51・51・・・に対して効果的に作用させることができ、枝梗除去の効率を上げることができる。次に、第二の効果として、排出口42より排出される二番物を、籾ガイド板43に当てることで、該二番物を無造作に飛散させることなく、第一グレンパン52の前方表面上へ確実に落下させることができる。このように、第一グレンパン52の前方表面上に落下させることで、第一グレンパン52を移動させる距離を十分に確保し、二番物を拡散させ、籾層を薄くすることができ、一番コンベア22への漏下が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのである。
【0029】
次に、図5に示すごとく、前記二番処理胴11は、平面視において、機体進行方向と直交して配置し、該二番処理胴11の回転方向は、機体進行方向左側面視において、時計回りとしている。この二番処理胴11の回転方向(図5中矢印L)により、前記投入口41より投入される二番物が、筒体下方の排出口42から排出される際には、二番処理胴11の回転による風の流れによって前方(機体進行方向)に向けて流され、第一グレンパン52の前方に排出されるようになる。こうして、第一グレンパン52を移動させる距離を十分に確保し、二番物を拡散させ、籾層を薄くすることができ、一番コンベア22への漏下が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのである。また、上述した籾ガイド板43に、排出後の二番物を確実に当てることができるので、籾ガイド板43による選別性能の向上をさらに効果的なものにすることができる。
【0030】
次に、図2、図4、及び図6に示すごとく、前記二番処理胴11の軸方向と、選別装置上方に備える扱胴20の軸方向とは、平面視において、直交する関係とし、前記二番還元装置10の正面視右手側は、正面視において扱胴軸心Cの略左斜下方としている。これは、扱胴20の下方に配置されるクリンプ網31は、正面視において扱胴20の側面形状に沿う形状としているので、該正面視における扱胴20の軸心を中心とした第三象限S3においては、二番還元装置の正面視右側端部と、扱胴20の軸心との水平距離を、扱胴20の胴半径よりも短く構成することができことから、二番還元装置を扱胴20の軸心に可能な限り近づけているのである。
【0031】
そして、以上の構成により、次の二つの効果が得られる。まず、第一の効果として、扱胴20に対し、二番還元装置10を可能な限り近づけることができるので、扱胴20と二番還元装置10が占める横幅空間をコンパクトにでき、選別装置1及び脱穀装置9のコンパクト化を図ることができる。次に、第二の効果として、二番還元装置10の正面視右側下方に備える排出口42を、選別装置1の正面視中央位置に近い位置に構成することができるので、該排出口42から落下する二番物を、左右方向に拡散されやすい位置、即ち、第一グレンパン52の中心に近い位置に落下させることができるので、籾層を薄くすることができ、一番コンベア22への漏下が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのである。
【0032】
次に、図4及び図7に示すごとく、前記二番還元装置10の二番処理胴11を覆う筒体45の内面に、複数の枝梗処理板51・51・・・を設け、該枝梗処理板51・51・・・に下流側方向へ向くリード角を持たせている。
【0033】
該枝梗処理板51・51・・・は、二番処理胴11の回転歯44・44・・・とともに、二番物を擦るようにして枝梗を除去する機能を果たすものである。このことから、枝梗を完全に除去させるためには、枝梗処理板51・51・・・と回転歯44・44・・・との面が正面視平行となるようにして、二番物の図4の紙面における右方向の送りを遅くさせることが望ましい。言い換えるならば、二番還元装置10内に長くとどめるほど処理効率は上がるといえる。
【0034】
しかし、多量の二番物が送りこまれた場合には、二番還元装置10での処理が追いつかず、二番還元装置10の詰まりが生じてしまう場合がある。一方で、少量の二番物を長期間、二番還元装置10にとどめてしまうと、回転歯44・44・・・及び枝梗処理板51・51・・・により、二番物を傷つけてしまい、品質のよい籾が回収できなくなってしまう。
【0035】
そこで、複数ある枝梗処理板51・51・・・のうち、一部の枝梗処理板51・51・・・に、その立設表面の前後方向の一端を、下流側、即ち、排出口42側に傾けたリード角を持たせることにより、二番物を下流側に流れやすくするように構成した。
【0036】
このリード角は、図7の筒体45の展開図に示すところの角度Rであって、筒体45を展開した状態で、かつ、内側面を上側とする平面視において、枝梗処理板51・51・・・を投入口41から排出口42側へ角度R分だけ傾かせているのである。尚、リード角を持たせる枝梗処理板51・51・・・の数は、任意とし、選別装置1、二番還元装置10等の処理能力によって、適宜設計されるものである。
【0037】
こうして、二番物が多い場合・少ない場合でも、枝梗の除去に適正な期間だけ二番還元装置10内にとどめることができ、二番還元装置10のパフォーマンスを最大限に発揮させることができる。
【0038】
さらに、リード角を有する枝梗処理板51・51・・・により、二番物が排出口42側へ送られ易くなっていることから、二番物が極端に少ない場合においても、二番物が二番還元装置10内に詰まるといった不具合が生じることもないのである。
【0039】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1のごとく、選別後の二番物を選別部へ還元搬送する二番コンベア(23)、及び、該二番コンベア(23)の終端に連設された二番還元コンベア(14)を具備するコンバインの選別装置(1)において、前記二番還元コンベア(14)の終端近傍に、二番処理胴(11)を備える二番還元装置(10)を配置し、該二番処理胴(11)の軸方向と、前記選別装置(1)上方の脱穀装置(9)に備える扱胴(20)の軸方向とは、平面視において直交する関係とし、該二番処理胴(11)は筒体(45)内に収納し、該筒体(45)を二番還元コンベア(14)の前終端下方に配置し、該筒体(45)の一側である機体進行方向(F)の右側上後部で、前記脱穀装置(9)の外側に投入口(41)を設け、前記二番還元コンベア(14)の終端と連通し、該筒体(45)の他側である脱穀装置(9)内の左側下方に、排出口(42)を設けて、該排出口(42)を選別装置(1)の開始部に臨ませ、該二番処理胴(11)の駆動は、前記選別装置(1)を構成する唐箕(25)からの動力が伝達されるので、二番還元コンベアに二番処理胴の負荷がかかることなく、二番還元コンベアの回転不良による二番物の還元不良の発生を防止できる。
また、ベベルギア等の該駆動伝達部材を排除でき、部品点数の削減によるコスト削減と、構造のシンプル化・軽量化が図られる。
また、二番還元コンベアに二番処理胴の駆動分の負担がかからないことから、例えば、従来は、駆動伝達軸としても機能させるために十分な強度が必要であったコンベア軸を、単なる回転軸として機能させることが可能となって、駆動軸を細く構成等といった構成部品の軽量化が図れる。
【0040】
また、前記二番処理胴の軸方向と、選別装置上方に備える扱胴の軸方向とは、平面視において、直交する関係としたので、二番還元装置の正面視右側下方に備える排出口を、選別装置の正面視中央位置に近い位置に構成することができ、該排出口から落下する二番物を、左右方向に拡散されやすい位置、即ち、第一グレンパンの中心に近い位置に落下させることができるので、籾層を薄くすることができ、一番コンベアへの漏下を行われ易くすることができる。即ち、選別性能の向上を図ることができる。
【0040】
また、前記二番還元装置(10)の一側に投入口(41)を設けて前記二番還元コンベア(14)に連通させるとともに、他側に排出口(42)を設け、該排出口(42)は前記選別装置(1)を構成する揺動本体(50)の選別開始部に臨ませて配置したので、二番物を二番処理胴の回転歯及び枝梗処理板に対して効果的に作用させることができ、枝梗除去の効率を上げることができる。
【0041】
請求項2のごとく、請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記二番還元装置(10)の二番処理胴(11)を覆う筒体(45)の内面に、二番物を下流側に流れやすくするように構成した枝梗処理板(51)を設けたので、前記二番還元装置の筒体内側面に、複数の三角形状の枝梗処理板を筒体軸方向に螺旋状に配置し、一部の枝梗処理板には二番物の流れの下流側方向へリード角を持たせたので、二番物が多い場合・少ない場合でも、枝梗の除去に適正な期間だけ二番還元装置内にとどめることができ、二番還元装置のパフォーマンスを最大限に発揮させることができる。
さらに、リード角を有する枝梗処理板により、二番物が排出口側へ送られ易くなっていることから、二番物が極端に少ない場合においても、二番物が二番還元装置内に詰まるといった不具合が生じることがない。
【0043】
請求項3のごとく、請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記二番処理胴(11)は、平面視において、機体進行方向と直交して配置し、該二番処理胴(11)の回転方向(L)は、機体進行方向左側面視において、時計回りとしたので、二番物が排出口から排出される際には、二番処理胴の回転による風の流れによって前方(機体進行方向)に向けて流され、第一グレンパンの前方に確実に排出され、二番物を十分に拡散させて籾層を薄くすることができ、一番コンベアへの漏下が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのである。
【0044】
また、前記二番還元装置(10)の二番処理胴(11)を覆う筒体(45)の内面に、二番物を下流側に流れやすくするように構成した枝梗処理板(51)を設けたので、前記二番処理胴において、該二番処理胴の回転による風の流れによって、前記投入口より投入される二番物が前方に向けて排出されるように出来たのである。
これにより、第一グレンパンを移動させる距離が十分に確保され、二番物を十分に拡散させて籾層を薄くすることができ、一番コンベアへの漏下が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのである。
【0045】
請求項4のごとく、請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記排出口(42)に籾ガイド板(43)を設けたので、排出口より排出される二番物を、籾ガイド板に当てることで、該二番物を無造作に飛散させることなく、第一グレンパンの前方表面上へ確実に落下させ、選別性能の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバイン全体側面図である。
【図2】 本発明に係る選別装置の全体構成を示す機体進行方向に対する左側面図である。
【図3】 同じく動力伝達構成を示すスケルトン図である。
【図4】 二番還元装置の内部構造を示す正面図である。
【図5】 同じく選別装置との配置関係を示す斜視図である。
【図6】 同じく扱胴との配置関係を示す正面図である。
【図7】 二番還元装置の筒体の展開図である。
【図8】 従来の選別装置の動力伝達構成を示すスケルトン図である。
【符号の説明】
1 選別装置
10 二番還元装置
11 二番処理胴
14 二番還元コンベア
20 扱胴
23 二番コンベア

Claims (4)

  1. 選別後の二番物を選別部へ還元搬送する二番コンベア(23)、及び、該二番コンベア(23)の終端に連設された二番還元コンベア(14)を具備するコンバインの選別装置(1)において、前記二番還元コンベア(14)の終端近傍に、二番処理胴(11)を備える二番還元装置(10)を配置し、該二番処理胴(11)の軸方向と、前記選別装置(1)上方の脱穀装置(9)に備える扱胴(20)の軸方向とは、平面視において直交する関係とし、該二番処理胴(11)は筒体(45)内に収納し、該筒体(45)を二番還元コンベア(14)の前終端下方に配置し、該筒体(45)の一側である機体進行方向(F)の右側上後部で、前記脱穀装置(9)の外側に投入口(41)を設け、前記二番還元コンベア(14)の終端と連通し、該筒体(45)の他側である脱穀装置(9)内の左側下方に、排出口(42)を設けて、該排出口(42)を選別装置(1)の開始部に臨ませ、該二番処理胴(11)の駆動は、前記選別装置(1)を構成する唐箕(25)からの動力が伝達されることを特徴とするコンバインの選別装置。
  2. 請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記二番還元装置(10)の二番処理胴(11)を覆う筒体(45)の内面に、二番物を下流側に流れやすくするように構成した枝梗処理板(51)を設けたことを特徴とするコンバインの選別装置。
  3. 請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記二番処理胴(11)の回転方向(L)は、機体進行方向(F)の左側面視において時計回りとし、前記筒体(45)下方の排出口(42)から排出される二番物が、前記揺動本体(50)を構成するグレンパン(52)の前方に排出されるようにしたことを特徴とするコンバインの選別装置。
  4. 請求項1記載のコンバインの選別装置において、前記排出口(42)に籾ガイド板(43)を設けたことを特徴とするコンバインの選別装置。
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