JP2002354932A - コンバインの選別装置 - Google Patents

コンバインの選別装置

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JP2002354932A JP2001382118A JP2001382118A JP2002354932A JP 2002354932 A JP2002354932 A JP 2002354932A JP 2001382118 A JP2001382118 A JP 2001382118A JP 2001382118 A JP2001382118 A JP 2001382118A JP 2002354932 A JP2002354932 A JP 2002354932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選別装置の選別性能・枝梗除去の精度の向上
を図るとともに、該選別装置が占める容積を削減するこ
とによって、コンバインの機体のコンパクト化を図るこ
とを課題とする。 【解決手段】 選別後の二番物を選別部へ還元搬送す
る、二番コンベア23及び二番還元コンベア14を具備
するコンバインの選別装置において、前記二番還元コン
ベア14の終端近傍に、二番処理胴11を備える二番還
元装置10を配置し、唐箕又は一番コンベア等の選別装
置の駆動を伝達して前記二番処理胴11を駆動する構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの選別
装置より選別した二番物を還元する二番還元コンベア及
び二番還元装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンバインにおいて、選別装置よ
り選別した後の二番物を、二番コンベア、二番還元コン
ベアを介して二番還元装置へ送り、該二番還元装置によ
り枝梗等を取り除いた後に、再び選別装置の選別開始部
へ戻す二番物還元サイクルが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した二番
物還元サイクルを構成する各装置の構造及び他の装置と
の配置関係等において、選別性能・枝梗除去の精度の向
上、装置のコンパクト化等を考慮したものがなかった。
例えば、二番還元装置100への駆動の伝達において、
図8に示す従来の選別装置の動力伝達構成のごとく、駆
動源であるエンジンEからの駆動は、出力軸60、ギア
ケース59、駆動軸61、唐箕35、一番コンベア2
2、二番コンベア23、二番還元コンベア14、そし
て、該二番還元コンベア14の末端から二番還元装置1
0へ伝達される構成としていた。この構成では、ベベル
ギア36・37を介して、二番還元コンベア14の下流
に二番還元装置10を配置し、お互いを連動連結してい
たので、二番還元装置10の負荷が二番還元コンベア1
4に影響し、二番還元コンベア14の回転不良による二
番物の還元不良が発生することがあった。また、二番還
元コンベア114と、二番還元装置100との間の駆動
伝達部材(ベベルギア36・37)や、該部材の剛性の
向上によるの重量増といった問題があった。さらに、各
装置の配置関係から、二番物の還元サイクルの効率化
や、精度の向上を図る余地がある。以上の不具合点・問
題点を解決すべく、選別装置の選別性能・枝梗除去の精
度の向上、機体のコンパクト化が望まれているのであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、選別後の二番物を選別部へ還元搬送する、二番コン
ベア及び二番還元コンベアを具備するコンバインの選別
装置において、前記二番還元コンベアの終端近傍に、二
番処理胴を備える二番還元装置を配置し、唐箕又は一番
コンベア等の選別装置の駆動を伝達して前記二番処理胴
を駆動することである。
【0005】また、請求項2に記載のごとく、選別後の
二番物を選別部へ還元搬送する、二番コンベア及び二番
還元コンベアを具備するコンバインの選別装置におい
て、前記二番還元コンベアの終端近傍に、二番処理胴を
備える二番還元装置を配置し、該二番還元装置の一側に
投入口を設けて前記二番還元コンベアに連通させるとと
もに、他側に排出口を設けて揺動本体の開始部に臨ませ
て配置したことである。
【0006】また、請求項3に記載のごとく、前記二番
還元装置の二番処理胴を覆う筒体の内面に、二番物を下
流側に流れやすくするように構成した枝梗処理板を設け
たことである。
【0007】また、請求項4に記載のごとく、前記二番
処理胴の軸方向と、選別装置上方に備える扱胴の軸方向
とは、平面視において、直交する関係としたことであ
る。
【0008】また、請求項5に記載のごとく、前記二番
処理胴において、該二番処理胴の回転による風の流れに
よって、前記投入口より投入される二番物が前方に向け
て排出されるようにしたことである。
【0009】また、請求項6に記載のごとく、前記二番
処理胴は、平面視において、機体進行方向と直交して配
置し、該二番処理胴の回転方向は、機体進行方向左側面
視において、時計回りとしたことである。
【0010】また、請求項7に記載のごとく、前記排出
口に籾ガイド板を設けたことである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1はコンバイン全体側面図、
図2は本発明に係る選別装置の全体構成を示す機体進行
方向に対する左側面図、図3は同じく動力伝達構成を示
すスケルトン図、図4は二番還元装置の内部構造を示す
正面図、図5は同じく選別装置との配置関係を示す斜視
図、図6は同じく扱胴との配置関係を示す正面図、図7
は二番還元装置の筒体の展開図、図8は従来の選別装置
の動力伝達構成を示すスケルトン図である。また、以下
の説明中において、前後方向は、機体進行方向及び反機
体進行方向を基準とし、左右方向は、機体進行方向Fに
おける左右方向を基準とする。さらに、上下方向は、機
体の上下方向を基準とする。
【0012】まず、図1を用いて、コンバインの全体構
成から説明する。クローラ式走行装置4上に機体フレー
ム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装
置8を昇降可能に配設し、引起し・刈取装置8は前端に
分草板3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケ
ース26を立設して該引起しケース26より突出したタ
イン24の回転により穀稈を引き起こして、分草板3後
部に配設した刈刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装
置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、こ
の縦搬送装置6の上端から株元がフィードチェーン7に
受け継がれて脱穀装置9内に穀稈を搬送し、該フィード
チェーン7後端には、排藁搬送装置16が配設され、排
藁搬送装置16後部下方に配設した排藁カッター装置1
7にて、搬送されてきた排藁を切断して圃場に放出して
いる。前記脱穀装置の側部には選別後の精粒を貯留する
グレンタンク12が配設され、該グレンタンク12前部
には運転部19が配設されている。
【0013】次に、図2を用いて、本発明に係るコンバ
インの選別装置1の全体構成を説明する。選別装置1の
上方には、脱穀装置9が配され、扱室内に扱胴20と送
塵口処理胴21とが軸芯を略前後方向にして平行に横架
されている。該扱胴20の外周面の下方がクリンプ網3
1で被装され、脱粒された穀粒等を下方の選別装置1に
漏下させる構成としている。そして、選別装置1には、
揺動本体50や唐箕25等が配設され、漏下した籾を拡
散した後、籾と籾藁とが比重選別と風選別により一番物
と二番物と藁屑等に選別が行なわれている。
【0014】揺動本体50下方の前後途中位置には、進
行方向に対して左右に一番コンベア22と二番コンベア
23とが横設され、前記一番コンベア22の他側(機体
正面視左側)には、揚穀コンベア13が連結されてお
り、一番コンベア22の流穀板28上に漏下された一番
物は、一番コンベア22、揚穀コンベア13を介してグ
レンタンクに搬送される構成としている。
【0015】前記二番コンベア23の他側には、二番還
元コンベア14が連結されており、該二番還元コンベア
14の前方側端部を二番還元装置10に連結し、該二番
還元装置10内の枝梗処理胴により枝梗を除去した後の
二番物を、揺動本体50の選別開始部に再投入する構成
としている。
【0016】前記揺動本体50後部下面は、クランク軸
等の揺動駆動機構48によって揺動駆動可能に連結され
ている。前記揺動本体50の前端部には、第一グレンパ
ン52が形成され、該第一グレンパン52の機体進行方
向における後側下方に第二グレンパン53が形成されて
いる。該第一グレンパン52と第二グレンパン53の上
側表面は、板体を波状に成型し、籾を後方に搬送しやす
い形状をしている。
【0017】そして、該第一グレンパン52は扱胴20
前部下方に位置され、第二グレンパン53は扱胴20中
央部下方に位置されている。前記第一グレンパン52後
方には、揺動可能にフルイ線54が支持され、前記第二
グレンパン53には、連設して第二選別部である網状の
グレンシーブ49が形成され、該グレンシーブ49によ
り一番コンベア22の上方を被装している。そして、グ
レンシーブ49の上方には、チャフ部55が扱胴20の
中途部から二番コンベア23の上方にかけて延出されて
いる。前記チャフ部55後部と揺動本体50後部との間
には、固定チャフ部57が配されている。
【0018】また、前記揺動本体50後上方には、吸引
ファン30が横設され、選別された藁屑を吸引して機外
に排出するようにしている。
【0019】次に、図3に示すスケルトン図を用いて、
選別装置の動力伝達構成について説明する。コンバイン
のエンジンEの左右方向に出力軸60を突出し、該出力
軸60の一端(左側)をギアケース59に入力して、該
ギアケース59より、クローラ式走行装置4(走行ミッ
ションケース)・引起し・刈取装置8・選別装置1・脱
穀装置9(扱胴20・送塵口処理胴21)へ駆動を分配
する構成としている。
【0020】一方、前記出力軸60の他端(右側)よ
り、プーリーやベルトや連動軸やベベルギアを介して排
出コンベア63に動力を伝達し、更に、縦コンベア6
4、排出オーガ65を駆動する構成として、グレンタン
ク12(図1)内に貯留した籾を排出可能としている。
【0021】以上の構成の中から、選別装置1への駆動
伝達について詳述すると、前記ギアケース59より側方
に駆動軸61を突出し、該駆動軸61の端部のベベルギ
ア66を、機体の左側部に配する動力伝達部に入力し
て、プーリー、ベルトを介し、唐箕25・一番コンベア
22といった順に動力を伝達する構成としている。更
に、前記一番コンベア22のコンベア軸73の左端より
プーリー・ベルトを介して、二番コンベア23・揺動駆
動機構48・吸引ファン30・排藁カッター装置17へ
駆動を伝達する構成としている。
【0022】また、前記一番コンベア22の他側にベベ
ルギアを介して揚穀コンベア13を駆動しており、一番
コンベア22によって搬送された籾が揚穀コンベア13
を介して前記グレンタンク12(図1)に搬送される。
そして、前記二番コンベア23の他端部より、ベベルギ
アを介して二番還元コンベア14を駆動する。また、該
二番還元コンベア14の他端は二番還元装置10へ連通
している。
【0023】以上が選別装置1の構成であって、次に各
部の詳細について説明する。まず、図2及び図3に示す
ごとく、前記二番還元コンベア14の終端近傍に、二番
処理胴11を備える二番還元装置10を配置し、唐箕2
5の動力を伝達して前記二番処理胴11を駆動する構成
としている。尚、本実施例では、唐箕25より駆動チェ
ン32・スプロケット33を介して伝達する構成を示し
ているが、一番コンベア22(図1)より二番処理胴1
1に回転駆動を伝達する構成としてもよい。
【0024】また、二番コンベア23の動力は、二番還
元コンベア14のコンベア軸34へ伝達される。
【0025】以上のごとくの構成で、二番処理胴11の
回転駆動を二番還元コンベア14より取出す必要がなく
なることから、伝動経路が短くなりベベルケース等を排
除でき、部品点数の削減によるコスト削減と、構造のシ
ンプル化・軽量化を図ることができる。また、二番還元
コンベア14に二番処理胴11の駆動分の負担がかから
ないことから、例えば、従来は、駆動伝達軸としても機
能させるために十分な強度が必要であったコンベア軸3
4を、単なる回転軸として機能させることが可能となっ
て、駆動軸を細く構成することができるのである。この
ように、構成部品の軽量化が図れるのである。
【0026】次に、図4及び図5に示すごとく、二番還
元装置10は二番処理胴11を二番還元コンベア14の
前終端下方に配置しており、駆動軸11aを左右方向に
横架している。二番処理胴11の外周面には、回転歯4
4・44・・・が、適宜間隔を開けて配置されている。
該二番処理胴11は筒体45内に収納され、該筒体45
の右側上後部に投入口41を設けて二番還元コンベア1
4と連通されている。また、筒体45の左側下方に排出
口42を設けて、選別装置1の開始部に臨ませて配置し
ている。該排出口42の前部または側部には籾ガイド板
43を上下方向に配置して落下する籾が飛散しないよう
にガイドしている。
【0027】以上の構成において、二番還元コンベア1
4からの二番物の流れを説明すると、二番物は、投入口
41より二番還元装置10内へ投入された後、二番処理
胴11の回転により、該二番処理胴11の外周に備える
回転歯44・44・・・と、二番還元装置10の外枠を
構成する筒体45の内側面に突設した枝梗処理板51・
51・・・とにより、枝梗を除去されつつ排出口42ま
で搬送され、該排出口42から下方に向けて排出された
後、該排出口42の近傍に配置された籾ガイド板43に
当たって、選別装置1の選別開始部、即ち、第一グレン
パン52の前方表面上へ落下するように案内される。本
実施例では、該籾ガイド板43の配置は、排出口42の
前方とし、該排出口42の開口が、機体正面視中央側に
かけて広くなるように構成されている。
【0028】そして、以上の構成により、次の二つの効
果が得られる。まず、第一の効果として、投入口41と
排出口42の位置関係が、二番還元装置10の内部空間
における最長距離、即ち、対角の関係となるように、一
方を正面視左上方とし、他方を正面視右下方としている
ので、二番物を二番処理胴11の回転歯44・44・・
・及び枝梗処理板51・51・・・に対して効果的に作
用させることができ、枝梗除去の効率を上げることがで
きる。次に、第二の効果として、排出口42より排出さ
れる二番物を、籾ガイド板43に当てることで、該二番
物を無造作に飛散させることなく、第一グレンパン52
の前方表面上へ確実に落下させることができる。このよ
うに、第一グレンパン52の前方表面上に落下させるこ
とで、第一グレンパン52を移動させる距離を十分に確
保し、二番物を拡散させ、籾層を薄くすることができ、
一番コンベア22への漏下が行われ易くなる。即ち、選
別性能の向上が図られるのである。
【0029】次に、図5に示すごとく、前記二番処理胴
11は、平面視において、機体進行方向と直交して配置
し、該二番処理胴11の回転方向は、機体進行方向左側
面視において、時計回りとしている。この二番処理胴1
1の回転方向(図4中矢印L)により、前記投入口41
より投入される二番物が、筒体下方の排出口42から排
出される際には、二番処理胴11の回転による風の流れ
によって前方(機体進行方向)に向けて流され、第一グ
レンパン52の前方に排出されるようになる。こうし
て、第一グレンパン52を移動させる距離を十分に確保
し、二番物を拡散させ、籾層を薄くすることができ、一
番コンベア22への漏下が行われ易くなる。即ち、選別
性能の向上が図られるのである。また、上述した籾ガイ
ド板43に、排出後の二番物を確実に当てることができ
るので、籾ガイド板43による選別性能の向上をさらに
効果的なものにすることができる。
【0030】次に、図2、図4、及び図6に示すごと
く、前記二番処理胴11の軸方向と、選別装置上方に備
える扱胴20の軸方向とは、平面視において、直交する
関係とし、前記二番還元装置10の正面視右手側は、正
面視において扱胴軸心Cの略左斜下方としている。これ
は、扱胴20の下方に配置されるクリンプ網31は、正
面視において扱胴20の側面形状に沿う形状としている
ので、該正面視における扱胴20の軸心を中心とした第
三象限S3においては、二番還元装置の正面視右側端部
と、扱胴20の軸心との水平距離を、扱胴20の胴半径
よりも短く構成することができことから、二番還元装置
を扱胴20の軸心に可能な限り近づけているのである。
【0031】そして、以上の構成により、次の二つの効
果が得られる。まず、第一の効果として、扱胴20に対
し、二番還元装置10を可能な限り近づけることができ
るので、扱胴20と二番還元装置10が占める横幅空間
をコンパクトにでき、選別装置1及び脱穀装置9のコン
パクト化を図ることができる。次に、第二の効果とし
て、二番還元装置10の正面視右側下方に備える排出口
42を、選別装置1の正面視中央位置に近い位置に構成
することができるので、該排出口42から落下する二番
物を、左右方向に拡散されやすい位置、即ち、第一グレ
ンパン52の中心に近い位置に落下させることができる
ので、籾層を薄くすることができ、一番コンベア22へ
の漏下が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図ら
れるのである。
【0032】次に、図4及び図7に示すごとく、前記二
番還元装置10の二番処理胴11を覆う筒体45の内面
に、複数の枝梗処理板51・51・・・を設け、該枝梗
処理板51・51・・・に下流側方向へ向くリード角を
持たせている。
【0033】該枝梗処理板51・51・・・は、二番処
理胴11の回転歯44・44・・・とともに、二番物を
擦るようにして枝梗を除去する機能を果たすものであ
る。このことから、枝梗を完全に除去させるためには、
枝梗処理板51・51・・・と回転歯44・44・・・
との面が正面視平行となるようにして、二番物の図4の
紙面における右方向の送りを遅くさせることが望まし
い。言い換えるならば、二番還元装置10内に長くとど
めるほど処理効率は上がるといえる。
【0034】しかし、多量の二番物が送りこまれた場合
には、二番還元装置10での処理が追いつかず、二番還
元装置10の詰まりが生じてしまう場合がある。一方
で、少量の二番物を長期間、二番還元装置10にとどめ
てしまうと、回転歯44・44・・・及び枝梗処理板5
1・51・・・により、二番物を傷つけてしまい、品質
のよい籾が回収できなくなってしまう。
【0035】そこで、複数ある枝梗処理板51・51・
・・のうち、一部の枝梗処理板51・51・・・に、そ
の立設表面の前後方向の一端を、下流側、即ち、排出口
42側に傾けたリード角を持たせることにより、二番物
を下流側に流れやすくするように構成した。
【0036】このリード角は、図7の筒体45の展開図
に示すところの角度Rであって、筒体45を展開した状
態で、かつ、内側面を上側とする平面視において、枝梗
処理板51・51・・・を投入口41から排出口42側
へ角度R分だけ傾かせているのである。尚、リード角を
持たせる枝梗処理板51・51・・・の数は、任意と
し、選別装置1、二番還元装置10等の処理能力によっ
て、適宜設計されるものである。
【0037】こうして、二番物が多い場合・少ない場合
でも、枝梗の除去に適正な期間だけ二番還元装置10内
にとどめることができ、二番還元装置10のパフォーマ
ンスを最大限に発揮させることができる。
【0038】さらに、リード角を有する枝梗処理板51
・51・・・により、二番物が排出口42側へ送られ易
くなっていることから、二番物が極端に少ない場合にお
いても、二番物が二番還元装置10内に詰まるといった
不具合が生じることもないのである。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、次
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、選別後の二番物を選別部へ還元搬送する、二番
コンベア及び二番還元コンベアを具備するコンバインの
選別装置において、前記二番還元コンベアの終端近傍
に、二番処理胴を備える二番還元装置を配置し、唐箕又
は一番コンベア等の選別装置の駆動を伝達して前記二番
処理胴を駆動するので、二番還元コンベアに二番処理胴
の負荷がかかることなく、二番還元コンベアの回転不良
による二番物の還元不良の発生を防止できる。また、ベ
ベルギア等の該駆動伝達部材を排除でき、部品点数の削
減によるコスト削減と、構造のシンプル化・軽量化が図
られる。また、二番還元コンベアに二番処理胴の駆動分
の負担がかからないことから、例えば、従来は、駆動伝
達軸としても機能させるために十分な強度が必要であっ
たコンベア軸を、単なる回転軸として機能させることが
可能となって、駆動軸を細く構成等といった構成部品の
軽量化が図れる。
【0040】また、請求項2に記載のごとく、選別後の
二番物を選別部へ還元搬送する、二番コンベア及び二番
還元コンベアを具備するコンバインの選別装置におい
て、前記二番還元コンベアの終端近傍に、二番処理胴を
備える二番還元装置を配置し、該二番還元装置の一側に
投入口を設けて前記二番還元コンベアに連通させるとと
もに、他側に排出口を設けて揺動本体の開始部に臨ませ
て配置したので、二番物を二番処理胴の回転歯及び枝梗
処理板に対して効果的に作用させることができ、枝梗除
去の効率を上げることができる。
【0041】また、請求項3に記載のごとく、前記二番
還元装置の二番処理胴を覆う筒体の内面に、二番物を下
流側に流れやすくするように構成した枝梗処理板を設け
たので、前記二番還元装置の筒体内側面に、複数の三角
形状の枝梗処理板を筒体軸方向に螺旋状に配置し、一部
の枝梗処理板には二番物の流れの下流側方向へリード角
を持たせたので、二番物が多い場合・少ない場合でも、
枝梗の除去に適正な期間だけ二番還元装置内にとどめる
ことができ、二番還元装置のパフォーマンスを最大限に
発揮させることができる。さらに、リード角を有する枝
梗処理板により、二番物が排出口側へ送られ易くなって
いることから、二番物が極端に少ない場合においても、
二番物が二番還元装置内に詰まるといった不具合が生じ
ることがない。
【0042】また、請求項4に記載のごとく、前記二番
処理胴の軸方向と、選別装置上方に備える扱胴の軸方向
とは、平面視において、直交する関係としたので、二番
還元装置の正面視右側下方に備える排出口を、選別装置
の正面視中央位置に近い位置に構成することができ、該
排出口から落下する二番物を、左右方向に拡散されやす
い位置、即ち、第一グレンパンの中心に近い位置に落下
させることができるので、籾層を薄くすることができ、
一番コンベアへの漏下を行われ易くすることができる。
即ち、選別性能の向上を図ることができる。
【0043】また、請求項5に記載のごとく、前記二番
処理胴において、該二番処理胴の回転による風の流れに
よって、前記投入口より投入される二番物が前方に向け
て排出されるようにしたので、第一グレンパンを移動さ
せる距離が十分に確保され、二番物を十分に拡散させて
籾層を薄くすることができ、一番コンベアへの漏下が行
われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのであ
る。
【0044】また、請求項6に記載のごとく、前記二番
処理胴は、平面視において、機体進行方向と直交して配
置し、該二番処理胴の回転方向は、機体進行方向左側面
視において、時計回りとしたので、二番物が排出口から
排出される際には、二番処理胴の回転による風の流れに
よって前方(機体進行方向)に向けて流され、第一グレ
ンパンの前方に確実に排出され、二番物を十分に拡散さ
せて籾層を薄くすることができ、一番コンベアへの漏下
が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるの
である。
【0045】また、請求項7に記載のごとく、前記排出
口に籾ガイド板を設けたので、排出口より排出される二
番物を、籾ガイド板に当てることで、該二番物を無造作
に飛散させることなく、第一グレンパンの前方表面上へ
確実に落下させ、選別性能の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体側面図である。
【図2】本発明に係る選別装置の全体構成を示す機体進
行方向に対する左側面図である。
【図3】同じく動力伝達構成を示すスケルトン図であ
る。
【図4】二番還元装置の内部構造を示す正面図である。
【図5】同じく選別装置との配置関係を示す斜視図であ
る。
【図6】同じく扱胴との配置関係を示す正面図である。
【図7】二番還元装置の筒体の展開図である。
【図8】従来の選別装置の動力伝達構成を示すスケルト
ン図である。
【符号の説明】
1 選別装置 10 二番還元装置 11 二番処理胴 14 二番還元コンベア 20 扱胴 23 二番コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐村木 仁 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 桐畑 俊紀 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B092 AA01 AB04 CA03 CA40 2B094 AA03 AA05 AA11 AB03 AB06 AB12 AB15 AD01 AD11 AE01 AE04 AG03 JA10 JB08 JC01 JE05 JE11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選別後の二番物を選別部へ還元搬送す
    る、二番コンベア及び二番還元コンベアを具備するコン
    バインの選別装置において、前記二番還元コンベアの終
    端近傍に、二番処理胴を備える二番還元装置を配置し、
    唐箕又は一番コンベア等の選別装置の駆動を伝達して前
    記二番処理胴を駆動することを特徴とするコンバインの
    選別装置。
  2. 【請求項2】 選別後の二番物を選別部へ還元搬送す
    る、二番コンベア及び二番還元コンベアを具備するコン
    バインの選別装置において、前記二番還元コンベアの終
    端近傍に、二番処理胴を備える二番還元装置を配置し、
    該二番還元装置の一側に投入口を設けて前記二番還元コ
    ンベアに連通させるとともに、他側に排出口を設けて揺
    動本体の開始部に臨ませて配置したことを特徴とするコ
    ンバインの選別装置。
  3. 【請求項3】 前記二番還元装置の二番処理胴を覆う筒
    体の内面に、二番物を下流側に流れやすくするように構
    成した枝梗処理板を設けた請求項2に記載のコンバイン
    の選別装置。
  4. 【請求項4】 前記二番処理胴の軸方向と、選別装置上
    方に備える扱胴の軸方向とは、平面視において、直交す
    る関係とした請求項2又は請求項3に記載のコンバイン
    の選別装置。
  5. 【請求項5】 前記二番処理胴において、該二番処理胴
    の回転による風の流れによって、前記投入口より投入さ
    れる二番物が前方に向けて排出されるようにした請求項
    2から請求項4のいずれかに記載のコンバインの選別装
    置。
  6. 【請求項6】 前記二番処理胴は、平面視において、機
    体進行方向と直交して配置し、該二番処理胴の回転方向
    は、機体進行方向左側面視において、時計回りとした請
    求項4又は請求項5に記載のコンバインの選別装置。
  7. 【請求項7】 前記排出口に籾ガイド板を設けた請求項
    2から請求項6のいずれかに記載のコンバインの選別装
    置。
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