JP2005176736A - グレンタンクの穀粒排出機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱穀装置上にグレンタンクが位置するコンバインにおいては、グレンタンク下面に抜孔を設けると、該抜孔から落下した塵等が脱穀装置のロータカバー等の上に体積してしまうため、グレンタンク下面を抜孔面とすることができなかった。
【解決手段】脱穀装置18上部にグレンタンク30を配置し、グレンタンク内最下部の中央底面30cの上方にて中央底面の長手方向に排出コンベア113を備えるコンバインにおいて、前記中央底面を抜孔面とし、前記抜孔面の下側に傾斜樋53を設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、稲や麦やそばや小豆や大豆等の収穫物を貯留するグレンタンクを備えるコンバインに関する。
詳細には、グレンタンク内に穀粒を投入する際や排出するときに土や塵埃等を排出して汚粒の発生を防止する技術に関する。
従来から、穀粒、特に大豆、小豆などの豆類等の排出に際して、グレンタンクに貯留した穀粒を排出する排出コンベアの下側の面に抜孔を開口して抜孔面を設け、コンベアによる排出時に抜孔から土や塵、損傷豆等を排出して、排出物の純度を上げる構成とした汎用コンバインは公知である。
例えば特許文献1や特許文献2に記載の如くである。
特開2003−42号公報 特開2003−250331号公報
しかし、脱穀装置上にグレンタンクが位置するコンバインにおいては、グレンタンク下面に抜孔を設けると、該抜孔から落下した塵等が脱穀装置のロータカバー等の上に堆積してしまうため、グレンタンク下面を抜孔面とすることができなかったのである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、左右方向に脱穀用ロータを前後平行に配置した脱穀装置の上部にグレンタンクを配置し、該グレンタンク内の最下部に排出コンベアを備えるコンバインにおいて、前記グレンタンクの最下部底面に抜孔を開口し、前記抜孔の下側に機外へガイドする傾斜樋を設けたものである。
請求項2においては、左右方向に脱穀用ロータを前後平行に配置した脱穀装置の上部にグレンタンクを配置し、該グレンタンク内の最下部に排出コンベアを備え、該排出コンベアの搬送終了端と機外に排出するための排出オーガとの間に配置する搬送コンベアを備えるコンバインにおいて、前記搬送コンベアの下面に抜孔を設け、該抜孔の下側に機外へガイドする傾斜ガイドを設けたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、グレンタンクに穀粒を投入したときや排出する時に、土や塵などが抜孔から落下させて傾斜樋に沿って機外に排出することができる。したがって、グレンタンク下方の脱穀装置上面に土や塵などが堆積することない。また、グレンタンクから排出する時に土や塵埃等を除くことができるので、穀粒を汚すことがなく、製品として出荷するときの等級を上げることができる。また、コンベアによる搬送経路に抜孔を設けたので、コンベアの回転によって抜孔が詰まることが防止できる。
請求項2においては、グレンタンクから排出オーガへ搬送するときに、土や塵などが抜孔から落下させて傾斜ガイドに沿って機外に排出することができる。したがって、グレンタンク下方の脱穀装置上面に土や塵などが堆積することなく、土や塵埃等による穀粒の汚れを減少し、穀粒の品質を向上することができる。また、コンベアによる搬送経路に抜孔を設けたので、コンベアの回転によって抜孔が詰まることが防止できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した左側面図、図2は本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した平面図、図3は脱穀・選別部を示す側面図、図4はグレンタンクの左側面断面図、図5はグレンタンクの背面断面図、図6は掃除蓋を示す斜視図、図7はプリクリーナを示す図、図8はプリクリーナの受け皿を示す部分平面図、図9はプリクリーナの受け皿と下皿を示す部分拡大断面図、図10はグレンタンク内穀粒物排出機能を兼ねるバケットを示す図である。
以下では、本発明の実施の一形態であるコンバイン201の全体構成について、図1から図5を用いて説明する。
なお、本発明は本実施例に限定されず、異なる種類の収穫物を収穫可能に構成されたコンバインに広く適用可能である。
コンバイン201の走行手段であるクローラ式走行装置1上には機体フレーム13が配設され、該機体フレーム13上に脱穀装置18や選別装置19から成る脱穀・選別部を内装する筐体33が配置される。該筐体33の後部にはエンジン48等を収納するエンジンルーム49等が配設される。
筐体33の上にはグレンタンク30が配設され、該グレンタンク30内部に貯留された穀粒を排出するための排出オーガ40が機体後部から前方にかけて備えられる。
また、機体後上部のエンジンルーム49上には吸入パイプ42を突出して、該吸入パイプ42上端にプレクリーナ41を配置して、該プレクリーナ41から吸い込まれた空気中の大きな塵や埃は除去され、続けてエアクリーナにより一層細かな塵等も除去されて十分な清浄化処理が行われ、エンジンの吸気ポートに供給できるようにしている。
該プレクリーナ41は、図7に示すように、前記吸入パイプ42の上端の周囲に受け皿43が固定され、該受け皿43の下側に下皿44が吸入パイプ42を中心に回転可能に取り付けられている。該受け皿43の上部は蓋体70にて覆われ、中央部にネジ71が挿入されて吸入パイプ42に固定されている。該蓋体70と吸入パイプ42の間の空間にネジ71を中心に回転自在にファン72が配設されている。
前記受け皿43は外周部に円環状の樋部43bが形成され、該樋部43bの底部にゴミ排出用の開口部43aが適宜間隔をあけて開口され、樋部43bの中心側に吸入用開口部43cが開口されている。そして、図7、図8に示すように、前記受け皿43の樋部43bの開口部43aの下方に、下皿44の下面に適宜間隔をあけて開口した開口部44aが開口されている。該開口部43a・44aは位置を合わせて形成され、下皿44を回転させることで重なるように構成している。
また、受け皿43と下皿44の接触部には、図9に示すように菊座のごとく凹凸部43d・44bが形成されている。一方前記吸入パイプ42の側面にモータ73が固設され、該モータ73の駆動軸に歯車74が固設され、該歯車74が前記下皿44の凹凸部44bに噛合するように配設されている。そして、前記モータ73はコントローラ51と接続され、所定の時期、例えば、キースイッチ75をオンして数秒間モータ73を駆動するようにしている。
このような構成において、エンジンを作動させることにより、シリンダが下降することにより吸引力が発生して、プリクリーナ41の開口部43cから外気が吸引されて、この風力によりファン72が回転される。このファン72の回転により塵埃等は外側飛ばされ、受け皿43の樋部43b上に落下し、空気は吸入パイプ42内に吸い込まれる。そして、エンジン始動時において、前記モータ73が所定時間駆動されて下皿44が回転され、この回転により受け皿43と下皿44の凹凸部43d・44bが噛み合ったり乗り上げたりすることにより振動し、受け皿43の樋部43bに溜まった塵埃が浮き上がり、更に下皿44が回転することで、受け皿43と下皿44の開口部43a・44aが重複し、この開口部43a・44aより振動により浮き上がった塵埃等が排出されるのである。このとき、エンジンは駆動初期であるため吸引力は小さいため、落下する塵埃を開口部43cより吸い込むことはない。そして、更に下皿44が回転して開口部43a・44aが重複しない位置で停止して開口部は閉じられる。このようにして、プレクリーナ41に溜まった塵埃は自動的に排出されるのである。
そして、前記筐体33の前方には刈取装置8が配置され、該刈取装置8の後端と筐体33前上部に設けられた脱穀装置18の前部入口が搬送装置9によって連通されている。
さらに、搬送装置9の上方には運転席15や操向ハンドル16等を収納したキャビン17が配設される。
刈取装置8は、搬送装置9の構成部材であるフィーダハウジング10、フィーダハウジング10の前部に連結されたプラットホーム2、プラットホーム2内部に横架され支承された横送りオーガ3、横送りオーガ3の前下部に備えられた刈刃4、プラットホーム2上方に設けられた掻き込み用のリール5等で構成されている。
リール5で掻き込まれ、刈刃4により根元部から刈り取られた穀稈は、横送りオーガ3によりプラットホーム2の左右略中央後部に連結されたフィーダハウジング10へ送られる。横送りオーガ3は外周面には螺旋が形成された略円柱形状の部材であり、機体の進行方向と直交する方向(すなわち、機体左右方向)にその回転軸が軸架される。横送りオーガ3の回転により、刈り取られた穀稈が機体左右中央に寄せられ、フィーダハウジング10に搬送される。
プラットホーム2前端の左右両側には分草板7・7が設けられ、プラットホーム2後部の左右両端にはリール5を横架した支持アーム6の後部が枢支される。
また、支持アーム6の左右一側にはリール5を回転駆動するためのベルトやプーリ等からなる動力伝達機構(図示せず)が設けられるとともに、支持アーム6とプラットホーム2との間には、アクチュエータである油圧シリンダ29が介装される。該油圧シリンダ29の伸縮により支持アーム6が回動し、リール5はプラットホーム2に対して昇降する。
前記搬送装置9は、フィーダハウジング10と、該フィーダハウジング10内に配設された無端状のコンベア11で構成されている。
フィーダハウジング10の前端は、前記プラットホーム2の後部に、横送りオーガ3のスクリューの送り終端位置(すなわち機体左右略中央)に合わせて連通される。また、フィーダハウジング10の後端は脱穀装置18への投入口12に連通されており、穀稈はコンベア11の駆動により投入口12の後方に配設された脱穀装置18の第一ロータ21へ搬送される。
フィーダハウジング10の後部は、脱穀・選別部を内装する筐体33の前部に挿入されるとともに、該筐体33に昇降回動自在に支持される。そして、フィーダハウジング10の下面と機体フレーム13との間に介装された油圧シリンダ32の伸縮により、刈取装置8を機体に対して昇降可能としている。
脱穀・選別部は筐体33内部に配設され、刈取装置8により刈り取られ、搬送装置9により搬送されてきた穀稈を脱穀する脱穀装置18と、該脱穀装置18により脱穀された穀粒を選別する選別装置19とで構成されている。
前記脱穀装置18は、第一ロータ21と第二ロータ22と受網23・24等からなり、前記筐体33上部に収納されている。第一ロータ21と第二ロータ22とは略同じ円筒形状に構成され、第一ロータ21と第二ロータ22の外周面には図示せぬ複数の扱歯が設けられたスクリュー21a・22aが形成される。第一ロータ21の回転軸と第二ロータ22の回転軸は、いずれも機体の左右水平方向に向けられて略平行に軸架されるとともに、第一ロータ21と第二ロータ22とは側面視で上下方向の高さが略同じとなるように配置されている。また、第一ロータ21は脱穀装置18の前部、第二ロータ22は脱穀装置18の後部に配置される。
第一ロータ21と第二ロータ22の下方にはそれぞれ受網23・24が配置されるとともに、第一ロータ21と第二ロータ22の上方にはそれぞれ上部カバー35・36が配置され、前ロータ室101(上部カバー35と受網23とで囲まれ、第一ロータ21が収容された空間)と、後ロータ室102(上部カバー36と受網24とで囲まれ、第二ロータ22が収容された空間)とが形成される。
また、受網23の機体右側後部には、前低後高に緩やかな円弧状の傾斜面である連通部23aが形成され、連通部23aは側面視で第二ロータ22の上外周における回転軌跡の接線方向に向かって延出される。連通部23aと上部カバー35・36とで挟まれる部分は開口部となっており、前ロータ室101と後ロータ室102とが連通されている。また、連通部23aの後端は側面視で第二ロータ22の回転軌跡の前端部近傍まで延出されている。さらに、受網24の機体左後部には排出口24aが開口されている。
上部カバー35・36の上部の内周面において水平状に成形した部分には、送塵弁59・59・・・が左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー35・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に枢支されている。該送塵弁59・59・・・を回動操作し、送塵弁59の作用面と第一ロータ21および第二ロータ22の回転軸の長手方向との成す角度を調整することによって、穀稈が脱穀装置18内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わせて調整可能とし、脱穀装置18の汎用性が高められている(すなわち、収穫物の種類等に関わらず高い脱穀能力を発揮する)。
第一ロータ21のスクリュー21aは、第一ロータ21の左端から連通部23aの直左側までの間に形成されるとともに、第一ロータ21の外周面において正面視で連通部23aと重なる部分には、第一ロータ21の半径方向に突出する板状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。
同様に、第二ロータ22のスクリュー22aは、第二ロータ22の右端から排出口24aの直右側までの間に形成されるとともに、第二ロータ22の外周面において正面視で排出口24aと重なる部分には、第二ロータ22の半径方向に突出する板状の送り羽根22b・22b・・が形成されている。
フィーダハウジング10内を搬送され、投入口12から脱穀装置18内に投入された穀稈は、第一ロータ21の回転により前ロータ室101内を右方へ搬送されながら脱粒される。穀稈は前ロータ室101の右端に到達すると送り羽根21b・21bにより後方にはね飛ばされ、緩傾斜状に形成した連通部23a上を乗り越えて後ロータ室102の右端部に搬送される。続いて、後ロータ室102の右端部に搬送された穀稈は、第二ロータ22の回転により後ロータ室102内を左方へ搬送されながら脱粒される。穀稈は後ロータ室102の左端に到達すると、送り羽根22b・22bにより後方にはね飛ばされ、排出口24aより脱穀装置18外に排出される。
該排出口24a下部から後下方にはガイドプレート60が延設され、該ガイドプレート60後部の上方とエンジンルーム49底面との間位置には、脱穀済みの排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられている。
排稈ビータ61は、左端部が排出口24aの左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出口24a右端部よりさらに右側に延出されており、排出口24aより排出された排稈は後方に左右幅広く搬送される。排稈ビータ61後方には、機体後端部に左右に全幅に渡ってチョッパー式のスプレッダー62が横架され、排出口24aより排出され排稈ビータ61にスプレッダー62まで搬送された排藁は、該スプレッダー62に設けられた複数の鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出される。
一方、前記脱穀・選別部において、脱穀装置18の下方には選別装置19が配設される。
選別装置19は、流穀板25、揺動本体50、プレファン34、唐箕27、一番コンベア28、二番コンベア31、グレンパン104、チャフシーブ105・106、グレンシーブ107等で構成され、脱穀装置18により穀稈から分離され、受網23・24の網目を通過して落下してきた穀粒や藁屑等を選別する。
唐箕27より一番コンベア28方向に斜め上方に傾斜して設けられる流穀板25の、唐箕27に近い部分には穀粒排出口45が左右方向に長く開口されており、該穀粒排出口45下部には穀粒回収樋46が左右水平方向に横設されている。前記穀粒回収樋46の一部は透明で、穀粒回収樋46内に穀粒等がどれだけ溜まっているかを目視することができるようにしている。前記穀粒回収樋46は、左右スライド可能に構成して、側方へスライドさせることにより容易に取り外すことができるようにしている。このように穀粒排出口45を設けてその下に穀粒回収樋46を設けたので、唐箕27の内部に侵入する穀粒や小石類を、一箇所に溜めて容易に回収することができる。
揺動本体50は筐体33内に収納される。揺動本体50の前後長さは、揺動本体50の前端部が第一ロータ21の前端部の下方まで延出され、揺動本体50の後端部がスプレッダー62前端部の下方まで延出されるように定められている。そして、揺動本体50前下部には図示せぬ揺動軸が設けられるとともに、後部には揺動駆動機構103が設けられ、揺動駆動機構によって揺動本体50が筐体33に対して揺動するように構成されている。
なお、塵が溜まりやすく動力伝達用のベルトが配置されている箇所の近傍位置には温度センサ47が設けられている。例えば、図5に示すように、脱穀装置18の駆動部76のプーリ近傍や、選別装置の駆動部プーリー近傍や、排出コンベア駆動部のプーリ近傍や刈取装置駆動部のプーリ近傍等に温度センサ47が配置されるのである。このように温度センサを配置することにより、プーリ等が配置された筐体内において、摩擦熱等により異常発熱が起こった場合には、該温度センサ47により検知した値が設定値以上となり、コントローラ51を介してモニタ52に表示され、ブザー等の警報を発するように構成されている。従来は回転センサにて詰まりや外れを検知していたのであるが、正常運転時に堆積した塵への着火等は検出できないため、塵の溜まりやすい箇所に温度センサ47を設ける構成とした。したがって、回転センサの検出域外であっても、異常発熱の検出が可能となっている。
揺動本体50の前部にはグレンパン104が設けられる。グレンパン104は板状の部材を波形に成形したものであり、受網23・24を通過した処理物(穀粒および藁屑等との混合物)は、グレンパン104および該グレンパン104の後方に配置されたチャフシーブ105・106上に落下し、揺動本体50の揺動により機体後方に搬送される。そして、チャフシーブ105・106の下方には、第二選別部である網状のグレンシーブ107が設けられる。
チャフシーブ105・106は選別装置19に投入される処理物の量に応じてその開度を調節することが可能であり、穀粒および細かい藁屑はチャフシーブ105・106を通過して下方に落下し、チャフシーブ105・106の開口よりも大きい藁屑等は後方に搬送される。このとき、チャフシーブ105とチャフシーブ106との間、およびチャフシーブ106とグレンシーブ107との間にはプレファン34により揺動本体50の前方から後方への気流が発生しており、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて穀粒と分離される。
また、揺動本体50下方の前後途中位置には、左右方向に一番コンベア28と二番コンベア31とが横設される。一番コンベア28と二番コンベア31との位置関係は、一番コンベア28が唐箕27に近い側(揺動本体50の前部)、二番コンベア31が唐箕27から遠い側(揺動本体50の後部)となる。唐箕27はグレンパン104後部の下方に配置され、チャフシーブ105・106やグレンシーブ107に選別風を送風する。
一番コンベア28の左端部にはその長手方向(搬送方向)が略上下方向となるように設けられたバケット式の揚穀コンベア108が連結され、該揚穀コンベア108の上端はグレンタンク30内部と後面右上部にて連通している。
揺動本体50内で選別されて流穀板25上に漏下された穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑等の混合物は、唐箕27により発生する揺動本体50の前方から後方への気流により後方へ吹き飛ばされる。
このとき、重量が大きい穀粒(一番)は一番回収部109(流穀板25の後方に設けられた選別装置19底面の窪みであり、一番コンベア28が収容されている)に回収され、一番コンベア28から揚穀コンベア108を経て、グレンタンク30に搬送される。
一方、重量が小さい未熟穀粒や枝梗付着粒(二番)、および細かい藁屑の一部は、二番回収部110(一番回収部109の後方に設けられた選別装置19底面の窪みであり、二番コンベア31が収容されている)に回収され、二番コンベア31から図示せぬ二番還元コンベアを経て、図示せぬ枝梗処理装置に搬送され、枝梗が除去された後、グレンパン104上(またはチャフシーブ105上)に再投入される。
選別装置19の後端部は、前記脱穀装置18の後端部と合流してスプレッダー62と連通しており、選別風に乗って後方に運ばれてきた藁屑等の塵が機外に排出される。
以下では、図3乃至図6を用いて、グレンタンク30の詳細構成について説明する。
本実施例のコンバイン201においては、グレンタンク30は機体左右略中央、かつ前記脱穀装置18の上方に配置される。
図4および図5に示す如く、グレンタンク30には、レベリングディスク112、排出コンベア113等が収納される。
グレンタンク30は収穫物の容器を成す部材であり、その外形は側面視で前後の底部が下方に向けてテーパしている。
グレンタンク30は、前斜面30a、後斜面30b、中央底面30c、天井面30d、右側面30e、左側面30f、後面30g、前面30h等で構成される。
前斜面30a、後斜面30bおよび中央底面30cにより底面部が形成され、グレンタンク30内に収容された収穫物は、自重により前斜面30aおよび後斜面30bに沿って、グレンタンク30の前後中央最下部に位置する底面30cに向かって流下する。
揚穀コンベア108の上部とグレンタンク30とは、後面30g左上部に穿設された穀粒投入口115により連通されている。グレンタンク30の天井面30dには整備用のハッチ114が設けられている。
また、グレンタンク30の底部は、前記脱穀装置18を構成する側面視略円形の第一ロータ21と第二ロータ22との隙間の上方に形成される空間にはまり込む形で配設され、コンバイン201上部の空間を有効に利用している(コンバイン201のコンパクト化、およびグレンタンクの大容量化に寄与している)。
揚穀コンベア108は一番回収部109に回収された穀粒をグレンタンク30に搬送するためのバケット式のコンベアであり、バケットケース108a、バケット108b・108b・・・、バケットチェーン108c、上部スプロケット108d、下部スプロケット108e(図3に図示)等で構成される。
バケットケース108aは断面視略長方形の筒状部材であり、揚穀コンベア108の他の部材を収容する筐体を成す。バケット108b・108b・・・は一番コンベア28により揚穀コンベア108の下端部まで搬送されてきた穀粒(収穫物)を掬い取って上方に搬送する容器であり、バケットチェーン108cに多数取り付けられる。
上部スプロケット108dはバケットケース108a上端部に回転可能に軸支され、下部スプロケット108eはバケットケース108a下端部に回転可能に軸支される。該上部スプロケット108dおよび下部スプロケット108eにバケットチェーン108cが巻回される。下部スプロケット108eには図示せぬ駆動力伝達手段によりエンジン48で発生する駆動力の一部が伝達され、回転駆動される。
なお、本実施例においては、排出オーガ40によりグレンタンク内の穀粒物を排出する構成としているが、図10に示すように、排出オーガ40ではなく、前述した揚穀コンベアによってグレンタンク30内の穀粒物を排出する構成とすることも可能である。
即ち、コンベア208はバケットケース208a、バケット208b・208b・・・、バケットチェーン208c、上部スプロケット208d、下部スプロケット208e等で構成される。該コンベア208の下部のバケットケース208aには、一番コンベア228の搬送終了端と、グレンタンク30の下部に設けた排出コンベア113ノ排出出口側に接続した搬送コンベア237の搬送終了端が連通されている。
上部スプロケット208dはバケットケース208a上端部に回転可能に軸支され、下部スプロケット208eはバケットケース208a下端部に回転可能に軸支される。該上部スプロケット208dおよび下部スプロケット208eにバケットチェーン208cが巻回される。該バケットチェーン208cにバケット208b・208b・・・が取り付けられ、下部スプロケット208eには図示せぬ駆動力伝達手段によりエンジン48で発生する駆動力の一部が伝達され、回転駆動される。
そして、バケットケース208aの上端には、グレンタンク30への排出口209と機体外部への排出口210が連通され、該排出口209と排出口210の基部側内には図示しないシャッターが設けられ、該シャッターを切り替えることにより、バケットによる搬送物の排出を、グレンタンク側と、機外側とに切り替えることができるよう構成されている。このように、二箇所から搬送される搬送物を一つのバケットで搬送するように構成することで、部品点数削減となり、コスト低減が実現されるのである。
そして、図4、図5に示すように、グレンタンク30内の底部にはグレンタンク30に貯溜された穀粒を機外に排出する排出コンベア113が設けられ、該排出コンベア113の搬送終端に搬送コンベア137の始端部が連通され、該搬送コンベア137は前後方向に配置されて、該搬送コンベア137の終端となる後端部は排出オーガ40の基部と連通されている。該排出コンベア113は、グレンタンク30内最下部の中央底面30cの上部に、長手方向(機体左右方向)と平行に軸架される。
該排出コンベア113の一端には図示せぬプーリ等の駆動力伝達手段が設けられており、エンジン48からの駆動力が伝達され、回転駆動される。
排出コンベア113下側の中央底面30c(及びその近傍も含む)、即ち、側面視略逆三角形状に構成したグレンタンク30の底部は側面視で凹形の樋状に構成し、この樋状の部分に排出コンベア113を配置し、該樋状部分の底面、及びその側部近傍には、多数の抜孔63が穿設され、該抜孔63・63・・・は長孔に構成して、長手方向(搬送方向)に長く配置して搬送抵抗ができるだけ小さくなるようにしている。そして、穀粒搬送時に土や塵、未熟粒等が該抜孔63を通過して落下するようにしている。該中央底面30cの下方には傾斜部材となる傾斜樋53が設けられ、該傾斜樋53は前記中央底面30cの幅及び長さより若干大きく構成して下方で落下してくる土や塵、未熟粒等を受けられるようにし、機体中央側を高くし、外側を低くして、抜孔63より落下した土や塵、未熟粒等は傾斜樋53に沿って機体外部に滑り落ちて排出されるようにしている。このようにグレンタンク30の中央下部の排出コンベア113下方に傾斜樋53を設けて、抜孔からの落下物を機体外部に導く構成としたので、一番コンベア28から揚穀コンベア108を介して穀粒がグレンタンクに投入されたときや排出コンベア113を駆動したときに、抜孔63より土や塵などを落下させて取り除くとともに、落下した土や塵、未熟粒等はグレンタンク30下部に位置する傾斜樋53にガイドされて機外に排出され、脱穀装置上に堆積してしまうことはない。
また、前記排出コンベア113の搬送終了端は搬送コンベア137の始端側と連通され、該搬送コンベア137の他端は排出オーガ40の下端と連通している。
該搬送コンベア137はスクリュー式のコンベアで構成され、該搬送コンベア137を収納するケース54の下部は掃除蓋55として覆われ、該掃除蓋55は着脱可能に構成されて、作業終了時時には外して搬送コンベア137内に残る穀粒等を取り出せるようにしている。そして、該掃除蓋55の下面には多数の抜孔64が穿設され、該抜孔64は長孔で構成して長手方向(搬送方向)と平行に長く構成し、搬送抵抗が小さくなるようにしている。該掃除蓋55の左右一側の下部には傾斜ガイド56の一側の辺が長手方向に沿って固定され、他側の辺は機体外側に向かって下がるようにして傾斜して配置されている。そして、該傾斜ガイド56は脱穀装置18(または選別装置)の駆動部76の上方に配置されて、傾斜ガイド56の下端は駆動部76のケースの外側に位置するように配設している。
こうして、グレンタンク30から搬送コンベア137により排出オーガ40へ搬送する時に、掃除蓋55の抜孔64から土や塵、未熟粒等が落下し、その落下物は、傾斜ガイド56に沿って機体外部に排出される構成となっている。
このように、グレンタンク30に貯留された穀粒は、グレンタンク30下部に位置する排出コンベア113にて機体右側に送られ、その端部に下方に設置されている搬送コンベア137にて機体後方に送られ、その端部に設置されている排出オーガ40にて機外に排出される構成となっている。そして、排出コンベア113及び搬送コンベア137の下部に抜孔が設けられているので、グレンタンク30に穀粒を投入するときは、中央底面30cの抜孔63より土や塵、未熟粒等が落下し、更に、排出するときには、グレンタンク30下部の抜孔63及び搬送コンベア137下部の抜孔64より土や塵などを取り除くことが可能となり、刈取時に取り込まれた土や塵埃等による穀粒の汚れを少なくし、最終的に排出される穀粒の純度と及び等級を上げることができる。そして、抜孔から落下する落下物は傾斜樋53や傾斜ガイド56に沿って、外側に排出されるので、脱穀装置18の下部カバー77や駆動部76のケース上に溜まることなく排出され、詰まりの原因となったり、掃除等のメンテナンスを軽減することができる。なお、グレンタンク30下面の抜孔面は、地上から約1.5m程度であり高さがあるため、機体外部に確実に排出できる。
本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した左側面図。 本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した平面図。 脱穀・選別部を示す側面図。 グレンタンクの左側面断面図。 グレンタンクの背面断面図。 掃除蓋を示す斜視図。 プリクリーナを示す図。 プリクリーナの受け皿を示す部分平面図。 プリクリーナの受け皿と下皿を示す部分拡大断面図。 グレンタンク内穀粒物排出機能を兼ねるバケットを示す図。
符号の説明
18 脱穀装置
30 グレンタンク
53 傾斜樋
55 掃除蓋
56 傾斜ガイド
30c 中央底面
113 排出コンベア
137 搬送コンベア
201 コンバイン

Claims (2)

  1. 左右方向に脱穀用ロータを前後平行に配置した脱穀装置の上部にグレンタンクを配置し、該グレンタンク内の最下部に排出コンベアを備えるコンバインにおいて、前記グレンタンクの最下部底面に抜孔を開口し、前記抜孔の下側に機外へガイドする傾斜部材を設けたことを特徴とするグレンタンク穀粒排出機構。
  2. 左右方向に脱穀用ロータを前後平行に配置した脱穀装置の上部にグレンタンクを配置し、該グレンタンク内の最下部に排出コンベアを備え、該排出コンベアの搬送終了端と機外に排出するための排出オーガとの間に配置する搬送コンベアを備えるコンバインにおいて、前記搬送コンベアの下面に抜孔を設け、該抜孔の下側に機外へガイドする傾斜ガイドを設けたことを特徴とするグレンタンクの穀粒排出機構。
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US20210227753A1 (en) * 2018-07-24 2021-07-29 Kubota Corporation Combine and Harvester

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