JP2015204814A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】穀粒の選別精度を高く維持しつつ、穀粒の選別速度を向上させたコンバインを提供する。
【解決手段】刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置3と、脱穀物Cから穀粒Gを選別する選別装置4と、を備えたコンバイン100において、前記選別装置4は、フィードパン411の後方にチャフシーブ412が配置され、該チャフシーブ412の上方にセパレータ414が配置された構造であり、前記セパレータ414は、前記フィードパン411の後上方に配置されることにより、前記フィードパン411から前記チャフシーブ412へ脱穀物Cが通る通路Pを構成した、ものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンバインに関する。
従来より、走行しながら穀稈を刈取るとともに、刈取った穀稈を脱穀するコンバインが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなコンバインは、脱穀物から穀粒を選別すべく、選別装置を備えている。選別装置は、チャフシーブと呼ばれるふるいを備えており、該チャフシーブを揺動することによって穀粒を選別する。
ところで、セパレータを設けたコンバインが公知となっている(例えば特許文献2参照)。かかるコンバインにおいては、セパレータが全ての脱穀物を受け止め、該脱穀物から穀粒の粗選別を行なう。しかし、セパレータが全ての脱穀物を受け止めて粗選別を行なう構造は、穀粒の選別速度が遅くなり、圃場における刈取作業が遅滞するという問題があった。そこで、穀粒の選別精度を高く維持しつつ、穀粒の選別速度を向上させたコンバインが求められていた。
特開2013−51932号公報 特許第5117832号公報
本発明は、穀粒の選別精度を高く維持しつつ、穀粒の選別速度を向上させたコンバインを提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に係る発明は、
刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置と、
脱穀物から穀粒を選別する選別装置と、を備えたコンバインにおいて、
前記選別装置は、フィードパンの後方にチャフシーブが配置され、該チャフシーブの上方にセパレータが配置された構造であり、
前記セパレータは、前記フィードパンの後上方に配置されることにより、前記フィードパンから前記チャフシーブへ脱穀物が通る通路を構成した、ものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、
前記セパレータは、その後部にふるい線を設置した、ものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のコンバインにおいて、
前記セパレータは、前後方向に取付位置を調節自在とした、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、選別装置は、フィードパンの後方にチャフシーブが配置され、該チャフシーブの上方にセパレータが配置された構造となっている。そして、セパレータは、フィードパンの後上方に配置されることにより、フィードパンからチャフシーブへ脱穀物が通る通路を構成している。これにより、フィードパンに落下してくる脱穀物については、セパレータによる粗選別を行なわずにチャフシーブへ送ることができ、セパレータに落下してくる脱穀物については、セパレータによる粗選別を行なった後にチャフシーブへ送ることができる。従って、穀粒の選別精度を高く維持しつつ、穀粒の選別速度を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、セパレータは、その後部にふるい線を設置した構造となっている。これにより、セパレータの網部の上に残った脱穀物については、ふるい線による粗選別を行なうことができる。従って、穀粒の選別精度を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、セパレータは、前後方向に取付位置を調節自在とした構造となっている。これにより、農作物の品種に応じてセパレータの取付位置を変更することができる。従って、穀粒の選別精度及び穀粒の選別速度を向上させることが可能となる。
コンバインの左側面を示す図。 コンバインの右側面を示す図。 脱穀装置と選別装置を示す図。 選別装置の構造を示す図。 選別装置が穀粒を選別している状況を示す図。 セパレータの構造を示す図。 ふるい線の取付位置を示す図。 セパレータを取り付けるための構造を示す図。 セパレータの取付位置を変更したときの各状態を示す図。 セパレータを取り付けるための構造を示す図。 セパレータの取付位置を変更したときの各状態を示す図。 第二送風装置を取り付けた選別装置を示す図。 第二送風装置の取付構造を示す図。
まず、コンバイン100について簡単に説明する。
図1は、コンバイン100の左側面を示している。図2は、コンバイン100の右側面を示している。図中には、コンバイン100の前後方向及び上下方向を表す。
コンバイン100は、主に走行装置1と、刈取装置2と、脱穀装置3と、選別装置4と、貯留装置5と、動力装置6と、で構成されている。
走行装置1は、シャシフレーム10の下方に設けられている。走行装置1は、トランスミッション11と、左右一対のクローラ装置12・12と、で構成されている。トランスミッション11は、後述するディーゼルエンジン61の動力をクローラ装置12・12へ伝達する。クローラ装置12・12は、コンバイン100を前後方向に走行させる。また、クローラ装置12・12は、コンバイン100を左右方向に旋回させる。
刈取装置2は、走行装置1の前方に設けられている。刈取装置2は、リール21と、カッター22と、オーガ23と、コンベヤ24と、ロータ25と、で構成されている。リール21は、回転することによって圃場の穀稈をカッター22へ案内する。カッター22は、リール21によって案内された穀稈を切断する。オーガ23は、カッター22によって切断された穀稈を所定の位置に集合させる。コンベヤ24は、オーガ23によって集合させた穀稈を脱穀装置3まで搬送する。ロータ25は、コンベヤ24が搬送してきた穀稈を脱穀装置3へ送り込む。
脱穀装置3は、刈取装置2の後方に設けられている。脱穀装置3は、扱胴31と、受網32と、で構成されている。扱胴31は、回転することによって穀稈を脱穀する。また、扱胴31は、回転することによって穀稈を搬送する。受網32は、扱胴31によって搬送される穀稈を支持するとともに、脱穀物を選別装置4へ落下させる。なお、脱穀後の穀稈は、カッターによって細かく裁断されて排出される。
選別装置4は、脱穀装置3の下方に設けられている。選別装置4は、揺動装置41と、送風装置42と、で構成されている。揺動装置41は、脱穀物をふるいにかけて穀粒を選別する。送風装置42は、揺動装置41の上に残った藁屑等を吹き飛ばす。なお、藁屑等は、カッターによって細かく裁断されて排出される。
貯留装置5は、脱穀装置3及び選別装置4の側方に設けられている。貯留装置5は、グレンタンク51と、排出オーガ52と、で構成されている。グレンタンク51は、選別装置4から搬送されてきた穀粒を貯留する。排出オーガ52は、グレンタンク51内の穀粒を排出する際に用いられる。なお、排出オーガ52は、穀粒の排出作業を行なう際に回動され、穀粒を任意の場所に排出できる。
動力装置6は、貯留装置5の前方に設けられている。動力装置6は、ディーゼルエンジン61で構成されている。ディーゼルエンジン61は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。具体的に説明すると、ディーゼルエンジン61は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを走行装置1などの動力に変換する。なお、電力によって動力を発生させる電動モータであってもよい。
次に、脱穀装置3と選別装置4について更に詳しく説明する。なお、以下では、脱穀物を「脱穀物C」、穀粒を「穀粒G」、藁屑等を「藁屑等S」として説明する。
図3は、脱穀装置3と選別装置4を示している。図4は、選別装置4の構造を示している。また、図5は、選別装置4が穀粒Gを選別している状況を示している。図中には、脱穀物Cである穀粒Gと藁屑等Sが移動する方向を表す。また、図中には、ファン421による風が流れる方向を表す。
まず、脱穀装置3について説明する。
上述したように、脱穀装置3は、扱胴31と、受網32と、で構成されている。扱胴31は、回転することによって穀稈を脱穀する。また、扱胴31は、回転することによって穀稈を搬送する。受網32は、扱胴31によって搬送される穀稈を支持するとともに、脱穀物Cを選別装置4へ落下させる。
扱胴31は、主に、センターシャフト311と、インペラ312と、ツースバー313と、で構成されている。本扱胴31においては、センターシャフト311の前端部にインペラ312が配置され、該インペラ312の後方にセンターシャフト311を中心として複数のツースバー313が配置されている。
センターシャフト311は、長く直線に形成された構造体である。センターシャフト311は、インペラ312やツースバー313を支持する。センターシャフト311は、その前端部でインペラ312を支持し、その中央部から後端部にかけて複数のツースバー313を支持する。なお、センターシャフト311は、その前端部及び後端部がケース314によって回転自在に支持されている。
インペラ312は、螺旋状のブレード312bが形成された構造体である。インペラ312は、ロータ25によって送り込まれてきた穀稈を掻き込む。つまり、インペラ312は、回転することにより、ロータ25によって送り込まれてきた穀稈を取り込んで後方へ送り出すのである。なお、インペラ312は、螺旋状のブレード312bを備えた構造に限定するものではなく、複数のブレードを備えた構造であっても良い。
ツースバー313は、複数の扱ぎ歯313tを所定の間隔をあけて平行に取り付けた構造体である。ツースバー313は、インペラ312が送り出した穀稈を脱穀する。つまり、ツースバー313は、回転することにより、インペラ312が送り出した穀稈を揉み込んで脱穀物Cを落とすのである。なお、ツースバー313は、複数の扱ぎ歯313tを備えた構造に限定するものではなく、螺旋状のロータを支持する構造であっても良い。また、複数のツースバー313によって円筒状の回転体を構成するのではなく、一の円筒形状の部材に複数の扱ぎ歯313tを備えた構造であっても良い。
受網32は、主に、網体321で構成されている。本受網32においては、複数のツースバー313によって構成される回転体の下方を覆うように網体321が配置されている。
網体321は、複数のワイヤ321wを所定の間隔をあけて平行に張り巡らした構造体である。網体321は、ツースバー313によって揉み込まれる穀稈を支持する。また、網体321は、その隙間から脱穀物Cを選別装置4へ落下させる。なお、網体321は、その左端部及び右端部がケース314によって脱着自在に支持されている。
次に、選別装置4について説明する。
上述したように、選別装置4は、揺動装置41と、送風装置42と、で構成されている。揺動装置41は、脱穀物Cをふるいにかけることによって穀粒Gを選別する。送風装置42は、脱穀物Cに含まれる藁屑等Sを吹き飛ばすことによって穀粒Gを選別する。
揺動装置41は、主に、フィードパン411と、チャフシーブ412と、ストローラック413と、セパレータ414と、で構成されている。本揺動装置41においては、フィードパン411の後方にチャフシーブ412が配置され、該チャフシーブ412の後方にストローラック413が配置されている。更に、チャフシーブ412の上方にセパレータ414が配置されている。
フィードパン411は、広く平らに形成された構造体である。フィードパン411は、受網32から落下してきた脱穀物Cを受け止める。また、フィードパン411は、前後に揺動することにより、該フィードパン411上の脱穀物Cを均しながら後方に移動させる。このとき、脱穀物Cは、斜めに取り付けられたフィン411fによって左右方向にも満遍なく広げられる。
チャフシーブ412は、複数のシーブプレート412pを所定の間隔をあけて平行に取り付けた構造体である。チャフシーブ412は、フィードパン411から送られてきた脱穀物Cを濾過する。つまり、チャフシーブ412は、前後に揺動することにより、フィードパン411から送られてきた脱穀物Cをふるいにかけるのである。これにより、脱穀物Cに混入している藁屑等Sを浮き上がらせ、穀粒Gと分けることができる。こうして、チャフシーブ412は、脱穀物Cから穀粒Gの選別(「精選別」とする)を行なう。なお、精選別後の脱穀物C(穀粒Gのみとなっている)は、ふるい網415を通った後に、第一流穀板431に案内されて一番樋43へ落下する。また、チャフシーブ412の上に残った脱穀物Cは、後方に移動してストローラック413へ送られる。
ストローラック413は、複数のラックプレート413pを所定の間隔をあけて平行に取り付けた構造体である。ストローラック413は、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物Cを濾過する。つまり、ストローラック413は、前後に揺動することにより、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物Cをふるいにかけるのである。これにより、脱穀物Cに混入している比較的に大きな藁屑等Sを支持し、穀粒Gと分けることができる。こうして、ストローラック413は、脱穀物Cから穀粒Gの選別(「精選別」とする)を行なう。なお、精選別後の脱穀物C(穀粒Gと少数の小さな藁屑等Sとなっている)は、第二流穀板441に案内されて二番樋44へ落下する。また、ストローラック413の上に残った脱穀物Cは、後方に移動して外部へ排出される。
セパレータ414は、広く平らな板材に無数の穴を設けた構造体である。セパレータ414は、受網32から落下してきた脱穀物Cを濾過する。つまり、セパレータ414は、前後に揺動することにより、受網32から落下してきた脱穀物Cをふるいにかけるのである。これにより、脱穀物Cに混入している比較的に大きな藁屑等Sを引っ掛け、残りの脱穀物Cと分けることができる。こうして、セパレータ414は、脱穀物Cから比較的に大きな藁屑等Sを取り除く(「粗選別」とする)。なお、粗選別後の脱穀物C(穀粒Gと多数の小さな藁屑等Sとなっている)は、直接にチャフシーブ412へ落下する。また、セパレータ414の上に残った脱穀物Cは、後方に移動してストローラック413へ落下する。
その後、チャフシーブ412は、フィードパン411から送られてきた脱穀物Cとともに、セパレータ414から落下してきた脱穀物Cをふるいにかけるのである。上述したように、精選別後の脱穀物C(穀粒Gのみとなっている)は、ふるい網415を通った後に、第一流穀板431に案内されて一番樋43へ落下する。また、チャフシーブ412の上に残った脱穀物Cは、後方に移動してストローラック413へ送られる。
加えて、ストローラック413は、チャフシーブ412から送られてきた脱穀物Cとともに、セパレータ414から落下してきた脱穀物Cをふるいにかけるのである。上述したように、精選別後の脱穀物C(穀粒Gと少数の小さな藁屑等Sとなっている)は、第二流穀板441に案内されて二番樋44へ落下する。また、ストローラック413の上に残った脱穀物Cは、後方に移動して外部へ排出される。
送風装置42は、主に、ファン421と、ファンケース422と、で構成されている。本送風装置42においては、フィードパン411の下方にファン421が配置され、該ファン421を覆うようにファンケース422が配置されている。
ファン421は、複数のファンプレート421pを所定の角度毎に取り付けた構造体である。ファン421は、チャフシーブ412やストローラック413に向けて風を送り、藁屑等Sを吹き飛ばす。つまり、ファン421は、回転して風を送り出すことにより、チャフシーブ412上の藁屑等Sや該チャフシーブ412から落下してきた藁屑等Sを吹き飛ばす。また、ファン421は、回転して風を送り出すことにより、ストローラック413上の藁屑等Sや該ストローラック413から落下してきた藁屑等Sを吹き飛ばす。これにより、脱穀物Cに混入している比較的に小さな藁屑等Sを吹き飛ばし、穀粒Gと分けることができる。こうして、ファン421は、脱穀物Cから穀粒Gの選別を行なう。なお、選別後の脱穀物C(穀粒Gのみとなっている)は、第一流穀板431に案内されて一番樋43へ落下する。若しくは、選別後の脱穀物C(穀粒Gと少数の小さな藁屑等Sとなっている)は、第二流穀板441に案内されて二番樋44へ落下する。
ファンケース422は、板材を折り曲げて形成された構造体である。ファンケース422は、ファン421を覆うとともに該ファン421が送り出した風を所定の方向へ案内する。具体的に説明すると、ファンケース422は、ファン421が送り出した風を四つに分岐し、それぞれを所定の方向へ案内する。
ここで、風が流れる方向について詳しく説明する。
本送風装置42は、アッパガイド423を備えている。アッパガイド423は、ファン421が上方へ送り出した風を分岐し、一方をチャフシーブ412の上面に沿わせ、他方をチャフシーブ412の下面に沿わせる。これにより、チャフシーブ412やストローラック413上の藁屑等Sを吹き飛ばすことができる。また、チャフシーブ412やストローラック413から落下してきた藁屑等Sを吹き飛ばすことができる。更に、ふるい網415上の藁屑等Sを吹き飛ばすことができる。
本送風装置42は、ロワガイド424を備えている。ロワガイド424は、ファン421が後方へ送り出した風を分岐し、一方をふるい網415を介してチャフシーブ412に向かわせ、他方を第一流穀板431に沿わせてストローラック413に向かわせる。これにより、チャフシーブ412やストローラック413上の藁屑等Sを吹き飛ばすことができる。また、チャフシーブ412やストローラック413から落下してきた藁屑等Sを吹き飛ばすことができる。更に、ふるい網415上の藁屑等Sを吹き飛ばすことができる。なお、第一流穀板431は、チャフシーブ412の下方に設けられた一番樋43からストローラック413に向けて設置されている。このため、第一流穀板431に沿って流れる風は、徐々に強められてストローラック413に到達する(図7の※印参照)。
以下に、本実施形態に係る選別装置4の特徴点について述べる。
本コンバイン100において、フィードパン411は、扱胴31の前側下方に配置されている(図3、図5参照)。そのため、フィードパン411に落ちてくる脱穀物Cには、藁屑等Sの混入が少ないとされる。これは、穀稈が扱胴31の前側にある段階において、あまり揉まれていないことによる。かかる特性は、他の一般的なコンバインにも当てはまる。
他方、セパレータ414は、扱胴31の中央下方から後部下方にかけて配置されている(図3、図5参照)。そのため、セパレータ414に落ちてくる脱穀物Cには、藁屑等Sの混入が多いとされる。これは、穀稈が扱胴31の中央から後側にある段階において、かなり揉まれていることによる。かかる特性も、他の一般的なコンバインに当てはまる。
加えて、セパレータ414は、フィードパン411の後上方に配置されている(図3、図4、図5参照)。具体的に説明すると、セパレータ414は、フィードパン411の後端部よりも後方であって(図5の矢印B参照)、該フィードパン411の上面部よりも上方に取り付けられている(図5の矢印H参照)。そのため、本揺動装置41では、チャフシーブ412の上方にセパレータ414が配置されているにも関わらず、フィードパン411からチャフシーブ413へ脱穀物Cが通るための通路Pが構成されるのである。
このように、選別装置4は、フィードパン411の後方にチャフシーブ412が配置され、該チャフシーブ412の上方にセパレータ414が配置された構造となっている。そして、セパレータ414は、フィードパン411の後上方に配置されることにより、フィードパン411からチャフシーブ412へ脱穀物Cが通る通路Pを構成している。これにより、フィードパン411に落下してくる脱穀物C(藁屑等Sの混入が少ない脱穀物C)については、セパレータ414による粗選別を行なわずにチャフシーブ412へ送ることができ、セパレータ414に落下してくる脱穀物C(藁屑等Sの混入が多い脱穀物C)については、セパレータ414による粗選別を行なった後にチャフシーブ412へ送ることができる。従って、穀粒Gの選別精度を高く維持しつつ、穀粒の選別速度を向上させることが可能となる。
なお、本揺動装置41において、セパレータ414は、広く平らな板材に無数の四角穴を設けた構造(いわゆるパンチングプレートを指す:図6(A)参照)としているが、これに限定するものではない。例えば、無数の丸穴や三角穴、菱形穴を設けた構造(図6(B)、図6(C)、図6(D)参照)であっても良い。また、金属線を編み上げた構造(いわゆるクリンプネット等を指す)としても良い。
次に、本実施形態に係る選別装置4の他の特徴点について述べる。
図6は、セパレータ414の構造を示している。図7は、ふるい線414Sの取付位置を示している。
本選別装置4において、セパレータ414は、その後部にふるい線414Sを設置した構造となっている。
ふるい線414Sは、複数のスパイク414sが所定の間隔をあけて平行に形成された構造体である。ふるい線414Sは、セパレータ414の網部414Mから送られてきた脱穀物Cを濾過する。つまり、ふるい線414Sは、前後に揺動することにより、セパレータ414の網部414Mから送られてきた脱穀物Cを更にふるいにかけるのである。これにより、脱穀物Cに混入している比較的に大きな藁屑等Sを引っ掛け、残りの脱穀物Cと分けることができる。こうして、ふるい線414Sは、脱穀物Cから比較的に大きな藁屑等Sを取り除く(「粗選別」とする)。なお、粗選別後の脱穀物C(穀粒Gと多数の小さな藁屑等Sとなっている)は、直接にチャフシーブ412へ落下する。また、ふるい線414Sの上に残った脱穀物Cは、後方に移動してストローラック413へ落下する。
このように、セパレータ414は、その後部にふるい線414Sを設置した構造となっている。これにより、セパレータ414の網部414Mから送られてきた脱穀物C(大きな藁屑等Sの混入が多い脱穀物C)については、ふるい線414Sによる粗選別を行なうことができる。従って、穀粒Gの選別精度を向上させることが可能となる。
なお、本選別装置4において、ふるい線414Sは、脱着自在となっているが、これに限定するものではない。例えば、ふるい線414Sに相当する部分が一体的に形成されていても良い。
加えて、本選別装置4のふるい線414Sは、第一流穀板431の末端431eよりも前側(図7の矢印F参照)でセパレータ414の網部414Mに固定されている。そして、ふるい線414Sは、そのスパイク414sが第一流穀板431の末端431eよりも後側へ伸びている(図7の矢印B参照)。換言すると、ふるい線414Sは、そのスパイク414sが第一流穀板431の末端431eを通る垂線Lと交わるように配置される。
このように、ふるい線414Sは、スパイク414sの先端部分のみが第一流穀板431の末端431eよりも後側に飛び出るように設置される。これにより、セパレータ414の網部414Mから送られてきた脱穀物Cのうち、比較的に小さな藁屑等Sを含む脱穀物Cについては、チャフシーブ412へ落下し、比較的に大きな藁屑等Sを含む脱穀物Cについては、ストローラック413へ落下する。従って、穀粒Gの選別精度を向上させることが可能となる。
更に、本実施形態に係る選別装置4の他の特徴点について述べる。
図8は、セパレータ414を取り付けるための構造を示している。図9は、セパレータ414の取付位置を変更したときの各状態を示している。
本選別装置4において、フィードパン411、チャフシーブ412、ストローラック413は、サイドフレーム416によって支持されている。また、セパレータ414も、サイドフレーム416によって支持されている。
サイドフレーム416は、コンバイン100の前後方向に対して平行に配置されている。サイドフレーム416には、前後方向に沿って複数のボルト穴416bが設けられており、該ボルト穴416bとリベットボルト416Bを利用してブラケット417が取り付けられている(図8(B)、図8(C)参照)。つまり、サイドフレーム416には、ブラケット417が固定されている。
ブラケット417は、一般的に「L字アングル」と呼ばれる構造体である。ブラケット417は、一方の平面がサイドフレーム416に接した状態で固定されることにより、他方の平面417pが水平となる。ブラケット417には、水平となる平面417pに複数のボルト穴417bが設けられており、該ボルト穴417bとボルト417Bを利用してセパレータ414が取り付けられる。つまり、ブラケット417には、セパレータ414が固定される。
ところで、本選別装置4においては、セパレータ414の一端部に合計四個の丸孔414hが設けられ(図8(A)参照)、ブラケット417の平面417pに合計十二個のボルト穴417bが設けられている。また、丸孔414hとボルト穴417bは、互いに等しい間隔となっている。そのため、ブラケット417の一つ前のボルト穴417bにセパレータ414の丸孔414hを重ね合わせてボルト417Bを締め付けることにより、該セパレータ414の取付位置が前側に移動することとなる(図9(A)に示す標準位置Sから前側に距離Dズレている:図9(B)参照)。反対に、ブラケット417の一つ後のボルト穴417bにセパレータ414の丸孔414hを重ね合わせてボルト417Bを締め付けることにより、該セパレータ414の取付位置が後側に移動することとなる(図9(A)に示す標準位置Sから後側に距離Dズレている:図9(C)参照)。
このように、セパレータ414は、前後方向に取付位置を調節自在とした構造となっている。これにより、農作物の品種に応じてセパレータ414の取付位置を変更することができる。従って、穀粒Gの選別精度及び穀粒の選別速度を向上させることが可能となる。
なお、本選別装置4において、ふるい線414Sは、その取付位置に関わらず、スパイク414sの先端部分が第一流穀板431の末端431eよりも後側に飛び出る(第一流穀板431の末端431eを通る垂線Lよりも後側に飛び出る:図9(A)、図9(B)、図9(C)参照)。これにより、セパレータ414の網部414Mから送られてきた脱穀物Cのうち、比較的に小さな藁屑等Sを含む脱穀物Cについては、チャフシーブ412へ落下し、比較的に大きな藁屑等Sを含む脱穀物Cについては、ストローラック413へ落下する。従って、穀粒Gの選別精度を向上させることが可能となる。
次に、他の実施形態に係る選別装置4について述べる。
図10は、セパレータ414を取り付けるための構造を示している。図11は、セパレータ414の取付位置を変更したときの各状態を示している。
本選別装置4において、フィードパン411、チャフシーブ412、ストローラック413は、サイドフレーム416によって支持されている。また、セパレータ414も、サイドフレーム416によって支持されている。
サイドフレーム416は、コンバイン100の前後方向に対して平行に配置されている。サイドフレーム416には、前後方向に沿って複数のボルト穴416bが設けられており、該ボルト穴416bとリベットボルト416Bを利用してブラケット417が取り付けられている(図10(B)、図10(C)参照)。つまり、サイドフレーム416には、ブラケット417が固定されている。
ブラケット417は、一般的に「L字アングル」と呼ばれる構造体である。ブラケット417は、一方の平面がサイドフレーム416に接した状態で固定されることにより、他方の平面417pが水平となる。ブラケット417には、水平となる平面417pに複数のボルト穴417bが設けられており、該ボルト穴417bとボルト417Bを利用してセパレータ414が取り付けられる。つまり、ブラケット417には、セパレータ414が固定される。
ところで、本選別装置4においては、セパレータ414の一端部に合計四個の長孔414hが設けられ(図10(A)参照)、ブラケット417の平面417pに合計四個のボルト穴417bが設けられている。また、長孔414hとボルト穴417bは、互いに等しい間隔となっている。そのため、ブラケット417のボルト穴417bにセパレータ414の長孔414hの後端を重ね合わせてボルト417Bを締め付けることにより、該セパレータ414の取付位置が前側に移動することとなる(図11(A)に示す標準位置Sから前側に距離Dズレている:図11(B)参照)。反対に、ブラケット417のボルト穴417bにセパレータ414の長孔414hの前端を重ね合わせてボルト417Bを締め付けることにより、該セパレータ414の取付位置が後側に移動することとなる(図11(A)に示す標準位置Sから後側に距離Dズレている:図11(C)参照)。
このように、セパレータ413は、前後方向に取付位置を調節自在とした構造となっている。これにより、農作物の品種に応じてセパレータ413の取付位置を変更することができる。従って、穀粒Gの選別精度及び穀粒の選別速度を向上させることが可能となる。
なお、本選別装置4において、ふるい線414Sは、その取付位置に関わらず、スパイク414sの先端部分が第一流穀板431の末端431eよりも後側に飛び出る(第一流穀板431の末端431eを通る垂線Lよりも後側に飛び出る:図11(A)、図11(B)、図11(C)参照)。これにより、セパレータ414の網部414Mから送られてきた脱穀物Cのうち、比較的に小さな藁屑等Sを含む脱穀物Cについては、チャフシーブ412へ落下し、比較的に大きな藁屑等Sを含む脱穀物Cについては、ストローラック413へ落下する。従って、穀粒Gの選別精度を向上させることが可能となる。
以下に、本コンバイン100に用いた選別装置4の特徴点について説明する。
本選別装置4は、一番樋43と二番樋44の間に第二送風装置45を取り付けることができる。以下では、送風装置42を「第一送風装置42」として説明する。
図12は、第二送風装置45を取り付けた選別装置4を示している。図中には、第一送風装置42による風が流れる方向と第二送風装置45による風が流れる方向を表す。また、図13は、第二送風装置45の取付構造を示している。
本選別装置4は、第二送風装置45の有無が異なる仕様であっても、他の構成部品が共通する。これは、第二送風装置45を取り付ける仕様のためにケース442に通風孔45hを設けておき、第二送風装置45を取り付けない仕様においては、かかる通風孔45hをプレート443で塞ぐとしたことによる。
このように、ケース442に通風孔45hを設けておき、該通風孔45hをプレート443で閉塞自在とする。これにより、第二送風装置45の有無が異なる仕様であっても、他の構成部品が共通する。従って、コストの低減を図ることが可能となる。
100 コンバイン
4 選別装置
41 揺動装置
411 フィードパン
412 チャフシーブ
413 ストローラック
414 セパレータ
414S ふるい線
414h 丸孔
415 ふるい網
416 サイドフレーム
416B ボルト
416b ボルト穴
417 ブラケット
417B ボルト
417b ボルト穴
C 脱穀物
G 穀粒
P 通路
S 藁屑等

Claims (3)

  1. 刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置と、
    脱穀物から穀粒を選別する選別装置と、を備えたコンバインにおいて、
    前記選別装置は、フィードパンの後方にチャフシーブが配置され、該チャフシーブの上方にセパレータが配置された構造であり、
    前記セパレータは、前記フィードパンの後上方に配置されることにより、前記フィードパンから前記チャフシーブへ脱穀物が通る通路を構成した、ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記セパレータは、その後部にふるい線を設置した、ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記セパレータは、前後方向に取付位置を調節自在とした、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバイン。
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