JPH08228571A - 脱穀機における脱穀処理装置 - Google Patents
脱穀機における脱穀処理装置Info
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- JPH08228571A JPH08228571A JP4113695A JP4113695A JPH08228571A JP H08228571 A JPH08228571 A JP H08228571A JP 4113695 A JP4113695 A JP 4113695A JP 4113695 A JP4113695 A JP 4113695A JP H08228571 A JPH08228571 A JP H08228571A
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- threshing
- chamber
- dust
- processing
- straw
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Abstract
(57)【要約】
【目的】扱室の排塵口及び処理室の排塵口からの排塵物
をチャフシ−ブより先にストロ−シ−ブ上に受入れて処
理することにより、藁屑の分離が良くして３番ロスを少
なくし、選別性能の向上を図る。 【構成】扱胴１６と処理胴１８をそれらの軸芯が平行又
はほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との
間の隔壁部に連通口（Ｋ）を開口して設けると共に、前
記扱胴１６と処理胴１８とは互いに反対方向に回転する
構成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物
を該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させながら
脱穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記処理
胴１８は扱胴１６よりも後方に長く延出すると共にその
処理室終端には排塵口１５を設け、前記扱室の排塵口１
４から下方のチャフシ−ブ３３との間における落下経路
中には該扱室排塵口１４及び前記処理室排塵口１５から
排出される藁屑などの排塵物を受入れて揺動ふるい選別
するストロ−シ−ブ３０を設ける。
をチャフシ−ブより先にストロ−シ−ブ上に受入れて処
理することにより、藁屑の分離が良くして３番ロスを少
なくし、選別性能の向上を図る。 【構成】扱胴１６と処理胴１８をそれらの軸芯が平行又
はほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との
間の隔壁部に連通口（Ｋ）を開口して設けると共に、前
記扱胴１６と処理胴１８とは互いに反対方向に回転する
構成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物
を該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させながら
脱穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記処理
胴１８は扱胴１６よりも後方に長く延出すると共にその
処理室終端には排塵口１５を設け、前記扱室の排塵口１
４から下方のチャフシ−ブ３３との間における落下経路
中には該扱室排塵口１４及び前記処理室排塵口１５から
排出される藁屑などの排塵物を受入れて揺動ふるい選別
するストロ−シ−ブ３０を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の収穫機
に適用される脱穀機における脱穀処理装置に関するもの
である。
に適用される脱穀機における脱穀処理装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来技術】従来、特開昭５６−８２０２４号公報に開
示されている通り、扱室と処理室とを互いに左右横側に
並設し、扱室内で発生する脱穀粒の混じった藁屑を該扱
室と処理室との間にわたって折返し循環させながら脱穀
処理し、そして、最終的には処理室終端側の排塵口から
下方の選別棚上へ放出させる技術はあった。
示されている通り、扱室と処理室とを互いに左右横側に
並設し、扱室内で発生する脱穀粒の混じった藁屑を該扱
室と処理室との間にわたって折返し循環させながら脱穀
処理し、そして、最終的には処理室終端側の排塵口から
下方の選別棚上へ放出させる技術はあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術では、
扱胴と処理胴が同一方向に回転する構成であるから、扱
室から処理室へ、また、処理室から扱室への藁屑の流れ
が不自然であり、一旦、処理室へ入った藁屑が扱室側へ
還元されたり、逆に扱室側で発生した藁屑が再度処理室
へ取り込まれて処理されるという一連の循環作用がスム
−スに行なわれず、脱穀処理能力、性能の低下を招くも
のであった。
扱胴と処理胴が同一方向に回転する構成であるから、扱
室から処理室へ、また、処理室から扱室への藁屑の流れ
が不自然であり、一旦、処理室へ入った藁屑が扱室側へ
還元されたり、逆に扱室側で発生した藁屑が再度処理室
へ取り込まれて処理されるという一連の循環作用がスム
−スに行なわれず、脱穀処理能力、性能の低下を招くも
のであった。
【０００４】また、扱室排塵口及び処理室排塵口からの
排塵物は下方のチャフシ−ブ上に直接受入れさせて選別
処理するものであるため、排塵物が増加すると十分な分
離ができなくなり、ロスが急増する問題点があった。こ
の発明は、かかる課題を解消するために次のような技術
的手段を講じた。
排塵物は下方のチャフシ−ブ上に直接受入れさせて選別
処理するものであるため、排塵物が増加すると十分な分
離ができなくなり、ロスが急増する問題点があった。こ
の発明は、かかる課題を解消するために次のような技術
的手段を講じた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明にかかる技
術的手段は、扱胴１６を内装軸架せる扱室６と処理胴１
８を内装軸架せる処理室７とをそれらの軸芯が平行又は
ほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との間
の隔壁部に連通口（Ｋ）を開口して設けると共に、前記
扱胴１６と処理胴１８とは互いに反対方向に回転する構
成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物を
該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させながら脱
穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記処理胴
１８は扱胴１６よりも後方に長く延出すると共にその処
理室終端には排塵口１５を設け、前記扱室の終端に設け
た扱室排塵口１４から下方のチャフシ−ブ３３との間に
おける落下経路中には該扱室排塵口１４及び前記処理室
排塵口１５から排出される藁屑などの排塵物を受入れて
揺動ふるい選別するストロ−シ−ブ３０を架設してある
ことを特徴とする。
術的手段は、扱胴１６を内装軸架せる扱室６と処理胴１
８を内装軸架せる処理室７とをそれらの軸芯が平行又は
ほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との間
の隔壁部に連通口（Ｋ）を開口して設けると共に、前記
扱胴１６と処理胴１８とは互いに反対方向に回転する構
成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物を
該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させながら脱
穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記処理胴
１８は扱胴１６よりも後方に長く延出すると共にその処
理室終端には排塵口１５を設け、前記扱室の終端に設け
た扱室排塵口１４から下方のチャフシ−ブ３３との間に
おける落下経路中には該扱室排塵口１４及び前記処理室
排塵口１５から排出される藁屑などの排塵物を受入れて
揺動ふるい選別するストロ−シ−ブ３０を架設してある
ことを特徴とする。
【０００６】
【発明の作用】この発明によると、扱室と処理室とが扱
胴軸芯方向の前後方向にわたり連通開口されていて、扱
胴と処理胴とが互いに反対方向に回転する構成であるか
ら、扱室の前方側では扱室内で発生する藁屑が処理室側
へ自由に投入されて脱穀、藁屑処理がなされ、しかも、
扱室の後方部では処理室内に取り込まれている藁屑等が
更に後方側へ移送処理されながら再び扱室内に戻され
る。そして、この扱室内へ送り込まれた藁屑は元の後方
側へ移送されながら脱穀処理され扱室終端側の排塵口か
ら下方のストロ−シ−ブ上へ落下排出される。一方処理
室側へ旋回移送される藁屑は、処理胴によりなおも処理
室内を後方へ移送されながら処理され、終端の処理室排
塵口から下方へ放出され、ストロ−シ−ブ上に受入れら
れる。そして、このようにストロ−シ−ブ上に受入れら
れた扱室排塵口及び処理室排塵口からの排塵物は揺動移
送作用によって藁屑と藁屑の絡みが解きほぐされ確実に
分離されることになり、ふるい選別が良好に行われる。
胴軸芯方向の前後方向にわたり連通開口されていて、扱
胴と処理胴とが互いに反対方向に回転する構成であるか
ら、扱室の前方側では扱室内で発生する藁屑が処理室側
へ自由に投入されて脱穀、藁屑処理がなされ、しかも、
扱室の後方部では処理室内に取り込まれている藁屑等が
更に後方側へ移送処理されながら再び扱室内に戻され
る。そして、この扱室内へ送り込まれた藁屑は元の後方
側へ移送されながら脱穀処理され扱室終端側の排塵口か
ら下方のストロ−シ−ブ上へ落下排出される。一方処理
室側へ旋回移送される藁屑は、処理胴によりなおも処理
室内を後方へ移送されながら処理され、終端の処理室排
塵口から下方へ放出され、ストロ−シ−ブ上に受入れら
れる。そして、このようにストロ−シ−ブ上に受入れら
れた扱室排塵口及び処理室排塵口からの排塵物は揺動移
送作用によって藁屑と藁屑の絡みが解きほぐされ確実に
分離されることになり、ふるい選別が良好に行われる。
【０００７】
【発明の効果】従って、この発明によれば、扱胴によっ
て持ち回りされる脱穀物が扱歯から離れて処理室の上壁
面側に沿うように流れ、小さな藁屑と穀粒が処理室へ、
比較的大きい未処理藁屑が扱室の上壁面側に沿うように
逆流し、両室間を折返し循環しながら脱穀処理されるも
のであるから、藁屑の流れがスム−スであり、脱穀処理
能力、並びに性能を高く維持することができる。
て持ち回りされる脱穀物が扱歯から離れて処理室の上壁
面側に沿うように流れ、小さな藁屑と穀粒が処理室へ、
比較的大きい未処理藁屑が扱室の上壁面側に沿うように
逆流し、両室間を折返し循環しながら脱穀処理されるも
のであるから、藁屑の流れがスム−スであり、脱穀処理
能力、並びに性能を高く維持することができる。
【０００８】しかも、扱室終端の排塵口及び処理室終端
の排塵口からの排塵物は、チャフシ−ブより先にストロ
−シ−ブ上に受入れて処理するものであるから、藁屑の
分離が良く、以後のふるい選別を効果的に行うことがで
き、ロスも少なくなり、能率及び選別性能が向上する。
の排塵口からの排塵物は、チャフシ−ブより先にストロ
−シ−ブ上に受入れて処理するものであるから、藁屑の
分離が良く、以後のふるい選別を効果的に行うことがで
き、ロスも少なくなり、能率及び選別性能が向上する。
【０００９】
【実施例】この発明の実施例としてのコンバイン用の脱
穀機について説明する。１は脱穀機であって、コンバイ
ンの機体上に搭載される。即ち、扱口２が左側で、その
外側に脱穀フイ−ドチエン３が前後方向に巻回された形
態に搭載され、脱穀穀稈の供給口は前側であり、後方に
排塵及び脱穀済み排藁が放出されるようになっている。
脱穀フイ−ドチエン３の上側には挟扼杆４が対設され、
開閉可能な扱胴カバ−５側に装着されている。
穀機について説明する。１は脱穀機であって、コンバイ
ンの機体上に搭載される。即ち、扱口２が左側で、その
外側に脱穀フイ−ドチエン３が前後方向に巻回された形
態に搭載され、脱穀穀稈の供給口は前側であり、後方に
排塵及び脱穀済み排藁が放出されるようになっている。
脱穀フイ−ドチエン３の上側には挟扼杆４が対設され、
開閉可能な扱胴カバ−５側に装着されている。
【００１０】脱穀機枠の上方側に扱室６と処理室７とが
隣接状態で配設され、この両室の下側部分には、夫々受
網８と処理網９とが円弧状にして張設されている。そし
て、この扱室６と処理室７とは、その隣接部分（境界隔
壁部分）において連通（Ｋ）され、その連通口（Ｋ）部
の前後方向において各所に仕切体１０が設けられてい
て、この連通開口部分は記号（イ）で示すように区分さ
れている。
隣接状態で配設され、この両室の下側部分には、夫々受
網８と処理網９とが円弧状にして張設されている。そし
て、この扱室６と処理室７とは、その隣接部分（境界隔
壁部分）において連通（Ｋ）され、その連通口（Ｋ）部
の前後方向において各所に仕切体１０が設けられてい
て、この連通開口部分は記号（イ）で示すように区分さ
れている。
【００１１】１１は扱室６内に設けた扱胴の扱歯に交差
する切刃である。処理室７の内周部には処理歯と交差す
る切刃１２が固着されている。扱室６より後方へ突出し
ている処理胴の下側には、藁屑を受けて扱胴側寄りの下
方へ案内する排塵案内体１３が設けられている。処理室
７はその始端部が扱室６よりも後方位置から始まり、そ
の後端部は扱室６の後端部の排塵口１４位置よりも更に
後方へ延びており、該処理室の終端部には排塵口１５が
設けられている。１６は扱胴で、外周に扱歯１７が植設
されていて扱室６内に回転可能に軸受されている。１８
は処理胴で、外周部に螺旋状の移送体１９、処理歯２
０、螺旋状の放出体２１、螺旋状の移送体２２などが取
付けられ、処理室７内に回転可能に軸受けされている。
する切刃である。処理室７の内周部には処理歯と交差す
る切刃１２が固着されている。扱室６より後方へ突出し
ている処理胴の下側には、藁屑を受けて扱胴側寄りの下
方へ案内する排塵案内体１３が設けられている。処理室
７はその始端部が扱室６よりも後方位置から始まり、そ
の後端部は扱室６の後端部の排塵口１４位置よりも更に
後方へ延びており、該処理室の終端部には排塵口１５が
設けられている。１６は扱胴で、外周に扱歯１７が植設
されていて扱室６内に回転可能に軸受されている。１８
は処理胴で、外周部に螺旋状の移送体１９、処理歯２
０、螺旋状の放出体２１、螺旋状の移送体２２などが取
付けられ、処理室７内に回転可能に軸受けされている。
【００１２】扱室６の終端側には数個の案内枠２３が扱
胴周方向に所定間隔おきに配設され、且つ後方向きに片
持ち状態に突設されると共に、これら各案内枠２３，２
３間において前記排塵口１４が設けられる。選別室２４
の下側部には、圧風唐箕２５、脱穀処理物を揺動選別す
る揺動選別装置２６、一番穀粒移送螺旋２７、二番穀粒
移送螺旋２８が配設され、前記扱室６の排塵口１４より
も後方上方位置には排塵用横断流フアン２９が配設され
ている。
胴周方向に所定間隔おきに配設され、且つ後方向きに片
持ち状態に突設されると共に、これら各案内枠２３，２
３間において前記排塵口１４が設けられる。選別室２４
の下側部には、圧風唐箕２５、脱穀処理物を揺動選別す
る揺動選別装置２６、一番穀粒移送螺旋２７、二番穀粒
移送螺旋２８が配設され、前記扱室６の排塵口１４より
も後方上方位置には排塵用横断流フアン２９が配設され
ている。
【００１３】排塵用横断流フアン２９と扱室６の排塵口
１４との間には、該排塵口１４から排出される藁屑など
の排塵物及び前記処理室７の排塵口１５から排出される
藁屑などの排塵物を受入れて後方へ揺動移送しながらふ
るい選別するストロ−シ−ブ３０が前記揺動選別装置２
６と一体的に揺動するよう設けられている。ストロ−シ
−ブ３０の先端にはふるい線３１が固着されている。
１４との間には、該排塵口１４から排出される藁屑など
の排塵物及び前記処理室７の排塵口１５から排出される
藁屑などの排塵物を受入れて後方へ揺動移送しながらふ
るい選別するストロ−シ−ブ３０が前記揺動選別装置２
６と一体的に揺動するよう設けられている。ストロ−シ
−ブ３０の先端にはふるい線３１が固着されている。
【００１４】揺動選別装置２６は、グレンパン３２とこ
のグレンパン３２の後方に連続するチャフシ−ブ３３及
びストロ−ラック３４を前後に配設してあると共に、前
記グレンパン３２の後部下方にはグレンシ−ブ３５を設
けている。そして、前記受網８から漏下し、グレンパン
３２、チャフシ−ブ３３を通過してきた処理物を後方の
グレンシ−ブ３５へ揺動移送したのち、グレンシ−ブ３
５で漏下選別しながら、且つ、圧風唐箕２５からの選別
風によって風選しながら後方へ揺動移送し、後端から落
下放出するようになっている。
のグレンパン３２の後方に連続するチャフシ−ブ３３及
びストロ−ラック３４を前後に配設してあると共に、前
記グレンパン３２の後部下方にはグレンシ−ブ３５を設
けている。そして、前記受網８から漏下し、グレンパン
３２、チャフシ−ブ３３を通過してきた処理物を後方の
グレンシ−ブ３５へ揺動移送したのち、グレンシ−ブ３
５で漏下選別しながら、且つ、圧風唐箕２５からの選別
風によって風選しながら後方へ揺動移送し、後端から落
下放出するようになっている。
【００１５】一方、扱室６の排塵口１４から排出される
排塵処理物は、先ず、ストロ−シ−ブ３０上に受け入
れ、ふるい選別しながら後方へ揺動移送して排出すべき
わら屑のみストロ−ラック３４の終端から選別風と共に
機外へ排出され、又、浮遊塵は排塵用横断流フアン２９
によって吸引排出されるようになっている。ストロ−シ
−ブ３０から漏下する穀物はチャフシ−ブ３３上に受け
入れられと共にここでふるい選別された後グレンシ−ブ
３５に落下するようになっている。
排塵処理物は、先ず、ストロ−シ−ブ３０上に受け入
れ、ふるい選別しながら後方へ揺動移送して排出すべき
わら屑のみストロ−ラック３４の終端から選別風と共に
機外へ排出され、又、浮遊塵は排塵用横断流フアン２９
によって吸引排出されるようになっている。ストロ−シ
−ブ３０から漏下する穀物はチャフシ−ブ３３上に受け
入れられと共にここでふるい選別された後グレンシ−ブ
３５に落下するようになっている。
【００１６】要するに、前記ストロ−シ−ブ３０は、扱
室６の排塵口１４から下方のチャフシ−ブ３３との間に
おける落下経路中に設けるものであり、該扱室排塵口１
４からの藁屑などの排塵物はもとより、前記処理室排塵
口１５から排出される藁屑などの排塵物をも受入れて揺
動ふるい選別する構成である。次に、上例の作用を説明
する。
室６の排塵口１４から下方のチャフシ−ブ３３との間に
おける落下経路中に設けるものであり、該扱室排塵口１
４からの藁屑などの排塵物はもとより、前記処理室排塵
口１５から排出される藁屑などの排塵物をも受入れて揺
動ふるい選別する構成である。次に、上例の作用を説明
する。
【００１７】扱室内へ供給される穀稈は、扱胴１６の回
転及び処理胴１８の回転を受けて、脱穀及び藁屑の処理
が扱室６と処理室７内で行なわれる。即ち、穀稈は、扱
胴１６の下側で扱歯１７と受網８により穂先穀粒が脱穀
され受網８の下側へ漏下される。また、扱歯１７の作用
で切断された藁や穂先部分が藁屑となって扱胴１６の回
転に伴い扱室内を旋回する。このとき、処理胴１８が扱
胴１６と反対側である上側に向かって回転しており、こ
の処理胴１８の周面に固着の移送体１９、処理歯２０等
の回転作用で扱室６と処理室７間の連通口（Ｋ）部から
処理室７内へ取り込まれ、処理網９、切刃等の相互作用
によって藁屑が細かく裁断されながら解かれて処理さ
れ、この藁屑内に刺さっている穀粒が藁屑内から開放さ
れて下側の処理網９から漏下する。更に、この処理胴１
８の回転で処理室７内を旋回する藁屑は、殆どは処理室
内に留まって該処理室内で後方へ移送されながら処理さ
れるが、一部のものは、再び前記連通口（Ｋ）部から扱
室６内へ扱歯１７で掻き込まれ扱室６内で更に脱穀処理
が行なわれる。
転及び処理胴１８の回転を受けて、脱穀及び藁屑の処理
が扱室６と処理室７内で行なわれる。即ち、穀稈は、扱
胴１６の下側で扱歯１７と受網８により穂先穀粒が脱穀
され受網８の下側へ漏下される。また、扱歯１７の作用
で切断された藁や穂先部分が藁屑となって扱胴１６の回
転に伴い扱室内を旋回する。このとき、処理胴１８が扱
胴１６と反対側である上側に向かって回転しており、こ
の処理胴１８の周面に固着の移送体１９、処理歯２０等
の回転作用で扱室６と処理室７間の連通口（Ｋ）部から
処理室７内へ取り込まれ、処理網９、切刃等の相互作用
によって藁屑が細かく裁断されながら解かれて処理さ
れ、この藁屑内に刺さっている穀粒が藁屑内から開放さ
れて下側の処理網９から漏下する。更に、この処理胴１
８の回転で処理室７内を旋回する藁屑は、殆どは処理室
内に留まって該処理室内で後方へ移送されながら処理さ
れるが、一部のものは、再び前記連通口（Ｋ）部から扱
室６内へ扱歯１７で掻き込まれ扱室６内で更に脱穀処理
が行なわれる。
【００１８】この作用の状態を更に詳しく説明すると、
藁屑は扱室と処理室との間を横倒し８字状を呈しながら
旋回移動されるが、扱室内の藁屑が処理室内へ投入され
る場合、連通口（Ｋ）部の最初の第１番目（Ｋ1）と第
２番目（Ｋ2）との開口部（イ）から投入されて、その
殆どのものが処理室７内で処理されながら後方へ移送さ
れる。即ち、この２つの開口（イ）からは自由に処理室
７内へ藁屑が投入されて、第３番目（Ｋ3）の開口
（イ）になると、放出体２１の作用で扱室６内の前側方
向へ向けて還元されることになる。
藁屑は扱室と処理室との間を横倒し８字状を呈しながら
旋回移動されるが、扱室内の藁屑が処理室内へ投入され
る場合、連通口（Ｋ）部の最初の第１番目（Ｋ1）と第
２番目（Ｋ2）との開口部（イ）から投入されて、その
殆どのものが処理室７内で処理されながら後方へ移送さ
れる。即ち、この２つの開口（イ）からは自由に処理室
７内へ藁屑が投入されて、第３番目（Ｋ3）の開口
（イ）になると、放出体２１の作用で扱室６内の前側方
向へ向けて還元されることになる。
【００１９】即ち、処理室６内へその前側部分で投入さ
れた藁屑は、扱室６の後方近くに対応する部分では、処
理胴１８に設けた放出体２１で、後方側へ移送されてい
た状態から逆の前側扱室側である矢印（ニ）方向へ当該
藁屑を扱室内へ放出する。そして、再び扱室６内へ送り
込まれた藁屑は元の後方側へ移送されながら脱穀処理さ
れ扱室終端側の排塵口１４から下方のストロ−シ−ブ３
０上へ落下排出される。この排塵口１４から落下されず
になおも扱胴回転方向側に向けて持ち回りされる藁屑
は、第４番目（Ｋ4）の開口部（イ）から更に再び処理
室７側へ旋回移送され、螺旋状の移送体２２で処理室７
内を後方へ移送されながら処理され、処理室７終端の排
塵口１５から下方のストロ−シ−ブ３０上へ放出落下さ
れる。
れた藁屑は、扱室６の後方近くに対応する部分では、処
理胴１８に設けた放出体２１で、後方側へ移送されてい
た状態から逆の前側扱室側である矢印（ニ）方向へ当該
藁屑を扱室内へ放出する。そして、再び扱室６内へ送り
込まれた藁屑は元の後方側へ移送されながら脱穀処理さ
れ扱室終端側の排塵口１４から下方のストロ−シ−ブ３
０上へ落下排出される。この排塵口１４から落下されず
になおも扱胴回転方向側に向けて持ち回りされる藁屑
は、第４番目（Ｋ4）の開口部（イ）から更に再び処理
室７側へ旋回移送され、螺旋状の移送体２２で処理室７
内を後方へ移送されながら処理され、処理室７終端の排
塵口１５から下方のストロ−シ−ブ３０上へ放出落下さ
れる。
【００２０】このようにストロ−シ−ブ３０上に受け入
れられた排塵処理物は、ふるい選別されながら後方へ揺
動移送され、排出すべきわら屑のみストロ−ラック３４
の終端から選別風と共に機外へ排出され、又、浮遊塵は
排塵用横断流フアン２９によって吸引排出される。スト
ロ−シ−ブ３０から漏下する穀物はチャフシ−ブ３３上
に受け入れられと共にここでふるい選別された後グレン
シ−ブ３５に落下され選別される。
れられた排塵処理物は、ふるい選別されながら後方へ揺
動移送され、排出すべきわら屑のみストロ−ラック３４
の終端から選別風と共に機外へ排出され、又、浮遊塵は
排塵用横断流フアン２９によって吸引排出される。スト
ロ−シ−ブ３０から漏下する穀物はチャフシ−ブ３３上
に受け入れられと共にここでふるい選別された後グレン
シ−ブ３５に落下され選別される。
【００２１】
【別実施例】図５はコンバインの平面図を示し、次ぎの
ような構成になっている。即ち、脱穀機１の前方に刈取
部３６を配設し、脱穀機１後部には脱穀後の排ワラを切
断処理する排ワラカッタ−３７を装備している。脱穀機
１の横側部にはグレンタンク３８を配設してあり、該タ
ンク３８の前方には前記刈取部３６の横側部において運
転席３９を設置している。脱穀機１とグレンタンク３８
との間には脱穀処理された穀粒を揚上搬送してタンク３
８内に投入する１番揚穀筒４０と２番物を扱室又は選別
室内へ還元する２番還元筒４１を配備している。グレン
タンク３８の後部には該タンク内の穀粒を機外に取り出
す垂直オ−ガ筒４２ａと旋回オ−ガ筒４２ｂとからなる
排出オ−ガ４２を連通装備している。
ような構成になっている。即ち、脱穀機１の前方に刈取
部３６を配設し、脱穀機１後部には脱穀後の排ワラを切
断処理する排ワラカッタ−３７を装備している。脱穀機
１の横側部にはグレンタンク３８を配設してあり、該タ
ンク３８の前方には前記刈取部３６の横側部において運
転席３９を設置している。脱穀機１とグレンタンク３８
との間には脱穀処理された穀粒を揚上搬送してタンク３
８内に投入する１番揚穀筒４０と２番物を扱室又は選別
室内へ還元する２番還元筒４１を配備している。グレン
タンク３８の後部には該タンク内の穀粒を機外に取り出
す垂直オ−ガ筒４２ａと旋回オ−ガ筒４２ｂとからなる
排出オ−ガ４２を連通装備している。
【００２２】４３は前記グレンタンク３８の後部と脱穀
機１側の横側部を取り囲むように配設した補強フレ−ム
で、排出オ−ガ４２、１番揚穀筒４０、２番還元筒４１
をそれぞれ締付固定具４４を介して一体的に連結保持さ
せている。そして、この補強フレ−ム４３は前端側を更
に前方側へ延出して運転席３９の支持フレ−ム４５に締
付固定具４４を介して連結している。
機１側の横側部を取り囲むように配設した補強フレ−ム
で、排出オ−ガ４２、１番揚穀筒４０、２番還元筒４１
をそれぞれ締付固定具４４を介して一体的に連結保持さ
せている。そして、この補強フレ−ム４３は前端側を更
に前方側へ延出して運転席３９の支持フレ−ム４５に締
付固定具４４を介して連結している。
【図１】脱穀機要部の側断面図
【図２】同上要部の背断面図
【図３】要部の簡略平面図
【図４】作用説明用の簡略平面図
【図５】コンバイン要部の平面図
１ 脱穀機 ２ 扱口 ３ 脱穀フイ−ドチエン ４ 挟扼杆 ５ 扱胴カバ− ６ 扱室 ７ 処理室 ８ 受網 ９ 処理網 １０ 仕切体 １１ 切刃（扱室） １２ 切刃
（処理室） １３ 排塵案内体 １４ 排塵口
（扱室） １５ 排塵口（処理室） １６ 扱胴 １７ 扱歯 １８ 処理胴 １９ 螺旋状移送体 ２０ 処理歯 ２１ 螺旋状放出体 ２２ 螺旋状
移送体 ２３ 案内枠 ２４ 選別室 ２５ 圧風唐箕 ２６ 揺動選
別装置 ２７ 一番穀粒移送螺旋 ２８ 二番穀
粒移送螺旋 ２９ 排塵用横断流フアン ３０ ストロ
−シ−ブ ３１ ふるい線 ３２ グレン
パン ３３ チャフシ−ブ ３４ ストロ
−ラック ３５ グレンシ−ブ Ｋ 連通口
（処理室） １３ 排塵案内体 １４ 排塵口
（扱室） １５ 排塵口（処理室） １６ 扱胴 １７ 扱歯 １８ 処理胴 １９ 螺旋状移送体 ２０ 処理歯 ２１ 螺旋状放出体 ２２ 螺旋状
移送体 ２３ 案内枠 ２４ 選別室 ２５ 圧風唐箕 ２６ 揺動選
別装置 ２７ 一番穀粒移送螺旋 ２８ 二番穀
粒移送螺旋 ２９ 排塵用横断流フアン ３０ ストロ
−シ−ブ ３１ ふるい線 ３２ グレン
パン ３３ チャフシ−ブ ３４ ストロ
−ラック ３５ グレンシ−ブ Ｋ 連通口
Claims (1)
- 【請求項１】 扱胴１６を内装軸架せる扱室６と処理胴
１８を内装軸架せる処理室７とをそれらの軸芯が平行又
はほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との
間の隔壁部に連通口（Ｋ）を開口して設けると共に、前
記扱胴１６と処理胴１８とは互いに反対方向に回転する
構成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物
を該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させながら
脱穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記処理
胴１８は扱胴１６よりも後方に長く延出すると共にその
処理室終端には排塵口１５を設け、前記扱室の終端に設
けた扱室排塵口１４から下方のチャフシ−ブ３３との間
における落下経路中には該扱室排塵口１４及び前記処理
室排塵口１５から排出される藁屑などの排塵物を受入れ
て揺動ふるい選別するストロ−シ−ブ３０を架設してあ
ることを特徴とする脱穀機における脱穀処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4113695A JPH08228571A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 脱穀機における脱穀処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4113695A JPH08228571A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 脱穀機における脱穀処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08228571A true JPH08228571A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12600028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4113695A Pending JPH08228571A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 脱穀機における脱穀処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08228571A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002238334A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-27 | Iseki & Co Ltd | 脱穀装置の揺動選別装置 |
| WO2015146995A1 (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-01 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
| JP2015204814A (ja) * | 2014-04-23 | 2015-11-19 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP4113695A patent/JPH08228571A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002238334A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-27 | Iseki & Co Ltd | 脱穀装置の揺動選別装置 |
| JP4581263B2 (ja) * | 2001-02-16 | 2010-11-17 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
| WO2015146995A1 (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-01 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
| CN106132192A (zh) * | 2014-03-25 | 2016-11-16 | 洋马株式会社 | 联合收割机 |
| JP2015204814A (ja) * | 2014-04-23 | 2015-11-19 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
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