JPH08172879A - 脱穀機における脱穀処理装置 - Google Patents
脱穀機における脱穀処理装置Info
- Publication number
- JPH08172879A JPH08172879A JP31958294A JP31958294A JPH08172879A JP H08172879 A JPH08172879 A JP H08172879A JP 31958294 A JP31958294 A JP 31958294A JP 31958294 A JP31958294 A JP 31958294A JP H08172879 A JPH08172879 A JP H08172879A
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- Japan
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- threshing
- processing
- handling
- treating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】扱室から処理室への藁屑の取り込みを良好に
し、脱穀処理能力、性能の向上を図る。 【構成】扱胴16を内装軸架せる扱室8と処理胴18を
内装軸架せる処理室9とをそれらの軸芯が平行又はほぼ
平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との間の隔
壁部に連通口(K)を開口して設けると共に、前記扱胴
16と処理胴18とは互いに反対方向に回転する構成と
し、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物を該扱
室と処理室との間に亘って折返し循環させながら脱穀処
理すべく構成してある脱穀機において、前記扱室8から
処理室9への連通口部には扱室からの藁屑を処理室の上
壁面側に向けて案内する案内体28を設けるに、該案内
体28は扱歯17と処理歯20の接線部分で、且つ扱歯
と処理歯の回転軌跡に対して交差するように設置してあ
る。
し、脱穀処理能力、性能の向上を図る。 【構成】扱胴16を内装軸架せる扱室8と処理胴18を
内装軸架せる処理室9とをそれらの軸芯が平行又はほぼ
平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との間の隔
壁部に連通口(K)を開口して設けると共に、前記扱胴
16と処理胴18とは互いに反対方向に回転する構成と
し、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物を該扱
室と処理室との間に亘って折返し循環させながら脱穀処
理すべく構成してある脱穀機において、前記扱室8から
処理室9への連通口部には扱室からの藁屑を処理室の上
壁面側に向けて案内する案内体28を設けるに、該案内
体28は扱歯17と処理歯20の接線部分で、且つ扱歯
と処理歯の回転軌跡に対して交差するように設置してあ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の収穫機
に適用される脱穀機における脱穀処理装置に関するもの
である。
に適用される脱穀機における脱穀処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】従来、扱胴と処理胴をそれらの軸芯が平行
又はほぼ平行姿勢となるよう並設し、扱室と処理室との
間の隔壁部に連通口を開口して設けると共に、前記扱胴
と処理胴とは互いに反対方向に回転する構成とし、扱室
内で発生する脱穀粒の混じった藁屑を該扱室と処理室と
の間にわたって折返し循環させながら脱穀処理する脱穀
処理装置の技術が提案されている。
又はほぼ平行姿勢となるよう並設し、扱室と処理室との
間の隔壁部に連通口を開口して設けると共に、前記扱胴
と処理胴とは互いに反対方向に回転する構成とし、扱室
内で発生する脱穀粒の混じった藁屑を該扱室と処理室と
の間にわたって折返し循環させながら脱穀処理する脱穀
処理装置の技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる脱穀処理装置の
技術では、処理室の上壁面側が処理歯の回転軌跡に対し
て上方に大きく開いた構成であるため、扱室から処理室
への藁屑の取り込みが悪く、脱穀処理能力、性能の低下
を招いていた。この発明は、かかる問題点を解消するこ
とを目的とし、次のような技術的手段を講じた。
技術では、処理室の上壁面側が処理歯の回転軌跡に対し
て上方に大きく開いた構成であるため、扱室から処理室
への藁屑の取り込みが悪く、脱穀処理能力、性能の低下
を招いていた。この発明は、かかる問題点を解消するこ
とを目的とし、次のような技術的手段を講じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
る技術的手段は、扱胴16を内装軸架せる扱室8と処理
胴18を内装軸架せる処理室9とをそれらの軸芯が平行
又はほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室と
の間の隔壁部に連通口(K)を開口して設けると共に、
前記扱胴16と処理胴18とは互いに反対方向に回転す
る構成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理
物を該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させなが
ら脱穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記扱
室8から処理室9への連通口部には扱室からの藁屑を処
理室の上壁面側に向けて案内する案内体28を設ける
に、該案内体28は扱歯17と処理歯20の接線部分
で、且つ扱歯と処理歯の回転軌跡に対して交差するよう
に設置してあることを特徴とする。
る技術的手段は、扱胴16を内装軸架せる扱室8と処理
胴18を内装軸架せる処理室9とをそれらの軸芯が平行
又はほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室と
の間の隔壁部に連通口(K)を開口して設けると共に、
前記扱胴16と処理胴18とは互いに反対方向に回転す
る構成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理
物を該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させなが
ら脱穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記扱
室8から処理室9への連通口部には扱室からの藁屑を処
理室の上壁面側に向けて案内する案内体28を設ける
に、該案内体28は扱歯17と処理歯20の接線部分
で、且つ扱歯と処理歯の回転軌跡に対して交差するよう
に設置してあることを特徴とする。
【0005】
【発明の作用】この発明によると、扱室と処理室とが扱
胴軸芯方向の前後方向にわたり連通開口されていて、扱
胴と処理胴とが互いに反対方向に回転する構成であるか
ら、扱室の前方側では扱室内で発生する藁屑が処理室側
へ投入されて脱穀、藁屑処理がなされ、しかも、扱室の
後方部では処理室内に取り込まれている藁屑等が更に後
方側へ移送処理されながら再び扱室内に戻される。そし
て、この扱室内へ送り込まれた藁屑は元の後方側へ移送
されながら脱穀処理され扱室終端側の排塵口から下方の
選別室へ落下排出される。一方処理室側へ旋回移送され
る藁屑は、処理胴によりなおも処理室内を後方へ移送さ
れながら処理され、処理室終端の排塵口から下方へ放出
される。
胴軸芯方向の前後方向にわたり連通開口されていて、扱
胴と処理胴とが互いに反対方向に回転する構成であるか
ら、扱室の前方側では扱室内で発生する藁屑が処理室側
へ投入されて脱穀、藁屑処理がなされ、しかも、扱室の
後方部では処理室内に取り込まれている藁屑等が更に後
方側へ移送処理されながら再び扱室内に戻される。そし
て、この扱室内へ送り込まれた藁屑は元の後方側へ移送
されながら脱穀処理され扱室終端側の排塵口から下方の
選別室へ落下排出される。一方処理室側へ旋回移送され
る藁屑は、処理胴によりなおも処理室内を後方へ移送さ
れながら処理され、処理室終端の排塵口から下方へ放出
される。
【0006】扱室から処理室内への藁屑の送り込みに際
しては、案内体が有効に作用し、扱歯により持ち上げら
れてくる藁屑を処理室側へ案内しながら導いていくの
で、この藁屑を処理歯の作用により処理室内へ強制的に
取り込むことができ、扱室から処理室内への藁屑の流れ
が良好となる。
しては、案内体が有効に作用し、扱歯により持ち上げら
れてくる藁屑を処理室側へ案内しながら導いていくの
で、この藁屑を処理歯の作用により処理室内へ強制的に
取り込むことができ、扱室から処理室内への藁屑の流れ
が良好となる。
【0007】
【発明の効果】従って、この発明によれば、扱胴によっ
て持ち回りされる脱穀物が扱歯から離れて処理室の上壁
面側に沿うように流れるが、このとき、案内体が有効に
作用し、扱室からの藁屑を処理室側へ案内しながら導く
ことになるので、処理歯による処理室内への取り込みが
容易にでき、扱室から処理室内への藁屑の流れが良くな
り、脱穀処理能力、並びに性能を高く維持することがで
きる。
て持ち回りされる脱穀物が扱歯から離れて処理室の上壁
面側に沿うように流れるが、このとき、案内体が有効に
作用し、扱室からの藁屑を処理室側へ案内しながら導く
ことになるので、処理歯による処理室内への取り込みが
容易にでき、扱室から処理室内への藁屑の流れが良くな
り、脱穀処理能力、並びに性能を高く維持することがで
きる。
【0008】
【実施例】この発明の実施例としてのコンバイン用の脱
穀機について説明する。1は脱穀機であって、コンバイ
ンの機体上に搭載される。即ち、扱口2が左側で、その
外側に脱穀チエン3が前後方向に巻回された形態に搭載
され、脱穀穀稈の供給口は前側であり、後方に排塵及び
脱穀済み排藁が放出されるようになっている。脱穀チエ
ン3の上側には挟扼杆4が対設され、開閉可能な扱胴カ
バ−5側に装着されている。6は排藁チエン、7はカッ
タ−装置で脱穀機1の後方側に装着されている。
穀機について説明する。1は脱穀機であって、コンバイ
ンの機体上に搭載される。即ち、扱口2が左側で、その
外側に脱穀チエン3が前後方向に巻回された形態に搭載
され、脱穀穀稈の供給口は前側であり、後方に排塵及び
脱穀済み排藁が放出されるようになっている。脱穀チエ
ン3の上側には挟扼杆4が対設され、開閉可能な扱胴カ
バ−5側に装着されている。6は排藁チエン、7はカッ
タ−装置で脱穀機1の後方側に装着されている。
【0009】更に脱穀機1の構成について具体的に説明
すると、脱穀機枠の上方側に扱室8と処理室9とが隣接
状態で配設され、この両室の下側部分には、夫々脱穀網
10と処理網11とが円弧状にして張設されている。脱
穀網10の扱胴側面には弓状仕切部材12,12が設け
られている。そして、この扱室8と処理室9とは、その
隣接部分(境界隔壁部分)において連通(K)され、そ
の連通口(K)部の前後方向において各所に仕切体13
が設けられていて、この連通開口部分は記号(イ)で示
すように区分されている。
すると、脱穀機枠の上方側に扱室8と処理室9とが隣接
状態で配設され、この両室の下側部分には、夫々脱穀網
10と処理網11とが円弧状にして張設されている。脱
穀網10の扱胴側面には弓状仕切部材12,12が設け
られている。そして、この扱室8と処理室9とは、その
隣接部分(境界隔壁部分)において連通(K)され、そ
の連通口(K)部の前後方向において各所に仕切体13
が設けられていて、この連通開口部分は記号(イ)で示
すように区分されている。
【0010】また、処理室9は、その始端部が扱室8よ
りも後方位置から始まり、その後端部は扱室8の後端部
の排塵口14位置よりも更に後方へ延びており、そし
て、この処理室9の終端部には排塵口15が設けられて
いる。16は扱胴で、外周に扱歯17が植設されていて
扱室8内に扱回転可能に軸受されている。18は処理胴
で、外周部に螺旋体と処理歯及び処理棒とが取付けら
れ、処理室9内に回転可能に軸受けされている。
りも後方位置から始まり、その後端部は扱室8の後端部
の排塵口14位置よりも更に後方へ延びており、そし
て、この処理室9の終端部には排塵口15が設けられて
いる。16は扱胴で、外周に扱歯17が植設されていて
扱室8内に扱回転可能に軸受されている。18は処理胴
で、外周部に螺旋体と処理歯及び処理棒とが取付けら
れ、処理室9内に回転可能に軸受けされている。
【0011】この処理胴18自体の構成を説明すると、
該処理胴周面の始端部側には、処理胴の矢印(ロ)方向
の回転を受けて藁屑を扱室8から取り込むと共に後方側
である矢印(ハ)へ該藁屑を移送させる螺旋状の移送体
19が取り付けられている。この螺旋状移送体19に続
く部分には、同じく藁屑を扱室8から取り込むと共に後
方側へ該藁屑を移送させる処理歯20が設けられると共
に、藁屑を扱室8から引っ掻けて取り込む処理棒21が
設けられている。これに続き、移送されて来る藁屑を受
けて今度は逆の方向外方である矢印(ニ)へ藁屑を跳ね
出す螺旋状の放出体22を設け、この放出体22の後端
部をねじれのない垂直状のリング鍔体23に構成して藁
屑の後方への移動を阻止させ、更に、このリング鍔体2
3に続いて前述の始端部側に形成させたものと同様の藁
屑を取り込んで後方へ移送させる螺旋状の移送体24を
設け、その後に、処理歯20が取り付けられた構成にな
っている。また、処理室9の内周部には、前記処理歯2
0と交差する切刃25が固着されている。
該処理胴周面の始端部側には、処理胴の矢印(ロ)方向
の回転を受けて藁屑を扱室8から取り込むと共に後方側
である矢印(ハ)へ該藁屑を移送させる螺旋状の移送体
19が取り付けられている。この螺旋状移送体19に続
く部分には、同じく藁屑を扱室8から取り込むと共に後
方側へ該藁屑を移送させる処理歯20が設けられると共
に、藁屑を扱室8から引っ掻けて取り込む処理棒21が
設けられている。これに続き、移送されて来る藁屑を受
けて今度は逆の方向外方である矢印(ニ)へ藁屑を跳ね
出す螺旋状の放出体22を設け、この放出体22の後端
部をねじれのない垂直状のリング鍔体23に構成して藁
屑の後方への移動を阻止させ、更に、このリング鍔体2
3に続いて前述の始端部側に形成させたものと同様の藁
屑を取り込んで後方へ移送させる螺旋状の移送体24を
設け、その後に、処理歯20が取り付けられた構成にな
っている。また、処理室9の内周部には、前記処理歯2
0と交差する切刃25が固着されている。
【0012】扱室8の終端側には数個の案内枠26が扱
胴周方向に所定間隔おきに配設され、且つ後方向きに片
持ち状態に突設されると共に、これら各案内枠26,2
6間において前記排塵口14が設けられる。扱室8より
後方へ突出している処理胴18の下側には、排塵口15
からの藁屑を受けて扱胴側寄りの下方へ案内する排塵案
内体27が設けられている。
胴周方向に所定間隔おきに配設され、且つ後方向きに片
持ち状態に突設されると共に、これら各案内枠26,2
6間において前記排塵口14が設けられる。扱室8より
後方へ突出している処理胴18の下側には、排塵口15
からの藁屑を受けて扱胴側寄りの下方へ案内する排塵案
内体27が設けられている。
【0013】扱室8から処理室9への連通口部K1,K2
には、扱室8からの藁屑を処理室9の上壁面9a側に向
けて案内する案内体28が設けられている。該案内体2
8は板体若しくは棒状体によって構成され、扱歯17と
処理歯20の接線部分で、且つ扱歯と処理歯の回転軌跡
R1,R2に対して交差するように設置してある。案内体
28の処理室側基端部は処理室9の上壁面9aに着脱自
在に固着され、扱室側先端部は仕切体13の取付部材に
着脱自在に取付けられている。
には、扱室8からの藁屑を処理室9の上壁面9a側に向
けて案内する案内体28が設けられている。該案内体2
8は板体若しくは棒状体によって構成され、扱歯17と
処理歯20の接線部分で、且つ扱歯と処理歯の回転軌跡
R1,R2に対して交差するように設置してある。案内体
28の処理室側基端部は処理室9の上壁面9aに着脱自
在に固着され、扱室側先端部は仕切体13の取付部材に
着脱自在に取付けられている。
【0014】選別室29の下側部には、圧風唐箕30、
脱穀処理物を揺動選別する揺動選別装置31、一番穀粒
移送螺旋32、二番穀粒移送螺旋33が配設され、前記
扱室8の排塵口14よりも後方上方位置には排塵用横断
流フアン34が配設されている。前記揺動選別装置31
は、前記脱穀網10及び処理網11から漏下してくる穀
物を受入れて揺動搬送しながら比重選別するグレンパン
35、このグレンパン35で比重選別された穀物を揺動
搬送しながら篩い選別するグレンシ−ブ36、このグレ
ンシ−ブ36の上方位置において、前記扱室排塵口14
から排出落下される藁屑などの排塵物を揺動搬送しなが
ら篩い選別するチャフシ−ブ37、並びに藁屑を揺動搬
送して機外に排出するストロ−ラック38等からなるよ
う構成されている。
脱穀処理物を揺動選別する揺動選別装置31、一番穀粒
移送螺旋32、二番穀粒移送螺旋33が配設され、前記
扱室8の排塵口14よりも後方上方位置には排塵用横断
流フアン34が配設されている。前記揺動選別装置31
は、前記脱穀網10及び処理網11から漏下してくる穀
物を受入れて揺動搬送しながら比重選別するグレンパン
35、このグレンパン35で比重選別された穀物を揺動
搬送しながら篩い選別するグレンシ−ブ36、このグレ
ンシ−ブ36の上方位置において、前記扱室排塵口14
から排出落下される藁屑などの排塵物を揺動搬送しなが
ら篩い選別するチャフシ−ブ37、並びに藁屑を揺動搬
送して機外に排出するストロ−ラック38等からなるよ
う構成されている。
【0015】次ぎに、上例の作用を説明する。扱室内へ
供給される穀稈は、扱胴16の回転及び処理胴18の回
転を受けて、脱穀及び藁屑の処理が扱室8と処理室9内
で行なわれる。即ち、穀稈は、扱胴16の下側で扱歯1
7と脱穀網10により穂先穀粒が脱穀され脱穀網10の
下側へ漏下される。また、扱歯17の作用で切断された
藁や穂先部分が藁屑となって扱胴16の回転に伴い扱室
内を旋回する。このとき、処理胴18が扱胴16と反対
側である上側に向かって回転しており、この処理胴18
の周面に固着の移送体19、処理歯20及び処理棒21
等の回転作用で扱室8と処理室9間の連通口(K)部か
ら処理室9内へ取り込まれ、処理網11、切刃25等の
相互作用によって藁屑が細かく裁断されながら解かれて
処理され、この藁屑内に刺さっている穀粒が藁屑内から
開放されて下側の処理網11から漏下する。更に、この
処理胴18の回転で処理室9内を旋回する藁屑は、殆ど
は処理室内に留まって該処理室内で後方へ移送されなが
ら処理されるが、一部のものは、再び前記連通口(K)
部から扱室8内へ扱歯17で掻き込まれ扱室8内で更に
脱穀処理が行なわれる。
供給される穀稈は、扱胴16の回転及び処理胴18の回
転を受けて、脱穀及び藁屑の処理が扱室8と処理室9内
で行なわれる。即ち、穀稈は、扱胴16の下側で扱歯1
7と脱穀網10により穂先穀粒が脱穀され脱穀網10の
下側へ漏下される。また、扱歯17の作用で切断された
藁や穂先部分が藁屑となって扱胴16の回転に伴い扱室
内を旋回する。このとき、処理胴18が扱胴16と反対
側である上側に向かって回転しており、この処理胴18
の周面に固着の移送体19、処理歯20及び処理棒21
等の回転作用で扱室8と処理室9間の連通口(K)部か
ら処理室9内へ取り込まれ、処理網11、切刃25等の
相互作用によって藁屑が細かく裁断されながら解かれて
処理され、この藁屑内に刺さっている穀粒が藁屑内から
開放されて下側の処理網11から漏下する。更に、この
処理胴18の回転で処理室9内を旋回する藁屑は、殆ど
は処理室内に留まって該処理室内で後方へ移送されなが
ら処理されるが、一部のものは、再び前記連通口(K)
部から扱室8内へ扱歯17で掻き込まれ扱室8内で更に
脱穀処理が行なわれる。
【0016】この作用の状態を更に詳しく説明すると、
藁屑は扱室と処理室との間を横倒し8字状を呈しながら
旋回移動されるが、扱室内の藁屑が処理室内へ投入され
る場合、連通口(K)部の最初の第1番目(K1)と第
2番目(K2)との開口部(イ)から投入されて、その
殆どのものが処理室9内で処理されながら後方へ移送さ
れる。即ち、この2つの開口(イ)からは自由に処理室
9内へ藁屑が投入されて、第3番目(K3)の開口
(イ)になると、放出体22の作用で扱室8内の前側方
向へ向けて還元されることになる。
藁屑は扱室と処理室との間を横倒し8字状を呈しながら
旋回移動されるが、扱室内の藁屑が処理室内へ投入され
る場合、連通口(K)部の最初の第1番目(K1)と第
2番目(K2)との開口部(イ)から投入されて、その
殆どのものが処理室9内で処理されながら後方へ移送さ
れる。即ち、この2つの開口(イ)からは自由に処理室
9内へ藁屑が投入されて、第3番目(K3)の開口
(イ)になると、放出体22の作用で扱室8内の前側方
向へ向けて還元されることになる。
【0017】即ち、処理室9内へその前側部分で投入さ
れた藁屑は、扱室8の後方近くに対応する部分では、処
理胴9に設けた放出体22で、後方側へ移送されていた
状態から逆の前側扱室側である矢印(ニ)方向へ当該藁
屑を扱室内へ放出する。そして、再び扱室8内へ送り込
まれた藁屑は元の後方側へ移送されながら脱穀処理され
扱室終端側の排塵口14から下方の揺動移送棚上へ落下
排出される。この排塵口14から落下されずになおも扱
胴回転方向側に向けて持ち回りされる藁屑は、第4番目
(K4)の開口部(イ)から更に再び処理室9側へ旋回
移送され、螺旋状の移送体24で処理室9内を後方へ移
送されながら処理され、終端の排塵口15から下方へ放
出される。このとき、藁屑は排塵案内体27によって揺
動移送棚の幅方向に分散されながら案内落下されること
になる。
れた藁屑は、扱室8の後方近くに対応する部分では、処
理胴9に設けた放出体22で、後方側へ移送されていた
状態から逆の前側扱室側である矢印(ニ)方向へ当該藁
屑を扱室内へ放出する。そして、再び扱室8内へ送り込
まれた藁屑は元の後方側へ移送されながら脱穀処理され
扱室終端側の排塵口14から下方の揺動移送棚上へ落下
排出される。この排塵口14から落下されずになおも扱
胴回転方向側に向けて持ち回りされる藁屑は、第4番目
(K4)の開口部(イ)から更に再び処理室9側へ旋回
移送され、螺旋状の移送体24で処理室9内を後方へ移
送されながら処理され、終端の排塵口15から下方へ放
出される。このとき、藁屑は排塵案内体27によって揺
動移送棚の幅方向に分散されながら案内落下されること
になる。
【図1】脱穀機の縦断側面図
【図2】脱穀機要部の正断面図
【図3】同上要部の背断面図
【図4】処理胴自体の平面図
【図5】作用説明用の簡略平面図
【図6】脱穀機要部の平断面図
1 脱穀機 2 扱口 3 脱穀チエン 8 扱室 9 処理室 10 脱穀網 11 処理網 13 仕切体 14 排塵口 15 排塵口 16 扱胴 17 扱歯 18 処理胴 20 処理歯 28 案内体 K 連通口
Claims (1)
- 【請求項1】 扱胴16を内装軸架せる扱室8と処理胴
18を内装軸架せる処理室9とをそれらの軸芯が平行又
はほぼ平行姿勢となるよう並設し、該扱室と処理室との
間の隔壁部に連通口(K)を開口して設けると共に、前
記扱胴16と処理胴18とは互いに反対方向に回転する
構成とし、前記扱室内で発生した藁屑などの脱穀処理物
を該扱室と処理室との間に亘って折返し循環させながら
脱穀処理すべく構成してある脱穀機において、前記扱室
8から処理室9への連通口部には扱室からの藁屑を処理
室の上壁面側に向けて案内する案内体28を設けるに、
該案内体28は扱歯17と処理歯20の接線部分で、且
つ扱歯と処理歯の回転軌跡に対して交差するように設置
してあることを特徴とする脱穀機における脱穀処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31958294A JPH08172879A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 脱穀機における脱穀処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31958294A JPH08172879A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 脱穀機における脱穀処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08172879A true JPH08172879A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18111881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31958294A Pending JPH08172879A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 脱穀機における脱穀処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08172879A (ja) |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP31958294A patent/JPH08172879A/ja active Pending
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