JPH0616660B2 - コンバイン等の選別装置 - Google Patents

コンバイン等の選別装置

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JPH0616660B2
JPH0616660B2 JP62015663A JP1566387A JPH0616660B2 JP H0616660 B2 JPH0616660 B2 JP H0616660B2 JP 62015663 A JP62015663 A JP 62015663A JP 1566387 A JP1566387 A JP 1566387A JP H0616660 B2 JPH0616660 B2 JP H0616660B2
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友彦 市川
隆夫 杉山
正雄 間中
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SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
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SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンバイン等の選別装置に関し、特に扱室の
終端開口部から排出される脱穀排出物と、受網を漏下し
た脱穀漏下物とを別々に選別するようにした選別装置に
関するものである。
[従来の技術] 従来周知のコンバイン、ハーベスタ等の走行車体に搭載
される脱穀装置、あるいは定置式の脱穀装置において
は、供給された被脱穀物を脱穀処理する扱室(脱穀部)
と、この扱室の受網を漏下、あるいは扱室の終端開口部
から排出された被選別物を選別処理する選別部(選別
室)とを有し、この選別部には従来から揺動選別機構が
採用されているが、揺動機構では振動が激しく他の機構
にも悪影響を与えるので、本出願人、発明者らは、揺動
選別機構に代えてスクリュー型選別機構を提唱してい
る。
[発明が解決しようとする課題] そして、前記スクリュー型選別機構を採用した脱穀装置
を用いて種々の作物条件で実験を行なったところ、次の
ようなことが判明した。
自脱型コンバインの場合、脱穀部内で脱穀された穀
粒のうち、85〜90%は受網から漏下し、残り10〜
15%は扱室終端開口部から選別室に排出される。
一方、扱室で発生したわら屑のうち、受網から漏下
するのは細かいわら屑が多く、扱室終端開口部から排出
されるわら屑は長いものが殆んどで、扱室内で発生する
わら屑の約40%(重量比)は終端開口部から排出され
る。
即ち、扱室受網から漏下する被選別物(脱穀漏下
物)と、扱室終端開口部から排出される被選別物(脱穀
排出物)は、その内容が全く異っている。
よつて、前記2つの被選別物を別々に、かつそれぞ
れに最適な選別手段で選別すれば、選別効率は非常に高
くなるものと思われる。
[課題を解決するための手段] そこで本発明は、従来、扱室から2つの系路を経て選別
部に供給される被選別物を同一の選別手段(主として揺
動選別)で選別処理していたものを、2つの被選別物を
それぞれ別の選別手段(例えば脱穀漏下物は揺動選別、
脱穀排出物は主として回転選別)で選別し、選別効率を
向上させるようにしたコンバイン等の選別装置を提供し
ようとするものである。
この目的のため本発明は、扱胴と、扱胴の周囲に張設さ
れた受網とを有する扱室の終端部に開口を設け、この扱
室終端開口部から排出される脱穀排出物と、前記受網を
濾過した脱穀濾過物とを、それぞれ別に選別装置により
選別処理するようにし、前記選別装置は、扱室終端開口
部から連続するようにして扱室の軸線と同方向に配設さ
れたスクリューオーガおよび選別受網からなる複数連の
回転選別機構と、回転選別機構の下側において扱室の始
端部下方から回転選別機構の始端部下方と先端部が重複
するように、扱室の軸線と同方向に配設された揺動選別
機構と、揺動選別機構の始端部下方に設けられた唐みフ
ァンと回転選別機構の終端部上方に設けられた吸引ファ
ンとよりなる風力選別機構と、からなり、前記脱穀濾過
物を揺動選別機構および風力選別機構により選別して、
選別した穀粒は主として1番オーガに回収し、脱穀排出
物を回転選別機構および風力選別機構により選別して、
選別した穀粒は主として2番オーガに回収するようにし
たことを特徴とするものである。
[作 用] 上記の構成によって本発明のコンバイン等の選別装置
は、扱室終端開口部から排出される脱穀排出物と受網を
濾過した脱穀濾過物とを、脱穀濾過物は揺動選別機構お
よび風力選別機構により選別し、脱穀排出物は回転選別
機構および風力選別機構により選別するようにしたの
で、それぞれの選別作業が精度よく、かつ能率よく行わ
れる。
[実施例] 以下、図示の実施例を参照して本発明を説明する。
第1図において、符号1はクローラ形式の走行輪2を有
する車台で、この車台1の前部に、圃場に植立している
作物を分草する分草体3、作物を引起す引起し体4およ
び作物の株元を刈取る刈刃5等からなる刈取機構6が装
着されている。刈取機構6の後部には、刈取機構6で刈
取られた作物を受継いで後述する脱穀・選別部8に向け
挾持、搬送する搬送機構7が設けられている。
脱穀・選別部8は、上部に扱室9を設け、この扱室9内
に、扱胴10が車台1の走行方向に軸線を配置してほぼ水
平に軸架され、また、扱室9の下部には受網11が張設さ
れ、その終端は開放されて開口部を形成している。扱室
9の軸線に沿う一側には、前記搬送機構7で搬送された
作物を受継いでその穂先側を扱室9に供給しながら扱室
の一端から他端へ通過させ、扱胴10により脱穀させるフ
ィードチエン12が設けられている。
扱室9の下方および後方には選別室13が設けられ、この
選別室13内の前記受網11の下方には、グレインパン14、
チャフシーブ15、グレインシーブ16などからなる揺動選
別機構が、扱室9の軸線と同方向に設けられ、チャフシ
ーブ15およびグレインシーブ16の長さは、従来のものよ
りはるかに短く構成されている。グレインシーブ16の下
方には1番オーガ17が設けられ、この1番オーガ17の後
方に2番オーガ18が設けられると共に、2番オーガ18の
搬送端には2番還元スロワ19が連設されて前記扱室9の
後部に連通させてある。1番オーガ18およびグレインシ
ーブ16の前方で、グレインシーブ16の下方には、唐みフ
ァン20が配設されている。
また、扱室9の終端開口部の下方には、第2図にも示す
ように、受網11の終端位置を始端として選別室13の後端
まで延びる選別用のスクリューオーガ21,22が設けら
れ、このスクリューオーガ21,22の受樋部分には選別受
網23,24が連続して張設されていて、その終端部は機外
に向け開放され、前記2番オーガ18の流穀板の終端開口
と共に排塵口25となっている。スクリューオーガ21,22
の終端側上方位置には、吸引ファン26が設けられ、その
後方に排塵口27を設けている。
スクリューオーガ21,22には、そのスクリューピッチ間
に、第3図に示す拡散体28、第4図に示す拡散棒29等を
設けてもよいものである。また選別受網23,24は、後部
側の網目を、第5図に示すように前部側より大きい粗大
網目23a,24aとしてもよいものである。さらに、選別受
網23,24の前部側のものを、第6図に示すようにめくら
板30にしてもよいものである。
また、選別用のスクリューオーガは、第2図のように2
連に限らず、3連あるいはそれ以上にしてもよく、複数
連のうち1つのものと他のもののスクリューの径、ピッ
チ、回転数等を、作物の条件、脱穀部の性能等により各
々変えてもよく、さらに、スクリューオーガの径、ピッ
チを、軸方向に沿って変化させてもよいものである。
また、前記拡散体28、拡散棒29等の拡散部材の設定場
所、設定個数および組合せ等は、被選別物の内容、作物
の種類等に応じて変えてもよく、その場合、スクリュー
オーガを数種類用意しておいて、スクリューオーガ全体
を交換する構成にすると便利である。
このように構成されたコンバインにおいては、機体の前
進走行と共に、圃場に植立している作物の穀稈が分草体
3で分草され、引起し体4で梳き起すようにして引起さ
れながら掻き込まれ、刈刃5によって穀稈株元が刈取ら
れる。刈取られた穀稈は搬送機構7で挾持、搬送してフ
ィードチエン12に搬送され、フィードチエン12では穀稈
穂先側を扱室9内に臨ませて株元側を挾持して移動し、
この移動の間に扱胴10によって穂部が脱穀される。
扱室9内で脱穀された脱穀物のうち、その大半を占める
穀粒と小さいわら屑は、受網11を漏下して下方のグレン
インパン14、チャフシーブ15上に落下し揺動選別され、
穀粒はグレインシーブ16を漏下して1番オーガ17にもた
らされて回収され、わら屑はチャフシーブ15の終端から
2番オーガ18に落下する。この間に唐みファン20からの
選別風により風選作用を受け、小さいわら屑、塵埃は排
塵口25から機外に排出され、大きな2番物は2番還元ス
ロワ19で扱室9に還元されて再処理される。
扱室9の終端開口部からは、受網11から漏下できなかっ
た穀粒(全脱穀粒の10〜15%程度)と長稈等(脱穀
排出物)が排出され、スクリューオーガ21,22および選
別受網23,24により選別処理される。ここでは、穀粒、
長稈等の脱穀排出物は、スクリュー羽根の送り作用によ
って攪拌されながら軸方向に移動する間に、穀粒は受網
23,24を漏下し、その一部はチャフシーブ15、グレイン
シーブ16上に落ち、揺動選別、風選されて1番オーガ17
に、また、受網23,24の後半部から漏下する稲では穂切
粒、枝梗付着粒、麦では穂軸粒等は2番オーガ18にもた
らされ、残った長稈等は排塵口25から機外に排出され
る。
この際、スクリューオーガ21,22により攪拌作用を受け
移動する長稈、わら屑の一部は、上部から吸引ファン26
の吸引風によって吸引されて排塵口27から排出され、ス
クリューオーガ21,22に詰りを生じることはない。
また、スクリューオーガに拡散体28や拡散棒29が設けら
れてあると、拡散作用が助長されて選別受網23,24の目
詰りが防止され、被選別物の螺旋運動が良好となって選
別性能が良好となり、吸引ファン26による吸引排塵作用
も良好となる。
選別受網23,24に粗大網目23a,24aを設けた場合には、
枝梗付着粒、穂切粒、穂軸粒等の漏下が良好となり、能
率よい2番処理が行なえる。
扱室終端開口部から排出される穀粒が少ない場合(例え
ば、扱胴および受網11を通常より長くしている場合)に
は、選別受網23,24の前半部にめくら板30を設けること
によって、1番口17へのわら屑の混入が防止され選別性
能が良好となる。
前記実施例において、扱室9の受網11からの漏下物(脱
穀漏下物)は揺動選別機構で選別処理するようにしてい
るが、受網11からの穀粒以外の漏下物が少い場合には、
1番オーガ17へ導く過程で風選のみで選別するようにし
て揺動選別機構を省略してもよい。
なお、上記実施例において、受網11と選別受網23,24と
が段差を生じて連通する構成になっているが、これを同
一レベルにしてもよく、また、実施例では本発明を自脱
型コンバインに適用して説明したが、普通型コンバイン
はもとより定置式脱穀機等、各種の脱穀・選別装置に適
用できることはいうまでもない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によるコンバイン等の選別装
置によれば、扱室の終端開口から排出される脱穀排出物
と、受網を漏下した脱穀漏下物とを、脱穀濾過物は揺動
選別機構および風力選別機構により選別し、脱穀排出物
は回転選別機構および風力選別機構により選別するよう
にして、それぞれ別に選別処理するので、脱穀排出物と
脱穀漏下物の内容が異る被選別物を、それぞれの被選別
物に対し適切な選別手段を講じることができて選別効率
が高くなり、かつ選別性能が向上する。また、扱室受網
下方の選別機構が簡素化できて装置全体の簡素化、軽量
化を図ることができる。さらに、選別機構の簡素化が図
れることにより、機体振動を軽減でき、装置全体の耐久
性を増進させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すコンバイン全体の側面
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図ないし第
6図は選別用スクリューコンベアおよび受網の変形例を
示す側面図である。 1……車台、2……走行輪、6……刈取機構、7……搬
送機構、8……脱穀、選別部、9……扱室、10……扱
胴、11……受網、12……フィードチエン、13……選別
室、14……グレインパン、15……チャフシーブ、16……
グレインシーブ、17……1番オーガ、18……2番オー
ガ、19……2番還元スロワ、20……唐みファン、21,22
……スクリューオーガ、23,24……選別受網、25,27…
…排塵口、26……吸引ファン、28……拡散体、29……拡
散棒、30……めくら板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱胴と、扱胴の周囲に張設された受網とを
    有する扱室の終端部に開口を設け、この扱室終端開口部
    から排出される脱穀排出物と、前記受網を濾過した脱穀
    濾過物とを、それぞれ別に選別装置により選別処理する
    ようにし、 前記選別装置は、扱室終端開口部から連続するようにし
    て扱室の軸線と同方向に配設されたスクリューオーガお
    よび選別受網からなる複数連の回転選別機構と、回転選
    別機構の下側において扱室の始端部下方から回転選別機
    構の始端部下方と先端部が重複するように、扱室の軸線
    と同方向に配設された揺動選別機構と、揺動選別機構の
    始端部下方に設けられた唐みファンと回転選別機構の終
    端部上方に設けられた吸引ファンとよりなる風力選別機
    構と、からなり、 前記脱穀濾過物を揺動選別機構および風力選別機構によ
    り選別して、選別した穀粒は主として1番オーガに回収
    し、脱穀排出物を回転選別機構および風力選別機構によ
    り選別して、選別した穀粒は主として2番オーガに回収
    するようにしたことを特徴とするコンバイン等の選別装
    置。
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JPS63185313A JPS63185313A (ja) 1988-07-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2773273B2 (ja) * 1989-07-28 1998-07-09 井関農機株式会社 脱穀処理装置
JP5292800B2 (ja) * 2007-12-19 2013-09-18 井関農機株式会社 コンバインの脱穀装置

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JPS50129352A (ja) * 1974-03-20 1975-10-13
JPS55174249U (ja) * 1979-05-31 1980-12-13
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JPS5835837U (ja) * 1981-08-31 1983-03-08 三菱農機株式会社 脱穀機の籾もれ防止装置

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