JP2002238334A - 脱穀装置の揺動選別装置 - Google Patents

脱穀装置の揺動選別装置

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JP2002238334A
JP2002238334A JP2001040213A JP2001040213A JP2002238334A JP 2002238334 A JP2002238334 A JP 2002238334A JP 2001040213 A JP2001040213 A JP 2001040213A JP 2001040213 A JP2001040213 A JP 2001040213A JP 2002238334 A JP2002238334 A JP 2002238334A
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正実 松井
Hidekazu Imamura
英一 今村
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Tomoyuki Ichimaru
智之 市丸
Kazuo Toyoda
和男 豊田
Kazunari Tagami
和成 田上
Masahiro Kurokawa
雅博 黒河
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱穀装置における揺動選別棚のシーブの目詰ま
り等による選別不良と、排塵処理胴の詰まり等による不
具合とを各々改善する。 【解決手段】穀稈を脱穀する扱胴1を内装した扱室2の
排出口2a下方で脱穀物を揺動選別する揺動選別棚3上
に、該選別棚3と一体的に揺動する移送棚4a,チャフ
シーブ4b,ストローラック4c等を有する補助選別棚
4を二段形態に設けると共に、該扱胴1の一側に配置し
脱穀物を排塵処理する排塵処理胴5を内装した排塵処理
室6の後部側適宜領域を、排塵受網7とし下方の揺動選
別棚3に臨ませると共に該処理室6の後端部を排出口6
aとして開放させたことを特徴とする脱穀装置の揺動選
別装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀装置の揺動
選別装置に関し、扱胴によって脱穀処理された脱穀物を
揺動選別する揺動選別棚と、脱穀物を排塵処理する排塵
処理室等の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から脱穀装置においては、扱室に軸
架内装した扱胴によって供給される穀稈を脱穀し、この
脱穀によって扱受網から漏下した脱穀物と、扱室の排出
口から排出される扱受網から漏下しない脱穀物とを揺動
選別棚上に落下させ、この落下した脱穀物は該選別棚の
移送棚により移送を行い、この移送された脱穀物をチャ
フシーブへ送り、該シーブにより穀粒と小さな藁屑を下
方へ漏下選別し、残った大きな藁屑をストローラックへ
送り、該ラックにより更に穀粒と小さな藁屑を漏下選別
を行うと共に、大きな藁屑は機外へ排出させる作用を行
わせるもの等が一般的であった。
【0003】また、従来では、脱穀物を排塵処理する排
塵処理室は、脱穀排塵物の再処理を有効に行うため受網
ではなく受板により極力漏下を抑制するようにしている
ものが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような揺
動選別棚により脱穀物の揺動選別を行うときに、従来で
あれば、扱室の排出口から排出される長めの藁屑が該選
別棚のチャフシーブのブレード間の隙間に吹き付けられ
刺さり込むため、該シーブが目詰まりを起こし漏下選別
が阻害されると共に、該シーブ上の被選別物の送りも阻
害されるという不具合が発生していた。
【0005】また、排塵処理室により脱穀排塵物を再処
理するとき、この処理物の漏下抑制を行うことにより該
処理室が詰まり易くなるという難点があった。そこでこ
の発明は、揺動選別棚における不具合と、排塵処理室に
おける難点を改善しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、穀稈
を脱穀する扱胴1を内装した扱室2後端部の排出口2a
下方で脱穀物を揺動選別する揺動選別棚3上に、該選別
棚3と一体的に揺動する移送棚4a,チャフシーブ4
b,ストローラック4c等を有する補助選別棚4を二段
形態に設けたことを特徴とする脱穀装置の揺動選別装置
の構成とする。
【0007】請求項2の発明は、穀稈を脱穀する扱胴1
の一側に配置し脱穀物を排塵処理する排塵処理胴5を内
装した排塵処理室6の後部側適宜領域を、排塵受網7と
し下方の揺動選別棚3に臨ませると共に該処理室6の後
端部を排出口6aとして開放させたことを特徴とする請
求項1記載の脱穀装置の揺動選別装置の構成とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、上記の構成により、穀稈
を脱穀する扱胴1を内装した扱室2の下方に沿って、脱
穀装置の入口側から出口側に亘って配設した移送棚,チ
ャフシーブ,ストローラックを有する従来の揺動選別棚
3の、例えば、チャフシーブ上で扱室2の排出口2a下
方の限定領域に、該選別棚3に準じた機能の移送棚4
a,チャフシーブ4b,ストローラック4cを有する補
助選別棚4を二段形態で配設すると共に、移送棚4aを
扱室2の排出口2a直下に配置させる。
【0009】このような補助選別棚4の配置により、扱
室2の排出口2aから排出される扱受網から漏下しない
排出物としての被選別物を、移送棚4aからチャフシー
ブ4bへ送り、該シーブ4bのブレード間の隙間から穀
粒と小さな藁屑の漏下選別を行い、残りの被選別物をス
トローラック4cへ送り、このラック4cにより適度に
滞留させ穀粒と小さな藁屑の漏下選別を行うと共に、残
りの被選別物は、例えばその終端部に臨ませた上方の排
塵ファン等により比重選別を行い藁屑を機外へ排出させ
る。なお、該チャフシーブ4b及びストローラック4c
により漏下選別された被選別物は下方の揺動選別棚3上
に落下して再選別される。
【0010】請求項2の発明では、上記の構成により、
穀稈を脱穀する扱胴1の一側に平行して配置した脱穀物
を排塵処理する、例えば、前側部分を二番撹拌部とし後
側部分を排塵処理部とした排塵処理胴5を内装した排塵
処理室6において、該処理室6の後側部分における下半
分の適宜領域を大きい目合いの排塵受網7として下方の
揺動選別棚3に臨ませることにより、該処理胴5の作用
により穀粒等比重の重いものを該選別棚3上へ落下循環
させると共に、該処理室6後端部の排出口6aから藁屑
等比重の軽いものを、例えば、カッタ等の排藁処理装置
へ排出を行わせる。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明では、上記作用の如く、
穀稈を脱穀する扱胴1を内装した扱室2の下方に沿っ
て、脱穀装置の入口側から出口側に亘って配設した従来
の揺動選別棚3上に補助選別棚4を二段形態で配設して
いることにより、扱室2の排出口2aから排出される扱
受網から漏下しない排出物としての被選別物を補助選別
棚4の移送棚4a上に落下させることができる。
【0012】この被選別物を排出落下させた移送棚4a
は無孔棚に形成されているため長藁等が刺さり込むよう
な不具合がないと共に、この移送棚4a上の被選別物は
扱室2の排出口2aから外れて位置するチャフシーブ4
b上へ円滑に送られ良好な漏下選別を行うことができ
る。更に、該シーブ4b上に残った被選別物はストロー
ラック4cへ送られ該ラック4cによる適度な滞留によ
り漏下選別を行い、このラック4c上に残った被選別物
はその終端部から比重選別等により機外へ排出させるこ
とができるから、該補助選別棚4の付加作用により高精
度の選別を実行可能とすることができる。
【0013】請求項2の発明では、上記作用の如く、穀
稈を脱穀する扱胴1の一側に平行して配置した排塵処理
胴5を内装する排塵処理室6において、該処理室6の適
宜領域を大きい目合いの排塵受網7として下方の揺動選
別棚3に臨ませると共に、該処理室6の後端部を排出口
6aとすることにより、穀粒等比重の重いものは排塵受
網7から該選別棚3へ落下循環させ、藁屑等比重の軽い
ものは排出口6aから排藁処理装置側へ排出させること
ができるから、該処理室6における処理物の詰まりを防
止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基づい
て説明する。図9はコンバインの全体構成を示すもの
で、車台8の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行
クローラ9を張設した走行装置10を配設すると共に、
該車台8上には、フィードチェン11に挟持搬送して供
給される刈取り穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選
別回収して一時貯留するグレンタンク12と、この貯留
された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ12aとを備え
た脱穀装置13を載置して、その後端部に排藁処理装置
13aを装架して構成させる。
【0015】該脱穀装置13の前方に、その前端側から
未刈穀稈を分草する分草体14と、分草された穀稈を引
き起す引起部15と、引き起された穀稈を刈り取る刈刃
部16と、この刈り取られた穀稈を後方へ搬送して該フ
ィードチェン11へ受渡しする穀稈搬送部17等を有す
る刈取装置18を、油圧駆動による昇降シリンダ19に
よって土壌面に対し昇降自在に作用するよう構成させ
る。
【0016】該脱穀装置13の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置20と、この操作のための操作席2
1とを設け、この操作席21の後方側に前記グレンタン
ク12を配置すると共に下方側にエンジン22を搭載
し、該操作装置20と操作席21を覆うキャビン23を
配設する。これら走行装置10,脱穀装置13,刈取装
置18,操作装置20,エンジン22,キャビン23等
によってコンバインの機体24を構成させる。
【0017】該脱穀装置13は、図3,図4,図5に示
す如く、上部側に扱室2と排塵処理室6、及び下部側に
選別室25を各々配設すると共に、該扱室2には、多数
の扱歯1aを植設して穀稈を脱穀する扱胴1を、前部側
から後部側に向けて軸架内装して構成させる。
【0018】該扱室2の平面視左側の扱ぎ口2bに沿っ
て穀稈を挟持搬送するフィードチェン11と、このフイ
ードチェン11に穀稈を挟持させる挟持杆26とを配設
すると共に、該扱胴1の扱歯1aの外周縁下部側を、扱
ぎ口2bから扱胴カバー27に至る間を包囲する扱受網
28を配設すると共に、この扱受網28の出口側端部を
該網28から漏下しない脱穀処理残留物の排出口2aと
して構成させる。
【0019】該扱室2の平面視右側に平行して脱穀装置
13の出口側壁29まで延長して配置した排塵処理室6
において、その前半部分つまり扱室2の排塵口仕切板3
0までの間を、還元された二番物を前方に送りながら撹
拌処理する多数の撹拌処理歯31aと前端側に排出羽根
31bとを植設した二番撹拌胴31を軸架内装して構成
させる。
【0020】該二番撹拌胴31を前半部分に有する排塵
口仕切板30から後端部までの間に、扱室2の排塵口3
0aから排出される脱穀処理残留物を前端部入口5bよ
り取り入れ後方に送りながら再処理する多数の排塵処理
歯5aを植設した排塵処理胴5を軸架内装し、この排塵
処理胴5後端の排塵処理室6の出口側壁29近傍部を排
出口6aとし開放して構成させる。
【0021】該二番撹拌胴31の撹拌処理歯31aの外
周縁下部側を包囲する撹拌受網32を、前記排出羽根3
1bにより排出する前端側排出口32aを除いて配設
し、該排塵処理胴5の排塵処理歯5aの外周縁下部側を
包囲する大きい目合いの排塵受網7を、該排塵処理室6
の後端側排出口6aを除き該撹拌受網32に対し段差を
付けると共に、下方の揺動選別棚3に臨ませて張設構成
させる。
【0022】なお、該排塵処理室6の排出口6a横の出
口側壁29部と前記グレンタンク12側との空間に、方
形状で適宜大きさの電装部品を収納する電装函57を埋
設すると共に、出口側壁29の面位置から突出しないよ
う蓋57aを取付けて構成させる。(排塵処理室6関
連:図2参照) 前記選別室25において、扱室2で脱穀処理され扱受網
31から漏下した脱穀物と、該排塵処理室6で撹拌処理
され撹拌受網32の排出口32aから排出された二番処
理物と、排塵受網7から漏下した排塵処理物とを移送し
ながら選別を行う縦長形状の揺動選別棚3を配設して構
成させる。
【0023】該揺動選別棚3は、図1に示す如く、脱穀
物と二番処理物による被選別物を下手側に向け移送する
移送棚3aと、この移送棚3aに続いて鎧戸状のブレー
ドbの間隙を変更して被選別物の漏下量を調節可能なチ
ャフシーブ3bと、該シーブ3bから漏下しない被選別
物と共に、排塵処理室6の排出口6aから排出される排
出物を受けて選別を行うストローラック3cとを各々上
段に配置すると共に、該チャフシーブ3bから漏下した
粗選物を中選別する網目状のグレンシーブ3dをチャフ
シーブ3bの下段に配置して構成させる。
【0024】該揺動選別棚3の移送棚3a,チャフシー
ブ3b,ストローラック3cに準じた機能を縮小形成さ
せて、前後方向に複数の仕切板aを設けた移送棚4a
と、ブレードbを有するチャフシーブ4bと、ラック板
cの後部側高さを交互に変更するストローラック4cと
を設けた補助選別棚4を、前記扱室2の排出口2aから
排出される脱穀処理残留物を受ける下方位置の揺動選別
棚3のチャフシーブ3b上方に、該移送棚4aを適宜間
隔あけて二段形態で一体的に揺動可能に配設して構成さ
せる。
【0025】該揺動選別棚3の前記扱胴1の軸方向に沿
った前部側を上手側としその前端下部に揺動支点33を
設けると共に、後部側を下手側としその後端下部に揺動
駆動カム34を設け、これらの作用によって揺動可能に
架設して構成させる。該揺動選別棚3の上手側下方に、
唐箕風胴に内装された複数枚の唐箕羽根35の回転によ
り選別風を起風して選別風路Wへ送風する唐箕36を配
置して構成させる。
【0026】該揺動選別棚3のグレンシーブ3d下方
に、該シーブ3dから漏下した中選物を固定の一番選別
棚37上で該唐箕36の送風により一番穀粒に精選別す
る一番選別部と、該ストローラック3cから漏下した荒
選物を固定の二番選別棚38上で唐箕36の送風により
二番物を粗選別する二番選別部とを各々配置して構成さ
せる。
【0027】該唐箕36の底板を下手側に直線状に延長
した唐箕吐出口の下唇部36aの端部と、一番選別棚3
7から流下選別される一番穀粒を収容して一番螺旋39
により横送りする一番受樋40の上手側とを接続し、そ
の下手側は一番選別棚37の下端部と接続して構成させ
る。
【0028】該一番選別棚37の上端部近傍裏側に、二
番選別棚38から流下選別される二番物を収容して二番
螺旋41により横送りする二番受樋42の上手側上端部
を適宜の間隔を設けて位置させ、その下手側は二番選別
棚38の下端部近傍下側に適宜の間隔を設けて位置さ
せ、この二番選別棚38の上端部は機外へ開放させるべ
く各々配置して構成させる。
【0029】該二番螺旋41で横送りされた二番物を引
き継いで、上方側の前記排塵処理室6へ揚送する揚送螺
旋43aを内装した二番還元筒43を脱穀装置13の平
面視右側壁44の外壁面に斜設し、この二番還元筒43
の還元口43bを、揚送された二番還元物を該処理室6
の二番撹拌胴28の後端部位置へ還元すべく開口して構
成させる。
【0030】前記揺動選別棚3及び補助選別棚4の各ス
トローラック3c,4cの終端部上方側に、該唐箕36
の選別風と揺動選別棚3及び補助選別棚4の揺動選別に
よる選別塵埃と、排塵処理室6の後端側排出口6aから
排出される排出塵埃とを機外へ排出させる排塵ファン4
5を配置して構成させる。
【0031】フィードチェン11に挟持搬送された穀稈
は扱室2において扱胴1により脱穀され、この脱穀によ
り扱受網31から漏下した脱穀物は、揺動選別棚3の移
送棚3a上へ拡散落下し、この落下した被選別物は移送
棚3aからチャフシーブ3bへ送られる。
【0032】同時に、該扱室2における脱穀により扱受
網31から漏下しない脱穀処理残留物は、扱室2の排出
口2aから排出され下方の補助選別棚4の移送棚4a上
に落下し、この落下した被選別物は移送棚4aの複数の
仕切板aによって仕分けされながらチャフシーブ4bへ
送られ、このシーブ4bのブレードb間隙の調節により
漏下した被選別物は粗選物となって、該揺動選別棚3の
チャフシーブ3b上に落下する。
【0033】該補助選別棚4のチャフシーブ4b上に残
った被選別物はストローラック4cへ送られ、このラッ
ク4cにおけるラック板cの後部高さの交互変更によっ
て被選別物を適度に停滞させ篩い効果を促進させると共
に、その終端部は排塵ファン45に臨んでおり比重選別
を行わせる。
【0034】該揺動選別棚3のチャフシーブ3bは移送
棚3aから送られた被選別物と、該補助選別棚4のチャ
フシーブ4bから漏下した粗選物とを該シーブ3bのブ
レードb間隙の調節によって漏下させ、この漏下した粗
選物を、更に該グレンシーブ3dにより漏下し、この漏
下された中選物は、一番選別棚37上で風選別され精選
された一番穀粒は一番受樋40に落下し、一番螺旋39
により横送りされ前記グレンタンク12へ搬送される。
【0035】一方、該扱受網31から漏下しない脱穀処
理排塵物を扱室2の排塵口30aから排出させ、この排
出物を排塵処理胴5の前端部入口5bより取り入れて排
塵処理歯5aによって後方に送りながら処理を行い、排
塵受網7から漏下した処理物は補助選別棚4上へ拡散落
下し、この落下した被選別物は他の被選別物と合流して
揺動選別棚3のチャフシーブ3b上へ落下させると共
に、排塵処理室6の排出口6aから排塵残留物を揺動選
別装置3のストローラック3c上に排出させる。
【0036】この排出される排出物と、該揺動選別装置
3のチャフシーブ3bから漏下しない被選別物、及び該
補助選別装置4のストローラック4cから排出される荒
選別物とを該ストローラック3cへ送り、このラック3
cにより荒選別された排出物は、更に、二番選別棚38
上で風選され二番物となり、二番受樋42に落下して二
番螺旋41による横送りと、二番還元筒43の揚送螺旋
43aによる揚送とにより、上端部の還元口43bから
二番撹拌胴31の後端部位置へ還元させる。
【0037】この還元された二番還元物は、二番撹拌胴
31の撹拌処理歯28aによって前方へ送られながら撹
拌処理を行い、前端側排出口32aから該揺動選別棚3
の移送棚3a前端部へ排出され揺動移送される。このよ
うに、該揺動選別棚3によって揺動選別を行うときに、
該扱室2の排出口2aからの排出物としての被選別物は
長藁が混入しており、従来であれば、該排出口2aの下
方には揺動選別棚3のチャフシーブ3bが位置している
ため、このシーブ3bのブレードa間隙に長藁が刺さり
込んで漏下作用や送り作用を粗害するが、このとき、該
チャフシーブ3bの上方へ配置している補助選別棚4の
無孔の移送棚4aと該排出口2aより離れた位置のチャ
フシーブ4bとにより前記阻害要因を解消することがで
きる。
【0038】なお、該補助選別棚4のストローラック4
cのラック板cを、後部高さを交互に変更させているこ
とにより被選別物を適度に停滞させ篩い選別を促進させ
ることができると共に、その終端部を排塵ファン45に
臨ませていることにより比重選別を効率良く行わせるこ
とができる。
【0039】また、前記排塵処理室6の後半部分に内装
している排塵処理胴5の排塵処理歯5aの外周縁下部側
を、大きい目合いの排塵受網7により下方の該補助選別
棚4及び揺動選別棚3に臨ませて包囲させると共に、該
処理胴5後端部を排出口6aとして開放させることによ
り、該処理胴5の処理作用によって比重の重い穀粒と小
さな藁屑は該両選別棚4,3へ循環させ、比重の軽い大
きい藁屑等は該排出口6aから排藁処理装置13a側へ
排出させる。
【0040】このように、該排塵処理胴5の処理作用に
より、比重の重い穀粒と小さな藁屑は大きい目合いの排
塵受網7から漏下させ、比重の軽い大きい藁屑等は該排
出口6aから排出させることにより、該排塵処理室6に
おける処理作用を円滑に行うことができるから藁屑等の
詰まりを防止することができる。
【0041】なお、該排塵処理室6の排出口6a横の出
口側壁29部に設けた電装函57の蓋57aを、出口側
壁29の面位置から突出させないよう納めていることに
よって、穀稈の脱穀後処理の流れを阻害することなく円
滑に作業を行わせることができる。
【0042】また、図6a,bに示す如く、前記車台8
に載置した該脱穀装置13の右側壁44と左側壁46の
各後端部を支持する支持パイプ47を、車台8の後部横
フレーム8aに固定すると共に、該両側壁44,46間
における前記二番選別棚38及び二番受樋42の下方に
亘って、横長方向で且つ給油口48aを脱穀装置13の
左側壁46からベルトカバー49内へ突出させる状態で
主燃料タンク48を車台8及び後部横フレーム8aに取
付け構成させる。
【0043】該主燃料タンク48を、脱穀装置13を車
台8から取外すことなく脱着可能なるよう該左側壁46
の該タンク48に隣接した部分を切り欠ぎ、この切欠ぎ
部dから脱穀装置13の後塞ぎ板52と該支持パイプ4
7の間に亘り、可撓体からなる防塵シート53を該給油
口48aを貫通させ張り掛け構成させる。
【0044】このように、該防塵シート53を張設する
ことにより、該ベルトカバー49内の空間と主燃料タン
ク48の上部空間とを隔絶させることができるから、前
記排藁処理装置13a側から該タンク48上部へ吹き付
けられる藁屑が該カバー49内へ侵入することを防止す
ることができると共に、該タンク48の脱着を簡単容易
に行うことができる。
【0045】また、図7に示す如く、前記グレンタンク
12から貯留穀粒を外部へ排出させる縦オーガ50を、
該タンク12の後側板12bに沿って縦方向に延長配設
し、この縦オーガ50の上端部に横方向の前記排穀オー
ガ12aを旋回可能に接続させると共に、該タンク12
の後側板12bと縦オーガ50及び脱穀装置13の右側
壁44とにより囲まれた空間に、該主燃料タンク48を
補助する補助燃料タンク51を車台8及び後部横フレー
ム8aに取付け構成させる。
【0046】このように、該主燃料タンク48に隣接し
て補助燃料タンク51を配置させることにより、燃料の
接続パイプ等を短くできるから配管が簡素化され、品質
が安定すると共にコスト低減が可能となる。また、図8
に示す如く、該縦オーガ50に沿って隣接配設したオー
ガ補助フレーム54と、脱穀装置13の出口側壁29に
おける前記グレンタンク12側の取付部とを利用し可撓
体又は不撓体からなる防塵カバー55を取り付けると共
に、該補助燃料タンク51のタンクカバー56を該出口
側壁29の下部側に脱着可能に取り付け構成させる。
【0047】このように、該防塵カバー55を設けるこ
とにより、縦オーガ50,オーガ回動モータ,駆動ギヤ
ケース等の部位に該排藁処理装置13a側から侵入する
藁屑溜りを防止できると共に、排藁処理装置13aを開
き該タンクカバー56を取り外すことにより補助燃料タ
ンク51のメンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀装置の揺動選別棚上に補助選別棚を二段的
に設けた状態を示す側面図。
【図2】脱穀装置の排塵処理胴と排塵受網及び電装函の
配置関係を示す背面斜視図。
【図3】脱穀装置における全体構成を示す側面図。
【図4】脱穀装置における全体構成を示す平面図。
【図5】脱穀装置における全体構成を示す正面図。
【図6】(a)脱穀装置の左側壁後端切欠ぎ部分の防塵
シートの状態を示す側面図。 (b)脱穀装置の左側壁後端切欠ぎ部分の防塵シートの
状態を示す背面図。
【図7】車台後端部に主燃料タンクと補助燃料タンクを
配設した状態を示す平面図。
【図8】オーガ部防塵カバーと補助燃料タンクカバーを
設けた状態を示す背面斜視図。
【図9】コンバインにおける全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 扱胴 2. 扱室 2a. 排出口 3. 揺動選別棚 4. 補助選別棚 4a. 移送棚 4b. チャフシーブ 4c. ストローラック 5. 排塵処理胴 6. 排塵処理室 6a. 排出口 7. 排塵受網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市丸 智之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 豊田 和男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 田上 和成 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 黒河 雅博 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 西崎 宏 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B094 AA07 AB02 AB07 AB09 AB10 AB12 AC02 AC16 AH01 AH13 2B095 AA02 AA07 AA12 BA03 BA06 BA07 BA21 BA29 BB13 BB21 EA03 EB17 EB18 FA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀稈を脱穀する扱胴1を内装した扱室2
    後端部の排出口2a下方で脱穀物を揺動選別する揺動選
    別棚3上に、該選別棚3と一体的に揺動する移送棚4
    a,チャフシーブ4b,ストローラック4c等を有する
    補助選別棚4を二段形態に設けたことを特徴とする脱穀
    装置の揺動選別装置。
  2. 【請求項2】 穀稈を脱穀する扱胴1の一側に配置し脱
    穀物を排塵処理する排塵処理胴5を内装した排塵処理室
    6の後部側適宜領域を、排塵受網7とし下方の揺動選別
    棚3に臨ませると共に該処理室6の後端部を排出口6a
    として開放させたことを特徴とする請求項1記載の脱穀
    装置の揺動選別装置。
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