JPH1146563A - 脱穀装置の複式処理胴 - Google Patents

脱穀装置の複式処理胴

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JPH1146563A
JPH1146563A JP20452597A JP20452597A JPH1146563A JP H1146563 A JPH1146563 A JP H1146563A JP 20452597 A JP20452597 A JP 20452597A JP 20452597 A JP20452597 A JP 20452597A JP H1146563 A JPH1146563 A JP H1146563A
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JP
Japan
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threshing
processing
cylinder
chamber
dust
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Application number
JP20452597A
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English (en)
Inventor
Takao Akiyama
隆夫 秋山
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Masami Matsui
正実 松井
Hidekazu Imamura
英一 今村
Junji Doihara
純二 土居原
Hiroshi Kugimiya
釘宮  啓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱穀装置において、扱胴の回転方向に対し処理
胴の前半部分を二番処理胴として反対方向に、後半部分
を排塵処理胴として同一方向に分割して回転させる。 【解決手段】脱穀室1に軸架内装した扱胴2と、この脱
穀室1の一側部に平行して設けた処理室3に軸架内装し
た処理胴4と、該脱穀室1及び処理室3の下方側に選別
室5とを有する脱穀装置において、該処理胴4を前半部
分の二番還元物を処理して該選別室5へ戻す二番処理胴
6と、後半部分の該脱穀室1からの脱穀処理残留物を取
り入れ再処理して排塵する排塵処理胴7とに分割すると
共に、該扱胴2の回転方向に対し該二番処理胴6は反対
方向に、該排塵処理胴7は同一方向に各々回転させるこ
とを特徴とする複式処理胴の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀装置の複式
処理胴に関し、扱胴の一側部に配置した処理胴の前半部
分と後半部分とを各々異なった作用を行わせるよう分割
させたもの等の分野に属し、コンバインやハーベスタ等
に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】扱胴
の一側部に平行して処理胴を配置した脱穀装置におい
て、この処理胴を、前半部分はその後端部に二番物を還
元して前方へ送りながら撹拌処理を行った二番処理物を
前端側排出口から選別室へ排出させる二番処理胴とし、
後半部分は脱穀室において扱網から漏下しない脱穀処理
残留物を受けて後方へ送りながら再処理して選別室へ漏
下させると共に、後端側排出口から選別室へ排出させる
排塵処理胴とし、この二番及び排塵処理胴を同一軸上に
連結構成する処理胴については周知である。
【0003】しかし、このような作用を行う処理胴を、
通常では、脱穀室から排出される脱穀処理残留物を排塵
処理胴へ受け入れ易くするために扱胴と同一方向に回転
させるようにしているが、この回転方向では、図4
(b)に示す如く、二番処理胴の排出口から選別室つま
り揺動選別棚上へ排出される二番処理物が一側に片寄っ
て均等に拡散され難く、選別性能が阻害されることにな
る。
【0004】そこでこの発明は、扱胴の回転方向に対
し、処理胴の前半部分を二番処理胴として反対方向に、
後半部分を排塵処理胴として同一方向に分割して回転さ
せる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、脱穀室1に
軸架内装した扱胴2と、この脱穀室1の一側部に平行し
て設けた処理室3に軸架内装した処理胴4と、該脱穀室
1及び処理室3の下方側に選別室5とを有する脱穀装置
において、該処理胴4を前半部分の二番還元物を処理し
て該選別室5へ戻す二番処理胴6と、後半部分の該脱穀
室1からの脱穀処理残留物を取り入れ再処理して排塵す
る排塵処理胴7とに分割すると共に、該扱胴2の回転方
向に対し該二番処理胴6は反対方向に、該排塵処理胴7
は同一方向に各々回転させることを特徴とする複式処理
胴の構成とする。
【0006】
【作用】上記の構成により、扱胴2により脱穀処理され
扱網から漏下した脱穀物は、選別室5の揺動選別棚によ
る揺動選別と唐箕による風力選別とにより一番穀粒と二
番物とに仕分けされ、一番穀粒はグレンタンクへ搬送さ
れると共に二番物は処理室3へと還元される。
【0007】このような脱穀作業において、処理室3へ
搬送された二番物は、各々独立して駆動可能に分割構成
した処理胴4前半部分の二番処理胴6後端部へ還元さ
れ、主としてこの二番還元物を二番処理胴6により前方
へ送りながら撹拌処理を行った二番処理物を前端側排出
口から選別室5へ排出させるが、この排出時に二番処理
胴6が扱胴2と反対方向に回転していることにより、図
4(a)に示す如く、選別室5の揺動選別棚上へ排出さ
れる比較的多量の二番処理物が横方向に均等に拡散され
ることにより選別性能が良好となる。一方、扱網から漏
下しない脱穀処理残留物は、脱穀室1の後端部排塵口か
ら処理胴4後半部分の排塵処理胴7の前端部入口へ送り
込まれるが、この送り込み時に排塵処理胴7が扱胴2と
同一方向に回転していることにより、図6に示す如く、
排塵処理胴7への取り込みを的確に行うことができ排塵
処理が良好となる。
【0008】
【発明の効果】上記作用の如く、脱穀作業において、処
理胴4を各々独立して駆動可能なるよう前半部分と後半
部分とに分割構成し、この前半部分の二番処理胴6を扱
胴2と反対方向に回転させ、後半部分の排塵処理胴7を
扱胴2と同方向に回転させることにより、二番処理胴6
ではその前端側排出口から選別室5の揺動選別棚上へ排
出される二番処理物を均等に拡散することができると共
に、排塵処理胴7ではその前端部入口へ送り込まれる脱
穀処理残留物の取り込みを的確に行うことができるた
め、前者では選別性能が良好となり、後者では排塵処理
が良好となって脱穀性能を向上させることができる。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の実施例を農作業機として
のコンバインについて図面に基づき説明する。図13は
コンバインの全体構成を示すもので、このコンバインの
車台8の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クロ
ーラ9を張設した走行装置10を配設し、該車台8上に
はフィードチェン11に挟持搬送して供給される刈取り
穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時
貯留するグレンタンク12と、この貯留した穀粒を機外
へ排出する排穀オーガ12aとを備えた脱穀装置13を
載置構成している。
【0010】該脱穀装置13の前方に、その前端側から
植立穀稈を分草する分草体14と、分草された穀稈を引
き起す引起部15と、引き起された穀稈を刈り取る刈刃
部16と、この刈り取られた穀稈を後方へ搬送して該フ
ィードチェン11へ受渡しする穀稈搬送部17等を有す
る刈取装置18を、油圧駆動による伸縮シリンダ19に
より土壌面に対して昇降自在に作用するよう構成させて
いる。
【0011】該脱穀装置13の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置20と、この操作のための操作席2
1とを設け、この操作席21の下方側にエンジン22を
搭載すると共に、操作席21の後方側に前記グレンタン
ク12を配置する。該操作装置20と操作席21とを覆
うキャビン23を設けると共に、これらの走行装置1
0,脱穀装置13,刈取装置18,操作装置20,エン
ジン22等によってコンバインの機体24を構成させて
いる。
【0012】該脱穀装置13は、上部側に脱穀室1と処
理室3を、下部側に選別室5を各々配置して構成し、該
脱穀室1には、多数の扱歯2aを植設して穀稈を脱穀す
る扱胴2を前部側から後部側に向けて軸架内装して構成
させる。該脱穀室1の平面視右側に平行して脱穀装置1
3の出口側壁25まで延長して配置した処理室3には、
その前半部分つまり脱穀室1の排塵口仕切板26までの
間に、還元された二番物を前方に送りながら撹拌処理す
る多数の撹拌処理歯6a及び前端側に排出羽根6bを植
設した二番処理胴6と、その後半部分つまり該排塵口仕
切板26から後端部までの間に、脱穀室1の排塵口26
aから排出される脱穀処理残留物を前端部入口7bより
取り入れて、後方に送りながら再処理する多数の排塵処
理歯7aを植設した排塵処理胴7とを、各々独立して分
割配置した複式処理胴4を軸架内装して構成させる。
【0013】該処理胴4の駆動は、図3に示す如く、該
脱穀室1の入口側板27の外側面に伝動ギヤケース28
を固定し、図示しないカウンタギヤケースから該ギヤケ
ース28の入力プーリ29へ動力を入力し、この入力プ
ーリ29から入力軸30を介して一対のベベルギヤ31
に伝達し、このベベルギヤ31のベベル出力軸32の一
方の外方へ貫通突出させた軸端に該扱胴2へ出力させる
出力プーリ33を軸止すると共に、他方の軸端に軸止し
た二番処理ギヤ34と噛み合い反転する反転ギヤ35に
軸止した二番処理軸36を、二番処理胴6を駆動可能に
その前端部に連結構成させる。
【0014】該二番処理胴6と排塵処理胴7との分割位
置において、二番処理胴6を後方へ延長し、この外径に
よって排塵処理胴7の前端部と後端部近傍とを各々軸承
すると共に、この排塵処理胴7の後側板7bから前記出
口側壁25に軸承して外方へ貫通突出させた排塵処理軸
37の軸端に排塵処理プーリ38を軸止し、この排塵処
理プーリ38をベルト39又はギヤケース40等により
駆動可能に連結構成させる。このような伝動経路によ
り、二番処理胴6は扱胴2に対し反対方向に、排塵処理
胴7は扱胴2と同一方向に各々独立して回転駆動可能な
るよう分割構成させている。
【0015】該脱穀室1の平面視左側の扱ぎ口1aに沿
って穀稈を挟持搬送する前記フィードチェン11と、こ
のフイードチェン11に穀稈を挟持させる挟持杆41と
を配設すると共に、該扱胴2の扱歯2aの外周縁下部側
を、扱ぎ口1aから扱胴カバー42までに至る間を包囲
する扱網43を配設した構成とする。該二番処理胴6の
撹拌処理歯6aの外周縁下部側を該扱網43側に適宜空
間Cを設けて包囲する無孔の撹拌受板44を、前記排出
羽根6bによって排出する前端側排出口44aを除いて
配設すると共に、該排塵処理胴7の排塵処理歯7aの外
周縁下部側を包囲する排塵受板45を、後端側排出口4
5aを除き該撹拌受板44に対し段差を付けて配設す
る。なお、該排塵受板45は、排塵処理歯7aを直線配
列とした個所のみ漏下可能なるよう目抜き部45bを構
成させる。
【0016】該選別室5には脱穀室1で脱穀処理され扱
網43から漏下した脱穀物と、処理室3で撹拌処理され
撹拌受板44の排出口44aから排出された二番処理物
とを移送しながら選別を行う縦長の揺動選別棚46を、
該扱胴2の軸方向に沿ってその前部側を上手側として前
端部に揺動支点47を設けると共に後部側に向け延長配
置し、その後端部に設けた揺動駆動カム48によって揺
動可能に架設する。この揺動選別棚46の上手側下方
に、唐箕風胴に内装された複数枚の唐箕羽根49aの回
転により選別風を起風して選別風路Wへ送風する唐箕4
9を配置して構成させる。
【0017】該揺動選別棚46は、唐箕49の上側の領
域に脱穀物及び二番処理物を下手側に向け移送するラッ
ク状の移送棚50と、この移送棚50に続いて下手側に
向けて、鎧戸状のブレード51aの開閉作用により間隙
Sを変更して脱穀物及び二番処理物の漏下量を調節可能
なチャフシーブ51と、このチャフシーブ51の後端部
から下手側に向け、このシーブ51から漏下しない挟雑
物と共に排塵受板45の後端側排出口45aから排出さ
れる排出物を受けて荒選別を行うストローラック52と
を各々上段に配置し、該チャフシーブ51から漏下した
粗選物を中選別する網目状のグレンシーブ53を下段に
配置して構成させる。
【0018】該グレンシーブ53の下方に該シーブ53
から漏下した中選物を、固定の一番選別棚54上で前記
唐箕49からの送風により一番穀粒を精選別する一番選
別部を設けると共に、前記ストローラック52から漏下
した荒選物を、固定の二番選別棚55上で唐箕49から
の送風により二番物を粗選別する二番選別部を設け、該
一番選別部と二番選別部に、各々唐箕49からの送風を
唐箕吐出口に位置させた風割56によって分配作用させ
る選別風路Wを形成させる。
【0019】該唐箕風胴の底板を下手側に直線状に延長
して唐箕吐出口の下唇部56aを形成すると共に、この
下唇部56aの端部と、一番選別棚54から流下選別さ
れる一番穀粒を収容して一番螺旋57により横送りする
一番受樋58の上手側とを接続し、その下手側は一番選
別棚54の下端部と接続させ、この一番選別棚54の上
端部近傍下側に、二番選別棚55から流下選別される二
番物を収容して二番螺旋59により横送りする二番受樋
60の上手側上端部を適宜の間隔を設けて位置させ、そ
の下手側は二番選別棚55の下端部近傍下側に適宜の間
隔を設けて重接状態に位置させ、この二番選別棚55の
上端部は機外へ開放させるべく各々配置して構成する。
【0020】該二番螺旋59で横送りされた二番物を引
き継いで、上方側の前記処理室3へ揚送する、上端部を
還元羽根とした揚送螺旋61aを内装の二番還元筒61
を脱穀装置13の平面視右部側壁62の外壁面に斜設
し、この二番還元筒61の還元口61bを、揚送された
二番還元物を処理室3の二番処理胴6の後端部位置へ還
元すべく開口させて構成する。前記揺動選別棚46の終
端部上方側に、該唐箕49の選別風と揺動選別棚46の
揺動選別とによる選別塵埃と、排塵処理胴7の後端側排
出口45aから排出される排出塵埃とを機外へ排塵させ
る横断流ファン等による排塵ファン63を配置して構成
する。
【0021】フィードチェン11に挟持搬送された穀稈
は脱穀室1において扱胴2により脱穀され、この脱穀に
より扱網43から漏下された大半の脱穀物は揺動選別棚
46の移送棚50上に落下し、移送棚50からチャフシ
ーブ51へ送られ、チャフシーブ51から漏下した粗選
物は、更にグレンシーブ53により漏下され、このグレ
ンシーブ53により漏下された中選物は、唐箕49から
の選別風路Wにおいて一番選別棚54上で風選別され、
この精選された一番穀粒は一番受樋58に落下して一番
螺旋57により横送りされ、この横送りされた一番穀粒
は図示しない揚穀筒を経由してグレンタンク12へ一時
貯留される。
【0022】該チャフシーブ51から漏下しない挟雑物
とストローラック52上により荒選別された排出物を、
唐箕49からの選別風路Wにおいて二番選別棚55上で
風選された二番物は二番受樋60に落下して二番螺旋5
9により横送りされ、この横送りされた二番物は、更に
二番還元筒61の揚送螺旋61aにより揚送され、上端
部の還元口61bから二番処理胴6部の後端部位置へ還
元され、扱網43上部側から漏下した一部の脱穀物と共
に前方へ送りながら二番処理胴6の撹拌処理歯6aによ
って撹拌処理を行い、前端側排出口44aから該移送棚
50上へ排出され揺動移送により選別される。
【0023】該扱網43から漏下しない脱穀処理残留物
は脱穀室1の排塵口26aから排出され、この排出物を
排塵処理胴7部の前端部入口7bより取り入れて排塵処
理歯7aによって後方に送りながら処理し、途中目抜き
部45bから一部の処理物をチャフシーブ51上に漏下
させると共に、後端側排出口45aからストローラック
52上に排出させる。
【0024】図4〜図8は、該脱穀装置13における適
宜位置(d,e,f,g,h)を断面して前記脱穀室1
と処理室3及び選別室5の相対関係を示すものであり、
図4はd−d位置の断面を示しており、図4(a)は、
該二番処理胴6前端部の排出羽根6bによって撹拌受板
44の前端側排出口44aから排出される二番処理物
を、扱胴2と反対方向に二番処理胴6を回転させること
により揺動選別棚46の移送棚50上へ均等に拡散排出
させる状態を示している。なお、図4(b)は、二番処
理胴6を扱胴2と同一方向に回転させているため、拡散
排出が一側に片寄っている状態を示している。
【0025】図5はe−e位置の断面を示しており、二
番処理胴6へ二番還元筒61の還元口61bから還元さ
れる二番物と、扱網43の上部側から漏下した一部の脱
穀物とを受けて、共に撹拌処理歯6aと撹拌受板44に
よって撹拌処理される状態を示している。図6はf−f
位置の断面を示しており、脱穀室1の排塵口26aから
排出される扱網43から漏下しない脱穀処理残留物を、
排塵処理胴7の前端部入口7bより取り入れる際に、扱
胴2と同一方向に排塵処理胴7を回転させることにより
該処理胴7への取り込みが的確に行われる状態を示して
いる。
【0026】図7はg−g位置の断面を示しており、排
塵処理胴7の直線配列の排塵処理歯7aと排塵受板45
の目抜き部45bとにより脱穀処理残留物が処理され漏
下する状態を示しているものであり、図8はh−h位置
の断面を示しており、排塵処理胴7で処理された排塵処
理物を後端側排出口45aから排出する状態を示してい
るものである。
【0027】また、図9及び図10は、前記の如き脱穀
装置13において、二番処理胴6の撹拌受板44を、少
なくとも揺動選別棚46の移送棚50後端部に相当する
位置より前方側をクリンプ網等による有孔部44bに形
成することにより、この有孔部44bから漏下した二番
処理物を左側へ傾斜させた移送棚50により左方向に移
送して均平化することができると共に、チャフシーブ5
1には直接二番処理物が落下することがないから揺動選
別性を向上させることができる。
【0028】また、図11は、前記の如き脱穀装置13
において、二番処理胴6部へ二番還元筒61の還元口6
1bから二番物を還元落下させる際に、この二番物の落
下領域における二番処理胴6の撹拌処理歯6aを螺旋歯
6cに代え、この螺旋歯6cの領域は無孔の撹拌受板4
4を配置すると共に、この撹拌受板44の前端部から前
端側排出口44aまではクリンプ網等による有孔部44
bを配置する。該二番処理胴6の螺旋歯6cの前方側つ
まり前記扱網43の図示しない仕切金近傍部より前方に
ソリッド歯又はワイヤ歯等による撹拌処理歯6aを配置
し、この撹拌処理歯6aには切刃等による抵抗体64を
係合させると共に、二番処理胴6の終端部には再び螺旋
歯6cを配置し、この螺旋歯6cと前記排出羽根6bと
を連結配置して構成させる。
【0029】これらの構成により、二番処理胴6に落下
した二番還元物は螺旋歯6cと無孔の撹拌受板44によ
り円滑に前方へ移送することができ、この移送された二
番物を撹拌処理歯6aと抵抗体64とにより移送を遅ら
せて充満させ、この充満率が高くなることにより撹拌処
理の効率化を図り得ると共に、この二番処理物を終端部
において再び螺旋歯6cから排出羽根6bに引き継いで
前端側排出口44aから前記揺動選別棚46上へ円滑に
排出させることができるから、該排出口44aにおける
詰まりの心配もなく、清掃等のメンテナンス性も向上す
る。
【0030】また、図12は、前記の如き脱穀装置13
において、処理胴4としての二番処理胴6と排塵処理胴
7を同一軸上に一体的に連結軸止し、この処理胴4を扱
胴2と反対方向に回転させる構成とすることにより、二
番還元物は二番処理胴6により前方へ送りながら撹拌処
理歯6aによって撹拌処理を行い、前端側排出口44a
から該移送棚50上へ排出して揺動移送により選別を行
わせ、脱穀室1の排塵口26aから排出された脱穀処理
残留物は、排塵処理胴7の前端部入口7bより取り入れ
て後方に送りながら排塵処理歯7aによって処理し、途
中目抜き部45bからの一部の処理物をチャフシーブ5
1上に漏下させると共に、後端側排出口45aからスト
ローラック52上に排出させる。
【0031】このように、二番処理胴6及び排塵処理胴
7により各々処理された排出物及び漏下物が該揺動選別
棚46上へ落下する際に、二番及び排塵処理胴6,7の
回転方向により一側に片寄ることなく均等に拡散される
ため、選別精度の向上を図ることができると共に、排塵
処理胴7の後端側排出口45aから排出される排塵処理
物は前記排塵ファン63に向かって排出されるため、こ
の排塵ファン63による機外排出が円滑に行われストロ
ーラック52部の選別負担が軽くなり、穀粒損失の少な
い選別を具現化することができる。なお、二番及び排塵
処理胴6,7を一体的に連結することにより構成を簡素
化できるためコスト的に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀装置の全体構成を示す側断面図。
【図2】脱穀装置の全体構成を示す平面図。
【図3】二番処理胴と排塵処理胴の伝動機構を示す概略
側断面図。
【図4】(a)扱胴に対し反対方向に回転する二番処理
胴からの排出物の拡散状態を示す正断面図。 (b)扱胴に対し同一方向に回転する二番処理胴からの
排出物の拡散状態を示す正断面図。
【図5】二番処理胴の撹拌処理歯と撹拌受板及び二番還
元口の関係を示す正断面図。
【図6】扱胴に対し同方向に回転する排塵処理胴入口へ
扱胴からの排出物の取り込み状態を示す正断面図。
【図7】排塵処理胴の直列排塵処理歯と排塵受板の目抜
き部との関係を示す正断面図。
【図8】排塵処理胴の後端側排出口からの排塵処理物の
排出状態を示す正断面図。
【図9】別実施例の脱穀装置の全体構成を示す側断面
図。
【図10】別実施例の脱穀装置の全体構成を示す平面
図。
【図11】別実施例の脱穀装置の全体構成を示す側断面
図。
【図12】別実施例の脱穀装置の全体構成を示す側断面
図。
【図13】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1.脱穀室 2.扱胴 3.処理室 4.処理胴 5.選別室 6.二番処理胴 7.排塵処理胴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 英一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 土居原 純二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 釘宮 啓 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀室1に軸架内装した扱胴2と、この
    脱穀室1の一側部に平行して設けた処理室3に軸架内装
    した処理胴4と、該脱穀室1及び処理室3の下方側に選
    別室5とを有する脱穀装置において、該処理胴4を前半
    部分の二番還元物を処理して該選別室5へ戻す二番処理
    胴6と、後半部分の該脱穀室1からの脱穀処理残留物を
    取り入れ再処理して排塵する排塵処理胴7とに分割する
    と共に、該扱胴2の回転方向に対し該二番処理胴6は反
    対方向に、該排塵処理胴7は同一方向に各々回転させる
    ことを特徴とする複式処理胴。
JP20452597A 1997-07-30 1997-07-30 脱穀装置の複式処理胴 Pending JPH1146563A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111057A (ja) * 2006-12-25 2007-05-10 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2007267755A (ja) * 2007-06-18 2007-10-18 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン

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JP2007111057A (ja) * 2006-12-25 2007-05-10 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
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