JPH04103438U - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JPH04103438U
JPH04103438U JP590691U JP590691U JPH04103438U JP H04103438 U JPH04103438 U JP H04103438U JP 590691 U JP590691 U JP 590691U JP 590691 U JP590691 U JP 590691U JP H04103438 U JPH04103438 U JP H04103438U
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JP
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handling
handling chamber
processing
chamber
cylinder
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Application number
JP590691U
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English (en)
Inventor
廣明 猪俣
Original Assignee
株式会社クボタ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な切り換え作業だけで、脱粒し易い作物
と脱粒しにくい作物とに使い分け使用が可能であって、
かつ、脱粒し易い作物であっても汚泥粒の発生等の不具
合の生じない脱穀装置を提供する。 【構成】 ラスプ歯形式の第1扱胴11を備えた第1扱
室12と、第1扱胴の軸芯とほぼ直交する軸芯周りで回
転し、多数の扱歯39を有する第2扱胴13並びに円弧
状の受網14を備えた第2扱室15とを設け、第1扱室
12だけで処理する状態と第2扱室15においても処理
する状態とに切り換え自在な切り換え機構Aを設けてあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、脱穀装置に関し、詳しくは、各種の作物に応じて使い分け使用する ことのできる脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記脱穀装置において、従来では、例えば稲、麦等の作物を脱穀する場合には 、円筒状の扱胴の外周面に多数の扱歯を植設した扱歯付き扱胴を配設するととも に、この扱胴の外周部に比較的目合いの小さな受網を張設して扱室を構成し、扱 胴と受網との揉み合い作用により、穀稈の脱粒機能を発揮するようにしていた。 又、例えば大豆や蕎麦等の作物を脱穀する場合には、受網を目合いの大きめのも のに交換する等の仕様変更により対応していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来構造によると、稲麦等の脱粒しにくい作物を脱穀処理する 場合には効率よく処理できるけれども、受網の交換等の手間が掛かり作業が煩わ しいものになる欠点があるとともに、例えば大豆等脱粒し易い作物を脱穀する場 合には、上記扱胴と受網との揉み合い作用による脱穀処理を行うと、処理経路の 始端部において既に脱粒した穀粒が茎根元部分に付着した泥土等により汚れてし まい穀粒品質が低下してしまうといった弊害も生じていた。 本考案は、上記不具合点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴構成は、刈取穀稈の送り込み方向始端側に、横軸芯周りで回転す るラスプ歯形式の第1扱胴を備えた第1扱室を設けるとともに、その搬送方向下 手側に、前記第1扱胴の軸芯とほぼ直交する前後軸芯周りで回転するとともに、 独立した多数の扱歯を備えた第2扱胴とこの第2扱胴の下側に沿って配置される 円弧状の受網とを備えた第2扱室を設け、処理物が前記第1扱室において扱き処 理が行なわれた後、下方の揺動選別部に案内して選別処理する状態と、前記第1 扱室において扱き処理が行なわれた処理物を前記第2扱室に向けて案内して第2 扱室においても扱き処理する状態とに切り換え自在な処理状態切り換え機構を設 けてある点にある。
【0005】
【作用】
大豆等の脱粒し易い作物を処理するときは、処理状態切り換え機構を、第1扱 室において扱き処理が行われた後、処理物を揺動選別部に案内する状態に設定す ることで、脱穀処理物はラスプ歯形式の扱胴による打撃作用によって脱粒が行わ れ、素早く下方の選別部において穀粒選別処理がなされるので、茎根部分に泥土 等が付着している場合であっても、穀粒が汚れることがない。又、稲麦等の比較 的脱粒しにくい作物を処理するときは、第1扱室において扱き処理が行なわれた 処理物を前記第2扱室に向けて案内する状態に設定することで、第1扱室で有効 に脱粒しなかった処理物が第2扱室における扱歯と受網との揉み合い作用により 、確実に脱粒処理がなされることになり、しかも、このような作物は選別回収さ れた穀粒がそのまま製品として出荷されることはなく、汚泥粒による品質の問題 も生じない。
【0006】
【考案の効果】
従って、脱穀装置内の一部の機構部品を交換する等の煩わしい作業を必要とせ ず、簡単な切り換え操作だけで、各種の作物に対する使い分け使用が可能なもの を提供できるに到った。
【0007】
【実施例】
以下、実施例を図面に基いて説明する。 図2に全稈投入型コンバインを示している。このコンバインは、クローラ走行 装置1を備えた走行機体上に脱穀装置2を搭載するとともに、機体前部に刈取前 処理部3を横軸芯周りで昇降揺動自在に設け、脱穀装置2の横側には、回収穀粒 を貯溜する穀粒タンク4と枝付き稈等の二番物を回収する袋詰め用の貯溜ホッパ ー5〔貯溜部の一例〕とを前後方向に沿って並設して構成してある。 前記刈取前処理部3は、植立穀稈の穂先側を掻き込む回転リール6、株元側を 切断する刈取装置7、刈取穀稈を刈幅横一側に寄せ集めるオーガ8、寄せ集めら れた刈取穀稈の全量を後方上方に掻き上げ係止搬送する搬送コンベア9等から成 る。 前記脱穀装置2は、刈取前処理部3から搬送された穀稈を搬送ベルト10によ り斜め上方に搬送して、その入口部で上向きに回転する第1扱胴11による打撃 作用によって扱き処理する第1扱室12と、この第1扱室12の機体後方に第2 扱胴13と受網14とにより扱き処理する第2扱室15とを設け、各扱室12, 15の下方に、漏下した扱処理物を穀粒、枝付き粒等の二番物及び茎稈屑に選別 する揺動選別部16を設けてある。
【0008】 前記揺動選別部16は、図示しない揺動駆動機構により機体前後方向に揺動す る枠体17に簀の子状に多数の横桟部材18を架設したチャフシーブ19を設け るとともに、このチャフシーブ19の後方側には茎稈屑を後部の排ワラカッタ2 0に向けて揺動送りするストローラック21を連設してある。チャフシーブ19 の下方側にはチャフシーブ19から漏下した処理物を後方側に流下案内する案内 板22を一体揺動自在に設け、この案内板22の案内終端部から落下した穀粒等 の処理物及びストローラック21から漏下した処理物は後上がり姿勢の選別ベル ト23上に載置案内され、穀粒は前方下方側に配設した一番物回収部24に転が り落ち、枝付き穀粒等の二番物は選別ベルト23により後方上方に搬送され、そ の終端部から落下するよう構成してある。尚、前記選別ベルト23上に落下した 小さな茎稈屑等は唐箕25及び排塵ファン26によって機体後方に吹き飛ばし排 出するよう構成してある。 そして、前記選別ベルト23から落下した処理物は、二番物処理ロータ27に より単粒化処理されて、穀粒はパンチングメタル28を漏下して二番物回収部2 9に回収され、パンチングメタル28を漏下しなかった茎稈屑等は二番物処理ロ ータ27の回転送り作用により機外に排出されるよう構成してある。
【0009】 一番物回収部24に回収された穀粒は、一番スクリュウ30により横送りされ た後、第1縦搬送コンベア31により前記穀粒タンク4に回収し、二番物は二番 スクリュウ32により横送りされた後、第2縦搬送コンベア33により前記貯溜 ホッパー5に回収するよう構成してある。
【0010】 図1に示すように、前記第1扱胴11は機体横方向の軸芯X1周りで処理物を 上向きに打撃するよう回転駆動するよう構成し、周方向に所定ピッチをあけて軸 芯方向に架設した支持台34に背低の処理歯35を多数形成したラスプ歯形式に 構成してあり、その上方側の外周部に沿って円弧状に、処理物を案内しながら送 り抵抗を与える抵抗棒36付き抵抗板37を配設してある。又、第2扱胴13は 第1扱胴11の軸芯X1とほぼ直交する機体前後方向の軸芯Y周りで駆動回転す るよう構成し、円筒状のドラム38の外周面に独立した多数の扱歯39を植設し て構成してある。受網14は扱歯39の回転軌跡の外周部に沿って近接する状態 で円弧状に張設してある。各扱胴11,13は、夫々、別のクラッチにより単独 で駆動入り切りを行えるよう伝動系を構成してある。
【0011】 そして、処理物が前記第1扱室12において扱き処理が行なわれた後、下方の 揺動選別部16に案内して選別処理する状態と、前記第1扱室12において扱き 処理が行なわれた処理物を前記第2扱室15に向けて案内して第2扱室15にお いても扱き処理する状態とに切り換え自在な処理状態切り換え機構Aを設けてあ る。詳述すると、前記抵抗板37の処理終端側の一部37aを、前記第1扱胴1 1の外周部に沿う状態の作用姿勢と外方側に離間する姿勢とに切り換え揺動自在 に設けるとともに、前記第2扱室15の入口部において受網14に連なる流下案 内板40を、穀稈を第2扱胴13による処理部に流下案内する作用姿勢と穀稈の 入り込みを阻止する遮蔽姿勢とに切り換え自在に設け、前記抵抗板37の一部3 7aと前記流下案内板40とを、前記抵抗板37の一部37aが前記作用姿勢に あるときは前記流下案内板40が遮蔽姿勢となり、外方離間姿勢にあるときは前 記流下案内板40が作用姿勢となるよう一体的に切り換え連動自在な操作具41 を設けて前記処理状態切り換え機構Aを構成してある。即ち、前記操作具41は 、横軸芯X2周りで天秤揺動自在に脱穀装置側壁に枢支してあり、第2扱胴13 に対する駆動入り切り用クラッチ42の入り操作に連動して、第2扱室15に処 理物を案内する状態に切り換え操作するよう連係してある。 このようにして、第1扱胴11だけが駆動状態にあるときは、抵抗板37は全 域に亘り近接する作用姿勢となり、処理物は全量が下方の揺動選別部16に落下 して選別処理され、第2扱胴13も共に駆動状態となるよう設定すると、処理物 は第2扱室15において再度扱き処理され、確実な単粒化が促進されることにな る。
【0012】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を容易にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理状態切り換え機構配設部の側面図
【図2】コンバインの全体側面図
【符号の説明】
11 第1扱胴 12 第1扱室 13 第2扱胴 14 受網 15 第2扱室 16 揺動選別部 37 抵抗板 37a 一部 40 流下案内板 41 操作具 A 処理状態切り換え機構

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取穀稈の送り込み方向始端側に、横軸
    芯周りで回転するラスプ歯形式の第1扱胴(11)を備
    えた第1扱室(12)を設けるとともに、その搬送方向
    下手側に、前記第1扱胴(11)の軸芯とほぼ直交する
    前後軸芯周りで回転するとともに、独立した多数の扱歯
    (39)を備えた第2扱胴(13)とこの第2扱胴(1
    3)の下側に沿って配置される円弧状の受網(14)と
    を備えた第2扱室(15)を設け、処理物が前記第1扱
    室(12)において扱き処理が行なわれた後、下方の揺
    動選別部(16)に案内して選別処理する状態と、前記
    第1扱室(12)において扱き処理が行なわれた処理物
    を前記第2扱室(15)に向けて案内して第2扱室(1
    5)においても扱き処理する状態とに切り換え自在な処
    理状態切り換え機構(A)を設けてある脱穀装置。
  2. 【請求項2】 前記第1扱室(12)における第1扱胴
    (11)の外周部に沿って配置される抵抗板(37)の
    処理終端側の一部(37a)を、前記第1扱胴(11)
    の外周部に沿う状態の作用姿勢と外方側に離間する姿勢
    とに切り換え揺動自在に設けるとともに、前記第2扱室
    (15)の入口部における流下案内板(40)を、穀稈
    を第2扱胴(13)による処理部に流下案内する作用姿
    勢と穀稈の入り込みを阻止する遮蔽姿勢とに切り換え自
    在に設け、前記抵抗板(37)の一部(37a)と前記
    流下案内板(40)とを、前記抵抗板(37)の一部
    (37a)が前記作用姿勢にあるときは前記流下案内板
    (40)が遮蔽姿勢となり、外方離間姿勢にあるときは
    前記流下案内板(40)が作用姿勢となるよう一体的に
    切り換え連動自在な操作具(41)を設けて前記処理状
    態切り換え機構(A)を構成してある請求項1に記載の
    脱穀装置。
JP590691U 1991-02-14 1991-02-14 脱穀装置 Pending JPH04103438U (ja)

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JPH04103438U true JPH04103438U (ja) 1992-09-07

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