JP5117832B2 - 脱穀・選別装置 - Google Patents

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Description

この発明は脱穀・選別装置、詳しくは汎用コンバインなどの脱穀・選別装置の構造に関する。
従来、汎用コンバインなどの脱穀・選別装置の一形態として、穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を選別する選別部と、上記脱穀部より排出された排藁を処理する排藁処理部とを装備したものがある。
そして、選別部は、脱穀部の直下方位置にフィードパンとチャフシーブとグレンシーブとストローラックとを具備する揺動選別体を揺動自在に配設し、チャフシーブの直下方位置に一番穀粒を受ける一番穀粒受樋と二番穀粒を受ける二番穀粒受樋とを前後方向に間隔を開けて配置し、同一番穀粒受樋の前方位置に唐箕を配置している。
また、チャフシーブは、左右一対のフィン支持体間に、左右方向に伸延する複数のチャフフィンを前後方向に間隔を開けて横架して、唐箕より後上方に位置するこれらチャフフィンに向けて唐箕風を圧送することにより、脱穀物から穀粒と穀稈切れ等とを粗選別するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−261118号公報
ところが、脱穀・選別装置で雑穀・エゴマ・イナキビなどを脱穀・選別する場合、刈り取る穀稈が多品種多用であり、品種によっては上記チャフシーブのチャフフィンの間に入ってしまう。具体的には、脱穀部の下方に配置されたコンケーブ(受網)を通過した穀稈切れが、チャフシーブの各チャフフィンと平行な状態で落下すると、チャフフィン間に入り込んでしまい、チャフシーブ上において穀稈切れを粗選別する選別性が悪くなる問題が生じてしまう。
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、脱穀物から穀稈切れ等の大きな藁くずを選別する選別性を向上できる脱穀・選別装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明では、穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部にて脱穀された脱穀物から穀粒を選別する選別部とを具備する脱穀・選別装置において、前記脱穀物から穀稈切れを選別する選別網を、前記選別部の前側チャフシーブの直上方に被覆する状態で張設することにより、一番コンベアの上方として前記選別部の上部に配置し、前記選別部の唐箕には、後上部を除いて被覆する唐箕ケースを設けるとともに、この唐箕ケースには前下半分に開閉自在の開閉扉を設け、藁くずの流量が多い場合または穀粒が湿っている場合に前記開閉扉を開放して、前記前側チャフシーブの上側へ選別風を送風することにより、前記前側チャフシーブ上の穀稈切れなどの大きな藁くずを選別風により除去しながら、前記前側チャフシーブでの穀粒の濾過率を高めることを特徴とする脱穀・選別装置を提供せんとするものである
発明では、穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部にて脱穀された脱穀物から穀粒を選別する選別部とを具備する脱穀・選別装置において、前記脱穀物から穀稈切れを選別する選別網を、前記選別部の前側チャフシーブの直上方に被覆する状態で張設することにより、一番コンベアの上方として前記選別部の上部に配置し、前記選別部の唐箕には、後上部を除いて被覆する唐箕ケースを設けるとともに、この唐箕ケースには前下半分に開閉自在の開閉扉を設け、藁くずの流量が多い場合または穀粒が湿っている場合に前記開閉扉を開放して、前記前側チャフシーブの上側へ選別風を送風することにより、前記前側チャフシーブ上の穀稈切れなどの大きな藁くずを選別風により除去しながら、前記前側チャフシーブでの穀粒の濾過率を高めることにより、選別網により脱穀物から穀粒と穀稈切れなどの大きな藁くず穀稈切れとを予備的に粗選別し、続いて、予備的粗選別した穀粒を選別部の本体により穀粒と小さな藁くずとを粗選別、さらには、精選別するという多段選別を行うことができる。従って、脱穀・選別装置の選別効率を向上させることができる。
また、前記選別網は、前記選別部のチャフシーブの直上方に被覆する状態で張設しているので、選別網により脱穀物から穀粒と穀稈切れなどの大きな藁くずを予備的に粗選別することができて、同選別網上の藁くずは確実に排藁処理することができる。仮に、選別網の網目中を藁くずが漏下するとしても、そのような藁くずの量は少ないものであり、選別部のチャフシーブによる粗選別負担を軽減することができる。
このようにして、チャフシーブの直上方において、選別網により穀粒と穀稈切れなどの大きな藁くずとの予備的粗選別を行うことができる。
さらに、前記選別網は、一番コンベアの上方に配置されているので、穀稈切れがその重力により一番コンベアに落ちやすいのを、選別網により未然にかつ短距離で選別して、一番穀粒を効率良く回収することができる。
さらには、穀稈切れを選別網で選別しながら前側チャフシーブの上面に送風可能にすることにより、藁くずの流量が多い場合または穀粒が湿っている場合でも、前側チャフシーブ上において穀稈切れを粗選別する選別性能を向上させることができる。
本実施形態における脱穀・選別装置は、基本的構造として、穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部にて脱穀された穀粒を選別する選別部とを具備している。そして、特徴的構造として、脱穀物から穀稈切れなどの大きな藁くずを選別する選別網を、前記選別部の上方に配置している。
また、特徴的構造として、前記選別網は、前記選別部のチャフシーブの直上方に被覆する状態で張設している。さらに、前記選別網は、一番コンベアの上方に配置されている。
以下に、本実施形態における脱穀・選別装置を備えたコンバインAを、図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本実施形態における脱穀・選別装置を備えたコンバインAとしての汎用コンバインを示しており、同コンバインAは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式の走行部3を配設すると共に、機体フレーム1の前端縁部に刈取部2を搬送部4を介して昇降自在に取り付け、同搬送部4の直後方位置に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に選別部6を配設する一方、同選別部6の後方上部であって、脱穀部5の直後方位置に排藁処理部40を配設している。
また、コンバインAは、機体フレーム1の前部であって、搬送部4の直上方位置に運転部7を配設し、同運転部7の直後方位置であって、脱穀部5の直上方位置に穀粒貯留部8を配設し、更には、前記運転部7の下方位置に原動機部9を配設している。
次に、コンバインAの各部の構造について説明する。
走行部3は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回している。図中、17は転動輪である。
刈取部2は、図1に示すように、搬送部4の先端部にプラットホーム18を連設し、同プラットホーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に往復駆動型の刈刃20とディバイダー21とを配置し、同ディバイダー21の上方位置に昇降機構23を介して掻き込みリール22を配置している。
このようにして、圃場に植立した穀稈をディバイダー21および掻き込みリール22により掻き込むと共に、刈刃20により穀稈の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19により同横送りオーガ19の略中央部に刈り取った穀稈を寄せ集めて、後方の搬送部4へ受け渡すようにしている。
搬送部4は、図1に示すように、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア(図示せず)を配設する一方、機体フレーム1の前端上部に前部搬送ビータ26を回動可能に横架している。図中、27は、フィーダハウス24を介して刈取部2を昇降させる昇降用シリンダーである。このようにして、刈取部2の横送りオーガ19により寄せ集められた穀稈を搬送コンベアと前部搬送ビータ26とで後方の脱穀部5へ搬送するようにしている。
脱穀部5は、図1に示すように、搬送部4の直後方位置に扱室42を形成し、同扱室42の内部に円筒状の扱胴28を、回動軸線を機体の長さ方向に向けた状態で配設している。また、扱胴28の本体の周壁に扱歯27を所定間隔を有して多数個取付けている。そして、扱胴28の直下方位置にコンケーブ30(受網体)を扱胴28の下半部周面に沿わせて周方向に連続的に張設している。
このようにして、搬送部4によって搬送された穀稈は、扱胴28とコンケーブ30との間に形成される脱穀空間内において、同扱胴28の作用によって扱胴28の機体の前方から後方へ移送されながら脱穀処理され、穀粒、穀稈切れ、藁くずなどは自重により各コンケーブ30を通過して下方の選別部6へ落下する一方、比較的大きな排藁などは後方の排藁処理部40へ移送されるようにしている。
選別部6は、図1および図3に示すように、扱胴28の直下方位置に揺動選別体32を、揺動機構33を介して前後方向に揺動可能に配設している。39は、左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋、44は、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋、41は唐箕である。
また、一番穀粒受樋39内には左右方向に伸延する一番コンベア43を配置し、同一番コンベア43の左側端部に上下方向に伸延する揚穀コンベア(図示せず)の下端部を連設する一方、同揚穀コンベアの上端部を前記した穀粒貯留部8に連設して、一番穀粒受樋39内の一番穀粒を一番コンベア43→揚穀コンベア→穀粒貯留部8へ搬送するようにしている。
そして、二番穀粒受樋44内には左右方向に伸延する二番コンベア45を配置し、同二番コンベア45の左側端部に前後方向に伸延する還元コンベア(図示せず)の基端部を連設する一方、同還元コンベアの先端部を前記した揺動選別体32の上側に配置して、二番穀粒受樋44内の揺動選別体32に還元して、再度選別するようにしている。
揺動選別体32には、前記扱胴28の直下方に位置させたフィードパン61と、穀粒漏下量を調節自在とした前側チャフシーブ101と、同前側チャフシーブ101の下方に設けるグレンシーブ64と、前記前側チャフシーブ101の後方に配置して穀粒漏下量を調節自在とした後側チャフシーブ102とが配設されている。
また、前側チャフシーブ101の後方には、篩線103が配設されている。この篩線103は、穀稈切れなどをほぐしながら後側チャフシーブ102の上に落下させる。
このようにして、扱胴28により脱穀されてコンケーブ30を通過した脱穀物は、フィードパン61に受けて、同フィードパン61より前側チャフシーブ101に供給されると共に、同前側チャフシーブ101に直接供給されて、同前側チャフシーブ101により粗選別される。同前側チャフシーブ101より漏下した穀粒と藁くずはグレンパン63に受けて、同グレンパン63よりグレンシーブ64に粗選別された穀粒と藁くずを供給して、同グレンシーブ64により精選別し、同グレンシーブ64より漏下した精選別された穀粒を一番穀粒として一番穀粒受樋39に受けるようにしている。
そして、前側チャフシーブ101より後側チャフシーブ102に移送された穀粒と藁くずとを、同後側チャフシーブ102により粗選別し、同後側チャフシーブ102より漏下した穀粒を二番穀粒として二番穀粒受樋44に受けるようにしている。
また、一番穀粒受樋39の前方位置に前記唐箕41を配設して、揺動選別体32の上方及び下方に唐箕41から選別風を送風可能としている。具体的には、同唐箕41より前側チャフシーブ101の上方及び下方に、前方から後方へ向けて選別風を送風可能としている。
すなわち、前記唐箕41は、その周囲を唐箕ケース46により後上部を除いて被覆しており、同唐箕ケース46の前下半部を開閉扉34により形成している。48は、下方送風口である。開閉扉34は、唐箕ケース46の前下部に左右方向に軸線を向けた枢軸47を介して下端縁部を枢支し、上端縁部を前方へ開放させることにより、唐箕41からの風を、揺動選別体32の前方から前側チャフシーブ101の上方を後方へ向けて送風可能としている。その風量は、前記開閉扉34の開閉量を調節部49によりして調整可能としている。なお、開閉扉34を閉塞した場合には、唐箕41からの風は、前側チャフシーブ101の下方を前方から後方へ向けて送風する。
排藁処理部40は、図1に示すように、脱穀部5の扱胴28の直後方位置に後部搬送ビータ(図示せず)を配設し、同後部搬送ビータの後方位置に排藁カッター(図示せず)を配設している。そして、脱穀部5で脱穀処理された後の排藁を後部搬送ビータの搬送作用によって排藁カッターへ搬送し、同排藁カッターにより排藁を細断した後に、機体の外部へ排出するようにしている。
運転部7は、機体フレーム1の前端右側(平面視)上部に略矩形箱型状のキャビン50を配設し、同キャビン50内の平面視中央後部に座席51を配設し、同座席51の前方位置にフロントコラム52を配設し、同フロントコラム52の上端部にステアリングホイール53を設け、また、フロントコラム52の左側方位置に変速コラム59を配設して、同変速コラム59に変速レバー54を設けている。
穀粒貯留部8は、前記した脱穀部5に設けた扱胴28の右側方方位置にグレンタンク55を配設し、同グレンタンク55に前記した選別部6に設けた一番穀粒受樋39を、揚穀コンベア(図示せず)を介して連通連結すると共に、グレンタンク55内の右側下部に横搬出用スクリュウコンベア(図示せず)を前後方向に軸線を向けて横架し、同横搬出用スクリュウコンベアの後端部に下端部を連通連結した縦搬出用スクリュウコンベア(図示せず)を原動機部9の右側方位置にて上下方向に軸線を向けて配置し、同縦搬送用スクリュウコンベアの上端部に後端部を連通連結した排出オーガ10を前方へ向けて伸延させ、かつ、後端部を中心に旋回及び上下回動自在としている。13は、排出オーガ10の排出口である。
このようにして、選別部6によって選別された一番穀粒を、揚穀コンベアを介してグレンタンク55内に搬送して、同グレンタンク55内に貯留可能とする一方、同グレンタンク55内に貯留している一番穀粒は、横搬出用スクリュウコンベア→縦搬出用スクリュウコンベア→排出オーガ10を通して排出口13より機体の外部に排出可能としている。
原動機部9は、運転部7の下方にエンジンEを配設し、同エンジンEを刈取部の各駆動部やミッション(図示せず)等の各動力機構部に伝動機構(図示省略)を介して連動連結している。そして、エンジンEを駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。
上記のような構成において、本発明の要旨は、図4に示すように、脱穀物から穀稈切れなどの大きな藁くずを予備的に粗選別する選別網100を、選別部6の揺動選別体32の前側チャフシーブ101の直上方に被覆する状態で張設したことにある。
具体的には、図4に示すように、箱形枠状の揺動選別本体35の上部であって、フィードパン61の後方に前側チャフシーブ101を配置しており、同前側チャフシーブ101は、略矩形枠状のフィン支持枠116に左右方向に伸延させて形成した複数の前チャフフィン115を、所定の間隔を開けて傾斜状に横架すると共に、前チャフフィン115の傾斜角度を一体に調整可能としている。そして、前側チャフシーブ101の直上方に位置させて、揺動選別本体35の上部に選別網100を張設して、同選別網100により前側チャフシーブ101の上面を被覆している。
選別網は、図5に示すように、矩形の網本体108に複数個の網目107を有するパンチングメタルからなる。網本体108の前・後縁部には揺動選別本体35に取り付けるための4個のネジ孔106が設けられている。また、選別網100は、その網本体108が鉄板で構成されている。その網本体108には、複数個の網目107が形成されている。選別網100は、例えば、鉄板をパンチングプレスの金型で穴を開けて加工したものである。選別網100の網目107の形状は、略円形または矩形である。鉄板は加工しやすい特性を有するので、鉄板で選別網100を構成すれば、網目107を形成しやすい。
なお、選別網100の網目107の大きさは、作物の種類によって使い分けることができる。また、コンケーブ30との関係で使い分けることができる。網目107の大きさはコンケーブ30の孔の大きさより小さい。
そして、図4に示すように、第1ネジ104を、選別網100の網本体108に形成した第1ネジ孔106に通すとともに、前記フィン支持枠116の前・後縁部に設けられた第2ネジ孔109に通し、揺動選別本体35の中間部に設けられた支持部117とその後方に横架された取付フレーム105の第3ネジ孔110に挿入する。このようにして、選別網100は、フィン支持枠116と一体で揺動選別本体35にネジ止めされ、前チャフフィン115の直上方を被覆するように張設される。また、選別網100は、第1ネジ104で着脱自在に配置されるので、各作物に応じて変更可能である。
篩線103は、前側チャフシーブ101の後部において、第2ネジ112をネジ孔113に通して、揺動選別体32の取付フレーム105の第4ネジ孔111に取り付けられる。
次に、本実施形態における前側チャフシーブ101上の選別網100での選別方法について詳細に説明する。雑穀、エゴマ、イナキビなどの作物を前記扱室42内で脱穀されると、脱穀物が発生する。脱穀物は、穀粒、大小の穀稈切れ、大小の藁くずなどが含まれている。それらは、扱胴28の直下方位置にコンケーブ30を通過する。
前記コンケーブ30を通過した前記穀粒、穀稈切れ、藁くずなどは、コンケーブ30下方にあるフィードパン61上に落下する。そして、そのフィードパン61上において、選別の前処理が行われる。すなわち、脱穀物の籾層を均平にしたりして、比重選別が行われたりする。
この後、前記フィードパン61より脱穀物が前側チャフシーブ101上に送り込まれる。そして、図3に示すように、唐箕41がB方向に回転することにより、選別風を揺動選別体32の下方(C方向)に送風している。
また、前側チャフシーブ101の上方にも、唐箕41からの選別風を送風することができる。具体的には、図3に示すように、唐箕41の前方に配設された開閉扉34を開方することにより、唐箕41からの選別風を前側チャフシーブ101の上方(D方向)に送風することができる。その前側チャフシーブ101の上方への選別風は、開閉扉34の開度を調節部49により調節して、その風量を調整可能としている。
例えば、藁くずの流量が少ない場合または穀粒が乾燥している場合には、唐箕からの選別風の風量を減らし、前側チャフシーブ101の上側への選別風を弱め、選別風によって前側チャフシーブ101を通過する穀粒が分散するのを抑える。
一方、藁くずの流量が多い場合または穀粒が湿っている場合には、唐箕41からの選別風の風量を増やし、前側チャフシーブ101の上側への選別風を強め、前側チャフシーブ101上において穀稈切れなどの大きな藁くずを選別風により除去しながら、穀粒の前側チャフシーブ101への濾過率を高める。
そして、本実施形態におけるコンバインAは、図3に示すように、前側チャフシーブ101の上部に選別網100を配置している。その選別網100は、脱穀物から前記穀粒と前記藁くずと混じっている所定長さの穀稈切れを選別する。すなわち、前側チャフシーブ101の上部において、脱穀物から穀稈切れなどの大きな藁くすが所定大きさの網目107を有する選別網100で粗選別される。また、穀稈切れなどの大きな藁くずが前側チャフシーブ101の各前チャフフィン115と平行な状態で落下しても、前チャフフィン115間に入り込むのを防止できる。これに対して、穀粒と小さな藁くずなどは、選別網100の複数個の網目107を通過し、前側チャフシーブ101の上面に落下する。
この後、前側チャフシーブ101の前チャフフィン115の開度の調整、または、唐箕41からの風量調整により、小さな藁くずを含む穀粒が前側チャフシーブ101を通過してその下方に落下する。その前側チャフシーブ101を通過して選別された穀粒は、揺動選別体32のグレンシーブ64上に落下する。そして、小さな藁くずなどをグレンシーブ64で精選別し、同グレンシーブ64より漏下した精選別された穀粒を一番穀粒として一番穀粒受樋39に受けるようにしている。
また、揺動選別体32を揺動すると、前記粗選別された穀粒を含んだ穀稈切れなどの大きな藁くずなどは、前側チャフシーブ101より篩線103を経由して後側チャフシーブ102に移送される。その後、移送された穀粒と藁くずは、後側チャフシーブ102で粗選別され、同後側チャフシーブ102より漏下した穀粒を二番穀粒として二番穀粒受樋44に受けるようにしている。
以上のように、本実施形態におけるコンバインAは、前側チャフシーブ101の上部に所定大きさの網目107を有する選別網100を備えているので、その選別網100で脱穀物から穀稈切れなどの大きな藁くずを予備的な選別を付加した多段選別となり選別性を向上することができる。すなわち、穀稈切れなどの大きな藁くずが前側チャフシーブ101の各前チャフフィン115間に入り込む前に穀粒と選別して、同前側チャフシーブ101の選別負荷を軽減することができて、選別性能を向上させることができる。
また、前記選別網100は、前側チャフシーブ101の上部においてネジ止めにより着脱自在に配置されている。または、揺動選別体32の側部を開閉扉34で開閉自在にして、選別網100を容易に取り外し自在に設けることができる。このようにして、選別網100の取付構造を簡単にすることができ、作物に応じて選別網100の網目107の変更が簡単に行える。
さらに、前記選別網100は、一番コンベア43の上方に配置されているので、穀稈切れがその重力により一番コンベア43に落ちやすいのを、選別網100により未然にかつ短距離で選別することができる。
この発明の実施の形態における脱穀・選別装置の全体構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態における脱穀・選別装置の全体構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態における脱穀・選別装置の選別部の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態における脱穀・選別装置の選別網の構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態における脱穀・選別装置の選別網の取付構成を示す斜視図である。
符号の説明
A 汎用コンバイン、
5 脱穀部、
6 選別部、
9 原動機部、
43 一番コンベア
100 選別網、
101 前側チャフシーブ。

Claims (1)

  1. 穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部にて脱穀された脱穀物から穀粒を選別する選別部とを具備する脱穀・選別装置において、
    前記脱穀物から穀稈切れを選別する選別網を、前記選別部の前側チャフシーブの直上方に被覆する状態で張設することにより、一番コンベアの上方として前記選別部の上部に配置し、
    前記選別部の唐箕には、後上部を除いて被覆する唐箕ケースを設けるとともに、この唐箕ケースには前下半分に開閉自在の開閉扉を設け、藁くずの流量が多い場合または穀粒が湿っている場合に前記開閉扉を開放して、前記前側チャフシーブの上側へ選別風を送風することにより、前記前側チャフシーブ上の穀稈切れなどの大きな藁くずを選別風により除去しながら、前記前側チャフシーブでの穀粒の濾過率を高めることを特徴とする脱穀・選別装置。
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