JP2002065040A - 選別装置 - Google Patents

選別装置

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JP2002065040A
JP2002065040A JP2000254036A JP2000254036A JP2002065040A JP 2002065040 A JP2002065040 A JP 2002065040A JP 2000254036 A JP2000254036 A JP 2000254036A JP 2000254036 A JP2000254036 A JP 2000254036A JP 2002065040 A JP2002065040 A JP 2002065040A
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Hiroyuki Kondo
博幸 近藤
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ほぐし送り具を設けて精選別部での処理負荷を
低減し、二番還元量を減らして選別系での処理を効率良
く行わせ、三番ロス発生も極力少なくする。 【解決手段】精選別部B2とは別に備えた粗選別部B1
に、受網3Aからの被処理物を受ける前部グレンパン1
2と、前部グレンパン12側から供給された被処理物を
選別するチャフシーブ13とを備えた第1粗選別経路B
11と、その第1粗選別経路11よりも上方位置で、送
塵口30から落下供給される被処理物を受けるほぐし送
り具15と、ほぐし送り具15に引き続いて被処理物を
第1粗選別経路B11の終端よりも後方の排塵口35に
送りながら穀粒を漏下させる網状選別体40で構成され
た第2粗選別経路B12とを備え、かつ、ほぐし送り具
の前方に、第1粗選別経路から上方のほぐし送り具15
に向けて藁屑をすくい上げるように揚上搬送する揚上篩
い線41を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米、麦、大豆など
の農作物を脱穀処理対象とした普通型コンバインやハー
ベスタなどの脱穀機に備えられる選別装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の脱穀機に備えられる選別装置と
しては、脱穀処理部から供給される被処理物を粗選別処
理する粗選別部と、粗選別部を通過した被処理物を受け
てさらに精選別処理する精選別部とを揺動選別ケースに
備えたものが従来より知られている。そして、この種の
選別装置において、粗選別部では、脱穀処理部の受網か
ら漏下した穀物量割合の多い被処理物を主に前部グレン
パン上で受け、脱穀処理部の処理終端における送塵口か
ら排出される藁屑量割合の多い被処理物は、一旦、送塵
口直下に配したほぐし送り具で受けるようにしている。
このほぐし送り具上では、多量の藁屑内に混入している
穀物を、揺動ケースの揺動に伴って被処理物に対するほ
ぐし作用で、ある程度比重分離させた状態としてから落
下送出する。このため、前記受網を通過してほぐし送り
具よりも前方側の粗選別部に供給され、かつ比重選別さ
れながらほぐし送り具の下側を通って後方へ送られる被
処理物に、その上方から前記ほぐし送り具からの落下物
が重なる状態で合流することになる。そして合流した被
処理物を、その後にストローラック上で後方移送しなが
ら選別することにより、被処理物中から穀粒を回収し、
藁屑は送り終端の排塵口から排出するように構成してい
た(例えば、特開平8−37908号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、脱穀処
理部の送塵口から排出される藁屑混入割合の多い被処理
物を、一旦ほぐし送り具で受けた後、ほぐし送り具の下
側を通って後方移送される被処理物と合流させて後方移
送する状態であると、前方箇所で比重選別されて送られ
てくる被処理物の上側に、ほぐし送り具で比重選別され
た新たな被処理物が重なる状態となって、それぞれの比
重選別があまり役に立たず、被処理物量が多いと、合流
した被処理物中からの穀粒の漏下が困難となり、三番ロ
スの発生する要因となり易いものであった。また、ほぐ
し送り具を備えていることで、粗選別部に供給される被
処理物のうち、送塵口から排出される極端に藁屑量の多
い被処理物が精選別部に供給される可能性を少なくし
て、精選別部での処理負荷を低減できる点では有利であ
るが、ほぐし送り具から落下送出された被処理物がほぐ
し送り具の下側を通過して上手側から送られてくる被処
理物に合流することで、被処理物の全体量が急激に増加
し、チャフシーブやストローラックを通して二番物回収
部に回収される箇所へ漏下する藁屑の量も増大するの
で、二番還元される二番物量が多くなって、選別系での
処理量がなかなか低減しないという問題があった。
【0004】本発明の目的は、ほぐし送り具を設けて精
選別部での処理負荷を低減するとともに、二番還元量を
減らして選別系での処理を効率良く行わせ、かつ、三番
ロス発生の可能性を極力少なくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1にかかる発
明〕上記目的を達成するために講じた本発明における選
別装置の技術手段は、脱穀処理部から供給される被処理
物を受けて選別処理する揺動選別ケースに、脱穀処理部
から供給される被処理物を粗選別処理する粗選別部と、
粗選別部を通過した被処理物を受けてさらに精選別処理
する精選別部とを備えた選別装置において、前記粗選別
部に、脱穀処理部から受網を通して落下供給される被処
理物を受け止めて後方送りする前部グレンパンと、その
前部グレンパン側から供給された被処理物を穀物量割合
の多い漏下被処理物と藁屑量の多い非漏下被処理物とに
選別するチャフシーブとを備えた第1粗選別経路と、そ
の第1粗選部よりも上方位置で、前記脱穀処理部の送塵
口から落下供給される被処理物を受け止めて後方送りす
るほぐし送り具と、そのほぐし送り具の終端に引き続い
て前記第1粗選別経路の上方位置で被処理物を機体後部
に向けて送りながら、被処理物中の穀粒を漏下させる網
状選別体によって構成した第2粗選別経路とを備え、前
記第2粗選別経路の搬送終端を排塵口に臨ませて第2粗
選別経路における非漏下非処理物を排塵口から排出する
ように構成するとともに、前記第2粗選別経路の網状選
別体の下方を開放するように、前記第1粗選別経路の搬
送終端を第2粗選別経路の搬送終端よりも搬送方向前方
に位置させ、前記精選別部に、前記チャフシーブ側から
の漏下被処理物を受けて、穀物量割合の多い一番物と、
これよりも穀物量割合の少ない二番物とに選別して次行
程に送るグレンシーブ部を備え、さらに、前記ほぐし送
り具の前方側箇所に、揺動選別ケースの揺動に伴って第
1粗選別経路から上方位置のほぐし送り具に向けて被処
理物中の藁屑をすくい上げるように揚上搬送する揚上篩
い線を設けた点にある。
【0006】上記構成によれば、受網を通過した被処理
物が比重選別される第1粗選別経路に対して、送塵口か
ら排出された被処理物を選別して藁屑を排出処理する第
2粗選別経路が別経路に構成されている。したがって、
両経路上の被処理物は途中では合流されずに別々の搬送
経路をとおって排塵口にまで搬送されるのであるが、そ
のとき、穀流量割合の多い第1粗選別経路での被処理物
に対して、藁屑量の混入割合がきわめて多い送塵口から
の排出被処理物が合流することを避けられ、藁屑量の混
入割合がきわめて多い送塵口からの排出被処理物は、ほ
ぐし送り具で受け止められてそのまま第2選別経路で排
塵口まで搬送されるので、精選別部のみならず二番回収
部に対する漏下物の量も少なくなり、二番還元量が低減
する。また、第1粗選別経路でも、第2粗選別経路で
も、揺動選別ケースの揺動に伴う比重選別処理が行われ
るものであるが、下方の第1粗選別経路では、初めから
藁屑の混入割合が少なく、穀粒の混入割合が多い状態で
の比重選別となる。このため、第1粗選別経路では、比
較的早期のうちに穀粒が漏下して後半部ではその被処理
物の全体量が少なくなっており、この状態で上方の第2
粗選別経路から混入割合の少ない少量の穀粒が漏下して
きても、第1粗選別経路での被処理物の絶対量があまり
多くない状態での選別処理であるから、三番ロスの発生
する可能性は少なくなる。そして、特に本発明では、ほ
ぐし送り具よりも被処理物送り方向での前方側に、揺動
選別ケースの揺動に伴って、第1粗選別経路から上方位
置の第2粗選別経路のほぐし送り具に向けて被処理物中
の藁屑をすくい上げるように揚上搬送する揚上篩い線を
設けてあるので、ほぐし送り具よりも被処理物送り方向
での前方側の第1粗選別経路から、積極的に藁屑量の多
い被処理物を第2選別経路側に導入することができる。
したがって、第1選別経路で処理されなければならない
被処理物量を大きく低減し、チャフシーブ以後で藁屑の
搬送を行っていたストローラックを省略することが可能
となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。
【0008】〔発明の適用環境〕図1は、コンバインに
搭載された脱穀装置を示し、本発明の選別装置は、この
脱穀装置の内部に配設されている。前記脱穀装置は、図
示しない刈取前処理装置で刈取られた穀稈をフィードチ
ェーン1で株元を挟持しながら後方に搬送していく途中
において、その穂先部分に扱胴2よる扱処理を施すよう
に構成しているものである。詳述すると、脱穀装置は、
脱穀部Aと、選別部Bと、回収部Cとを備えている。
【0009】脱穀部Aは、扱室3内に前後軸芯X周りで
回転自在に扱胴2を枢着しているともに、該扱胴2の下
方に扱胴の外周に沿って受網3Aを張設して構成されて
いる。選別部Bは、揺動選別ケース5と、唐箕4と、処
理回転体6と、排塵ファン7とで構成されている。回収
部Cは、一番物回収部を構成する一番物回収用スクリュ
ーコンベア8と、二番物回収部を構成する二番物回収用
スクリューコンベア9と、該二番物回収用スクリューコ
ンベア9で回収された処理物を揺動選別ケース5の前部
側に還元する二番還元装置9Aとを備えて構成されてい
る。
【0010】〔選別装置の全体構成〕本発明の選別装置
は、上述の選別部Bを構成するものである。図1に示す
ように、揺動選別ケース5は、合成樹脂製のケース枠体
5Aを備え、そのケース枠体5A後端部において偏心駆
動機構10によって揺動駆動されるとともに、その前部
側においてガイドローラ11で前後往復動状態で、脱穀
装置の室内壁に案内支持されている。そして、揺動選別
ケース5には、脱穀処理部から供給される被処理物を粗
選別処理する粗選別部B1と、粗選別部B1を通過した
被処理物を受けてさらに精選別処理する精選別部B2と
が備えられている。揺動選別ケース5の後端部上方には
排塵ファン7が配設され、脱穀部A及び選別部Bで発生
する塵埃を吸引しながら機体後部の排塵口35へ送り排
出するように構成されている。
【0011】〔粗選別部〕前記粗選別部B1は、前部グ
レンパン12、チャフシーブ13からなる第1粗選別経
路B11と、チャフシーブ13の上方位置で、扱室3の
終端の送塵口30に対向して、その送塵口30から排出
される被処理物を受け止め、かつチャフシーブ13側へ
の藁屑の落下を抑制しながら処理回転体6との協働で被
処理物を解して後方送りするほぐし送り具15と、その
ほぐし送り具15に引き続いて被処理物を排塵口35ま
で搬送案内する網状選別体40とからなる第2粗選別経
路B12とを備えて構成されている。
【0012】詳述すると、前部グンレンパン12は、受
網3Aからの漏下被処理物及び還元装置9からの被処理
物を受けて後方に搬送しながら比重選別を行うものであ
って、該前部グレンパン12の搬送終端となる後端と、
チャフシーブ13との間には、段差dを設けているとと
もに、前部グンレンパン12から被処理物がチャフシー
ブ13の前部上に落下供給される。唐箕4で起風された
選別風は、唐箕ケース17の後方開口部17aより3方
向に分岐されて供給される。すなわち、図2に示すよう
に、下から順に第1風路F1、第2風路F2、第3風路
F3を形成するようにガイド18,19,20を設けて
いる。第1風路F1及び第2風路F2を通して、グレン
シーブ14からの漏下物やグレンシーブ14自体ひいて
はチャフシーブ13に後方上方向きの主たる選別風を供
給する。
【0013】そして、第3風路F3はさらに上向きの風
路に形成されているのであって、揺動選別ケース5にお
ける前部グレンパン12の前後方向での中間位置からグ
レンシーブ14の前端とにわたって形成される前傾姿勢
の前壁部21に、この第3風路F3からの選別風を導入
するための選別風導入口22を形成している。前壁部2
1の下端から選別風導入口22の下端に至る立ち上がり
壁部分は、グレンシーブ14から被処理物が前方に流出
しないよう阻止するための障壁Sとなっている。この障
壁Sは、単に被処理物の前方流出阻止を行うのみでな
く、揺動選別ケース5の補強部材としても機能する。こ
の選別風導入口22から導入された選別風は、チャフシ
ーブ13とグレンシーブ14との間を通って、また、一
部が前記段差d箇所を通って後方に送風されるのであ
り、それによって、前部グレンパン12の後端からチャ
フシーブ13上への落下被処理物、ならびにチャフシー
ブ13から漏下する被処理物のうちの藁屑等を後方に吹
き飛ばすことになる。
【0014】図2に示すように、前壁部21より前方
で、前記唐箕4が内装されている唐箕ケース17の上面
17bと前部グレンパン12との間に前後方向に通じる
通路が形成されている。この通路を通して前方に選別風
が吹き抜けていかないよう阻止するための遮風体を設け
ている。この遮風体は、樹脂製シート部材で構成した可
撓性シート部材24を、揺動選別ケース5の前端枠部5
aにボルト締結して、下方に垂れた状態で設けて構成し
ている。このとき、可撓性シート部材24の下端縁は、
唐箕ケース17の上面17bに摺接するように構成して
いる。また、図2に示すように、脱穀装置の前壁25
と、揺動選別ケース5の前端枠部5aとの間にある間隙
Kから被処理物が下方に落下しないように規制するため
の第2可撓性シート部材26を揺動選別ケース5の左右
幅にわたってボルト締結され、その遊端部は前壁25に
摺接するものとなっている。尚、可撓性シート部材24
と第2可撓性シート部材26とは、一連のシート部材で
構成されている。
【0015】図1乃至図3に示すように、チャフシーブ
13は、その被処理物送り方向での全体長さ範囲のうち
で、送り方向上手側におけるほぼ4分の3程度の範囲に
可動式のチャフ板27が設けられ、残りの範囲に、固定
式のチャフ板27が設けられている。前記可動式のチャ
フ板27は、帯板部材で構成されるチャフ板27を前後
に所定間隔置きに並置し、揺動選別ケース5に対して左
右に架設されている。可動式の各チャフ板27は、上側
の揺動支点周りで上下揺動自在に支持され、下端側が前
後に長いリンクバー部材LBに対して枢支連結され、リ
ンクバー部材LBを前後移動させることにより、各チャ
フ板27の板面を水平面に対して姿勢変化させ、その各
チャフ板27どうしの間隔を変更するように構成されて
いる。つまり、可動部分の各チャフ板27には、被処理
物量検出センサー31による層厚の検知結果に基づいて
作動する、図外のギヤードモータなどからなる駆動操作
手段によって引き操作されるワイヤー32と、駆動操作
手段による引き方向とは逆方向へアーム部材29を戻し
付勢する引っ張りバネ28とが連結されている。したが
って、被処理物量検出センサー31による被処理物の層
厚の増大に伴って下方に揺動することでチャフ板27同
士の前後の開度を開き側に操作することになるととも
に、被処理物の層厚の減少に伴って、バネ28によって
上方に揺動してチャフ板27同士の前後の開度を閉じ側
に弾性付勢しているから、チャフシーブ13は閉じ側に
姿勢変更することになる。前部グレンパン12からチャ
フシーブ13を経て排塵口35に至る経路が第1粗選別
経路B11を構成するものである。
【0016】上記の第1粗選別経路B11の上方側に形
成される第2粗選別経路B12は次のように構成されて
いる。扱室3の終端部において、受網3Aより漏下しな
かった被処理物が排出される送塵口30に対応する箇所
で、前記チャフシーブ13よりも上方側に離れた位置
に、送塵口30から排出される被処理物を受け止め、か
つチャフシーブ13側への藁屑の落下を抑制しながら処
理回転体6との協働で被処理物を解して後方送りするほ
ぐし送り具15が配設される。このほぐし送り具15に
は、左右に所定間隔をおいてラック部15bと篩い線1
5cとが左右に並設されている。そして、板金製のこの
ほぐし送り具15の前側部分の下面15aは、チャフシ
ーブ13の選別面との上下間隔が前広がりとなるよう
に、前上がり傾斜した構造になっている。また、ほぐし
送り具15の後端下方にはチャフシーブ13の後部側箇
所が臨む状態となっているので、ほぐし送り具15の後
端部から排出される被処理物は、なにもなければチャフ
シーブ13の可動のチャフ板27群のの後端部近く、も
しくは固定されたチャフ板27の並設箇所に落下供給さ
れることになるが、本発明では、前記チャフシーブ13
よりも上方位置で、ほぐし送り具15に引き続いて被処
理物を排塵口35まで搬送案内するように網状選別体4
0が設けられている。
【0017】前記網状選別体40は、ほぐし送り具15
の後端に設けた篩い線15c部分から渡される藁屑を受
け取り可能な箇所から、後方の排塵口35に藁屑を排出
可能な箇所にわたる前後方向の範囲で、上方の排塵ファ
ン7の下方に位置する状態で配設され、前記第1粗選別
経路B11とは別に藁屑を排塵口35に排出する経路を
構成している。この網状選別体40は、精選別部B2の
グレンシーブ14の、穀粒と藁屑とを分別する網目より
は大きく、比較的長い藁屑と短めの藁屑とを分別できる
ように大きさを設定された網目を備えており、一般的な
ストローラックによる選別機能と同等以上の選別機能を
有するように構成されている。
【0018】そして、本発明では、ほぐし送り具15の
前方側で、揺動選別ケース5の揺動に伴って第1粗選別
経路B1から上方位置のほぐし送り具15に向けて被処
理物中の藁屑をすくい上げるように揚上搬送する揚上篩
い線41を設けてある。この場合、すくい取り用の揚上
篩い線41は、前部グレンパン12の後端裏面側に前端
を固定し、後端をほぐし送り具15の始端上面に臨ませ
て設けてあり、かつ階段状に屈曲した形状としてある。
したがって、揺動選別ケース5の揺動運動に伴って、前
部グレンパン12の後端からチャフシーブ上へ落下供給
される過程の被処理物中の長いめの藁屑が揚上篩い線4
1に案内されてほぐし送り具15上に供給搬送されるこ
とになる。つまり、このように揚上篩い線41を設ける
と、第1粗選別経路B11の被処理物中から、長めの藁
屑が、途中で第2粗選別経路B12側へ移されることに
なるので、第1粗選別経路B11での被処理物量をさら
に減少させ、ひいては精選別部B2での処理負荷を軽減
することになる。
【0019】〔精選別部〕揺動選別ケース5におけるチ
ャフシーブ13の下方相当位置には、前部グレンパン1
2の前後方向での中間位置から下向きに延設された前傾
姿勢の前壁部21に引き続く状態で、精選別部としての
グレンシーブ14が設けられている。このグレンシーブ
14は、前端部に波板状部分を有し、これに引き続いて
網状部分を備えたものである。このグレンシーブ14の
前記網状部分の後端部は、図1に示されるように、一番
物回収用スクリューコンベア8と二番物回収用スクリュ
ーコンベア9との境界部近くに配設されていて、この網
状部分の後端に至るまでに網状部分から漏下する被処理
物は一番物回収用スクリューコンベア8に落下案内さ
れ、この網状部分の後端を越えて落下放出される被処理
物は二番物回収用スクリューコンベア9側へ落下するよ
うに構成してある。
【0020】〔別の実施の形態〕 [ 1] ほぐし送り具15の前側に配設する揚上篩い線4
1としては、前部グレンパン12の後端側に一端を固定
したものに限らず、ほぐし送り具15の上面側に一端を
固定し、他端がわを遊端として前部グレンパンの下側、
もしくは上面に近接させて位置させるものであってもよ
い。さらには、揚上篩い線41の前後各端部を前部グレ
ンパン12とほぐし送り具15とのそれぞれに固定し
て、両端が固定された状態としてもよい。 [ 2] 網状選別体40としては、水平姿勢に設置するも
のに限らず、図4に示すように、後方側ほど低くなる後
ろ下がり姿勢に配置してもよい。このように構成する
と、網状選別体40が、揺動選別ケース5の揺動のみよ
らず、傾斜による搬送力を有することになって、よりス
ムースな藁屑排出を行い易い利点がある。 [ 3] また、網状選別体40としては、網に限らず、パ
ンチングメタル、あるいは格子上の部材で構成しても良
い。この網状選別体40は、旧来のストローラックより
は、その選別精度を高めてあり、長い目の藁屑が漏下す
る可能性は少なく構成されているので、その下方にスト
ローラックが存在しなくても、唐箕4による選別風や、
排塵ファン7の吸引作用により、網状選別体40から漏
下した藁屑は排塵口35へ搬送される可能性が高い。 [ 4] 被処理物量の検出は、被処理物の層厚を検出する
処理物量検出センサー31に限らず、被処理物の重量検
出や、扱き処理時のワラ束厚の変化を検出するものであ
っても良い。
【0021】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、受網を
通過した被処理物が比重選別される第1粗選別経路と、
送塵口から排出された被処理物を選別して藁屑を排出処
理する第2粗選別経路との両経路上の被処理物は途中で
は合流されずに別々の搬送経路をとおって排塵口にまで
搬送されるのであるが、そのとき、穀流量割合の多い第
1粗選別経路での被処理物に対して、藁屑量の混入割合
がきわめて多い送塵口からの排出被処理物が合流するこ
とを避けられ、藁屑量の混入割合がきわめて多い送塵口
からの排出被処理物は、ほぐし送り具で受け止められて
そのまま第2選別経路で排塵口まで搬送されるので、精
選別部のみならず二番回収部に対する漏下物の量も少な
くなり、二番還元量が低減する。したがって、精選別部
での処理負荷の低減と、二番回収部での処理負荷の低減
との両負荷を軽減して、全体として各選別部での処理機
能を向上することができる。また、第1粗選別経路で
も、第2粗選別経路でも、揺動選別ケースの揺動に伴う
比重選別処理が行われるものであるが、下方の第1粗選
別経路では、初めから藁屑の混入割合が少なく、穀粒の
混入割合が多い状態での比重選別となる。このため、第
1粗選別経路では、比較的早期のうちに穀粒が漏下して
後半部ではその被処理物の全体量が少なくなっており、
この状態で上方の第2粗選別経路から混入割合の少ない
少量の穀粒が漏下してきても、第1粗選別経路での被処
理物の絶対量があまり多くない状態での選別処理である
から、三番ロスの発生する可能性は少なくなる。
【0022】そして、特に本発明では、ほぐし送り具よ
りも被処理物送り方向での前方側の第1粗選別経路か
ら、被処理物中の藁屑をすくい上げるように揚上搬送す
る篩い線を用いて積極的に藁屑量の多い被処理物を第2
粗選別経路側に導入するので、第1選別経路で処理され
なければならないの被処理物量を大きく低減し、その結
果、チャフシーブ以降で藁屑の搬送を行っていたストロ
ーラックを省略することが可能となり、部品点数の削減
によるコスト低下を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの脱穀装置を示す縦断側面図
【図2】選別部を示す部分断面図
【図3】揺動選別ケース部分の縦断側面図
【図4】揺動選別ケース部分の他の実施の形態を示す縦
断側面図
【符号の説明】
5 揺動選別ケース 7 排塵ファン 12 前部グレンパン 13 チャフシーブ 14 グレンシーブ部 15 ほぐし送り具 30 送塵口 35 排塵口 40 網状選別体 41 揚上篩い線 B1 粗選別部 B2 精選別部 B11 第1粗選別経路 B12 第2粗選別経路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀処理部から供給される被処理物を受
    けて選別処理する揺動選別ケースに、脱穀処理部から供
    給される被処理物を粗選別処理する粗選別部と、粗選別
    部を通過した被処理物を受けてさらに精選別処理する精
    選別部とを備えた選別装置であって、 前記粗選別部に、脱穀処理部から受網を通して落下供給
    される被処理物を受け止めて後方送りする前部グレンパ
    ンと、その前部グレンパン側から供給された被処理物を
    穀物量割合の多い漏下被処理物と藁屑量の多い非漏下被
    処理物とに選別するチャフシーブとを備えた第1粗選別
    経路と、 その第1粗選部よりも上方位置で、前記脱穀処理部の送
    塵口から落下供給される被処理物を受け止めて後方送り
    するほぐし送り具と、そのほぐし送り具の終端に引き続
    いて前記第1粗選別経路の上方位置で被処理物を機体後
    部に向けて送りながら、被処理物中の穀粒を漏下させる
    網状選別体によって構成した第2粗選別経路とを備え、 前記第2粗選別経路の搬送終端を排塵口に臨ませて第2
    粗選別経路における非漏下非処理物を排塵口から排出す
    るように構成するとともに、前記第2粗選別経路の網状
    選別体の下方を開放するように、前記第1粗選別経路の
    搬送終端を第2粗選別経路の搬送終端よりも搬送方向前
    方に位置させ、 前記精選別部に、前記チャフシーブ側からの漏下被処理
    物を受けて、穀物量割合の多い一番物と、これよりも穀
    物量割合の少ない二番物とに選別して次行程に送るグレ
    ンシーブ部を備え、 さらに、前記ほぐし送り具の前方側箇所に、揺動選別ケ
    ースの揺動に伴って第1粗選別経路から上方位置のほぐ
    し送り具に向けて被処理物中の藁屑をすくい上げるよう
    に揚上搬送する揚上篩い線を設けてある選別装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125042A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Yanmar Co Ltd 脱穀・選別装置
KR101269537B1 (ko) * 2010-03-26 2013-06-04 이세키노우키가부시키가이샤 탈곡 장치
CN109874512A (zh) * 2019-01-03 2019-06-14 江苏大学 一种脱出物输送均布装置
CN114931029A (zh) * 2022-06-15 2022-08-23 农业农村部南京农业机械化研究所 一种基于荷重监控进行清筛防堵的分层控杂装置

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