JP2886058B2 - 脱穀装置 - Google Patents
脱穀装置Info
- Publication number
- JP2886058B2 JP2886058B2 JP27513693A JP27513693A JP2886058B2 JP 2886058 B2 JP2886058 B2 JP 2886058B2 JP 27513693 A JP27513693 A JP 27513693A JP 27513693 A JP27513693 A JP 27513693A JP 2886058 B2 JP2886058 B2 JP 2886058B2
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- Japan
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- plate
- chaff
- grain
- waste
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、扱室の送塵口の下方に
藁屑用揺動選別手段を設けた脱穀装置に関する。
藁屑用揺動選別手段を設けた脱穀装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、前記藁屑用揺動選別手段を形成す
るに、例えば特開平５‐１０３５３２号公報に開示され
ているように、ストローラックの搬送始端側にグレンパ
ンを配置して、送塵口から排出されてきた処理物をスト
ローラックでほぐしながら後方に揺動移送し、藁屑から
分離された単粒や枝付き穀粒などの細かい処理物をグレ
ンパンで後方に移送してその下方の精選別経路（グレン
シーブ等で構成される）に落下供給するようにしてい
た。
るに、例えば特開平５‐１０３５３２号公報に開示され
ているように、ストローラックの搬送始端側にグレンパ
ンを配置して、送塵口から排出されてきた処理物をスト
ローラックでほぐしながら後方に揺動移送し、藁屑から
分離された単粒や枝付き穀粒などの細かい処理物をグレ
ンパンで後方に移送してその下方の精選別経路（グレン
シーブ等で構成される）に落下供給するようにしてい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、グレンパンは
ストローラックを通過する細かい藁屑を下方の精選別経
路に落下させない利点があるが、単粒までも後方に送り
出すために、この単粒が精選別経路の後部に供給される
結果、一番回収部に回収されることなく二番物として回
収されてしまう確率が高くなりがちであった。本発明の
目的は、送塵口から送り出される処理物にふくまれる穀
粒（単粒）を藁屑から良好に選別して効率良く回収でき
るようにする点にある。
ストローラックを通過する細かい藁屑を下方の精選別経
路に落下させない利点があるが、単粒までも後方に送り
出すために、この単粒が精選別経路の後部に供給される
結果、一番回収部に回収されることなく二番物として回
収されてしまう確率が高くなりがちであった。本発明の
目的は、送塵口から送り出される処理物にふくまれる穀
粒（単粒）を藁屑から良好に選別して効率良く回収でき
るようにする点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本第１発明の特徴構成
は、扱室の送塵口の下方に藁屑用揺動選別手段を設けた
脱穀装置であって、前記藁屑用揺動選別手段を形成する
に、前下がり傾斜姿勢の複数のチャフプレートを搬送方
向に所定間隔を隔てて並設し、このチャフプレートに、
夫々のチャフプレートの上端より低い位置から前記上端
を越えた上方にまで処理物を持上げ移送する作用部を有
したストローラック板を設けてあることにある。
は、扱室の送塵口の下方に藁屑用揺動選別手段を設けた
脱穀装置であって、前記藁屑用揺動選別手段を形成する
に、前下がり傾斜姿勢の複数のチャフプレートを搬送方
向に所定間隔を隔てて並設し、このチャフプレートに、
夫々のチャフプレートの上端より低い位置から前記上端
を越えた上方にまで処理物を持上げ移送する作用部を有
したストローラック板を設けてあることにある。
【０００５】本第２発明の特徴構成は、請求項１に記載
のものにおいて、前記ストローラック板は、前記各チャ
フプレート毎に個別に設けてあることにある。
のものにおいて、前記ストローラック板は、前記各チャ
フプレート毎に個別に設けてあることにある。
【０００６】本第３発明の特徴構成は、請求項２に記載
のものにおいて、前記ストローラック板は、搬送方向で
の前後に相隣る位置のストローラック板どうしの作用部
が搬送方向前後に重複するように配置されていることに
ある。
のものにおいて、前記ストローラック板は、搬送方向で
の前後に相隣る位置のストローラック板どうしの作用部
が搬送方向前後に重複するように配置されていることに
ある。
【０００７】
【作用】第１発明の特徴構成によると、扱室の送塵口か
ら排出された処理物が、前下がり傾斜姿勢の複数の搬送
方向に並設されたチャフプレート上に供給されるととも
に、チャフプレート夫々の上端よりも低い位置から前記
上端を越えた上方にまで処理物を持上げ移送する作用部
を有するストローラック板によって、チャフプレート間
に入り込んだ藁屑が下方に漏下することを抑制し、さら
に、その藁屑を後方に移送して、精選別部へ藁屑が混入
することを抑制できることになる。そして 、送塵口から
の処理物に含まれる穀粒はチャフプレート間から下方に
漏下させることができるので、藁屑の落下を十分に抑制
した状態で穀粒を良好に選別落下させることができ、送
塵口からの処理物に含まれる穀粒を一番物として効率良
く回収できる。
ら排出された処理物が、前下がり傾斜姿勢の複数の搬送
方向に並設されたチャフプレート上に供給されるととも
に、チャフプレート夫々の上端よりも低い位置から前記
上端を越えた上方にまで処理物を持上げ移送する作用部
を有するストローラック板によって、チャフプレート間
に入り込んだ藁屑が下方に漏下することを抑制し、さら
に、その藁屑を後方に移送して、精選別部へ藁屑が混入
することを抑制できることになる。そして 、送塵口から
の処理物に含まれる穀粒はチャフプレート間から下方に
漏下させることができるので、藁屑の落下を十分に抑制
した状態で穀粒を良好に選別落下させることができ、送
塵口からの処理物に含まれる穀粒を一番物として効率良
く回収できる。
【０００８】第２発明の特徴構成によると、ストローラ
ック板は、各チャフプレート毎に個別に設けてあること
で、例えば前後のチャフプレートに連結するようにスト
ローラック板を設けるものに比較して、チャフプレート
の姿勢を各別に可動調整できることになって、各種条件
に応じてチャフプレートでの処理物漏下用の開度調整を
行うことも可能となる。
ック板は、各チャフプレート毎に個別に設けてあること
で、例えば前後のチャフプレートに連結するようにスト
ローラック板を設けるものに比較して、チャフプレート
の姿勢を各別に可動調整できることになって、各種条件
に応じてチャフプレートでの処理物漏下用の開度調整を
行うことも可能となる。
【０００９】第３発明の特徴構成によると、搬送方向の
前後に相隣る位置のストローラック板は、その作用部が
搬送方向で前後に重複するように配置されているから、
このストローラック板と各チャフプレートとによって囲
まれる状態で、穀粒漏下用の枡目がおおよそできること
になって、藁屑の各チャフプレート間からの落下をスト
ローラック板により十分に抑制した状態で穀粒を各チャ
フプレート間から良好に選別落下させることができる。
前後に相隣る位置のストローラック板は、その作用部が
搬送方向で前後に重複するように配置されているから、
このストローラック板と各チャフプレートとによって囲
まれる状態で、穀粒漏下用の枡目がおおよそできること
になって、藁屑の各チャフプレート間からの落下をスト
ローラック板により十分に抑制した状態で穀粒を各チャ
フプレート間から良好に選別落下させることができる。
【００１０】
【発明の効果】その結果、送塵口からの処理物に含まれ
る穀粒を藁屑から良好に選別して効率良く回収できる、
穀粒回収能力において優れた脱穀装置を提供できるよう
になった。
る穀粒を藁屑から良好に選別して効率良く回収できる、
穀粒回収能力において優れた脱穀装置を提供できるよう
になった。
【００１１】
【実施例】図１に示すように、クローラ式走行装置１を
備えた走行機体の前部に刈取部２を油圧シリンダ３によ
り支点４周りに揺動昇降操作自在に連結するとともに、
走行機体上に脱穀装置７、グレンタンク１１、および搭
乗運転部１２を搭載し、前記刈取部２に植立穀稈引起こ
し装置５、刈刃６、刈取穀稈を脱穀フィードチェーン９
に送る搬送装置８等を装備して自脱型コンバインを構成
してある。
備えた走行機体の前部に刈取部２を油圧シリンダ３によ
り支点４周りに揺動昇降操作自在に連結するとともに、
走行機体上に脱穀装置７、グレンタンク１１、および搭
乗運転部１２を搭載し、前記刈取部２に植立穀稈引起こ
し装置５、刈刃６、刈取穀稈を脱穀フィードチェーン９
に送る搬送装置８等を装備して自脱型コンバインを構成
してある。
【００１２】脱穀装置７を図２に示すように構成してあ
る。つまり、扱室１３内に扱胴１４を機体前後方向軸芯
周りで駆動回転自在に設け、扱室１３と選別部１０の間
に受網１７を設け、受網１７の後方に受網１７を漏下し
ない処理物を扱室１３から送り出す送塵口１６を形成し
てある。
る。つまり、扱室１３内に扱胴１４を機体前後方向軸芯
周りで駆動回転自在に設け、扱室１３と選別部１０の間
に受網１７を設け、受網１７の後方に受網１７を漏下し
ない処理物を扱室１３から送り出す送塵口１６を形成し
てある。
【００１３】選別部１０に揺動選別ケース１８、風選用
唐箕１９、１番物回収用スクリューコンベア２２、２番
物回収用スクリューコンベア２３、排風機２４を設け、
受網１７を漏下した処理物および送塵口１６から排出さ
れた処理物を揺動選別ケース１８により後方に揺動移送
しながら篩い選別および風選別処理し、穀粒（単粒）を
１番物回収用スクリューコンベア２２からグレンタンク
１１に回収するとともに、選別不十分な２番物を２番物
回収用スクリューコンベア２３から図示しない還元装置
によって揺動選別ケース１８の前部に送るように構成し
てある。また、揺動選別ケース１８には、前部グレンパ
ン２１、その後側に連なる開度調節可能な粗選別用のチ
ャフシーブ２８、その下方に位置する精選別用のグレン
シーブ２９、送塵口１６の下方に位置する藁屑用揺動選
別手段１５、その後方に連なる排藁排出用ストローラッ
ク３２を設けてある。
唐箕１９、１番物回収用スクリューコンベア２２、２番
物回収用スクリューコンベア２３、排風機２４を設け、
受網１７を漏下した処理物および送塵口１６から排出さ
れた処理物を揺動選別ケース１８により後方に揺動移送
しながら篩い選別および風選別処理し、穀粒（単粒）を
１番物回収用スクリューコンベア２２からグレンタンク
１１に回収するとともに、選別不十分な２番物を２番物
回収用スクリューコンベア２３から図示しない還元装置
によって揺動選別ケース１８の前部に送るように構成し
てある。また、揺動選別ケース１８には、前部グレンパ
ン２１、その後側に連なる開度調節可能な粗選別用のチ
ャフシーブ２８、その下方に位置する精選別用のグレン
シーブ２９、送塵口１６の下方に位置する藁屑用揺動選
別手段１５、その後方に連なる排藁排出用ストローラッ
ク３２を設けてある。
【００１４】次に、前記藁屑用揺動選別手段１５の具体
構成を説明する。 （実施例１） 図３及び図４に示すように、複数の固定式チャフプレー
ト１５ａを前後方向に並設し、チャフプレート１５ａ夫
々の上面にその左右方向に並べてストローラック板１５
ｂを付設し、ストローラック板１５ｂのうち前後に隣接
するものどうしを平面視で重複させてある。又、各スト
ローラック板１５ｂは、図２乃至図４に示すように、各
チャフプレート１５ａ夫々の上端より低い位置から前記
上端を越えた上方にまで処理物を後方に移送する作用部
を有するように構成している。つまり、チャフプレート
１５ｂとその上面のストローラック板１５ｂによって、
藁屑搬送能力の優れた領域に平面視で穀粒漏下が可能な
枡目を形成し、藁屑の落下を抑制した状態で穀粒を良好
にその下方のグレンシーブ２９上に選別落下させ、送塵
口１６からの処理物に含まれる穀粒を一番物として効率
良く回収するように構成してある。
構成を説明する。 （実施例１） 図３及び図４に示すように、複数の固定式チャフプレー
ト１５ａを前後方向に並設し、チャフプレート１５ａ夫
々の上面にその左右方向に並べてストローラック板１５
ｂを付設し、ストローラック板１５ｂのうち前後に隣接
するものどうしを平面視で重複させてある。又、各スト
ローラック板１５ｂは、図２乃至図４に示すように、各
チャフプレート１５ａ夫々の上端より低い位置から前記
上端を越えた上方にまで処理物を後方に移送する作用部
を有するように構成している。つまり、チャフプレート
１５ｂとその上面のストローラック板１５ｂによって、
藁屑搬送能力の優れた領域に平面視で穀粒漏下が可能な
枡目を形成し、藁屑の落下を抑制した状態で穀粒を良好
にその下方のグレンシーブ２９上に選別落下させ、送塵
口１６からの処理物に含まれる穀粒を一番物として効率
良く回収するように構成してある。
【００１５】（実施例２） 図５に示すように、複数の固定式チャフプレート１５ａ
を前後方向に並設し、チャフプレート１５ａ夫々の上面
にその長手方向に並べてストローラック板１５ｂを付設
し、チャフプレート１５ａのうち前後に隣接するものの
ストローラック板１５ｂを、互いにチャフプレート１５
ａの左右方向での位相が相違する状態で、平面視で互い
に入り込み配置してある。つまり、従来のグレンパンに
代えてチャフプレート１５ａを前後方向に並設し、チャ
フプレート１５ａとその上面のストローラック板１５ｂ
によって、藁屑搬送能力の優れた領域に平面視で穀粒漏
下が可能な曲がりくねった落下口を形成し、藁屑の落下
を抑制した状態で穀粒を良好にその下方のグレンシーブ
２９上に選別落下させ、送塵口１６からの処理物に含ま
れる穀粒を一番物として効率良く回収するように構成し
てある。
を前後方向に並設し、チャフプレート１５ａ夫々の上面
にその長手方向に並べてストローラック板１５ｂを付設
し、チャフプレート１５ａのうち前後に隣接するものの
ストローラック板１５ｂを、互いにチャフプレート１５
ａの左右方向での位相が相違する状態で、平面視で互い
に入り込み配置してある。つまり、従来のグレンパンに
代えてチャフプレート１５ａを前後方向に並設し、チャ
フプレート１５ａとその上面のストローラック板１５ｂ
によって、藁屑搬送能力の優れた領域に平面視で穀粒漏
下が可能な曲がりくねった落下口を形成し、藁屑の落下
を抑制した状態で穀粒を良好にその下方のグレンシーブ
２９上に選別落下させ、送塵口１６からの処理物に含ま
れる穀粒を一番物として効率良く回収するように構成し
てある。
【００１６】〔別実施例〕 藁屑用揺動選別手段１５におけるチャフプレート１５ｂ
を、その前方のチャフシーブ２８と連動する開度調節式
に構成してもよい。
を、その前方のチャフシーブ２８と連動する開度調節式
に構成してもよい。
【００１７】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】コンバインの全体側面図
【図２】脱穀装置の縦断側面図
【図３】実施例１の藁屑用揺動選別手段を示す平面図
【図４】実施例１の藁屑用揺動選別手段の要部を示す斜
視図
視図
【図５】実施例２の藁屑用揺動選別手段を示す平面図
１３ 扱室 １５ 藁屑用揺動選別手段 １５ａ ストローラック １５ｂ チャフプレート １５ｃ ストローラック板 １６ 送塵口
Claims (3)
- 【請求項１】 扱室（１３）の送塵口（１６）の下方に
藁屑用揺動選別手段（１５）を設けた脱穀装置であっ
て、前記藁屑用揺動選別手段（１５）を形成するに、前
下がり傾斜姿勢の複数のチャフプレート（１５ａ）を搬
送方向に所定間隔を隔てて並設し、このチャフプレート
（１５ａ）に、夫々のチャフプレート（１５ａ）の上端
より低い位置から前記上端を越えた上方にまで処理物を
持上げ移送する作用部を有したストローラック板（１５
ｂ）を設けてある脱穀装置。 - 【請求項２】 前記ストローラック板（１５ｂ）は、前
記各チャフプレート（１５ａ）毎に個別に設けてある請
求項１に記載の脱穀装置。 - 【請求項３】 前記ストローラック板（１５ｂ）は、搬
送方向での前後に相隣る位置のストローラック板（１５
ｂ）どうしの作用部が搬送方向前後に重複するように配
置されている請求項２に記載の脱穀装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27513693A JP2886058B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27513693A JP2886058B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 脱穀装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07123843A JPH07123843A (ja) | 1995-05-16 |
| JP2886058B2 true JP2886058B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=17551199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27513693A Expired - Lifetime JP2886058B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2886058B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP27513693A patent/JP2886058B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07123843A (ja) | 1995-05-16 |
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