JP6758217B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、扱胴と前記扱胴の下方に設けられた受網との間に扱処理空間が形成されている脱穀装置と、前記脱穀装置の後側に設けられ、前記脱穀装置による脱穀処理後の排ワラの細断処理を行う排ワラ細断装置とが備えられているコンバインに関する。
従来のコンバインに備えられる排ワラ細断装置は、脱穀装置側の端部に脱穀装置から排出される排ワラ屑等を受け入れるために大きく開口する状態で投入口が形成され、投入口の後下側には細断された排ワラを外部に放出する細断物放出口が形成され、さらに、投入口と細断物放出口との間に、横軸芯周りで回転する複数の回転刃と位置固定の複数の固定刃とによって細断する細断部が備えられている。投入口は、扱処理空間からの排ワラ屑だけでなく、扱処理空間の下部に設けられた選別部にて選別された排ワラを受け入れるように大きく開口されている。
そして、細断部を上側から覆うカバーは、脱穀装置側の端部から回転刃の外周端部の回転軌跡の最上端位置よりも機体後部側に位置する箇所にわたって、細断部の上方を大きく開放する状態となっている。又、細断部の下方に位置して、固定刃が設けられるとともに排ワラ屑を後方に案内する下部案内板は、緩やかな後下がりの傾斜姿勢に設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−14298号公報
上記従来構成では、扱処理空間の後端部から排出された排ワラが排ワラ細断装置に投入される際に、細断部による細断処理が円滑に行われずに、排ワラが投入口付近で滞留してしまうことがあった。
説明を加えると、脱穀装置側の端部から回転刃の外周端部の回転軌跡の最上端位置よりも機体後部側に位置する箇所にわたって、細断部の上方が大きく開放されているから、扱処理空間の後端部から排出された排ワラが、回転刃の外周端部の回転軌跡の上部側箇所において、高速で回転する回転刃によって弾かれて浮き上がり、細断部の上方側の空間に滞留し勝ちになる。又、扱処理空間の後端部と、下部案内板との間は大きく間隔が開いており、細断部の上方側だけでなく細断部の機体前部側にも開放された空間が形成されるので、扱処理空間の後端部から排出された排ワラが、この箇所にも滞留し勝ちになる。
その結果、排ワラが投入口付近で滞留してしまい、細断部における回転刃と固定刃との協働による細断作用部に向けて排ワラが円滑に送り込まれず、排ワラの細断処理が良好に行えないおそれがあった。
そこで、扱処理空間から排出された排ワラの細断処理を良好に行えるようにすることが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、扱胴と前記扱胴の下方に設けられた受網との間に扱処理空間が形成されている脱穀装置と、
前記脱穀装置の後側に設けられ、前記脱穀装置による脱穀処理後の排ワラの細断処理を行う排ワラ細断装置と、が備えられ、
前記排ワラ細断装置に、前記扱処理空間の後端部に形成されて排ワラが投入される投入口と、前記投入口の後下側に位置し、細断された排ワラを外部に放出する細断物放出口と、複数の固定刃が設けられ、かつ、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって設けられた流下案内板と、複数の回転刃が設けられ、かつ、前記流下案内板の上側において横向き軸芯周りで回転し、前記投入口から投入された排ワラを、前記流下案内板との間に掻き込んで前記複数の回転刃と前記複数の固定刃とによって細断する細断部と、前記細断部を上側から覆う箱形状のカバーと、が備えられ、
前記流下案内板は、側面視で、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって直線状に延ばされ、
前記細断部の外周部における排ワラ移送方向での前記投入口側に位置する部分のうち、前記横向き軸芯よりも排ワラ移送方向での前記投入口側であって且つ側面視で前記横向き軸芯に対して前記流下案内板とは反対側の部分が、前記カバーの天井部材における排ワラ移送方向上手側端部によって覆われており、
前記天井部材の前端は、前後方向で、前記横向き軸芯よりも前側且つ前記回転刃の外周端部の回転軌跡の前端よりも後側に位置している点にある。
投入口の下端部から細断物放出口にわたって直線状に延びる状態で流下案内板が設けられる。扱処理空間の後端部から排出された排ワラは、流下案内板による直線状の案内経路に沿って円滑に案内される。
細断部の外周部における投入口側に位置する部分のうち、横向き軸芯よりも投入口側であって且つ流下案内板とは反対側の部分(以下、投入口側で且つ流下案内板とは反対側の部分という)が、カバーの天井部材によって覆われている。一方、細断部の外周部における投入口側に位置する部分のうち、横向き軸芯よりも投入口側であって且つ流下案内板に近い側の部分(以下、投入口側で且つ流下案内板に近い側の部分という)は、カバーで覆われていない。
上記したようにカバーで覆われていない部分、すなわち、投入口側で且つ流下案内板に近い側の部分は、回転刃が流下案内板に向けて近づくように下向きに回転する領域である。扱処理空間の後端部から排出された排ワラは、この部分を通して細断部に案内されるので、案内される排ワラは、回転する回転刃によって円滑に掻き込まれて、回転刃と固定刃とにより細断処理される。
又、投入口側で且つ流下案内板とは反対側の部分は、回転刃の外周端部の回転軌跡の上部側箇所に対応する部分であるが、この部分がカバーによって覆われるので、この部分においては、投入された排ワラが細断部に供給されないので滞留のおそれはない。
従って、扱処理空間から排出された排ワラの細断処理を良好に行えるようにすることが可能となった。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、扱胴と前記扱胴の下方に設けられた受網との間に扱処理空間が形成されている脱穀装置と、
前記脱穀装置の後側に設けられ、前記脱穀装置による脱穀処理後の排ワラの細断処理を行う排ワラ細断装置と、が備えられ、
前記排ワラ細断装置に、前記扱処理空間の後端部に形成されて排ワラが投入される投入口と、前記投入口の後下側に位置し、細断された排ワラを外部に放出する細断物放出口と、複数の固定刃が設けられ、かつ、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって設けられた流下案内板と、複数の回転刃が設けられ、かつ、前記流下案内板の上側において横向き軸芯周りで回転し、前記投入口から投入された排ワラを、前記流下案内板との間に掻き込んで前記複数の回転刃と前記複数の固定刃とによって細断する細断部と、前記細断部を上側から覆う箱形状のカバーと、が備えられ、
前記流下案内板は、側面視で、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって直線状に延ばされ、
前記細断部の外周部における排ワラ移送方向での前記投入口側に位置する部分のうち、前記横向き軸芯よりも排ワラ移送方向での前記投入口側であって且つ側面視で前記横向き軸芯に対して前記流下案内板とは反対側の部分が、前記カバーの天井部材における排ワラ移送方向上手側端部によって覆われており、
前記固定刃は、前記流下案内板のうち前記回転刃の外周端部が最接近する箇所よりも排ワラ移送方向の下手側の箇所に設けられている点にある。
投入口の下端部から細断物放出口にわたって直線状に延びる状態で流下案内板が設けられる。扱処理空間の後端部から排出された排ワラは、流下案内板による直線状の案内経路に沿って円滑に案内される。
細断部の外周部における投入口側に位置する部分のうち、横向き軸芯よりも投入口側であって且つ流下案内板とは反対側の部分(以下、投入口側で且つ流下案内板とは反対側の部分という)が、カバーの天井部材によって覆われている。一方、細断部の外周部における投入口側に位置する部分のうち、横向き軸芯よりも投入口側であって且つ流下案内板に近い側の部分(以下、投入口側で且つ流下案内板に近い側の部分という)は、カバーで覆われていない。
上記したようにカバーで覆われていない部分、すなわち、投入口側で且つ流下案内板に近い側の部分は、回転刃が流下案内板に向けて近づくように下向きに回転する領域である。扱処理空間の後端部から排出された排ワラは、この部分を通して細断部に案内されるので、案内される排ワラは、回転する回転刃によって円滑に掻き込まれて、回転刃と固定刃とにより細断処理される。
又、投入口側で且つ流下案内板とは反対側の部分は、回転刃の外周端部の回転軌跡の上部側箇所に対応する部分であるが、この部分がカバーによって覆われるので、この部分においては、投入された排ワラが細断部に供給されないので滞留のおそれはない。
従って、扱処理空間から排出された排ワラの細断処理を良好に行えるようにすることが可能となった。
本構成によれば、回転刃によって排ワラを持ち回りしながら、流下案内板と回転刃の外周端部とが最接近する箇所にまで案内されると、回転刃と流下案内板との間の狭い隙間で挟まれた状態となる。そして、上記したような最接近する箇所よりも排ワラ移送方向の下手側の箇所に固定刃を設けるようにしたから、狭い領域に寄せ集められた排ワラに対して固定刃が効率よく作用するものとなり切断効率が良いものになる。
本発明においては、前記天井部材は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の最上端位置に近接する位置から、前方へ向けて水平状態、又は、前下がり状態で延びていると好適である。
本構成によれば、カバーの天井部材は、回転刃の外周端部の回転軌跡に近づけるとともに、その回転軌跡に最も近い位置から前方へ向けて水平状態、又は、前下がり状態で延びている。尚、ここでいう水平状態とは、水平状態からわずかに傾斜しているが水平状態に近い略水平である状態も含む。
回転刃の外周端部の回転軌跡の上部側箇所は、高速で回転する回転刃によって排ワラが弾かれるおそれが大きい。しかし、本構成では、当該箇所が、水平姿勢又は前下がり姿勢のカバーによって覆われるので、排ワラが滞留することを確実に回避できる。
本発明においては、前記天井部材は、排ワラ移送方向において、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の上手側端部よりも上手側まで延びていると好適である。
本構成によれば、投入口側で且つ流下案内板とは反対側の部分、すなわち、回転刃の外周端部の回転軌跡の上部側箇所に対応する部分に対して、投入口から投入されてワラ移送方向に沿って移送される排ワラが入り込もうとしても、排ワラ移送方向において、回転する回転刃よりも先にカバーの前端部にて受止められることになり、排ワラが入り込むことを確実に回避できる。
本発明においては、前記受網の下側に、前記受網を漏下した脱穀処理物を選別処理して穀粒と塵埃とに選別するとともに塵埃を後部の排塵口から外部に排出する選別部が備えられ、
前記流下案内板は前記排塵口の上方を通過する状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、流下案内板は排塵口の上方を通過するので、排塵口から外部に排出される選別後の塵埃は、流下案内板にて案内されることはなく、流下案内板の下方側を通して外部にそのまま排出される。
選別部にて発生する塵埃は排ワラ細断装置に供給されることなく、そのまま外部に排出されるので、排ワラ細断装置の駆動負荷を軽減することができる。
本発明においては、前記選別部に、塵埃を風選別するため選別風を生起する唐箕が備えられ、
前記唐箕により生起された風は、前記排塵口を通り、前記流下案内板の下方を通過すると好適である。
本構成によれば、唐箕によって生起された風は、選別部にて脱穀処理物に作用して塵埃と穀粒とに選別して、塵埃を排塵口を通して外部に排出させる。排塵口を通過した後の風は、流下案内板の下方を通過する状態で後下がり方向に案内されるので、排ワラ細断装置より排出される細断処理物の流れの邪魔になることがない。
本発明においては、前記固定刃に、取付用の基部と、前記基部から上方に延設されるとともに切断用の刃が形成された切断作用部とが備えられ、
前記流下案内板のうち前記固定刃が取り付けられた固定刃取付箇所に対して排ワラ移送方向上手側に近接する箇所に、前記基部の上下高さよりも高い前上がりの段差が形成されていると好適である。
本構成によれば、排ワラは、流下案内板における固定刃取付箇所に対して排ワラ移送方向上手側に位置する領域に沿って流下案内されて固定刃にて切断作用を受ける。固定刃における基部には切断用の刃が形成されていないので基部には切断機能がない。そして、固定刃取付箇所に対して排ワラ移送方向上手側に近接する箇所に段差が形成されているので、流下案内されて段差を通過した排ワラは、固定刃の切断作用部に対してのみ接触して、基部に接触しない状態で固定刃にて切断作用を受ける。
従って、固定刃を流下案内板に取付けるために必要となる基部に対して排ワラが接触することにより切断ミスを起すことを回避して、良好に細断処理を行うことが可能となった。
本発明においては、前記流下案内板の下側に、機体横幅方向に沿って延びる補強部材が備えられ、
前記補強部材は、前記流下案内板の裏面のうち、前記固定刃が取り付けられた固定刃取付箇所に対応する位置に設けられていると好適である。
本構成によれば、流下案内板における固定刃取付箇所に対応する位置に補強部材が備えられるので、固定刃を強固に支持して耐久性の向上を図り、良好な細断処理を長期にわたって行うことが可能となる。
本発明においては、前記細断部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の最上端位置が、前記受網の最下端位置よりも高い位置になるように設けられていると好適である。
本構成によれば、細断部は、回転刃の外周端部の回転軌跡の最上端位置が、受網の最下端位置よりも高い位置にある。すなわち、細断部が受網に対して前後方向視で重なり合う状態で相対的に高い位置に設けられるので、細断部を有する排ワラ処理装置が地面からの地上高が高い位置に設けられることになる。その結果、細断処理された細断処理物が排出された後に空中で拡散され易いものとなり、圃場にできるだけ散らばった状態で排ワラを放出することができる。
本発明においては、前記扱胴は、前記受網よりも後側に長く構成され、
前記投入口は、前記扱胴の後端部と前記受網の後端部とに亘る状態で形成されていると好適である。
本構成によれば、投入口においては、扱処理空間にて脱穀処理された後の排ワラは、受網の後端部から排出されるが、この投入口の上方には扱胴が存在するので、扱胴の回転に伴って排ワラを勢いよく投入口から排出させることができる。
本発明においては、前記流下案内板に、前記受網を支持する受網支持部から後下方に延びる第一流下部材と、前記第一流下部材に連なるように前記カバーに支持され、側面視で後下方に延びる第二流下部材とが備えられていると好適である。
本構成によれば、扱処理空間にて脱穀処理された後の排ワラは、第一流下部材によって案内され、さらに、それに引き続いて第一流下部材に連なる第二流下部材によって案内される。第一流下部材は、受網支持部から後下方に延びる状態で設けられるので、排ワラは扱処理空間から滞留することなく滑らかに第一流下部材に向けて案内することができる。また、箱形状に設けられて細断部を支持するカバーに第二流下部材が備えられるので、第二流下部材を細断部に近づけた状態で安定的に支持することができる。
本発明においては、前記天井部材は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡に近接する状態で、前記細断部を後上側から覆っており、
前記天井部材の後部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡から離間するように後部側に向けて延びていると好適である。
本構成によれば、細断部を上側から覆うカバーの天井部材は、排ワラ移送方向上手側部分、すなわち、投入口に近い側が、回転刃の外周端部の回転軌跡に近接する状態で細断部を後上側から覆っている。一方、天井部材の後部、すなわち、細断物放出口に近い側が、回転刃の外端回転軌跡から離間するように後部側に向けて延びており、大きく開放された状態となっている。
細断部における回転刃と流下案内板に備えられた固定刃とにより細断された排ワラが、回転刃の回転力により接線方向に放出される。そのとき、大きく開放されている細断物放出口に近い側の空間を通過した排ワラが天井部材の後部にて受止められて、細断物放出口から排出される。
細断物放出口に近い側の空間を通過したのち、回転刃によって持ち回り状態で移動しようとしても、天井部材が回転刃の外周端部の回転軌跡に近接する状態で細断部を覆っているので、細断された排ワラが回転刃により持ち回り状態で移動して、細断部と天井部材との間に滞留することが阻止される。
本発明においては、前記流下案内板の排ワラ移送方向下手側に、前記細断部によって細断された排ワラを、機体横幅方向での排出方向を規制しながら流下案内するガイド部が備えられていると好適である。
本構成によれば、細断部にて細断された排ワラが、機体横幅方向での排出方向を規制する状態でガイド部によって流下案内される。例えば、圃場の未刈領域に植立している未刈作物から離間するように排出方向を規制して、次回の刈取作業を良好に行えるようにしたり、走行車輪あるいはクローラ走行装置等の車体の走行装置から離間するように排出方向を規制して、走行装置の作動を阻害しないようにすることができる。
本発明においては、前記天井部材の排ワラ移送方向下手側端部に、上下方向に沿って延びる縦壁部が備えられ、
前記ガイド部の後側の対向する位置に、前記縦壁部の下部に連なって上下方向に沿って下方に向けて延びる延長縦壁部が備えられていると好適である。
本構成によれば、細断された排ワラが、回転刃の回転力により接線方向に放出される排ワラが縦壁部によって受止められてその位置から下方に落下する。例えば、天井部材の排ワラ移送方向下手側端部が斜め姿勢であれば、それに受止められた排ワラは、その傾斜面によって斜め方向に案内されて、飛散する範囲が広くなり過ぎる不利があるが、上記構成によれば、このような不利を回避して、飛散する範囲を狭い範囲に抑えた状態で圃場に放出させることができる。
縦壁部の下部に連なって下方に向けて延びる延長縦壁部が備えられているから、回転刃の回転力により接線方向に放出される排ワラ、並びに、ガイド部によって案内される排ワラは、縦壁部及びそれに続く延長縦壁部によって受止められて確実に下方に落下案内される。
本発明においては、前記天井部材の排ワラ移送方向下手側に、前記細断部によって細断された排ワラを、機体横幅方向の中央側に案内するガイド部が備えられていると好適である。
本構成によれば、排ワラがガイド部によって機体幅方向の中央側に案内されることにより、排ワラを機体後方の既刈り地に落下させ易くなる。
本発明においては、前記カバーに、前記回転刃の外周端部の回転軌跡に近接する状態で前記細断部を覆う本体部と、前記本体部の後部から後方に向けて延びる延出部と、が備えられ、
前記ガイド部は、前記本体部内に入り込む状態で前記延出部に備えられていると好適である。
本構成によれば、排ワラが本体部の後部から延出部によって後方に向けて案内されながら外部に排出されることになる。これにより、細断後の排ワラを外部にスムーズに排出することができる。また、ガイド部をできるだけ排ワラ移送方向上手側の位置で排ワラに作用させることにより、排ワラを機体幅方向のできるだけ中央側に案内することができる。
本発明においては、前記排ワラ細断装置に、前記流下案内板の下端部から前記回転刃の下方を通って後方に向けて延びる放出案内板が備えられていると好適である。
本構成によれば、排ワラが流下案内板によって流下案内された後、流下案内板の下端部から放出案内板によって後方に向けて案内されながら外部に排出されることになる。これにより、細断後の排ワラを外部にスムーズに排出することができる。
本発明においては、前記放出案内板は、前記横向き軸芯よりも後側まで延びていると好適である。
本構成によれば、排ワラを放出案内板によって、より後方の位置まで案内することができる。
本発明においては、前記放出案内板は、機体前後方向において、前記横向き軸芯と、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の後端との間まで延びていると好適である。
本構成によれば、放出案内板の前後長を抑えつつ、排ワラを放出案内板によって、より後方の位置まで案内することができる。
本発明においては、前記天井部材の後部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡から離間するように後部側に向けて延びており、
前記天井部材の後部は、後下がりに傾斜し、かつ、前記天井部材の後端が前記放出案内板の後端と略同じ高さ位置になるように設けられていると好適である。
本構成によれば、排ワラが後下がりに傾斜する天井部材に沿って、放出案内板の後端と略同じ高さ位置に位置する天井部材の後端まで流れることになる。これにより、排ワラが略同じ高さ位置でスムーズに案内されるようにしつつ、排ワラを低い位置まで案内することができる。
本発明においては、前記天井部材の後部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡から離間するように後部側に向けて延びており、
前記天井部材の後部は、後下がりに傾斜し、かつ、前記天井部材の後端が前記放出案内板の後端よりも低い位置になるように設けられていると好適である。
本構成によれば、排ワラが後下がりに傾斜する天井部材に沿って、放出案内板の後端よりも低い位置に位置する天井部材の後端まで流れることになる。これにより、排ワラをより低い位置まで案内することができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 脱穀装置の縦断背面図である。 排ワラ細断装置の縦断側面図である。 流下案内板の縦断側面図である。 別実施形態に係る排ワラ細断装置の縦断面図である。 別実施形態に係る排ワラ細断装置の背面図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態について図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1,2に、稲や麦などを収穫対象とする普通型コンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置2を装備した走行機体を備え、その走行機体の前部に、収穫対象の植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送部3が横軸芯P1周りで揺動昇降自在に連結されている。そして、機体フレーム1上に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して脱穀処理を施すとともに、その脱穀処理で得られた脱穀処理物に対して選別処理を施す脱穀装置4、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5、穀粒タンク5に貯留される穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置6、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部7、脱穀装置4の後側に設けられ、脱穀装置4による脱穀処理後の排ワラの細断処理を行う排ワラ細断装置8等が備えられている。
この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
運転部7は機体前部右側に位置し、運転部7の後方に穀粒タンク5が位置している。脱穀装置4が左側に位置し、穀粒タンク5が右側に位置する状態で、脱穀装置4と穀粒タンク5とが左右方向に並ぶ状態で備えられている。そして、運転部7の下方側には、駆動用のエンジン9が備えられ、エンジン9の動力が各部に伝達される。
刈取搬送部3は、機体走行に伴って、植立穀稈を収穫対象の植立穀稈と収穫対象外の植立穀稈とに梳き分ける分草具10、収穫対象の植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール11、収穫対象の植立穀稈の株元側を切断するバリカン形の刈取装置12、切断後の刈取穀稈を左右方向の中央側の所定箇所に寄せ集め後方に向けて送り出す横送りオーガ13、刈取穀稈を脱穀装置4に向けて搬送するフィーダ14等を備えて構成されている。そして、刈取搬送部3は、油圧シリンダ15により横軸芯P1周りで昇降揺動自在に支持されている。
〔脱穀装置〕
次に、脱穀装置について説明する。
脱穀装置4は、図3に示すように、左右両側の側壁4A(図4参照)と天板16とにより囲まれた内部空間において、上部に扱室17が備えられ、その扱室17の下方に選別部18が備えられている。刈取穀稈が機体前部側に備えられたフィーダ14によって搬送されて前端の入口部19から扱室17内に供給され、扱室17においては、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して脱穀処理が行われる。選別部18においては、脱穀処理で得られた脱穀処理物に対して選別処理が行われる。
扱室17内には、機体前後方向に沿う水平向き軸芯P2周りに回転駆動されて作物を脱穀処理する扱胴20が備えられている。扱胴20は、前壁部21と後壁部22とわたって水平向き軸芯P2周りに回転自在に支持される扱胴軸23を備え、その扱胴軸23を中心に一体回転するように構成されている。この扱胴軸23は、エンジン9からの動力により回転駆動される。扱胴20は、機体正面視において右回り(時計回り)に駆動回転される。
扱胴20は、円板状に形成され且つ扱胴軸23に一体回転自在に連結固定された複数の支持プレート24、扱胴20の周方向に等間隔で分散配置して各支持プレート24の夫々に連結された複数の支持杆25、各支持杆25の軸芯方向に並ぶ複数箇所から扱胴20外周側に突出するバー形の扱歯26を備えている。支持杆25は丸パイプ材にて構成されている。又、扱歯26は、丸棒材にて構成され、扱胴20の径方向に沿って支持杆25を貫通させた状態で溶接にて一体的に連結固定されている。扱室17の天板16には、扱胴20の回転に伴って、処理物を扱胴20の回転軸芯方向に沿って後方側(図1の右側方)に向けて移送案内する送塵弁27が備えられている。
扱胴20の外周部のうち下方側の半周部分に円弧状の受網28が備えられている。詳述はしないが、受網28は、円弧状の多数の横桟と横桟同士を連結する軸芯方向に沿う縦桟とを連結して、穀粒が通過するための通過孔が多数形成された周知構造の網状体にて構成されている。
図4に示すように、扱胴20と受網28との間には、機体前後方向視で円弧状に延びる扱処理空間29が形成され、この扱処理空間29にて扱胴20と受網28との協働により刈取穀稈に対する脱穀処理が行われる。扱胴20は、受網28よりも後側に長く構成されている。すなわち、図3に示すように、扱胴20は、機体前後方向に沿って受網28よりも後側に長く延びる状態で設けられている。詳細については、後述するが、扱胴20が受網28よりも後側に延びる部分において、その下方側に排ワラを投入する排ワラ細断装置8の投入口が形成されている。
図3に示すように、扱室17の下方に位置する選別部18は、受網28から下方に漏下した処理物を移送しながら選別処理する揺動選別装置30と、揺動選別装置30から漏下した一番物としての穀粒を回収する一番物回収部31と、揺動選別装置30から漏下した枝付き穀粒等の二番物を回収する二番物回収部32と、揺動選別装置30に選別風を供給する唐箕33とを備えている。
一番物回収部31は、回収した穀粒を横送りスクリュー31aにより脱穀装置4の横側外方に搬送するように構成されている。そして、一番物回収部31にて回収された穀粒は、脱穀装置4の横側外方に搬送されたのち、穀粒搬送装置34によって上方に搬送されたのち穀粒タンク5に貯留される。
二番物回収部32は、回収した二番物を横送りスクリュー32aにより脱穀装置4の横側外方に搬送するように構成されている。そして、二番物回収部32にて回収された二番物は、脱穀装置4の横側外方に搬送されたのち、二番物還元装置35により扱室17内に還元されて脱穀処理される。
揺動選別装置30は、図3に示すように、後部下方側に備えたクランク式の揺動駆動部36の作動で前後揺動する平面視で矩形枠状のシーブケース37を備え、そのシーブケース37内に、第1グレンパン38、第2グレンパン39、チャフシーブ40、グレンシーブ41、複数のストローラック42等を備えている。
第1グレンパン38は、側面視で略波形に形成した板体にて構成され、扱室17における移送方向上手側から漏下した処理物を後方に移送する。第2グレンパン39は、側面視で略波形に形成した板体にて構成され、第1グレンパン38によって移送された処理物及び扱室17における移送方向上手側から漏下した処理物を受止めて後方に移送する。
チャフシーブ40は、第2グレンパン39の移送方向下手側に位置して、チャフシーブ40は、複数の帯板状のチャフリップ板を間隔をあけて前後方向に並べて構成されている。チャフシーブ40は、第2グレンパン39から送り出される処理物、及び、扱室17の受網28から漏下した処理物について、揺動移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。
グレンシーブ41は、穀粒通過用の開口が多数形成されたクリンプ網からなり、チャフシーブ40の下方側に位置して、シーブケース37の左右側板にわたって架設支持されている。このグレンシーブ41は、チャフシーブ40から漏下した処理物を揺動移送しながら穀粒を下方の一番物回収部31に漏下させ、二番物を移送方向下手側の二番物回収部32に移送する。
ストローラック42は、チャフシーブ40の移送方向下手側に位置して、上下方向並びに移送方向夫々に互いに位置を異ならせて複数組備えられている。各組のストローラック42は、シーブケース37の左右側板にわたってラック支持体43が架設され、そのラック支持体43から鋸歯状に形成された板体からなる複数の移送用ラック板44が片持ち状に後方に向けて延設されている。
ストローラック42は、扱室17の移送方向終端側箇所やチャフシーブ40の終端部から供給される処理物を後方に向けて揺動移送しながら、下方に漏下した二番物は下方の二番物回収部32にて回収され、漏下しなかった排ワラ等は脱穀装置4の後部の排塵口45から外方に排出する(図4,5の細い矢印線参照)。又、揺動選別装置30にて揺動移送される途中で発生する細かなワラ屑等は、唐箕33にて生起される選別風によって後方に吹き飛ばされて排塵口45から外方に排出される。
〔排ワラ細断装置〕
次に、排ワラ細断装置8について説明する。
図3,5に示すように、排ワラ細断装置8は、脱穀装置4の後端下部に連結した箱形状の排ワラカバー46(カバーの一例)によって覆われており、排ワラカバー46によって覆われた内部空間に、横向き軸芯P3周りで回転する複数の回転刃47と複数の固定刃48とによって、脱穀装置4から投入される排ワラを細断する細断部49が備えられている。排ワラカバー46は、細断部49の上側を覆う天井部材50と細断部49の左右両側部を覆う左右一対の側壁部51とを備えて、箱形状に形成されている。
細断部49は、図示しない伝動機構により脱穀装置4から伝達される動力により横向き軸芯P3周りで回転する円筒状の回転体52が備えられ、その回転体52の外周部に固定された取付ブラケット53に、放射状に延びる状態で複数の回転刃47が固定されている。
図5において太い矢印線にて示すように、脱穀装置4の扱処理空間29の後端部から後下方側に向けて排ワラが排出される。このように脱穀装置4から排出された排ワラを後下方側に向けて流下案内する流下案内板54が、細断部49の下側に位置する状態で備えられている。この流下案内板54により排ワラが流下案内される方向が排ワラ移送方向D1に対応する。
排ワラカバー46の排ワラ移送方向前端部46aと、流下案内板54の排ワラ移送方向前端部54aとの間で形成された開口により、扱処理空間29の後端部に形成されて排ワラが投入される投入口55が形成されている。又、排ワラカバー46の排ワラ移送方向後端部46bと、流下案内板54の排ワラ移送方向後端部54bとの間で形成された開口により、細断された排ワラを外部に放出する細断物放出口56が形成されている。
流下案内板54は、受網28を支持する受網支持部57から後下方に延びる第一流下部材58と、第一流下部材58に連なるように排ワラカバー46に支持され、側面視で後下方に延びる第二流下部材59とを備えている。
図4に示すように、第一流下部材58は、横方向に長い帯板状に形成され、側面視で受網28の後端部を支持する受網支持部57から後下方側に向けて延びている。第一流下部材58は左右両側が脱穀装置4の左右側壁4Aに固定されている。
第一流下部材58の後端部に連なる状態で第二流下部材59が設けられている。第二流下部材59は、排ワラ移送方向上手側に位置する上流側板体59Aと、上流側板体59Aよりも排ワラ移送方向下手側に位置する下流側板体59Bとを備えている。上流側板体59Aは、横方向に長い帯板状に形成され、側面視で第一流下部材58の後端部から後下方側に向けて延びる状態で備えられる。下流側板体59Bは、横方向に長い帯板状に形成され、側面視で上流側板体59Aの後端部から後下方側に向けて延びる状態で備えられる。上流側板体59A及び下流側板体59Bは、夫々、排ワラカバー46の左右両側の側壁部51にボルトで連結されている。
図6に示すように、上流側板体59Aは、排ワラ移送方向両側端部が側面視で下向きに略L字形に屈曲形成されている。そして、排ワラ移送方向始端側は、側面視で略L字形に屈曲形成されている第一流下部材58の後端部に対して、接当する状態で上部側の移送案内面が連なるように接続されている。第一流下部材58の曲げ角が鈍角であり、上流側板体59Aの曲げ角が鋭角になっており、夫々の折れ曲がり部58a,59Aaが面接触する状態で接続されている。上流側板体59Aの上下両側に略L字形の屈曲部が形成されることで、この屈曲部の弾性変形により、寸法誤差の吸収を行えるようにしている。
図6に示すように、下流側板体59Bは平坦な板状体にて構成され、この下流側板体59Bには複数の固定刃48が取り付けられている。図4に示すように、機体前後方向視で略U字形に形成された固定刃構成体60の中間底部60aがボルトにより下流側板体59Bに連結され、固定刃構成体60の左右両側の縦面部分により一対の固定刃48が形成されている。このような略U字形の固定刃構成体60が左右方向に沿って複数並ぶ状態で取り付けられ、複数の固定刃48が構成されている。
下流側板体59Bにおける固定刃48が取り付けられる側とは反対側の裏面のうち、固定刃48が取り付けられた固定刃取付箇所に対応する位置に補強部材61が備えられている。図6に示すように、補強部材61は、断面形状が略U字状で且つ機体横幅方向に沿って長く延びる板状体にて構成されている。図示はしていないが、この補強部材61は、固定刃構成体60と共締めする状態でボルトで下流側板体59Bに取付けられている。
上記したように、固定刃構成体60は、中間底部60aがボルト連結され、その左右両側に一対の固定刃48が形成されている。図6に示すように、固定刃48には、中間底部60aに連なる取付用の基部48aと、基部48aから上方に延設されるとともに切断用の刃48bが形成された切断作用部48cとが備えられている。基部48aには、切断用の刃が形成されていない。
図6に示すように、流下案内板54のうち固定刃48が取り付けられた固定刃取付箇所に対して排ワラ移送方向上手側に近接する箇所に、基部48aの上下高さよりも高い前上がりの段差62が形成されている。すなわち、下流側板体59Bの案内面59B1が上流側板体59Aの案内面59A1に対して低い位置になるように、下流側板体59Bと上流側板体59Aとの間に基部48aの上下高さよりも高い段差62が形成されている。
図5,6に示すように、固定刃48は、流下案内板54のうち回転刃47の外周端部が最接近する箇所Q1よりも排ワラ移送方向の下手側の箇所に位置する状態で設けられている。この構成では、回転する回転刃47により掻き込まれて、回転刃47の外周端部が流下案内板54に最接近する最も狭い領域に寄せ集められた排ワラに対して固定刃48が効率よく作用するものとなる。
流下案内板54は、側面視で、投入口55の下端部から細断物放出口56にわたって直線状に延ばされ、細断部49の外周部における投入口55側に位置する部分のうち、側面視で横向き軸芯よりも投入口55側であって且つ横向き軸芯P3に対して流下案内板54とは反対側の部分が、排ワラカバー46の天井部材50における排ワラ移送方向前端部によって覆われている。
説明を加えると、細断部49の外周部における投入口55側に位置する部分のうち、横向き軸芯P3よりも投入口55側であって且つ流下案内板54とは反対側の部分(図5の符号W1参照)が、排ワラカバー46の天井部材50によって覆われている。この部分においては、投入された排ワラが細断部49に供給されないので、回転刃47によって跳ね飛ばされて浮き上がり滞留するおそれはない。
一方、細断部49の外周部における投入口55側に位置する部分のうち、横向き軸芯P3よりも投入口55側であって且つ流下案内板54に近い側の部分(図5の符号W2参照)は、排ワラカバー46で覆われていないので、投入された排ワラは、回転する回転刃47によって円滑に掻き込まれて、回転刃47と固定刃48とにより細断処理される。
排ワラカバー46の天井部材50は、排ワラ移送方向上手側部分において、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kに近接する状態で、細断部49を後上側から覆っている。そして、天井部材50の排ワラ移送方向下手側部分は、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kから離間するように後部側に向けて延びている。さらに、天井部材50の排ワラ移送方向下手側端部には、上下方向に沿って延びる縦壁部50aが備えられている。
説明を加えると、図5に示すように、天井部材50の排ワラ移送方向下手側部分のうち、排ワラ移送方向上手側部分に連なる上手側領域には、機体後部側ほど下方に位置するように後下がり傾斜姿勢の後下がり傾斜部50bが形成されている。そして、上手側領域に連なる排ワラ移送方向下手側端部に上下方向に沿って延びる縦壁部50aが形成されている。
このように構成することで、回転刃47と固定刃48とにより細断されて、回転刃47の回転に伴って連持ち状態で飛散される細断処理物が、開放された空間を通して後下がり傾斜部50bによって詰まりを起すことなく良好に受止められて下方に落下させることができる。縦壁部50aを備えることで、細断処理物が後方に向けて必要以上に飛散することを回避できる。
図5に示すように、細断部49は、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの最上端位置Q2が、受網28の最下端位置Q3よりも高い位置になるように設けられている。このように構成することで、従来構成に比べて、細断部49が脱穀装置4に対して相対的に高い位置に位置することになる。その結果、圃場面までの上下方向の距離が長くなり、細断された排ワラが圃場面にできるだけ拡散した状態で放出させることができる。
排ワラカバー46の排ワラ移送方向前端部は、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの最上端位置Q2に近接する位置から、前方へ向けて水平状態で延びている。又、排ワラカバー46の排ワラ移送方向前端部は、排ワラ移送方向において、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの前端部Q4よりも前側まで延びている。このように構成することで、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの上部側箇所に対応する部分が排ワラカバー46によって覆われるので、投入口55から投入される排ワラが回転する回転刃47の上部側箇所にて滞留することを回避できる。さらに、細断部49は、機体前後方向において、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの前端部Q5が投入口55の後端部と同じ位置に位置するように設けられている。
流下案内板54は、脱穀装置4の排塵口45の上方を通過する状態で設けられている。従って、脱穀装置4の排塵口45から外部に排出される脱穀処理によって発生した排ワラや唐箕によって飛散される細かな塵埃等は、図4,5の細い矢印線にて示すように、流下案内板54の下方側を通過して外部に排出される。
〔ガイド部〕
流下案内板54の排ワラ移送方向下手側に、細断部49によって細断された排ワラを、機体横幅方向での排出方向を規制しながら流下案内する複数のガイド部65が備えられている。ガイド部65は、図4〜6に示すように、板材をL字形に折り曲げた形状であり、上部側端部が第二流下部材59の下流側板体59Bにボルト連結にて取り付けられている。ガイド部65は、排ワラ移送方向に沿うように後下がり傾斜状に設けられている。そして、縦面部65aが左側に位置して右側が開放される状態で、平面視で下方側ほど機体右側に向かう斜め姿勢にて設けられている。このように構成することで、排ワラ細断装置8にて細断された排ワラができるだけ機体左右方向の右側に寄った箇所に排出され、排ワラが未刈作物に降りかかることがないようにしている。
図3,5に示すように、排ワラカバー46の下側に、細断物放出口56から排出される細断された排ワラを下方に向けて落下案内する延長案内部66が備えられている。延長案内部66は、天井部材50の排ワラ移送方向下手側端部に備えられた縦壁部50aの下部に連なって上下方向に沿って下方に向けて延びる後部側の延長縦壁部67と、排ワラカバー46の左右両側の側壁部51の下部に連なって上下方向に沿って下方に向けて延びる左右両側の延長側壁部68とを備えている。延長案内部66を備えることで、細断された排ワラが広い範囲に分散されることなく、下方に向けて落下案内することができる。又、延長案内部66は、ゴム板や合成樹脂板等の軟質材にて構成され、外物との接触により損傷するおそれが少なく、軽量で取り換えも容易に行えるようになっている。延長案内部66は金属材で構成してもよい。
〔別実施形態の1〕
(1)排ワラカバー46の排ワラ移送方向前端部が、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの最上端位置Q2に近接する位置から、前方へ向けて前下がり状態で延びる構成としてもよい。例えば、回転軌跡Kに沿うように円弧状に前下がり状態で延びるものでもよい。そして、この構成では、排ワラカバー46の排ワラ移送方向前端部が、排ワラ移送方向において、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの前端部Q4よりも後側に位置するように構成するものでもよい。
(2)固定刃48が流下案内板54のうち回転刃47の外周端部が最接近する箇所Q1又は排ワラ移送方向の上手側の箇所に備える構成としてもよい。
(3)細断部49の受網28や脱穀装置4に対する取付け位置は上記構成に限らず、適宜変更して実施してもよい。
(4)流下案内板54に段差62を形成することなく、平坦な案内面を有する構成としてもよい。
(5)ガイド部65や延長縦壁部67等を有する延長案内部66を備えない構成としてもよい。
〔別実施形態の2〕
次に、別実施形態の2について、図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8に示すように、排ワラ細断装置8には、排ワラカバー146と、放出案内板69と、が備えられている。
排ワラカバー146には、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kに近接する状態で細断部49を覆うケース70(本発明に係る「本体部」に相当)と、ケース70の後部から後方に向けて延びる上部案内部材71(本発明に係る「延出部」に相当)と、が備えられている。
〔ケース〕
ケース70は、細断部49を上側から覆う箱形状である。ケース70には、左右一対の側板72と、左側の側板72と右側の側板72とに亘る天板73と、が備えられている。天板73には、脱穀装置4の後壁から後方に向けて延びる水平部74と、水平部74の後端部から後下方に向けて延びる傾斜部75と、傾斜部75の後端部から下方に向けて延びる垂直部76と、が備えられている。
〔放出案内板〕
放出案内板69は、流下案内板54の下端部から回転刃47の下方を通って後方に向けて延びている。放出案内板69は、横向き軸芯P3よりも後側まで延びている。具体的には、放出案内板69は、機体前後方向において、横向き軸芯P3と、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kの後端との間まで延びている。放出案内板69は、板状部材によって構成されている。放出案内板69における左側部及び右側部は、夫々、ケース70における左側の側板72及び右側の側板72にボルト固定されている。
放出案内板69のうち排ワラ移送方向上手側に位置する部分は、後下がりに傾斜している。放出案内板69の前端部には、上側に折れ曲がる折れ曲り部69aが形成されている。折れ曲り部69aは、流下案内板54のうち下流側板体59Bにボルト固定されている。放出案内板69のうち排ワラ移送方向下手側に位置する部分は、後方に向けて水平(略水平を含む)に延びている。放出案内板69の後端部には、下側に折れ曲がる折れ曲り部69bが形成されている。
〔上部案内部材〕
上部案内部材71は、ケース70の後部から後方に向けて延びている。上部案内部材71には、左右一対の側板77と、左側の側板77と右側の側板77とに亘る天板78(本発明に係る「天井部材の排ワラ移送方向下手側部分」に相当)と、が備えられている。
左側の側板77は、機体前後方向に一直線状(略一直線状を含む)に延びている。左側の側板77の下縁部は、後下がりに傾斜している。左側の側板77の下縁部には、左側に折れ曲がる折れ曲り部77aが形成されている。右側の側板77は、平面視において、後端側ほど右側に位置するように傾斜している。右側の側板77の下縁部は、後下がりに傾斜している。右側の側板77の下縁部には、右側に折れ曲がる折れ曲り部77aが形成されている。
天板78は、回転刃47の外周端部の回転軌跡Kから離間するように後部側に向けて延びている。天板78は、後下がりに傾斜し、かつ、天板78の後端Q6が放出案内板69の後端Q7と略同じ高さ位置になるように設けられている。本実施形態では、天板78は、後下がりに傾斜し、かつ、天板78の後端Q6が放出案内板69の後端Q7よりも低い位置になるように設けられている。天板78の傾斜角度αは、例えば、約65度に設定されている。天板78の後端部には、上側に折れ曲がる折れ曲り部78aが形成されている。
〔ガイド部〕
天板78には、細断部49によって細断された排出物を、機体横幅方向の中央側に案内するガイド部79が複数(例えば、四つ)備えられている。ガイド部79は、天板78に対して垂直な方向に延びる揺動軸芯Z1周りで揺動可能なように、支軸80を介して天板78に揺動可能に支持されている。天板78には、揺動軸芯Z1を中心とする円弧形状のガイド孔78bが、ガイド部79毎に形成されている。ガイド部79がガイド孔78bに沿って揺動軸芯Z1周りで揺動することにより、ガイド部79による案内角度が変化する。
ガイド部79は、ケース70内に入り込む状態で天板78に備えられている。具体的には、ガイド部79の前縁部のうち上部側がケース70内に入り込んでいる。ガイド部79の入り込み量は、下側ほど少なくなっている。ガイド部79の前縁部は、側面視において、ケース70と上部案内部材71との境界を跨ぐ状態で、前下がりに傾斜している。
このような構成によれば、排塵口45からの塵埃が排ワラ細断装置8に投入されずに、流下案内板54の下方を通過して外部に排出されることになる。これにより、排出物が排ワラ細断装置8の内部に滞留し難くなる。また、排出物が流下案内板54の下端部から放出案内板69によって後方に向けて案内された後、ケース70の後部から上部案内部材71によって後方に向けて案内されながら外部に排出されることになる。このように、本特徴構成によれば、細断後の排出物を外部にスムーズに排出することができる。
〔別実施形態の3〕
(1)上記別実施形態の2では、放出案内板69が横向き軸芯P3よりも後側まで延びている。しかし、これに代えて、放出案内板69が横向き軸芯P3よりも後側まで延びていなくてもよい。この場合、放出案内板69の後端Q7が横向き軸芯P3と同じ前後位置に位置していてもよい。
(2)上記別実施形態の2では、天板78の後端Q6が放出案内板69の後端Q7よりも低い。しかし、これに代えて、天板78の後端Q6が放出案内板69の後端Q7と同じ高さ位置であってもよい。あるいは、天板78の後端Q6が放出案内板69の後端Q7よりも高くてもよい。
(3)上記別実施形態の2では、天板78が後下がりに傾斜している。しかし、これに代えて、天板78が水平であってもよい。あるは、天板78が後上がりに傾斜していてもよい。
(4)上記別実施形態の2では、ガイド部79が四つ設けられている。しかし、これに代えて、ガイド部79が1から3つ又は5つ以上設けられていてもよい。
(5)上記別実施形態の2では、ガイド部79がケース70内に入り込んでいる。しかし、これに代えて、ガイド部79がケース70内に入り込んでいなくてもよい。
本発明は、脱穀装置と、脱穀装置による脱穀処理後の排ワラの細断処理を行う排ワラ細断装置とが備えられているコンバインに適用できる。
4 脱穀装置
8 排ワラ細断装置
20 扱胴
28 受網
29 扱処理空間
33 唐箕
45 排塵口
46 カバー
47 回転刃
48 固定刃
48a 基部
48b 刃
48c 切断作用部
49 細断部
50 天井部材
50a 縦壁部
54 流下案内板
54a 排ワラ移送方向前端部
55 投入口
56 細断物放出口
58 第一流下部材
59 第二流下部材
61 補強部材
62 段差
65 ガイド部
67 延長縦壁部
69 放出案内板
70 本体部
71 延出部
78 天井部材の排ワラ移送方向下手側部分
79 ガイド部
146 カバー
K 回転軌跡
P3 横向き軸芯
Q2 最上端位置
Q3 最下端位置
Q4 前端部
Q6 排ワラ移送方向下手側部分の後端
Q7 放出案内板の後端

Claims (21)

  1. 扱胴と前記扱胴の下方に設けられた受網との間に扱処理空間が形成されている脱穀装置と、
    前記脱穀装置の後側に設けられ、前記脱穀装置による脱穀処理後の排ワラの細断処理を行う排ワラ細断装置と、が備えられ、
    前記排ワラ細断装置に、前記扱処理空間の後端部に形成されて排ワラが投入される投入口と、前記投入口の後下側に位置し、細断された排ワラを外部に放出する細断物放出口と、複数の固定刃が設けられ、かつ、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって設けられた流下案内板と、複数の回転刃が設けられ、かつ、前記流下案内板の上側において横向き軸芯周りで回転し、前記投入口から投入された排ワラを、前記流下案内板との間に掻き込んで前記複数の回転刃と前記複数の固定刃とによって細断する細断部と、前記細断部を上側から覆う箱形状のカバーと、が備えられ、
    前記流下案内板は、側面視で、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって直線状に延ばされ、
    前記細断部の外周部における排ワラ移送方向での前記投入口側に位置する部分のうち、前記横向き軸芯よりも排ワラ移送方向での前記投入口側であって且つ側面視で前記横向き軸芯に対して前記流下案内板とは反対側の部分が、前記カバーの天井部材における排ワラ移送方向上手側端部によって覆われており、
    前記天井部材の前端は、前後方向で、前記横向き軸芯よりも前側且つ前記回転刃の外周端部の回転軌跡の前端よりも後側に位置しているコンバイン。
  2. 扱胴と前記扱胴の下方に設けられた受網との間に扱処理空間が形成されている脱穀装置と、
    前記脱穀装置の後側に設けられ、前記脱穀装置による脱穀処理後の排ワラの細断処理を行う排ワラ細断装置と、が備えられ、
    前記排ワラ細断装置に、前記扱処理空間の後端部に形成されて排ワラが投入される投入口と、前記投入口の後下側に位置し、細断された排ワラを外部に放出する細断物放出口と、複数の固定刃が設けられ、かつ、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって設けられた流下案内板と、複数の回転刃が設けられ、かつ、前記流下案内板の上側において横向き軸芯周りで回転し、前記投入口から投入された排ワラを、前記流下案内板との間に掻き込んで前記複数の回転刃と前記複数の固定刃とによって細断する細断部と、前記細断部を上側から覆う箱形状のカバーと、が備えられ、
    前記流下案内板は、側面視で、前記投入口の下端部から前記細断物放出口にわたって直線状に延ばされ、
    前記細断部の外周部における排ワラ移送方向での前記投入口側に位置する部分のうち、前記横向き軸芯よりも排ワラ移送方向での前記投入口側であって且つ側面視で前記横向き軸芯に対して前記流下案内板とは反対側の部分が、前記カバーの天井部材における排ワラ移送方向上手側端部によって覆われており、
    前記固定刃は、前記流下案内板のうち前記回転刃の外周端部が最接近する箇所よりも排ワラ移送方向の下手側の箇所に設けられているコンバイン。
  3. 前記天井部材は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の最上端位置に近接する位置から、前方へ向けて水平状態、又は、前下がり状態で延びている請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記天井部材は、排ワラ移送方向において、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の上手側端部よりも上手側まで延びている請求項1から3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記受網の下側に、前記受網を漏下した脱穀処理物を選別処理して穀粒と塵埃とに選別するとともに塵埃を後部の排塵口から外部に排出する選別部が備えられ、
    前記流下案内板は前記排塵口の上方を通過する状態で設けられている請求項1からのいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記選別部に、塵埃を風選別するため選別風を生起する唐箕が備えられ、
    前記唐箕により生起された風は、前記排塵口を通り、前記流下案内板の下方を通過する請求項に記載のコンバイン。
  7. 前記固定刃に、取付用の基部と、前記基部から上方に延設されるとともに切断用の刃が形成された切断作用部とが備えられ、
    前記流下案内板のうち前記固定刃が取り付けられた固定刃取付箇所に対して排ワラ移送方向上手側に近接する箇所に、前記基部の上下高さよりも高い前上がりの段差が形成されている請求項1から6のいずれか1項に記載のコンバイン。
  8. 前記流下案内板の下側に、機体横幅方向に沿って延びる補強部材が備えられ、
    前記補強部材は、前記流下案内板の裏面のうち、前記固定刃が取り付けられた固定刃取付箇所に対応する位置に設けられている請求項1から7のいずれか1項に記載のコンバイン。
  9. 前記細断部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の最上端位置が、前記受網の最下端位置よりも高い位置になるように設けられている請求項1から8のいずれか1項に記載のコンバイン。
  10. 前記扱胴は、前記受網よりも後側に長く構成され、
    前記投入口は、前記扱胴の後端部と前記受網の後端部とに亘る状態で形成されている請求項1からのいずれか1項に記載のコンバイン。
  11. 前記流下案内板に、前記受網を支持する受網支持部から後下方に延びる第一流下部材と、前記第一流下部材に連なるように前記カバーに支持され、側面視で後下方に延びる第二流下部材とが備えられている請求項1から10のいずれか1項に記載のコンバイン。
  12. 前記天井部材は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡に近接する状態で、前記細断部を後上側から覆っており、
    前記天井部材の後部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡から離間するように後部側に向けて延びている請求項1から11のいずれか1項に記載のコンバイン。
  13. 前記流下案内板の排ワラ移送方向下手側に、前記細断部によって細断された排ワラを、機体横幅方向での排出方向を規制しながら流下案内するガイド部が備えられている請求項1から12のいずれか1項に記載のコンバイン。
  14. 前記天井部材の排ワラ移送方向下手側端部に、上下方向に沿って延びる縦壁部が備えられ、
    前記ガイド部の後側の対向する位置に、前記縦壁部の下部に連なって上下方向に沿って下方に向けて延びる延長縦壁部が備えられている請求項13に記載のコンバイン。
  15. 前記天井部材の排ワラ移送方向下手側に、前記細断部によって細断された排ワラを、機体横幅方向の中央側に案内するガイド部が備えられている請求項1から12のいずれか1項に記載のコンバイン。
  16. 前記カバーに、前記回転刃の外周端部の回転軌跡に近接する状態で前記細断部を覆う本体部と、前記本体部の後部から後方に向けて延びる延出部と、が備えられ、
    前記ガイド部は、前記本体部内に入り込む状態で前記延出部に備えられている請求項15に記載のコンバイン。
  17. 前記排ワラ細断装置に、前記流下案内板の下端部から前記回転刃の下方を通って後方に向けて延びる放出案内板が備えられている請求項1から16のいずれか1項に記載のコンバイン。
  18. 前記放出案内板は、前記横向き軸芯よりも後側まで延びている請求項17に記載のコンバイン。
  19. 前記放出案内板は、機体前後方向において、前記横向き軸芯と、前記回転刃の外周端部の回転軌跡の後端との間まで延びている請求項18に記載のコンバイン。
  20. 前記天井部材の後部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡から離間するように後部側に向けて延びており、
    前記天井部材の後部は、後下がりに傾斜し、かつ、前記天井部材の後端が前記放出案内板の後端と略同じ高さ位置になるように設けられている請求項17から19のいずれか1項に記載のコンバイン。
  21. 前記天井部材の後部は、前記回転刃の外周端部の回転軌跡から離間するように後部側に向けて延びており、
    前記天井部材の後部は、後下がりに傾斜し、かつ、前記天井部材の後端が前記放出案内板の後端よりも低い位置になるように設けられている請求項17から20のいずれか1項に記載のコンバイン。
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