JP6525830B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンバイン等の収穫機に搭載される脱穀装置に関する。
コンバインに搭載される脱穀装置は、左右側壁、前壁部、後壁部等により装置本体が構成され、その装置本体の内部に上部開放状の扱室が形成され、その扱室内に、駆動回転される扱胴と、扱胴の下方側の外周部に沿う状態で位置する受網とを備えている。扱室の上方側が天板により覆われて扱室が閉じられた状態となり、扱室内に外部から搬入された作物を、扱胴と受網とにより扱き処理するように構成されている。そして、天板は、装置本体の上端部に連結されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−14322号公報
上記従来構成では、天板が装置本体の上端部に連結される構成であるから、どのような作物を刈り取る場合であっても、天板の装置本体に対する高さは常に一定である。 この構成は、刈取対象となる作物として、稈長が短く刈取作業に伴って脱穀装置内に投入される脱穀処理物量がそれほど多くない種類の作物であれば、良好な脱穀作業を行うことが可能である。
しかし、刈取対象となる作物として、例えば、インディカ米等のように、稈長が長くて収穫される穀粒量も多い作物を刈り取る場合には、通常の作業速度で刈取作業を行う場合であっても、扱室内における脱穀処理物量が多くなる。そうすると、上記従来構成では、扱室の内部にて脱穀処理物が詰まりを起して、脱穀作業が良好に行えないおそれがある。脱穀装置の駆動負荷が過大となり、エンジンが停止する等、作業能率の低下を招くおそれもある。
ところで、このような脱穀処理物量が多い作物に対応するように、予め、扱室内に広めの空間を形成することが考えられる。しかし、このような構成では、比較的稈長が短く脱穀処理物量が少ない作物を刈り取るときに、扱胴と天板との間に無駄な空間が形成されるので、脱穀処理物がその空間に移動して脱穀処理が良好に行えないおそれがある。
そこで、脱穀処理物量が多い作物や脱穀処理物量が少ない作物のいずれであっても、脱穀処理を良好に行えるようにすることが望まれていた。
本発明に係る脱穀装置の特徴構成は、
上部が開放された装置本体と、その装置本体の上部を覆う天板とを備え、
前記装置本体の内部において、外周側に突出する扱歯を有するとともに駆動回転される扱胴と、前記扱胴の下方側の外周部に沿う状態で位置する受網とを備えて、前記扱胴と前記受網とにより、外部から搬入された作物を扱き処理するように構成され、
前記天板は、前記扱胴の上方側の外周部に沿うように設けられ、かつ、前記装置本体に対して揺動開閉可能に支持されるとともに位置固定ボルトの締め付けによって前記装置本体の上部を覆った状態に位置固定可能であり、
前記天板における前記扱胴に対向する部分に、前記扱胴の回転に伴って、処理物を前記扱胴の回転軸芯方向に沿って移送案内する送塵弁が備えられ、
前記装置本体に対する前記天板の高さ位置を変更調整することで前記送塵弁と前記扱歯との距離を変更することが可能な高さ調整機構が備えられ、
前記高さ調整機構に、前記装置本体の上端部と前記天板の下端部との間に介在され、前記装置本体の上部形状に沿うように左側部と右側部と前側部と後側部とを有する平面視で枠形状に形成されたスペーサ部材と、前記天板を前記装置本体に揺動可能に支持する揺動支持部とが備えられ、
前記位置固定ボルトは、前記スペーサ部材の上方から前記スペーサ部材を貫通して前記装置本体に締め付けられるように構成され、かつ、前記揺動支持部は、上方から揺動支持部用ボルトを締め付けることで前記スペーサ部材と共に前記装置本体に共締め固定されている点にある。
本発明によれば、高さ調整機構によって装置本体に対する天板の高さ位置を変更調整することができる。脱穀処理物量が多い作物の刈取作業を行う場合には、天板の高さ位置を高めに調整する。そうすると、刈取作業に伴って脱穀装置内に投入される脱穀処理物量が多くなるが、扱胴と天板との間の隙間が大になり、脱穀処理物が搬送詰まりを起すおそれが少なく、良好に脱穀処理を行える。
一方、脱穀処理物量が少ない作物の刈取作業を行う場合には、天板の高さ位置を低めに調整する。そうすると、扱胴と天板との間に無駄な空間が形成されないので、扱室内にて脱穀処理物の量が少なめであっても、良好に脱穀処理を行える。
従って、脱穀処理物量が多い作物や脱穀処理物量が少ない作物のいずれであっても、脱穀処理を良好に行えるようにすることが可能となった。
本構成によれば、装置本体と天板との間にスペーサ部材を介在させることにより、装置本体に対する天板の高さ位置を高くすることができる。一方、スペーサ部材を取り外すことにより、装置本体に対する天板の高さ位置を低くすることができる。
このようにスペーサ部材の有無によって装置本体に対する天板の高さ位置を変更調整する構成であり、高さ調整機構の構成を簡素なものにできる。
本構成によれば、高さ調整機構は平面視で枠形状であるから、天板の外周部の全周にわたって均等に高さを調整することができる。しかも、高さを変更するものでありながら、装置本体と天板との間で全周にわたって隙間を少なくして、シール性を確保し易い利点もある。
本構成によれば、高さ調整機構に揺動支持部が備えられるので、装置本体に対する天板の高さ位置を変更調整するときに、どのような高さに変更調整しても、天板の揺動開閉操作を良好に行える。
また、前記スペーサ部材は筒状部材によって構成され、前記スペーサ部材の上部面に複数の挿通孔が形成され、前記スペーサ部材は、ボルトを前記挿通孔に通した状態で前記装置本体に締め付けることで前記装置本体に連結可能であり、前記ボルトの頭部は、締結状態において、前記スペーサ部材の断面内に収容されても良い。
更に、前記揺動支持部は、前記スペーサ部材のうち、前記ボルトによって固定された部分と隣り合う部分に支持されても良い。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 脱穀装置上部の縦断背面図である。 天板を開放した状態の脱穀装置上部の縦断背面図である。 脱穀装置の平面図である。 スペーサ部材の斜視図である。 天板の連結状態を示す一部切欠き斜視図である。 脱穀装置の縦断側面図である。 揺動選別装置の前部側箇所の平面図である。 揺動選別装置の後部側箇所の平面図である。 摺動案内部の側面図である。 チャフシーブの一部の縦断正面図である。
以下、本発明に係る脱穀装置の実施形態を、普通型コンバインに搭載された脱穀装置に適用した場合について、図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に、稲や麦などの作物を収穫対象とする普通型コンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置2を装備した走行機体Vの前部に、収穫対象の作物としての植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送部3を昇降揺動可能に連結している。そして、走行機体Vは、機体フレーム1上に、刈取搬送部3から搬送される作物としての刈取穀稈を扱き処理するとともに、その扱き処理で得られた脱穀処理物を穀粒と排ワラとに選別する脱穀装置4、脱穀装置4にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク5、穀粒タンク5に貯留される穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置6、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部7等を備えている。このコンバインは、植立穀稈の株元を切断して刈り取り、刈り取った刈取穀稈の全部を脱穀装置4に投入する全稈投入型に構成されている。
運転部7は機体前部右側に位置しており、運転部7の後方に穀粒タンク5が備えられている。さらに、脱穀装置4が左側に位置し、穀粒タンク5が右側に位置する状態で、脱穀装置4と穀粒タンク5とが左右方向に並ぶ状態で備えられている。そして、運転部7の下方側には、駆動用のエンジン8が備えられている。
この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。従って、機体左右方向が機体横幅方向に対応する。
刈取搬送部3は、機体走行に伴って、植立穀稈を刈り取る刈取処理部9と、刈取処理部9にて刈り取られた刈取穀稈を機体後部側の脱穀装置4に向けて搬送するフィーダ10とを備え、機体フレーム1とフィーダ10とにわたって架設した刈取昇降用の油圧シリンダ11が伸縮作動することで、横軸芯P1周りで昇降揺動自在に支持されている。
刈取処理部9は、刈取処理部9全体を支持する枠体としての刈取フレーム12と、刈取対象となる植立穀稈と非刈取対象の植立穀稈とを分草する左右一対のデバイダ13と、収穫対象の植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール14と、収穫対象の植立穀稈の株元側を切断して刈り取るバリカン形の刈刃15と、切断後の刈取穀稈を左右方向の中間側に横送りして寄せ集めて後方に向けて送り出すオーガ16とを備えている。
〔脱穀装置〕
次に脱穀装置4について説明する。
図3及び図4に示すように、脱穀装置4は、上部が開放された装置本体20と、その装置本体20の上部を覆う天板21とを備え、装置本体20の内部において、駆動回転される扱胴22と、扱胴22の下方側の外周部に沿う状態で位置する受網23とを備えて、扱胴22と受網23とにより、外部から搬入された作物を扱き処理するように構成されている。
説明を加えると、脱穀装置4は、左右両側に位置する側壁部24,25(図4参照)、及び、前端部に位置する前壁部26、後端部に位置する後壁部27(図3参照)等により、上部が開放された装置本体20が構成されている。この装置本体20の内部に形成された内部空間において、上部に扱室28が備えられ、その扱室28の下方に選別部29が備えられて、刈取穀稈がフィーダ10によって搬送されて前端の入口部30から扱室28内に供給されるように構成されている。
扱室28内には、機体前後向きの水平向き軸芯X1周りに回転駆動されて作物を扱き処理する扱胴22が備えられている。扱胴22は、前壁部26と後壁部27とにわたって水平軸芯X1周りに回転自在に支持される扱胴軸31を備え、その扱胴軸31を中心に一体回転するように構成されている。この扱胴軸31は、エンジン8からの動力により回転駆動される。扱胴22は、機体正面視において右回り(時計回り)に駆動回転される。
扱胴22は、円板状に形成され且つ扱胴軸31に一体回転自在に連結固定された複数の支持プレート32、扱胴22の周方向に等間隔で分散配置して各支持プレート32の夫々に連結された複数の支持杆33、各支持杆33の軸芯方向に並ぶ複数箇所から扱胴22外周側に突出するバー形の扱歯34を備えている。
扱胴22の外周部のうち下方側の半周部分に円弧状の受網23が備えられている。詳述はしないが、受網23は、円弧状の多数の横桟と横桟同士を連結する軸芯方向に沿う縦桟とを連結して、穀粒が通過するための通過孔が多数形成された周知構造の網状体にて構成されている。扱室28の上方を覆う天板21には、扱胴22の回転に伴って、処理物を扱胴22の回転軸芯方向に沿って機体後方側に向けて移送案内する送塵弁35が備えられている。
図3に示すように、扱室28の下方に位置する選別部29は、受網23から下方に漏下した処理物を移送しながら選別処理する揺動選別装置36と、揺動選別装置36から漏下した一番物としての穀粒を回収する一番物回収部37と、揺動選別装置36から漏下した枝付き穀粒等の二番物を回収する二番物回収部38と、揺動選別装置36に選別風を供給する唐箕39とを備えている。
一番物回収部37は、回収した穀粒を横送りスクリュー37aにより脱穀装置4の横側外方に搬送するように構成されている。そして、一番物回収部37にて回収された穀粒は、脱穀装置4の横側外方に搬送されたのち、穀粒搬送装置40(図1参照)によって上方に搬送されて穀粒タンク5に貯留される。
二番物回収部38は、回収した二番物を横送りスクリュー38aにより脱穀装置4の横側外方に搬送するように構成されている。そして、二番物回収部38にて回収された二番物は、脱穀装置4の横側外方に搬送されたのち、二番物還元装置41により扱室28内に還元されて扱き処理される。
揺動選別装置36は、図3及び図9に示すように、平面視で矩形枠状のシーブケース42を備え、そのシーブケース42内に、第一グレンパン43、第二グレンパン44、篩い線45、チャフシーブ46、グレンシーブ47、ストローラック48等を備えている。
図9及び図10に示すように、シーブケース42は機体前部側の左右外側部に案内ローラ49を備えており、脱穀装置4の左右の側壁部24,25には、案内ローラ49を摺動自在に案内する摺動案内部50が備えられている。摺動案内部50は、案内ローラ49を斜め方向にスライド自在に案内する上下一対の傾斜ガイドレール51を備えている。一方、シーブケース42の機体後部側箇所の下部に、クランク式の揺動駆動部52が備えられている。この揺動駆動部52の作動によってシーブケース42の機体後部側箇所が円運動により揺動駆動される。従って、シーブケース42全体が上下方向の成分を備えた前後揺動運動を行うように構成されている。
図10及び図12に示すように、摺動案内部50の前下方側箇所に、案内ローラ49がスライド移動範囲の前部側端部近くに至ったときに、案内ローラ49を受止めて衝撃吸収することにより振動を抑制する衝撃吸収材53を備えている。摺動案内部50は、取り付け用の基台54を側壁部24,25にボルト55で連結して固定される。衝撃吸収材53は、基台54の連結用のボルト55により共締めする状態で取り付けられている。この衝撃吸収材53は、例えば、衝撃吸収ゲルや低反発ウレタン等からなり、案内ローラ49(シーブケース42)が移動方向を反転する時に生じる衝撃を緩和して振動を抑制することができる。
図3、図9及び図10に示すように、第一グレンパン43は、側面視で略波形に形成した板体にて構成され、揺動選別装置36における処理物の移送方向上手側端部(前端部)に備えられ、扱室28における移送方向上手側から漏下した処理物を後方に移送する。
篩い線45は、ピアノ線等からなり、第一グレンパン43の移送方向下手側端部から移送方向下手側に向けて片持ち状に延設され、第一グレンパン43から送り出される処理物を後方に移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。
第二グレンパン44は、第一グレンパン43と同様に、側面視で略波形に形成した板体にて構成され、第一グレンパン43の移送方向下手側で且つ下方側に位置して第一グレンパン43の処理物移送方向下手側から漏下した処理物及び篩い線45から漏下した処理物を後方に移送する。
チャフシーブ46は、第二グレンパン44の移送方向下手側に位置して、第二グレンパン44から送り出される処理物、篩い線45から漏下した処理物、及び、扱室28の受網23から漏下した処理物について、揺動移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。
図3、図9及び図11に示すように、チャフシーブ46は、複数の帯板状のチャフリップ板46Aを間隔をあけて前後方向に並べて備えている。各チャフリップ板46Aは、上部側の揺動支点P2周りで揺動自在に支持ブラケット56に支持されている。支持ブラケット56はシーブケース42にボルト連結されている。図9に示すように、複数のチャフリップ板46Aの夫々の下部側箇所が前後に長尺の操作板57により一体的に連結されて、図示しない角度調節機構によって操作板57を前後方向にスライド操作して各チャフリップ板46Aの揺動角度を変更させることで、チャフリップ板46A同士の間の開度を変更調整することができる。
図13に示すように、チャフリップ板46Aの揺動支点部58と操作板57に対する枢支連結部59とが、一連に連なる棒体を略U字形に折り曲げることにより形成されている。揺動支点部58と支持ブラケット56との揺動箇所における摩耗等に対する耐久性を向上させるために、支持ブラケット56の厚みを従来のものより厚く(例えば、4.5mm程度)してあり、揺動支点部58の直径も従来のものより大径(例えば、8mm程度)にしている。
グレンシーブ47は、穀粒通過用の開口を多数備えたクリンプ網からなり、チャフシーブ46の下方側に位置して、シーブケース42の左右側板42Aにわたって架設支持された前部側支持部材60と後部側支持部材61の夫々に支持されている。このグレンシーブ47は、チャフシーブ46から漏下した処理物を揺動移送しながら穀粒を下方の一番物回収部37に漏下させ、二番物を移送方向下手側の二番物回収部38に移送する。
ストローラック48は、チャフシーブ46の移送方向下手側に備えられている。ストローラック48は、夫々、シーブケース42の左右側板42Aにわたってラック支持体62が架設連結され、このラック支持体62から左右方向に間隔をあけて複数の移送用ラック板63が片持ち状に後方向けて固定延設されている。移送用ラック板63は、鋸歯状に形成された板体からなり、処理物を受け止めて後方に揺動移送することができる。ストローラック48には、複数の移送用ラック板63同士の左右中間部に位置する状態で、移送用ラック板63よりも短い篩い線64が複数備えられている。
ストローラック48は、扱室28の移送方向終端側箇所やチャフシーブ46の終端部から供給される処理物を後方に向けて揺動移送しながら二番物を下方の二番物回収部38に漏下させ、漏下しなかった排ワラ等の処理物は後方の排塵口65から外方に排出させる。
図3及び図9に示すように、チャフシーブ46とストローラック48とが移送方向に沿って近接する状態でそれらが配備されており、チャフシーブ46の移送方向終端側箇所と、ストローラック48の移送方向始端側箇所との間の隙間は小さく、その隙間から切れワラ等が下方の二番物回収部38に落下し難くなっている。この構成では、例えば、インディカ米のように脱穀処理物量が多くなる作物を収穫する場合に、チャフシーブ46とストローラック48との間の隙間から多量に切れワラが落下して、二番物還元装置41が詰まりを起したり、切れワラが扱室28と二番物回収部38との間で循環して外方に排出されない状態となること等を回避でき、切れワラはストローラック48にて後方に移送されて排塵口65から排出される。
図9に示すように、二番物回収部38の後方側箇所において、チャフシーブ46やストローラック48から漏下してくる二番物を二番物回収部38に案内する流下案内部材66が備えられる。この流下案内部材66は、図示はしないが、二番物回収部38の傾斜案内面67に沿うように変位し易い軟質の樹脂材からなる軟質シート状体と、摩耗し難い硬めの材質からなる硬質シート状体との二層構造となっている。硬質シート状体は薄い形状であって二番物回収部18の傾斜案内面に接する下側に位置し、軟質シート状体は厚みが大であって且つ上側に位置する状態となっている。
〔天板の支持構造〕
次に、天板21の支持構造について説明する。
この脱穀装置4では、装置本体20に対する天板21の高さ位置を変更調整可能な高さ調整機構が備えられている。具体的には、高さ調整機構は、装置本体20の上端部と天板21の下端部との間に介在されるスペーサ部材68である。
説明を加えると、図4、図6及び図8に示すように、天板21は、機体前後方向視で略円弧状の天板部本体21Aと、その天板部本体21Aの左右両側部に天板部本体21Aに連なる状態で備えられた左右の連結部21B,21Cと、天板部本体21Aの前後両側部に天板部本体21Aに連なる状態で備えられた前後の縦面部21D,21E(図3参照)とを備えている。そして、天板21は、装置本体20に対して揺動開閉自在に支持されている。
すなわち、天板21の左側の連結部21Bが、装置本体20の左側の側壁部24の上部に備えられた左側フレーム体69に対して前後軸芯X2周りで揺動自在に支持され、天板21の右側の連結部21Cが、装置本体20の右側の側壁部25の上部に備えられた右側フレーム体70に対して取外し可能に操作具付きボルト71(位置固定ボルトの一例)で連結される。天板21の前部側の縦面部21Dは、装置本体20の前壁部26の上部に連なる状態で接続され、天板21の後部側の縦面部21Eは、装置本体20の後壁部27の上部に連なる状態で接続される。
そして、装置本体20の上端部と天板21の下端部との間には、高さ調整機構としてのスペーサ部材68が介在されている。このスペーサ部材68は平面視で枠形状に形成されている。図7に示すように、スペーサ部材68は、左側部68A、右側部68B、前側部68C、後側部68Dが枠形状に一体的に連結されている。左側部68A、右側部68B、前側部68C、後側部68Dは、夫々角筒状の部材にて構成されている。
図8に示すように、スペーサ部材68の左側部68Aには、長手方向に沿って適宜間隔をあけて天板21を揺動自在に支持する複数の揺動支持部72が備えられている。揺動支持部72は、左側部68Aに一体的に連結された台座部73とその台座部73に載置される枢支部材74とを備え、台座部73と枢支部材74とがボルト75(揺動支持部用ボルトの一例)により共締めされる状態で左側フレーム体69にボルト連結されている。この揺動支持部72が備えられる箇所において、スペーサ部材68の左側部68Aが、上部面に形成された挿通孔76を通して装着されるボルト77により左側フレーム体69に連結されている。
スペーサ部材68の右側部68Bは、右側フレーム体70の上面に載置された状態で、長手方向に沿って適宜間隔をあけて上部面に形成された挿通孔76を通して装着されるボルト77により右側フレーム体70に連結される。
従って、スペーサ部材68は、複数箇所においてボルト連結されることにより、装置本体20の上端部に固定されている。
スペーサ部材68に備えられた枢支部材74は、略U字状に形成され、その両側の縦面部74aに夫々、挿通孔79が形成されている。天板21に備えられた支点ボス部80と枢支部材74に形成された一対の挿通孔79とを通過するように支点ピン81を挿通する。これにより、天板21は、支点ピン81の軸心X2周りで揺動可能に装置本体20に支持される。
天板21の右側の連結部21Cが、複数の操作具付きボルト71(位置固定ボルトの一例)を締め付けることにより右側フレーム体70に固定されると、天板21が位置固定状態で装置本体20に固定される。尚、装置本体20の上端部と天板21の下端部との間には、全周にわたってスポンジ材Qが介装されており、それらの連結箇所の隙間から細かな塵埃等が外方に飛散することが防止されている。
操作具付きボルト82を緩めて、天板21の右側の連結部21Cと右側フレーム体70との連結が解除されると、天板21の右側が開放されて、天板21を支点ピン81の軸心周りで揺動開放させることができる(図5参照)。このように天板21を揺動開放させると、扱胴22に絡み付いた作物を除去したり、修理交換等のメンテナンス作業を行える。
装置本体20と天板21との間に、スペーサ部材68が介装されることで、図4に示すように、扱室28内において、扱胴22の上方側に空間が形成され、処理物量が多い作物を収穫する場合であっても、扱室28内で作物が詰りを起したり、扱胴22の駆動負荷が過大になったりすることを回避できる。
脱穀処理物量が少ない作物の刈取作業を行う場合には、スペーサ部材68を取り外して、天板21を装置本体20に連結する。すなわち、天板21の左側箇所では、枢支部材74をスペーサ部材68に取り付けるのではなく、枢支部材74を直接に左側フレーム体69に取り付け、この枢支部材74に天板21の支点ボス部80を支点ピン81で枢支連結する(図9参照)。天板21の右側箇所では、天板21の右側の連結部21Cを右側フレーム体70の上部に載置して、操作具付きボルト82にて締め付け固定する。その結果、天板21が低めに調整される。そうすると、扱胴22と天板21との間に無駄な空間が形成されないので、扱室28内にて脱穀処理物の量が少なめであっても、良好に脱穀処理を行える。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、高さ調整機構が1つのスペーサ部材を装着する状態と取り外す状態とで天板の高さを調整したが、この構成に代えて、次のように構成してもよい。
厚さの異なる複数のスペーサ部材を用意し、天板の高さを三段階以上に変更させるようにしてもよい。
スペーサ部材に代えて、例えば、ネジ送り式の移動調整手段等を用いて天板の高さを連続的に変更調整可能な機構を用いてもよい。
(2)上記実施形態では、天板が装置本体に対して揺動開閉自在に支持される構成としたが、天板が取り外し可能に支持される構成でもよい。
(3)上記実施形態では、普通型コンバインに搭載された脱穀装置に適用したものを示したが、自脱型コンバインに搭載された脱穀装置に適用してもよい。
本発明は、普通型コンバインや自脱型コンバインに搭載された脱穀装置に適用できる。
20 装置本体
21 天板
22 扱胴
23 受網
68 高さ調整機構
71 操作具付きボルト(位置固定ボルト)
72 揺動支持部
75 ボルト(揺動支持部用ボルト)

Claims (3)

  1. 上部が開放された装置本体と、その装置本体の上部を覆う天板とを備え、
    前記装置本体の内部において、外周側に突出する扱歯を有するとともに駆動回転される扱胴と、前記扱胴の下方側の外周部に沿う状態で位置する受網とを備えて、前記扱胴と前記受網とにより、外部から搬入された作物を扱き処理するように構成され、
    前記天板は、前記扱胴の上方側の外周部に沿うように設けられ、かつ、前記装置本体に対して揺動開閉可能に支持されるとともに位置固定ボルトの締め付けによって前記装置本体の上部を覆った状態に位置固定可能であり、
    前記天板における前記扱胴に対向する部分に、前記扱胴の回転に伴って、処理物を前記扱胴の回転軸芯方向に沿って移送案内する送塵弁が備えられ、
    前記装置本体に対する前記天板の高さ位置を変更調整することで前記送塵弁と前記扱歯との距離を変更することが可能な高さ調整機構が備えられ、
    前記高さ調整機構に、前記装置本体の上端部と前記天板の下端部との間に介在され、前記装置本体の上部形状に沿うように左側部と右側部と前側部と後側部とを有する平面視で枠形状に形成されたスペーサ部材と、前記天板を前記装置本体に揺動可能に支持する揺動支持部とが備えられ、
    前記位置固定ボルトは、前記スペーサ部材の上方から前記スペーサ部材を貫通して前記装置本体に締め付けられるように構成され、かつ、前記揺動支持部は、上方から揺動支持部用ボルトを締め付けることで前記スペーサ部材と共に前記装置本体に共締め固定されている脱穀装置。
  2. 前記スペーサ部材は筒状部材によって構成され、
    前記スペーサ部材の上部面に複数の挿通孔が形成され、
    前記スペーサ部材は、ボルトを前記挿通孔に通した状態で前記装置本体に締め付けることで前記装置本体に連結可能であり、
    前記ボルトの頭部は、締結状態において、前記スペーサ部材の断面内に収容される請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記揺動支持部は、前記スペーサ部材のうち、前記ボルトによって固定された部分と隣り合う部分に支持される請求項2に記載の脱穀装置。
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