JP2009178046A - 汎用コンバインの脱穀装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の課題は、螺旋扱歯による脱穀搬送時の穀稈を扱胴と共に回転する切り刃によって積極的に切断分離することで、従来型の問題点を解消し高能率型の脱穀装置を具現することにある。
【解決手段】 本発明は、全稈投入型の汎用コンバインにおいて、扱室(15)内に架設された扱胴(19)の外周部に投入された穀稈を軸芯方向後方に向けて搬送しながら脱穀処理する螺旋扱歯(20)を券回して設け、この螺旋扱歯(20)の螺旋ピッチ(P)間には該螺旋扱歯の搬送作用面側近くにおいて搬送される穀稈を切断処理する切り刃(21)を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、全稈投入型の汎用コンバインにおいて、扱室(15)内に架設された扱胴(19)の外周部に投入された穀稈を軸芯方向後方に向けて搬送しながら脱穀処理する螺旋扱歯(20)を券回して設け、この螺旋扱歯(20)の螺旋ピッチ(P)間には該螺旋扱歯の搬送作用面側近くにおいて搬送される穀稈を切断処理する切り刃(21)を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、全稈投入型の汎用コンバインに利用される脱穀装置に関するものである。
従来、全稈投入型の汎用コンバインにおいて、外周に螺旋扱歯を券回して全稈投入された穀稈を軸芯方向後方に向けて搬送しながら脱穀処理する螺旋扱胴を備えた脱穀装置は一般的に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−214681号公報
このような従来型螺旋扱胴では、長い穀稈に対する切断分離機能が充分に得られないため、脱穀負荷が大きく、作業能率の低下を招く問題があった。
本発明の課題は、螺旋扱歯による脱穀搬送時の穀稈を扱胴と共に回転する切り刃によって積極的に切断分離することで、従来型の問題点を解消し高能率型の脱穀装置を具現することにある。
本発明の課題は、螺旋扱歯による脱穀搬送時の穀稈を扱胴と共に回転する切り刃によって積極的に切断分離することで、従来型の問題点を解消し高能率型の脱穀装置を具現することにある。
本発明は、かかる課題を解決するために、次の如き技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の本発明は、扱室(15)内に設けた扱胴(19)の外周部に、穀稈を軸芯方向に向けて搬送しながら脱穀処理する螺旋扱歯(20)を券回して設け、この螺旋扱歯(20)の螺旋ピッチ(P)間に、該螺旋扱歯(20)の搬送作用面側に偏倚させて設け、搬送される穀稈を切断処理する切り刃(21)を設けたことを特徴とする汎用コンバインの脱穀装置としたものである。
すなわち、請求項1記載の本発明は、扱室(15)内に設けた扱胴(19)の外周部に、穀稈を軸芯方向に向けて搬送しながら脱穀処理する螺旋扱歯(20)を券回して設け、この螺旋扱歯(20)の螺旋ピッチ(P)間に、該螺旋扱歯(20)の搬送作用面側に偏倚させて設け、搬送される穀稈を切断処理する切り刃(21)を設けたことを特徴とする汎用コンバインの脱穀装置としたものである。
扱室15内に全稈投入される穀稈は、扱胴19の回転に伴い回転する螺旋扱歯20によって扱胴軸芯方向に向けて搬送されながら受網18との間で脱穀処理される。
このようにして脱穀処理される脱穀搬送途中の穀稈は、螺旋ピッチ間に設けられ扱胴19と共に回転する切り刃21によって切断分離されるが、特にこの搬送始端側ではこの切り刃21が螺旋扱歯20の搬送作用面側近くの穀稈に作用して切断処理することになるので、切断作用が確実で効率良く行われる。
このようにして脱穀処理される脱穀搬送途中の穀稈は、螺旋ピッチ間に設けられ扱胴19と共に回転する切り刃21によって切断分離されるが、特にこの搬送始端側ではこの切り刃21が螺旋扱歯20の搬送作用面側近くの穀稈に作用して切断処理することになるので、切断作用が確実で効率良く行われる。
請求項2記載の本発明は、前記切り刃(21)を螺旋扱歯(20)の外周縁よりも低く設定したことを特徴とする請求項1記載の汎用コンバインの脱穀装置としたものである。
切り刃21の高さが螺旋扱歯20の外周縁より低く設定されているので、穀粒の損傷が少なくなり扱胴19による脱穀負荷を大幅に軽減することができる。
切り刃21の高さが螺旋扱歯20の外周縁より低く設定されているので、穀粒の損傷が少なくなり扱胴19による脱穀負荷を大幅に軽減することができる。
請求項1記載の発明によれば、螺旋扱歯20による脱穀搬送途中の穀稈が切り刃21によって切断処理されるので、脱穀負荷が軽減され、しかも、切り刃21は螺旋扱歯20の搬送作用面側近くの穀稈に作用して切断処理することになるので、切断作用が確実で効率良く行い得て、脱穀作業能率の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏するものでありながら、切り刃21は螺旋扱歯20の外周縁よりも低く設定されているので、穀粒の損傷が極めて少なくなり、扱胴19による脱穀負荷をより軽減することができ、脱穀作業の能率を向上させることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1に示す汎用コンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部に全稈投入型の脱穀部4を搭載している。刈取部3のフィ−ダハウスの横側部には操作ボックス5と運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。
まず、図1に示す汎用コンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部に全稈投入型の脱穀部4を搭載している。刈取部3のフィ−ダハウスの横側部には操作ボックス5と運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。
刈取部3は、立毛する穀稈を後方に掻き寄せる掻込リ−ル8と、穀稈を根本から切断する刈取装置9と、刈取後の穀稈を集送して後方に掻き込む集送オ−ガ10と、該集送オ−ガ10によって掻き込まれた穀稈を受け入れて後方の脱穀部4に揚上搬送するフィ−ドコンベア11及びこのフィ−ドコンベア11を内装軸架するフィ−ダハウス12とからなり、機体に対し刈取昇降シリンダ13を介して上下に昇降するよう構成されている。
前記運転席6の下方にはエンジンが搭載されるようになっており、該エンジンからHST(油圧無断変速装置)及び走行ミッションケ−ス内のミッション装置を介して前記走行クロ−ラ2、2が駆動される構成である。
つぎに、脱穀部4の構成につき説明する。
前記フィ−ドコンベア11に連通した扱室15を脱穀部4の上部に構成して設け、扱室15下方の選別室16内に揺動選別装置17を揺動自在に架設し、扱室15から下方の揺動選別装置17上に脱穀処理物を漏下供給する受網18を張設している。
前記フィ−ドコンベア11に連通した扱室15を脱穀部4の上部に構成して設け、扱室15下方の選別室16内に揺動選別装置17を揺動自在に架設し、扱室15から下方の揺動選別装置17上に脱穀処理物を漏下供給する受網18を張設している。
扱室15内に扱胴19を前後方向に架設し、扱胴19の外周面には螺旋扱歯20を券回して設けてあり、該扱胴19の駆動回転によって全稈投入された穀稈を扱胴軸芯方向後方に向けて搬送しながら脱穀処理するように構成してある。
また、扱胴19には、螺旋扱歯20の螺旋ピッチP間で、しかも、この螺旋ピッチ間の中心位置よりも搬送作用面側寄り近くに切り刃21を該扱胴と一体的に回転するよう設けて搬送される穀稈を積極的に切断処理するように構成している。
更に、また、この切り刃21は、扱胴外周面からの突出高さを螺旋扱歯20の外周縁より低く設定することで、穀粒の損傷軽減を図るようにしている。
なお、図3に示すように、数個の切り刃21…群を扱胴の始端側に集中させて設けることもでき、これによれば、扱胴の始端側で穀稈を早めに切断処理するので、以後の脱粒処理が容易となり穀粒ロスの軽減を図ることができ、穀粒の損傷も軽減することが可能となる。
なお、図3に示すように、数個の切り刃21…群を扱胴の始端側に集中させて設けることもでき、これによれば、扱胴の始端側で穀稈を早めに切断処理するので、以後の脱粒処理が容易となり穀粒ロスの軽減を図ることができ、穀粒の損傷も軽減することが可能となる。
また、扱胴15の始端にはフィードコンベア11からの穀稈の引継ぎを良くするための取込みスパイラー22が設けられており、脱穀処理後のわら屑などの排稈は扱室終端の排稈口23から機外に排出されるようになっている。
図4に示す実施例は、作物の根元を切断する左右に並設の回転刃25,25と、作物を係合保持して掻き上げ搬送する掻上搬送装置26と、刈取回転刃25の上げ下げ位置を調整するゲージ輪27等からなるロークロップ装置28を備えた汎用コンバインにおいて、集送オーガ10を備えたテーブル29の下部に刈高さ検出用接地センサ30を設け、テーブルの上下動制御に関連してゲージ輪27が上下動するように連動構成している。つまり、接地センサ30による対地高さ検出結果に基づきテーブル29側が上動すると、ゲージ輪27の下降によって回転刃25がテーブル29の上動とは逆方向に下動するよう制御する構成になっている。従って、作業中、刈高さ検出用接地センサ30が落葉等のゴミを検出すると、テーブルが上がり、回転刃の対地高さが高くなってヘッドロスが増加する。また、接地センサがそのゴミから脱すると回転刃が土中に入り過ぎて過負荷により回転刃の回転停止を招くが、本例の場合には、テーブルの上下動に連動してゲージ輪がテーブル側とは逆方向に上下動することで、上記不具合を解消でき、刈り高さを適正に保持することができる。
また、図5に示す実施例では、各刈取回転刃25の駆動軸31に回転センサ32を設け、その回転刃駆動軸の回転数がある一定の値になるようにゲージ輪の上げ下げを行い、回転刃の刈高さ制御を行うように構成している。そして、その一定の回転数は、運転席近くに設けたボリュームにより、一定の範囲内で変更ができるように構成する。かかる構成によれば、回転刃の回転数により刈取高さを適正に制御できる。また、制御する回転刃の回転数はボリュームにより簡単に変更できるため、圃場の表土面がどのような状態でも刈取高さの制御が正確に行える。
図6に示すように、グレンタンク7内にエアーを排出供給するフィーダ35と、このフィーダにエアーを圧送するブロア36を備えたエアー排出装置において、ブロア36とフィーダ35をつなぐホース37には、このホースの途中部から分岐して連通する分岐ホース38を設けると共に、この分岐したホース38は長く延設してマフラ等の熱源39に向けて配管する構成としている。従って、エアー排出時、熱源に向けた分岐ホース38から吹き出るエアーによって熱源にあるほこり等のゴミを吹き飛ばして清掃することができ、火災などの発生を未然に防止することができる。
また、この分岐ホースの途中部に開閉調整弁40を設けておくと、必要な時に弁を開けて送風したり、必要に応じてエアーの送り量を任意に調整したりすることができる。更に、分岐したホースは脱穀部や刈取部まで伸びるようにしておくと、エアーにより脱穀部及び刈取部の清掃も容易に行うことができる。
また、図8に示すように、分岐したホース38は、グレンタンクの補強パイプフレーム41に差し込んで該パイプ内にエアーを送ることができるようにし、そして、このパイプフレームの前後位置に噴出孔42,42を設けてタンク内をエアーが循環するように構成しておく。すると、タンク内に貯溜される穀粒の安息角が通常より小さくでき、その分増量が可能となる。分岐ホースを補強パイプフレームから取り外すと、その分岐ホースで刈取脱穀部の清掃も容易にできる。
15 扱室
18 受網
19 扱胴
20 螺旋扱歯
21 切り刃
18 受網
19 扱胴
20 螺旋扱歯
21 切り刃
Claims (2)
- 扱室(15)内に設けた扱胴(19)の外周部に、穀稈を軸芯方向に向けて搬送しながら脱穀処理する螺旋扱歯(20)を券回して設け、この螺旋扱歯(20)の螺旋ピッチ(P)間に、該螺旋扱歯(20)の搬送作用面側に偏倚させて設け、搬送される穀稈を切断処理する切り刃(21)を設けたことを特徴とする汎用コンバインの脱穀装置。
- 前記切り刃(21)を螺旋扱歯(20)の外周縁よりも低く設定したことを特徴とする請求項1記載の汎用コンバインの脱穀装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008017209A JP2009178046A (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 汎用コンバインの脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP (1) | JP2009178046A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103392443A (zh) * | 2013-07-29 | 2013-11-20 | 重庆民茂机械制造有限公司 | 小型高效联合收割机 |
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2008
- 2008-01-29 JP JP2008017209A patent/JP2009178046A/ja active Pending
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