JP2002034324A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2002034324A
JP2002034324A JP2000225808A JP2000225808A JP2002034324A JP 2002034324 A JP2002034324 A JP 2002034324A JP 2000225808 A JP2000225808 A JP 2000225808A JP 2000225808 A JP2000225808 A JP 2000225808A JP 2002034324 A JP2002034324 A JP 2002034324A
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JP
Japan
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straw
cutting
rotary blade
rotary
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000225808A
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English (en)
Inventor
Keita Kamikubo
啓太 上窪
Munenori Miyamoto
宗徳 宮本
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱穀した後の排藁を細断して放出することも、
細断せずに放出することも、排藁カッターを作動させた
状態であっても容易に行えるようにする。 【解決手段】脱穀部5で脱穀処理した後の排藁を切断し
て機体の外部へ排出可能とした排藁カッター73を具備す
るコンバインにおいて、排藁カッター73を、回転軸731
に複数の回転刃732を放射状に取付けて構成するととも
に、同回転刃732に切断部位と非切断部位とを形成し、
いずれの部位を排藁に作用させるかを選択的に切換可能
とした。また、回転刃732の一側縁を切断部732aとな
し、他側縁を非切断部732bとし、さらに、同回転刃732
を、回転軸731に突設した回転刃取付軸733を中心として
回動可能に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに関
し、特に、脱穀後の藁を切断して排出するための排藁カ
ッターを具備するコンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンバインの一形態として、穀桿を刈り
取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀桿を脱穀す
る脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を揺動選別す
る揺動選別部と、上記脱穀部より排出された排藁を処理
する排藁処理部とを装備したものがある。
【0003】かかるコンバインにおいて、上記排藁処理
部に排藁を切断する排藁カッターを設け、必要に応じて
排藁を細断し、裁断した状態て圃場に排出可能としたも
のがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した排藁カッター
を備えたコンバインにおいて、排藁を切断せずに排出し
たい場合があるが、そのときは、排藁カッターを機体か
ら取外すか、あるいは、排藁経路を排藁カッターを通す
経路と、通さない経路とに予め二通り形成しておき、排
藁カッターを通さない経路に切換える必要があった。
【0005】ところが、排藁カッターを機体から取外す
作業はきわめて面倒で、手間がかかるものであり、ま
た、経路を切換えるタイプは、いずれの経路であっても
排藁を円滑に通過させなければならないので設計が難し
く、また、二つの経路を有するので機体の無用な大型化
につながるという問題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決することのでき
るコンバインを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明で
は、脱穀部で脱穀処理した後の排藁を切断して機体の外
部へ排出可能とした排藁カッターを具備するコンバイン
において、排藁カッターを、回転軸に複数の回転刃を放
射状に取付けて構成するとともに、同回転刃に切断部位
と非切断部位とを形成し、いずれの部位を排藁に作用さ
せるかを選択的に切換可能とした。
【0008】また、請求項2記載の本発明では、上記回
転刃の一側縁を切断部となし、他側縁を非切断部とし
た。
【0009】また、請求項3記載の本発明では、上記回
転刃を、回転軸に突設した回転刃取付軸を中心として回
動可能に取付けた。
【0010】さらに、請求項4記載の本発明では、上記
回転刃間に排藁掻き出し用のパドルを設けた。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】本発明に係るコンバインは、基本的構造と
して、履帯式の走行部と、穀桿を刈り取る刈取部と、同
刈取部により刈り取った穀桿を脱穀する脱穀部と、同脱
穀部により脱穀した穀粒を揺動選別する揺動選別部と、
脱穀部で脱穀処理した後の排藁を切断して機体の外部へ
排出可能とした排藁カッターを具備する排藁処理部と、
各部の駆動源となるエンジンを備えた原動機部と、各部
の制御操作及び走行部の操縦を行う運転部を装備してい
る。
【0013】上記構成において、本発明は排藁処理部の
構成に特徴があり、上記排藁カッターを、回転軸に複数
の回転刃を放射状に取付けて構成するとともに、同回転
刃に切断部位と非切断部位とを形成し、いずれの部位を
排藁に作用させるかを選択的に切換可能としている。
【0014】すなわち、従来の排藁カッターを具備する
コンバインにおいては、排藁を切断せずに機外へ排出し
ようとすれば、排藁カッターを取外したり、あるいは、
別経路を通すようにする必要があったが、本実施の形態
によれば、そのような面倒なことは必要なく、排藁を排
藁カッターに通しながら切断・非切断の切換を可能とし
ている。
【0015】そのためには、例えば、上記回転刃の一側
縁を切断部となし、他側縁を非切断部とするとともに、
同回転刃を、回転軸に突設した回転刃取付軸を中心とし
て回動可能に取付けることができる。
【0016】この際、回転刃を回動させる回動機構を設
け、同回動機構の操作を運転部において行えるようにす
るとよい。
【0017】また、両縁を切断部としても、切断刃を90
°軸廻りに回転させれば、非切断部となる両縁を結ぶ表
裏面が排藁に作用することになるので、やはり排藁を切
断せずに排出することが可能となる。
【0018】なお、メンテナンスなどを行いやすくする
ために、上記回転刃は回転軸に着脱自在とすることが好
ましい。例えば、回転軸に固設した回転刃取付軸に、回
転刃をボルトなどを介して着脱自在に取付けることが考
えられる。
【0019】また、回転刃が作用しない範囲に排藁が堆
積して詰まりの原因となることのないように、上記回転
刃間に排藁掻き出し用のパドルを設けることができる。
【0020】かかるパドルは、回転軸方向に幅広とした
板状のパドル本体と、回転軸に放射状に突設したパドル
取付アームとから構成することができる。そして、この
場合は、バドル取付軸を回転軸に着脱自在に取付けるこ
とができる。
【0021】また、パドル本体は、回転軸に放射状に取
付けたパドル取付アームと一体構成として、所定の角度
で折り曲げ加工を施すことが望ましい。すなわち、パド
ル本体をパドル取付アームに溶接などすると、溶接部か
ら亀裂などが生じるおそれがあるからである。
【0022】なお、パドル取付アームは、前記回転刃取
付軸と回転軸周りに同位相で突設してもよいし、あるい
は、所定の角度だけずらして変位させて取付けても構わ
ない。
【0023】以上説明してきたように、本実施の形態に
よれば、排藁を細かく切断して機外に排出することも、
切断することなく排出することも、簡単な切換操作で行
うことができるので、きわめて利便性に富む構成とな
り、作業性が向上する。また、排藁掻き出し用のパドル
を設けたことで、排藁の排出機能をより高めることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0025】図1は本実施例に係るコンバイン(汎用コ
ンバイン)の側面視による全体説明図、図2は排藁処理
部の平面視による説明図、図3は排藁処理部に配設した
排藁カッタの平面視による説明図、図4は同排藁カッタ
ーの一部断面説明図、図5、図6は同排藁カッターの側
面視による説明図である。
【0026】図1に示すように、本実施例に係るコンバ
インAは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ
式の走行部2,2を配設するとともに、機体フレーム1
の前端部に刈取部3を搬送部4を介して昇降自在に取り
付け、同搬送部4の直後方位置に脱穀部5を配設してい
る。
【0027】また、同脱穀部5の直下方位置に揺動選別
部6を配設し、同揺動選別部6の後方上部であって、脱
穀部5の直後方位置に、本発明の要部となる排藁処理部
7を配設している。
【0028】また、コンバインAは、機体フレーム1の
前部であって、搬送部4の右側方位置に運転部8を配設
し、同運転部8の直後方位置であって、脱穀部5の直上
方位置に穀粒貯留部9を配設し、さらに、同穀粒貯留部
9の直後方位置に原動機部10を配設している。
【0029】以下、コンバインAの各部の構造について
さらに詳述する。
【0030】〔走行部2〕走行部2は、図1に示すよう
に、機体フレーム1の下部に走行フレーム20を取付け、
同走行フレーム20の前端部に駆動輪21を連動連結する一
方、走行フレーム20の後端部に遊動輪22を回転自在に軸
支し、さらに、これら駆動輪21と遊動輪22との間に転動
輪23を取付け、駆動輪21、遊動輪22、転動輪23を介して
履帯24を巻回している。なお、前記駆動輪21は、機体フ
レーム1の前部に配置して原動機部10に連動連結した図
示しないミッションに連動連結している。
【0031】〔刈取部3〕刈取部3は、図1に示すよう
に、搬送部4の先端部にプラットホーム31を連設し、同
プラットホーム31内に左右方向に軸線を向けた横送りオ
ーガ32を回動可能に横架し、同横送りオーガ32の直前方
位置に刈刃装置33を横架し、同刈刃装置33の直前方位置
にディバイダー34を配置し、同ディバイダー34の上方位
置に掻き込みリール35を昇降機構36を介して配置してい
る。
【0032】かかる構成により、圃場に植立した穀桿を
掻き込みリール35により掻き込むと共に、刈刃装置33に
より穀桿の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ
32により同横送りオーガ32の略中央部に刈り取った穀桿
を寄せ集めて、後方の搬送部4へ受け渡すようにしてい
る。
【0033】〔搬送部4〕搬送部4は、図1に示すよう
に、機体フレーム1の前端部に前後方向に伸延するフィ
ーダハウス41を上下回動自在に取り付け、同フィーダハ
ウス41の内部に搬送コンベア42を配設するとともに、機
体フレーム1の前端上部に搬送ビータ43を回動可能に横
架している。図中、44は、フィーダハウス41を昇降させ
る昇降用油圧シリンダーである。
【0034】かかる構成により、刈取部3の横送りオー
ガ32により寄せ集められた穀桿を搬送コンベア42と搬送
ビータ43とで後方の脱穀部5へ搬送するようにしてい
る。
【0035】〔脱穀部5〕脱穀部5は、図1に示すよう
に、第1扱胴51と第2扱胴52とを、機体前後に対して横置
き配置した構成としている。
【0036】すなわち、搬送部4の直後方位置に扱室50
を形成し、同扱室50の内部に略同一外径を有する円筒状
の第1扱胴51と第2扱胴52とを回動軸線を左右幅方向に向
けた状態で前後に所定の間隔を開けて配設するととも
に、各扱胴51,52の直下方位置に受網53,54を配設してい
る。510,520は各扱胴51,52の回動軸である。
【0037】また第1・第2扱胴51,52の周面には、扱歯5
5a,56aを上縁部に一定間隔をあけて取付けたスパイラル
羽根55,56を設け、穀桿を軸方向に搬送しながら脱粒可
能としている。
【0038】かかる構成により、前記搬送部4によって
扱室50内に搬送された穀桿は、第1扱胴51の作用によっ
て第1扱胴51の始端部から終端部へ移動しながら脱穀処
理され、その後、第1扱胴51から第2扱胴52へ連通部
(図示せず)を介して受け継ぎ搬送され、同第2扱胴52
の作用によって第2扱胴52の始端部から終端部へ移動し
ながら脱穀処理されて、穀粒は自重により各受網53,54
を通過して下方の揺動選別部6へ落下する一方、排藁は
後方の排藁処理部7へ移送される。
【0039】なお、本実施例では、第1扱胴51の外径と
第2扱胴52の外径は略同一径としており、第2扱胴52で
の脱穀処理面積を大きくして脱穀処理を円滑かつ確実に
行えるようにしている。
【0040】〔揺動選別部6〕揺動選別部6は、図1に
示すように、前述した脱穀部5の下方に設けられてお
り、第1扱胴51と第2扱胴52の直下方位置に、図示しない
揺動機構を介して上下方向に揺動可能に配設した揺動体
60を具備している。
【0041】本実施例における揺動体60は、第1扱胴51
の前縁部直下方位置から第2扱胴52の略中心部直下方位
置まで前後左右方向に広がりを有するフィードパン61
と、同フィードパン61の後方位置に連続させて配置した
チャフシーブ6 2と、同チャフシーブ62の下方に配置し
たグレンシーブ63とを揺動機枠64に取り付けて構成して
いる。なお、チャフシーブ62の後部には、藁屑をほぐし
て中にある穀粒を後述する二番穀粒受樋67に落下させて
再選別を行うストローラック65が一体的に取付けられて
いる。
【0042】そして、チャフシーブ62の前半部直下方位
置及び後半部直下方位置に、左右方向に伸延して一番穀
粒を受ける一番穀粒受樋66と、左右方向に伸延して二番
穀粒を受ける二番穀粒受樋67を前後方向に間隔を開けて
配置し、同一番穀粒受樋66の前方位置であって、前記フ
ィードパン61の下方位置に第一唐箕68を配設するととも
に、一番穀粒受樋66と二番穀粒受樋67との間に第二唐箕
69を配設している。
【0043】そして、第一唐箕68より、後上方に位置す
るチャフシーブ62に向けて唐箕風を圧送し、チャフシー
ブ63より落下してくる籾や塵などに風を当て、風に逆ら
って落ちる穀粒を一番穀粒受樋66へ飛ばすとともに、比
重の小さいものを二番穀粒受樋67上へ飛ばす、所謂風選
別を可能としている。また、第二唐箕69により、唐箕風
をストローラック65の作用部である上面に流し、排藁に
付着した穀粒を確実に風選別可能とし、穀粒のロスを大
幅に削減可能としている。
【0044】〔排藁処理部7〕排藁処理部7は、本発明
の要部をなすもので、図1及び図2に示すように、第2
扱胴52の直後方位置に、略円筒状の搬送ビータ71を左右
方向に軸線を向けたビータ支軸72により回動可能に配設
し、同搬送ビータ71の後方位置に排藁カッター73を左右
方向に軸線を向けたカッター支軸74により回動可能に配
設して構成している。
【0045】そして、脱穀部5で脱穀処理された後の排
藁を搬送ビータ71の搬送作用によって排藁カッター73へ
搬送し、同排藁カッター73により排藁を細断した後に、
機体の外部へ排出すると共に、揺動選別部6で選別され
た排藁を唐箕風により機体の外部に排出するようにして
いる。なお、搬送ビータ71は、ビータ支軸72に取付けた
ビータドラム75の外周面に略三角形板状に形成した複数
の搬送刃76を突設している。7aは機体後方へ先端拡開状
に連設した排藁ガイドである。
【0046】また、搬送ビータ71の直下方位置には、第
2扱胴52で脱穀処理された後の排藁を揺動選別部6に落
下させずに排藁処理部7へと確実に送るための排藁搬送
ガイド体77を配設している。
【0047】上記構成の排藁処理部7において、本発明
の要旨となるのは、図2及び図3に示すように、排藁カ
ッター73を、回転軸731に複数の回転刃732を放射状に取
付けて構成するとともに、同回転刃732に切断部位と非
切断部位とを形成し、いずれの部位を排藁に作用させる
かを選択的に切換可能としたことにある。
【0048】本実施例では、図3に示すように、上記回
転刃732を断面視略三角形形状に形成し、一側縁を先鋭
の刃状に形成して切断部732aとなし、他側縁に厚みを設
けて非切断部732bとするとともに、図4に示すように、
回転軸731の周上に4本の回転刃取付軸733を放射状に突
設し、同取付軸733を中心に回転刃732を回動可能に取付
けている。
【0049】そして、回転刃732は、回転軸731に設けた
ウォーム式の回動機構Bを介して回転可能としている。
【0050】すなわち、図3及び図4に示すように、回
転軸731内の中心部に刃回動軸7310を軸芯廻りに回転自
在に収納架設し、同刃回動軸7310上に、回転刃取付軸73
3と対応する位置にそれぞれウォームB1を取付けるとと
もに、同ウォームB1と噛合するように、各回転刃取付軸
733の基端部にウォームホイルB2をそれぞれ取付けてい
る。
【0051】そして、回転軸731の一端を図示しない回
転モータなどの回転手段と連動連結し、同回転手段を、
例えば運転部8に設けたスイッチ(図示せず)で行える
ようにしている。
【0052】したがって、排藁を細断して圃場へ放出す
ることも、細断せずに圃場へ放出して後に束ねて処理す
るような場合でも、作業者がワンタッチで選択切換する
ことができる。
【0053】すなわち、刃状に形成した切断部732aを排
藁に作用する部位となるように選択すれば、排藁を細断
して機外へ排出することができ(図3(a)参照)、一
方、スイッチ操作により回転手段を駆動して180度回転
させれば(図3(b)参照)、厚みのある非切断部732bを
排藁に作用する部位となすことができ、排藁を切断する
ことなく機外へ送り出すことができる。図3中、731aは
回転軸731を回転させるために設けたスプロケット、731
bは同スプロケット731aを駆動するベルト、731cは軸受
部である。
【0054】このように、回転刃732に切断部位と非切
断部位とを形成し、いずれの部位を排藁に作用させるか
を選択的に切換可能としたことにより、本コンバインA
を運転しながら、排藁を細断して機外へ放出すること
も、細断せずに長い状態のまま放出することも簡単な操
作で切換えることができるので、従来のように、排藁カ
ッター73を取外したりする必要がなくなり、作業効率を
大幅に向上させることができる。
【0055】また、メンテナンスなどを行いやすくする
ために、上記回転刃732は回転軸731に着脱自在としてい
る。本実施例では、回転軸731に固設した回転刃取付軸7
33に、図示しないボルトにより回転刃732を取付けてい
る。
【0056】また、本実施例では、排藁処理部7におい
て、排藁カッター73の回転刃732が作用しない範囲に排
藁が堆積して詰まることのないように、図2に示すよう
に回転刃732間に排藁掻き出し用のパドル78を設けてい
る。なお、図1、図3及び図4では切断刃732の構成の
説明を容易にするためにパドル78は省略している。
【0057】かかるパドル78は、前記回転軸731方向に
幅広とした矩形板状のパドル本体781と、回転軸731に放
射状に突設した長板状のパドル取付アーム782とから構
成している。また、バドル取付アーム782は、回転軸731
に着脱自在に取付けており、必要に応じて取外し、メン
テナンスを容易に行えるようにしている。取付手段とし
ては、前記回転刃732同様、ボルト782aなどを用いると
よい(図5)。
【0058】また、パドル本体781は、パドル取付アー
ム782と一体構成としており、図5に示すように、パド
ル取付アーム782に対して、鋭角となるように所定の角
度で折り曲げ加工している。そのために、パドル本体78
1となる部分とパドル取付アーム782となる部分とを、2
2.5度の角度でへの字状に折り曲げた板を用意し、パド
ル本体781となる部分を直角に折り曲げたものを2枚背
中合わせにしている。このように、パドル本体781をパ
ドル取付アーム782と一体構成とすることで、例えば溶
接によりパドル本体781をパドル取付アーム782に連設し
た場合に生じるおそれのある溶接部からの亀裂発生を防
止している。
【0059】図5に示した例では、パドル取付アーム78
2を、前記回転刃取付軸733と回転軸731周りに同位相で
突設しているが、図6に示すように、所定の角度だけず
らして変位させて取付けても構わない。
【0060】すなわち、側面視で、隣接する回転刃732
同士の間にパドル78が位置するようにしてもよい。
【0061】以上説明してきたように、本実施例によれ
ば、排藁を細かく切断して機外に排出することも、切断
せずに排出することも、簡単な切換操作で行うことがで
きるので、きわめて利便性に富む構成となり、作業性が
向上する。また、排藁掻き出し用のパドル78を設けたこ
とで、排藁の排出機能をより高めることができる。
【0062】ところで、回転刃732は、上記した断面視
略三角形形状としたものに限定されるものではなく、任
意の形状とすることができる。
【0063】例えば、図7に示す他の実施例では、回転
刃732を略平板とし、両側縁に切断部732aとなる刃部を
形成している。
【0064】そして、図7(b)に示すように、回動機構
Bを介して回転刃732を90°回転させれば、非切断部732
bとなる両側縁を結ぶ面が排藁に作用することになり、
やはり排藁を細断することなく機外へ放出することがで
きる。しかも、この場合、切断刃732が排藁掻出手段と
して機能するので、排藁を効率的に機外へ放出すること
ができる。
【0065】〔運転部8〕運転部8は、機体フレーム1の
前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン80を配設し、同
キャビン80の平面視中央後部に座席81を配設し、同座席
81の前方位置にフロントコラム82を配設し、同フロント
コラム82の上端部にステアリングホイール83と変速レバ
ー84とを設け、座席81の左側部にサイドコラム86を配設
し、同サイドコラム86の上端部に各種の操作レバー87を
設けている。なお、前述した排藁処理部7における排藁
カッター73の回転刃732を軸廻りに回動させるスイッチ
は前記サイドコラム86の近傍に設けている。
【0066】〔穀粒貯留部9〕穀粒貯留部9は、第1扱
胴51と第2扱胴52の直上方位置にグレンタンク91を配設
し、同グレンタンク91に一番穀粒受樋66を揚穀コンベア
610を介して連通連結するとともに、グレンタンク91に
排出オーガ92を連通連結している。
【0067】そして、揺動選別部6によって選別された
一番穀粒をグレンタンク91の内部に貯留するとともに、
排出オーガ92によって機体の外部に排出できるようにし
ている。
【0068】〔原動機部10〕原動機部10は、図1に示す
ように、機体の上側後部にエンジン101を配設し、同エ
ンジン101を刈刃装置33やミッション等の各動力機構部
に伝動機構(図示省略)を介して連動連結している。
【0069】そして、エンジン101を駆動させることに
よって、各動力機構部が連動して作動するようにしてい
る。
【0070】また、本実施例では、図8に示すように、
原動機部10の底板102をボルトなどで着脱自在としてい
る。
【0071】したがって、エンジン101のオイルパン101
aなどを取外さなければできないメンテナンスなどの場
合、従来ではエンジン101を機体から降ろして行う必要
があったが、図示するように、底板102を外せばエンジ
ン101の下方にメンテナンス用の開口が形成されること
になり、同開口からオイルパン101aを矢印aで示すよう
に抜き出してエンジン101の下方からのメンテナンスが
行える。
【0072】原動機部10の底板102は、機体の外側に位
置しているので底板102の取り外しが容易であり、原動
機部10のメンテナンス性が著しく向上する。
【0073】なお、底板102は、上記したように取外す
のではなく、図9に示すように、扉状に開閉自在とする
こともできる。
【0074】すなわち、一側縁に枢支部103を設け、図
示するように片開き可能とするもので(矢印b参照)、
この場合、ボルトなどを外す必要がないので前述した構
成よりもさらにメンテナンス性が向上する。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0076】(1)請求項1記載の本発明では、脱穀部で
脱穀処理した後の排藁を切断して機体の外部へ排出可能
とした排藁カッターを具備するコンバインにおいて、排
藁カッターを、回転軸に複数の回転刃を放射状に取付け
て構成するとともに、同回転刃に切断部位と非切断部位
とを形成し、いずれの部位を排藁に作用させるかを選択
的に切換可能としたことにより、排藁カッターを取外し
たり、あるいは、別経路を通すような面倒なことは一切
必要なく、排藁を排藁カッターに通しながら切断・非切
断の切換が可能となって作業性が向上する。
【0077】(2)請求項2記載の本発明では、上記回転
刃の一側縁を切断部となし、他側縁を非切断部としたこ
とにより、同一の回転刃を用いたまま排藁の切断・非切
断の切換えが可能となる。
【0078】(3)請求項3記載の本発明では、上記回転
刃を、回転軸に突設した回転刃取付軸を中心として回動
可能に取付けたことにより、回転刃の回転動作のみで排
藁の切断・非切断の切換えを容易に行える。
【0079】(4)請求項4記載の本発明では、上記回転
刃間に排藁掻き出し用のパドルを設けたことにより、回
転刃が作用しない範囲であっても排藁が堆積して詰まっ
たりするおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るコンバイン(汎用コンバイン)
の側面視による全体説明図である。
【図2】排藁処理部の平面視による説明図である。
【図3】排藁処理部に配設した排藁カッタの平面視によ
る説明図である。
【図4】同排藁カッターの一部断面説明図である。
【図5】同排藁カッターの側面視による説明図である。
【図6】同排藁カッターの側面視による説明図である。
【図7】回転刃の他の実施例を示す説明図である。
【図8】原動機部の説明図である。
【図9】原動機部の変容例を示す説明図である。
【符号の説明】
A コンバイン 5 脱穀部 7 排藁処理部 73 排藁カッター 78 パドル 731 回転軸 732 回転刃 732a 切断部 732b 非切断部 733 回転刃取付軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱穀部(5)で脱穀処理した後の排藁を切断
    して機体の外部へ排出可能とした排藁カッター(73)を具
    備するコンバインにおいて、 排藁カッター(73)を、回転軸(731)に複数の回転刃(732)
    を放射状に取付けて構成するとともに、同回転刃(732)
    に切断部位と非切断部位とを形成し、いずれの部位を排
    藁に作用させるかを選択的に切換可能としたことを特徴
    とするコンバイン。
  2. 【請求項2】回転刃(732)の一側縁を切断部(732 a)とな
    し、他側縁を非切断部(732b)としたことを特徴とする請
    求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】回転刃(732)を、回転軸(731)に突設した回
    転刃取付軸(733)を中心として回動可能に取付けたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 【請求項4】回転刃(732)間に排藁掻き出し用のパドル
    (78)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のコンバイン。
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