JP4039312B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀粒排出装置に特徴のあるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンバインは、走行フレームの上部にエンジンを搭載し、走行フレームの下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラを有する走行部を配設し、走行フレームの前方側に刈取装置と供給搬送装置が設けられている。刈取装置は、植立穀稈を分草する分草具と、植立穀稈を引き起こす引起しケースと、植立穀稈を刈り取る刈刃と該刈刃により刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する株元搬送装置から構成されている。この株元搬送装置の後方には、該株元搬送装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送する供給搬送装置が設けられ、供給搬送装置からフィードチェーンに穀稈を引き継いで、脱穀装置に供給し脱穀、選別を行っている。刈取装置は、穀稈を所定の位置で刈取するために、刈取装置支持フレームと共に上下動する構成である。
【0003】
走行フレームの上部には、刈取装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェーンを有する脱穀装置と、脱穀装置で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンクが載置されている。フィードチェーンは穀粒のついた穀稈を脱穀装置に供給し、脱穀装置内に軸架され、回転運動する扱胴の扱歯で穀粒を穀稈から脱穀し、穀粒を選別分離して、選別された穀粒はグレンタンクへ搬送して一時貯留し、分離された藁屑などはカッタで切断してコンバイン後部から圃場に放出する。
【0004】
従来のコンバインの穀粒排出装置は、特開2003−9644号公報等に開示された図9の側面図に示すように、穀粒を一時貯留するグレンタンク130の底部に水平方向に穀粒を搬送する底部ラセン117を設け、該底部ラセン117に連接して縦方向に穀粒を搬送し、かつ縦軸回りに旋回自在の縦オーガ118と、該縦オーガ118に連接して横方向に穀粒を搬送し、上下昇降自在で、かつ長さ方向にズーム伸縮自在の移動搬送筒119aと固定搬送筒119bとからなる横オーガ119を設ける構成になっている。
【0005】
そして、排穀作業時に排穀すべき位置にオーガ排出口119cを配置するために、縦オーガ118を旋回し、固定搬送筒119bと移動搬送筒119aを昇降し、かつ移動搬送筒119aをズーム伸張あるいはズーム短縮し、また、刈取り作業時、路上走行時など排穀作業を行わないときには、移動搬送筒119aをズーム短縮させてコンバイン上のオーガ受け113に着座、収納する。
【0006】
また、特開平9−117219号公報には、図10に示すようなグレンタンク130の底部ラセン117に接続した折れ曲がり自在な(可撓性の)管内にコイルスクリュー115を内装した排穀管112をグレンタンクに巻き付けた状態で保持しておき、排穀するときに前記排穀管の先端の開口部から穀粒を袋状のコンテナなどに移す構成が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−9644号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平9−117219号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記図9に示す従来の穀粒排出装置は、移動搬送筒19aを固定搬送筒19b内に収納時には機体全体をコンパクトにできる利点があるが、さらに小規模の穀粒排出装置が求められている。
【0010】
また、図10に示す穀粒排出装置のような折れ曲がり自在な排穀管112により構成された穀粒排出装置はグレンタンク130に巻き付けるだけでよいのでコンバインの機体全体をコンパクトにすることができる優れた発明であるが、折れ曲がり自在な分、取り扱いが易しいとは言い難い。
【0011】
本発明の課題は、籾の排出操作性の向上と作業者の取り扱い性を損なわずに、機体全体をよりコンパクトにし、籾排出作業の安全性と能率を従来より向上させた穀粒排出装置を有するコンバインを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明上記課題は次の構成により解決される。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行フレーム(2)の下部に走行装置(3)を配置し、該走行フレーム(2)の前部に穀稈の刈取装置6を配置し、走行フレーム(2)の上部に刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置(15)と操縦席(20)を配置し、脱穀装置(15)の側方に収穫した穀粒を一次的に貯留するグレンタンク(30)を配置し、該グレンタンク(30)内の穀粒を排出するための穀粒排出用オーガ(18、19)を備えたグレンタンク(30)の周りに配置しているコンバインにおいて、グレンタンク(30)には、脱穀装置(15)の上方に延出したオーバーハング部分を設け、穀粒排出用オーガ(18、19)は、グレンタンク(30)の後方位置でグレンタンク(30)内からの穀粒が搬送される鉛直方向に伸びた縦オーガ(18)と、該縦オーガ(18)に接続する固定搬送筒(19b)と該固定搬送筒(19b)に対して伸縮自在で、排出口(19c)を先端に有する移動搬送筒(19a)からなる横オーガ(19)を有し、該横オーガ(19)をグレンタンク(30)の天井部とほぼ同一高さになるように、グレンタンク(30)の天井部の一部と脱穀装置(15)とは反対側の側壁部の一部とを削って横オーガ(19)が該側壁部からはみ出さないように形成される凹部(30a)内に配置し、横オーガ(19)の固定搬送筒(19b)に対して移動搬送筒(19a)を最も縮小した位置に移動したときに横オーガ(19)がグレンタンク(30)の前後方向に沿って配置され、排出口(19c)が操縦席(20)の後方に位置し、該操縦席(20)から移動搬送筒(19a)の先端部に設けたハンドル(19d)を操作可能な配置とし、縦オーガ(18)の外周にギア(46)を取り付け、該ギア(46)に噛合する駆動ギア(44)を鉛直方向に伸びた伝動モータ(42)の回転軸(43)の先端に設け、横オーガ(19)とグレンタンク(30)を一体的に縦オーガ(18)を回転軸として走行フレーム(2)の側方水平方向に旋回可能な構成とし、横オーガ(19)を収納するためのオーガ受け(13)を前記グレンタンク(30)と一体的に設け、横オーガ(19)がオーガ受け(13)に収納されていないときに伝動モータ(42)を駆動させると、横オーガ(19)のみが旋回可能な構成とし、横オーガ(19)がオーガ受け(13)に収納されているときにオーガ(19)のオーガ排出口(19c)の下方位置にはグレンタンク(30)の凹部(30a)の壁面に構成された漏斗状の開口部(30b)を設けたコンバインである。
【0018】
上記構成により補正後の本発明の効果を奏する。
すなわち、グレンタンク30の天井部の一部と脱穀装置15とは反対側の側面部の一部とを削って横オーガ19が該側壁部からはみ出さないように形成されるグレンタンク凹部30a内に横オーガ19を配置したので、グレンタンク30の側壁面に沿う方向に向けて横オーガ19を伸縮でき、従来のコンバインに比較して横オーガ19の移動搬送筒19aの張り出し、収納時間が短くなる。
また、横オーガ19をオーガ受け13に最も縮小した状態で収納した時に操縦席20に着席した運転者の後方上部に横オーガ19の排出口19cが位置するので横オーガ19の収納時に横オーガ19が運転者の障害にならなく、また操縦席20から操縦者はオーガハンドル19dを操作可能となる。
さらに、横オーガ19とグレンタンク30を一体的に縦オーガ18を回転軸として走行フレーム2の側方水平方向に旋回可能な構成としているので、グレンタンク30の開閉が容易に行え、グレンタンク30と横オーガ19が分離している構成に比べてメンテナンス性が向上する。
また、横オーガ19を収納するためのオーガ受け13を前記グレンタンク30と一体的に設け、横オーガ19がオーガ受け13に収納されてないときに伝動モータ42を駆動させると、横オーガ19のみが旋回可能な構成とし、また横オーガ19がオーガ受け13に収納されているときにオーガ19のオーガ排出口19cの下方位置にグレンタンク30の凹部30aの壁面に漏斗状の開口部30bがあるので、オーガ排出口19cからの残粒がこぼれ落ちてもグレンタンク30内に回収できる。
さらに、グレンタンク30には脱穀装置15の上方に延出したオーバーハング部分があるので、この部分に穀粒を収納でき、このオーバーハング部分がない構成に比較して穀粒をより多く貯めることができ、グレンタンク30がオープンする時に、操縦席20がグレンタンク30のオープンの支障にはならない。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図を示し、図2は図1のA−A線矢視図を示し、図3はコンバインの平面図を示す。
【0022】
なお、本実施の形態ではコンバインの前進方向に向かって前側と後側をそれぞれ前、後といい、左側と右側をそれぞれ左、右ということにする。
【0023】
図1ないし図3に示すコンバイン1の走行フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部にはエンジン(図示せず)ならびに脱穀装置15、操縦席20およびグレンタンク30を搭載する。
【0024】
刈取装置6は、図示しない刈取昇降シリンダの伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さに刈取できる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その背後に傾斜状にした穀稈引起し装置8を、その後方底部には刈刃(図示せず)をそれぞれ配置している。刈刃と脱穀装置15のフィードチェーン14の始端部との間に、前部搬送装置9、扱深さ調節装置10、供給搬送装置11などを順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置している。
【0025】
コンバイン1の刈取装置6の作動は次のように行われる。まず、エンジンを始動してパワステレバー12やHSTレバー5をコンバイン1が前進するように操作し、刈取脱穀クラッチを入り操作して機体の各回転部を伝動させて走行フレーム2を前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。圃場に植立する穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具7によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置8の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、前部搬送装置9に掻込まれて後方に搬送され、その後、扱深さ調節装置10と供給搬送装置11に受け継がれて順次連続的に後部上方に搬送される。
【0026】
穀稈は供給搬送装置11からフィードチェーン14の始端部に受け継がれ、脱穀装置15に供給される。脱穀装置15は、上側に扱胴22を軸架した扱室23を配置し、扱室22の下側に選別室25を一体的に設け、供給された刈取穀稈を脱穀、選別する。
【0027】
脱穀装置15に供給された穀稈は、主脱穀部である扱室23に挿入され、扱室23に軸架されて回転する扱胴22の多数の扱歯22aと扱網26との相互作用により脱穀され、被処理物(穀粒や藁くず)は脱穀装置15内の選別部の揺動棚27で受け止められ、上下前後方向に揺動する揺動棚27上を移動しながら、唐箕ファン28からの送風を受けて風力選別され、比重の重い穀粒は選別室25の底部に設けられた一番ラセン(図示せず)により搬送ラセン(図示せず)を内蔵している一番揚穀筒16(図4参照)を経てグレンタンク30へ搬送され、グレンタンク30に一時貯留される。
【0028】
脱穀装置15の扱室23の終端に到達した脱穀後の穀稈で長尺のままのものは、図示しない排藁チェーンおよび排藁穂先チェーンに挟持されて搬送され、脱穀装置15の後部の藁用カッターに投入されて切断され、圃場に放出される。
【0029】
グレンタンク30は、コンバイン1の上の空間を利用して、できるだけ内容積を大きくするために複雑な形状をしているが、走行フレーム2上の後方であって、脱穀装置15に隣接した右側に設けられている。またグレンタンク30の容積をより大きくするために、脱穀装置15の上側にも覆い被さるようなオーバーハング形状をしている。また、横オーガ19がグレンタンク30の天井部とほぼ同一高さになるようにグレンタンク30の天井部と右側壁部の一部を削った形の凹部30aを設け、この凹部30aに横オーガ19を配置できるようになっている。
【0030】
また、一番揚穀筒16の頂部の出口16aからグレンタンク30の内部に穀粒(籾)が供給され、またグレンタンク30に貯まった籾はグレンタンク30の漏斗状の底部からラセン17により縦オーガ18、続いて横オーガ19を経由して排出口19cから外部に搬出される。
【0031】
また、図1に示すように、横オーガ19は伸縮自在の移動搬送筒19aと該移動搬送筒19aより小径の縦オーガ18側に配置される固定搬送筒19bからなる。そして、グレンタンク30の右側壁部の上方に収納させ、ズームを最圧縮した状態で操作席20の後方に先端を位置させる。すなわち、移動搬送筒19aを固定搬送筒19bに嵌合した状態で固定搬送筒19bに沿って伸び縮みさせて、先端部のオーガ排出口19cの位置を、横オーガ19の基部の縦オーガ18に対して、遠ざけたり、近づけたり調節して排出口19cからの穀粒(籾)の落下位置を選択できる構成としている。
【0032】
オーガ受け13はグレンタンク30の前記凹部30a上に設けられ、固定搬送筒19bの先端部を常に支持している。
【0033】
このようにコンバイン1の右側方にオーガを配置することで、従来のコンバインではグレンタンク30の天井部の上方で機体平面の対角線上に向けて伸縮をしていたズーム式オーガに比較して、グレンタンク30の側壁面に沿う方向に向けて横オーガ19を伸縮できるため、横オーガ19の張り出し、収納が短時間で行える。
【0034】
また、横オーガ19をズーム式とし、後方に圧縮収納すると操縦席20の後方に横オーガ19の排出口19cが位置することになり、運転者の障害とならない。また、横オーガ19がズーム式であるので籾の排出時には横オーガ19を伸ばせば、ズーム式でないオーガに比べてコンバインから比較的遠い所まで籾を排出できる。
【0035】
横オーガ19の移動搬送筒19aの先端部にはハンドル19dを設けることで、容易に移動搬送筒19aの手動操作ができる。移動搬送筒19aを固定搬送筒19b側に全圧縮してオーガを収納する場合でもハンドル19dがあると操作が容易となる。また、ハンドル19dを移動搬送筒19aの前後方向に複数個設けても良い。この場合には、ハンドル19dを持ち換えながら、最長の長さに伸ばす場合にも操作が容易に行える。
【0036】
また、図3に示すように縦オーガ18を中心として横オーガ19を機体の外側にオープンすることができる。
【0037】
また、図4に示す機体斜め後方から見た斜視図に示すように、横オーガ19とグレンタンク30が一体的に縦オーガ18を中心にしてオープンできる構成にしても良い。
【0038】
オーガ受け13をグレンタンク30に一体的に取付け、グレンタンク30の側方回動中心と横オーガ19の旋回中心を同一とし、グレンタンク30にオーガ受け13を一体で設けたのでグレンタンク30の回動時に横オーガ19も一体で側方回動する。
【0039】
また、グレンタンク30の回動時に縦オーガ18を上昇させることがなく、グレンタンク30と横オーガ19が一体的に回動させられるので、タンク30と横オーガ19が分離している構成に比べてメンテナンス性が向上する。
【0040】
さらにグレンタンク30がオーバーハング形状であることにより、グレンタンク30がオープンする時に、エンジンカバー41上方をオーバハングした状態でオープンする箇所(図6の平面図の斜線部)があるので、操縦席20がグレンタンク30のオープンの支障にはならない。
【0041】
また、伝動モータ42の鉛直方向に伸びた回転軸43の先端に駆動ギア44を設け、該ギア44と噛み合うように縦オーガ18の外周にギア46を設ける。こうして伝動モータ42を駆動させると、横オーガ19とグレンタンク30は一体的に縦オーガ18を回転軸としてオープンされる。
【0042】
このように、横オーガ19の左右旋回を行う伝動モータ42の駆動でグレンタンク30のオープンと収納ができるので、グレンタンク30の開閉を容易に行える。
【0043】
また、脱穀装置15の天井部も図2に示すようにオープン可能であり、扱胴22などのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0044】
また、図5に斜め前方から見た斜視図を示すが、グレンタンク30のオーバハング部分を脱穀装置15の上方に設けた支持フレーム47で連結しておくと、重量のかさむグレンタンク30の上方がしっかりと機体に固定されるのでグレンタンク30が振動等でふらつくことがない。
【0045】
また、この支持フレーム47はグレンタンク30のオーバハング部分と連結部材48で連結されるが、連結部材48をグレンタンク30の前壁面に設けたオープン用レバー50で作動する構成にしておくと、グレンタンク30をワンタッチで開閉できる。連結部材48はグレンタンク30に固定されたスプリング51で常時支持フレーム47を連結方向に付勢させておき、この付勢力を該レバー50の操作で、レバー50とスプリング51間にあるロッド52を介して解除することでグレンタンク30はオープン可能になる。
【0046】
図7(a)(側面図)と図7(b)(図7(a)のA−A線矢視図)に示すように、オーガ排出口19cの下方にグレンタンク30へ通じる籾受け54を設けても良い。この籾受け54は、横オーガ19の移動搬送筒19aを固定搬送筒19b側に収納した時に、オーガ排出口19cの下方に籾受け54が位置する状態になるように設置する。
【0047】
この構成により、オーガ収納時に横オーガ19のオーガ排出口19cから残粒がこぼれ落ちてもグレンタンク30に回収できる。
【0048】
図8(a)(側面図)と図8(b)(図8(a)のA−A線矢視図)に示すように、オーガ排出口19cの下方にグレンタンク30の凹部30aの壁面に漏斗状の開口部30bを設けても良い。この漏斗状の開口部30bは横オーガ19の移動搬送筒19aを固定搬送筒19b側に収納した時に、オーガ排出口19cの下方に位置するように設置する。
【0049】
この構成によっても、オーガ収納時に横オーガ19の排出口19cから残粒がこぼれ落ちてもグレンタンク30に回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のコンバインの左側面図である。
【図2】 図1のコンバインのA−A線矢視図である。
【図3】 図1のコンバインの平面図である。
【図4】 図1のコンバインの機体斜め後方から見た要部斜視図である。
【図5】 図1のコンバインの機体斜め前方から見た要部斜視図である。
【図6】 図1のコンバインの平面図である。
【図7】 図1のコンバインの左側面図(図7(a))と図7(a)のA−A線矢視図(図7(b))である。
【図8】 図1のコンバインの右側面図(図8(a))と図8(a)のA−A線矢視図(図8(b))である。
【図9】 従来技術のコンバインの側面図である。
【図10】 従来技術のコンバインの側面図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 走行フレーム
3 走行装置 4 クローラ
5 HSTレバー 6 刈取装置
7 分草具 8 穀稈引起し装置
9 前部搬送装置 10 扱深さ調節装置
11 供給搬送装置 13 オーガ受け
14 フィードチェーン 15 脱穀装置
16 一番揚穀筒 16a 出口
17 ラセン 18 縦オーガ
19 横オーガ 19a 移動搬送筒
19b 固定搬送筒 19c 排出口
19d ハンドル 19e アクチュエータ機構
20 操縦席 22 扱胴
22a 扱歯 23 扱室
25 選別室 26 扱網
27 揺動棚 28 唐箕ファン
30 グレンタンク 30a 凹部
30b 開口部 42 伝動モータ
43 回転軸 44 駆動ギア
46 ギア 47 支持フレーム
48 連結部材 50 オープン用レバー
51 スプリング 52 ロッド
54 籾受け
Claims (1)
- 走行フレーム(2)の下部に走行装置(3)を配置し、該走行フレーム(2)の前部に穀稈の刈取装置6を配置し、走行フレーム(2)の上部に刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置(15)と操縦席(20)を配置し、脱穀装置(15)の側方に収穫した穀粒を一次的に貯留するグレンタンク(30)を配置し、該グレンタンク(30)内の穀粒を排出するための穀粒排出用オーガ(18、19)を備えたグレンタンク(30)の周りに配置しているコンバインにおいて、
グレンタンク(30)には、脱穀装置(15)の上方に延出したオーバーハング部分を設け、
穀粒排出用オーガ(18、19)は、グレンタンク(30)の後方位置でグレンタンク(30)内からの穀粒が搬送される鉛直方向に伸びた縦オーガ(18)と、該縦オーガ(18)に接続する固定搬送筒(19b)と該固定搬送筒(19b)に対して伸縮自在で、排出口(19c)を先端に有する移動搬送筒(19a)からなる横オーガ(19)を有し、
該横オーガ(19)をグレンタンク(30)の天井部とほぼ同一高さになるように、グレンタンク(30)の天井部の一部と脱穀装置(15)とは反対側の側壁部の一部とを削って横オーガ(19)が該側壁部からはみ出さないように形成される凹部(30a)内に配置し、
横オーガ(19)の固定搬送筒(19b)に対して移動搬送筒(19a)を最も縮小した位置に移動したときに横オーガ(19)がグレンタンク(30)の前後方向に沿って配置され、排出口(19c)が操縦席(20)の後方に位置し、該操縦席(20)から移動搬送筒(19a)の先端部に設けたハンドル(19d)を操作可能な配置とし、
縦オーガ(18)の外周にギア(46)を取り付け、該ギア(46)に噛合する駆動ギア(44)を鉛直方向に伸びた伝動モータ(42)の回転軸(43)の先端に設け、横オーガ(19)とグレンタンク(30)を一体的に縦オーガ(18)を回転軸として走行フレーム(2)の側方水平方向に旋回可能な構成とし、
横オーガ(19)を収納するためのオーガ受け(13)を前記グレンタンク(30)と一体的に設け、横オーガ(19)がオーガ受け(13)に収納されていないときに伝動モータ(42)を駆動させると、横オーガ(19)のみが旋回可能な構成とし、横オーガ(19)がオーガ受け(13)に収納されているときにオーガ(19)のオーガ排出口(19c)の下方位置にはグレンタンク(30)の凹部(30a)の壁面に構成された漏斗状の開口部(30b)を設けた
ことを特徴とするコンバイン。
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