JP4609657B2 - コンバインのグレンタンク - Google Patents
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Description
本願は、グレンタンクの後方にカッターを設けた構成でありながら、グレンタンクの容積を大きくしたものである。
穀粒排出作業をするときには、折り畳んである排出オーガ14を排出用揚穀装置13に連結して直線状態にし、排出用揚穀装置13の基部を中心に側方回動させて排出オーガ14の先端をトラックのタンク上方に位置させて穀粒排出を行う。
このとき、排出用揚穀装置13より脱穀装置3側のグレンタンク5の後側上部面は、カッター7の上方に膨出させて後側膨出部20に形成しているので、カッター7の上方も穀粒貯留空間として利用する。
また、前記グレンタンク5の内側壁面48における供給揚穀装置49より後側の部位のみを、後側に至るに従い脱穀装置3に接近する内側前側傾斜面59と後側に至に従い脱穀装置3より離れる内側後側傾斜面60を有して前記脱穀装置3側に膨出する内側膨出部58に形成し、前記内側前側傾斜面59に前記供給揚穀装置49のケース51を接続しているので、グレンタンク5内の内側膨出部58から穀粒が充填される。
本発明は、前記下部後壁縦面31に設けた接続メタル12の下部には掃除口25を設け、該掃除口25は前記走行装置2のクローラ26の後面より後方に配置したコンバインとしたものであり、稲と麦等の収穫穀粒の品種が相違するとき、あるいは、シーズンオフのとき等には掃除口25から接続メタル12内を清掃する。
請求項2の発明では、容積を拡大したグレンタンク5内に穀粒を効率的に充填し、準天候率を向上させることができる。
請求項3の発明では、脱穀装置3とグレンタンク5との間の空間を有効利用してグレンタンク5の容積の拡大が図れる。
しかして、グレンタンク5内には、グレンタンク5内の穀粒を排出する螺旋搬送式の排出装置10を設け、該排出装置10はグレンタンク5の後壁11に設けた接続メタル12内に突出させる。接続メタル12は排出装置10および後壁11に対して回転のみ自在に取付け、接続メタル12には排出用揚穀装置13の基部を取付ける。排出用揚穀装置13の先端には排出オーガ14を取付ける。排出用揚穀装置13および排出オーガ14内には図示は省略するが穀粒搬送螺旋を夫々設け、グレンタンク5内の穀粒を排出用揚穀装置13および排出オーガ14により機外に排出する。
したがって、排出オーガ14の先端排出部14Aから穀粒が零れるのを防止できる。
そして、排出作業のときは、排出オーガ14を横軸15中心に回動させて、排出用揚穀装置13と一直線状態となるように排出用揚穀装置13に接続し、この状態で、排出用揚穀装置13を前記接続メタル12の軸心中心に横軸回動させ、排出用揚穀装置13および排出オーガ14を側方に倒して排出作業を行う。
前記排出オーガ14の先端には、シュータ16を設ける(図4)。シュータ16は、弾性を有する合成樹脂により所謂「蛇腹」形状に伸縮および曲げ変形自在に形成し、シュータ16の下端は自由端にして穀粒排出口17を形成する。シュータ16は排出オーガ14の先端に回動自在に取付け、排出用揚穀装置13および排出オーガ14を傾倒させたとき、常時自重によりシュータ16の先端が下方に位置するように構成する。
したがって、穀粒排出時のブリッジ現象を防止し、カッター7の上方空間を有効に利用してグレンタンク5の容量を増加させることができる。
したがって、接続メタル12の清掃作業がクローラ26に邪魔されずに行えて、容易になるばかりでなく、接続メタル12の清掃作業時にクローラ26上に穀粒が落下して散乱することもないので、この点でも、接続メタル12の清掃作業を容易にする。
また、接続メタル12に掃除口25を設けているので、稲と麦、収穫穀粒の品種が相違するとき、あるいは、シーズンオフのとき等には掃除口25から接続メタル12内を清掃する。
27は前記掃除口25を閉塞する蓋であり、蓋27はボルト28により着脱自在に取付ける。
したがって、後壁11の後方に位置する排出用揚穀装置13と下部後壁縦面31との間に空間部32が形成され、この空間部32にブレーキ装置35を設ける。
ブレーキ装置35の一例を示すと(図7、図8、図9)、接続メタル12にステー36を固定し、ステー36には移動溝37を形成する。移動溝37には軸38を取付け、軸38にはステー36を挟持するようにブレーキシュー39を取付ける。軸38にはアーム40を取付け、アーム40にはカム41を取付け、カム41は前記ブレーキシュー39をステー36に押し付ける。
45は排出用揚穀装置13の回動を補助するダンパーである。
下部後壁傾斜面30は、グレンタンク5内の穀粒を排出装置10への誘導を円滑・確実にするだけでなく、下部後壁傾斜面30により接続メタル12周辺に空間部32を形成し、ブレーキ装置35をコンパクトに配置構成することができる。
したがって、傾斜ガイド部55により供給揚穀装置49から供給された穀粒をグレンタンク5内の後方の後側膨出部20から穀粒が溜って充填率を向上させることができる。
したがって、脱穀装置3とグレンタンク5の間に設けた空間の内の供給揚穀装置49よりも後側の空間に内側膨出部58を位置させることができ、空間を有効利用してグレンタンク5の容積を増加させることができる。
61は内側膨出部58の底面である。
即ち、グレンタンク5の後側膨出部20の膨出縦面21が排出用揚穀装置13に接触しないように、排出用揚穀装置13を回動させてグレンタンク5を着脱する。
したがって、グレンタンク5の着脱が容易になり、また、グレンタンク5を外すことでグレンタンク5の元の位置の空間を開放し、メンテナンス作業等を容易にする。
なお、グレンタンク5の着脱構成は任意であるが、一例を示すと、排出装置10のプーリ70のベルト71を外し、グレンタンク5の取手72を持って前にグレンタンク5をずらして、接続メタル12から排出装置10を抜き、この排出装置10部分の開口部73と取手72を持ってグレンタンク5を外せばよく、着脱を容易に行える。
この場合、グレンタンク5は機体フレーム1上から離れた位置に取り外せるように構成すると、機体フレーム1上の空間を一層大きく開放でき、好適である。
カバー63は、圃場の作物とグレンタンク5の接触による摩耗を抑制し、また、接触時のグレンタンク5の破損を防止する。
64はカバー63の固定具である。
また、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
Claims (2)
- 走行装置(2)の上方に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の側部にグレンタンク(5)を設け、該グレンタンク(5)の後方にはカッター(7)を設け、前記グレンタンク(5)内にはグレンタンク(5)内の穀粒を排出する排出装置(10)を設け、該排出装置(10)を、グレンタンク5の後壁(11)に対して回転自在に取り付けた接続メタル(12)内に突出させ、該接続メタル(12)に排出用揚穀装置(13)の基部を取付け、該排出用揚穀装置(13)の先端には排出オーガ(14)の基部を横軸(15)により回動自在に取付け、前記排出オーガ(14)は、排出作業をしないときは排出用揚穀装置(13)に対して折り曲げて前記グレンタンク(5)の略上方に位置するように横軸(15)中心に回動させて格納し、排出作業のときは前記排出オーガ(14)と排出用揚穀装置(13)とを直線状態に連結すると共に前記排出装置(10)の軸心を中心に側方回動するように構成し、前記グレンタンク(5)の後側上部には、平面視、前記排出用揚穀装置(13)より脱穀装置(3)側であって、かつ、平面視で前記カッター(7)の上方に膨出する後側膨出部(20)を設け、該後側膨出部(20)の底面(22)は前側に至るに従い低くなるように前下がりに傾斜させて形成し、該後側膨出部(20)の底面(22)の下方の後壁(11)の部分には、排出装置(10)よりも所定高さだけ高い部分から下方に至るに従い前側に位置する前下がりの下部後壁傾斜面(30)を形成し、下部後壁傾斜面(30)の下側に続く後壁(11)の部分は略垂直な下部後壁縦面(31)に形成し、前記排出用揚穀装置(13)と前記下部後壁縦面(31)との間の空間部(32)内に、前記排出装置(10)の軸心を中心とした前記排出用揚穀装置(13)の回動を停止させるブレーキ装置(35)を設け、前記ブレーキ装置(35)は、前記接続メタル(12)にステー(36)を固定し、該ステー(36)に形成した移動溝(37)に軸(38)を取付け、該軸(38)に、前記排出用揚穀装置(13)の回動により移動するステー(36)を挟持してロックするブレーキシュー(39)と、該ブレーキシュー(39)をステー(36)に押し付けるカム(41)と、該カム(41)を作動させるアーム(40)とを取付た構成とし、該アーム(40)には前記ブレーキシュー(39)によって前記ステー(36)をロックする方向に前記アーム(40)を付勢するバネ(42)を取付け、該バネ(42)には操作部材(43)を接続し、前記グレンタンク(5)の内側壁面(48)における供給揚穀装置(49)より後側の部位のみを、後側に至るに従い脱穀装置(3)に接近する内側前側傾斜面(59)と後側に至に従い脱穀装置(3)より離れる内側後側傾斜面(60)を有して前記脱穀装置(3)側に膨出する内側膨出部(58)に形成し、前記内側前側傾斜面(59)に前記供給揚穀装置(49)のケース(51)を接続し、前記排出オーガ(14)の先端に伸縮自在および曲げ変形自在なシュータ(16)を取付け、前記排出用揚穀装置(13)および前記排出オーガ(14)を傾倒させたとき、前記シュータ(16)の先端が自重によって下方を向く構成としたコンバイン。
- 請求項1において、前記下部後壁縦面(31)に設けた接続メタル(12)の下部には掃除口(25)を設け、該掃除口(25)は前記走行装置(2)のクローラ(26)の後面より後方に配置したコンバイン。
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