JP4420160B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圃場で穀類の収穫作業を行うコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンバインは、走行フレームの上部にエンジンを搭載し、走行フレームの下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラを有する走行装置を配設し、走行フレームの前方側に刈取装置と供給搬送装置が設けられている。刈取装置は、植立穀稈を分草する分草具と、植立穀稈を引き起こす引起しケースと、植立穀稈を刈り取る刈刃と該刈刃により刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する株元搬送装置から構成されている。この株元搬送装置の後方には、該株元搬送装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送する供給搬送装置が設けられ、供給搬送装置からフィードチェーンに穀稈を引き継いで、脱穀装置に供給し脱穀、選別を行っている。刈取装置は、穀稈を所定の位置で刈取するために、刈取装置支持フレームと共に上下動する構成である。
【0003】
走行フレームの上部には、刈取装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェーンを有する脱穀装置と、脱穀装置で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンクが載置されている。フィードチェーンは穀粒のついた穀稈を脱穀装置に供給し、脱穀装置内に軸架され、回転運動する扱胴の扱歯で穀粒を穀稈から脱穀し、穀粒を選別分離して、選別された穀粒はグレンタンクへ搬送して一時貯留し、分離された藁屑などはカッタで切断してコンバイン後部から圃場に放出する。
【0004】
グレンタンク内の底部に穀粒移送用のグレンタンクラセンを設け、グレンタンクラセンの後部に縦オーガおよび横オーガからなる排出オーガを連接し、グレンタンク内に貯留した穀粒を排出オーガを経由してコンバインの外部に排出する。排出オーガは、コンバインの走行時および刈取作業時にはコンバイン上部の格納位置に収納し、穀粒を排出するときに旋回、昇降して穀粒輸送車などの受け入れ口の位置に排出オーガの排出口を臨ませることができる。
【0005】
グレンタンクは、グレンタンクが定位置にあるとき接近できないコンバイン内部のエンジンをはじめとする各装置、機器、グレンタンク自身、および排出オーガの点検、清掃、注油、調整、交換などのメンテナンスのために、グレンタンク後部の回動支点を中心に水平面内で旋回して、コンバイン内の定位置から開放位置にオープンできる構造である。
【0006】
刈取装置とグレンタンクの間でエンジンの上部付近に操縦席を設け、オペレータが搭乗してコンバインの操縦、操作を行う。
【0007】
グレンタンクは穀粒を一時貯留する装置であるが、収穫した穀粒量が多い場合には従来の収納容量のグレンタンクでは足りないことがある。そのために増量分の穀粒を一時貯留する装置をコンバインに設ける必要になることがしばしば生じるようになってきた。
【0008】
そこで、貯留穀粒の量が増えて対応できるように、従来から設置されているほぼ直方体形の穀粒一時貯留手段のタンク本体の上に穀粒一時貯留用の補助タンクを備えた構成を本発明者らは提案し、特許出願をした(特願平2000−64574号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記本発明者らの提案したタンク本体の上に補助タンクを備えた構成のコンバインにより貯留穀粒の量が増えても対応できるようになった。しかし、それでもなお、穀粒をできるだけ貯留できるようにタンク容量を大きくすることが期待されている。また、グレンタンクは機体後端部を中心軸として開放自在とした構成であるので、グレンタンク容量を大きくしたときに、グレンタンクを開放してないときはしっかり機体にロックされていなければ不用意にタンクが開く不具合がある。また容量が大きいグレンタンクを開放したときに、その最大の開放位置でグレンタンクが機体にしっかり支持されないと安全性が確保できなくなる。
そこで、本発明の課題は、開放可能なグレンタンクの強固な支持機構を備え、グレンタンクの容量を従来より大きくすることができ、しかもグレンタンク30を安定的に固定することができ、穀粒をグレンタンク内にまんべんなく充填でき、さらに穀粒貯蔵用タンク容量を増量できるコンバインを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、次の構成からなるコンバインで解決される。
即ち、請求項1に記載の発明は、走行フレーム(2)の下部に左右一対のクローラを備えた走行装置(3)を設け、該走行装置(3)の前側に植立穀稈を刈り取る刈取装置(6)を設け、該刈取装置(6)の後側の走行フレーム(2)の上部に操縦席(20)と穀稈から穀粒を分離する脱穀装置(15)を設け、該脱穀装置(15)隣接位置に分離穀粒を一時的に溜め且つ走行フレーム(2)に対して開放自在のグレンタンク(30)を設け、該グレンタンク(30)内に貯留した穀粒を外部に排出する穀粒排出駆動系を設け、該穀粒排出駆動系により駆動されて外部に穀粒を排出する排出オーガ(19)を設けたコンバインにおいて、脱穀装置(15)の機体枠のグレンタンク(30)側の上側部を傾斜面とし、前記傾斜上側部に脱穀装置(15)の骨組を構成する脱穀フレーム(43)の一つを設け、グレンタンク(30)の開放を規制するロックステー(46)をグレンタンク(30)のロック位置が脱穀装置(15)の機体枠側面よりも機体枠内側であり、且つ脱穀装置(15)の機体枠上面よりも上側になるように前記脱穀フレーム(43)に取り付け、グレンタンク(30)の前側上方部には、操縦席(20)のシート(20a)の後方部まで突出し下部に傾斜板(30c)を備えた突出部(30b)を設け、該突出部(30b)内には、突出部(30b)の前後方向にわたって、後方送りと前方送りとに中央部で穀粒搬送方向を変換した逆巻きラセンからなる穀粒拡散用の充填ラセン(48)を設け、脱穀装置(15)の駆動用の脱穀クラッチとグレンタンク(30)内の穀粒の有無を検知する穀粒センサと、該脱穀クラッチが入りとなった状態において穀粒センサによる穀粒の検出の有無によりON/OFFする充填ラセン(48)駆動用の電動モータを設けたことを特徴とするコンバインである。
請求項2に記載の発明は、グレンタンク(30)が開放位置にあるときに走行フレーム(2)に係合するように端面が走行フレーム(2)より下方に突出したプレート(47)をグレンタンク(30)の開放基部の底面下方に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインである。
【0011】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、脱穀装置15の上側部傾斜面15dに取り付けたフレーム43を機体進行方向に向けて橋渡し状に設け、ロックステー46をフレーム43に取り付け、ロックステー46の係合するタンクフック45が前記脱穀装置15機体枠の側面より内側で、且つ脱穀装置15の機体枠上面より上側になるように取り付ける。このようにタンクフック45とロックステー46の係合位置を脱穀装置15の機体枠側面より内側(図10の距離S分内側)に設けることでグレンタンク30の後側面は脱穀装置15の機体枠側面により近づいた位置に配置することが可能となり、その分グレンタンク30の容量を大きくすることができる。また、タンクフック45とロックステー46の係合位置を脱穀装置15の機体枠上面より上側になるようにすることで、タンクフック45の取付け位置が高くなるために、グレンタンク30を安定的に固定することができる。
また、グレンタンク30の前側上方部に突出部30bを設けたため、グレンタンク30の穀粒収納量を大きくすることができ、かつ傾斜板30cがあるので籾をタンク内に残粒させることなくグレンタンクラセン17上にまでスムーズに落下させることができる。
さらに、グレンタンク30の突出部30bの前後方向にわたって穀粒拡散用の充填ラセン48を設け、該充填ラセン48により突出部30b内に供給された穀粒を突出部30b内に均しながら、まんべんなく充填でき、さらに充填ラセン48は脱穀クラッチ(図示せず)が「入」でタンク内穀粒センサ(図示せず)による穀粒の検出の有無によりON/OFFする構成としているので、充填ラセン48の駆動は電動モータ(図示せず)により行うことができるので、籾がグレンタンク30内の突出部30bに溜まり始めると、タンク内穀粒センサによる籾の検出で充填ラセン48がONして籾の搬送を始めることができ、エネルギーロスがなく、効率的な運転ができる、また充填ラセン48の運転を電動モータで行うことができるので充填ラセン48の駆動系統の構成を簡単に出来る利点もある。
【0012】
請求項2に記載の発明によると、グレンタンク30の後端面下方に端面が走行フレームの外側フレーム2aより下方に突出したプレート47を取り付け、グレンタンク30を開放したときプレート47が外側フレーム2aに引掛かり、グレンタンク30の動きを規制する。従ってグレンタンク30の開放時にプレート47が外側フレーム2aに引掛かり、開放を規制することで、グレンタンク30がそれ以上開かないので安全である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図を示し、図2はコンバインの右側面図を示し、図3はコンバインの正面立面図を示し、図4はコンバインの平面図を示し、図5はコンバインのグレンタンクの前面側から見た立面図を示し、図6はグレンタンクを開放位置にオープンした状態のコンバインの平面図であり、図7は操縦席、脱穀装置およびグレンタンクの一部切り欠き平面図であり、図8は操縦席、グレンタンクおよび排出オーガの一部切り欠き側面図であり、図9はエンジンとグレンタンクおよび排出オーガの動力伝動機構図である。
【0014】
図1ないし図5に示すコンバイン1の走行フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部にはエンジン100(図9)ならびに脱穀装置15、グレンタンク30、および操縦席20を搭載する。
【0015】
刈取装置6は、図示しない刈取昇降シリンダの伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈り取りができる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その背後に傾斜状にした穀稈引起し装置8を、その後方底部には刈刃(図示せず)を配置している。刈刃と脱穀装置15のフィードチェーン14の始端部との間に、前部搬送装置、扱深さ調節装置、供給搬送装置などを順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置している。
【0016】
コンバイン1の刈取装置6の作動は次のように行われる。まず、エンジン100を始動して操作レバー(HSTやベルコン用)をコンバイン1が前進するように操作し、刈取脱穀クラッチを入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、走行フレーム2を前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。圃場に植立する穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具7によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置8の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、前部搬送装置に掻込まれて後方に搬送され、扱深さ調節装置、供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
【0017】
穀稈は供給搬送装置からフィードチェーン14の始端部に受け継がれ、脱穀装置15に供給される。脱穀装置15は、上側に扱胴を軸架した扱室を配置し、扱室の下側に選別室を一体的に設け、供給された刈取穀稈を脱穀、選別する。
【0018】
脱穀装置15に供給された穀稈は、主脱穀部である扱室に挿入され、扱室に軸架され回転する扱胴の多数の扱歯と、フィードチェーン14による穀稈の移送と、扱網との相互作用により脱穀され、被処理物(穀粒や藁くず)は脱穀装置15内の選別部の揺動棚で受け止められ、上下前後方向に揺動する揺動棚上を移動しながら、唐箕からの送風を受けて風力選別され、比重の重い穀粒はシーブおよび選別網を通過し、図示しない一番ラセンから、搬送ラセンを内蔵している一番揚穀筒16(図1参照)を経てグレンタンク30へ搬送され、グレンタンク30に一時貯留される。図1に示すように一番揚穀筒16の長手方向の軸芯上にタンク本体31aの穀粒排出口311aと補助タンク31bの穀粒排出口311bを設けている。なお、操縦席20の上方には三角カバー31gを設けている。
【0019】
脱穀装置15の扱室の終端に到達した脱穀された残りの穀稈で長尺のままのものは、図示しない排藁チェーンおよび排藁穂先チェーンに挟持されて搬送され、脱穀装置15の後部の藁用カッター(図示せず)に投入されて切断され、圃場に放出される。
【0020】
グレンタンク30内の底部に穀粒移送用のグレンタンクラセン17(図7)を設け、グレンタンクラセン17を駆動するラセン駆動軸122(図8)に縦オーガ18および横オーガ19からなる排出オーガを連接し、グレンタンク30内に貯留した穀粒を排出オーガ排出口からコンバイン1の外部に排出する。グレンタンクラセン17、縦オーガラセン(図示せず)および横オーガラセン(図示せず)は、エンジン100(図9)の動力の伝動を受けて回転駆動され、それぞれのラセン羽根17a(図9)のスクリュウコンベヤ作用により貯留穀粒を搬送する。
【0021】
すなわち、図9に示すように、エンジン100の一方の出力軸101aは、図示しない駆動プーリから走行装置3に動力を伝動し、また出力軸101aに軸着する刈取脱穀駆動プーリ102から、刈取脱穀駆動ベルト103を巻回した刈取脱穀被動プーリ104が軸着する刈取脱穀駆動軸105を経て、刈取装置6および脱穀装置15に動力を伝動して、それぞれを駆動する。
【0022】
エンジン100の他方の出力軸101bは、軸着するオーガ駆動プーリ110からオーガ駆動ベルト111を巻回したオーガ被動プーリ112が軸着するオーガ駆動軸114を経て、ベベルギヤボックス115に動力を伝動する。オーガ駆動プーリ110とオーガ被動プーリ112との中間に、オーガ駆動ベルト111に当接し、または離隔できるテンションプーリ113を設け、テンションプーリ113をオーガ駆動ベルト111に当接した状態でのみ排出オーガに動力を伝動する構造として、これを排出オーガクラッチとする。排出オーガクラッチのON、OFF作動は、操縦席20に設けた排出オーガクラッチレバー(図示せず)により操作する。
【0023】
ベベルギヤボックス115に伝動されたエンジン100の駆動動力は、オーガ駆動軸114に軸着する駆動ベベルギヤ116から、該駆動ベベルギヤ116に噛み合い、延長軸118に軸着する被動ベベルギヤ117、延長軸118から該延長軸118の他端に軸着する駆動スプロケットホイール119に伝動される。被動スプロケットホイール120はラセン駆動軸122に軸着され、駆動スプロケットホイール119との間に無端のチェンベルト121を巻回する。
【0024】
ラセン駆動軸122の中間部にオーガ駆動ベベルギヤ123を軸着し、該オーガ駆動ベベルギヤ123はオーガラセン軸125に軸着するオーガ被動ベベルギヤ124に噛み合い、排出オーガに駆動力を伝動する。ラセン駆動軸122の後半部の外周にはラセン羽根17aを設けて穀類を排出オーガ方向に搬送可能な構造とする。ラセン駆動軸122の他端は、グレンタンク30内のグレンタンクラセン17を外周にもつグレンタンクラセン軸127と軸方向脱着可能構造の軸継手126を軸着する。なお、グレンタンク30の内部には、図示していないがタンク補強用の支持パイプが設けられている。
【0025】
グレンタンク30は、コンバイン1の上の空間を利用して、可及的内容積を大きく取るために複雑な形状をしているが、タンク本体31aは基本的には長方形の箱体であり、タンク本体31aの上に補助タンク31bを備えている。タンク本体31a内の下部にグレンタンクラセン17(図7)を配置し、後部に排出オーガ接続部31c、後部の上部に回動支点ブラケット32、および前部側面中央付近にグレンタンクオープン機構33をそれぞれ備えている(図7、図8参照)。
【0026】
回動支点ブラケット32から鉛直下方向に回動支点ピン32aが突出し、該回動支点ピン32aは走行フレーム2から立設する縦オーガ支持フレーム37の上部端部に固着したグレンタンク支持部38の軸穴に遊嵌して、回動自在かつグレンタンク30のオープン時(図6参照)にグレンタンク30の重量を支持する構造である。
【0027】
グレンタンク30が定位置にあるときは、グレンタンク30の排出オーガ接続部31cは接続、密閉して搬送穀粒の漏えいを防ぎ、また軸継手126(図9)はグレンタンクラセン軸127とラセン駆動軸122とを接続してグレンタンクラセン17を回転駆動する構造であり、グレンタンク30のオープン時には、排出オーガ接続部31cおよび軸継手126が切り離されてオープンが可能な構造である。また、図5のタンクの立面図に示すように籾(穀粒)がタンク本体31aの内容積の約2/3の容量を占める位置まで入っているかどうかを確認できるように、タンク本体31aの前壁部には窓31eを設け、補助タンク31bには籾が満タン状態で入ったことが確認できる位置の補助タンク31bの前壁部に窓31fを設けている。
【0028】
本発明の実施の形態の特徴は、図7、図8及び図10に示すように、脱穀装置15の機体枠上側部を傾斜面とし、その部分に取り付けたフレーム43を機体進行方向に向けて橋渡し状に設け、ロックステー46をフレーム43に取り付け、タンクフック45とロックステー46との係合位置が前記脱穀装置15の機体枠の側面より内側(図10の距離S分内側)で、且つ脱穀装置15の機体枠上面より上側になるようにすることである。
【0029】
このように、タンクフック45とロックステー46との係合位置を機体枠側面より内側に設けることで、グレンタンク30の後側面は脱穀装置15の機体枠側面により近づいた位置に配置することが可能となり、その分、グレンタンク30の容量を大きくすることができる。また、タンクフック45とロックステー46との係合位置を脱穀装置15の機体枠上面より上側に設けることで、タンクフック45の位置が高くなるために、グレンタンク30を安定的に固定することができる。
【0030】
また、図6(a)の平面図及び図6(a)の矢印A方向から見たグレンタンク30の部分図である図6(b)に示すように、グレンタンク30の後端面下方に端面が走行フレーム2より下方に突出したプレート47を取り付け、グレンタンク30を開放したときプレート47が走行フレーム2の外側フレーム2aに引掛かり、グレンタンク30の動きを規制する構成とする。
【0031】
グレンタンク30の開放時にプレート47が外側フレーム2aに引掛かり、開放を規制することで、グレンタンク30がそれ以上開かないので安全である。
【0032】
図3、図8に示すグレンタンク30の補助タンク31bを増設する替わりに、図11(図11(a)はコンバインの側面図、図11(b)は図11(a)のA−A線矢視図)のコンバインの右側面図に示すようにグレンタンク30は、その下方部から中間部まではエンジンカバーでもある吸気ガバー41の後方に位置させ、グレンタンク30上方部は吸気カバー41の上方で、かつ操縦席20のシート20aの後方部まで突出させた突出部30bからなる構成とすることもできる。そして、前記突出部30bにタンク方向に向かう傾斜板30cを設ける。上記構成において、グレンタンク30をオープンする時には前記突出部分30bは吸気ガバー41上を回動する。
【0033】
こうして、グレンタンク30の穀粒収納量を大きくすることができ、かつ傾斜板30cがあるので籾をタンク内に残粒させることなくグレンタンクラセン17上にまでスムーズに落下させることができる。
【0034】
また、突出部30bの前後方向にわたって穀粒拡散用の充填ラセン48を設けた。この充填ラセン48は後方送りと前方送りとに中央部で穀粒搬送方向を変換した逆巻きラセンとすることが望ましい。ラセン48により突出部30b内に供給された穀粒を突出部30b内に均しながら、まんべんなく充填できる。
【0035】
前記充填ラセン48は脱穀クラッチ(図示せず)が「入」でタンク内穀粒センサ(図示せず)による籾の検出の有無によりON/OFFする構成とし、充填ラセン48の駆動は電動モータ(図示せず)により行うことができる。
【0036】
こうして籾がグレンタンク30内の突出部30bに溜まり始めると、タンク内穀粒センサ(図示せず)による籾の検出で充填ラセン48がONして籾の搬送を始めることができ、エネルギーロスがなく、効率的な運転ができる、また充填ラセン48の運転を電動モータで行うことができるので充填ラセン48の駆動系統の構成を簡単に出来る利点もある。
【0037】
また、グレンタンク30内に設定量の穀粒(籾)が溜まると、設定時の間グレンタンク30の穀粒排出駆動系が作動し、排出オーガ19内に籾を充填する構成とすることで、籾の充填量を増やすことができる。
【0038】
このとき図12に示すように、排出オーガ先端の穀粒排出口19aにシャッタ19bを設け、該シャッタ19bを閉じておくことで、穀粒穀粒排出口19aから出て行くことはない。このシャッタ19bは操縦席20に設けられた図示しないオーガ排出クラッチ操作ボタンを「ON」にするとシャッタ19bが開となる設定にしておく。
こうして、排出オーガ19内にも籾を満充填することができ、実質的に籾貯蔵用タンク容量を増量できる。
【0039】
図9で説明したように、グレンタンク30内部のグレンタンクラセン軸127は、エンジン100の駆動動力が被動スプロケットホイール120とラセン駆動軸122を介して駆動される。また、ラセン駆動軸122の中間部にオーガ駆動ベベルギヤ123を軸着し、該オーガ駆動ベベルギヤ123はオーガラセン軸125に軸着するオーガ被動ベベルギヤ124に噛み合い、排出オーガ19のラセン機構に駆動力を伝動する。
【0040】
しかし、図13に示すように、被動スプロケットホイール120に噛み合う摺動可能なピニオンキア128と該ピニオンキア128駆動用のモータ129を設ける構成としても良い。
【0041】
この場合には、ピニオンキア128を矢印Aのようにスライドさせることで被動スプロケットホイール120に噛み合わせることで、モータ129を駆動源としてグレンタンクラセン軸127と排出オーガ19内のラセンを駆動させることが可能となる。そのため、エンジン100とは別の駆動源でグレンタンク30から排出オーガ19に穀粒(籾)を搬送することができるので簡単な構成で搬送ラセンを駆動することができるという利点がある。
【0042】
排出オーガ19の旋回は従来は図14(b)に示すように排出オーガ19の基部を中心にしてオーガ19が円錐状の軌跡を描くように旋回させていた。しかし、これではオーガ19の先端部(穀粒排出用開口部)の旋回半径が大きくなり、場合によっては、オーガ19が障害物に当たる危険性があった。また旋回半径が大きいと旋回モータ(図示せず)の負荷も大きくなり、旋回速度を大きくすることができない。
【0043】
しかし、図14(a)に示すように排出オーガ19を鉛直方向に立てて、その基部を中心に旋回させると、オーガ先端部の旋回半径が小さくなり、障害物を気にすることなく旋回が可能であるだけでなく、圃場条件に制約されることなく籾排出作業が行える。また、排出オーガ19を鉛直方向に立てて旋回させるので、旋回モータの負荷を小さくすることができ、旋回速度も早くなる。
【0044】
具体的な構成は図15のコンバインの左側面図、図16のコンバインの平面図及び図17のコンバインの右側面図に示すように、オーガ受け22に収納された排出オーガ19を、まず図15に示すようにほぼ鉛直方向に立ち上げ、目的の方向に旋回させた後、図16、図17に示すように籾の排出位置に排穀オーガ19を降下させ籾を排出する。また、籾の排出終了後は前述とは逆の順序に排穀オーガ19を作動させて、オーガ受け22に収納する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図。
【図2】図1のコンバインの右側面図。
【図3】図1のコンバインの正面立面図。
【図4】図1のコンバインの平面図。
【図5】図1のコンバインのグレンタンクの前面側から見た立面図。
【図6】図1のコンバインのグレンタンクを開放位置にオープンした状態の部分平面図。
【図7】図1のコンバインの操縦席、脱穀装置およびグレンタンクの一部切り欠き平面図。
【図8】操縦席、グレンタンクおよび排出オーガの一部切り欠き側面図。
【図9】図1のコンバインのエンジンとグレンタンクおよび排出オーガの動力伝動機構図。
【図10】図1のコンバインのグレンタンクと脱穀装置隣接部分の断面図。
【図11】図1のコンバインの右側面図。
【図12】図1のコンバインの排出オーガ先端の穀粒排出口の内部構造図。
【図13】図1のコンバイングレンタンクのラセンと排出オーガのラセンの駆動部の構造図。
【図14】図1のコンバインの排出オーガの旋回の様子を従来技術と比較して説明する図。
【図15】図1のコンバインの左側面図。
【図16】図1のコンバインの平面図。
【図17】図1のコンバインの右側面図。
【符号の説明】
1 コンバイン
2 走行フレーム
2a 外側フレーム
3 走行装置
4 クローラ
6 刈取装置
7 分草具
8 穀稈引起し装置
14 フィードチェーン
15 脱穀装置
15d 傾斜面
16 一番揚穀筒
17 グレンタンクラセン
17a ラセン羽根
18 縦オーガ
19 横オーガ(排出オーガ)
19a 排出オーガ穀粒排出口
19b シャッタ
20 操縦席
20a シート
22 オーガ受け
30 グレンタンク
30b 突出部
30c 傾斜板
31a タンク本体
31b 補助タンク
31c 排出オーガ接続部
31e、31f、31h 窓
31g 三角カバー
32 回動支点ブラケット
32a 回動支点ピン
33 グレンタンクオープン機構
37 縦オーガ支持フレーム
38 グレンタンク支持部
41 吸気カバー
43 脱穀装置上側部傾斜面のフレーム(被係合部材)
46 ロックステー
45 タンクフック(係合部材)
47 プレート
48 充填ラセン
100 エンジン
101a、101b 出力軸
102 刈取脱穀駆動プーリ
103 刈取脱穀駆動ベルト
104 刈取脱穀被動プーリ
105 刈取脱穀駆動軸
110 オーガ駆動プーリ
111 オーガ駆動ベルト
112 オーガ被動プーリ
113 テンションプーリ
114 オーガ駆動軸
115 ベベルギヤボックス
116 駆動ベベルギヤ
117 被動ベベルギヤ
118 延長軸
119 駆動スプロケットホイール
120 被動スプロケットホイール
121 無端のチェンベルト
122 ラセン駆動軸
123 オーガ駆動ベベルギヤ
124 オーガ被動ベベルギヤ
125 オーガラセン軸
126 軸継手
127 グレンタンクラセン軸
128 ピニオンキア
129 ピニオンキア駆動用モータ

Claims (2)

  1. 走行フレーム(2)の下部に左右一対のクローラを備えた走行装置(3)を設け、該走行装置(3)の前側に植立穀稈を刈り取る刈取装置(6)を設け、該刈取装置(6)の後側の走行フレーム(2)の上部に操縦席(20)と穀稈から穀粒を分離する脱穀装置(15)を設け、該脱穀装置(15)隣接位置に分離穀粒を一時的に溜め且つ走行フレーム(2)に対して開放自在のグレンタンク(30)を設け、該グレンタンク(30)内に貯留した穀粒を外部に排出する穀粒排出駆動系を設け、該穀粒排出駆動系により駆動されて外部に穀粒を排出する排出オーガ(19)を設けたコンバインにおいて、
    脱穀装置(15)の機体枠のグレンタンク(30)側の上側部を傾斜面とし、前記傾斜上側部に脱穀装置(15)の骨組を構成する脱穀フレーム(43)の一つを設け、グレンタンク(30)の開放を規制するロックステー(46)をグレンタンク(30)のロック位置が脱穀装置(15)の機体枠側面よりも機体枠内側であり、且つ脱穀装置(15)の機体枠上面よりも上側になるように前記脱穀フレーム(43)に取り付け、
    グレンタンク(30)の前側上方部には、操縦席(20)のシート(20a)の後方部まで突出し下部に傾斜板(30c)を備えた突出部(30b)を設け、
    該突出部(30b)内には、突出部(30b)の前後方向にわたって、後方送りと前方送りとに中央部で穀粒搬送方向を変換した逆巻きラセンからなる穀粒拡散用の充填ラセン(48)を設け、
    脱穀装置(15)の駆動用の脱穀クラッチとグレンタンク(30)内の穀粒の有無を検知する穀粒センサと、該脱穀クラッチが入りとなった状態において穀粒センサによる穀粒の検出の有無によりON/OFFする充填ラセン(48)駆動用の電動モータを設け
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. グレンタンク(30)が開放位置にあるときに走行フレーム(2)に係合するように端面が走行フレーム(2)より下方に突出したプレート(47)をグレンタンク(30)の開放基部の底面下方に取り付けたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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