JP2021023108A - コンバイン - Google Patents

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真和 日野
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Abstract

【課題】ワイヤの配索経路がシンプルになりやすいコンバインを提供する。【解決手段】圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、回転駆動する扱胴21Aを有すると共に、刈取部により刈り取られた刈取穀稈を扱胴21Aの回転により脱穀処理する脱穀装置4と、脱穀装置4によって脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、エンジン6から扱胴21Aへの動力伝達を入切するクラッチ62と、ワイヤ76を介してクラッチ62を操作する操作装置74と、を備え、クラッチ62は、脱穀装置4の側部に支持されており、操作装置74は、脱穀装置4の背部に支持されている。【選択図】図5

Description

本発明は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、回転駆動する扱胴を有すると共に、刈取部により刈り取られた刈取穀稈を扱胴の回転により脱穀処理する脱穀装置と、を備えるコンバインに関する。
上記のようなコンバインとして、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。このコンバインは、エンジンから作業装置(特許文献1では「刈取処理部」)への動力伝達を入切するクラッチ(特許文献1では「刈取クラッチ」)を備えている。
また、このコンバインは、刈取クラッチレバーと、ワイヤ(特許文献1では「操作ワイヤ」)と、を備えている。この刈取クラッチレバーは、ワイヤを介して、クラッチに連係している。そして、作業者が刈取クラッチレバーを操作すると、クラッチが入切操作される。
特開2017−51168号公報
特許文献1に記載のコンバインにおいて、刈取クラッチレバーの操作に応じて駆動すると共に、ワイヤを介してクラッチを操作する操作装置を備えることが考えられる。
しかしながら、クラッチと操作装置とが支持される位置によっては、ワイヤの配索経路が比較的複雑になる。ワイヤの配索経路が比較的複雑となると、ワイヤの支持部材の必要個数が多くなりがちである。これにより、製造コストが増大しがちである。
例えば、クラッチと操作装置との間を最短距離で繋ぐようにワイヤを配索するためには、クラッチと操作装置との間に、ある程度の間隔を確保する必要がある。ここで、クラッチと操作装置との両方が、脱穀装置における左右一方側の側部に支持されている場合、クラッチと操作装置との間の距離が比較的短くなりがちである。その結果、クラッチと操作装置との間に、ある程度の間隔を確保できない事態が想定される。
クラッチと操作装置との間に、ある程度の間隔を確保できない場合、クラッチと操作装置との間を最短距離で繋ぐようにワイヤを配索することができず、ワイヤの配索経路が比較的複雑になりがちである。
即ち、クラッチと操作装置との両方が、脱穀装置における左右一方側の側部に支持されている場合、ワイヤの配索経路が比較的複雑になりがちである。
本発明の目的は、ワイヤの配索経路がシンプルになりやすいコンバインを提供することである。
本発明の特徴は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、回転駆動する扱胴を有すると共に、前記刈取部により刈り取られた刈取穀稈を前記扱胴の回転により脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、エンジンから作業装置への動力伝達を入切するクラッチと、ワイヤを介して前記クラッチを操作する操作装置と、を備え、前記クラッチは、前記脱穀装置の側部に支持されており、前記操作装置は、前記脱穀装置の背部に支持されていることにある。
本発明であれば、クラッチと操作装置との両方が脱穀装置における左右一方側の側部に支持されている場合に比べて、クラッチと操作装置との間の距離が長くなりやすい。そのため、クラッチと操作装置との間に、ある程度の間隔を確保しやすい。その結果、クラッチと操作装置との間を最短距離で繋ぐようにワイヤを配索しやすい。これにより、ワイヤの配索経路がシンプルになりやすいコンバインを実現できる。
さらに、本発明において、前記ワイヤは、アウタワイヤ及びインナワイヤを有しており、前記アウタワイヤを支持するワイヤ支持部を備え、前記操作装置は、前記脱穀装置の背部のうち、機体左右方向において前記クラッチとは反対側に支持されており、前記ワイヤ支持部は、前記脱穀装置の背部のうち、機体左右方向において前記クラッチ側に支持されていると好適である。
この構成によれば、クラッチと操作装置との間を最短距離で繋ぐようにワイヤを配索した場合に、ワイヤ支持部が、ワイヤの配索経路上に位置しやすい。そのため、ワイヤの配索経路がシンプルであると共に、ワイヤ支持部によってアウタワイヤが安定的に支持される構成を実現しやすい。
さらに、本発明において、前記クラッチは、前記脱穀装置の側部のうちの上部に支持されており、前記操作装置は、前記脱穀装置の背部のうちの上部に支持されていると好適である。
この構成によれば、クラッチの位置と、操作装置の位置と、の機体上下方向での距離が短くなりやすい。そのため、クラッチの位置と、操作装置の位置と、の機体上下方向での距離が長い構成に比べて、ワイヤの配索経路が短くなりやすい。これにより、製造コストが低くなりやすい。
さらに、本発明において、前記脱穀装置の背部に支持されると共に、前記エンジンからの動力を前記扱胴へ伝達する扱胴伝達装置を備え、前記脱穀装置の側部に、前記脱穀装置の内外を連通させる点検口と、前記点検口を塞ぐと共に着脱可能な蓋部と、が設けられており、前記クラッチは、前記脱穀装置の側部のうち、前記点検口よりも上側の部分に支持されており、前記操作装置は、前記脱穀装置の背部のうち、前記扱胴伝達装置よりも上側の部分に支持されていると好適である。
この構成によれば、ワイヤが点検口よりも上側に配置されやすい。即ち、ワイヤが、側面視において点検口に重複しない位置に配置されやすい。これにより、点検口を利用したメンテナンス作業を行う際、ワイヤがメンテナンス作業の妨げになりにくい。従って、メンテナンス作業が容易になりやすい。
さらに、本発明において、前記エンジンは、前記脱穀装置の上方に位置すると共に、前記脱穀装置の上部に支持されており、前記エンジンの出力軸であると共に、機体左右方向に延びるエンジン出力軸と、前記エンジン出力軸に取り付けられた第1回転体と、前記エンジン出力軸よりも下側且つ後側に位置すると共に、前記エンジン出力軸と平行に延び、前記エンジンからの動力を前記扱胴へ伝達する扱胴駆動軸と、前記扱胴駆動軸に取り付けられた第2回転体と、前記第1回転体と前記第2回転体とに亘って巻回された第1無端回動体と、を備え、前記作業装置は前記扱胴であり、前記クラッチは、前記第1無端回動体のうち、前記第1回転体の下部と前記第2回転体の下部とに亘る部分に接当可能であると共に、前記第1無端回動体に張力を付与可能であり、前記クラッチは、前記第1無端回動体の張力を変化させることにより、前記エンジンから前記扱胴への動力伝達を入切すると好適である。
この構成によれば、クラッチは、エンジン出力軸よりも後側に位置することとなる。そのため、クラッチがエンジン出力軸よりも前側に位置する場合に比べて、クラッチと操作装置との間の距離が短くなりやすい。従って、ワイヤの配索経路が短くなりやすい。これにより、製造コストが低くなりやすい。
さらに、本発明において、前記エンジンからの動力を変速して走行装置へ伝達する変速機構と、前記エンジン出力軸に取り付けられた第3回転体と、前記エンジン出力軸よりも前側に位置すると共に、前記エンジン出力軸と平行に延び、機体左部と機体右部とに亘る状態で設けられたカウンタ軸と、前記変速機構の入力軸であると共に、前記カウンタ軸と平行に延びる変速入力軸と、を備え、前記カウンタ軸の一端部は、前記カウンタ軸の機体左右方向中央位置に対して前記第3回転体側に位置しており、前記カウンタ軸の他端部は、前記カウンタ軸の機体左右方向中央位置に対して前記第3回転体とは反対側に位置しており、前記カウンタ軸の一端部に取り付けられた第4回転体と、前記カウンタ軸の他端部に取り付けられた第5回転体と、前記変速入力軸に取り付けられた第6回転体と、前記第3回転体と前記第4回転体とに亘って巻回された第2無端回動体と、前記第5回転体と前記第6回転体とに亘って巻回された第3無端回動体と、を備えると好適である。
この構成によれば、第3無端回動体から、直接的に、第6回転体へ動力が伝達される。そのため、第3無端回動体から、第6回転体とは異なる回転体を介して第6回転体へ動力が伝達される構成に比べて、動力伝達ロスが小さくなる。即ち、この構成によれば、動力伝達ロスの小さいコンバインを実現できる。
さらに、本発明において、前記脱穀装置で回収された穀粒のうちの一番物を前記穀粒タンクに搬送する一番搬送装置と、前記脱穀装置で回収された穀粒のうち、前記一番物よりも後側で回収された二番物を、前記脱穀装置の前部に還元搬送する二番還元装置と、を備え、前記一番搬送装置は、前記脱穀装置の側部における下部に接続されると共に前記脱穀装置の側部における下部から上側へ延びる縦搬送部を有しており、前記二番還元装置は、前記脱穀装置の側部における下部のうち前記縦搬送部が接続している箇所よりも後側の箇所に接続されると共に前上がりに傾斜した状態で延びる還元搬送部を有しており、前記縦搬送部及び前記還元搬送部は、何れも、前記扱胴に対して前記第3無端回動体側に配置されており、前記変速機構は、前記扱胴の前下方に配置されており、前記変速入力軸は、前記カウンタ軸よりも下側且つ前側に配置されており、前記還元搬送部の前端部である搬送前端部は、前下がりに傾斜した形状を有しており、前記第3無端回動体のうち、前記第5回転体の下部と前記第6回転体の下部とに亘る部分は、前記搬送前端部に沿って延びており、前記第3無端回動体のうち、前記第5回転体の下部と前記第6回転体の下部とに亘る部分に沿って延びると共に、前記第3無端回動体の回転方向と直交する方向における前記第3無端回動体の変位を規制する規制部を備えると好適である。
この構成によれば、第3無端回動体のうち、第5回転体の下部と第6回転体の下部とに亘る部分が搬送前端部に沿わない方向に延びている場合に比べて、第3無端回動体のうち、第5回転体の下部と第6回転体の下部とに亘る部分と、搬送前端部と、の間の隙間が小さくなりやすい。そのため、第3無端回動体と、還元搬送部と、をコンパクトに収めやすい。その結果、機体がコンパクトになりやすい。
しかも、この構成によれば、規制部によって、第3無端回動体の回転方向と直交する方向における第3無端回動体の変位が規制される。これにより、第3無端回動体が変位することによって搬送前端部に干渉する事態を防止できる。
さらに、本発明において、前記規制部は、前記脱穀装置の側部に支持されていると好適である。
この構成によれば、脱穀装置の側部により、規制部が安定的に支持されやすい。
コンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 コンバインの背面図である。 コンバインの動力伝達系統等の構成を示す左側面図である。 コンバインの動力伝達系統等の構成を示す平面図である。 コンバインの動力伝達系統等の構成を示す右側面図である。 コンバインの動力伝達を示す伝動系統図である。 脱穀クラッチ及び操作装置の構成を示す平面図である。 脱穀クラッチ等の構成を示す左側面図である。 脱穀クラッチ等の構成を示す平面図である。 操作装置等の構成を示す平面図である。 操作装置等の構成を示す背面図である。 規制部等の構成を示す右側面図である。 規制部等の構成を示す平面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図1、図2、図4から図6、図8から図11、図13、図14に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、図3、図5、図10から図12、図14に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。また、図4に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1から図3に示すように、普通型のコンバインAに、刈取搬送部1と、キャビン2と、運転部3と、脱穀装置4と、穀粒タンク5と、エンジン6と、左右の前車輪8(本発明に係る「走行装置」に相当)と、左右の後車輪9と、が備えられている。
刈取搬送部1は圃場の農作物を刈り取って後方に搬送する。農作物は、例えば稲等の植立穀稈であるが、大豆やトウモロコシ等であっても良い。運転部3はキャビン2に覆われている。脱穀装置4は、刈取搬送部1によって刈り取られた収穫物を脱穀処理する。収穫物は、例えば刈取穀稈である。
穀粒タンク5は、脱穀装置4によって脱穀された穀粒を貯留する。後車輪9は操向操作可能に構成されている。前車輪8は操向不能に構成され、且つ、エンジン6の動力によって回転駆動される。穀粒タンク5の機体左方にスクリューコンベア式の穀粒排出装置18が備えられ、穀粒排出装置18は穀粒タンク5に貯留された穀粒を機体外部に搬送する。脱穀装置4よりも機体右側に燃料タンク7が備えられ、燃料タンク7はエンジン6に燃料を供給する。
刈取搬送部1は、刈取部11と、フィーダ12と、を備えている。刈取部11は、圃場の植立穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を刈幅方向の中央部に寄せ集める。フィーダ12は、刈り取られて中央に寄せ集められた穀稈を機体後方の脱穀装置4に向けて搬送する。
脱穀装置4は、機体左右中央位置にあり、脱穀装置4の上方における機体前側に穀粒タンク5が位置し、脱穀装置4の上方における機体後側にエンジン6が位置する。つまり、脱穀装置4と穀粒タンク5とが上下に並んで備えられ、穀粒タンク5とエンジン6とが前後に並んで備えられている。
また、脱穀装置4は、エンジンフレームEF(図4参照)を有している。エンジンフレームEFは、脱穀装置4の上部に位置している。そして、エンジン6は、エンジンフレームEFに支持されている。即ち、エンジン6は、脱穀装置4の上部に支持されている。
脱穀装置4の左右両側における外方側が外装カバー17によって覆われている。穀粒タンク5は側面視において下窄まり状に形成され、穀粒タンク5の底部に横送り排出スクリュー5Aが機体横向きに設けられている。
図1及び図2に示されるように、機体下部には、機体前後方向に延びる左右の主フレーム20が備えられている。左右の前車輪8及び左右の後車輪9は、左右の主フレーム20夫々の機体左右方向外方側に位置する状態で備えられ、左右の主フレーム20は左右の前車輪8及び左右の後車輪9に支持されている。
脱穀装置4に扱部21と選別処理部22とが備えられている。扱部21は回転駆動する扱胴21A(図5参照)(本発明に係る「作業装置」に相当)と受網(図示せず)とを有し、フィーダ12から搬送されてくる刈取穀稈が、扱部21に投入されて脱穀処理が行われる。即ち、脱穀装置4は、回転駆動する扱胴21Aを有している。また、脱穀装置4は、刈取部11により刈り取られた刈取穀稈を、扱胴21Aの回転により脱穀処理する。
選別処理部22は扱部21よりも下側の箇所に備えられている。図6及び図7に示されるように、選別処理部22に、一番物回収スクリュー28と、二番物回収スクリュー29と、揺動選別装置32と、送風装置33と、が備えられている。
また、コンバインAは、一番搬送装置24と、二番還元装置25と、を備えている。一番搬送装置24は、一番物回収スクリュー28を含んでいる。一番搬送装置24は、脱穀装置4で回収された穀粒のうちの一番物を穀粒タンク5に搬送する。また、二番還元装置25は、二番物回収スクリュー29を含んでいる。二番還元装置25は、脱穀装置4で回収された穀粒のうち、一番物よりも後側で回収された二番物を、脱穀装置4の前部に還元搬送する。
受網から漏下した扱き処理物は、送風装置33による選別風を受けながら、揺動選別装置32によって揺動移送され、穀粒と、枝付き籾等の二番物と、排ワラ屑と、等に選別される。一番物回収スクリュー28及び二番物回収スクリュー29は選別処理部22の底部に備えられ、二番物回収スクリュー29は一番物回収スクリュー28よりも機体後側に設けられている。
図2及び図6に示されるように、一番搬送装置24は、バケットコンベア式の縦搬送部24Aと、スクリューコンベア式の揚穀装置24Bと、を有している。また、二番還元装置25は、スクリューコンベア式の還元搬送部25Aを有している。
縦搬送部24A及び還元搬送部25Aは、脱穀装置4の機体右方に隣接した状態で設けられている。
縦搬送部24Aは、脱穀装置4の右側部における下部に接続されると共に脱穀装置4の右側部における下部から上側へ延びている。また、還元搬送部25Aは、脱穀装置4の右側部における下部のうち縦搬送部24Aが接続している箇所よりも後側の箇所に接続されると共に前上がりに傾斜した状態で延びている。
縦搬送部24A及び揚穀装置24Bは、穀粒を揚送して穀粒タンク5へ搬送する。
詳述すると、選別処理部22にて選別された穀粒は、一番物回収スクリュー28によって縦搬送部24Aへ送り出される。そして穀粒は、縦搬送部24Aによって上方へ揚送された後、揚穀装置24Bへ受け渡されて斜前方へ揚送され、穀粒タンク5内に貯留される。
また、選別処理部22にて得られた二番物は、二番物回収スクリュー29によって還元搬送部25Aへ送り出される。還元搬送部25Aの内部にスクリューコンベアが設けられ、二番物は還元搬送部25Aによって脱穀装置4の投入口(図示せず)に還元される。還元搬送部25Aは選別処理部22の底部と脱穀装置4の前部とに亘って、縦搬送部24Aと交差する状態で斜め上がりに傾斜して、脱穀処理によって得られた二番物を脱穀装置4の投入口に還元する。
還元搬送部25Aは、縦搬送部24Aよりも機体内側寄りに位置し、前後方向視において、縦搬送部24Aと機体右側の側壁26との間に位置する。排ワラ屑等は、機体後部に位置する細断処理装置23を介して外方に排出される。
尚、図4及び図6に、扱部21における左右の側壁26が示されている。
また、図5及び図6に示すように、縦搬送部24A及び還元搬送部25Aは、何れも、扱胴21Aに対して第3無端回動体59側に配置されている。
また、図4に示すように、脱穀装置4の右側部に、点検口81と、蓋部82と、が設けられている。本実施形態においては、4つの蓋部82が設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、蓋部82の設けられる個数は3つ以下でも良いし、5つ以上でも良い。
点検口81は、脱穀装置4の内外を連通させる。また、各蓋部82は、点検口81を塞ぐと共に着脱可能である。作業者は、蓋部82を取り外すことにより、点検口81を通して、受網にアクセスすることができる。そして、作業者は、受網を取り外すことにより、扱胴21Aにアクセスすることができる。
〔伝動構造について〕
エンジン6の動力を各部へ伝達するための伝動構造に関する説明が、以下に記載される。図4及び図7に示されるように、コンバインAは、エンジン出力軸35を備えている。エンジン出力軸35は、エンジン6の出力軸である。また、エンジン出力軸35は、機体左右方向に延びている。また、エンジン出力軸35は、エンジン6から機体左側方に向けて突出する。
エンジン出力軸35に、第1回転体1R及び第3回転体3Rが取り付けられている。第1回転体1Rは、第3回転体3Rに対してエンジン6側に配置されている。そして、第1回転体1R及び第3回転体3Rは、エンジン出力軸35と一体的に回転する。
また、コンバインAは、扱胴駆動軸36を備えている。扱胴駆動軸36は、エンジン出力軸35よりも下側且つ後側に位置する。また、扱胴駆動軸36は、機体左右方向に延びている。即ち、扱胴駆動軸36は、エンジン出力軸35と平行に延びている。
また、扱胴駆動軸36に、第2回転体2Rが取り付けられている。第2回転体2Rは、扱胴駆動軸36と一体的に回転する。
また、コンバインAは、第1無端回動体37を備えている。第1無端回動体37は、第1回転体1Rと第2回転体2Rとに亘って巻回されている。
図4から図7に示すように、コンバインAは、カウンタ軸55を備えている。カウンタ軸55は、エンジン出力軸35よりも前側に位置している。また、カウンタ軸55は、機体左右方向に延びている。即ち、カウンタ軸55は、エンジン出力軸35と平行に延びている。そして、カウンタ軸55は、機体左部と機体右部とに亘る状態で設けられている。
図5には、第1中央位置CE1が示されている。第1中央位置CE1は、カウンタ軸55の機体左右方向中央位置である。
そして、カウンタ軸55の一端部は、第1中央位置CE1に対して第3回転体3R側に位置している。また、カウンタ軸55の他端部は、第1中央位置CE1に対して第3回転体3Rとは反対側に位置している。
より具体的には、カウンタ軸55の左端部は、第1中央位置CE1に対して第3回転体3R側に位置している。また、カウンタ軸55の右端部は、第1中央位置CE1に対して第3回転体3Rとは反対側に位置している。
また、カウンタ軸55の一端部に、第4回転体4Rが取り付けられている。また、カウンタ軸55の他端部に、第5回転体5Rが取り付けられている。
より具体的には、カウンタ軸55の左端部に、第4回転体4Rが取り付けられている。また、カウンタ軸55の右端部に、第5回転体5Rが取り付けられている。そして、第4回転体4R及び第5回転体5Rは、カウンタ軸55と一体的に回転する。
また、コンバインAは、第2無端回動体38を備えている。第2無端回動体38は、第3回転体3Rと第4回転体4Rとに亘って巻回されている。
以上で説明した構成により、エンジン出力軸35は、扱胴駆動軸36とカウンタ軸55との夫々を駆動可能に構成されている。
また、図6及び図7に示すように、コンバインAは、変速機構TMと、変速入力軸19と、を備えている。変速機構TMは、エンジン6からの動力を変速して左右の前車輪8へ伝達するように構成されている。また、変速機構TMは、扱胴21Aの前下方に配置されている。
変速入力軸19は、変速機構TMの入力軸である。また、変速入力軸19は、機体左右方向に延びている。即ち、変速入力軸19は、カウンタ軸55と平行に延びている。また、変速入力軸19は、カウンタ軸55よりも下側且つ前側に配置されている。
また、変速入力軸19は、変速機構TMから右側へ延びている。そして、変速入力軸19の右端部に、第6回転体6Rが取り付けられている。第6回転体6Rは、変速入力軸19と一体的に回転する。
また、コンバインAは、第3無端回動体59を備えている。第3無端回動体59は、第5回転体5Rと第6回転体6Rとに亘って巻回されている。
まず、扱胴駆動軸36より先における動力の伝達に関する説明が、以下に記載されている。図4及び図5に示されるように、扱胴駆動軸36は脱穀装置4の後方に隣接して備えられ、扱胴駆動軸36に扱胴伝達装置39が連結され、扱胴伝達装置39は扱胴駆動軸36と連動する。
扱胴伝達装置39は、脱穀装置4の後方における細断処理装置23の上方箇所における扱胴21Aの回転軸芯上に備えられ、エンジン6から扱胴駆動軸36に伝達された動力を上下二段階に変速して扱胴21Aに伝達する。即ち、扱胴伝達装置39は、エンジン6からの動力を扱胴21Aへ伝達する。また、扱胴駆動軸36は、エンジン6からの動力を扱胴21Aへ伝達する。
また、図4及び図5に示すように、扱胴伝達装置39は、脱穀装置4の背部に支持されている。
図4及び図7に示すように、扱胴駆動軸36に、第7回転体7R及び第8回転体8Rが取り付けられている。第7回転体7Rは、第8回転体8Rよりも右側且つ第2回転体2Rよりも左側に配置されている。そして、第7回転体7R及び第8回転体8Rは、扱胴駆動軸36と一体的に回転する。
また、細断処理装置23に細断処理用伝動機構40が備えられ、細断処理用伝動機構40は第7回転体7Rからの伝達動力によって駆動される。また、選別処理部22に脱穀用入力軸41が備えられている。
脱穀用入力軸41に、第9回転体9R及び第10回転体10Rが取り付けられている。第10回転体10Rは、第9回転体9Rよりも右側に配置されている。そして、第9回転体9R及び第10回転体10Rは、脱穀用入力軸41と一体的に回転する。また、第8回転体8Rと第9回転体9Rとに亘って、第4無端回動体42が巻回されている。
扱胴駆動軸36の伝達動力が、第8回転体8R、第4無端回動体42、第9回転体9Rを介して脱穀用入力軸41に伝達される。
揺動選別装置32に動力を伝達する機構として、チェーン伝動機構43が備えられている。チェーン伝動機構43と脱穀用入力軸41との夫々のスプロケットに亘って無端回動チェーンが巻回され、脱穀用入力軸41の伝達動力が当該無端回動チェーンを介して揺動選別装置32に伝達される。
また、選別処理部22に脱穀用中継軸44が備えられている。脱穀用中継軸44に、第11回転体11R及び第12回転体12Rが取り付けられている。第12回転体12Rは、第11回転体11Rよりも右側に配置されている。そして、第11回転体11R及び第12回転体12Rは、脱穀用中継軸44と一体的に回転する。また、第10回転体10Rと第11回転体11Rとに亘って、第5無端回動体45が巻回されている。
脱穀用入力軸41の伝達動力は、第10回転体10R、第5無端回動体45、第11回転体11Rを介して脱穀用中継軸44に伝達され、一番物回収スクリュー28と二番物回収スクリュー29と送風装置33との夫々に対して、脱穀用中継軸44から動力が伝達される。
送風装置33は、脱穀用中継軸44の伝達動力によって駆動される。脱穀用中継軸44と、一番物回収スクリュー28と、二番物回収スクリュー29と、に亘ってスクリュー用伝動ベルト46が巻回され、一番物回収スクリュー28と二番物回収スクリュー29とはスクリュー用伝動ベルト46を介して一体的にベルト駆動される。また、一番物回収スクリュー28に伝達された動力は、一番物回収スクリュー28を介して一番搬送装置24にも伝達される。
また、コンバインAは、刈取入力軸47を備えている。刈取入力軸47は、刈取搬送部1の入力軸である。また、刈取入力軸47は、フィーダ12の搬送ケースから左側外方に突出する状態で備えられている。
刈取入力軸47に、第13回転体13Rが取り付けられている。第13回転体13Rは、刈取入力軸47と一体回転する。そして、第12回転体12Rと第13回転体13Rとに亘って、刈取用伝動ベルト48が巻回されている。
脱穀用中継軸44の伝達動力は、第12回転体12R、刈取用伝動ベルト48、第13回転体13Rを介して刈取入力軸47に伝達される。これにより、刈取部11及びフィーダ12が駆動される。
続いて、カウンタ軸55より先における動力の伝達に関する説明が、以下に記載されている。図4から図7に示されるように、エンジン6からの動力は、第3回転体3R、第2無端回動体38、第4回転体4Rを介してカウンタ軸55に伝達され、カウンタ軸55に伝達された動力は、穀粒排出装置18と変速機構TMとの夫々に分岐伝達される。
カウンタ軸55の伝達動力は、排出用伝動ベルト56を介して横送り排出スクリュー5Aに伝達される。排出用伝動ベルト56は、前方に向けて略水平姿勢で延びる状態で備えられている。
横送り排出スクリュー5Aに伝達された動力は、穀粒排出装置18に伝達される。これにより、穀粒排出装置18が駆動する。
また、カウンタ軸55の伝達動力は、第5回転体5R、第3無端回動体59、第6回転体6R、変速入力軸19を介して、変速機構TMに伝達される。これにより、変速機構TMが駆動される。その結果、左右の前車輪8が駆動される。
詳細な説明は省略するが、変速機構TMは、運転部3に備えられた図示しない変速操作具や旋回操作具等の運転操作に基づいて、左右の前車輪8を運転操作に適した速度で駆動するように構成されている。直進するときは左右の前車輪8を等速または略等速とし、旋回するときは左右の前車輪8に速度差をつけるように、変速機構TMは駆動する。
〔各クラッチについて〕
図4及び図7に示すように、コンバインAの機体左部には、刈取クラッチ61及び脱穀クラッチ62(本発明に係る「クラッチ」に相当)が設けられている。
刈取クラッチ61は、刈取用伝動ベルト48に接当可能である。これにより、刈取クラッチ61は、刈取用伝動ベルト48に張力を付与可能である。
また、刈取クラッチ61は、クラッチ操作機構(図示せず)によって操作可能に構成されている。そして、刈取クラッチ61は、刈取用伝動ベルト48の張力を変化させることにより、刈取用伝動ベルト48を介した動力伝達を入切する。これにより、刈取クラッチ61は、エンジン6から刈取部11及びフィーダ12への動力伝達を入切する。
また、脱穀クラッチ62は、第1無端回動体37のうち、第1回転体1Rの下部と第2回転体2Rの下部とに亘る部分に接当可能である。これにより、脱穀クラッチ62は、第1無端回動体37に張力を付与可能である。
また、脱穀クラッチ62は、図3及び図5に示す操作装置74によって操作可能に構成されている。そして、脱穀クラッチ62は、第1無端回動体37の張力を変化させることにより、第1無端回動体37を介した動力伝達を入切する。これにより、脱穀クラッチ62は、エンジン6から扱胴21A、細断処理装置23、一番搬送装置24、二番還元装置25、揺動選別装置32、送風装置33、刈取部11、フィーダ12への動力伝達を入切する。
即ち、脱穀クラッチ62は、第1無端回動体37の張力を変化させることにより、エンジン6から扱胴21Aへの動力伝達を入切する。
また、図6及び図7に示すように、コンバインAの機体右部には、排出クラッチ60及び走行用テンション機構80が設けられている。
排出クラッチ60は、排出用伝動ベルト56に接当可能である。これにより、排出クラッチ60は、排出用伝動ベルト56に張力を付与可能である。
また、排出クラッチ60は、クラッチ操作機構(図示せず)によって操作可能に構成されている。そして、排出クラッチ60は、排出用伝動ベルト56の張力を変化させることにより、排出用伝動ベルト56を介した動力伝達を入切する。これにより、排出クラッチ60は、エンジン6から穀粒排出装置18への動力伝達を入切する。
また、走行用テンション機構80は、第3無端回動体59に接当している。これにより、走行用テンション機構80は、第3無端回動体59に張力を付与する。
〔脱穀クラッチ及び操作装置の構成〕
図4及び図8から図10に示すように、脱穀クラッチ62は、脱穀装置4の左側部に支持されている。より具体的には、脱穀クラッチ62は、脱穀装置4の左側部のうちの上部に支持されている。また、脱穀クラッチ62は、脱穀装置4の左側部のうち、点検口81よりも上側の部分に支持されている。
脱穀クラッチ62の支持構造について詳述する。脱穀クラッチ62は、接当ローラ62a、第1アーム62b、第2アーム62c、軸部材62fを有している。
第1アーム62bは、扱部21の左側の側壁26に沿って延びている。接当ローラ62aは、第1アーム62bの後端部に、回転可能な状態で支持されている。そして、接当ローラ62aは、第1無端回動体37に接当可能である。
また、第2アーム62cは、扱部21の左側の側壁26に沿って延びている。そして、第1アーム62bの前端部に、第2アーム62cの上端部が、第1アーム62bに対して揺動不能な状態で連結されている。
軸部材62fは、機体左右方向に沿って延びている。また、図9及び図10に示すように、エンジンフレームEFは、左方へ突出する軸支持部EFaを有している。軸部材62fは、揺動軸芯P1周りに揺動可能な状態で、軸支持部EFaに支持されている。また、第1アーム62bの前端部は、軸部材62fに固定されている。
以上の構成により、脱穀クラッチ62は、軸支持部EFaに支持されている。
また、図3、図8、図12に示すように、操作装置74は、脱穀装置4の背部に支持されている。より具体的には、操作装置74は、脱穀装置4の背部のうちの右部に支持されている。即ち、操作装置74は、脱穀装置4の背部のうち、機体左右方向において脱穀クラッチ62とは反対側に支持されている。また、操作装置74は、脱穀装置4の背部のうちの上部に支持されている。
また、図12には、第1上端位置UP1が示されている。第1上端位置UP1は、扱胴伝達装置39の上端の位置である。そして、操作装置74は、第1上端位置UP1よりも上側に位置している。即ち、操作装置74は、脱穀装置4の背部のうち、扱胴伝達装置39よりも上側の部分に支持されている。
図11及び図12に示すように、操作装置74は、モータ84、モータ軸85、モータギヤ86、扇形ギヤ87、角度センサ88を有している。
モータ軸85は、モータ84の出力軸である。モータ84が駆動すると、モータ軸85は、図11及び図12に示す回転軸芯P2周りに回転する。
モータギヤ86は、モータ軸85に取り付けられている。また、モータギヤ86は、モータ軸85と一体的に回転する。
また、脱穀装置4の背部には、ギヤ支持部83が支持されている。そして、扇形ギヤ87は、図11及び図12に示すギヤ揺動軸芯P3周りに揺動可能な状態で、ギヤ支持部83の後面に支持されている。また、モータ84は、ギヤ支持部83と脱穀装置4とに挟まれる位置に配置されている。また、モータ軸85は、ギヤ支持部83を貫通している。
扇形ギヤ87とモータギヤ86とは、互いに噛み合っている。即ち、モータギヤ86が回転軸芯P2周りに回転すると、扇形ギヤ87は、ギヤ揺動軸芯P3周りに揺動する。従って、モータ84が駆動すると、扇形ギヤ87は、ギヤ揺動軸芯P3周りに揺動する。
また、モータ84は、正逆両方向に駆動可能である。従って、扇形ギヤ87は、モータ84の駆動方向に応じて、図12における時計回り、または、反時計回りに揺動する。
角度センサ88は、扇形ギヤ87に取り付けられている。そして、角度センサ88は、扇形ギヤ87の揺動角度を検知する。コンバインAは、例えば、角度センサ88の検知結果に基づいて操作装置74の異常を検知するように構成されていても良い。
図3及び図4に示すように、コンバインAは、ワイヤ76を備えている。そして、操作装置74は、ワイヤ76を介して脱穀クラッチ62を操作するように構成されている。
詳述すると、図9から図12に示すように、ワイヤ76は、脱穀装置4の後方及び左方を通る状態で配置されている。そして、脱穀クラッチ62と操作装置74との間が、ワイヤ76によって繋がれている。また、ワイヤ76は、アウタワイヤ76a及びインナワイヤ76bを有している。アウタワイヤ76aは筒状に構成されている。そして、インナワイヤ76bは、アウタワイヤ76aの内側を通っている。
図8に示すように、コンバインAは、第1ワイヤ支持部63(本発明に係る「ワイヤ支持部」に相当)及び第2ワイヤ支持部64を備えている。第1ワイヤ支持部63及び第2ワイヤ支持部64は、何れも、アウタワイヤ76aを支持している。
アウタワイヤ76aは、第1ワイヤ支持部63と第2ワイヤ支持部64とに亘って設けられている。即ち、インナワイヤ76bのうち、第1ワイヤ支持部63と第2ワイヤ支持部64との間の部分が、アウタワイヤ76aによって覆われている。
また、インナワイヤ76bのうち、操作装置74と第1ワイヤ支持部63との間の部分は、アウタワイヤ76aによって覆われていない。また、インナワイヤ76bのうち、脱穀クラッチ62と第2ワイヤ支持部64との間の部分は、アウタワイヤ76aによって覆われていない。
そして、図8及び図12に示すように、第1ワイヤ支持部63は、脱穀装置4の背部における左部に支持されている。即ち、第1ワイヤ支持部63は、脱穀装置4の背部のうち、機体左右方向において脱穀クラッチ62側に支持されている。
また、第2ワイヤ支持部64は、脱穀装置4の左側部に支持されている。
図9及び図10に示すように、脱穀クラッチ62は、リンク部62d及び圧縮バネ62eを有している。
リンク部62dは、扱部21の左側の側壁26に沿って延びている。そして、第2アーム62cの下端部に、リンク部62dが、第2アーム62cに対して揺動可能な状態で連結されている。また、リンク部62dは、圧縮バネ62eを介して、インナワイヤ76bに接続している。
以上の構成により、モータ84が駆動することによって扇形ギヤ87が図12における反時計回りに揺動すると、インナワイヤ76bは、扇形ギヤ87によって引っ張られる。そして、扇形ギヤ87がインナワイヤ76bを引っ張る力は、圧縮バネ62e、リンク部62dを介して、第2アーム62cに伝達される。これにより、第2アーム62cは、後側へ引っ張られることとなる。その結果、接当ローラ62a、第1アーム62b、第2アーム62c、軸部材62fは、揺動軸芯P1周りに、図9における反時計回りに揺動する。これにより、接当ローラ62aは、第1無端回動体37に張力を付与する状態となる。
また、モータ84が駆動することによって扇形ギヤ87が図12における時計回りに揺動すると、インナワイヤ76bは、扇形ギヤ87によって引っ張られない状態となる。これにより、第2アーム62cは、後側へ引っ張られない状態となる。そして、接当ローラ62aは、第1無端回動体37によって下側へ押される。その結果、接当ローラ62a、第1アーム62b、第2アーム62c、軸部材62fは、揺動軸芯P1周りに、図9における時計回りに揺動する。これにより、接当ローラ62aは、第1無端回動体37に張力を付与しない状態となる。
尚、図9においては、第1無端回動体37に張力を付与する状態の脱穀クラッチ62が、実線で示されている。また、第1無端回動体37に張力を付与しない状態の脱穀クラッチ62が、仮想線で示されている。
〔規制部の構成〕
図13及び図14に示すように、還元搬送部25Aの前端部である搬送前端部89は、前下がりに傾斜した形状を有している。また、第3無端回動体59のうち、第5回転体5Rの下部と第6回転体6Rの下部とに亘る部分は、搬送前端部89に沿って延びている。
また、コンバインAは、規制部92を備えている。規制部92は、第3無端回動体59のうち、第5回転体5Rの下部と第6回転体6Rの下部とに亘る部分に沿って延びている。また、規制部92は、第3無端回動体59の回転方向と直交する方向における第3無端回動体59の変位を規制する。
詳述すると、図14に示すように、規制部92は、下規制部92c及び左右の横規制部92dを有している。下規制部92cは、長尺の板状であると共に、規制部92の左右方向中央に位置している。そして、下規制部92cは、第3無端回動体59のうち、第5回転体5Rの下部と第6回転体6Rの下部とに亘る部分の外周面に対向している。
左の横規制部92dは、規制部92の左端部に位置している。また、左の横規制部92dは、上側へ折り曲げられた状態に形成されている。そして、左の横規制部92dは、第3無端回動体59のうち、第5回転体5Rの下部と第6回転体6Rの下部とに亘る部分の左側面に対向している。
右の横規制部92dは、規制部92の右端部に位置している。また、右の横規制部92dは、上側へ折り曲げられた状態に形成されている。そして、右の横規制部92dは、第3無端回動体59のうち、第5回転体5Rの下部と第6回転体6Rの下部とに亘る部分の右側面に対向している。
以上の構成により、下規制部92cは、第3無端回動体59のうち、第5回転体5Rの下部と第6回転体6Rの下部とに亘る部分が下側へ変位することを規制する。また、左右の横規制部92dは、第3無端回動体59のうち、第5回転体5Rの下部と第6回転体6Rの下部とに亘る部分が左右へ変位することを規制する。
また、規制部92は、脱穀装置4の右側部に支持されている。以下では、規制部92の支持構造について詳述する。
機体右側の側壁26は、側壁凹部26aを有している。側壁凹部26aは、左側へ凹入する形状を有している。
また、コンバインAは、支持パイプ93及びパイプ支持部94を備えている。支持パイプ93は、パイプ支持部94を介して、側壁凹部26aに支持されている。また、支持パイプ93は、パイプ支持部94の右端部から、右方へ延びている。そして、図6に示すように、走行用テンション機構80は、支持パイプ93に支持されている。
また、図13及び図14に示すように、支持パイプ93は、前側へ突出する上取付部93aを有している。また、規制部92は、上ステー92aを有している。上ステー92aは、規制部92の上端部に設けられると共に、後下方へ突出している。そして、上ステー92aは、上取付部93aに取り付けられている。
また、機体右側の側壁26の下部に、下取付部95が固定されている。図14に示すように、下取付部95は、板状の部材がU字状に折り曲げられたものである。また、下取付部95は、機体右側の側壁26から右側へ突出している。
また、図13及び図14に示すように、規制部92は、下ステー92bを有している。下ステー92bは、規制部92の下端部に設けられると共に、後下方へ突出している。そして、下ステー92bは、下取付部95に取り付けられている。
以上で説明した構成により、規制部92は、機体右側の側壁26に支持されている。
また、搬送前端部89に、保護部90及び回転センサ91が取り付けられている。回転センサ91は、還元搬送部25Aにおけるスクリューコンベアの回転速度を検知する。コンバインAは、例えば、回転センサ91の検知結果に基づいて還元搬送部25Aの異常を検知するように構成されていても良い。
保護部90は、搬送前端部89と規制部92との間の位置に設けられている。そして、保護部90は、回転センサ91の主要部分を覆っている。これにより、保護部90は、回転センサ91を保護している。
〔作動油の供給について〕
図2及び図3に示すように、コンバインAは、冷却ファン96、油圧モータ97、冷却装置98を備えている。
オイルポンプ(図示せず)によって作動油貯留部(図示せず)から吸い上げられた作動油は、フィルタ(図示せず)を通過し、油圧モータ97へ供給される。これにより、油圧モータ97が駆動する。そして、油圧モータ97が駆動することにより、冷却ファン96が回転する。その結果、冷却風が生じる。
また、エンジン6の冷却水が流れる冷却経路(図示せず)は、冷却装置98を通過するように構成されている。そして、冷却ファン96の回転により生じた冷却風によって、冷却装置98が冷却される。これにより、エンジン6の冷却水は、冷却装置98において冷却される。
油圧モータ97から排出された作動油は、冷却装置98を通過し、変速機構TMにおける静油圧式無段変速機(図示せず)に供給される。エンジン6から変速機構TMに伝達された動力は、静油圧式無段変速機において、作動油の油圧を介して変速される。
以上で説明した構成によれば、脱穀クラッチ62と操作装置74との両方が脱穀装置4における左右一方側の側部に支持されている場合に比べて、脱穀クラッチ62と操作装置74との間の距離が長くなりやすい。そのため、脱穀クラッチ62と操作装置74との間に、ある程度の間隔を確保しやすい。その結果、脱穀クラッチ62と操作装置74との間を最短距離で繋ぐようにワイヤ76を配索しやすい。これにより、ワイヤ76の配索経路がシンプルになりやすいコンバインAを実現できる。
尚、以上に記載した実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)操作装置74は、ワイヤ76を介して排出クラッチ60を操作するように構成されていても良い。この場合、穀粒排出装置18は、本発明に係る「作業装置」に相当し、排出クラッチ60は、本発明に係る「クラッチ」に相当する。
(2)操作装置74は、ワイヤ76を介して刈取クラッチ61を操作するように構成されていても良い。この場合、刈取部11及びフィーダ12は、本発明に係る「作業装置」に相当し、刈取クラッチ61は、本発明に係る「クラッチ」に相当する。
(3)一部または全ての部材の配置が、左右方向に反転していても良い。
(4)ワイヤ76は、アウタワイヤ76aを有していなくても良い。
(5)操作装置74は、脱穀装置4の背部のうち、機体左右方向において脱穀クラッチ62側に支持されていても良い。
(6)脱穀クラッチ62は、脱穀装置4の側部のうちの下部に支持されていても良い。
(7)操作装置74は、脱穀装置4の背部のうちの下部に支持されていても良い。
(8)ワイヤ76の配索経路は、いかなる配置であっても良い。例えば、ワイヤ76は、脱穀装置4の上方を通過する状態で配置されていても良い。
本発明は、普通型コンバインだけでなく、自脱型コンバインにも利用可能である。また、本発明は、ホイール型のコンバインだけではなく、クローラ型またはセミクローラ型のコンバインにも利用可能である。
1R 第1回転体
2R 第2回転体
3R 第3回転体
4 脱穀装置
4R 第4回転体
5 穀粒タンク
5R 第5回転体
6 エンジン
6R 第6回転体
8 前車輪(走行装置)
11 刈取部
19 変速入力軸
21A 扱胴(作業装置)
24 一番搬送装置
24A 縦搬送部
25 二番還元装置
25A 還元搬送部
35 エンジン出力軸
36 扱胴駆動軸
37 第1無端回動体
38 第2無端回動体
39 扱胴伝達装置
55 カウンタ軸
59 第3無端回動体
62 脱穀クラッチ(クラッチ)
63 第1ワイヤ支持部(ワイヤ支持部)
74 操作装置
76 ワイヤ
76a アウタワイヤ
76b インナワイヤ
81 点検口
82 蓋部
89 搬送前端部
92 規制部
A コンバイン
TM 変速機構

Claims (8)

  1. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、
    回転駆動する扱胴を有すると共に、前記刈取部により刈り取られた刈取穀稈を前記扱胴の回転により脱穀処理する脱穀装置と、
    前記脱穀装置によって脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、
    エンジンから作業装置への動力伝達を入切するクラッチと、
    ワイヤを介して前記クラッチを操作する操作装置と、を備え、
    前記クラッチは、前記脱穀装置の側部に支持されており、
    前記操作装置は、前記脱穀装置の背部に支持されているコンバイン。
  2. 前記ワイヤは、アウタワイヤ及びインナワイヤを有しており、
    前記アウタワイヤを支持するワイヤ支持部を備え、
    前記操作装置は、前記脱穀装置の背部のうち、機体左右方向において前記クラッチとは反対側に支持されており、
    前記ワイヤ支持部は、前記脱穀装置の背部のうち、機体左右方向において前記クラッチ側に支持されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記クラッチは、前記脱穀装置の側部のうちの上部に支持されており、
    前記操作装置は、前記脱穀装置の背部のうちの上部に支持されている請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 前記脱穀装置の背部に支持されると共に、前記エンジンからの動力を前記扱胴へ伝達する扱胴伝達装置を備え、
    前記脱穀装置の側部に、前記脱穀装置の内外を連通させる点検口と、前記点検口を塞ぐと共に着脱可能な蓋部と、が設けられており、
    前記クラッチは、前記脱穀装置の側部のうち、前記点検口よりも上側の部分に支持されており、
    前記操作装置は、前記脱穀装置の背部のうち、前記扱胴伝達装置よりも上側の部分に支持されている請求項1から3の何れか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記エンジンは、前記脱穀装置の上方に位置すると共に、前記脱穀装置の上部に支持されており、
    前記エンジンの出力軸であると共に、機体左右方向に延びるエンジン出力軸と、
    前記エンジン出力軸に取り付けられた第1回転体と、
    前記エンジン出力軸よりも下側且つ後側に位置すると共に、前記エンジン出力軸と平行に延び、前記エンジンからの動力を前記扱胴へ伝達する扱胴駆動軸と、
    前記扱胴駆動軸に取り付けられた第2回転体と、
    前記第1回転体と前記第2回転体とに亘って巻回された第1無端回動体と、を備え、
    前記作業装置は前記扱胴であり、
    前記クラッチは、前記第1無端回動体のうち、前記第1回転体の下部と前記第2回転体の下部とに亘る部分に接当可能であると共に、前記第1無端回動体に張力を付与可能であり、
    前記クラッチは、前記第1無端回動体の張力を変化させることにより、前記エンジンから前記扱胴への動力伝達を入切する請求項1から4の何れか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記エンジンからの動力を変速して走行装置へ伝達する変速機構と、
    前記エンジン出力軸に取り付けられた第3回転体と、
    前記エンジン出力軸よりも前側に位置すると共に、前記エンジン出力軸と平行に延び、機体左部と機体右部とに亘る状態で設けられたカウンタ軸と、
    前記変速機構の入力軸であると共に、前記カウンタ軸と平行に延びる変速入力軸と、を備え、
    前記カウンタ軸の一端部は、前記カウンタ軸の機体左右方向中央位置に対して前記第3回転体側に位置しており、
    前記カウンタ軸の他端部は、前記カウンタ軸の機体左右方向中央位置に対して前記第3回転体とは反対側に位置しており、
    前記カウンタ軸の一端部に取り付けられた第4回転体と、
    前記カウンタ軸の他端部に取り付けられた第5回転体と、
    前記変速入力軸に取り付けられた第6回転体と、
    前記第3回転体と前記第4回転体とに亘って巻回された第2無端回動体と、
    前記第5回転体と前記第6回転体とに亘って巻回された第3無端回動体と、を備える請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記脱穀装置で回収された穀粒のうちの一番物を前記穀粒タンクに搬送する一番搬送装置と、
    前記脱穀装置で回収された穀粒のうち、前記一番物よりも後側で回収された二番物を、前記脱穀装置の前部に還元搬送する二番還元装置と、を備え、
    前記一番搬送装置は、前記脱穀装置の側部における下部に接続されると共に前記脱穀装置の側部における下部から上側へ延びる縦搬送部を有しており、
    前記二番還元装置は、前記脱穀装置の側部における下部のうち前記縦搬送部が接続している箇所よりも後側の箇所に接続されると共に前上がりに傾斜した状態で延びる還元搬送部を有しており、
    前記縦搬送部及び前記還元搬送部は、何れも、前記扱胴に対して前記第3無端回動体側に配置されており、
    前記変速機構は、前記扱胴の前下方に配置されており、
    前記変速入力軸は、前記カウンタ軸よりも下側且つ前側に配置されており、
    前記還元搬送部の前端部である搬送前端部は、前下がりに傾斜した形状を有しており、
    前記第3無端回動体のうち、前記第5回転体の下部と前記第6回転体の下部とに亘る部分は、前記搬送前端部に沿って延びており、
    前記第3無端回動体のうち、前記第5回転体の下部と前記第6回転体の下部とに亘る部分に沿って延びると共に、前記第3無端回動体の回転方向と直交する方向における前記第3無端回動体の変位を規制する規制部を備える請求項6に記載のコンバイン。
  8. 前記規制部は、前記脱穀装置の側部に支持されている請求項7に記載のコンバイン。
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