JP7082391B2 - 折り畳み装置 - Google Patents

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Description

本発明は、枚葉シートを折り畳む折り畳み装置でありながら、ケースにより枚葉シートを折り畳まずに通過させることが可能になる折り畳み装置に関する。
詳しくは本発明は、枚葉シートを折り畳む折り畳み装置であるにも関わらず、枚葉シートを単に通過させる機能を付加することで、各種加工機のラインの中間に配置して、枚葉シートの折り畳みが必要な時には本来の折り畳み装置として機能し、そうでない場合には枚葉シート折り畳まずに通過させることにより、加工品の形態によりラインから移動させる手間を省いた折り畳み装置にする。
最近盛んに使用され始めた、複数の葉片を折り畳み剥離可能に積層されたはがきに代表される情報通信体がある。前記情報通信体は基本的な二つ折り葉書から始まり、三つ折り葉書へと発展した。また封書は、例えば最終的に長3サイズになるように複数連接された葉片を折り畳み大量の情報が伝達可能になった。そのような状況でさらに多くの情報を伝達するため葉片の数を増やす傾向にあり、例えば特開2014-54822号公報に記載されるように、クロス折り形態の多層折情報通信体の製造方法がある。
特開2014-54822号公報
前記特許文献の発明の製造方法では、第一の折り畳み工程の後に断裁工程を挟んで疑似接着による第一の一体化工程があり、前記第一の一体化工程で一体化された単位シートを搬送方向と垂直方向に折り畳む第二の折り畳み工程と疑似接着による第二の一体化工程で情報通信体が完成される。即ち二度の折り畳み工程と一体化工程が必要で効率が悪く、システムの設置に関しても余分なスペースが必要になる。
そこで一体化工程の前で全ての折り畳みを完了し、一回の一体化工程で全ての接着を完了してしまうことが考えられる。そのようにするには断裁工程と一体化工程の間に第二の折り畳み工程を配置すればよい。ところがそのような配置のシステムで、仮にクロス折りを必要としない、第一の折り畳み工程のみを使用した異なる態様の情報通信体を製造する場合に、いちいち前記クロス折りのための第二の折り畳み工程を外す必要がある。
しかし前記第二の折り畳み工程をラインから外す作業は多くの時間のロスを発生させるためできれば避けたいものである。そこで前記第二の折り畳み工程をそのままにしておいて、枚葉シートを折り畳まずにパスさせることが考えられる。そのようにすればクロス折りを必要としない態様と必要とする態様の情報通信体を同じ製造工程を兼用して使用できるため極めて効率的で至便である。
ここで従来の基本的な折り畳み装置の構造について説明する。
図3の要部概略図に示すように、3本のニップローラR1、R2及びR3と、折りトレー10(ストッパ11を内蔵している)及び排出ローラR4、R5からなる折り畳み装置では、右側の矢印から送り込まれるシートが、前記各部材により折り畳まれた後に左側矢印から排出されることになる。
折り畳みの原理を図4(A)、(B)、(C)に沿って説明すると、図4(A)に示すように右側から送り込まれたシートSは第一のニップローラR1、R2により左側に配置された折りトレー10へ送り込まれる。送り込まれたシートSはストッパ11に突き当たるが第一のニップローラR1、R2の回転は止まらないため、図4(B)に示すように第二のニップローラR2、R3部分に膨らみが生じる。前記膨らみは大きくなると第二のニップローラR2、R3に銜えられて、次に図4(C)に示すようにガイドプレート2、3に沿って下方の排出ローラR4、R5へ送り出されて排出される。
次に、従来の折り畳み装置によるシートパス手段を説明する。
図3に示す折りトレー10を外したスペースに、図5に示すようにブロックWを装着する。そうすることにより図6(A)に示すように、第一のニップローラR1、R2により右側から送り込まれたシートSは、ブロックWのアールが形成された先端に当たり図6(B)に示すように、第二のニップローラR2、R3によりガイドプレート2、3の間に送り込まれる。このようにして送り込まれるシートを折り畳むことなくパスしていたのである。
然るに、前記シートパス手段では斤量が低く腰のない用紙を用いた場合、ブロックWと各ニップローラ間を経路を変えながら通過することが出来ず、図6(C)に示すように、ジャミングを起こしたり皺が入ったり或いは破れたりする等の支障が発生するのである。
本発明は、上記問題に鑑み、折り畳み装置において、折り畳まずシートを通過させる際に、ジャミングや皺入り或いは破れ等の支障なしにシートを通過させることができる、画期的なシート通過機構を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の折り畳み装置は、各種加工機のラインの中間に配置され、枚葉シートを折り畳まずに通過させることもできる折り畳み装置であって枚葉シートを銜えて装置に送り込む第一のニップローラから、最終的に装置から排出された枚葉シートを銜えて下流の加工工程へ送り出す送りローラに至る間に、装置に送り込まれた枚葉シートの前方に配置された折りトレーの内蔵ストッパに突き当てられて膨らみを生じた枚葉シートを銜えて折り畳みつつ下流へ送り、或いは前記折りトレーに代えて配置されたブロックのアール形成端部に当てられて進路を変えた枚葉シートを銜えて折り畳まずに下流へ送る第二のニップローラ及び折り畳まれて又は折り畳まれずに下流へ送られた枚葉シートを装置から排出させる排出ローラを順次経由して形成される通常経路と、折りトレー及びブロックの取り外し時に、第一のニップローラから送りローラにわたって前記通常経路を迂回して形成され、装置へ送り込まれた枚葉シートを外部からの抵抗を受けることなくフリーな状態で直接送りローラまで通過させる迂回経路とを備え、
第一のニップローラに銜えられて装置へ送り込まれた枚葉シートは、該枚葉シートを折り畳む場合は、折りトレーが配置された前記通常経路を経て折り畳まれつつ排出ローラにより装置から排出され、また該枚葉シートを折り畳まずに且つフリーな状態で通過させる場合は、前記迂回経路を経て折り畳まれずに装置から排出され、何れの場合も、排出された前記枚葉シートは共通の送りローラに銜えられて下流の加工工程へと送り出されるようにしたことを特徴としている。
なお第一のニップローラから排出されたシートが、送りローラまでの迂回経路から逸脱せずに確実に下流へ送り出されるように、前記迂回経路の上下にガイドプレート等を配置しても構わない。しかし前記ガイドプレート等を迂回経路に近づけ過ぎて狭い軌道を強制的に押し込むようにすると、四六版換算で70kG以下の用紙ではガイドプレートの抵抗や、ガイドプレートに発生する静電気によりジャミングや皺入り又は破れを起こす可能性がある。従って第一のニップローラから投げ出されたシートが第二のニップローラと排出ローラを通らずに迂回し、前記迂回経路を送りローラまで可能な限りフリーな状態で通過するようにするのが望ましい。
本発明の折り畳み装置によれば、斤量が低く腰のない用紙からなるシートでもジャミングで詰まらせたり、皺入りや破れ等の支障を生じたりすることなしに、迂回経路を折り畳むことなくフリーな状態で通過させることができる。また、前記迂回経路の上下にガイドプレートからなるガイドユニットを配置した場合は、シートをフリーな状態で通過させつつ該迂回経路からのシートの逸脱時にその進行方向を修正することができる。
本発明の折り畳み装置(FU1)のシート通過状態を分かりやすく説明する要部概略図である。 (A)、(B)及び(C)は、折り畳み装置FU1におけるシートの通過過程を経時的に説明した要部概略図である。 折りトレー10を装備した折り畳み装置FU2の要部概略図である。 (A)、(B)及び(C)は、図3の折り畳み装置FU2を使用した折り畳み(二つ折り)の原理を経時的に示す要部概略図である。 ブロックWを装備した折り畳み装置FU2の要部概略図である。 (A)、(B)及び(C)は、図5の折り畳み装置FU2を使用したシート通過及びシート詰まりの原理を経時的に示す要部概略図である。 折り畳み装置FU1で使用されるガイドユニットGUの斜視図である。 ガイドユニットGUを組み込んだ折り畳み装置FU1の要部概略斜視図である。 (A)は本発明の折り畳み装置を用いて製造される二つ折り葉書の平面図、(B)は(A)におけるI-I線断面図である。 (A)は二つ折り葉書J1の製造に使用される長尺シートS1の表面図、(B)は裏面図である。 本発明の折り畳み装置を用いた情報通信体の製造方法の一例であって、前半の折り畳み工程の手前までを示す要部概略図である。 本発明の折り畳み装置を用いた情報通信体の製造方法の一例であって、後半の折り畳み工程以後を示す要部概略図である。 (A)は二つ折り葉書シートS1の裏面の所定位置に疑似接着フィルムシートZが被覆された状態を斜線で示す平面図、(B)は第一葉片21外側のマージナル部分27が切除された様子を示す平面図である。 (A)は二つ折り葉書シートS1が折り畳み工程で二つ折りに折り畳まれた状態を示す平面図、(B)は(A)におけるII-II線断面図である。 (A)は本発明の折り畳み装置を用いた情報通信体の製造方法により製造される六つ折り封書の平面図、(B)は(A)におけるIII-III線断面図である。 (A)は六つ折り封書J2の製造に使用される枚葉シートS2の表面図、(B)は裏面図である。 本発明の折り畳み装置を用いた情報通信体の製造方法の一例であって、前半の折り畳み工程の手前までを示す要部概略図である。 本発明の折り畳み装置を用いた情報通信体の製造方法の一例であって、後半の折り畳み工程以後を示す要部概略図である。 (A)は六つ折り封書シートS2の表面の所定位置に疑似接着フィルムシートZが被覆された状態を斜線で示す平面図、(B)は裏面の所定位置に疑似接着フィルムシートZが被覆された状態を斜線で示す平面図である。 (A)は前記被覆工程に続いて、六つ折り封書シートS2の両側の縦方向の余白Xが切除されると共に折り線57及び58に折りミシンが形成された様子を示す平面図、(B)は(A)におけるIV-IV線断面図である。 折り畳み装置を通過して折り畳まれると共に疑似接着フィルムシートZの被覆により前後するシートが連続状態となった六つ折り封書シートS2の平面図である。 (A)は切り出し工程で切り出された単位シートt2の平面図、(B)は(A)におけるV-V線断面図、(C)は(A)におけるVI-VI線断面図である。
[折り畳み装置]
本発明の具体的な内容を図面に沿って以下に説明する。
図1は、本発明の折り畳み装置FU1と、それによるシートSの通過経路を説明するための要部概略図である。右側に集中して3本のローラ(R1、R2、R3)が配置されているが、第一のニップローラR1、R2は、図中矢印で示す方向に回転して右側から進入するシートSを銜えて左方向へ送り込む役目をする。
なお、図3に示すように前記シートSは、折りトレー10が前方に配置されていれば、図4(A)、(B)及び(C)に時系列で示すように通常経路を進み、第二のニップローラR2、R3(ニップローラR2は第一のニップローラと第二のニップローラを兼ねる)により折り畳まれて下方のガイドプレート2、3間を通り排出ローラR4、R5により排出される。
また、図5に示すように右側から進入する前記シートSは、ブロックWが前方に配置されていれば、図6(A)及び(B)に示すように前記折りトレー10の場合と同様に通常経路を進み、第二のニップローラR2、R3により送られて下方のガイドプレート2、3間を通り、折り畳まれることなく排出ローラR4、R5により排出される。
本発明の折り畳み装置の場合、折りトレー10及びブロックWが取り外されていると、前記進入するシートSは図2(A)、(B)及び(C)に示すように、第一のニップローラR1、R2に銜えられて送り込まれた後、第二のニップローラR2、R3及び排出ローラR4、R5を通過せずに、折り加工がされないまま外部からの抵抗を受けることなく迂回経路を前方の送りローラR6、R7まで進み、そこで銜えられ左側へ排出される。
即ち前記進入するシートSは、図1において二点鎖線で表示するシートSの軌跡に沿って右から左へと迂回経路を移動するのである。その際に、シートSは何も触れることなく通過し、従って斤量の少ない薄手のシートでも、外部からの抵抗がないため何ら問題なく通過させることが可能である。また通過するシートSの方向性を決めるものではないが、予定の通過軌跡からシートSが著しく逸脱した際に進行方向を修正するための各種ガイドプレートG1、G2及びG3を使用しても構わない。
各ガイドプレートG1、G2及びG3折りトレー10やブロックW等のパーツを折り畳み装置の本体から外したベースのユニットに、前記パーツの取り付けに使用していた取り付けねじ等の固定具を流用して、そのまま取り付けられるようにユニットにしておけばより至便である。具体的には図7に示すように、ポリカーボネートやアクリル等のプラスチック樹脂(金属板や板紙でも構わない)を素材としたガイドプレートG1、G2をフレームFに取り付ける。その際ガイドプレートG1に弾力のあるプラスチック樹脂からなるガイドプレートG3を取り付けておいて一体のものとしておく。
既述の通り構成されたガイドユニットGUは、図8に示すように、各ローラから構成される折り畳み装置のユニットに、折りトレー10或いはブロックWを取り付けるために設けられたねじ穴を流用して、取り付けねじNにより取り付けられるよう設計されており、折りトレー10やブロックWとの交換時既述の通り取り扱いが極めて至便である。
[二つ折り葉書J1の製造工程における折り畳み装置の使用例]
図9(A)及び(B)に示すように本実施例で製造される二つ折り葉書J1は、横幅の異なる第一葉片21及び第二葉片22が折りミシンが形成されている折り線23から、疑似接着フィルムシートZを介して折り畳まれている。そして前記二つ折り葉書J1は図10に示す二つ折り葉書シートS1より作られるのである。
既述の二つ折り葉書シートS1は図10(A)に示すように、折り線23を介して横方向に連接された第一葉片21及び第二葉片22(第一葉片21の横幅が第二葉片22の横幅より若干狭く設計されている)からなる単位シートt1が天地の切取予定線24を介して縦方向に連接されている。そして二葉片の外側には、切取予定線25を介してマージナル孔26が設けられたマージナル部分27が連接されている。
また、図10(A)に示す、二つ折り葉書J1の完成後に表出する第一葉片21表面には、図示されない受取人の住所氏名等が記載されている。そして同じように表出する第二葉片22表面には図示されない広告宣伝等の一般情報が記載されている。さらに図10(B)に示す、二つ折り葉書J1の完成後に折り畳まれて隠蔽される第一葉片21及び第二葉片22裏面には、図示されない受取人のプライバシーに関わる個人情報や、一般的な情報等が記載されている。
既述の構成の二つ折り葉書シートS1は、例えば天地の切取予定線24に形成された折りミシンから蛇腹状に折り畳まれ、ブロック状態で図11に示す製造システムの最上流左下にあるシート載せ台31上に載せられる。そして最上面の単位シートt1から裏面側を上面にして順に上方のサポートローラ32へ引き上げられると、ほぼ水平に向きを変えて右側のピントラクタ33のピンとマージナル孔26を嵌合させて、さらに右側に配置されている一対のヒートローラ34a、34bからなる被覆装置へと送り込まれるのである。
前記被覆装置では図13(A)に斜線で示すように、上方に待機しているロールから繰り出される疑似接着フィルムシートZが、通過する長尺シートS1の裏面側の所定位置に整合されて被覆される。そして右側に配置されているスリット刃35aとバックアップローラ35bからなる第一の切除装置により、図13(B)に示すように第一葉片21外側のマージナル部分27が切除され、続く第一の折り畳み装置へと右側に配置されている一対のニップローラ36a、36bにより送り出される。
前記疑似接着フィルムシートZは、例えばポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリプロピレン等からなる基材の一方の面に、公知の感熱接着剤層を形成すると共に、残りの一方の面に疑似接着層を形成した、サーマルラミネート法に対応したものを好適に使用することができる。このものは、例えば印刷物の疑似接着予定面に被覆した後に疑似接着層同士が対向するように折り畳み、加圧或いは加熱・加圧処理を施すことで剥離可能に接着するが、その後対向する葉片を剥離すると容易に開くことができる。
前記第一の折り畳み装置では図12に示すように、下方のサポートローラ37から上方のサポートローラ38へ上がるまでに、図示されていないガイドバーやガイドプレートにより、図14(A)及び(B)に示すように折り線23から二つ折りに折り畳まれ、上方のサポートローラ38でほぼ水平に向きを変えると、ピントラクタ39のピンと残っている第二葉片22外側のマージナル部分27に形成されたマージナル孔26を嵌合させ、右側に配置されているスリット刃40a及びバックアップローラ40bからなる第二の切除装置へ送り込まれる。
前記第二の切除装置を通過して残りのマージナル部分27を切除した長尺シートS1は、さらに右側に配置された、回転しながら通過物を断裁するダイカットローラ41a及びバックアップローラ41bからなる断裁装置を通過して、連続的に天地方向の切取予定線24から断裁されて単位シートt1毎に切り出されるのである。そして引き続き右側に配置されている接着装置へ送り込まれるのであるが、それまでに、クロス折りを必要とする異なる形態の情報通信体を製造するために配置された第二の折り畳み装置を通過する必要がある。
ところで、本実施例の二つ折り葉書J1は既に折り畳みを完了しているため、クロス折りを必要とする情報通信体のために配置されている第二の折り畳み装置FU1をそのまま折り畳みなしに通過させ接着装置へ送り込むことになる。即ち第二の折り畳み装置を、折りトレー10やブロックWを取り外し、例えば図7に示すガイドユニットGUを装着した折り畳み装置FU1に設定しておいて、通過する単位シートt1が、図1に示す第一のニップローラR1、R2から直接送りローラR6、R7(図12の一対の搬送ローラ42a、42bに該当)へ、迂回経路における二点鎖線で現した軌道を辿るようにするのである。
接着装置では、一対の搬送ローラ42a、42bと一対のヒータパネル43a、43bが交互に配置され、その間を通過する単位シートt1が十分加熱されると共に出口に配置されている加圧ローラ44a、44bで加圧されて二つ折り葉書J1として完成する。そして完成した二つ折り葉書J1は、ベルトコンベア等からなるスタッカ45に順次積載されて、その後投函されて受取人の元に届くのである。
そして二つ折り葉書J1の受取人は、開封側縁辺に形成されている段差を開封の端緒として両葉片を剥離して、内部に記載された各種情報を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートZを透して視認することができる。
[六つ折り封書J2の製造工程における折り畳み装置の使用例]
図15(A)及び(B)に示すように本実施例で製造される六つ折り封書J2は、上から順に第三葉片53、第二葉片52、第一葉片51、第四葉片54、第五葉片55及び第六葉片56が、それぞれの対向面間に疑似接着フィルムシートZを介して剥離可能に折り畳まれている。そして前記六つ折り封書J2は、後述する図16に示す六つ折り封書シートS2から切り出され、縦横に折り畳まれることにより作られるのである。
既述の六つ折り封書シートS2には図16(A)及び(B)に示すように、縦方向の折り線57及び58を介して横方向に連接された第一葉片51、第二葉片52及び第三葉片53が、同じ縦方向の折り線57及び58を介して横方向に連接された第四葉片54、第五葉片55及び第六葉片56と、横方向の折り線59を介して第一葉片51と第四葉片54、第二葉片52と第五葉片55及び第三葉片53と第六葉片56がそれぞれ対向する配置で連接された単位シートt2が印刷されている。
そして前記単位シートt2は、四方を縦方向の余白Xと横方向の余白Yに囲まれ、第三葉片53上部の横方向の余白Yに、切り出しの際にセンサが読み取るためのマークMが印刷されている。
また、図15に示すように、六つ折り封書J2の完成後表出する第三葉片53表面には、図示されない受取人の住所氏名等が打ち出されている。そして六つ折り封書J2裏面の第六葉片56表出面には図示されない広告宣伝等の一般情報が記載されている。さらに六つ折り封書J2の完成後に折り畳まれて隠蔽される他の葉片には、図示されない受取人のプライバシーに関わる個人情報や、広告宣伝等の一般的な情報が記載されている。
既述の構成の六つ折り封書シートS2は、図17に示す製造システムの最上流左下にあるシート載せ台61上に載置される。そして最上面の六つ折り封書シートS2から順に吸着パッド62(静電ベルトやフィードローラ等でも構わない)の給紙装置により、等間隔で右側の搬送テーブルへ繰り出され、右側に配置されている一対のニップローラ63a、63bによりさらに右側に配置されている一対のヒートローラ64a、64bからなる被覆装置へと送り込まれるのである。
前記被覆装置では図19(A)及び(B)に斜線で示すように、上方及び下方に待機しているロールから繰り出される疑似接着フィルムシートZが、通過する枚葉シートS2の表裏面の所定位置にそれぞれ整合されて被覆される。そして右側に並列状態で配置されているスリット刃65aとバックアップローラ65bからなる第一の切除装置により、図20(A)及び(B)に示すように、両外側の縦方向の余白Xが切除されると共にさらに右側に並列状態で配置されたミシン刃66aとバックアップローラ66bからなる折り手段形成装置により、縦方向の折り線57、58に折り畳みを促進するための折りミシンを疑似接着フィルムシートZを貫通する状態で形成し、さらに右側に配置されている第一の折り畳み装置へと送り出される。
第一の折り畳み装置では図18に示すように、下方のサポートローラ68から上方のサポートローラ69へ上がるまでに、図示されていないガイドバーやガイドプレートにより図22(B)及び(C)に示すように断面S(Z)字状に三つ折りに折り畳まれ、上方のサポートローラ69でほぼ水平に向きを変えると、一対のニップローラ70a、70bにより右側に配置されている断裁刃72a及び固定刃72bからなる断裁装置へ送り込まれる。
前記断裁装置では、図21の状態で通過する六つ折り封書シートS2のマークMを、上流に配置してある読取用のセンサ71が読み取ると移動距離のカウントを始める。そして辺L1を断裁するとさらにカウントを継続し、次に辺L2を断裁して単位シートt2を切り出すのである。この動作は後続の六つ折り封書シートS2でも行われ、このようにして単位シートt2が順次切り出される。そして引き続き右側に配置されている接着装置へ送り込まれるのであるが、本実施例の六つ折り封書J2は、最終の折り畳みになる横方向の折り線59から二つ折りにするクロス折りを第二の折り畳み装置FU2で行うことになる。
第二の折り畳み装置FU2は折りトレー10を装着することで設定変更が完了する。そして最終的に二つ折りされる原理は図3、図4(A)、(B)及び(C)に示すとおりである。かくして、前記のように設定された第二の折り畳み装置FU2により通常経路を通って図15(A)及び(B)の最終形態に折り畳まれた単位シートt2は右側に配置された接着装置へと送り込まれるのである。
接着装置では、一対の搬送ローラ73a、73bと一対のヒータパネル74a、74bが交互に配置され、その間を通過する単位シートt2が十分加熱されると共に出口に配置されている加圧ローラ75a、75bで加圧されて六つ折り封書J2として完成する。そして完成した六つ折り封書J2は、ベルトコンベア等からなるスタッカ76に順次積載されて、その後投函されて受取人の元に届くのである。
そして前記六つ折り封書J2の受取人は、開封縁辺に形成された非接着域を利用して、縦横に折り畳まれた各葉片を剥離して最終的に平面に展開した後に、内部に記載された各種情報を透明或いは半透明の疑似接着フィルムシートZを透して視認することができる。
なお、本発明は、上記実施例に限られるものではない。
例えば、本実施例で使用されているシートの態様は、二つ折り葉書J1が長尺状のシート、六つ折り封書J2が枚葉状のシートをそれぞれ使用しているが、二つ折り葉書J1を枚葉状のシート、六つ折り封書J2を長尺状のシートで製造する場合も本発明の折り畳み装置を好適に使用することができる。その際、長尺シートで六つ折り封書を製造する場合には、図11の被覆装置で疑似接着フィルムシートZを破線で示す下側に待機しているロールから繰り出し、折り畳み装置を折りトレー10が装着された折り畳み装置FU2に設定すればよい。また枚葉シートで二つ折り葉書J1を製造する場合には、図17の被覆装置で疑似接着フィルムシートZを上側からのみ繰り出し、折り畳み装置を、折りトレー10及びブロックWが取り外され、例えばガイドユニットGUが装着された折り畳み装置FU1に設定すればよい。この原理は全ての形態の情報通信体にも適用される。
即ち、単位シートが印刷されたシートの態様を、長尺状或いは枚葉状の何れのシート態様にするかは自由であり、たとえ何れのシート態様であったとしても、本発明の折り畳み装置を通過する際に枚葉シートに切り出されていれば、クロス折りを必要とする形態、或いは必要としない形態の何れの場合にも対応することが可能である。
R1、R2、R3 ニップローラ
R4、R5 排出ローラ
R6、R7 送りローラ
10 折りトレー
11 ストッパ
1、2、3、4、G1、G2、G3 ガイドプレート
F フレーム
N 取り付けねじ
S シート
W ブロック
FU 折り畳み装置
GU ガイドユニット
J1 二つ折り葉書
J2 六つ折り封書
S1 二つ折り葉書シート
S2 六つ折り封書シート
Z 疑似接着フィルムシート
t1、t2 単位シート
X 縦方向の余白
Y 横方向の余白
M マーク
FU1、FU2 第二の折り畳み装置
L1、L2 辺
21、22、51、52、53、54、55、56 葉片
23、57、58、59 折り線
24、25 切取予定線
26 マージナル孔
27 マージナル部分
31、61 シート載せ台
32、37、38、68、69 サポートローラ
33、39 ピントラクタ
34a、34b、64a、64b ヒートローラ
35a、40a、65a スリット刃
66a ミシン刃
35b、65b、66b、40b、41b バックアップローラ
36a、36b、63a、63b、67a、67b、70a、70b ニップローラ
41a ダイカットローラ
42a、42b、73a、73b 搬送ローラ
43a、43b、74a、74b ヒータパネル
44a、44b、75a、75b 加圧ローラ
45、76 スタッカ
62 吸着パッド
71 センサ
72a 断裁刃
72b 固定刃




Claims (2)

  1. 各種加工機のラインの中間に配置され、枚葉シートを折り畳まずに通過させることもできる折り畳み装置であって枚葉シート(S)を銜えて装置に送り込む第一のニップローラ(R1、R2)から、最終的に装置から排出された枚葉シート(S)を銜えて下流の加工工程へ送り出す送りローラ(R6、R7)に至る間に、装置に送り込まれた枚葉シート(S)の前方に配置された折りトレー(10)の内蔵ストッパ(11)に突き当てられて膨らみを生じた枚葉シート(S)を銜えて折り畳みつつ下流へ送り、或いは前記折りトレー(10)に代えて配置されたブロック(W)のアール形成端部に当てられて進路を変えた枚葉シート(S)を銜えて折り畳まずに下流へ送る第二のニップローラ(R2、R3)及び折り畳まれて又は折り畳まれずに下流へ送られた枚葉シート(S)を装置から排出させる排出ローラ(R4、R5)を順次経由して形成される通常経路と、折りトレー(10)及びブロック(W)の取り外し時に、第一のニップローラ(R1、R2)から送りローラ(R6、R7)にわたって前記通常経路を迂回して形成され、装置へ送り込まれた枚葉シート(S)を外部からの抵抗を受けることなくフリーな状態で直接送りローラ(R6、R7)まで通過させる迂回経路とを備え、
    第一のニップローラ(R1、R2)に銜えられて装置へ送り込まれた枚葉シート(S)は、該枚葉シート(S)を折り畳む場合は、折りトレー(10)が配置された前記通常経路を経て折り畳まれつつ排出ローラ(R4、R5)により装置から排出され、また該枚葉シート(S)を折り畳まずに且つフリーな状態で通過させる場合は、前記迂回経路を経て折り畳まれずに装置から排出され、何れの場合も、排出された前記枚葉シート(S)は共通の送りローラ(R6、R7)に銜えられて下流の加工工程へと送り出されるようにしたことを特徴とする折り畳み装置。
  2. 前記迂回経路の上下に、枚葉シート(S)をフリーな状態で通過させつつ該迂回経路からの逸脱時にその進行方向を修正する、ガイドプレート(G1、G2、G3)からなるガイドユニット(GU)が設けられた請求項1に記載の折り畳み装置。
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