JP7070135B2 - 乳化組成物及び飲料 - Google Patents

乳化組成物及び飲料 Download PDF

Info

Publication number
JP7070135B2
JP7070135B2 JP2018116609A JP2018116609A JP7070135B2 JP 7070135 B2 JP7070135 B2 JP 7070135B2 JP 2018116609 A JP2018116609 A JP 2018116609A JP 2018116609 A JP2018116609 A JP 2018116609A JP 7070135 B2 JP7070135 B2 JP 7070135B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
emulsifier
fatty acid
emulsified composition
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018116609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019004876A (ja
Inventor
朝貞 増子
傳史 松浦
英之 原
正基 苫米地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Publication of JP2019004876A publication Critical patent/JP2019004876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7070135B2 publication Critical patent/JP7070135B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/38Other non-alcoholic beverages
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C11/00Milk substitutes, e.g. coffee whitener compositions
    • A23C11/02Milk substitutes, e.g. coffee whitener compositions containing at least one non-milk component as source of fats or proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D7/00Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D7/00Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
    • A23D7/005Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines characterised by ingredients other than fatty acid triglycerides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F5/00Coffee; Coffee substitutes; Preparations thereof
    • A23F5/24Extraction of coffee; Coffee extracts; Making instant coffee
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/52Adding ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L9/00Puddings; Cream substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L9/20Cream substitutes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F5/00Coffee; Coffee substitutes; Preparations thereof
    • A23F5/24Extraction of coffee; Coffee extracts; Making instant coffee
    • A23F5/36Further treatment of dried coffee extract; Preparations produced thereby, e.g. instant coffee
    • A23F5/40Further treatment of dried coffee extract; Preparations produced thereby, e.g. instant coffee using organic additives, e.g. milk, sugar

Description

本発明は、油脂を高含有し、低温保存下でも安定で、飲料に用いた際にも分散性、乳化安定性、風味に優れ、飲料向けの乳化組成物として好適な乳化組成物に関する。また、本発明はこの乳化組成物を用いた飲料に関する。
嗜好飲料において大きな市場を持つ乳飲料において、乳脂肪を含有する牛乳、生クリーム、全脂粉乳、濃縮乳、加糖練乳、無糖練乳、バター等が乳製品として、用いられている。また、乳製品に代え、コストメリットがある植物油脂を使用した飲食品用乳化油脂組成物を用いる技術が知られている。しかしながら、いずれの油脂含有製品も、飲料などへの分散性や、分散後の乳化安定性を良好とするためには、油脂の含有量に限界があり、また、油脂の含有量が低くなると、油脂含有量あたりの製造および流通コストが多くかかるといった課題がある上に、飲料製造時の油脂組成物添加量が増えるため、油脂を高含有する飲料製造も困難であった。
また、飲料に好適な乳脂肪やそれに代わる植物油脂は、風味の面から、飽和脂肪酸比率が高く、上昇融点が室温以上の固体脂が適しているため、比較的油脂を高含有する生クリームや乳化組成物では、冷蔵流通、または冷蔵保存している間にボテや分離を生じてしまうといった、低温安定性について問題があった。更に、そのような乳化油脂組成物は、レトルト殺菌またはUHT殺菌を行う飲料に添加した場合、油脂の融点以下の温度条件下で保存した際に、保存中の乳化が不安定化する問題も生じていた。
一方、飽和脂肪酸含有量が低く、不飽和脂肪酸含有量が高い油脂を用いた場合、飲料に用いた時の油脂のコク感が低く、殺菌や高温保存における油脂の酸化によって劣化臭が発生するため、飲料には不向きであった。
例えば、飲料用の低含油乳化組成物として、高飽和脂肪酸含有食用油脂を用いる油脂乳化物を用いた飲料の製造方法が提案されている(特許文献1:国際公開第2015/034068号)。この文献には、高飽和脂肪酸含有食用油脂に高圧乳化処理を複数回行うことで、高い乳化安定性を有する液状のO/W型乳化組成物を得る製造方法が開示されており、当該乳化物を5℃で保存した後も流動性が良好であることが示されている。
しかしながら、このような高圧乳化による乳化では、含有させることができる油脂の濃度に限界があり、油脂を高含有させすぎるとW/O型に転相してしまい、飲料中への分散が困難となるといった課題があった。
一方、油脂を高含有させた乳化組成物に関し、D(Detergent=界面活性剤)相を利用した、乳化法が提案されている。
例えば、特許文献2(特許第4788462号公報)には、多価アルコール、親水性乳化剤と親油性乳化剤から成る、O/D型乳化組成物を希釈することで、微細なO/W型エマルションを得る方法が記載されている。
また、同様に特許文献3(特開2009-95253号公報)には、多価アルコール、親水性乳化剤、有酸モノグリセリド塩、親油性乳化剤を用いたO/D型乳化組成物が加温状態における安定性が優れることが記載されている。
更に、特許文献4(特開平8-205771号公報)には、重合度10以上のポリグリセリンと炭素数8~18の脂肪酸とのモノエステルのポリグリセリン脂肪酸エステルと、ショ糖と脂肪酸とのモノエステルを90%以上含むショ糖脂肪酸エステルと水を用いることで、油脂の乳化または可溶化状態を高温で保つことができることが記載されている。
特許文献5(特開2010-246466号公報)には、多価アルコールとHLB15以上のデカグリセリン脂肪酸エステル及び/又はHLB15以上のショ糖ステアリン酸エステルを配合した冷凍麺用高油分乳化油脂組成物が記載されている。
しかしながら、いずれも飽和脂肪酸含有量が低い液状油を用いているか、乳化油脂組成物中の油脂含有量が低いものであり、飽和脂肪酸含有量が高い固体脂を60%以上高含有した乳化組成物の低温安定性を改善した報告は無かった。
また、特許文献6(特開2016-195580号公報)には、増粘安定剤、親油性乳化剤及び親水性乳化剤を配合した冷凍、加熱安定性が高い高油分水中油型乳化組成物が記載されているが、高分子の増粘安定剤を含んでいるため、飲料中での食感や安定性に影響を与えるといった課題があった。
国際公開第2015/034068号 特許第4788462号公報 特開2009-95253号公報 特開平8-205771号公報 特開2010-246466号公報 特開2016-195580号公報
本発明は、飽和脂肪酸含有量が高い油脂を高含有し、低温保存下でも安定で、飲料に用いた際にも分散性、乳化安定性、風味に優れ、飲料向けの乳化組成物として好適な乳化組成物を提供することを課題とする。また、本発明はこの乳化組成物を用いた分散性、乳化安定性、風味に優れた飲料を提供することを課題とする。
本発明者は、水、油脂、及び多価アルコールと、及び2種類の親水性乳化剤を用いることにより、飽和脂肪酸含有量が高い油脂を高含有し、低温保存下でも安定で、飲料に用いた際にも分散性、乳化安定性、風味に優れた乳化組成物を開発するに至った。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] 水、油脂、多価アルコール、乳化剤(A)及び乳化剤(B)を含有する乳化組成物であって、該油脂中の全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸含有量が30%以上で、該組成物中の該油脂の含有量が60~90重量%であり、該多価アルコールの重量平均分子量が1500未満であり、該乳化剤(A)及び乳化剤(B)が親水性乳化剤である乳化組成物。
[2] 該乳化剤(A)および該乳化剤(B)が、ショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルである[1]に記載の乳化組成物。
[3] 該乳化剤(A)がHLB7以上のショ糖脂肪酸エステルであり、該ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸の炭素数が12~18である[1]又は[2]に記載の乳化組成物。
[4] 該乳化剤(B)がグリセリンの平均重合度が6以上のポリグリセリン脂肪酸エステルであり、該ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸の炭素数が12~18である[1]~[3]のいずれかに記載の乳化組成物。
[5] 該乳化剤(B)がHLB7以上のポリグリセリン脂肪酸エステルである[1]~[4]のいずれかに記載の乳化組成物。
[6] 該組成物中の乳化剤の総含有量が0.5~20重量%である[1]~[5]のいずれかに記載の乳化組成物。
[7] 該組成物中の油脂の上昇融点が0℃以上、50℃以下である[1]~[6]のいずれかに記載の乳化組成物。
[8] 該組成物中の油脂の含有量が70~85重量%である[1]~[7]のいずれかに記載の乳化組成物。
[9] 飲料用であることを特徴とする[1]~[8]のいずれかに記載の乳化組成物。
[10] [1]~[9]のいずれかに記載の乳化組成物を含有する飲料。
本発明によれば、飽和脂肪酸含有量が高い油脂を高含有し、低温保存下でも安定で、飲料に用いた際にも分散性、乳化安定性、風味に優れ、飲料向けの乳化組成物として好適な乳化組成物が提供される。また、本発明によれば、この乳化組成物を用いて、分散性、乳化安定性、風味に優れた飲料が提供される。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に特定はされない。
[乳化組成物]
本発明の乳化組成物は、水、油脂、多価アルコール、乳化剤(A)及び乳化剤(B)を含有する乳化組成物であって、該油脂中の全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸含有量が30%以上で、該組成物中の該油脂の含有量が60~90重量%であり、該多価アルコールの重量平均分子量が1500未満であり、該乳化剤(A)及び乳化剤(B)が親水性乳化剤であることを特徴とする。
<メカニズム>
本発明の乳化組成物では、多価アルコールと、2種類の親水性乳化剤を用いてD相型乳化物を調製することで、高含油であっても、製造時および保存中に油が分離せず、更に分散性に優れる乳化組成物を得ることが出来る。また、親水性乳化剤として、乳化剤(A)及び乳化剤(B)という少なくとも2種類の親水性乳化剤を含有することで、油脂を高含有させることが可能で、かつ、界面膜を強固にし、低温で油脂が結晶化しても油脂の合一を抑制し、乳化物からの油脂分離を防ぐという作用効果を得ることができる。これらの結果、飽和脂肪酸含有量が高い油脂を60~90重量%という高含油であっても、低温保存下でも安定で、飲料に用いた際にも分散性、乳化安定性、風味に優れた乳化組成物とすることができる。
<乳化剤>
本発明で用いる乳化剤(A)及び乳化剤(B)は、いずれも親水性乳化剤である。
ここで、親水性乳化剤とは、該乳化剤のゲル-液晶転移点以上の温度での加熱条件下でミセル等を形成して安定に水に分散し、経時的に沈殿や不溶物を形成しない乳化剤のことであり、好ましくはHLBが5以上、より好ましくは7以上、さらに好ましくは10以上、特に好ましくは15以上の乳化剤である。ここで、HLB値は、通常、界面活性剤の分野で使用される親水性、疎水性のバランスで、通常用いる計算式、例えばGriffin、Davis、川上式、有機概念図等の方法が使用できる。また、カタログ等に記載されているHLBの数値を使用してもよい。
乳化剤(A)及び乳化剤(B)は、親水性の乳化剤であれば特に制限はなく、例えば、HLBが上記下限以上のショ糖脂肪酸エステル;ポリグリセリン脂肪酸エステル;有機酸モノグリセリド;レシチン部分加水分解物、リゾレシチン等の水溶性リン脂質;糖脂質;サポニン等が挙げられるが、これらのうち、飲料に用いられた時の乳化安定性と風味の観点から、乳化剤(A)及び乳化剤(B)は、ショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルであることが好ましく、特に乳化剤(A)がショ糖脂肪酸エステルであり、乳化剤(B)がポリグリセリン脂肪酸エステルであること、即ちショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルとを併用することが、乳化組成物が油脂を高含有できることと低温保存時の安定性が高いという観点から好ましい。
ショ糖脂肪酸エステルとしては、HLBが5以上、より好ましくは7以上、さらに好ましくは10以上、特に好ましくは15以上、とりわけ15~16で、構成脂肪酸の炭素数が12~18の飽和又は不飽和の脂肪酸であるものが、乳化組成物が油脂を高含有できるという観点から好ましい。例えば、ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガデリン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12~18の飽和脂肪酸、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が飲料中での乳化安定性と風味の観点から好ましく、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸がより好ましく、パルミチン酸、ステアリン酸がさらに好ましく、特にステアリン酸が好ましい。また、ショ糖脂肪酸エステルは、親水基の分子構造内にあるエステル結合可能な複数の水酸基に対して、結合しているアルキル基の数に分布がある混合物のため、混合物中のアルキル基を1つ有する構造をもつモノエステルの比率が、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは60%以上、特に好ましくは70%以上、とりわけ75%以上であるものが、乳化組成物が油脂を高含有できるという観点から好ましい。
特に、後述の風味付け素材として乳酵素分解物及び/またはミネラル類を用いた乳化組成物の場合、ショ糖脂肪酸エステルとしては、HLBが5~16、特に7~16、とりわけ10~16、中でも10~13で、構成脂肪酸の炭素数が12~18、好ましくは14~18の飽和又は不飽和の脂肪酸であるものが、乳化組成物が油脂を高含有できるという観点から好ましい。
また、上記のショ糖脂肪酸エステルの混合物中のアルキル基を1つ有する構造をもつモノエステルの比率が、好ましくは40%以上85%以下、より好ましくは50%以上85%以下、さらに好ましくは50%以上75%以下、特に好ましくは50%以上65%以下であるものが、乳化組成物が油脂を高含有できるという観点から好ましい。
なお、ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸は、すべて同一である必要はなく、ショ糖脂肪酸エステル中の構成脂肪酸の60重量%以上が上記の好適な構成脂肪酸であればよい。この比率は好ましくは70重量%以上、より好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは90%以上であることが、乳化組成物が低温保存時の安定性が高いという観点から好ましい。
ショ糖脂肪酸エステルは、それ自体既知の食品用乳化剤であり、市販されているものを使用できる。ショ糖脂肪酸エステルの市販品としては、例えば、「リョートーシュガーエステルS-1670」、「リョートーシュガーエステルP-1670」、「リョートーシュガーエステルS-1570」、「リョートーシュガーエステルM-1695」、「リョートーシュガーエステルL-1695」、「リョートーシュガーエステルP-1570」、「リョートーシュガーエステルO-1570」、「リョートーシュガーエステル モノエステル-P」、「リョートーシュガーエステルS-1170」、「リョートーシュガーエステルS-970」、「リョートーシュガーエステルS-770」、「リョートーシュガーエステルS-570」(以上、三菱ケミカルフーズ社製、商品名);「DKエステルSS」、「DKエステルF-160」、「DKエステルF-140」、「DKエステルF-110」、「DKエステルF-90」、「DKエステルF-70」、「DKエステルF-50」(以上、第一工業製薬社製、商品名)等が挙げられる。また、ショ糖脂肪酸エステルとして、特許第5945756号公報に記載のように、マイクロ波を照射して製造したものを用いてもよい。
乳化剤(A)は上記のショ糖脂肪酸エステルの1種のみからなるものであってもよく、2種以上のショ糖脂肪酸エステルからなるものであってもよい。
一方、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、特に制限はないが、HLBが7以上、特に11以上、とりわけ15以上で、グリセリンの平均重合度が4以上、特に6以上、とりわけ6~10であるものが乳化組成物の油の取り込みの観点から好ましい。
また、構成脂肪酸の炭素数が12~18の飽和又は不飽和の脂肪酸であるものが、飲料中での風味の観点から好ましい。例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸としては、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガデリン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12~18の飽和脂肪酸、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が飲料中での乳化安定性と風味の観点から好ましく、特にラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸が好ましい。
なお、ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸は、すべて同一である必要はなく、ポリグリセリン脂肪酸エステル中の構成脂肪酸の70重量%以上が上記の好適な構成脂肪酸であればよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、それ自体既知の食品用乳化剤であり、市販されているものを使用できる。ポリグリセリン脂肪酸エステルの市販品としては、例えば、「リョートーポリグリエステルM-7D」、「リョートーポリグリエステルL-7D」、「リョートーポリグリエステルM-10D」、「リョートーポリグリエステルL-10D」、「リョートーポリグリエステルCE-19D」、「リョートーポリグリエステルP-8D」、「リョートーポリグリエステルS-10D」、「リョートーポリグリエステルSWA-10D」、「リョートーポリグリエステルSWA-15D」、「リョートーポリグリエステルSWA-20D」、「リョートーポリグリエステルS-24D」、「リョートーポリグリエステルS-28D」、「リョートーポリグリエステルO-50D」(以上、三菱ケミカルフーズ社製、商品名);「SYグリスターML750」、「SYグリスターML500」、「SYグリスターMM750」、「SYグリスターMSW-7S」、「SYグリスターMS-5S」、「SYグリスターMS-3S」、「SYグリスターSS-5S」、「SYグリスターTS-7S」、「SYグリスターTS-5S」、「SYグリスターTS-3S」、「SYグリスターPS-5S」、「SYグリスターMO-7S」、「SYグリスターMO-5S」、「SYグリスターMO-3S」、「SYグリスターPO-5S」、「SYグリスターMCA-750」、「SYグリスターMCA-150」、「SYグリスターHB-750」、「SYグリスターCR-500」(以上、阪本薬品工業社製、商品名);「サンソフトQ-18S」、「サンソフトQ-17S」、「サンソフトQ-14S」、「サンソフトQ-12S」、「サンソフトA-181E」、「サンソフトA-171E」「サンソフトA-141E」、「サンソフトA-121E」、「サンソフトA-173E」、「サンソフトQ-18B」、「サンソフトQ-17B」、「サンソフトQ-18D」(以上、太陽化学社製、商品名)、「ポエムJ-2081V」、「ポエムJ-0021」、「ポエムJ-0081HV」、「ポエムJ-0381V」、「ポエムDP-95RF」、「ポエムTRP-97RF」(以上、理研ビタミン社製、商品名)、「NIKKOL Hexaglyn 1-M」、「NIKKOL Hexaglyn 1-L」、「NIKKOL Decaglyn 1-SV」、「NIKKOL Decaglyn 1-OV」、「NIKKOL Decaglyn 1-M」、「NIKKOL Decaglyn 1-L」(以上、日光ケミカルズ社製、商品名)等が挙げられる。
乳化剤(B)は上記のポリグリセリン脂肪酸エステルの1種のみからなるものであってもよく、2種以上のポリグリセリン脂肪酸エステルからなるものであってもよい。
本発明の乳化組成物において、乳化剤(A)及び乳化剤(B)を含む乳化剤の合計の含有量は、0.5~20重量%、特に1~15重量%、とりわけ3~10重量%であることが好ましい。乳化剤の合計の含有量が上記下限未満では、乳化剤を用いることによる乳化安定性の効果を十分に得ることができず、上記上限を超えると、飲料に配合した際に風味を損なう恐れがある。
また、乳化剤(A)と乳化剤(B)との含有割合は、これらを併用することによる効果を有効に得る上で、重量比で、乳化剤(A):乳化剤(B)=1:0.01~100の範囲であること好ましく、特に乳化剤(A)が前述の好適なショ糖脂肪酸エステルであって、乳化剤(B)が前述の好適なポリグリセリン脂肪酸エステルである場合、これらの含有割合は、重量比で乳化剤(A)(2種以上のショ糖脂肪酸エステルを用いる場合は、その合計):乳化剤(B)(2種以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合はその合計)=1:0.02~50、より好ましくは1:0.04~10、さらに好ましくは1:0.06~5、特に好ましくは1:0.08~2、とりわけ1:0.08~1の範囲であることが好ましい。この範囲よりもポリグリセリン脂肪酸エステルが少な過ぎても多過ぎても、ショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルとを併用することによる乳化組成物の低温安定性の効果を十分に得ることができない。
特に、本発明の乳化組成物中のショ糖脂肪酸エステルである乳化剤(A)の含有量は、0.1~19.9重量%、特に0.5~10重量%で、ポリグリセリン脂肪酸エステルである乳化剤(B)の含有量は0.1~19.9重量%、特に0.5~10重量%であることが好ましい。
なお、本発明においては、親水性乳化剤として、上記の好適なショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステル以外の乳化剤を用いてもよいが、その場合、乳化組成物中の全親水性乳化剤に占めるショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルの合計の割合が1重量%以上、特に10重量%以上、とりわけ50~100重量%であることが好ましい。
また、乳化剤としては、親油性の乳化剤、例えばHLB=5未満の乳化剤もあり、親油性の乳化剤を用いた飲料用乳化組成物も提供されている。本発明の乳化組成物は、効果に影響が無い範囲で親油性の乳化剤を含んでもよいが、乳化安定性の観点から、乳化組成物中の親油性の乳化剤の含有量は通常1重量%未満、特に0.5重量%未満、さらに好ましくは、0.1重量%未満、とりわけ0重量%であることが好ましい。
<油脂>
油脂は脂肪酸のグリセリンエステルであり、通常、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、12-ヒドロキシステアリン酸、10-ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、ヘキサデカトリエン酸、オクタデカトリエン酸、エイコサテトラエン酸、ドコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、テトラヘキサエン酸等の脂肪酸混合物のグリセリンエステルである。
一般的な油脂としては、魚油、牛脂、豚脂、乳脂(バターや無水バター)、馬油、蛇油、卵油、卵黄油、タートル油、ミンク油などの動物性油脂類;大豆油、とうもろこし油、綿実油、なたね油、ごま油、シソ油、こめ油、ひまわり油、落花生油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、米胚芽油、小麦胚芽油、玄米胚芽油、ハトムギ油、ガーリックオイル、マカデミアンナッツ油、アボガド油、月見草油、フラワー油、つばき油、ヤシ油、ひまし油、あまに油、カカオ油などの植物性油脂類:およびこれらを水素添加又はエステル交換したもの、例えば、これら植物性油脂又は動物性油脂の液状又は固体状物を精製や脱臭、分別、硬化、エステル交換といった油脂加工した、MCT(中鎖脂肪酸油)、硬化ヤシ油、硬化パーム核油などの硬化油脂や加工油脂、更にこれらの油脂を分別して得られる液体油、固体脂等;中鎖脂肪酸トリグリセライド等が挙げられる。
本発明の乳化組成物における油脂中の全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸含有量とは、抽出した油脂中の脂肪酸をケン化、メチルエステル化し、ガスクロマトグラフィーで分析することで得られたピーク面積より、以下の式で算出することが出来る。
飽和脂肪酸含有量(%)=(飽和脂肪酸ピーク面積の積算値/全構成脂肪酸ピーク面積の積算値)×100
これらのうち、全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸の含有量(以下、単に「飽和脂肪酸含有量」と称す場合がある。)が30%以上、好ましくは40%以上、更に好ましくは50%以上、特に好ましくは60%以上の油脂を用いることが、飲料に用いた時の殺菌や高温保存における酸化臭がなく、良好な風味となるため好ましい。
また、本発明で用いる油脂は上昇融点が0℃以上の油脂であることが保存時の酸化臭がなく、かつ冷蔵状態でも風味のよい飲料を作る上で好ましい。上昇融点は、基準油脂分析試験法「日本油化学会制定基準油脂分析試験法2.2.4.2(1996)」などの方法で測定することができる。上昇融点が0℃未満の油脂は乳代替の油脂として用いた時、油脂によるコク感やマイルドさが不足する。また、上昇融点が50℃を超えるものでは口どけが悪いため、飲料には不向きである。そのため、本発明で用いる油脂の上昇融点は0~50℃であることが好ましく、より好ましくは10~45℃、更に好ましくは、15~43℃、特に20~40℃が好ましい。このような油脂としては、上記油脂のうち、乳脂、牛脂、豚脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、カカオ油、硬化ヤシ油や硬化パーム核油などの硬化油脂や分別して得られる固体脂、および植物性油脂又は動物性油脂や加工油脂を原料としてエステル交換により調製したエステル交換油等が挙げられる。
本発明の乳化組成物は、これらの油脂の1種のみを含むものであってもよく、2種以上を含むものであってもよい。また、2種以上の油脂を用いる場合、混合後の飽和脂肪酸含有量が30%以上であれば、飽和脂肪酸含有量が30%未満の油脂を含んでもよい。更に、食品に用いることが出来る脂肪酸、脂溶性ビタミン、色素、香料等の油溶性物質を含んでもよい。
本発明の乳化組成物中の油脂の含有量は60~90重量%である。油脂の含有量が60重量%未満では、油脂高含有量の乳化組成物を提供する本発明の目的を達成し得ない。油脂の含有量が90重量%を超えると、乳化剤等の他の必要成分の含有量を十分に確保し得ず、乳化組成物の安定性が損なわれる。
本発明の乳化組成物の油脂の含有量は、特に70~85重量%であることが好ましく、とりわけ75~83重量%であることが好ましい。
<多価アルコール>
多価アルコールとしては、通常、水溶性多価アルコールが用いられ、なかでも分子内に水酸基を3個以上有するものが好ましく用いられる。
多価アルコールの平均分子量としては、1500未満であり、1200未満であることが好ましく、900未満であることがさらに好ましく、600未満であることが乳化安定性の観点から好ましい。本発明において、多価アルコールの平均分子量とは、重量平均分子量(Mw)のことであり、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で分子量分布を測定した結果から、Mw=ΣHi×Mi/Σ(Hi)(Hi:ピーク高さ、Mi:分子量)により求められる。
多価アルコールとしては、具体的には、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン、グルコース、マルトース(麦芽糖)、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、イノシトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マルトトリオース、澱粉分解糖などの糖及びこれらの糖の還元アルコールなどが挙げられ、好ましくはグルコース、マルトース(麦芽糖)、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、イノシトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マルトトリオース、澱粉分解糖などの糖及びこれらの糖の還元アルコールであり、風味や味質の点で最も好ましくはグルコース、マルトース(麦芽糖)、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、イノシトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マルトトリオース、澱粉分解糖などの糖である。これらは、1種のみを用いてもよく、2以上を組み合わせて用いてもよいが、グリセリンは原材料表示の面で、化学的なイメージを持つため、近年の消費者の志向にあわず、食品への使用が制限される場合がある。
また、多価アルコールはそのまま用いても、水に溶解して40~99.9重量%、好ましくは50~75重量%程度の水溶液として用いてもよい。水を含有した状態で市販されている多価アルコールをそのまま用いることもできる。
本発明の乳化組成物において、多価アルコールの含有量は、1~39重量%、特に3~35重量%、とりわけ5~30重量%であることが好ましい。多価アルコールの含有量が上記下限未満では、多価アルコールを用いることによる乳化剤液晶の制御効果を十分に得ることができず、上記上限を超えると油脂や乳化剤等の他の必要成分の含有量を十分に確保し得ず、乳化組成物の安定性が損なわれる。
<水>
本発明の乳化組成物中の水の含有量は、上記の油脂含有量において、安定な乳化組成物を形成し得る程度であればよく、特に制限はないが、液状の多価アルコールを用いる場合は、実質、水を含有しなくてもよい。粉末状の多価アルコールを用いる場合、水の含有量は1~39重量%、特に3~35重量%、とりわけ4~30重量%であることが好ましい。乳化組成物中の水の含有量が上記下限よりも少ないと安定した乳化組成物を形成し得ず、上記上限よりも多いと乳化剤等の他の必要成分の含有量を十分に確保し得ず、乳化組成物の安定性が損なわれる。
なお、この水の含有量には、前述の多価アルコールを水溶液として用いた場合、当該水溶液中の水も含むものである。
<その他の成分>
本発明の乳化組成物は、上記の乳化剤(A)および乳化剤(B)、油脂、多価アルコール及び水の他、本発明の効果を損なわない程度に、必要に応じてその他の成分が含まれていてもよい。
その他の成分としては、有機酸、重曹、リン酸塩等のpH調整剤、更に、効果に影響がない範囲で必要により、マンノオリゴ糖、マルトオリゴ糖、α-、β-、γ-シクロデキストリン、デキストリン、難消化性デキストリン、大豆多糖類、ペクチン、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、タマリンドシードガム、タラガム、カラヤガム、グアガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、プルラン、ジェランガム、ネイティブジェランガム、アラビアガム、キサンタンガム、寒天、微結晶セルロース、発酵セルロース、キトサン、ファーセラン、でんぷん、加工でんぷん、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、ステビア抽出物などの各種甘味料;カゼインナトリウム、ホエータンパク質、アルブミン、ゼラチン、大豆タンパク質などの各種動物および植物由来のタンパク質とその分解物;レモンオイル、オレンジオイル、ミントオイル、ミルクフレーバー等の香料;β-カロテン、アスタキサンチン、リコピン、パプリカ色素などのカロテノイド、クロロフィル等の色素;チーズ、クリーム、カゼイン及びその塩、トータルミルクプロテイン、ホエイ、ミネラル濃縮ホエイ、脱乳糖ホエイ、脱塩ホエイなどの乳タンパク、乳清ミネラル、バターミルクやバターセラムおよびそれらを粉末化したバターミルクパウダー、バターセーラムパウダーなどのバターミルク類、等の乳製品、乳製品を酵素を用いて分解した乳酵素分解物、食塩(塩化ナトリウム)、粗塩、塩化カリウム、塩化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、苦汁、ドロマイト、ステアリン酸マグネシウム、リン酸一水素マグネシウム、リン酸三マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、安息香酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、L-グルタミン酸マグネシウム、セピオライト、タルク、フィチン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸2ナトリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸2カリウム、リン酸3カリウム、ポリリン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カルシウム、鉄等のミネラル類、等の風味付け素材;ビタミンやコエンザイムQ10、アミノ酸、ペプチド等のような栄養素材;ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物、茶抽出物、ヤマモモ抽出物などの酸化防止剤;カラシ抽出物、リゾチーム等の日持向上剤;ナイシン、ソルビン酸およびその塩などの保存料;などが挙げられる。
風味付け素材としては、乳に特徴的な香気成分を含んだ乳酵素分解物が好ましく、原料としての乳製品に特に制限はないが、チーズ、クリームを原料としたものがより好ましい。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
<乳化組成物の調製方法>
本発明の乳化組成物は、常法に従って、配合成分を乳化処理することにより製造される。
乳化処理は、乳化剤(A)、乳化剤(B)及び多価アルコールと水を含む水相部に対して、油脂を徐々に添加して、市販の乳化機を用いて行えばよい。
乳化機としては、例えば、パドルミキサー、ホモミキサー、超音波ホモジナイザー、コロイドミル、ニーダー、インラインミキサー、スタティックミキサー、オンレーター、コンビミックス、アヂホモミキサー等を用いることができ、この乳化処理時の温度は、用いる油脂の上昇融点によっても異なるが、通常30℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは50℃以上、通常100℃以下、好ましくは90℃以下、より好ましくは80℃以下で、通常0.005~20時間、好ましくは0.01~10時間行われる。
乳化処理は1回のみ行っても、2回以上(複数回)を行ってもよい。
乳化処理を複数回行うとは、乳化機に被処理物を導入して所定の条件下で乳化処理した後、乳化処理物を取り出す操作を複数回行うことをさす。ここで、複数回の乳化処理に用いる乳化機は同一のものであってもよく、異なるものであってもよい。
乳化処理時の被処理物のpHについては、用いる乳化剤が水に充分分散し、効率良く油脂を乳化するという点から好ましくは5.0以上、より好ましくは5.5以上で、通常9.0以下、好ましくは8.0以下である。被処理物のpHは、被処理物に重曹、リン酸塩等のpH調整剤、その他の添加剤を添加することにより調整することができる。
また、殺菌処理を行う場合には、乳化処理を殺菌処理の前で行ってもよいし、殺菌処理の後で行ってもよい。殺菌処理は、通常80℃以上、好ましくは100℃以上、通常160℃以下、好ましくは150℃以下で、通常0.01分以上、好ましくは0.03分以上、通常60分以下、好ましくは30分以下程度で行う。殺菌方法は特に制限はない。
このようにして製造される本発明の乳化組成物は、後述の実施例の項に記載される方法で、乳化組成物2gを70℃の温水18gに撹拌分散させて得られる分散液について、レーザー回折式粒度分布計(例えば、堀場製作所製「LA-950」等)で粒度分布を測定した際に得られるメジアン径が、0.01μm以上、特に0.05μm以上、とりわけ0.1μm以上であることが好ましく、20μm以下、特に10μm以下、とりわけ好ましくは5μm以下である。
また、本発明の乳化組成物のpHは、5.0以上であることが好ましく、5.5以上であることがより好ましく、9.0以下であることが好ましく、8.0以下であることがより好ましく、5.5~8.0であることが最も好ましい。
[飲料]
本発明の飲料は、本発明の乳化組成物を含有するものであり、通常、上述のようにして調製された本発明の乳化組成物に、飲料として必要な成分を混合して製造される。乳飲料であれば、更に少なくとも乳成分を混合して製造される。
乳成分としては、乳、全脂乳、脱脂乳、濃縮乳、脱脂濃縮乳、練乳、脱脂練乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、生クリーム、バター、バターオイル、バターミルク、バターミルクパウダー、カゼイン、ホエー、ミネラル濃縮ホエー、乳清ミネラル、チーズなどが挙げられる。
飲料中の本発明の乳化組成物の含有量は、通常0.01重量%以上、好ましくは0.05重量%以上、特に好ましくは0.1重量%以上で、通常85重量%以下、好ましくは80重量%以下、最も好ましくは70重量%以下である。飲料中の本発明の乳化組成物の含有量が上記下限値以上であると、油脂の濃厚感、コクを付与することにより、良好な味質の飲料が生産可能であり、また、上記上限値以下であることにより、飲料の殺菌や保存中における乳化安定性を良好な状態で保つことができる。
乳飲料中の無脂乳固形分量は、特に制限はないが、より濃厚な乳の風味が必要な場合は、通常0.5重量%以上、好ましくは1.0重量%以上、より好ましくは1.4重量%以上、最も好ましくは1.5重量%以上であり、通常10重量%以下、好ましくは5.0%質量以下、より好ましくは4.0重量%以下、最も好ましくは3.0重量%以下である。飲料中の無脂乳固形分量を、この範囲にすることにより、製品が安定で、かつ油脂とのバランスの良い乳風味が得られるため好ましい。
本発明の飲料は、これら以外にもその他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、コーヒー、茶及びそのエキス、豆類・穀物またはその粉末やペースト、果汁・果肉またはその粉砕物やペースト、乳化剤、pH調整剤、糖類、糖アルコール、甘味料、タンパク質またはその分解物、香料、風味付け素材、ミネラル素材、栄養素材、酸化防止剤、保存料、二酸化炭素、酒類、エタノールなどが挙げられる。具体的には以下のとおりである。
<コーヒー、茶及びそのエキス>
コーヒー、茶(紅茶、緑茶、烏龍茶など)およびそのエキス
<豆類・穀物またはその粉末やペースト>
カカオ豆、大豆、小豆、アーモンド、ピーナッツ、胡桃、杏仁、コメ、麦などの豆類・穀物、またはその粉末やペースト
<果汁・果肉またはその粉砕物やペースト>
ココナッツミルク、ココナッツジュースなどの果汁や果肉、またはその粉砕物やペースト
<乳化剤>
レシチン、リゾレシチン、モノグリセリン有機酸脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、プロピレングリコール脂肪酸エステル、サポニン、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウムなどの乳化剤。中でも以下に記載する静菌性乳化剤。
<pH調整剤>
有機酸およびその塩、重曹、リン酸塩等のpH調整剤
<糖類>
砂糖、果糖、ブドウ糖、マルトース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、トレハロース、ラクトース、マンノオリゴ糖、マルトオリゴ糖、α-、β-、γ-シクロデキストリン、デキストリン、難消化性デキストリン、大豆多糖類、ペクチン、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、タマリンドシードガム、タラガム、カラヤガム、グアガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、プルラン、ジェランガム、ネイティブジェランガム、アラビアガム、キサンタンガム、寒天、微結晶セルロース、発酵セルロース、キトサン、ファーセラン、でんぷん、加工でんぷん、イヌリン等の単糖やオリゴ糖、多糖類を含む糖類
<糖アルコール>
エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトール、マンニトール、イノシトール等の糖アルコール
<甘味料>
スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、ステビア抽出物などの各種甘味料
<タンパク質またはその分解物>
カゼインナトリウム、ホエータンパク質、アルブミン、ゼラチン、大豆タンパク質などの各種動物および植物由来のタンパク質またはその分解物
<香料>
レモンオイル、オレンジオイル、ミントオイル、コーヒーフレーバー、紅茶フレーバー、バター香料、チーズ香料、ミルク香料等の香料
<色素>
β-カロテン、アスタキサンチン、リコピン、パプリカ色素などのカロテノイド、クロロフィル等の色素
<風味付け素材>
食塩(塩化ナトリウム)、粗塩、塩化カリウム、塩化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、苦汁、ドロマイト、ステアリン酸マグネシウム、リン酸一水素マグネシウム、リン酸三マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、安息香酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、L-グルタミン酸マグネシウム、セピオライト、タルク、フィチン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸2ナトリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸2カリウム、リン酸3カリウム、ポリリン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カルシウム、鉄等などのミネラル類などの風味付け素材
<栄養素材>
ビタミンやコエンザイムQ10、アミノ酸、ペプチド、DHA、EPA等のような栄養素材
<酸化防止剤>
ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物、茶抽出物、ヤマモモ抽出物などの酸化防止剤
<保存料>
カラシ抽出物、リゾチーム等の日持向上剤、ナイシン、ソルビン酸およびその塩などの保存料
<酒類>
リキュール、ウォッカ、焼酎などの酒類
また、本発明の効果に影響を及ぼさない範囲で、食用油脂、およびその乳化物、または粉末化物を飲料成分として含有していてもよい。
本発明の飲料は、その他の成分として乳化剤を含むことが好ましく、乳化剤の中でも静菌性乳化剤を含むことが好ましい。静菌性乳化剤とは、飲料における危害菌である耐熱性菌に対して効果を持つ食品用乳化剤であり、その効果を有する食品用乳化剤であれば、特に制限なく使用することができるが、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリドが好ましく、これらの中でも、特に、構成脂肪酸の炭素数が14以上のものが好ましく、16以上のものがより好ましく、22以下のものがより好ましく、18以下のものがさらに好ましい。
静菌性乳化剤としては、特に、構成脂肪酸の炭素数が16~18の、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましく、これらは菌に対する有効性が高いため好適である。また、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノエステル含量が50重量%以上、好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上であることが、菌に対する有効性が高いため好適である。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリンの平均重合度が2以上であることが好ましく、5以下であることが好ましく、さらに3以下であることが、菌に対する有効性が高いため最も好ましい。
本発明の飲料における乳化剤の含有量は、通常0.0005重量%以上、好ましくは0.001重量%以上、通常1.0重量%以下、好ましくは0.5重量%以下である。なお、ここで、飲料の乳化剤の含有量とは、前述の本発明の乳化組成物に含まれる乳化剤をも含む合計の乳化剤の含有量をいう。
特に、本発明の飲料は、静菌性乳化剤を含有することが好ましく、本発明の飲料における静菌性乳化剤の含有量は、通常0.001重量%以上、好ましくは0.005重量%以上、より好ましくは0.01重量%以上、通常0.6重量%以下、好ましくは0.3重量%以下、より好ましくは0.2重量%以下である。なお、ここで、飲料の静菌性乳化剤の含有量とは、前述の本発明の乳化組成物に含まれる静菌性乳化剤をも含む合計の静菌性乳化剤の含有量をいう。
本発明の飲料は、例えば以下のように製造される。
まず、本発明の乳化組成物の他、上記飲料に含まれていてもよいものとして例示した材料を、必要に応じて水などと共に混合して混合液を調製する。
次いで、得られた混合液を撹拌して乳化する。乳化方法としては、通常食品に用いられる均質乳化方法であれば特に制限なく使用することができ、例えば、ホモジナイザーを用いる方法や、コロイドミルを用いる方法、ホモミキサーを用いる方法などいずれも用いることができる。この均質乳化処理は、通常40~80℃の加温条件下で行われる。
なお、ホモジナイザーを用いた均質乳化処理としては、高圧乳化処理を適用することも好ましい。1段式であればその高圧乳化時点の処理圧が、2段式等の多段式であれば、少なくとも1段の高圧乳化時点の処理圧が、通常5MPa以上、好ましくは10MPa以上、より好ましくは15MPa以上、さらに好ましくは20MPa以上、最も好ましくは25MPa以上、通常200MPa以下、好ましくは100MPa以下の高圧乳化処理を行うことで、安定な飲料を得ることができる。高圧乳化処理の回数としては1回以上、好ましくは2回以上である。
なお、該均質乳化処理は、乳化組成物の添加の前後のいずれで行ってもよい。乳化組成物添加後に行う場合は、静菌性乳化剤も混合液中に含まれていることが、より一層乳化安定性を向上させるという点で好ましい。
この均質乳化処理後には、UHT殺菌、レトルト殺菌などの殺菌処理を行う。通常レトルト殺菌は、110~140℃、例えば121℃で、10~40分の条件で行われる。一方、PETボトル用飲料などに用いられるUHT殺菌は、より高温、例えば殺菌温度120~150℃で、且つ121℃での殺菌価(Fo)が10~50に相当する超高温殺菌である。UHT殺菌は飲料に直接水蒸気を吹き込むスチームインジェクション式や飲料を水蒸気中に噴射して加熱するスチームインフュージョン式などの直接加熱方式、プレートやチューブなど表面熱交換器を用いる間接加熱方式など公知の方法で行うことができ、例えばプレート式殺菌装置を用いることができる。
尚、製造された本発明の飲料は、容器詰め飲料に好適であり、例えば、缶飲料、ペットボトル飲料、紙パック飲料、ビン詰飲料などに適用することができる。
以下に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
[使用原料]
以下の実施例及び比較例で乳化組成物の調製に用いた原料は次の通りである。
<親水性乳化剤>
(乳化剤(A))
ショ糖ステアリン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーシュガーエステルS-1670」、HLB=16、モノエステル含有量78重量%
ショ糖ステアリン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーシュガーエステルS-1570」、HLB=15、モノエステル含有量71重量%
ショ糖ミリスチン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーシュガーエステルM-1695」、HLB=16、モノエステル含有量83重量%
ショ糖ステアリン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーシュガーエステルS-1170」、HLB=11、モノエステル含有量58重量%
(乳化剤(B))
デカグリセリンミリスチン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーポリグリエステルM-7D」、HLB=16
デカグリセリンミリスチン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーポリグリエステルM-10D」、HLB=15
デカグリセリンパルミチン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーポリグリエステルP-8D」、HLB=16
デカグリセリンラウリン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーポリグリエステルL-7D」、HLB=17
ヘキサグリセリンラウリン酸エステル:阪本薬品工業社製「SYグリスターML500」、HLB=13.4
<親油性乳化剤>
ショ糖パルミチン酸エステル:三菱ケミカルフーズ社製「リョートーシュガーエステルP-170」、HLB=1
<油脂>
無水バター:飽和脂肪酸含有量65%、上昇融点27℃
硬化ヤシ油:飽和脂肪酸含有量99%、10℃におけるSFCが90%、上昇融点32℃
ナタネ油:飽和脂肪酸含有量7%、上昇融点-20℃以下
<多価アルコール>
麦芽糖液:日本食品化工社製「ハイマルトースシロップMC-45」(グルコース、マルトース、マルトトリオース混合物、平均分子量:310)、Brix:70%、水含有量30重量%
65%マルトース溶液:マルトース(分子量:342)を水に加温溶解させた65重量%マルトース水溶液
50%マルトース溶液:マルトースを水に加温溶解させた50重量%マルトース水溶液
70%グルコース溶液:グルコース(分子量:180)を水に加温溶解させた70重量%グルコース水溶液
50%グルコース溶液:グルコースを水に加温溶解させた50重量%グルコース水溶液
グリセリン:グリセリン100%(グリセリン分子量92)
50%ショ糖溶液:ショ糖(分子量:342)を水に加温溶解させた50重量%ショ糖水溶液
50%還元水飴溶液:粉末還元水飴(ソルビトール、マルチトール混合物、平均分子量:300)を水に加温溶解させた50重量%還元水飴溶液
70%デキストリン溶液:デキストリン(DE25、平均分子量1887)を水に加温溶解させた70重量%デキストリン水溶液
<風味付け素材>
クリームフレーバー:TATUA社製「C890」(クリーム酵素分解物)
チーズフレーバー:TATUA社製「CH403」、TATUA社製「CH400」(チーズ酵素分解物)
ミネラル:食塩(塩化ナトリウム)
[乳化組成物の調製]
<実施例1>
麦芽糖液15重量%と、親水性乳化剤(A),(B)として、ショ糖ステアリン酸エステル(HLB=16、「S-1670」)4重量%とデカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16、「M-7D」)1重量%を80℃で攪拌して均一に溶解させて水相部を得た。この水相部を80℃に保持しながらパドルミキサーを用いて300rpmで攪拌し、80℃で溶融させた無水バター80重量%を徐々に添加することで乳化組成物(pH6.0)を調製した。
なお、麦芽糖液は、水含有量30重量%であるため、麦芽糖液15重量%を配合することで、得られる乳化組成物の水含有量は4.5重量%、マルトース含有量は10.5重量%となる。
<実施例2>
親水性乳化剤(A)として、ショ糖ステアリン酸エステル(HLB=16)の代わりにショ糖ステアリン酸エステル(HLB=15、「S-1570」)を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例3>
親水性乳化剤(B)として、デカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)の代わりにデカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=15、「M-10D」)を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例4>
親水性乳化剤(B)として、デカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)の代わりにデカグリセリンパルミチン酸エステル(HLB=16、「P-8D」)を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例5>
親水性乳化剤(B)として、デカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)の代わりにデカグリセリンラウリン酸エステル(HLB=17、「L-7D」)を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例6>
親水性乳化剤(B)として、デカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)の代わりにヘキサグリセリンラウリン酸エステル(HLB=13.4、「SYグリスターML500」)を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例7>
親水性乳化剤(A)としてショ糖ステアリン酸エステル(HLB=16)4重量%と、ショ糖ミリスチン酸エステル(HLB=16、「M-1695」)0.5重量%を用い、親水性乳化剤(B)としてデカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)0.5重量%を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例8>
麦芽糖液の代わりにマルトース9.75重量%を水5.25重量%に加温溶解した65重量%マルトース溶液を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例9>
麦芽糖液の代わりにグルコース10.5重量%を水4.5重量%に加温溶解した70%グルコース溶液を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例10>
麦芽糖液の代わりにマルトース7.5重量%を水7.5重量%に加温溶解した50%マルトース溶液を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例11>
麦芽糖液の代わりにショ糖7.5重量%を水7.5重量%に加温溶解した50%ショ糖溶液を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例12>
麦芽糖液の代わりに粉末還元水飴7.5重量%を水7.5重量%に加温溶解した50%還元水飴溶液を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例13>
麦芽糖液の代わりにグリセリン15重量%を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例14>
麦芽糖液20重量%、無水バター75重量%を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例15>
無水バターの代わりに硬化ヤシ油を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<実施例16>
ショ糖7.2重量%、水7.5重量%、親水性乳化剤(A),(B)として、ショ糖ステアリン酸エステル(HLB=11、「S-1170」)4重量%とデカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)1重量%を80℃で攪拌して均一に溶解させたものに乳酵素分解物としてクリームフレーバー(C890)0.6重量%、チーズフレーバー(CH403)0.3重量%、チーズフレーバー(CH400)1.7重量%を、ミネラルとして食塩(塩化ナトリウム)0.3重量%を添加して均一にして水相部を調製し、この水相部を80℃に保持しながらパドルミキサーを用いて300rpmで攪拌し、80℃で溶融させた無水バター77.4重量%を徐々に添加することで乳化組成物(pH6.0)を調製した。
<比較例1>
親水性乳化剤として、ショ糖ステアリン酸エステル(HLB=16)5重量%のみを用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<比較例2>
親水性乳化剤として、デカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)5重量%のみを用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<比較例3>
親水性乳化剤として、デカグリセリンパルミチン酸エステル(HLB=16)5重量%のみを用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<比較例4>
親水性乳化剤として、デカグリセリンミリスチン酸エステル(HLB=16)5重量%のみを用い、更に親油性乳化剤であるショ糖パルミチン酸エステル(HLB=1、「P-170」)を1重量%用い、麦芽糖液を14重量%用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
<比較例5>
麦芽糖液の代わりにデキストリン10.5重量%を水4.5重量%に加温溶解した70%デキストリン溶液を用いた他は実施例1と同様に行って乳化組成物を調製した。
[乳化組成物の評価]
実施例1~16及び比較例1~5で調製した乳化組成物について、以下の評価を行った。
<分散性評価>
調製直後の乳化組成物2gに70℃の温水18gを加え、マグネチックスターラーを用いて攪拌分散させた。分散液の液面を目視観察し、下記の評価基準で評価した。
(評価基準)
◎:油滴がほとんど見られない
○:わずかに油滴が見られるが、均一に分散
△:分散液に油滴が多数浮き、正確な粒度分布測定が困難
×:分散前から油脂が分離しており、分散しない
<粒度分布測定>
分散液の粒度分布をレーザー回析粒度分布測定装置(堀場製作所製「LA-950」)で測定し、メジアン径を求めた。このメジアン径は、前述の通り0.01~20μm、特に0.05~10μm、とりわけ0.1~5μmの範囲であることが好ましい。
なお、分散する前から油脂が分離していたものや分散後に油分離が激しいものは、安定性がないと判定し、粒度分布の測定は行わなかった。
<冷蔵安定性の評価>
10℃以下の冷蔵庫で2週間から12週間保持した後、25℃恒温槽で一晩常温に戻した乳化組成物を、上記の分散性評価と同様に、70℃の温水に分散させて、液面観察と粒度分布を測定した。この評価で分散液が均一であり、求められるメジアン径が、調製直後と大きく変わっていないものが冷蔵安定性に優れる。
<冷凍安定性の評価>
-20℃以下の冷凍庫で2週間保持した後、25℃恒温槽で一晩常温に戻した乳化組成物を、上記の分散性評価と同様に、70℃の温水に分散させて、液面観察と粒度分布を測定した。この評価で分散液が均一であり、求められるメジアン径が、調製直後と大きく変わっていないものが冷凍安定性に優れる。
[評価結果]
実施例1~16の冷蔵安定性の評価結果を表1(表1A,表1B)に、実施例1および7の冷凍安定性の評価結果を表2に、比較例1~5の冷蔵安定性の評価結果を表3にそれぞれ示す。また、保存試験を行っていない保存区についてはN.T.(not tested)と記す。
なお、前述の通り、麦芽糖液は、4.5重量%の水を含有するものであるが、表1~3においては、このように水を含む麦芽糖液含有量を多価アルコールの含有量の欄に記載した。また、表中の空欄は、乳化組成物の原料として用いていないことを示し、表中の「-」はその項目に該当しないことを示す。
Figure 0007070135000001
Figure 0007070135000002
Figure 0007070135000003
Figure 0007070135000004
表1~3より次のことが分かる。
表1Aの実施例1~実施例7および実施例15~16より、乳化剤(A)と乳化剤(B)を併用した本発明の乳化組成物は、低温保存を行っても乳化安定性が維持される。さらに表2より、実施例1と実施例7の乳化物は冷凍保存を行っても乳化安定性が維持されることが分かる。
これに対して、表3より、乳化剤(A)のみを用いた比較例1では、油脂を高含油することができず、オイル分離してしまう。又、乳化剤(B)のみを用いた比較例2~3、親水性乳化剤(B)と親油性乳化剤を用いた比較例4では、低温保存を行うとオイルが分離し、安定な乳化状態を保てない。
また、表1A,1Bの実施例1および8~14より、分子量1500未満の多価アルコールを用いた場合、その種類、濃度に関わらず、分散性、低温安定性が維持された乳化組成物が得られる。一方、表3の比較例5は、多価アルコールとして分子量1500以上のデキストリンを用いた点のみが実施例1等と異なるが、油脂を高含油することができず、オイル分離してしまうため、乳化物自体を調製することができない。
[ミルクコーヒー添加時の評価]
以下の製造方法に従い、乳化組成物を添加したミルクコーヒー飲料を調製した。
<実施例17>
コーヒー抽出液(コーヒー焙煎豆:ユニカフェ社製コロンビアEX、L値:20より抽出。Brix:3.2%)39重量%に、重曹0.1重量%、砂糖5.0重量%、脱脂粉乳0.96重量%、実施例1の乳化組成物0.47重量%、静菌性乳化剤としてショ糖パルミチン酸エステル(三菱ケミカルフーズ社製「リョートーシュガーエステルP-1670」)0.03重量%、水を加えて、100重量%にした後、十分に撹拌溶解した。その後、高圧乳化機(イズミフードマシナリー社製「HV-OA-2.4-2.2S」)で1段目:15MPa、2段目:5MPa、合計:20MPa、65℃の条件で乳化し、缶容器に充填した後、121.1℃で30分間、レトルト殺菌して、缶容器詰めミルクコーヒー飲料を得た。
<比較例6>
乳化組成物として、無水バターの代わりにナタネ油(飽和脂肪酸含有量7%)を用いた以外、実施例1と同様に調製した乳化物を用い、実施例17と同様に缶容器詰めミルクコーヒー飲料を調製した。
得られたミルクコーヒー飲料を、油脂の結晶化の影響を受け不安定化しやすい流通時の温度である20℃で8週間、および、高温販売時の温度である60℃で4週間保管し、乳化安定性と風味を評価した。
その結果、保存後も、実施例17のミルクコーヒー飲料は目立ったクリームの塊や浮上が見受けられず、訓練されたパネル3名で試飲した際の風味も、保存による酸化劣化や乳化不良に起因する油脂の劣化臭発生が、一般的な乳製品を含有するミルクコーヒーと比べても大差なく、良好であった。
一方、飽和脂肪酸含有量が低く、上昇融点が0℃未満であるナタネ油を用いた比較例6のミルクコーヒー飲料は、殺菌直後から酸化による油脂の劣化臭(揮発性の油脂酸化生成物の不快な臭気)が強く、飲用には不向きであった。
<実施例18>
コーヒー抽出液(コーヒー焙煎豆:ユニカフェ社製コロンビアEX、L値:20より抽出。Brix:3.2%)27重量%に、重曹0.1重量%、砂糖5.0重量%、脱脂粉乳3.9重量%、実施例16の乳化組成物1.7重量%、水を加えて、100重量%にした後、十分に撹拌溶解してミルクコーヒー飲料を調製した。
得られたミルクコーヒー飲料の風味と乳化組成物の分散性を評価した。
その結果、実施例18のミルクコーヒー飲料の表面に目立った油滴やクリームが見られず、乳化組成物の分散性が良好であった。また、訓練されたパネル3名で試飲した際の風味は油脂の濃厚感、コク感が特に優れており、一般的な乳製品を含有するミルクコーヒー飲料と比べて同等以上に良好であった。

Claims (6)

  1. 水、油脂、多価アルコール、乳化剤(A)及び乳化剤(B)を含有する乳化組成物であって、該油脂中の全構成脂肪酸に占める飽和脂肪酸含有量が30%以上で、該組成物中の該油脂の含有量が60~90重量%であり、該多価アルコールの重量平均分子量が1500未満であり、該乳化剤(A)及び乳化剤(B)が親水性乳化剤である乳化組成物であって、
    該乳化剤(A)がHLB7以上のショ糖脂肪酸エステルであり、該ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸の炭素数が12~18であり、
    該乳化剤(B)がHLB7以上のポリグリセリン脂肪酸エステルである乳化組成物。
  2. 該乳化剤(B)がグリセリンの平均重合度が6以上のポリグリセリン脂肪酸エステルであり、該ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸の炭素数が12~18である請求項1に記載の乳化組成物。
  3. 該組成物中の乳化剤の総含有量が0.5~20重量%である請求項1又は2に記載の乳化組成物。
  4. 該組成物中の油脂の含有量が70~85重量%である請求項1~のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  5. 飲料用であることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の乳化組成物を含有する飲料。
JP2018116609A 2017-06-20 2018-06-20 乳化組成物及び飲料 Active JP7070135B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017120852 2017-06-20
JP2017120852 2017-06-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019004876A JP2019004876A (ja) 2019-01-17
JP7070135B2 true JP7070135B2 (ja) 2022-05-18

Family

ID=64735692

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018116610A Active JP7070136B2 (ja) 2017-06-20 2018-06-20 乳化組成物及び飲料
JP2018116609A Active JP7070135B2 (ja) 2017-06-20 2018-06-20 乳化組成物及び飲料

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018116610A Active JP7070136B2 (ja) 2017-06-20 2018-06-20 乳化組成物及び飲料

Country Status (3)

Country Link
JP (2) JP7070136B2 (ja)
CN (1) CN110753495B (ja)
WO (1) WO2018235848A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018235848A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 三菱ケミカルフーズ株式会社 乳化組成物及び飲料
WO2020149382A1 (ja) 2019-01-16 2020-07-23 株式会社ミツバ 非容積型ポンプ及び液体供給装置
KR102223573B1 (ko) * 2019-05-07 2021-03-04 최준호 커피가 함유된 한과의 제조방법
CN114304281B (zh) * 2020-09-29 2023-12-01 内蒙古蒙牛乳业(集团)股份有限公司 一种透明乳清蛋白饮料及其制备方法
CN112772755A (zh) * 2020-12-31 2021-05-11 上海海融食品科技股份有限公司 一种抗起霜非氢化巧克力及其制备方法
CN112889918A (zh) * 2021-03-03 2021-06-04 保定美森乳业有限公司 酒前酸奶饮品及其制备方法

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001149009A (ja) 1999-11-29 2001-06-05 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd パン類用つや出し剤
JP2003038099A (ja) 2001-07-30 2003-02-12 Nof Corp 製菓用水中油型乳化組成物及びそれを用いたケーキの製造方法
WO2005003913A3 (en) 2003-06-25 2005-06-30 Yahoo & Excl System and method for providing a webpage
JP2008212107A (ja) 2007-03-07 2008-09-18 Sanei Gen Ffi Inc バターを含有する水中油型乳化物及びバター含有飲料
JP2009095253A (ja) 2007-10-15 2009-05-07 Mitsubishi Chemicals Corp O/d型乳化組成物
JP2009095277A (ja) 2007-10-17 2009-05-07 Mitsubishi Chemicals Corp 飲料の製造方法
JP2010246466A (ja) 2009-04-16 2010-11-04 Nippon Flour Mills Co Ltd 電子レンジ解凍調理麺用高油分乳化油脂組成物及びその製造方法並びにこれを使用した電子レンジ解凍調理麺用ソース及び電子レンジ解凍調理麺
JP4788462B2 (ja) 2006-04-25 2011-10-05 三菱化学株式会社 D相中油型乳化組成物
JP2013034461A (ja) 2011-08-11 2013-02-21 Adeka Corp レトルト処理食品用水中油型乳化物
WO2015034068A1 (ja) 2013-09-06 2015-03-12 三菱化学フーズ株式会社 飲料の製造方法
JP2016195580A (ja) 2015-04-06 2016-11-24 植田製油株式会社 高油分水中油型乳化油脂組成物
JP2017143754A (ja) 2016-02-15 2017-08-24 日清オイリオグループ株式会社 乳化組成物、酸性食品及び酸性飲料
JP2019004877A (ja) 2017-06-20 2019-01-17 三菱ケミカルフーズ株式会社 乳化組成物及び飲料

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925639A (ja) * 1982-08-04 1984-02-09 Kao Corp 水中油型乳化油脂組成物
JP3562010B2 (ja) * 1995-01-31 2004-09-08 日本油脂株式会社 油脂含有水溶性組成物およびこれを含有する飲食品
WO2004049813A1 (ja) * 2002-12-03 2004-06-17 Mitsubishi Chemical Corporation ショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する乳飲料
JP4236568B2 (ja) * 2002-12-16 2009-03-11 三菱化学株式会社 ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びソルビタン脂肪酸エステルを含有する乳化安定剤、及びこれを含有する乳飲料
JP2005036206A (ja) * 2003-06-26 2005-02-10 Mitsubishi Chemicals Corp ポリグリセリン脂肪酸エステル及びこれを含有する乳化または可溶化組成物
AU2004279225B2 (en) * 2003-10-10 2009-10-29 Mitsubishi-Chemical Foods Corporation Novel liquid preparation composition
JP4508729B2 (ja) * 2004-06-07 2010-07-21 キリンビバレッジ株式会社 植物油脂組成物およびそれを含有する飲料
CN105767217B (zh) * 2014-12-22 2021-02-02 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 油脂组合物及其制备方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001149009A (ja) 1999-11-29 2001-06-05 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd パン類用つや出し剤
JP2003038099A (ja) 2001-07-30 2003-02-12 Nof Corp 製菓用水中油型乳化組成物及びそれを用いたケーキの製造方法
WO2005003913A3 (en) 2003-06-25 2005-06-30 Yahoo & Excl System and method for providing a webpage
JP4788462B2 (ja) 2006-04-25 2011-10-05 三菱化学株式会社 D相中油型乳化組成物
JP2008212107A (ja) 2007-03-07 2008-09-18 Sanei Gen Ffi Inc バターを含有する水中油型乳化物及びバター含有飲料
JP2009095253A (ja) 2007-10-15 2009-05-07 Mitsubishi Chemicals Corp O/d型乳化組成物
JP2009095277A (ja) 2007-10-17 2009-05-07 Mitsubishi Chemicals Corp 飲料の製造方法
JP2010246466A (ja) 2009-04-16 2010-11-04 Nippon Flour Mills Co Ltd 電子レンジ解凍調理麺用高油分乳化油脂組成物及びその製造方法並びにこれを使用した電子レンジ解凍調理麺用ソース及び電子レンジ解凍調理麺
JP2013034461A (ja) 2011-08-11 2013-02-21 Adeka Corp レトルト処理食品用水中油型乳化物
WO2015034068A1 (ja) 2013-09-06 2015-03-12 三菱化学フーズ株式会社 飲料の製造方法
JP2016195580A (ja) 2015-04-06 2016-11-24 植田製油株式会社 高油分水中油型乳化油脂組成物
JP2017143754A (ja) 2016-02-15 2017-08-24 日清オイリオグループ株式会社 乳化組成物、酸性食品及び酸性飲料
JP2019004877A (ja) 2017-06-20 2019-01-17 三菱ケミカルフーズ株式会社 乳化組成物及び飲料

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018235848A1 (ja) 2018-12-27
JP2019004876A (ja) 2019-01-17
CN110753495A (zh) 2020-02-04
JP2019004877A (ja) 2019-01-17
JP7070136B2 (ja) 2022-05-18
CN110753495B (zh) 2023-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7070135B2 (ja) 乳化組成物及び飲料
US20210092987A1 (en) Oil-in-water pickering emulsion
JP6915461B2 (ja) 飲料及び飲料の製造方法
JP6430947B2 (ja) 飲料の製造方法
JP7347620B2 (ja) 水中油型乳化組成物、及び該水中油型乳化組成物の製造方法
JP4044354B2 (ja) 耐アルコール性、耐酸性、耐塩性を有する組成物および用途
WO2019235619A1 (ja) 飲料、乳化油脂組成物及び乳化剤組成物
JP5000463B2 (ja) 油脂含有乳化組成物及びその製造方法、並びに油脂含有乳化組成物を含有する食品
JP6403427B2 (ja) 飲料用粉末油脂
JP2017086071A (ja) 乳化安定性の高いクリーミングパウダー
JP2020513735A (ja) クリーマー組成物
JP7133406B2 (ja) 飲料用粉末油脂
JP2020061996A (ja) コーヒーホワイトナー
JP6761253B2 (ja) 水中油型乳化組成物
RU2812813C2 (ru) Жидкий забеливатель
WO2023191031A1 (ja) 水中油型乳化組成物およびそれを含む飲料
JP2018050600A (ja) 液体栄養組成物
US20220007665A1 (en) Liquid creamer
JP2023047770A (ja) 飲料及び飲料の安定剤
JP2021159054A (ja) 高甘味度甘味料含有乳化組成物
JP2021136974A (ja) 液状コーヒーホワイトナー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201210

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220418

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7070135

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151