JP7066333B2 - 搬送システム、加工システム、物品の製造方法、搬送システムの制御方法及び可動機構 - Google Patents

搬送システム、加工システム、物品の製造方法、搬送システムの制御方法及び可動機構 Download PDF

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Description

本発明は、可動磁石型リニアモータ(ムービングマグネット型リニアモータ、可動界磁型リニアモータ)による搬送システム及びその制御方法、並びにその搬送システムを有する加工システムに関する。
一般に、工業製品を組み立てるための生産ラインでは、搬送システムが用いられている。生産ラインにおける搬送システムは、ファクトリーオートメーション化された生産ライン内又は生産ラインの間の複数のステーションの間で、部品等のワークを搬送する。搬送システムとしては、可動磁石型リニアモータによる搬送システムが既に提案されている。
生産ラインでは、各作業工程中又は前の作業工程と次の作業工程との間で、ワークのクランプ/アンクランプ状態を変更したり、ワークの加工面を変更したりする場合がある。このような場合においては、搬送システムにおける可動子の上のワークの状態を変更して、次の搬送又は作業工程に移行するようにしていた。このため、生産ラインには、搬送システムとワークの状態を変更する装置とを併設するための広い設置スペースを確保する必要があるという問題があった。また、ワークの搬送途中又は加工直前にワークの状態を変換するための時間が必要となる結果、ワークの加工に要する全体的な時間が長くなるという問題があった。
そこで、特許文献1には、ワークを支持するワーク台を案内部材に沿って移動させることで、ワークの姿勢を変更する姿勢変更機構が設けられたワーク搬送装置が記載されている。
特許文献2には、複数台の可動子間に部材を狭持した状態で複数台の可動子を移動させる搬送装置が記載されている。
特開2001-179568号公報 特公平7-86772号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたワーク搬送装置には、工程毎にワーク搬送装置と並設して姿勢変更機構を設置する必要があり、広い設置スペースを確保する必要があるという問題があった。また、各工程の加工位置や加工面が変更になった場合は、その都度、設置した姿勢変更機構を調整し直す必要があり、その調整のための時間も必要となる。
特許文献2に記載された可動子の位置制御を行った場合、2台の可動子間の距離を一定に維持しながら台車を搬送することは可能である。しかしながら、移動速度の遅い可動子に合わせて複数台の可動子の位置制御を行う必要があるため、台車の移動速度に制約があった。
また、特許文献2に記載された搬送装置では、複数台の可動子について、制御周期に同期してリアルタイムに位置を検出し駆動タイミングを制御する必要がある。したがって、可動磁石型リニアモータを用いた搬送装置においては、搬送路上の全ての台車の位置情報を非常に短い周期で管理制御するシステムを構成する必要がある。このため、システムが複雑かつ大型化する問題があった。
本発明は、システム構成の大型化や複雑化を伴うことなく、台車上の可動機構を駆動することができる搬送システム及びその制御方法、並びにその搬送システムを有する加工システムを提供することを目的としている。
本発明の一観点によれば、第1の方向に配置された複数のコイルと、磁石を有し、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動可能な台車とを有し、前記台車が、前記磁石と連動可能に設けられ、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向と交差する第2の方向に駆動される可動機構を有することを特徴とする搬送システムが提供される。
本発明の他の観点によれば、第1の方向に配置された複数のコイルと、第1の磁石と第2の磁石とを有し、前記複数のコイルと前記第1の磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動可能な台車とを有し、前記台車が、前記第2の磁石と連動可能に設けられ、前記複数のコイルと前記第2の磁石との間に働く前記第1の方向と前記第1の方向と交差する第2の方向の電磁力により前記第1の方向と前記第2の方向に駆動される可動機構を有することを特徴とする搬送システムが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、上記搬送システムと、前記台車により搬送されるワークに対して加工作業を施す工程装置とを有することを特徴とする加工システムが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、磁石を有する台車を、第1の方向に沿って配置された複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動し、前記台車が有する前記磁石と連動可能に設けられた可動機構を、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向と交差する第2の方向に駆動することを特徴とする搬送システムの制御方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、第1の磁石と第2の磁石とを有する台車を、第1の方向に沿って配置された複数のコイルと前記第1の磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動し、前記台車が有する前記第2の磁石と連動可能に設けられた可動機構を、前記複数のコイルと前記第2の磁石との間に働く前記第1の方向と前記第1の方向と交差する第2の方向の電磁力により前記第1の方向と前記第2の方向に駆動することを特徴とする搬送システムの制御方法が提供される。
本発明によれば、システム構成の大型化や複雑化を伴うことなく、台車上の可動機構を駆動することができる。
本発明の第1実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送路の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送路におけるコイルユニット、電融検出器及び電流制御器の接続形態を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による台車を制御するためのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送システムにおける推力定数の変化を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による搬送システムにおける推力定数の変化を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による台車及び工程装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第2実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第3実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第3実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第3実施形態による台車を制御するためのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による台車及び工程装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態による台車及び工程装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第4実施形態による台車及び搬送路を示す概略図である。 本発明の第4実施形態による台車及び工程装置の動作を示すタイミングチャートである。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
まず、本実施形態による加工システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態による加工システム1は、搬送路102と、台車161と、工程装置131と、搬送コントローラ121と、工程コントローラ151とを有している。本実施形態による加工システム1は、加工すべきワーク101を搬送する搬送システム2を含んでいる。搬送システム2は、搬送路102と、台車161と、搬送コントローラ121とを有している。図1では、台車161として、4台の台車161a、161b、161c、161dを示している。また、ワーク101に対して加工作業を施す工程装置131として、3台の工程装置131a、131b、131cを示している。説明では、特に区別する必要がないかぎり、台車161a、161b、161c、161dを単に「台車161」と表記する。また、特に区別する必要がないかぎり、工程装置131a、131b、131cを単に「工程装置131」と表記する。
搬送路102と台車161とを有する搬送システム2は、可動磁石型リニアモータによる搬送システムである。搬送路102は、架台100に載置されている。搬送路102は、例えば楕円状の循環路になっている。台車161は、搬送路102に沿って移動する。なお、図1には4台の台車161a、161b、161c、161dが示されているが、台車161の台数は、4台に限らず、1台であっても複数台であってもよい。また、搬送路102は、楕円状の循環路に限定されるものではなく、あらゆる形態の経路を採ることができる。
台車161は、ワーク101を保持するワークホルダ103を有している。台車161は、ワークホルダ103によりワーク101を保持して搬送する。搬送コントローラ121は、搬送路102に通信可能に接続されており、台車161の搬送を制御する。ワークホルダ103により保持されるワーク101は、その形状、材質等が特に限定されるものではないが、例えば、シート状、平板状のワークである。
工程装置131は、台車161により順次搬送されるワーク101に対して加工作業を施す。工程装置131は、様々な工程動作を行う。工程装置131は、ワーク101に対して、例えば、接着剤の塗布や部品の取り付け、取り外し、光線の照射等を行う。
工程コントローラ151は、工程装置131及び搬送コントローラ121にそれぞれ通信可能に接続されている。工程コントローラ151は、台車161を移動させながら、工程装置131を動作させることで、ワーク101に対して工程装置131により順次作業を実行する。
次に、搬送路102の構成について図2を用いて説明する。図2は、搬送路102の構成を示す概略図である。
図2に示すように、搬送路102は、筐体202と、ガイドレール203と、コイルユニット207と、エンコーダ211と、台車位置算出部304と、電流制御器313と、電流検出器314(図3参照)とを有している。
筐体202は、架台100の上に固定されている。筐体202には、エンコーダ211とコイルユニット207とが固定されている。また、筐体202の上には、ガイドレール203が固定されている。ガイドレール203の上には、後述するように、ガイドレール203に沿って移動可能に台車161が配置される。
エンコーダ211は、後述する台車161のスケール210(図5A参照)の値を読み取って、スケール210とエンコーダ211との相対的な位置関係に関する情報を出力する。エンコーダ211は、台車位置算出部304を介して搬送コントローラ121に通信可能に接続されている。
コイルユニット207は、コイル206(図3参照)の集合体である。コイルユニット207は、搬送路102に沿って複数配置されている。台車161は、コイルユニット207の複数のコイル206に沿って移動可能に構成されている。コイルユニット207は、電流制御器313を介して搬送コントローラ121に通信可能に接続されている。
ここで、以下の説明において用いる座標軸及び方向を定義する。まず、台車161の搬送方向に沿ってq軸をとる。また、コイルユニット207と台車161の永久磁石221(図5A及び図5B参照)とが対向する方向で台車161の移動方向と直交する方向、具体的には鉛直方向に沿ってd軸をとる。また、q軸及びd軸と直交する方向に沿ってp軸をとる。このように座標軸が定義される座標系において、q軸に沿った方向であるq軸方向のうち、台車161の搬送方向と同方向をq+方向、q+方向とは逆方向をq-方向とする。また、d軸に沿った方向であるd軸方向のうち、搬送路102側から台車161側に向かう方向、具体的には鉛直上向き方向をd+方向とし、台車161側から搬送路102側に向かう方向、具体的には鉛直下向き方向をd-方向とする。d軸方向は、台車161の移動方向であるq軸方向と直交する方向である。また、p軸に沿った方向であるp軸方向のうち、q+方向に対して右側から左側に向かう方向をp+方向とし、p+方向とは逆方向をp-方向とする。
次に、搬送路102におけるコイルユニット207、電流検出器314及び電流制御器313について図3を用いて説明する。図3は、搬送路102におけるコイルユニット207、電流検出器314及び電流制御器313を示す概略図である。
コイルユニット207は、台車161の搬送方向に沿って並ぶように設置された複数のコイル206を有している。コイル206は、コアと、コアに巻かれた巻線とを含む。コアは、透磁率の大きい金属等の磁性体である。コイルユニット207においては、複数のコイル206が、U相、V相及びW相からなる三相駆動が可能なように配置されている。図3には、6個のコイル206を一組としてコイルユニット207が構成され、各相のコイル206が2個ずつ直列接続されている場合が例示されている。直列接続されたU相、V相及びW相のコイル206は、コイルユニット207の端部208で互いに結線されている。
電流検出器314は、電流制御器313とコイルユニット207との間に設けられている。電流検出器314は、電流制御器313とコイルユニット207との間に流れる電流を検出する。電流検出器314は、電流制御器313からコイルユニット207に向かう方向に流れる電流量を正として電流を検出する。電流検出器314は、検出した電流に関する情報を電流制御器313に入力する。ここで、U相、V相及びW相に流れる電流を、それぞれIu、Iv及びIwとする。図3に示す場合、直列接続されたU相、V相及びW相のコイル206がコイルユニット207の端部208で結線されていることから、電流Iu、Iv及びIwには、次式(1)の関係が成立する。
Iu+Iv+Iw=0 ……(1)
電流制御器313は、後述するようにコイルユニット制御部307から送信される電流指令値308及び電流検出器314から入力される電流に関する情報に基づき、コイルユニット207の各コイル206に流れる電流を制御して供給する。
次に、本実施形態による台車161を制御するための構成について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態による台車161を制御するためのシステム構成を示すブロック図であり、本実施形態による搬送システム2の制御方法を説明するものである。図4では、複数のコイルユニット207としてコイルユニット207a、207b、…、207kを示し、それぞれに対応する電流制御器313として電流制御器313a、313b、…、313kを示している。
台車161の制御に際しては、工程コントローラ151、搬送コントローラ121、台車位置算出部304、電流制御器313等が協働して動作する。搬送コントローラ121は、台車群コントローラ301と、複数の台車コントローラ303と、コイルユニット制御部307とを有している。図4では、複数の台車コントローラ303として台車コントローラ303a、303b、…、303iを示している。
工程コントローラ151は、搬送コントローラ121と通信可能に接続されている。工程コントローラ151は、台車161を搬送するために必要な台車群制御情報332を搬送コントローラ121に送信する。搬送コントローラ121に送信された台車群制御情報332は、搬送コントローラ121の台車群コントローラ301に入力される。
台車位置算出部304は、搬送路102に沿って設置された複数のエンコーダ211と通信可能に接続されている。図4には、複数のエンコーダ211としてエンコーダ211a、211bを示している。台車位置算出部304は、複数のエンコーダ211が出力する情報114に基づき、複数の台車161のそれぞれの搬送路102上の位置を算出する。
また、台車位置算出部304は、搬送コントローラ121と通信可能に接続されている。台車位置算出部304は、算出した台車161それぞれの位置に関する台車位置情報305を搬送コントローラ121に送信する。搬送コントローラ121に送信された台車位置情報305は、搬送コントローラ121の台車群コントローラ301に入力される。
台車群コントローラ301は、複数の台車161の全体の搬送を制御する。台車群コントローラ301は、複数の台車コントローラ303と通信可能に接続されている。台車コントローラ303は、それぞれが1台の台車161を制御する。
台車群コントローラ301は、台車群制御情報332及び台車位置情報305に基づき、台車161毎に台車161を制御するための台車制御情報302を生成する。台車群コントローラ301は、生成した台車161毎の台車制御情報302を、対応する台車コントローラ303に送信する。図4では、台車群コントローラ301が、台車制御情報302として台車制御情報302a、302b、…、302iをそれぞれ台車コントローラ303a、303b、…、303iに送信する場合を示している。台車制御情報302は、台車161の現在位置に関する情報、及び台車161を搬送すべき位置である台車目標位置に関する情報を含む台車161の位置情報を含んでいる。
複数の台車コントローラ303は、コイルユニット制御部307と通信可能に接続されている。台車コントローラ303は、台車制御情報302に含まれる台車161の位置情報に基づき、該当するコイルユニット207を算出する。また、台車コントローラ303は、各コイルユニット207毎の電流指令値を決定し、決定した電流指令値を含む電流制御情報306をコイルユニット制御部307に送信する。図4では、台車コントローラ303a、303b、…、303iが、それぞれ電流制御情報306として電流制御情報306a、306b、…、306iを送信する場合を示している。
コイルユニット制御部307は、コイルユニット207毎に設けられた電流制御器313と通信可能に接続されている。コイルユニット制御部307は、複数の台車コントローラ303から送信される電流制御情報306に基づき、コイルユニット207毎に設けられた電流制御器313に所望の電流指令値308を送信する。図4では、コイルユニット制御部307が、電流指令値308として電流指令値308a、308b、…、308kをそれぞれ電流制御器313a、313b、…、313kに送信する場合を示している。
電流制御器313は、電流指令値308に基づき、それぞれ対応するコイルユニット207に電流値を制御して電流を印加する。電流制御器313により電流値が制御されてコイルユニット207に電流が印加されることにより、台車161に設けられた永久磁石221とコイルユニット207との間で電磁力が発生する。こうして発生した電磁力により、台車161が推進力を得て搬送される。
次に、台車161及び搬送路102の構成の詳細について図5A及び図5Bを用いて説明する。図5A及び図5Bは、それぞれ本実施形態による台車161及び搬送路102を示す概略図である。図5Aはq軸方向から見た図、図5Bはp軸方向から見た図である。なお、図5Bにおいて、説明に不要な筐体202の一部等は省略されている。
図5A及び図5Bに示すように、台車161は、ジャーナル204と、スケール210と、台車天板212と、ワークホルダ103と、永久磁石221と、マグネットキャッチ271とを有している。
ジャーナル204は、台車天板212の下面に固定されている。ジャーナル204は、ガイドレール203に沿って回転走行が可能なように構成されている。ジャーナル204が固定された台車天板212は、ジャーナル204によりガイドレール203に沿って移動可能になっている。
スケール210は、搬送路102のエンコーダ211が読み取ることができるように台車天板212に固定されている。エンコーダ211は、スケール210を読み取ってエンコーダ211に対するスケール210の相対的な位置を検出する。
ワーク101が供給される天板である台車天板212の上面には、リニアガイド232がブラケット209で固定されている。リニアガイド232には、リニアガイド232に沿ってd軸方向に移動可能にガイドブロック231が案内されている。ガイドブロック231には、ワークホルダ103が固定されている。ワークホルダ103及びこれに固定された永久磁石221は、ガイドブロック231とともにd軸方向に移動可能になっている。
ワークホルダ103には、複数の永久磁石221がヨーク222を介して固定されている。ワークホルダ103は、固定された複数の永久磁石221と連動可能になっている。図5Bには、永久磁石221として3個の永久磁石221a、221b、221cがワークホルダ103に対して固定されている場合を示している。複数の永久磁石221は、その極性が交互になるように配置されている。図5Bに示す場合、永久磁石221a、221cは、そのコイル206側の極性がS極になるように固定されている。一方、永久磁石221bは、そのコイル206側の極性がN極となるように固定されている。ヨーク222は、透磁率の大きい物質を主に含む金属である。永久磁石221は、搬送路102におけるコイルユニット207の複数のコイル206と対向可能なようにワークホルダ103の下部に固定されている。永久磁石221とコイルユニット207との間には、互いに引き合う引力が発生している。
なお、本実施形態では、可動機構であるワークホルダ103に永久磁石221が固定されている場合を説明するが、これに限定されるものではない。ワークホルダ103は、永久磁石221と連動可能に設けられていればよい。
ワークホルダ103と台車天板212との間には、弾性体215が設けられている。弾性体215は、例えば、バネ、ゴム等である。弾性体215は、台車天板212とワークホルダ103との間でd軸方向に力を発生する。具体的には、弾性体215は、以下に述べるようにワークホルダ103がワーク101を台車天板212との間で挟んで押さえる場合にd+方向に力を発生する。
ワークホルダ103は、後述するようにコイルユニット207の複数のコイル206により駆動される可動機構であり、台車161上のワーク101を保持するものである。ワークホルダ103は、ワーク101を台車天板212との間で挟んで押さえる。これにより、ワーク101は、台車天板212上で台車天板212に対して位置が保持されて固定される。ワークホルダ103は、台車天板212との間でワーク101を挟んで保持した状態と、台車天板212との間でワーク101を挟まずに解放した状態とを切り替えられるように構成されている。すなわち、台車161上のワーク101は、ワークホルダ103の状態に応じて、ワークホルダ103により保持されて固定された状態であるクランプ状態と、ワークホルダ103により保持されずに解放された状態であるアンクランプ状態とが切り替えられる。ワークホルダ103に固定された永久磁石221は、搬送路102おけるコイル206のコアとの間に働く磁力によりコイル206のコアと引き合う。このため、ワークホルダ103は、常にd-方向に力を受けている。ワークホルダ103が受けるd-方向の力は、弾性体215を変形させる力と、ワークホルダ103がワーク101をd-方向に押す力とに分配される。
マグネットキャッチ271は、ワークホルダ103の上方に設けられている。ワークホルダ103は、マグネットキャッチ271の磁力により吸着可能な材料から構成されている。マグネットキャッチ271は、後述するように、所定の場合に磁力による吸着力によりワークホルダ103を吸着して、ワークホルダ103を一定の位置に保持する。なお、ワークホルダ103は、マグネットキャッチ271が吸着可能なように、磁力により吸着可能な材料から構成された部分を少なくとも有していればよい。
本実施形態による搬送システム2は、コイルユニット207の複数のコイル206により、ワークホルダ103及び永久磁石221に対して、q軸方向及びd軸方向に力を印加することができるように構成されている。ワークホルダ103及び永久磁石221に対してq軸方向及びd軸方向に力を印加する方法について説明する。コイルユニット207の複数のコイル206により印加されるq軸方向及びd軸方向の力は、コイル206を流れる電流と永久磁石221で生じた磁界との相互作用で発生する電磁力である。
ここで、以下の説明において用いる記号を定義する。Iuは、コイルユニット207を流れるU相電流を表す。Ivは、コイルユニット207を流れるV相電流を表す。Iwは、コイルユニット207を流れるW相電流を表す。Qは、台車161のq軸上の位置を表す。(A,B)はA、Bを要素とするベクトルを表し、(a,b,c)はa、b、cを要素とするベクトルを表す。(Iu,Iv,Iw)は、Iu、Iv、Iwを要素とする電流ベクトルを表す。なお、「・」は、乗算記号を表す。
図5Bに示すように、コイルユニット207(207a)において、台車161のq軸方向の中心を原点Osとする。永久磁石221bの中心は、原点Osに位置している。一方、永久磁石221aのq軸方向の中心は、q軸方向において原点Osを基準に+λ/2の位置にある。永久磁石221cのq軸方向の中心は、q軸方向において原点Osを基準に-λ/2の位置にある。したがって、永久磁石221aと永久磁石221cとのq軸方向における中心間の距離はλである。
図5Bでは、コイルユニット207として、1つのコイルユニット207aが示されている。1つのコイルユニット207は、搬送方向であるq+側からq-側に向かう方向、すなわちq-方向に沿って、U相、V相及びW相の各相のコイル206がそれぞれ順に並んでいる。図5Bに示す場合、U相のコイル206をU1、U2、V相のコイル206をV1、V2、W相のコイル206をW1、W2で示しており、q-方向に沿ってコイルU1、V1、W1、U2、V2、W2がこの順に並んでいる。それぞれのコイル206は、コイル206に正方向の電流を印加するとその永久磁石221側の極性がN極となるように構成されている。
搬送路102の原点をOwとすると、原点Owは、コイルU2の中心に位置している。図5Bは、搬送路102の原点Owと台車161の原点Osとが合致した状態を模式的に示している。
ここで、さらに以下の説明で用いる記号を定義する。Iqは、ワークホルダ103がq軸方向に受ける力の発生に寄与する電流であるq軸電流を表す。Idは、ワークホルダ103がd軸方向に受ける力の発生に寄与する電流であるd軸電流を表す。Fqは、ワークホルダ103及び永久磁石221がq軸方向に受ける力の大きさを表す。Fdは、ワークホルダ103及び永久磁石221がd軸方向に受ける力の大きさを表す。Cqは、単位q軸電流当たりに発生するq軸方向の力の大きさを表す。Cdは、単位d軸電流当たりに発生するd軸方向の力の大きさを表す。Cqはq軸方向の推力定数であり、Cdはd軸方向の推力定数である。さらに、q軸位相をθとして次式(2)で定義する。
θ=2π・Q/λ ……(2)
とすれば、Iq、Idは、それぞれ次式(3)、(4)で表される。
Iq=Iu・sin(θ)+Iv・sin(θ+120°)+Iw・sin(θ+240°) ……(3)
Id=Iu・cos(θ)+Iv・cos(θ+120°)+Iw・cos(θ+240°) ……(4)
また、Fq、Fdは、それぞれ次式(5)、(6)で表される。Fq、Fdは、コイルユニット207のコイル206により永久磁石221が受ける電磁力である。
Cq・Iq=Fq ……(5)
Cd・Id=Fd ……(6)
例えば図5Bに示すように、OwとOsとが一致するとき、Q、θは、それぞれ次式(7)に示すように0である。
Q=θ=0 ……(7)
OwとOsとが一致する場合を例にとると、この場合、式(3)、(4)は、それぞれ次式(3-1)、(4-1)のように変形することができる。
Iq=Iu・0+Iv・√3/2+Iw・(-√3/2) ……(3-1)
Id=Iu・1+Iv・(-1/2) +Iw・(-1/2) ……(4-1)
上記の例において、電流ベクトル(Iu,Iv,Iw)として次式(8)で表される電流ベクトルをコイルユニット207に印加する場合を考える。
(Iu,Iv,Iw)=(1.0[A],-0.5[A],-0.5[A]) ……(8)
この場合、Iq、Idは、それぞれ次式(3-2)、(4-2)のように計算される。
Iq=0-0.5・√3/2-0.5・(-√3/2)=0[A] ……(3-2)
Id=1・1-0.5・(-1/2)-0.5・(-1/2)=3/2[A] ……(4-2)
ここで、Cqが20√3[N/A]であり、Cdが20[N/A]である場合、(Fq、Fd)は、次式(9)のようになる。
(Fq,Fd)=(0[N],30[N]) ……(9)
こうして、ワークホルダ103に対して、d+方向の30Nの力のみを印加することができる。こうしてワークホルダ103に対してd軸方向の力を印加することにより、ワークホルダ103の状態を変更することができる。具体的には、ワークホルダ103に対してd+方向の力を印加することにより、ワークホルダ103を、ワーク101を保持して固定した状態から、ワーク101を保持せずに解放した状態に変更することができる。これにより、ワーク101は、クランプ状態からアンクランプ状態に変更することができる。
ワークホルダ103は、次式(10)で表される条件が満たされると、d+方向の力によりd+方向に移動する。なお、Fbは、弾性体215がワークホルダ103をd+方向に押す力の大きさである。Fmcは、永久磁石221とコイルユニット207が引き合う力の大きさである。
Fd+Fb>Fmc ……(10)
式(10)で表される条件が満たされることにより、台車天板212とワークホルダ103との間に保持されたワーク101は、ワークホルダ103から力を受けずに解放された状態になる。式(10)で表される条件は、コイルユニット207に印加するIu,Iv,Iwの電流値を適宜制御することにより満たすことができる。
こうして、ワークホルダ103は、コイルユニット207の複数のコイル206により駆動され、台車天板212との間でワーク101を挟んで保持した状態と、台車天板212との間でワーク101を挟まずに解放した状態とを切り替えることができる。すなわち、台車161上のワーク101は、台車天板212とワークホルダ103との間でクランプされた状態と、クランプされていないアンクランプ状態とを切り替えることができる。
なお、上記では、式(6)でFqが0となるように、すなわちIqが0になるようにIu,Iv,Iwの電流値を設定したが、これに限定されるものではない。例えば、台車161は、q軸方向における目標位置を維持するようにサーボ駆動させることができる。この場合、台車161に対してq軸方向の推力を発生させる必要がある。このように台車161をサーボ駆動させる場合、式(5)、(6)に基づき、サーボ駆動に必要なFqを含む所望の(Fq,Fd)から(Iq,Id)を得る。さらに、得られた(Iq,Id)を用い、式(3)、(4)を、逆行列の演算を使って(Iu、Iv、Iw)について解く。これにより、所望の電流ベクトル(Iu、Iv、Iw)を得ることができる。
なお、上記台車161の目標位置は、時間に対して一定であってもよいし、経時的に変化する所望の位置プロファイルに沿ったものであってもよい。
一例として、次式(11)で表される電流ベクトルをコイルユニット207に印加する場合を考える。
(Iu,Iv,Iw)=(1.0[A],-1.0[A],0[A]) ……(11)
この場合、Iq、Id、(Fq,Fd)は、それぞれ次式(3-3)、(4-3)、(12)のように計算される。ただし、Cqは20√3[N/A]であり、Cdは20[N/A]である。
Iq=0-1.0・√3/2+0・(-√3/2)=-√3/2[A] ……(3-3)
Id=1・1-1・(-1/2)+0・(-1/2)=3/2[A] ……(4-3)
(Fq,Fd)=(-20√3・√3/2、20・3/2)=(-30[N],30[N]) ……(12)
このように、本実施形態では、ワークホルダ103及び永久磁石221に対して、q軸方向及びd軸方向に同時に力を印加することが可能である。q軸方向の力は、ワークホルダ103を介して台車161にも印加されることになる。
以上のようにして、台車161の進行方向であるq軸方向の力と、q軸方向に直交するd軸方向の力とを同時に制御することが可能となる。本実施形態において、搬送コントローラ121は、エンコーダ211から得られる台車161の位置情報に基づき、Iu、Iv、Iwの電流値を制御することにより、台車161の位置と、ワークホルダ103の状態とを同時に制御することが可能となる。
本実施形態では、上述のように、搬送路102に配置されたコイルユニット207により、ワークホルダ103及び永久磁石221に対して、台車161の移動方向であるq軸方向に直交するd軸方向の力を印加する。これにより、ワークホルダ103をd軸方向に駆動する。d軸方向の駆動により、ワークホルダ103は、台車天板212との間でワーク101を挟んで保持した状態と、台車天板212との間で台車天板212との間でワーク101を挟まずに解放した状態とを切り替えることができる。
本実施形態によれば、可動機構であるワークホルダ103を駆動するd軸方向の力を印加するために、搬送路102に配置されたコイルユニット207を用いる。このため、ワークホルダ103を駆動してワーク101の状態を変更するための機構を設置するためのスペースを確保する必要がない。したがって、本実施形態によれば、搬送システム2の大型化を伴うことなく、台車161上のワークホルダ103を駆動することができる。
また、本実施形態では、ワークホルダ103の状態、すなわちワーク101の状態を変更するために複数の台車161を連結したり、複数の台車161を同期して制御したりする必要がない。したがって、本実施形態によれば、台車161の移動速度に制約が生じることがなく、搬送システム2の複雑化や大型化が伴うこともない。
また、搬送路102が、台車161の搬送方向に対して湾曲した搬送路であったとしても、ワークホルダ103の状態の変更が可能である。したがって、本実施形態によれば、台車161の軌道となる搬送路102の設置における自由度を増加させることができる。例えば、湾曲した搬送路102を用いて、台車161を循環させてワーク101を搬送する搬送システムをも容易に構成することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送システム2の大型化や複雑化を伴うことなく、台車161上の可動機構であるワークホルダ103を駆動することができる。
なお、台車上のワークの状態を変更する方法としては、台車上にアクチュエータと、アクチュエータを駆動するためのバッテリーや駆動制御手段を設け、アクチュエータを駆動することで、ワークの状態を変更する方法も考えられる。しかしながら、この場合、ワークの搬送システムが大型化するだけでなく、駆動制御手段と台車の移動制御を行う制御部との通信手段も必要となる。また、搬送質量も増加することから、台車を駆動する駆動力を増加させる必要もある。本実施形態によれば、これらの必要なく、台車161上のワークホルダ103を駆動してワーク101の状態を変更することができる。
さらに、本実施形態では、ワークホルダ103の上方に、マグネットキャッチ271が設けられている。マグネットキャッチ271は、ワークホルダ103が一定以上、コイル206から離間するようにd+方向に移動すると、ワークホルダ103との間に磁力による吸着力が働く。これにより、マグネットキャッチ271は、Fdを0にしても、ワークホルダ103を一定の位置で維持することができる。
マグネットキャッチ271が働いた状態では、コイルユニット207と永久磁石221との間の距離が変化している。その場合、推力定数Cq、Cdがそれぞれ変化する。以下、永久磁石221のd軸方向の位置による推力定数Cq、Cdの変化について図6を用いて説明する。
図6A及び図6Bは、それぞれ横軸に台車161のq軸方向における位置をとり、あるコイル206を貫く鎖交磁束のプロファイル501(501a、501b)及び推力定数のプロファイル502(502a、502b)を模式的に表わしたものである。横軸は、各コイル206によって異なる。
なお、図6A及び図6Bは、それぞれ各コイル206の位置によって変化する推力定数のプロファイル502を示したものだが、式(5)、(6)に表わされる推力定数Cq、Cdは、次のようにして得られるものである。すなわち、推力定数Cq、Cdは、推力定数のプロファイル502をさらにそれぞれq軸電流、d軸電流に置き換えた場合にベクトル演算して得られるものである。本実施形態では、ワークホルダ103のd軸方向の位置に応じて、推力定数Cq、Cdを実験やシミュレーションにより予め算出し、予め算出した推力定数Cq、CdをFq、Fdの計算に使うことができる。
図6Aは、本実施形態においてワークホルダ103がd-側にあり、d軸方向においてコイル206と永久磁石221とが相対的に近い場合を模式的に示している。一方、図6Bは、ワークホルダ103がd+側にあり、d軸方向においてコイル206と永久磁石221とが相対的に離れた場合を模式的に示している。
図5Bに示す場合を例にとると、永久磁石221は、3個で交互に極性が変わる。このため、図6A及び図6Bに示すように、鎖交磁束のプロファイル501は、位置q1及び位置q5で正側に大きくなり、位置q3で負側に大きくなる。
各コイル206の推力定数の大きさは、鎖交磁束を位置で微分したものになる。このため、推力定数のプロファイル502は、図6A及び図6Bに示すように、例えば位置q1、q3、q5のように鎖交磁束のプロファイル501の位置微分がゼロの位置でゼロとなる。
図6Aは、マグネットキャッチ271が働いておらず、d軸方向においてコイル206と永久磁石221とが相対的に近い場合の鎖交磁束及び推力定数の変化を模式的に示している。これに対して、図6Bは、マグネットキャッチ271が働いてd軸方向においてコイル206と永久磁石221とが相対的に離れた場合の鎖交磁束及び推力定数の変化を模式的に示している。図6Bに示す場合、d軸方向において永久磁石221がコイル206から遠ざかる分、図6Aに示す場合と比較して、磁気回路上の磁気抵抗が大きくなり、その結果、推力定数は小さくなる。
例えば、図6Aに示す場合における推力定数の最大値をLv1で表し、図6Bに示す場合における推力定数の最大値をLv2で表している。図6Aに示す場合から図6Bに示す場合へとコイル206と永久磁石221とがd軸方向において相対的に離れると、推力定数の最大値は変化してLv1からLv2へと小さくなる。なお、変化の大きさは、永久磁石221の強さや永久磁石221とコイルユニット207との間の距離等によって異なる。
上述のように永久磁石221のd軸方向の位置に応じて変化する推力定数に基づき、制御部である台車コントローラ303は、コイルユニット207のコイル206に印加する電流を制御して、台車161及びワークホルダ103を制御することができる。
なお、ワークホルダ103は、コイルユニット207により永久磁石221に対してd-方向の力Fdを印加することで、d-方向に移動することができる。これにより、ワークホルダ103は、再びワーク101を台車天板212との間で挟んで押さえてワーク101をクランプすることができる。
次に、図1乃至図5Bに示す本実施形態による加工システム1における台車161及び工程装置131の動作について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による台車161及び工程装置131の動作を示すタイミングチャートであり、横軸は時刻、縦軸は位置を表している。図7中、上段のタイミングチャート401は、台車161のq軸方向の位置を示している。中段のタイミングチャート402は、ワークホルダ103のd軸方向の位置を示している。下段のタイミングチャート404は、工程装置131cのp軸方向の位置を示している。
まず、時刻t1において、ワーク101を保持していない台車161が、搬送路102を走行して、工程装置131cの位置で停止する。工程装置131cは、台車161上にワーク101を供給し、また、台車161上のワーク101を取り出す装置になっている。
次いで、時刻t2において、台車161上のワークホルダ103が、上述のようにコイルユニット207によりd+方向の力を受けてd+方向に移動動作を開始する。ワークホルダ103は、時刻t3においてd+方向の移動動作を完了する。
次いで、時刻t4から時刻t5までの間において、工程装置131cが、p軸方向に沿って台車161側に進出する。台車161側に進出した工程装置131cは、ワーク101を台車天板212とワークホルダ103との間に挿入する。
次いで、時刻t6において、ワークホルダ103が、上述のようにコイルユニット207によりd-方向の力を受けてd-方向に移動動作を開始する。ワークホルダ103は、時刻t7においてd-方向の移動動作を完了する。
ワークホルダ103のd-方向の移動動作が完了すると、ワーク101は、ワークホルダ103と台車天板212との間に挟まれ、台車161上に保持されて固定される。これにより、ワーク101は、クランプ状態となる。こうして、台車161にワーク101が供給される。
次いで、時刻t8において、ワーク101を保持した台車161は、次の位置に向かって搬送路102の走行を開始する。
台車161は、搬送路102を走行して、工程装置131a、131bの位置で順次停止する。工程装置131a、131bの位置では、それぞれ工程装置131a、131bにより、台車161上のワーク101に対して作業工程が実施される。
その後、工程装置131a、131bの位置を経た台車161は、搬送路102を走行し、再び工程装置131cの位置に到着して停止する。停止した台車161では、台車161上のワークホルダ103が、上述のようにコイルユニット207によりd+方向の力を受けてd+方向に移動動作を行う。こうして、ワークホルダ103は、ワーク101から離れてワーク101を保持せずに解放した状態となる。これにより、ワーク101は、アンクランプ状態になる。この状態で、工程装置131cが、p軸方向に沿って台車161側に進出して、台車161上のワーク101を取り出す。
工程装置131a、131bでは、搬送されたワーク101に対して、部品の組み付け、塗装等の作業工程が実施される。こうしてワーク101に対して工程装置131a、131bにより作業工程を実施することにより、電子機器等の物品が製造される。なお、作業工程を実施する工程装置131a、131bは、特定の作業工程を実施する装置に限定されるものではなく、あらゆる装置であってよい。また、製造される物品も特定のものに限定されるものではなく、あらゆる物品であってよい。本実施形態による加工システム1を用いた物品の製造方法により、種々の物品を製造することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について図8A及び図8Bを用いて説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による台車161は、永久磁石221a、221b、221cの固定の態様が、第1実施形態による台車161とは異なっている。以下、本実施形態による台車161の構成の詳細について図8A及び図8Bを用いて説明する。図8A及び図8Bは、それぞれ本実施形態による台車161及び搬送路102を示す概略図である。図8Aはq軸方向から見た図、図8Bはp軸方向から見た図である。なお、図8Bにおいて、説明に不要な筐体202の一部等は省略されている。
図5A及び図5Bに示す第1実施形態による台車161では、複数の永久磁石221a、221b、221cのすべてがワークホルダ103に固定されていた。これに対して、本実施形態による台車161では、複数の永久磁石221a、221b、221cのうちの一部がワークホルダ103に固定されている。本実施形態による台車161では、図8A及び図8Bに示すように、複数の永久磁石221a、221b、221cのうち、永久磁石221a、221cが、ワークホルダ103を介さずに台車天板212に直接固定されている。本実施形態による台車161では、永久磁石221bのみがワークホルダ103に固定されている。このような永久磁石221a、221b、221cの固定の態様の点で、本実施形態による台車161は、第1実施形態による台車161と異なっている。
本実施形態による台車161は、永久磁石221a、221cが台車天板212に直接固定されている。このため、本実施形態において、コイルユニット207により永久磁石221a、221cに印加された力は、第1実施形態とは異なり、ガイドブロック231、リニアガイド232及びブラケット209を介さずに台車天板212に伝達される。したがって、本実施形態では、台車161に関して、特にq軸方向の動作についてより優れた制御性を得ることができ、より安定した台車161の走行を実現することができる。なお、ここで述べる優れた制御性とは、より高い周波数までフラットな周波数特性を持つ状態のことをいう。また、コイルユニット207により永久磁石221bに印加される力も、第1実施形態と同様に、台車161のq軸方向の動作に寄与することができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様、ワークホルダ103に対して、互いに独立した力であるq軸方向の力Fq及びd軸方向の力Fdを印加することができる。なお、本実施形態において、ワークホルダ103は、永久磁石221a、221b、221cのうち、ワークホルダ103に固定された永久磁石221bに対してコイルユニット207により印加されるd軸方向の力により、d+方向又はd-方向に移動する。本実施形態のように、ワークホルダ103が、複数の永久磁石221のうちの一部と連動可能に設けられていてもよい。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様、ワークホルダ103がd軸方向に移動した場合に推力定数Cq、Cdが変化する。本実施形態においても、図6A及び図6Bを用いて説明したように、d軸方向の位置に応じて推力定数Cq、Cdを実験やシミュレーションにより予め算出し、予め算出した推力定数Cq、CdをFq、Fdの計算に使って台車161を制御することができる。
本実施形態による台車161及び工程装置131の動作も、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について図9A乃至図12を用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による台車161は、ワークホルダ103及びこれに固定された永久磁石221がq軸方向にも移動可能である点で、第1実施形態による台車161とは異なっている。以下、本実施形態による台車161の構成の詳細について図9A及び図9Bを用いて説明する。図9A及び図9Bは、それぞれ本実施形態による台車161及び搬送路102を示す概略図である。図9Aはq軸方向から見た図、図9Bはp軸方向から見た図である。なお、図9Bにおいて、説明に不要な筐体202の一部等は省略されている。
図5A及び図5Bに示す第1実施形態による台車161、並びに図8A及び図8Bに示す第2実施形態による台車161では、ワークホルダ103及びこれに固定された永久磁石221がd軸方向のみに移動可能に構成されていた。
これに対して、図9A及び図9Bに示す本実施形態による台車161では、ワークホルダ103及びこれに固定された永久磁石221が、台車天板212に対してd軸方向のみならず、q軸方向にも移動可能に構成されている。
図9Aに示すように、ワークホルダ103には、スケール251が固定されている。架台100には、スケール251に対向可能な位置に、ブラケット253を介してエンコーダ252が固定されている。エンコーダ252は、スケール251を読み取って互いの相対位置関係を出力することができる。
図9A及び図9Bに示すように、台車天板212上には、q軸方向に沿ったリニアガイド241が設けられている。リニアガイド241には、ガイドブロック242が、リニアガイド241に沿ってq軸方向に移動可能に案内されている。
ガイドブロック242には、第1実施形態のワークホルダ103、ガイドブロック231、リニアガイド232、マグネットキャッチ271、弾性体215及びブラケット209が一体となったホルダユニット243が固定されている。ワークホルダ103を含むホルダユニット243は、ガイドブロック242とともにq軸方向に移動可能である。また、ワークホルダ103は、第1実施形態と同様に、ガイドブロック231とともにd軸方向に移動可能に構成されている。
また、ワークホルダ103には、第1実施形態と同様に、永久磁石221として永久磁石221a、221b、221cが固定されている。ワークホルダ103に固定された永久磁石221a、221b、221cも、ワークホルダ103とともに、q軸方向及びd軸方向に移動可能である。
さらに、本実施形態では、台車天板212に、複数の永久磁石221がヨーク222を介して固定されている。図9Bには、永久磁石221として3個の永久磁石221x、221y、221zが台車天板212に対して固定されている場合を示している。台車天板212に固定された複数の永久磁石221は、その極性が交互になるように配置されている。図9Bに示す場合、永久磁石221x、221zは、そのコイル206側の極性がS極になるように固定されている。一方、永久磁石221yは、そのコイル206側の極性がN極となるように固定されている。永久磁石221は、搬送路102におけるコイルユニット207のコイル206と対向可能なように台車天板212の下部に固定されている。
図9Bに示す場合、U相のコイル206をU1、U2、U3、U4、U5、V相のコイル206をV1、V2、V3、V4、W相のコイル206をW1、W2、W3、W4で示している。コイルU1、V1、W1、U2、V2、W2、U3、V3、W3、U4、V4、W4、U5は、この順にq-方向に沿って並んでいる。コイルU1、V1、W1、U2、V2、W2は、1つのコイルユニット207iを構成している。コイルU3、V3、W3、U4、V4、W4は、コイルユニット207iとは別のコイルユニット207jを構成している。このため、2つのコイルユニット207i、207jに対して、別々の制御電流を印加することができる。
本実施形態では、上述のように、2つのコイルユニット207i、207jに対して、別々の制御電流を印加することができる。このため、本実施形態では、台車161に対して、その台車天板212のq軸方向の位置、並びにワークホルダ103のq軸方向及びd軸方向の位置を独立して制御可能である。
次に、本実施形態による台車161を制御するための構成について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態による台車161を制御するためのシステム構成を示すブロック図であり、本実施形態による搬送システムの制御方法を説明するものである。図10に示すシステム構成は、図4に示すシステム構成に加えて、さらにエンコーダ252としてエンコーダ252aを含んでいる。
図10に示すように、エンコーダ252aは、台車位置算出部304に通信可能に接続されている。台車位置算出部304は、エンコーダ252aが出力する情報115に基づき、ワークホルダ103のq軸方向の位置を算出する。台車位置算出部304は、算出したワークホルダ103のq軸方向の位置に関する情報を搬送コントローラ121に送信する。搬送コントローラ121に送信されたワークホルダ103のq軸方向の位置に関する情報は、搬送コントローラ121の台車群コントローラ301に入力される。
台車群コントローラ301は、入力されたワークホルダ103のq軸方向の位置に関する情報に基づき、制御すべきコイルユニット207を選択する。さらに、台車群コントローラ301は、台車コントローラ303を介して、選択したコイルユニット207の電流指令値を含む電流制御情報306をコイルユニット制御部307に送信する。図9Bに示す配置の場合、コイルユニット207i、207jの電流指令値を含む電流制御情報306をコイルユニット制御部307に送信すればよい。
コイルユニット制御部307は、送信された電流制御情報306に基づき、選択されたコイルユニット207に対応する電流制御器313に電流指令値308を送信する。電流制御器313は、送信された電流指令値308に基づき、選択されたコイルユニット207に電流値を制御して電流を印加する。こうして、図9Bに示す配置の場合、コイルユニット207i、207jに電流が印加される。これにより、台車天板212のq軸方向の位置、並びにワークホルダ103のq軸方向及びd軸方向の位置が独立して制御される。
図9Bに示す配置の場合、コイルユニット207iにより、永久磁石221x、221y、221z及び台車天板212に対して、q軸方向の力を印加することができる。これにより、台車天板212のq軸方向の位置、すなわち台車161のq軸方向の位置を制御することができる。
また、図9Bに示す配置の場合、コイルユニット207jにより、永久磁石221a、221b、221c及びワークホルダ103に対して、q軸方向の力及びd軸方向の力を印加することができる。これにより、ワークホルダ103のq軸方向の位置及びd軸方向の位置を制御することができる。ワークホルダ103のd軸方向の位置を制御することにより、第1実施形態と同様に、ワークホルダ103が、ワーク101を台車天板212との間で挟んで保持することができる。また、ワークホルダ103のq軸方向の位置を制御することにより、ワークホルダ103が、ワーク101を挟む位置を変更することができる。
本実施形態では、上述のように、搬送路102に配置されたコイルユニット207により、ワークホルダ103及び永久磁石221に対して、q軸方向の力をも印加することにより、ワークホルダ103をq軸方向にも駆動する。これにより、ワークホルダ103は、台車天板212との間でワーク101を挟む位置を変更することができる。
本実施形態によれば、可動機構であるワークホルダ103を駆動するためのq軸方向の力を印加するためにも、搬送路102に配置されたコイルユニット207を用いる。このため、本実施形態によれば、第1及び第2実施形態と同様、搬送システム2の大型化を伴うことなく、台車161上のワークホルダ103を駆動することができる。さらに、本実施形態によれば、d軸方向のみならず、q軸方向にもワークホルダ103を駆動することができるため、ワークホルダ103のより複雑な駆動を実現することができる。
次に、本実施形態による加工システムにおける台車161及び工程装置131の動作について図11及び図12を用いて説明する。なお、加工システムの構成は、図1に示す構成と同様の構成である。図11は、本実施形態による台車161及び工程装置131の動作を示すタイミングチャートであり、台車161が停止している間にワークホルダ103のd軸方向及びq軸方向の移動動作がある場合を示している。また、図12は、本実施形態による台車161及び工程装置131の他の動作を示すタイミングチャートであり、台車161が走行中にワークホルダ103のd軸方向及びq軸方向の移動動作がある場合を示している。図11及び図12において、横軸は時刻、縦軸は位置を表している。図11及び図12中、最上段のタイミングチャート401は、台車161のq軸方向の位置を示している。上から2段目のタイミングチャート402は、ワークホルダ103のd軸方向の位置を示している。上から3段目のタイミングチャート403は、ワークホルダ103のq軸方向の位置を示している。最下段のタイミングチャート404は、工程装置131のp軸方向の位置を示している。
まず、図11に示す場合について説明する。時刻t1において、ワーク101を保持して走行する台車161が、工程装置131のいずれかの位置で停止する。なお、台車161には、第1実施形態と同様にして、ワーク101が供給され、供給されたワーク101がクランプ状態になっている。
次いで、時刻t2において、台車161上のワークホルダ103が、コイルユニット207によりd+方向の力を受けてd+方向に移動動作を開始する。ワークホルダ103は、時刻t3においてd+方向の移動動作を完了する。これにより、ワークホルダ103は、一時的にワーク101から離れてワーク101を保持していない状態になる。すなわち、ワーク101は、一時的にアンクランプ状態になる。
次いで、時刻t4において、ワークホルダ103が、コイルユニット207によりq軸方向の力を受けてq軸方向に移動動作を開始する。ワークホルダ103は、時刻t5においてq軸方向の移動動作を完了する。
次いで、時刻t6において、ワークホルダ103が、コイルユニット207によりd-方向の力を受けてd-方向に移動動作を開始する。ワークホルダ103は、時刻t7においてd-方向の移動動作を完了する。これにより、ワークホルダ103は、台車天板212との間にワーク101を挟んで保持する。こうして、ワーク101は、再度クランプ状態になる。本実施形態では、上述のようにワークホルダ103がq軸方向に移動することにより、ワークホルダ103がワーク101を保持するq軸方向の位置を変更することができる。
次いで、時刻t8から時刻t9までの間において、工程装置131が、p軸方向に沿って台車161側に進出する。台車161側に進出した工程装置131は、台車161上のワーク101に対して作業工程を実施する。
次いで、時刻t10において、作業工程が実施されたワーク101を保持した台車161は、次の工程装置131の位置に向かって搬送路102上の走行を開始する。
こうして複数の工程装置131により作業工程が実施されたワーク101は、第1実施形態と同様にして台車161上から取り出される。ワーク101に対して複数の工程装置131により作業工程を実施することにより、電子機器等の物品が製造される。
一方、図12に示す場合は、図11に示す場合と比べて、台車161の走行中に台車161上のワークホルダ103がd軸方向及びq軸方向に移動動作を行う点が異なっている。
すなわち、図11に示す場合では、走行する台車161が停止する時刻t1が、ワークホルダ103がd+方向への移動動作を開始する時刻t2の前になっている。これに対して、図12に示す場合では、走行する台車161が停止する時刻t1が、ワークホルダ103がd-方向への移動動作を完了する時刻t7の後、時刻t8の前になっている。図12に示す場合、工程装置131は、時刻t1で台車161が停止するのを待機して、時刻t8以降に図11に示す場合と同様にしてワーク101に対して作業工程を実施する。
図12に示す場合、台車161の走行中にワークホルダ103のd軸方向及びq軸方向の移動動作を行うため、図11に示す場合と比べて、台車161が停止している時間を短縮することが可能になる。したがって、図12に示す場合によれば、複数の台車161により搬送される複数のワーク101に対して効率よく作業工程を実施することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について図13及び図14を用いて説明する。なお、上記第1乃至第3実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による台車161等の基本的構成は、図9A及び図9Bに示す第3実施形態による台車161等の構成と同様である。本実施形態による台車161は、ワークホルダ103が、q軸方向のみに移動可能に構成されている点で、第3実施形態による台車161とは異なっている。以下、本実施形態による台車161の構成の詳細について図13A及び図13Bを用いて説明する。図13A及び図13Bは、それぞれ本実施形態による台車161及び搬送路102を示す概略図である。図13Aはq軸方向から見た図、図13Bはp軸方向から見た図である。なお、図13Bにおいて、説明に不要な筐体202の一部等は省略されている。
図13A及び図13Bに示すように、台車天板212上には、q軸方向に沿ったリニアガイド241が設けられている。リニアガイド241のq軸方向における一端側の台車天板212上には、ワークブラケット281が設けられている。リニアガイド241には、ガイドブロック242が、リニアガイド241に沿ってq軸方向に移動可能に案内されている。
ガイドブロック242には、ワークホルダ103が取り付けられて固定されている。ワークホルダ103の一端は、ワークブラケット281に対向している。ワークホルダ103の他端は、弾性体282を介して、台車天板212に設けられたブラケット284に取り付けられている。弾性体282は、例えば、バネ、ゴム等である。弾性体282は、ブラケット284とワークホルダ103との間でq軸方向に力を発生する。ワークホルダ103及びこれに固定された永久磁石221は、弾性体282によるq+方向の力を受けつつ、ガイドブロック242とともにq軸方向に移動可能に構成されている。
リニアガイド241には、ガイドブロック242の可動範囲を規制するブラケット283が設けられている。ブラケット283は、ガイドブロック242の可動範囲を規制して、ガイドブロック242に固定されたワークホルダ103とワークブラケット281との間隔を所定の値以上に規制する。
ワークホルダ103には、第3実施形態と同様に、永久磁石221として永久磁石221a、221b、221cが固定されている。また、台車天板212には、第3実施形態と同様に、永久磁石221として永久磁石221x、221y、221zが固定されている。
図13Bに示す配置の場合、第3実施形態と同様に、コイルユニット207iにより、永久磁石221x、221y、221z及び台車天板212に対して、q軸方向の力を印加することができる。これにより、台車天板212のq軸方向の位置、すなわち台車161のq軸方向の位置を制御することができる。
また、図13Bに示す配置の場合、コイルユニット207jにより、永久磁石221a、221b、221c及びワークホルダ103に対して、q軸方向の力を印加することができる。これにより、ワークホルダ103のq軸方向の位置を制御することができる。
図13A及び図13Bに示す場合、円筒状又は円柱状のワーク101bが、その中心軸がp軸方向に沿うようにワークブラケット281の上に置かれている。ワークホルダ103は、コイルユニット207jによりq+方向の力を受けてq+方向に移動して、ワーク101bをワークブラケット281との間で挟んで保持する。
ワークホルダ103が、コイルユニット207jからの力を受けておらず、ワーク101bを挟んでいない場合は、ガイドブロック242がブラケット283に当接する位置で停止している。このとき、ワークブラケット281とワークホルダ103との間隔は、ワーク101bのq軸方向の幅よりも小さくなっている。こうしてブラケット283により、ワークホルダ103とワークブラケット281との間隔が、ワーク101bのq軸方向の幅よりも小さい所定の値以上に規制される。
本実施形態では、上述のように、搬送路102に配置されたコイルユニット207により、ワークホルダ103及び永久磁石221に対して、q軸方向の力を印加することにより、ワークホルダ103をq軸方向に駆動する。これにより、ワークホルダ103は、ワークブラケット281との間でワーク101bを挟んで保持した状態と、ワークブラケット281との間でワーク101bを挟まずに解放した状態とを切り替えることができる。
本実施形態によれば、可動機構であるワークホルダ103を駆動するためのq軸方向の力を印加するためにも、搬送路102に配置されたコイルユニット207を用いる。このため、本実施形態によれば、第1乃至第3実施形態と同様、搬送システム2の大型化を伴うことなく、台車161上のワークホルダ103を駆動することができる。
次に、本実施形態による加工システムにおける台車161及び工程装置131の動作について図14を用いて説明する。図14は、本実施形態による台車161及び工程装置131の動作を示すタイミングチャートであり、横軸は時刻、縦軸は位置を表している。図14中、上段のタイミングチャート401は、台車161のq軸方向の位置を示している。中段のタイミングチャート403は、ワークホルダ103のq軸方向の位置を示している。下段のタイミングチャート404は、工程装置131cのp軸方向の位置を示している。
まず、時刻t1において、ワーク101を保持していない台車161が、搬送路102を走行して、工程装置131cの位置に停止する。
次いで、時刻t2において、台車161上のワークホルダ103が、コイルユニット207によりq-方向の力を受けてq-方向に移動動作を開始する。ワークホルダ103は、時刻t3においてq-方向の移動動作を完了する。
次いで、時刻t4から時刻t5までの間において、工程装置131c、p軸方向に沿って台車161側に進出する。台車161側に進出した工程装置131cは、ワーク101bをワークブラケット281とワークホルダ103との間に挿入し、又はその間のワーク101b入れ替える。
次いで、時刻t6において、コイルユニット207によりq+方向の力をワークホルダ103に印加してワークホルダ103をq+方向に移動するように制御する。すると、コイルユニット207によりq+方向の力を受けたワークホルダ103は、弾性体282によりq+方向に押されて、時刻t7においてワーク101bに当接する。これにより、ワークホルダ103は、ワークブラケット281との間でワーク101bを挟んで保持する。こうして、台車161にワーク101が供給され、又は台車161上のワーク101が入れ替えられる。
なお、ワークホルダ103のq-方向及びq+方向の移動動作の間、台車161のq軸方向の位置は、所定の位置に維持される。台車161のq軸方向の位置の維持は、図13Bに示す配置の場合、コイルユニット207iにより、永久磁石221x、221y、221z及び台車天板212にq軸方向の力を印加することにより行われる。
次いで、時刻t8において、ワーク101を保持した台車161は、次の位置に向かって搬送路102の走行を開始する。台車161は、工程装置131a、131bの位置で順次停止して、工程装置131a、131bによりワーク101に対して作業工程が実施される。その後、台車161が再び工程装置131cの位置に到着する。
再び台車161が到着した工程装置131cでは、ワークホルダ103が、コイルユニット207により再びq-方向の力を受けてq-方向に移動動作を行う。ワークホルダ103がq-方向に移動してワーク101bがワークホルダ103により保持されていない状態になると、工程装置131cがワーク101bを取り出す。
なお、本実施形態においては、第3実施形態とは異なり、ワークホルダ103にスケールが設けられていない。しかし、台車161の位置は、スケール210とエンコーダ211とを使って算出することが可能である。本実施形態において、ワークホルダ103のq軸方向の移動量は微小である。このため、台車161の位置からワークホルダ103の位置を算出して、コイルユニット207により永久磁石221a、221b、221cに対してq-方向又はq+方向に力を印加することができる。
また、本実施形態では、台車161のq軸方向の位置を維持しながら、ワークホルダ103にq軸方向の力を印加する。その場合、ワークホルダ103に印加するq軸方向の力は、台車161の位置の維持に対して外乱として働きうる。しかし、ワークホルダ103に印加するq軸方向の力の大きさ及び方向は、予め計算で求めることができる。
そこで、台車161の位置を維持している制御部である台車コントローラ303は、ワークホルダ103に印加するq軸方向の力の大きさ及び方向を予め計算し、その計算結果に基づき、台車161の位置をフィードフォワード制御することができる。これにより、ワークホルダ103に印加するq軸方向の力に起因する台車161の位置変動を抑制することができる。なお、上記第3実施形態においても、本実施形態と同様のフィードフォワード制御を行うことができる。
[変形実施形態]
本発明は、上位実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、コイルユニット207を、コイル206の三相駆動が可能なように構成した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、三相駆動以外の駆動が可能なように構成してもよい。例えば、コイルユニット207は、コイル206の電流値が個々に制御可能なように構成され、式(1)のような制約なくコイル206の駆動が可能なように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ワークホルダ103によるワーク101、101bの状態をクランプ状態とアンクランプ状態との間で切り替えるために、d軸方向又はq軸方向の力を制御する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。ワーク101の状態をクランプ状態とアンクランプ状態との間で切り替える機構以外にも、上記実施形態と同様にしてd軸方向又はq軸方向の力を制御して印加することにより、多種多様なアクチュエータその他の可動機構を駆動することが可能である。例えば、上記実施形態と同様のd軸方向又はq軸方向の力によりリンク機構やギア等の可動機構を駆動して、台車上のワークの状態や姿勢を変換してもよい。
本発明によれば、台車上のワークの状態や姿勢を変換する機構を設置するためのスペースを確保する必要がなく、複数の台車を連結したり、複数の台車を同期して制御したりする必要もない。したがって、本発明によれば、搬送システムの大型化や複雑化を伴うことなく、台車上の可動機構を駆動して、台車上のワークの状態や姿勢を変換することができる。また、本発明によれば、台車の搬送方向に対して湾曲した搬送路に用いた場合であっても、台車上の可動機構を駆動してワークの姿勢変換等を行うことが可能であるため、台車の軌道となる搬送路の設置における自由度を増加することができる。したがって、本発明によれば、湾曲した搬送路を用いて、台車を循環させてワークを搬送する搬送システムをも容易に構成することができる。
また、上記実施形態では、コイルユニット207を6個のコイルを一組として構成した場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。コイルユニット207は、各相のコイル206を2個ずつ直列接続せずに各相のコイル1個ずつの計3個のみのコイルで構成してもよいし、2個以上の同相のコイルを直列接続して構成してもよい。また、コイルユニット207は、各コイル206の電流量が各々独立に制御可能なように構成してもよい。
1 加工システム
2 搬送システム
101 ワーク
102 搬送路
103 ワークホルダ
102 搬送コントローラ
131 工程装置
151 工程コントローラ
161 台車
206 コイル
207 コイルユニット
221 永久磁石
301 台車群コントローラ
303 台車コントローラ
304 台車位置算出部
307 コイルユニット制御部

Claims (15)

  1. 第1の方向に配置された複数のコイルと、
    磁石を有し、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動可能な台車とを有し、
    前記台車が、前記磁石と連動可能に設けられ、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向と交差する第2の方向に駆動される可動機構を有する
    ことを特徴とする搬送システム。
  2. 前記台車が、複数の前記磁石を有し、
    前記可動機構が、前記複数の磁石のうちの一部と連動可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  3. 前記台車が、
    天板と、
    前記天板と前記可動機構との間に設けられた弾性体とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送システム。
  4. 前記磁石が、前記第2の方向に移動可能であり、
    前記磁石の前記第2の方向の位置に応じて変化する推力定数に基づき、前記コイルに印加する電流を制御する制御部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送システム。
  5. 第1の方向に配置された複数のコイルと、
    第1の磁石と第2の磁石とを有し、前記複数のコイルと前記第1の磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動可能な台車とを有し、
    前記台車が、前記第2の磁石と連動可能に設けられ、前記複数のコイルと前記第2の磁石との間に働く前記第1の方向と前記第1の方向と交差する第2の方向の電磁力により前記第1の方向と前記第2の方向に駆動される可動機構を有する
    ことを特徴とする搬送システム。
  6. 前記台車の位置を制御する制御部を有し、
    前記制御部が、前記複数のコイルと前記第2の磁石との間に働く前記第1の方向の電磁力を予め計算し、その計算結果に基づき、前記台車の前記位置をフィードフォワード制御することを特徴とする請求項5記載の搬送システム。
  7. 前記可動機構が、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に駆動される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の搬送システム。
  8. 前記可動機構が、前記台車の上にワークを保持するワークホルダである
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の搬送システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載された搬送システムと、
    前記台車により搬送されるワークに対して加工作業を施す工程装置と
    を有することを特徴とする加工システム。
  10. 請求項9に記載の加工システムを用いて物品を製造する物品の製造方法であって、
    前記台車により前記ワークを搬送する工程と、
    前記台車により搬送された前記ワークに対して、前記工程装置により前記加工作業を施す工程と
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
  11. 磁石を有する台車を、第1の方向に沿って配置された複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動し、
    前記台車が有する前記磁石と連動可能に設けられた可動機構を、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向と交差する第2の方向に駆動する
    ことを特徴とする搬送システムの制御方法。
  12. 第1の磁石と第2の磁石とを有する台車を、第1の方向に沿って配置された複数のコイルと前記第1の磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向に移動し、
    前記台車が有する前記第2の磁石と連動可能に設けられた可動機構を、前記複数のコイルと前記第2の磁石との間に働く前記第1の方向と前記第1の方向と交差する第2の方向の電磁力により前記第1の方向と前記第2の方向に駆動する
    ことを特徴とする搬送システムの制御方法。
  13. 第1の方向に配置された複数のコイルと、
    前記複数のコイルと対向可能に配置された磁石と、
    前記磁石と連動可能に設けられ、前記複数のコイルと前記磁石との間に働く電磁力により前記第1の方向及び、前記第1の方向と交差する第2の方向に駆動される可動機構とを有する
    ことを特徴とする保持装置。
  14. 天板と、
    前記天板と前記可動機構との間に設けられた弾性体とを有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の保持装置。
  15. 前記可動機構が、前記保持装置の上にワークを保持するワークホルダである
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の保持装置。
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