JP7043029B2 - 水まわりユニットルームの組み立て方法及び水まわりユニットルーム - Google Patents
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前記天井材は、天井材本体と、前記天井材本体の周端部に設けられた第3粘着剤と、を有し、前記第3粘着剤は、弾性を有し、前記複数の壁材の前記少なくとも1つ及び前記第2粘着剤に着脱自在に粘着可能であり、前記フレームの上、及び、前記複数の壁材の前記少なくとも1つの上に前記天井材を取り付けることで、前記第2粘着剤の上端部を前記第3粘着剤に粘着させるとともに、前記第3粘着剤を前記複数の壁材の前記少なくとも1つの上端部に粘着させる第3工程をさらに備えたことを特徴とする水まわりユニットルームの組み立て方法である。
図1は、実施形態に係る水まわりユニットルームを模式的に表す斜視図である。
図1に表したように、水まわりユニットルーム10は、床材20と、複数の壁材30と、フレーム40と、天井材50と、を備えている。この例では、水まわりユニットルーム10は、浴槽60をさらに備えるユニットバスである。水まわりユニットルーム10は、浴槽60を備えていないシャワールームであってもよい。
図2(b)は、図2(a)に示すG-G線による断面図である。
図2(a)及び図2(b)に表したように、床材20は、床材本体200と、床材本体200の周端部200aに設けられた第1粘着剤250と、を有する。この例では、床材本体200は、床面201と、壁載せ凹部202と、を有する。床面201は、各壁材30で囲まれた空間内に露出し、使用者に実際に洗い場として使用される部分である。壁載せ凹部202は、床面201の外縁に沿って設けられる。換言すれば、壁載せ凹部202は、床材本体200の周端部200aに設けられる。壁載せ凹部202は、例えば、床面201の4つの辺(外縁)のうち、浴槽60と隣接しない3つの辺の全体に沿うように設けられる。
図3(a)及び図3(b)は、フレーム40の下端部を示す。
図3(b)は、図3(a)に示す矢印H方向から見た側面図である。
図3(c)及び図3(d)は、フレーム40の上端部を示す。
図3(d)は、図3(c)に示す矢印I方向から見た側面図である。
図4(b)は、図4(a)に示すJ-J線による断面図である。
図4(a)及び図4(b)に表したように、天井材50は、天井材本体500と、天井材本体500の周端部500aに設けられた第3粘着剤550と、を有する。例えば、第1天井材51は、天井材本体510と、天井材本体510の周端部510aに設けられた第3粘着剤550と、を有する。第2天井材52は、天井材本体520と、天井材本体520の周端部520aに設けられた第3粘着剤550と、を有する。
第1粘着剤250、第2粘着剤450、及び第3粘着剤550は、粘着性を有する。「粘着」は、高粘度液体に一般的に見られる現象で、態の変化を起こさず短時間僅かな圧力を加えるだけで接着し、隙間を塞ぐあるいは埋める(シール性を発揮する)現象である。粘着性は、換言すれば、感圧接着性である。粘着剤は、換言すれば、感圧接着剤である。なお、粘着剤とは、例えば、時間が経った場合であっても完全に乾くことが無く、常に接着性をもった材料であり、時間が経つと完全に乾いてしまい、接着性を失う(接着性が限りなくゼロに近づく)いわゆる接着剤とは、全く異なるものである。
図5は、図1に示すA-A線による断面図である。
図6は、図5に示すK-K線による断面図である。
図5及び図6に表したように、床材20の上にフレーム40を取り付けた状態において、フレーム40に設けられた第2粘着剤450の下端部450aは、床材20に設けられた第1粘着剤250に粘着する。第1粘着剤250及び第2粘着剤450により、床材本体200とフレーム本体400との間の隙間は、塞がれ、水密されている。このとき、例えば、フレーム本体400の少なくとも一部が、床材本体200に当接していてもよい。
図7は、図1に示すB-B線による断面図である。
図7に表したように、床材20の上に壁材30を取り付けた状態において、床材20に設けられた第1粘着剤250は、壁材30の下端部30aに粘着する。第1粘着剤250により、床材本体200と壁材30との間の隙間は、塞がれ、水密されている。なお、壁材30の下端部30aとは、壁材30の下面のみに限定されず、例えば、壁材30の下面から上方30mm以内の領域にある該壁材30の表面も含まれる。また、例えば、壁材30の下端部30aは、壁材30が床材20の壁載せ凹部202(図7に示しているように、下方へ凹んでおり、壁材30が載置される部分)に設置されている際の、壁載せ凹部202内の領域にある該壁材30の表面も含まれる。
図8(a)は、図1に示すC-C線による断面図である。
図8(b)は、図1に示すD-D線による断面図である。
図8(a)は、同一平面で隣接する2つの壁材30(例えば、第1壁材31及び第2壁材32)と、これらの間に設けられたフレーム40(例えば、第1フレーム41)との接続部分を例示している。
図8(b)は、角部で互いに直交する2つの壁材30(例えば、第2壁材32及び第3壁材33)と、これらの間に設けられたフレーム40(例えば、第2フレーム42)との接続部分を例示している。
図9は、図1に示すE-E線による断面図である。
図9に表したように、フレーム40の上に天井材50を取り付けた状態において、フレーム40に設けられた第2粘着剤450の上端部450bは、天井材50に設けられた第3粘着剤550に粘着する。第2粘着剤450及び第3粘着剤550により、天井材本体500とフレーム本体400との間の隙間は、塞がれ、水密されている。このとき、例えば、フレーム本体400の少なくとも一部が、天井材本体500に当接していてもよい。
図10は、図1に示すF-F線による断面図である。
図10に表したように、壁材30の上に天井材50を取り付けた状態において、天井材50に設けられた第3粘着剤550は、壁材30の上端部30cに粘着する。第3粘着剤550により、天井材本体500と壁材30との間の隙間は、塞がれ、水密されている。なお、壁材30の上端部30cとは、壁材30の上面のみに限定されず、例えば、壁材30の上面から下方30mm以内の領域にある該壁材30の表面も含まれる。また、例えば、壁材30の上端部30cは、壁材30が天井材50の第2受け部502bに設置されている際の、第2受け部502b内の領域にある該壁材30の表面も含まれる。
図11~図15は、実施形態に係る水まわりユニットルームの組み立て方法を模式的に表す斜視図である。
図16(a)~図16(c)に表したように、この例では、フレーム40のフレーム本体400は、第1ジョイナ401及び第2ジョイナ402の代わりに、ピラー405を有する。換言すれば、この例では、フレーム40において、図8(a)及び図8(b)に示したような折り返し部分が設けられていない。また、この例では、壁材30の側端部30bにおいて、図8(a)及び図8(b)に示したような折り返し部分が設けられていない。この例では、第2粘着剤450は、ピラー405の壁材30側の側面に設けられている。
図17に表したように、フレーム40には、第1壁材31に粘着する第2粘着剤450Aと、第2壁材32に粘着する第2粘着剤450Bとが設けられていてもよい。換言すれば、第2粘着剤450は、第1壁材31に粘着する部分(450A)と、第2壁材32に粘着する部分(450B)とに分かれていてもよい。
(付記1)
ノックダウン工法で組み立てられる水まわりユニットルームに用いられる部材であって、
部材本体と、
前記部材本体に設けられた粘着剤と、
を備え、
前記粘着剤は、弾性を有し、前記水まわりユニットルームの他の部材に着脱自在に粘着可能であることを特徴とする水まわりユニットルーム用部材。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (11)
- 床材と、複数の壁材と、前記複数の壁材同士を接続するためのフレームと、を有する水まわりユニットルームをノックダウン工法で組み立てる方法であって、
前記床材は、床材本体と、前記床材本体の周端部に設けられた第1粘着剤と、を有し、
前記フレームは、フレーム本体と、前記フレーム本体に設けられた第2粘着剤と、を有し、
前記第1粘着剤は、弾性を有し、前記複数の壁材の少なくとも1つに着脱自在に粘着可能であり、
前記第2粘着剤は、弾性を有し、前記複数の壁材の前記少なくとも1つ及び前記第1粘着剤に着脱自在に粘着可能であり、
前記床材の上に前記フレームを取り付けることで、前記第2粘着剤の下端部を前記第1粘着剤に粘着させる第1工程と、
前記床材の上、及び、前記フレームに前記複数の壁材の前記少なくとも1つを取り付けることで、前記第1粘着剤を前記複数の壁材の前記少なくとも1つの下端部に粘着させるとともに、前記第2粘着剤を前記複数の壁材の前記少なくとも1つの側端部に粘着させる第2工程と、
を備えたことを特徴とする水まわりユニットルームの組み立て方法。 - 前記ユニットルームは、天井材をさらに有し、
前記天井材は、天井材本体と、前記天井材本体の周端部に設けられた第3粘着剤と、を有し、
前記第3粘着剤は、弾性を有し、前記複数の壁材の前記少なくとも1つ及び前記第2粘着剤に着脱自在に粘着可能であり、
前記フレームの上、及び、前記複数の壁材の前記少なくとも1つの上に前記天井材を取り付けることで、前記第2粘着剤の上端部を前記第3粘着剤に粘着させるとともに、前記第3粘着剤を前記複数の壁材の前記少なくとも1つの上端部に粘着させる第3工程をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。 - 前記複数の壁材は、前記フレームを介して接続される第1壁材及び第2壁材を有し、
前記第2粘着剤は、前記第1壁材の側端部に粘着するとともに、前記第2壁材の側端部に粘着することを特徴とする請求項1または2に記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。 - 前記第2粘着剤と前記フレーム本体との粘着面積と前記第2粘着剤と前記第1壁材との粘着面積とを合わせた面積は、前記第2粘着剤と前記第2壁材との粘着面積よりも大きく、
前記第2粘着剤と前記フレーム本体との粘着面積と前記第2粘着剤と前記第2壁材との粘着面積とを合わせた面積は、前記第2粘着剤と前記第1壁材との粘着面積よりも大きいことを特徴とする請求項3記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。 - 前記複数の壁材は、前記フレームを介して接続される第1壁材及び第2壁材を有し、
前記第1粘着剤は、前記第1壁材の下端部に粘着するとともに、前記第2壁材の下端部に粘着することを特徴とする請求項1または2に記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。 - 前記第1粘着剤と前記床材本体との粘着面積と前記第1粘着剤と前記第1壁材との粘着面積とを合わせた面積は、前記第1粘着剤と前記第2壁材との粘着面積よりも大きく、
前記第1粘着剤と前記床材本体との粘着面積と前記第1粘着剤と前記第2壁材との粘着面積とを合わせた面積は、前記第1粘着剤と前記第1壁材との粘着面積よりも大きいことを特徴とする請求項5記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。 - 前記複数の壁材は、前記フレームを介して接続される第1壁材及び第2壁材を有し、
前記第3粘着剤は、前記第1壁材の上端部に粘着するとともに、前記第2壁材の上端部に粘着することを特徴とする請求項2記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。 - 前記第3粘着剤と前記天井材本体との粘着面積は、前記第3粘着剤と前記第1壁材との粘着面積と前記第3粘着剤と前記第2壁材との粘着面積とを合わせた面積よりも大きいことを特徴とする請求項7記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。
- 前記第1粘着剤及び前記第2粘着剤は、弾性ホットメルトであることを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の水まわりユニットルームの組み立て方法。
- ノックダウン工法で組み立てられる水まわりユニットルームであって、
床材と、
前記床材の上に取り付けられる複数の壁材と、
前記床材の上に取り付けられ、前記複数の壁材同士を接続するためのフレームと、
を備え、
前記床材は、床材本体と、前記床材本体の周端部に設けられた第1粘着剤と、を有し、
前記フレームは、フレーム本体と、前記フレーム本体に設けられた第2粘着剤と、を有し、
前記第1粘着剤は、弾性を有し、前記複数の壁材の少なくとも1つに着脱自在に粘着可能であり、
前記第2粘着剤は、弾性を有し、前記複数の壁材の前記少なくとも1つ及び前記第1粘着剤に着脱自在に粘着可能であり、
前記第2粘着剤の下端部は、前記第1粘着剤に粘着し、
前記第1粘着剤は、前記複数の壁材の前記少なくとも1つの下端部に粘着し、
前記第2粘着剤は、前記複数の壁材の前記少なくとも1つの側端部に粘着することを特徴とする水まわりユニットルーム。 - 天井材をさらに備え、
前記天井材は、天井材本体と、前記天井材本体の周端部に設けられた第3粘着剤と、を有し、
前記第3粘着剤は、弾性を有し、前記複数の壁材の前記少なくとも1つ及び前記第2粘着剤に着脱自在に粘着可能であり、
前記第2粘着剤の上端部は、前記第3粘着剤に粘着し、
前記第3粘着剤は、前記複数の壁材の前記少なくとも1つの上端部に粘着することを特徴とする請求項10記載の水まわりユニットルーム。
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