JP2022055680A - 水まわり設備用ユニットルーム - Google Patents

水まわり設備用ユニットルーム Download PDF

Info

Publication number
JP2022055680A
JP2022055680A JP2020163239A JP2020163239A JP2022055680A JP 2022055680 A JP2022055680 A JP 2022055680A JP 2020163239 A JP2020163239 A JP 2020163239A JP 2020163239 A JP2020163239 A JP 2020163239A JP 2022055680 A JP2022055680 A JP 2022055680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
adhesive material
corner
floor
foam material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020163239A
Other languages
English (en)
Inventor
智之 森田
Tomoyuki Morita
裕典 小田切
Hironori Odagiri
幸二 栗原
Koji Kurihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2020163239A priority Critical patent/JP2022055680A/ja
Publication of JP2022055680A publication Critical patent/JP2022055680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

【課題】床部材のコーナー部分の周辺において、良好な止水性を確保することができる水まわり設備用ユニットルームを提供する。【解決手段】床部材と、床部材の上に載置される壁部材と、床部材と壁部材との間を水密的に塞ぐシール部材と、を備え、床部材は、床部と、床部の外縁に沿って設けられ壁部材が載置される載置部と、を有し、載置部は、第1方向に延びる第1部分と、第1方向と交差する第2方向に延びる第2部分と、第1部分と第2部分とを接続するコーナー部分と、を有し、壁部材は、第1部分及びコーナー部分の上に載置される第1壁部と、第2部分及びコーナー部分の上に載置される第2壁部と、を有し、シール部材は、第1部分及び第2部分に設けられる発泡材部と、コーナー部分に設けられる粘着材部と、を有し、粘着材部は、弾性を有し、第1壁部及び第2壁部に対して粘着可能であることを特徴とする水まわり設備用ユニットルーム。【選択図】図5

Description

本発明の態様は、一般的に、水まわり設備用ユニットルームに関する。
浴室などの水まわり設備用ユニットルームにおける壁部材の取付構造として、床部材の外縁に設けられた壁載せ凹部に壁部材を挿入・配置するものが知られている。このような構成においては、ユニットルーム内の水がユニットルーム外へ漏れてしまうことを抑制するために、床部材と壁部材との間の境界部にコーキング材を塗布している(例えば、特許文献1)。
特開2019-52509号公報
床部材のコーナー部分には、壁部材として2つの壁部(例えば、壁パネルやドア支持枠など)が載置される。そのため、壁部材の角の下端では、組み立て誤差などにより2つの壁部の上下方向の位置がずれて段差が生じやすい。壁部材の下端に段差が生じると、床部材と壁部材との間に隙間が生じやすい。また、各壁部の下側の角は、R形状になっている場合がある。そのため、床部材のコーナー部分において2つの壁部を載置すると、2つの壁部の間にも隙間が生じやすい。このように、床部材のコーナー部分の周辺においては、隙間が生じやすく、止水性を確保するのが難しいという問題がある。
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、床部材のコーナー部分の周辺において、良好な止水性を確保することができる水まわり設備用ユニットルームを提供することを目的とする。
第1の発明は、床部材と、前記床部材の上に載置される壁部材と、前記床部材と前記壁部材との間を水密的に塞ぐシール部材と、を備え、前記床部材は、床部と、前記床部の外縁に沿って設けられ前記壁部材が載置される載置部と、を有し、前記載置部は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続するコーナー部分と、を有し、前記壁部材は、前記第1部分及び前記コーナー部分の上に載置される第1壁部と、前記第2部分及び前記コーナー部分の上に載置される第2壁部と、を有し、前記シール部材は、前記第1部分及び前記第2部分に設けられる発泡材部と、前記コーナー部分に設けられる粘着材部と、を有し、前記粘着材部は、弾性を有し、前記第1壁部及び前記第2壁部に対して粘着可能であることを特徴とする水まわり設備用ユニットルームである。
この水まわり設備用ユニットルームによれば、弾性を有し第1壁部及び第2壁部に対して粘着可能な粘着材部をコーナー部分に設けることで、第1壁部及び第2壁部の位置や形状に追従する粘着材部によってコーナー部分と第1壁部との間の隙間、及び、コーナー部分と第2壁部との間の隙間を塞ぐことができる。また、粘着材部によって第1壁部と第2壁部との間の隙間を塞ぐことができる。これにより、止水性を確保することが比較的難しい箇所であるコーナー部分の周辺において、良好な止水性を確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1壁部は、ドアを支持するドア支持枠であり、前記ドア支持枠は、上下方向に延びる縦枠部を有し、前記粘着材部は、前記コーナー部分に設けられる本体部と、前記本体部から前記第1部分に沿って延びる延出部と、を有し、前記縦枠部は、前記本体部及び前記延出部の上に設けられ、前記延出部は、前記本体部から前記縦枠部を越えて延びていることを特徴とする水まわり設備用ユニットルームである。
ドア支持枠の縦枠部は、構造上、下端部を面にすることが難しい。そのため、縦枠部の下端部と載置部との間には隙間ができやすい。この水まわり設備用ユニットルームによれば、本体部から縦枠部を越えて延びるように粘着材部の延出部を設けることで、粘着材部の延出部によって、縦枠部の下端部と載置部との間を塞ぐことができる。これにより、止水性を確保することが比較的難しい箇所である縦枠部の下端部と載置部との間においても、良好な止水性を確保することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記粘着材部は、前記第1壁部及び前記第2壁部に対して着脱自在に粘着可能であることを特徴とする水まわり設備用ユニットルームである。
この水まわり設備用ユニットルームによれば、粘着材部が第1壁部及び第2壁部に対して着脱自在に粘着可能であることで、例えば、施工時に一度粘着材部の上に載置した第1壁部や第2壁部を、粘着材部から剥がして、再び粘着させることができる。これにより、粘着材部を塗布し直すことなく、容易に第1壁部や第2壁部の位置を調整することができる。したがって、施工性を向上させることができる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記粘着材部と前記載置部との間の粘着強度は、前記粘着材部と前記壁部材との間の粘着強度よりも大きいことを特徴とする水まわり設備用ユニットルームである。
この水まわり設備用ユニットルームによれば、粘着材部と載置部との間の粘着強度を、粘着材部と壁部材との間の粘着強度よりも大きくすることで、壁部材を載置部から取り外した際に、載置部側に粘着材部を残すことができる。これにより、取り外した壁部材を別の場所に仮置き等することが可能となる。したがって、施工性を向上させることができる。
本発明の態様によれば、床部材のコーナー部分の周辺において、良好な止水性を確保することができる水まわり設備用ユニットルームが提供される。
実施形態に係る水まわり設備用ユニットルームを模式的に表す斜視図である。 ドア支持枠の下側の角を模式的に表す斜視図である。 壁パネルの下側の角を模式的に表す斜視図である。 床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す分解斜視図である。 床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す平面図である。 図6(a)及び図6(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図7(b)の一部を拡大して模式的に表す断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図12(a)及び図12(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図13(a)及び図13(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図14(a)及び図14(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。 図14(b)の一部を拡大して模式的に表す断面図である。 図16(a)及び図16(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る水まわり設備用ユニットルームを模式的に表す斜視図である。
図2は、ドア支持枠の下側の角を模式的に表す斜視図である。
図3は、壁パネルの下側の角を模式的に表す斜視図である。
図1に表したように、水まわり設備用ユニットルーム100は、床部材10と、壁部材20と、を備える。
図1に示した例では、水まわり設備用ユニットルーム100は、浴室である。そのため、水まわり設備用ユニットルーム100は、浴槽5をさらに有する。浴槽5は、支持脚110を介して、浴室設置面F上に設置されている。水まわり設備用ユニットルーム100は、例えば家庭用のユニットバス(システムバス)である。床部材10は、例えば洗い場床である。水まわり設備用ユニットルーム100は、例えば、床部材10の上に便器や洗面化粧台などが取り付けられるホテル用のユニットバスなどでもよい。床部材10は、ホテルのバスルームの床などでもよい。水まわり設備用ユニットルーム100の具体的構成は、図1の例に限定されず、適宜変更可能である。例えば、水まわり設備用ユニットルーム100は、浴槽5を有していないシャワールームなどであってもよい。
水まわり設備用ユニットルーム100には、ドア218が設けられている。本願明細書では、水まわり設備用ユニットルーム100の外部で閉じた状態のドア218と向き合う使用者からみて奥側(内部側)を「前方」とし、手前側(外部側)を「後方」とし、上側を「上方」とし、下側を「下方」とし、右側を「右側方」とし、左側を「左側方」とする。
床部材10は、水まわり設備用ユニットルーム100の床面を構成している。床部材10は、周縁部が上側に折り曲げられた浅底の器状(パン状)に形成され、外部に湯水を漏出させない防水性を有する。床部材10は、ボルト部を回転させることで高さ調節可能な構造を有する支持脚110を介して浴室設置面F上に設置されている。
壁部材20は、床部材10の上に載置され、水まわり設備用ユニットルーム100の側面を構成している。壁部材20は、複数の壁部を有する。複数の壁部は、例えば、水まわり設備用ユニットルーム100の側方(前後方向及び左右方向)を覆うように立設される。複数の壁部は、例えば、壁パネル220である。複数の壁部のうち1つは、例えば、ドア支持枠210である。
より具体的には、壁部材20は、第1壁部21と、第2壁部22と、を有する。第1壁部21と第2壁部22とは、隣接して設けられ、互いに異なる方向を向いている。つまり、第1壁部21と第2壁部22とは、水まわり設備用ユニットルーム100の角を構成している。第1壁部21と第2壁部22とは、例えば、図示しない接続部材(いわゆる、ジョイナ)により接続されている。また、第1壁部21と第2壁部22との境界には、上下方向に沿って、図示しないコーナー目地が設けられる。
この例では、第1壁部21は、ドア支持枠210であり、第2壁部22は、壁パネル220である。なお、第1壁部21が壁パネル220であり、第2壁部22がドア支持枠210であってもよい。また、第1壁部21及び第2壁部22の両方が壁パネル220であってもよい。
ドア支持枠210は、ドア218の外側に設けられ、ドア218を支持する。ドア218は、水まわり設備用ユニットルーム100の内部と外部との間の出入口である。ドア218は、例えば、浴室と脱衣所との間の出入り口である。この例では、ドア218は、中央部で折り畳まれて開閉される折り戸である。ドア218は、ドア支持枠210に対して回動可能な開き戸や、ドア支持枠210に対してスライド可能な引き戸であってもよい。
ドア支持枠210は、第1縦枠部211と、第2縦枠部212と、下枠部213と、上枠部214と、を有する。第1縦枠部211及び第2縦枠部212は、上下方向に延びている。第1縦枠部211は、第2壁部22との接続部分(すなわち、角)に位置し、接続部材に接続される。下枠部213は、左右方向に延び、第1縦枠部211の下端部と第2縦枠部212の下端部とを接続している。上枠部214は、左右方向に延び、第1縦枠部211の上端部と第2縦枠部212の上端部とを接続している。ドア218は、第1縦枠部211、第2縦枠部212、下枠部213、及び上枠部214に囲まれた領域の内部に開閉可能に支持されている。
図2に表したように、第1縦枠部211は、内側部211aと、外側部211bと、を有する。内側部211aは、床部材10の上に載置され、ドア218が閉じた状態において、ドア218よりも内側(すなわち、水まわり設備用ユニットルーム100の内部側)に位置する。外側部211bは、内側部211aに接続されており、ドア218が閉じた状態において、ドア218よりも外側(すなわち、水まわり設備用ユニットルーム100の外部側)に位置する。
内側部211aは、上下方向に延びる基部211cと、基部211cから下方に延びる板状の下延部211dと、下延部211dの裏面側に取り付けられるブロック状の接触部211eと、を有する。接触部211eは、例えば、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、発泡ゴムなどの発泡材からなる。接触部211eは、後述のシール部材30(粘着材部32)と接触する。これにより、第1縦枠部211とシール部材30(粘着材部32)との接触面積を大きくして、止水性を向上させることができる。なお、接触部211eは、必要に応じて設けられ、省略可能である。
図3に表したように、壁パネル220は、鋼板221と、母材222と、を有する。鋼板221は、水まわり設備用ユニットルーム100の内部に露出する内面部221aと、内面部221aの下端から水まわり設備用ユニットルーム100の外部側に向かって延びる下面部221bと、内面部221aの側端から水まわり設備用ユニットルーム100の外部側に向かって延びる側面部221cと、を有する。内面部221aと下面部221b、内面部221aと側面部221c、下面部221bと側面部221cは、それぞれ曲面を形成するように接続されている。各面部で形成される角は、例えば、R形状になっている。
母材222は、鋼板221の内面部221aの裏側に取り付けられる。母材222は、例えば、石膏ボードである。
図4は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す分解斜視図である。
図5は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す平面図である。
図5では、第1壁部21及び第2壁部22が載置される位置を二点鎖線で表している。
図4及び図5に表したように、床部材10は、床部11と、載置部12と、を有する。床部11は、水まわり設備用ユニットルーム100の内部に露出して、使用者に洗い場として使用される部分である。
載置部12は、床部11の外縁に沿って設けられ、壁部材20が載置される部分である。図1に表したように、載置部12は、例えば床部11の4つの辺(外縁)のうち、浴槽5と隣接しない3つの辺の全体に沿うように設けられる。
載置部12には、床部11から下方に向かって窪む凹部12rが設けられている。より具体的には、載置部12は、底面121と、底面121の内側(床部11側)の端部から立ち上がる内側面122と、底面121の外側(床部11とは反対側)の端部から立ち上がる外側面123と、を有する。凹部12rは、底面121、内側面122、及び外側面123により囲まれ、上方が開口した凹状の部分である。壁部材20は、例えば、下端部が凹部12rに挿入されることで、載置部12に載置される。なお、凹部12rは、必要に応じて設けられ、省略可能である。つまり、載置部12は、例えば、床部11から連続する平面状であってもよい。
載置部12は、第1部分12aと、第2部分12bと、コーナー部分12cと、を有する。第1部分12aは、第1方向に延びている。第2部分12bは、第1方向と交差する第2方向に延びている。この例では、第1方向は、左右方向であり、第2方向は、前後方向である。すなわち、この例では、第1部分12aと第2部分12bとは、略直交する。コーナー部分12cは、第1部分12aと第2部分12bとの間に位置し、第1部分12aと第2部分12bとを接続している。コーナー部分12cは、載置部12の角を構成している。
第1部分12aは、第1方向に沿って直線状に延びる部分である。第2部分12bは、第2方向に沿って直線状に延びる部分である。コーナー部分12cは、第1部分12aと第2部分12bとの間で曲がっている部分である。つまり、第1部分12aとコーナー部分12cとの境界、及び、第2部分12bとコーナー部分12cとの境界は、それぞれ、直線状に延びる部分と曲がっている部分との境界である。
凹部12rは、第1部分12a、コーナー部分12c、及び第2部分12bに沿って連続的に設けられている。第1壁部21は、第1部分12a及びコーナー部分12cの上に載置される。第2壁部22は、第2部分12b及びコーナー部分12cの上に載置される。第1壁部21と第2壁部22とは、コーナー部分12cの上で隣接する。
載置部12には、ガイド部材40が設けられている。ガイド部材40は、第1部分12a及び第2部分12bに設けられている。この例では、ガイド部材40は、コーナー部分12cには設けられていない。ガイド部材40は、第1部分12a、コーナー部分12c、及び第2部分12bに沿って連続的に設けられていてもよい。この例では、ガイド部材40は、凹部12rの内部に設けられている。
ガイド部材40は、上方が開口した凹状に形成されている。ガイド部材40は、底面部41と、内面部42と、外面部43と、を有する。底面部41は、ガイド部材40の底を構成し、載置部12の底面121と接する。内面部42は、底面部41の内側(床部11側)の端部から上方に向けて延びている。外面部43は、底面部41の外側(床部11とは反対側)の端部から上方に向けて延びている。
壁部材20は、ガイド部材40の内面部42と外面部43との間に挿入されている。つまり、壁部材20は、ガイド部材40の内部に挿入されている。壁部材20は、ガイド部材40を介して載置部12の凹部12rに挿入されている。言い換えれば、ガイド部材40は、壁部材20の載置される位置を規定している。ガイド部材40は、例えば、載置部12の一部とみなすことができる。なお、ガイド部材40は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
載置部12には、シール部材30が設けられている。シール部材30は、載置部12と壁部材20との間に設けられ、載置部12と壁部材20との間を水密的に塞ぐ。シール部材30は、載置部12に沿って連続的に設けられている。シール部材30は、壁部材20が載置された際に、水まわり設備用ユニットルーム100の内部から載置部12を介して水まわり設備用ユニットルーム100の外部に水が漏れるのを抑制(シール)するものである。
この例では、シール部材30の一部は、ガイド部材40の内部に設けられている。つまり、シール部材30の一部は、ガイド部材40と壁部材20との間に設けられ、ガイド部材40と壁部材20との間を水密的に塞ぐ。シール部材30は、発泡材部31と、粘着材部32と、を有する。
発泡材部31は、第1部分12a及び第2部分12bに設けられる。この例では、発泡材部31は、第1部分12a、第2部分12b、及びコーナー部分12cに設けられている。つまり、発泡材部31は、載置部12に沿って連続的に設けられている。発泡材部31は、コーナー部分12cには設けられなくてもよい。
発泡材部31は、例えば、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、発泡ゴムなどの発泡材からなる。発泡材部31は、弾性を有する。発泡材部31は、壁部材20に押圧されることにより変形し、載置部12(ガイド部材40)と壁部材20との間を水密的に塞ぐ。発泡材部31は、いわゆるパッキンまたはガスケットである。発泡材部31は、例えば、粘着性を有しない。
粘着材部32は、コーナー部分12cに設けられる。後述するように、粘着材部32の一部は、第1部分12a及び第2部分12bに設けられてもよい。粘着材部32は、例えば、少なくとも一部が発泡材部31と重なるように、発泡材部31の上に設けられることが好ましい。
粘着材部32は、例えば、弾性ホットメルトなどの弾性及び粘着性を有する粘着剤からなる。粘着材部32は、例えば、弾性及び粘着性を有するゲル(ゲル状物質)であってもよい。粘着材部32は、これらに限定されず、弾性及び粘着性を有する材料であればよい。なお、一般的に、シリコーンは、弾性と粘着性とを同時には有しない。したがって、シリコーンは、弾性及び粘着性を有する粘着材部32には相当しない。
粘着材部32は、粘着性を有する。より具体的には、粘着材部32は、載置部12(ガイド部材40)、第1壁部21、及び第2壁部22に対する粘着性を有する。つまり、粘着材部32は、載置部12(ガイド部材40)、第1壁部21、及び第2壁部22に対して粘着可能である。粘着材部32は、2つの部材に粘着することで2つの部材の間の隙間を塞ぐ。
「粘着」は、高粘度液体に一般的に見られる現象で、態の変化を起こさず短時間僅かな圧力を加えるだけで接着し、隙間を塞ぐあるいは埋める(シール性を発揮する)現象である。粘着性は、換言すれば、感圧接着性である。粘着剤は、換言すれば、感圧接着剤である。なお、粘着剤とは、例えば、時間が経った場合であっても完全に乾くことが無く、常に接着性をもった材料であり、時間が経つと完全に乾いてしまい、接着性を失う(接着性が限りなくゼロに近づく)いわゆる接着剤とは、異なるものである。
粘着材部32は、例えば、第1壁部21及び第2壁部22に対して着脱自在に粘着可能である。換言すれば、粘着材部32は、第1壁部21及び第2壁部22に対して粘着可能であり、第1壁部21及び第2壁部22から剥離可能である。また、粘着材部32は、第1壁部21及び第2壁部22から剥離した後、再度、第1壁部21及び第2壁部22に対して粘着可能である。
なお、本願明細書において、「剥離可能」は、粘着材部32を壁部材20に密着させ、剥離させたときに、壁部材20及び粘着材部32の凝集破壊を起こすことなく、密着界面から容易に粘着材部32を剥離可能であることを示す。換言すれば、粘着材部32は、剥離容易性を有する。換言すれば、粘着材部32は、解体性を有する。
また、粘着材部32と載置部12との間の粘着強度は、例えば、粘着材部32と壁部材20との間の粘着強度よりも大きい。より具体的には、粘着材部32と載置部12との間の粘着強度は、粘着材部32と第1壁部21との間の粘着強度よりも大きく、粘着材部32と第2壁部22との間の粘着強度よりも大きい。
また、載置部12にガイド部材40が設けられる場合、粘着材部32とガイド部材40との間の粘着強度は、例えば、粘着材部32と壁部材20との間の粘着強度よりも大きい。より具体的には、粘着材部32とガイド部材40との間の粘着強度は、粘着材部32と第1壁部21との間の粘着強度よりも大きく、粘着材部32と第2壁部22との間の粘着強度よりも大きい。
また、粘着材部32は、弾性を有する。粘着材部32が、弾性を有することで、床部材10と壁部材20とが粘着材部32を介して接続されている際に、壁部材20を取り外しても、粘着材部32がこの弾性によって元の形状(位置)に復元するため、壁部材20を再び粘着材部32に張り付けることが可能となる。つまり、粘着材部32は、載置部12に壁部材20が載置される前の形状に戻ろうとする形状復元性を有する。これにより、粘着材部32は、第1壁部21及び第2壁部22の位置や形状に追従する。また、粘着材部32に壁部材20が押し付けられることで隙間を塞いで止水しているため、粘着材部32の上に埃などのごみが付いて粘着性が低下したとしても、止水性を維持できる。
粘着材部32が、弾性を有するということは、粘着材部32の圧縮永久ひずみが、例えば、20%以下であることを指す(JIS K 6262:2013)。なお、本願明細書において、「圧縮永久ひずみ」は、例えば、以下の方法で求めた値である。直径27mm、厚さ20mmの円筒状に賦形したサンプルを用意し、このサンプルを50%(10mm)の厚さまで圧縮した状態で室温(約20℃)下で24時間放置する。その後、圧縮を開放して室温下で24時間放置し、サンプルの厚さ方向の寸法を測定する。サンプルの厚さ方向の寸法の変化率を圧縮永久ひずみとして求めることができる。
粘着材部32は、本体部320と、第1延出部321と、第2延出部322と、を有する。本体部320は、コーナー部分12cに設けられる。第1延出部321は、本体部320から第1部分12aに沿って第1方向に延びる。つまり、第1延出部321は、第1部分12aに設けられる。第2延出部322は、本体部320から第2部分12bに沿って第2方向に延びる。つまり、第2延出部322は、第2部分12bに設けられる。なお、第1延出部321及び第2延出部322は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
第1延出部321は、基端部321aと、先端部321bと、を有する。基端部321aは、本体部320から第1部分12aに沿って第1方向に延びている。基端部321aは、ガイド部材40の底面部41及び発泡材部31の上に設けられている。基端部321aは、ガイド部材40の内面部42及び外面部43に接している。
先端部321bは、基端部321aの後部から第1部分12aに沿って第1方向に延びている。先端部321bは、ガイド部材40の底面部41の上に設けられている。先端部321bは、ガイド部材40の外面部43に接している。一方で、先端部321bは、ガイド部材40の内面部42に接していない。つまり、先端部321bの前端は、基端部321aの前端よりも後方に位置している。また、先端部321bの前後方向の幅は、基端部321aの前後方向の幅よりも小さい。先端部321bの前方側の一部は、発泡材部31の後端と重なっていることが好ましい。なお、先端部321bは、必要に応じて設けられ、省略可能である。
ドア支持枠210の第1縦枠部211は、例えば、本体部320及び第1延出部321の上に設けられる。ドア支持枠210の下枠部213は、例えば、第1延出部321の上に設けられる。第1延出部321は、本体部320から第1縦枠部211を越えて延びることが好ましい。より具体的には、第1延出部321の基端部321aは、本体部320から第1縦枠部211を越えて延びることが好ましい。言い換えれば、基端部321aは、第1縦枠部211と下枠部213との境界と重なることが好ましい。
本体部320の右側端から第1縦枠部211と下枠部213との境界までの長さL1は、例えば、30mm程度である。したがって、本体部320と第1延出部321の基端部321aとの合計の左右方向の長さL2は、例えば、30mm以上とすることが好ましい。
また、ドア支持枠210の下枠部213と第1部分12aとの間は、粘着材部32を設けなくとも、発泡材部31によって良好な止水性を確保しやすい。そのため、第1延出部321の基端部321aは、第1縦枠部211と下枠部213との境界まで延びていればよい。本体部320と第1延出部321の基端部321aとの合計の左右方向の長さL2は、例えば、40mm以下とすることが好ましい。これにより、粘着材部32を設けることによるコストの増大を抑制しつつ、粘着材部32による止水効果を得ることができる。
同様に、第2延出部322は、基端部322aと、先端部322bと、を有する。基端部322aは、本体部320から第2部分12bに沿って第2方向に延びている。基端部322aは、ガイド部材40の底面部41及び発泡材部31の上に設けられている。基端部322aは、ガイド部材40の内面部42及び外面部43に接している。
先端部322bは、基端部322aの右側部から第2部分12bに沿って第2方向に延びている。先端部322bは、ガイド部材40の底面部41の上に設けられている。先端部322bは、ガイド部材40の外面部43に接している。一方で、先端部322bは、ガイド部材40の内面部42に接していない。つまり、先端部322bの左側端は、基端部322aの左側端よりも右側方に位置している。また、先端部322bの左右方向の幅は、基端部322aの左右方向の幅よりも小さい。先端部322bの左側方側の一部は、発泡材部31の右側端と重なっていることが好ましい。なお、先端部322bは、必要に応じて設けられ、省略可能である。
壁パネル220の鋼板221の下面部221bは、例えば、本体部320及び第2延出部322の上に設けられる。本体部320と第2延出部322の基端部322aとの合計の前後方向の長さL3は、例えば、20mm以上40mm以下とすることが好ましい。これにより、粘着材部32を設けることによるコストの増大を抑制しつつ、粘着材部32による止水効果を得ることができる。
壁部材20を載置する前の状態において、発泡材部31の上に重なる基端部321a(基端部322a)の厚みは、例えば、3mm以下とすることが好ましい。発泡材部31の上に重なる基端部321a(基端部322a)の厚みが3mm以下であれば、壁部材20を載置した際に、発泡材部31と基端部321a(基端部322a)との間に隙間が生じにくい。したがって、より良好な止水性を確保することができる。
また、壁部材20を載置する前の状態において、発泡材部31の上に重なる先端部321b(先端部322b)の厚みは、例えば、2mm以下とすることが好ましい。発泡材部31の上に重なる先端部321b(先端部322b)の厚みが2mm以下であれば、壁部材20を載置した際に、発泡材部31と先端部321b(先端部322b)との間に隙間が生じにくい。したがって、より良好な止水性を確保することができる。
また、上述のように、第1壁部21と第2壁部22との境界には、例えば、コーナー目地が設けられる。コーナー目地は、例えば、下端が粘着材部32(本体部320)に接するように設けられる。これにより、第1壁部21と第2壁部22との間の隙間をより確実に塞ぐことができる。
図6(a)及び図6(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図6(a)及び図6(b)は、図5に示したA1-A2線の位置における断面図である。
図6(a)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置する前の状態を示している。
図6(b)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置した後の状態を示している。
図6(a)に表したように、この位置では、載置部12(第1部分12a)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられている。そして、ガイド部材40の底面部41の上には、発泡材部31が設けられている。一方、この位置では、粘着材部32は、設けられていない。
図6(b)に表したように、載置部12にドア支持枠210が載置されると、ドア支持枠210の下枠部213によって発泡材部31が下方に押圧される。これにより、発泡材部31は、底面部41と下枠部213との間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したA1-A2線の位置では、発泡材部31によって載置部12(ガイド部材40)とドア支持枠210との間における止水性が確保されている。
図7(a)及び図7(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図8は、図7(b)の一部を拡大して模式的に表す断面図である。
図7(a)及び図7(b)は、図5に示したB1-B2線の位置における断面図である。
図7(a)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置する前の状態を示している。
図7(b)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置した後の状態を示している。
図7(a)に表したように、この位置では、載置部12(第1部分12a)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられている。そして、ガイド部材40の底面部41の上には、発泡材部31及び粘着材部32が設けられている。より具体的には、発泡材部31の後方に、粘着材部32の第1延出部321の先端部321bが設けられている。先端部321bは、ガイド部材40の底面部41及び外面部43に接するとともに、先端部321bの前方側の一部が発泡材部31の後端に重なるように設けられている。
図7(b)に表したように、載置部12にドア支持枠210が載置されると、ドア支持枠210の下枠部213によって発泡材部31及び先端部321bが下方に押圧される。これにより、発泡材部31及び先端部321bは、底面部41と下枠部213との間を水密的に塞ぐ。また、先端部321bは、発泡材部31の後方において、底面部41と下枠部213との間、及び、外面部43と下枠部213との間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したB1-B2線の位置では、発泡材部31及び粘着材部32(先端部321b)によって載置部12(ガイド部材40)とドア支持枠210との間における止水性が確保されている。
また、図8に表したように、載置部12にドア支持枠210が載置されると、粘着材部32の先端部321bの前方側の一部は、発泡材部31の後端の上で押しつぶされる。これにより、押圧された際に先端部321bと発泡材部31との間に隙間が生じにくくなる。
図9(a)及び図9(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図9(a)及び図9(b)は、図5に示したC1-C2線の位置における断面図である。
図9(a)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置する前の状態を示している。
図9(b)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置した後の状態を示している。
図9(a)に表したように、この位置では、載置部12(第1部分12a)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられている。そして、ガイド部材40の底面部41の上には、発泡材部31及び粘着材部32が設けられている。より具体的には、発泡材部31の後方及び上方に、粘着材部32の第1延出部321の基端部321aが設けられている。基端部321aは、ガイド部材40の底面部41及び外面部43に接するとともに、発泡材部31の上方を覆うように設けられている。また、この例では、基端部321aは、ガイド部材40の内面部42に接するように設けられている。
図9(b)に表したように、載置部12にドア支持枠210が載置されると、ドア支持枠210の下枠部213によって発泡材部31及び基端部321aが下方に押圧される。これにより、発泡材部31及び基端部321aは、底面部41と下枠部213との間を水密的に塞ぐ。また、基端部321aは、発泡材部31の後方において、底面部41と下枠部213との間、及び、外面部43と下枠部213との間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したC1-C2線の位置では、発泡材部31及び粘着材部32(基端部321a)によって載置部12(ガイド部材40)とドア支持枠210との間における止水性が確保されている。
図10(a)及び図10(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図10(a)及び図10(b)は、図5に示したD1-D2線の位置における断面図である。
図10(a)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置する前の状態を示している。
図10(b)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置した後の状態を示している。
図10(a)に表したように、この位置では、載置部12(第1部分12a)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられている。そして、ガイド部材40の底面部41の上には、発泡材部31及び粘着材部32が設けられている。より具体的には、発泡材部31の後方及び上方に、粘着材部32の第1延出部321の基端部321aが設けられている。基端部321aは、ガイド部材40の底面部41及び外面部43に接するとともに、発泡材部31の上方を覆うように設けられている。また、この例では、基端部321aは、ガイド部材40の内面部42と接するように設けられている。
図10(b)に表したように、載置部12にドア支持枠210が載置されると、ドア支持枠210の第1縦枠部211の下部に設けられた下延部211d及び接触部211eによって発泡材部31及び基端部321aが下方に押圧される。これにより、発泡材部31及び基端部321aは、底面部41と下延部211dとの間、及び、底面部41と接触部211eとの間を水密的に塞ぐ。また、基端部321aは、発泡材部31の後方において、底面部41と接触部211eとの間、及び、外面部43と接触部211eとの間を水密的に塞ぐ。接触部211eは、発泡体であり、押圧されて変形する。基端部321aは、接触部211eの変形に追従して、底面部41と接触部211eとの間、及び、外面部43と接触部211eとの間を水密的に塞ぐ。底面部41と接触部211eとの間このように、図5に示したD1-D2線の位置では、発泡材部31及び粘着材部32(基端部321a)によって載置部12(ガイド部材40)とドア支持枠210との間における止水性が確保されている。
図11(a)及び図11(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図11(a)及び図11(b)は、図5に示したE1-E2線の位置における断面図である。
図11(a)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置する前の状態を示している。
図11(b)は、第1壁部21(ドア支持枠210)を載置した後の状態を示している。
図11(a)に表したように、この位置では、載置部12(コーナー部分12c)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられていない。載置部12(コーナー部分12c)の凹部12rの内部には、発泡材部31及び粘着材部32が設けられている。より具体的には、発泡材部31の上方、前方、及び後方に、粘着材部32の本体部320が設けられている。本体部320は、載置部12の底面121、内側面122、及び外側面123に接するように設けられ、発泡材部31の上方、前方、及び後方を覆っている。
図11(b)に表したように、載置部12にドア支持枠210が載置されると、ドア支持枠210の第1縦枠部211の下部に設けられた下延部211d及び接触部211eによって発泡材部31及び本体部320が下方に押圧される。これにより、発泡材部31及び本体部320は、底面121と下延部211dとの間、及び、底面121と接触部211eとの間を水密的に塞ぐ。また、本体部320は、発泡材部31の前方において、内側面122と下延部211dとの間を水密的に塞ぐ。また、本体部320は、発泡材部31の後方において、底面121と接触部211eとの間、及び、外側面123と接触部211eとの間を水密的に塞ぐ。接触部211eは、発泡体であり、押圧されて変形する。本体部320は、接触部211eの変形に追従して、底面121と接触部211eとの間、及び、外側面123と接触部211eとの間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したE1-E2線の位置では、発泡材部31及び粘着材部32(本体部320)によって載置部12とドア支持枠210との間における止水性が確保されている。
図12(a)及び図12(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図12(a)及び図12(b)は、図5に示したF1-F2線の位置における断面図である。
図12(a)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置する前の状態を示している。
図12(b)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置した後の状態を示している。
図12(a)に表したように、この位置では、載置部12(コーナー部分12c)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられていない。載置部12(コーナー部分12c)の凹部12rの内部には、発泡材部31及び粘着材部32が設けられている。より具体的には、発泡材部31の上方、左側方、及び右側方に、粘着材部32の本体部320が設けられている。本体部320は、載置部12の底面121、内側面122、及び外側面123に接するように設けられ、発泡材部31の上方、左側方、及び右側方を覆っている。
図12(b)に表したように、載置部12に壁パネル220が載置されると、壁パネル220の下面部221bによって発泡材部31及び本体部320が下方に押圧される。これにより、発泡材部31及び本体部320は、底面121と下面部221bとの間を水密的に塞ぐ。また、本体部320は、発泡材部31の左側方において、内側面122と壁パネル220の内面部221aとの間を水密的に塞ぐ。また、本体部320は、発泡材部31の右側方において、底面121と下面部221bとの間、及び、外側面123と下面部221bとの間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したF1-F2線の位置では、発泡材部31及び粘着材部32(本体部320)によって載置部12と壁パネル220との間における止水性が確保されている。
図13(a)及び図13(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図13(a)及び図13(b)は、図5に示したG1-G2線の位置における断面図である。
図13(a)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置する前の状態を示している。
図13(b)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置した後の状態を示している。
図13(a)に表したように、この位置では、載置部12(第2部分12b)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられている。そして、ガイド部材40の底面部41の上には、発泡材部31及び粘着材部32が設けられている。より具体的には、発泡材部31の右側方及び上方に、粘着材部32の第2延出部322の基端部322aが設けられている。基端部322aは、ガイド部材40の底面部41及び外面部43に接するとともに、発泡材部31の上方を覆うように設けられている。また、この例では、基端部322aは、ガイド部材40の内面部42に接するように設けられている。
図13(b)に表したように、載置部12に壁パネル220が載置されると、壁パネル220の下面部221bによって発泡材部31及び基端部322aが下方に押圧される。これにより、発泡材部31及び基端部322aは、底面部41と下面部221bとの間を水密的に塞ぐ。また、基端部322aは、発泡材部31の右側方において、底面部41と下面部221bとの間、及び、外面部43と下面部221bとの間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したG1-G2線の位置では、発泡材部31及び粘着材部32(基端部322a)によって載置部12(ガイド部材40)と壁パネル220との間における止水性が確保されている。
図14(a)及び図14(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図15は、図14(b)の一部を拡大して模式的に表す断面図である。
図14(a)及び図14(b)は、図5に示したH1-H2線の位置における断面図である。
図14(a)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置する前の状態を示している。
図14(b)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置した後の状態を示している。
図14(a)に表したように、この位置では、載置部12(第2部分12b)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられている。そして、ガイド部材40の底面部41の上には、発泡材部31及び粘着材部32が設けられている。より具体的には、発泡材部31の右側方に、粘着材部32の第2延出部322の先端部322bが設けられている。先端部322bは、ガイド部材40の底面部41及び外面部43に接するとともに、先端部322bの左側方側の一部が発泡材部31の右側端に重なるように設けられている。
図14(b)に表したように、載置部12に壁パネル220が載置されると、壁パネル220の下面部221bによって発泡材部31及び先端部322bが下方に押圧される。これにより、発泡材部31及び先端部322bは、底面部41と下面部221bとの間を水密的に塞ぐ。また、先端部322bは、発泡材部31の右側方において、底面部41と下面部221bとの間、及び、外面部43と下面部221bとの間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したH1-H2線の位置では、発泡材部31及び粘着材部32(先端部322b)によって載置部12(ガイド部材40)と壁パネル220との間における止水性が確保されている。
また、図15に表したように、載置部12に壁パネル220が載置されると、粘着材部32の先端部322bの左側方側の一部は、発泡材部31の右側端の上で押しつぶされる。これにより、押圧された際に先端部322bと発泡材部31との間に隙間が生じにくくなる。
図16(a)及び図16(b)は、床部材のコーナー部分の周辺を模式的に表す断面図である。
図16(a)及び図16(b)は、図5に示したJ1-J2線の位置における断面図である。
図16(a)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置する前の状態を示している。
図16(b)は、第2壁部22(壁パネル220)を載置した後の状態を示している。
図16(a)に表したように、この位置では、載置部12(第2部分12b)の凹部12rの内部にガイド部材40が設けられている。そして、ガイド部材40の底面部41の上には、発泡材部31が設けられている。一方、この位置では、粘着材部32は、設けられていない。
図16(b)に表したように、載置部12に壁パネル220が載置されると、壁パネル220の下面部221bによって発泡材部31が下方に押圧される。これにより、発泡材部31は、底面部41と下面部221bとの間を水密的に塞ぐ。このように、図5に示したJ1-J2線の位置では、発泡材部31によって載置部12(ガイド部材40)と壁パネル220との間における止水性が確保されている。
図6(b)、図7(b)、図9(b)、図10(b)、図11(b)、図12(b)、図13(b)、図14(b)、及び図16(b)に表したように、この例では、床部11と壁部材20との間の境界部にコーキング材50を設けている。コーキング材50は、例えば、シリコーンからなる。コーキング材50は、例えば、床部11から載置部12の凹部12r内に水が浸入するのを抑制する。
コーキング材50は、ドア支持枠210や壁パネル220などの壁部材20を載置部12に載置した後に、現場で塗布される。なお、コーキング材50は、必要に応じて設けられ、省略可能である。言い換えれば、実施形態によれば、シール部材30(発泡材部31及び粘着材部32)によって十分な止水性を確保できるため、コーキング材50を省略することができる。
以下、実施形態に係る水まわり設備用ユニットルーム100の作用効果について、説明する。
床部材のコーナー部分には、壁部材として2つの壁部(例えば、壁パネルやドア支持枠など)が載置される。そのため、壁部材の角の下端では、組み立て誤差などにより2つの壁部の上下方向の位置がずれて段差が生じやすい。壁部材の下端に段差が生じると、床部材と壁部材との間に隙間が生じやすい。また、各壁部の下側の角は、R形状になっていることが多い。そのため、床部材のコーナー部分において2つの壁部を載置すると、2つの壁部の間にも隙間が生じやすい。このように、床部材のコーナー部分の周辺においては、隙間が生じやすく、止水性を確保するのが難しいという問題がある。
これに対し、実施形態によれば、弾性を有し第1壁部21及び第2壁部22に対して粘着可能な粘着材部32をコーナー部分12cに設けることで、第1壁部21及び第2壁部22の位置や形状に追従する粘着材部32によってコーナー部分12cと第1壁部21との間の隙間、及び、コーナー部分12cと第2壁部22との間の隙間を塞ぐことができる。また、粘着材部32によって第1壁部21と第2壁部22との間の隙間を塞ぐことができる。これにより、止水性を確保することが比較的難しい箇所であるコーナー部分12cの周辺において、良好な止水性を確保することができる。
また、ドア支持枠210の第1縦枠部211は、構造上、下端部を面にすることが難しい。そのため、第1縦枠部211の下端部(下延部211d)は、載置部12の上に設けられた発泡材部31に対して線接触することになる。組み立て誤差などにより下延部211dの位置と発泡材部31の位置とがずれると、隙間が生じて水漏れが発生するおそれがある。また、下延部211dの裏面側に接触部211eを設けた場合にも、接触部211e及び発泡材部31はどちらも柔らかいため、十分な止水性を確保することが難しい。このように、第1縦枠部211の下端部と載置部12との間には隙間ができやすい。
これに対し、実施形態によれば、本体部320から第1縦枠部211を越えて延びるように粘着材部32の延出部(第1延出部321)を設けることで、粘着材部32の延出部(第1延出部321)によって、第1縦枠部の下端部と載置部12との間を塞ぐことができる。これにより、止水性を確保することが比較的難しい箇所である第1縦枠部211の下端部と載置部12との間においても、良好な止水性を確保することができる。
また、実施形態によれば、粘着材部32が第1壁部21及び第2壁部22に対して着脱自在に粘着可能であることで、例えば、施工時に一度粘着材部32の上に載置した第1壁部21や第2壁部22を、粘着材部32から剥がして、再び粘着させることができる。これにより、粘着材部32を塗布し直すことなく、容易に第1壁部21や第2壁部22の位置を調整することができる。したがって、施工性を向上させることができる。
また、実施形態によれば、粘着材部32と載置部12(ガイド部材40)との間の粘着強度を、粘着材部32と壁部材20との間の粘着強度よりも大きくすることで、壁部材20を載置部12(ガイド部材40)から取り外した際に、載置部12(ガイド部材40)側に粘着材部32を残すことができる。これにより、取り外した壁部材20を別の場所に仮置き等することが可能となる。したがって、施工性を向上させることができる。
また、実施形態によれば、例えば、工場等で予め床部材10の載置部12にシール部材30を設けた状態で出荷することができる。これにより、施工現場では、シール部材30が設けられた載置部12に壁部材20を載置することで、容易に水まわり設備用ユニットルーム100を組み立てることができる。
また、コーキング材によって止水性を確保しようとすると、良好な止水性が確保できるか否かは現場の施工者の施工技術に委ねられることになる。特に、コーナー部においては、コーキング材を塗布しにくいため、正しくコーキング材を塗布するための施工技術が十分でない場合がある。これに対し、実施形態によれば、工場等で予め床部材10の載置部12にシール部材30を設けた状態で出荷することができるため、工場(メーカー)側でコーナー部の止水性をコントロールすることができる。これにより、現場の施工者の施工技術に大きく左右されずに、より確実にコーナー部の止水性を確保することができる。
以上のように、実施形態によれば、床部材のコーナー部分の周辺において、良好な止水性を確保することができる水まわり設備用ユニットルームを提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水まわり設備用ユニットルームなどが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
5 浴槽、 10 床部材、 11 床部、 12 載置部、 12a 第1部分、 12b 第2部分、 12c コーナー部分、 12r 凹部、 20 壁部材、 21 第1壁部、 22 第2壁部、 30 シール部材、 31 発泡材部、 32 粘着材部、 40 ガイド部材、 41 底面部、 42 内面部、 43 外面部、 50 コーキング材、 100 水まわり設備用ユニットルーム、 110 支持脚、 121 底面、 122 内側面、 123 外側面、 210 ドア支持枠、 211 第1縦枠部、 211a 内側部、 211b 外側部、 211c 基部、 211d 下延部、 211e 接触部、 212 第2縦枠部、 213 下枠部、 214 上枠部、 218 ドア、 220 壁パネル、 221 鋼板、 221a 内面部、 221b 下面部、 221c 側面部、 222 母材、 320 本体部、 321 第1延出部、 321a 基端部、 321b 先端部、 322 第2延出部、 322a 基端部、 322b 先端部、 F 浴室設置面、 L1~L3 長さ

Claims (4)

  1. 床部材と、
    前記床部材の上に載置される壁部材と、
    前記床部材と前記壁部材との間を水密的に塞ぐシール部材と、
    を備え、
    前記床部材は、床部と、前記床部の外縁に沿って設けられ前記壁部材が載置される載置部と、を有し、
    前記載置部は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続するコーナー部分と、を有し、
    前記壁部材は、前記第1部分及び前記コーナー部分の上に載置される第1壁部と、前記第2部分及び前記コーナー部分の上に載置される第2壁部と、を有し、
    前記シール部材は、前記第1部分及び前記第2部分に設けられる発泡材部と、前記コーナー部分に設けられる粘着材部と、を有し、
    前記粘着材部は、弾性を有し、前記第1壁部及び前記第2壁部に対して粘着可能であることを特徴とする水まわり設備用ユニットルーム。
  2. 前記第1壁部は、ドアを支持するドア支持枠であり、
    前記ドア支持枠は、上下方向に延びる縦枠部を有し、
    前記粘着材部は、前記コーナー部分に設けられる本体部と、前記本体部から前記第1部分に沿って延びる延出部と、を有し、
    前記縦枠部は、前記本体部及び前記延出部の上に設けられ、
    前記延出部は、前記本体部から前記縦枠部を越えて延びていることを特徴とする請求項1記載の水まわり設備用ユニットルーム。
  3. 前記粘着材部は、前記第1壁部及び前記第2壁部に対して着脱自在に粘着可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の水まわり設備用ユニットルーム。
  4. 前記粘着材部と前記載置部との間の粘着強度は、前記粘着材部と前記壁部材との間の粘着強度よりも大きいことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の水まわり設備用ユニットルーム。
JP2020163239A 2020-09-29 2020-09-29 水まわり設備用ユニットルーム Pending JP2022055680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020163239A JP2022055680A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 水まわり設備用ユニットルーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020163239A JP2022055680A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 水まわり設備用ユニットルーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022055680A true JP2022055680A (ja) 2022-04-08

Family

ID=80998633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020163239A Pending JP2022055680A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 水まわり設備用ユニットルーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022055680A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020051174A (ja) 浴室床構造
GB2467390A (en) Shower or bath perimeter sealing assembly
JP2022055680A (ja) 水まわり設備用ユニットルーム
JP7043029B2 (ja) 水まわりユニットルームの組み立て方法及び水まわりユニットルーム
JP6099017B2 (ja) 分割床パンの防水構造
JP6981647B2 (ja) 浴室の洗い場床パネル
JP7081810B2 (ja) 浴室の洗い場床パネル
JPH1129967A (ja) 浴室用防水床パン
EP1929911B1 (en) Section bar for shower box, sauna box and the like, door frame comprising said section bar and method for manufacturing said section bar
JP3090247B2 (ja) ユニットバスの配管構造
JP2019035198A (ja) 排水溝の止水構造
JP7336068B2 (ja) 水まわりユニット
JP4542983B2 (ja) サッシ枠
JPH1088632A (ja) 浴室ユニット
JP2001295340A (ja) 防水床パン
JP7357854B2 (ja) 水回り設備用ユニットルーム
JP4561502B2 (ja) 成形品への部品取付け構造
JP2021152259A (ja) 水まわりユニット
JP4213569B2 (ja) ドア枠の取付構造
JP2012211433A (ja) ユニット式ルーム、及び止水部材
JPH11101011A (ja) 浴室ユニット
JPH1061224A (ja) ユニットバス
JP2019052508A (ja) 浴室壁部材の取付構造
JP2003020708A (ja) 二重構造の床パン及び浴室ユニット
JP2021088866A (ja) 水回り設備用ユニットルーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240507