JP2016217511A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、中空壁の壁板に、ネジ留めにより各種器具や器材の保持部材を取り付ける際に、壁板に穿設した取付孔に予め挿入した上でネジを捩じ込んで固定するためのネジ受け部材に関する。前記各種器具としては、手摺りやタオルハンガー、浴室内のシャワーヘッドなどがあり、前記保持部材は、これらの器具を壁面に固定あるいは保持するための部材である。本発明は特に、ユニットバスに用いられる壁材の如く、板厚の薄い硬質な樹脂材等の壁板への適用に適する。
近年では高齢化の進展を背景に住宅内の各所に手摺りを設けることの要請が高まっており、特に浴室内の手摺りは必須の設備となっている。また、シャワーヘッドや鏡などの設備も高齢者の利便性を考慮して低い位置に取り付ける必要性が高まっている。新築住宅等の場合は、保持部材を取り付けるべき位置の壁板の裏側に構造材を配置するよう設計しておくことで壁板が薄くても十分な強度でネジ留めが可能である。ユニットバスの場合は、事前に壁板に保持部材を取付済みの状態で組立設置することも可能である。しかし、住民の高齢化により、既設住宅等への手摺りや各種設備の後付けや増設、取付位置変更のニーズが拡大している。
既設住宅等への後付けの場合、保持部材を取り付けるべき壁体が必要なネジの長さに対して十分な厚みと強度を有している場合や、壁体の裏面に構造材が位置している場合は、保持部材を壁体に直接ネジ留めすることができる。しかし、壁板の厚みが薄く、裏面に構造材も位置していない中空壁の場合は、ネジの先端が壁材を貫通してしまい、十分な強度で保持部材を取り付けることができない。この場合、壁板をいったん取り外して必要な箇所に構造材を追加する工事は多大なコストや時間を要するため、かかるネジ受け部材が一般的に用いられる。
上記のような用途に用いられるネジ受け部材としては、特許文献1に開示された変形可能な締付装置の如く、フランジとパンタグラフ状に拡開可能な屈曲腕を有する部材を可撓性と弾性を有するプラスティック等の合成樹脂素材で一体成型した製品が普及している。図1乃至図4は、従来技術のネジ受け部材1の構成を例示した各面図、図5は、かかるネジ受け部材1を用いて各種器具Xの保持部材BをネジNによって壁板Aに取り付ける際の工程を示す工程図である。
特開平6−10922号公開公報
施工においては、予め壁板Aに穿設した取付孔A1に、図4の如く屈曲腕Mを閉畳して弾体状の形状にしたネジ受け部材1をフランジ18が壁板Aに接するまで挿入した上で、保持部材Bのネジ孔をフランジ18の貫通孔11に合わせて保持した状態でネジNを捩じ込む。捩じ込まれたネジNは貫通孔11に螺入した後、その先端が屈曲腕Mの中央ヒンジ15に設けたヒンジ孔16に貫入し、その前進に伴って屈曲腕Mを徐々にパンタグラフ状に拡開させる。さらにネジNを捩じ込んでいくと、屈曲腕Mの後腕13の押圧面13aが壁板Aの裏面に当接し、ネジNがネジ孔に頭部まで捩じ込み終わった状態では、屈曲腕Mが壁板Aの裏面を強く押圧することにより保持部材Bの壁板Aへの固定が完了する。
ところで、従来技術のネジ受け部材では、拡開した屈曲腕Mが十分に壁板Aの裏面を押圧するまでは、ネジNの回転によりネジ受け部材1自体が回転する所謂「共回り」が発生し、ネジNがネジ受け部材1の貫通孔11に螺入しなくなる。そのため、図示した一般的なネジ受け部材1は、筒体10の外側面にフランジ18に下端を接合する形で共回り防止板17を複数設けており、ネジ受け部材を壁板Aに打ち込んだ際に共回り防止板17が壁板Aに食い込むことで共回りを防止している。
しかし、製品化されて普及している従来技術のネジ受け部材は、主に石膏ボードや木質の合板等から成る壁板用である。壁板Aがたとえば石膏ボードやべニヤ板等の柔らかい合板であれば、共回り防止板17は取付孔A1に貫入する際に容易に壁板Aに食い込んで機能するが、壁板Aに亀裂を生じさせたりするおそれがある。一方、壁板Aが硬い材質から成る場合は、合成樹脂材料で一体成型された共回り防止板17は取付孔A1に打ち込まれた際に変形してしまい、十分な共回り防止機能を発揮できないおそれがある。また、変形せずに壁板Aに食い込んだ場合には、やはり壁板Aに亀裂を生じさせるおそれがある。
特に、ユニットバスの壁板は硬質の合成樹脂板から成り、水漏れの原因となる亀裂等が特に忌避されるため、従来技術のネジ受け部材は不適当である。そのため、施工現場では既設ユニットバス天井の小さな作業孔を通じて構造材を壁板裏の空間へ無理やり挿入したり、作業空間が狭すぎてそれも困難な場合は、いったん壁板を接合部から取り外して保持部材をネジ留めする等の対応が行われている。いずれにせよ手間とコストが掛かり、やむなく浴室への手摺りの後付けやシャワーヘッドの位置変更を諦めざるを得ない場合もあった。
本発明は、かかる従来技術のネジ受け部材の問題点を解決し、比較的薄い硬質の壁板から成る中空壁に適用した場合にも効果的に共回りを防止でき、壁板自体に亀裂を生じさせるおそれのないように改良されたネジ受け部材を提供し、また、かかるネジ受け部材を用いて固定するべき保持部材の新たな構造を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るネジ受け部材は、以下の構成を有するものとした。
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、中空壁の壁板に設けた取付孔にネジ留めにより任意の器材の保持部材を取り付けるためのネジ受け部材であって、前記取付孔に挿入するアンカーと、アンカーの回転を抑止する固定板とから成り、前記アンカーは、軸方向に第一の貫通孔を有する筒体と、前記筒体の一端側に設けた表面に第一の結合面を有するフランジと、前記筒体の他端側に設けた略パンタグラフ状に拡開可能な一対の屈曲腕とを有し、前記固定板は、前記第一の貫通孔と同軸の第二の貫通孔と、前記フランジが嵌合することにより前記第一の結合面と結合する第二の結合面とを設けた凹部を有することを特徴とする。
本発明に係るネジ受け部材のアンカーは、従来技術のネジ受け部材が備える共回り防止板を有さないため、屈曲腕を閉畳して弾体状としたアンカーを壁板に穿設した取付孔に挿入する際に特段の抵抗は生じず、共回り防止板によって壁板の取付孔周辺に亀裂を生じさせるおそれもない。そして、アンカーにネジを捩じ込む際に生じるアンカーの共回りは固定板によって防止する。
具体的には、取付孔に挿入後のアンカーは、壁板表面にフランジを露出させているが、該フランジの表面には第一の結合面を設けている。固定板を、その裏面の凹部をフランジに被せる形で嵌合させると、凹部に設けた第二の結合面が第一の結合面と結合し、同時にフランジの第一の貫通孔と固定板の第二の貫通孔が一致する。作業者は、所望の保持部材に設けたネジ孔を第二の貫通孔と一致させた上で、保持部材を固定板に押付けた状態でネジをネジ孔に捩じ込む。その結果、保持部材は固定板を挟んで壁板表面に固定される。
ネジをネジ孔に捩じ込む際には、ネジの回転によりアンカーが共回りしようとする力が働くが、フランジの第一の結合面が固定板の凹部の第二の結合面が結合してアンカーと固定板が一体化しているため、固定板が動かない限り共回りは起こらず、ネジの前進により屈曲腕が壁板の裏面を十分に押圧することにより保持部材は完全に固定される。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のネジ受け部材であって、第一の結合部は第一の貫通孔を、第二の結合部は第二の貫通孔をそれぞれ中心とする、相互に噛み合い結合可能な放射状の歯型から成ることを特徴とする。
第一第二の両結合面の構成は、フランジに固定板を被せた際に容易に結合するものであれば良く、たとえば、両結合面に互いに嵌合する形の凹凸を設ける構成としても良い。しかし、両結合面を、それぞれが相互に噛み合って結合する放射状の歯型状に構成すれば、フランジと固定板の重なり合いは360度いずれの方向であっても結合可能となる。そのため、作業者は、施工の際に固定板を被せる向きを考慮する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1又は2のいずれかに記載のネジ受け部材であって、前記固定板において、前記凹部を除くその裏面全体にパッキング材を貼付して成ることを特徴とする。
パッキング材としては防水性と防滑性を兼ね備えた素材、たとえばゴムシートが好適である。かかる構成によれば、壁板表面に当接する固定板の裏面全体がゴムシートで覆われて密着するため、施工時にネジを捩じ込んだ際に固定板がアンカーとともに共回りすることが効果的に防がれる。また、施工完了後は、ゴムシートが文字通り壁面と固定板との間のパッキング材となり、取付孔とアンカーとの隙間から壁板の裏面に水が浸入することを防ぐ。そのため、浴室内、特に薄い壁板が使用されたユニットバスにおいて、荷重が掛かる手摺り等を後付けする場合においても高い防水効果が期待できる。
最後に、請求項4に記載した発明は、中空壁の壁板に任意の器材を取り付けるための保持部材と、前記壁板に設けた取付孔にネジ留めにより前記保持部材を固定するためのアンカーとから成る取付部材セットであって、前記アンカーは、軸方向に第一の貫通孔を有する筒体と、前記筒体の一端側に設けた表面に第一の結合面を有するフランジと、前記筒体の他端側に設けた略パンタグラフ状に拡開可能な一対の屈曲腕とを有し、前記保持部材は、前記壁板への取り付け面に、前記第一の貫通孔と同軸の第二の貫通孔と、前記フランジが嵌合することにより前記第一の結合面と結合する第二の結合面とを設けた凹部を有することを特徴とする、取付部材セットである。第一乃至第三の請求項に記載した発明に係るネジ受け部材はアンカーと固定板のセットから成るが、固定板は必ずしも独立した部材でなくても良い。すなわち、壁板に取り付けるべき保持部材自体が固定板の構成を有していれば、壁板に挿入したアンカーに直接保持部材をネジ留めしても共回りを防止することができる。具体的には、保持部材の壁面に当接させる面に予め第二の貫通孔と第二の結合部を備えた凹部を規格化して形成しておくのである。
本発明に係るネジ受け部材を適用すれば、既設住宅の中空壁の任意の箇所に手摺り等の器材の保持部材を容易にネジ留めにて取り付けることが可能となる。壁板が薄く、裏面にネジ留めに適した構造材が存在しない箇所であっても、アンカーの共回りを生じさせずにネジ留めが可能となるため、いったん壁板を取り外したり構造材を追加したりする必要がなくなるほか、壁板の損傷の防止や取付部の防水性を向上させる効果を奏する。特に、既設のユニットバスの壁面への手摺りの後付けや、シャワーヘッドの受け具の増設や設置位置の変更が短時間かつ低コストで可能となり、高齢化社会に適応した既存住宅の改修の促進に有効である。
(第一実施形態)
以下、本発明の実施の形態について図面6乃至12を参照しつつ説明する。図6は本発明の第一実施形態に係るネジ受け部材のアンカー1と固定板2の構成を示す側面図、図7はアンカー1の平面図、図8は同底面図、図9は固定板の底面図、図10は同平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面6乃至12を参照しつつ説明する。図6は本発明の第一実施形態に係るネジ受け部材のアンカー1と固定板2の構成を示す側面図、図7はアンカー1の平面図、図8は同底面図、図9は固定板の底面図、図10は同平面図である。
第一の実施形態に係るネジ受け部材は、アンカー1と固定板2の組み合わせから成る。アンカー1は、図1に示した従来技術のネジ受け部材と比べ、共回り防止板17がないこと、及びフランジ18の下面に放射状の歯型19aを形成した第一の結合面19を設けていることのみが異なり、他の構成は共通する。アンカー1は、略円筒形の筒体10の下端に略円盤形のフランジ18を有し、フランジ18の中心から筒体10の軸線方向に第一の貫通孔11を設けている。筒体10の上端には、その直径両端の対向する位置において上方に向けて一対の後腕13が突出しており、それぞれが腕ヒンジ14を介して前腕12に連接し、一対の前腕12が筒体10の軸線上の中央ヒンジ15で接続させることにより、全体として一体の屈曲腕Mを構成する。なお、筒体10、フランジ18、屈曲腕Mは可撓性と弾性を有するプラスティック等の合成樹脂材料で一体成型可能とする。
アンカー1を壁板に挿入する際には、図4の如く一対の前腕12を中央ヒンジ15にて下方に折り曲げてその上面同士を当接させると後腕13がほぼ垂直に起立するので、アンカー1は全体として弾体状の形となる。ただし、後腕13は前腕12よりもやや長く構成しており、腕ヒンジ14には中央ヒンジ15を拡開された状態へと復帰させる方向に展開力が働くよう肉抜き14aを設けているため、アンカー1の屈曲腕Mが壁板を通過した後は、中央ヒンジ15が上方に移動して屈曲腕Mはやや開いた状態となる。
壁板に挿入後のアンカー1の第一の貫通孔11に捩じ込まれたネジNをさらに回転させて前進させると、その先端が中央ヒンジ15の下面のヒンジ孔16に貫入する。ヒンジ孔16の直径はネジNの直径よりもやや小さく構成してあるため、ネジNの先端はヒンジ孔16を貫通しつつ中央ヒンジ15を上方に押し上げ、これを下方への折り曲げ状態から上方への折り曲げ状態へと逆転させ、屈曲腕M全体を略パンタグラフ状に拡開させる。
一方、固定板2は、従来技術のネジ受け部材には存在しない構成であり、本実施形態では図9及び10に示すように全体として略円盤状としている。図9に示すアンカー1の側面、すなわち壁板に当接する面は、第一の貫通孔11に対応する第二の貫通孔21を中心にフランジ18が面一に嵌合するような直径及び深さの円形の凹部20を設けており、その底面には第一の結合面19に形成した放射状の歯型19aと噛み合い結合する放射状の歯型22aを形成している。また、凹部20を除く固定板2のアンカー側表面23はゴムシートから成るパッキング材25を全面に貼付している。なお、フランジ18が凹部20に完全に嵌合した状態では、フランジ18の厚みは凹部20の深さに完全に収容されるため、パッキング材25の全面が壁板Aの表面に隙間なく密着するように構成する。
図11は、第一実施形態に係るネジ受け部材を適用して保持部材を中空壁に取り付ける施工の工程を段階的に示した断面図である。(1)は、壁板Aに設けた取付孔A1にアンカー1を挿入する工程を示す。(2)は、挿入したアンカー1のフランジ18に固定板2を被せた上で保持部材Bを当接させる工程を示す。(3)は、ネジNを保持部材Bの取付部B1に設けたネジ孔に捩じ込み、屈曲腕Mの中央ヒンジ15に当接させて押すことによりアンカー1の屈曲腕Mを拡開させる工程を示す。この際、フランジ18は固定板2と結合して一体化しているため、ネジNの回転によるアンカー1の共回りが防がれる。(4)は、保持部材Bが壁板Aに固定され、さらに保持部材Bに各種器具Xを取り付ける工程を示す。ネジNを、その頭部が取付部B1に当接するまで捩じ込むと屈曲腕Mがさらに拡開し、後腕13の押圧面13aが壁板Aの裏面を押圧することによってアンカー1が壁板Aに固定され、同時に保持部材Bが壁板Aの表面に固定される。なお、各種器具Xの取付部の構成は任意であり、本実施形態では各種器具Xを保持部材Bを介して壁板Aに取り付けることを想定しているが、各種器具X自体に取付部B1を設けることにより、保持部材Bを介さずに直接取り付けることも可能である。
(第二実施形態)
図12は、請求項4に記載の取付部材セットを適用した第二の実施形態に係るネジ受け部材及び保持部材Cの構成を示す断面図である。本実施形態では、アンカー1は第一実施形態と共通とし、保持部材Cの取付部C1の壁板Aに当接する面に凹部20を設け、それ以外の全面にパッキング材25を貼付している。各種器具X及び保持部材Cの製造メーカーがアンカー1と取付部C1の構成を規格化できれば、独立した部材としての固定板2は不要となり、あらゆる各種器具Xの取付工において廉価に製造可能なアンカー1を適用できるため、現場施工の効率と経済合理性が向上する。
図12は、請求項4に記載の取付部材セットを適用した第二の実施形態に係るネジ受け部材及び保持部材Cの構成を示す断面図である。本実施形態では、アンカー1は第一実施形態と共通とし、保持部材Cの取付部C1の壁板Aに当接する面に凹部20を設け、それ以外の全面にパッキング材25を貼付している。各種器具X及び保持部材Cの製造メーカーがアンカー1と取付部C1の構成を規格化できれば、独立した部材としての固定板2は不要となり、あらゆる各種器具Xの取付工において廉価に製造可能なアンカー1を適用できるため、現場施工の効率と経済合理性が向上する。
以上、本発明に係るネジ受け部材、並びに本発明の構成を適用した保持部材に関する実施の形態について図面を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の技術的思想の範囲内において改良又は変更が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属する。
本発明は、住宅等の施設の中空壁面に各種器具を固定する取付工において利用可能であり、薄い壁板の裏側に適当な支持材が存在しない条件の中空壁面においても、各種器具の保持部材をネジ留めより任意の位置に取り付け可能とするものである。特に、既設のユニットバスの壁面に手摺りやシャワーヘッド等の器具を後付け施工する場合に有効である。
A 壁板
A1 取付孔
B 保持部材
B1 取付部
C 保持部材(第2実施形態)
C1 取付部(第2実施形態)
M 屈曲腕
N ネジ
X 各種器具
1 ネジ受け部材
10 筒体
11 第一の貫通孔
12 前腕
13 後腕
13a 押圧面
14 腕ヒンジ
14a 肉抜き
15 中央ヒンジ
16 ヒンジ孔
17 共回り防止板
18 フランジ
19 第一の結合面
19a 放射状の歯型(フランジ側)
2 固定板
20 凹部
21 第二の貫通孔
22 第二の結合面
22a 放射状の歯型(固定板側)
23 アンカー側表面
24 取付部材側表面
25 パッキング材
A1 取付孔
B 保持部材
B1 取付部
C 保持部材(第2実施形態)
C1 取付部(第2実施形態)
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N ネジ
X 各種器具
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10 筒体
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12 前腕
13 後腕
13a 押圧面
14 腕ヒンジ
14a 肉抜き
15 中央ヒンジ
16 ヒンジ孔
17 共回り防止板
18 フランジ
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21 第二の貫通孔
22 第二の結合面
22a 放射状の歯型(固定板側)
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24 取付部材側表面
25 パッキング材
Claims (4)
- 中空壁の壁板に設けた取付孔にネジ留めにより任意の器材の保持部材を取り付けるためのネジ受け部材であって、前記取付孔に挿入するアンカーと、アンカーの回転を抑止する固定板とから成り、前記アンカーは、軸方向に第一の貫通孔を有する筒体と、前記筒体の一端側に設けた表面に第一の結合面を有するフランジと、前記筒体の他端側に設けた略パンタグラフ状に拡開可能な一対の屈曲腕とを有し、前記固定板は、前記第一の貫通孔と同軸の第二の貫通孔と、前記フランジが嵌合することにより前記第一の結合面と結合する第二の結合面とを設けた凹部を有することを特徴とするネジ受け部材。
- 前記第一の結合部は前記第一の貫通孔を、前記第二の結合部は前記第二の貫通孔をそれぞれ中心とする、相互に噛み合い結合可能な放射状の歯型から成ることを特徴とする、請求項1に記載のネジ受け部材。
- 前記固定板において、前記凹部を除くその裏面全体にパッキング材を貼付して成ることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のネジ受け部材。
- 中空壁の壁板に任意の器材を取り付けるための保持部材と、前記壁板に設けた取付孔にネジ留めにより前記保持部材を固定するためのアンカーとから成る取付部材セットであって、前記アンカーは、軸方向に第一の貫通孔を有する筒体と、前記筒体の一端側に設けた表面に第一の結合面を有するフランジと、前記筒体の他端側に設けた略パンタグラフ状に拡開可能な一対の屈曲腕とを有し、前記保持部材は、前記壁板への取り付け面に、前記第一の貫通孔と同軸の第二の貫通孔と、前記フランジが嵌合することにより前記第一の結合面と結合する第二の結合面とを設けた凹部を有することを特徴とする、取付部材セット。
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