JP7022628B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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    • H01T13/52Sparking plugs characterised by a discharge along a surface

Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
例えば特許文献1に開示されているように、内燃機関用のスパークプラグとして、中心電極に高周波電圧を印加することによって、接地電極と中心電極との間に放電を生じさせるものがある。かかるスパークプラグは、絶縁碍子の表面を這うような沿面火花放電を、中心電極と接地電極との間に生じさせる。
ここで、特許文献1に開示されたスパークプラグは、筒状の接地電極の内側に絶縁碍子が配置されており、絶縁碍子の更に内側に中心電極が配置されている。絶縁碍子は、その先端が接地電極の先端側に突出するように配置されている。そして、中心電極は、その先端が絶縁碍子の先端側に突出するように配置されている。
特開昭61-292875号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグにおいては、絶縁碍子の先端部の角部(すなわち絶縁碍子の先端面と外周面との間の角)が露出している。それゆえ、中心電極と接地電極との間において、絶縁碍子の前記角部の表面を這うような沿面火花放電が形成される。これにより、中心電極と接地電極との間に生じた放電が、絶縁碍子の表面、特に前記角部の表面から剥離しにくい。それゆえ、前記スパークプラグは、中心電極と接地電極との間に生じる放電が、燃焼室内の気流によって大きく引き伸ばされにくく、混合気への着火性を確保し難い。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、混合気への着火性の向上を図ることができる内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の第一の態様は、筒状の接地電極(2)と、
前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
プラグ軸方向における、前記第一部位と前記碍子突出部との間には、軸方向空隙(ac)が形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本発明の第二の態様は、筒状の接地電極(2)と、
前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
プラグ径方向における、前記碍子突出部の前記外周面と前記中心電極の前記第二部位の内周面(412b)との間には、径方向空隙(rc)が形成されており、
前記露出部には、前記露出部の内外を貫通するとともに、一端が前記径方向空隙に向かって開口する通気孔(40)が形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本発明の第三の態様は、筒状の接地電極(2)と、
前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
前記碍子突出部は、全体として、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有し、
前記中心電極における前記碍子突出部の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部(42)を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本発明の第四の態様は、筒状の接地電極(2)と、
前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
前記中心電極の前記露出部は、プラグ軸方向から見たとき、前記接地電極の内側に収まるよう形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本発明の第五の態様は、筒状の接地電極(2)と、
前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)のプラグ周方向の一部を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
前記碍子突出部の少なくともプラグ周方向の前記第二部位が形成された領域は、プラグ軸方向の全体において、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有し、
プラグ軸方向から見たとき、前記中心電極の前記露出部は、前記接地電極の内側に収まるよう形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本発明の第六の態様は、筒状の接地電極(2)と、
前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)のプラグ周方向の一部を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
前記碍子突出部の少なくともプラグ周方向の前記第二部位が形成された領域は、プラグ軸方向の全体において、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有し、
前記中心電極における前記碍子突出部の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部(42)を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
前記第一~第四の態様の内燃機関用のスパークプラグにおいて、中心電極の露出部は、前記第一部位と前記第二部位と、を有する。つまり、碍子突出部の先端部の角部は、中心電極の第一部位及び第二部位に覆われている。それゆえ、放電は、碍子突出部の先端部の角部上に生じることなく、中心電極の第二部位と接地電極との間で形成されることになる。これにより、燃焼室内の混合気の気流或いは電気的な反発作用により、放電を碍子突出部の表面から剥がして、下流側に引き伸ばしやすい。これにより、混合気への着火性の向上を図ることができる。また、碍子突出部の先端部全周を覆う中心電極の露出部と、碍子突出部の全周を覆う接地電極との間の全体が、放電形成可能な領域となる。そのため、碍子突出部の表面の特定の経路で沿面放電が繰り返し形成されることにより、碍子表面が溝状に削られるいわゆるチャネリングが特定の経路において集中して形成されることを防止できる。
前記第五、第六の態様の内燃機関用のスパークプラグにおいて、碍子突出部の先端部の角部の一部は、中心電極の第一部位および第二部位に覆われている。それゆえ、本態様においても、放電が碍子突出部の先端部の角部上に生じることがなく、中心電極の第二部位と接地電極との間で形成される。これにより燃焼室内の混合気の気流或いは電気的な反発作用により、放電を碍子突出部の表面から剥がして、下流側に引き伸ばしやすい。これにより、混合気への着火性の向上を図ることができる。
さらに、第五、第六の態様の内燃機関用のスパークプラグにおいては、碍子突出部の少なくともプラグ周方向の第二部位が形成された領域は、プラグ軸方向の全体において、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する。それゆえ、第二部位から接地電極までの、碍子突出部の表面に沿った経路を長くすることができる。これにより、碍子突出部をプラグ軸方向に伸ばすことなく、沿面放電の距離を確保することができ、着火性を高めることができる。さらに、碍子突出部の先端部のプラグ軸方向に直交する断面の面積が小さくなるため、スパークプラグの放電によって生じた火炎の熱が碍子突出部に奪われることによる冷損を低減することができる。これによっても、混合気への着火性の向上を図ることができる。
以上のごとく、前記各態様によれば、混合気への着火性の向上を図ることができる内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、内燃機関用のスパークプラグの一部を正面図で表し、他の部位を断面図で表した図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部周辺の拡大側面図。 実施形態1における、中心電極及び接地電極を、プラグ軸方向の先端側からみた図。 図3の、V-V線矢視断面図において、中心電極のみを表した図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、初期の放電火花を表した説明図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、放電火花が気流に押されて碍子露出部の表面から離れた様子を示す説明図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、放電火花が気流に押されて大きく引き伸ばされている様子を示す説明図。 比較形態における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、初期の放電火花を表した説明図。 比較形態における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、放電火花が、気流に押された状態を示す説明図。 実施形態2における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態3における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部周辺の拡大側面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、初期の放電火花を表した説明図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、放電火花が気流に押されて碍子露出部の表面から離れた様子を示す説明図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、放電火花が気流に押されて大きく引き伸ばされている様子を示す説明図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部周辺の拡大側面図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、初期の放電火花を表した説明図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、放電火花が気流に押されて碍子露出部の表面から離れた様子を示す説明図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、放電火花が気流に押されて大きく引き伸ばされている様子を示す説明図。 実施形態6における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態6における、スパークプラグの先端部周辺の拡大側面図。 実施形態6における、中心電極及び接地電極を、プラグ軸方向の先端側からみた図。 実施形態7における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態7における、中心電極及び接地電極を、プラグ軸方向の先端側からみた図。 実施形態8における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態8における、スパークプラグの先端部周辺の拡大側面図。 実施形態8における、中心電極、絶縁碍子、及び接地電極を、プラグ軸方向の先端側からみた図。 実施形態8における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図において、初期の放電火花を表した説明図。 実施形態9における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態10における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態11における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態12における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態13における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態13における、スパークプラグの先端部周辺の拡大側面図。 実施形態13における、スパークプラグの先端部周辺の拡大正面図。 実施形態13における、中心電極、絶縁碍子、及び接地電極を、プラグ軸方向の先端側からみた図。 実施形態14における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態14の変形形態を示す、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態15における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態16における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態16における、スパークプラグの先端部周辺の拡大正面図。 実施形態16における、中心電極、絶縁碍子、及び接地電極を、プラグ軸方向の先端側からみた図。 実施形態17における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグの実施形態につき、図1~図8を用いて説明する。
本実施形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、筒状の接地電極2と、接地電極2の内側に配された筒状の絶縁碍子3と、絶縁碍子3の内側に保持された中心電極4と、を有する。絶縁碍子3は、接地電極2よりもプラグ軸方向Zの先端側へ突出した碍子突出部31を有する。中心電極4は、碍子突出部31の先端から露出した露出部41を有する。なお、プラグ軸方向Zとは、スパークプラグ1の中心軸が延びる方向を意味する。また、図1において、中心電極4は、一部を断面図、他の一部を正面図で表している。
図1、図2に示すごとく、中心電極4の露出部41は、第一部位411と第二部位412とを有する。第一部位411は、碍子突出部31をプラグ軸方向Zの先端側から覆っている。第二部位412は、第一部位411からプラグ軸方向Zの基端側に延設されると共に碍子突出部31の外周面31bの全周を、プラグ径方向の外周側から覆っている。なお、プラグ径方向とは、スパークプラグ1の径方向を意味するものとする。また、プラグ周方向といったときは、スパークプラグ1の周方向を意味するものとし、プラグ中心軸といったときは、スパークプラグ1の中心軸を意味するものとする。
本実施形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の車両用の内燃機関における着火手段として用いることができる。内燃機関用のスパークプラグ1は、中心電極4に高電圧を印加することによって、接地電極2と中心電極4との間に放電を生じさせるよう構成されている。スパークプラグ1は、プラグ軸方向Zの一端側において図示しない高電圧電源部と接続され、他端側において内燃機関の燃焼室内に配される。高電圧電源部は、例えば、一般的な点火コイル、放電を持続制御可能な点火装置の電源、或いは中心電極4に200kHz~5MHzの高周波電圧を印加することができる高周波電源等とすることができる。
本明細書において、プラグ軸方向Zにおいて、スパークプラグ1が燃焼室に挿入される側を先端側、その反対側を基端側という。
接地電極2は、筒状を呈している。接地電極2は、絶縁碍子3を全周から囲むように形成されている。図4に示すごとく、接地電極2の先端面21は、円環状を呈している。先端面21は、プラグ軸方向Zに直交する。接地電極2の先端面21は、その全体が、プラグ軸方向Zに直交する面上において面一に形成されている。図2に示すごとく、接地電極2の先端面21と内周面との間の角は、直角である。
図1、図2に示すごとく、絶縁碍子3は、プラグ軸方向Zに貫通する貫通孔30を有する。絶縁碍子3は、プラグ軸方向Zに直交する断面形状が円環状を呈している。絶縁碍子3は、その一部を接地電極2の内側に配しつつ、碍子突出部31を接地電極2の先端面21よりも先端側へ突出させている。絶縁碍子3の外周面は、接地電極2の内周面と微小隙間を介してプラグ径方向に対向している。なお、当該微小隙間は、形成されていなくてもよい。つまり、絶縁碍子3の外周面と接地電極2の内周面とは、接していてもよい。
図2、図3に示すごとく、碍子突出部31の外周面31bは、プラグ軸方向Zの先端側へ向かうほどプラグ径方向の内周側へ向かうよう傾斜している。図2に示すごとく、碍子突出部31の外周面31bは、プラグ軸方向Zに平行な断面形状が、先端側へ向かうほどプラグ径方向の内周側へ向かうよう傾斜した直線形状を有する。これに伴い、碍子突出部31における中心電極4及び接地電極2の双方から露出した碍子露出部310の外周面も、プラグ軸方向Zの先端側へ向かうほどプラグ径方向の内周側へ向かうよう傾斜している。そして、碍子露出部310の外周面も、プラグ軸方向Zに平行な断面形状が、先端側へ向かうほどプラグ径方向の内周側へ向かうよう傾斜した直線形状を有する。本実施形態において、碍子露出部310は、碍子突出部31における、プラグ軸方向Zの、接地電極2の先端面21と、中心電極4の第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aとの間の部位である。
図2に示すごとく、碍子突出部31の先端面31aは、プラグ軸方向Zに直交するよう形成されている。碍子突出部31の先端面31aと外周面31bとの間の角は、鈍角に形成されている。碍子突出部31の先端面31aと外周面31bとの間の角は、第二部位412の端面412aよりも、プラグ軸方向Zにおける先端側に位置している。碍子突出部31の先端面31aと外周面31bとの間の角は、碍子露出部310の一部ではない。すなわち、碍子突出部31の先端面31aと外周面31bとの間の角は、中心電極4の第一部位411及び第二部位412に覆われており、中心電極4から露出していない。
絶縁碍子3の貫通孔30における先端部に、中心電極4が挿通保持されている。中心電極4は、全体として略円柱形状を呈している。
中心電極4の露出部41は、全体として、プラグ軸方向Zの基端側に向かって開口するカップ形状を呈している。露出部41は、図4に示すごとく、円盤状に形成された第一部位411と、図2に示すごとく、第一部位411の外縁部から基端側に向かって延設され、全体として円筒状に形成された第二部位412とを有する。図2に示すごとく、第一部位411は、碍子突出部31の先端面31aの全体と、プラグ軸方向Zに対向している。第二部位412は、碍子突出部31の外周面31bの全周を、碍子突出部31の外周側から覆っている。これにより、露出部41は、碍子突出部31の先端部の角全体を覆っている。なお、プラグ径方向において、碍子突出部31の外周面31bと第二部位412の内周面412bとの間には、径方向空隙rcが形成されている。すなわち、第二部位412の内周面412bは、碍子突出部31の外周面31bからプラグ径方向の外周側に離れた位置に形成されている。径方向空隙rcは、プラグ軸方向Zの基端側に向かって開口している。なお、径方向空隙rcは、形成されていなくてもよい。つまり、第二部位412の内周面412bが碍子突出部31の外周面31bに接触していてもよい。
図5に示すごとく、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aは、円環状を呈している。また、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aは、プラグ軸方向Zに直交する。図2に示すごとく、中心電極4の第二部位412と接地電極2との間の空間距離は、全周において一定である。つまり、中心電極4及び接地電極2の双方を通る断面であって、プラグ軸方向Zに平行なあらゆる断面において、中心電極4と接地電極2との間の空間距離は、略一定である。また、第二部位412の端面412aと接地電極2の先端面21とは、直接対向しており、これらの間に絶縁碍子3は介在していない。
図2に示すごとく、碍子突出部31の先端面31aの直径を直径A[mm]、第二部位412の基端側の端面412aの内径を内径B[mm]、端面412aの外径を外径C[mm]、接地電極2と中心電極4との間の最短の空間距離を空間距離D[mm]、と定義する。このとき、直径A、内径B、及び外径Cは、A<B<C、の関係を満たしている。また、直径A及び内径Bは、A+0.25mm≦Bを満たすことが好ましい。また、内径B及び外径Cは、B+1.0mm≦Cを満たすことが好ましい。また、空間距離Dは、3.0mm≦D≦5.0mmを満たすことが好ましい。本実施形態において、直径Aは4.55mmであり、内径Bは5.55mmであり、外径Cは6.5mmであり、空間距離Dは5.0mmである。また、本実施形態において、第二部位412のプラグ軸方向Zの長さは、1.0mmである。
露出部41は、中心電極4における碍子突出部31の内側の部位と別体で形成されていてもよいし、一体的に形成されていてもよい。
図1に示すごとく、接地電極2は、ハウジング11の先端から、先端側に向かって延設されている。ハウジング11は、筒状を呈しており、絶縁碍子3を内側に保持している。ハウジング11の外周面には、内燃機関に螺合するための取付ネジ部111が形成されている。ハウジング11における、取付ネジ部111が設けられた部位の先端部に、接地電極2が接合されている。
絶縁碍子3の貫通孔30における中心電極4の基端側には、導電性を有するガラスシール12を介して抵抗体13が配置されている。抵抗体13は、カーボン又はセラミック粉末等の抵抗材及びガラス粉末を含むレジスタ組成物を加熱封着することにより形成する、或いはカートリッジ型抵抗体を挿入することによって構成することができる。ガラスシール12は、ガラスに銅粉を混入させてなる銅ガラスからなる。また、抵抗体13の基端側には、銅ガラスからなるガラスシール14を介してステム15が配されている。ステム15は、例えば鉄合金からなる。ステム15は、その基端部が絶縁碍子3から突出している。そして、スパークプラグ1は、ステム15の突出部において、高電圧電源部に接続される。
次に、本実施形態の作用効果につき、説明する。
本実施形態の内燃機関用のスパークプラグ1において、中心電極4の露出部41は、第一部位411と第二部位412と、を有する。つまり、碍子突出部31の先端部の角部は、中心電極4の第一部位411及び第二部位412に覆われている。それゆえ、碍子突出部31の先端部の角部上に、放電が生じ、維持、固定されることを防止することができる。これにより、燃焼室内の混合気の気流或いは電気的な反発作用により、放電を碍子突出部の表面から剥がして、下流側に引き伸ばしやすい。これにより、混合気への着火性の向上を図ることができる。さらに、碍子突出部31の先端部の角部に、チャネリングが生じることを防止することができる。また、碍子突出部の先端部全周を覆う中心電極の露出部と、碍子突出部の全周を覆う接地電極との間の全体が、放電形成可能な領域となる。そのため、碍子突出部の表面の特定の経路で沿面放電が繰り返し形成されることにより、碍子表面が溝状に削られるいわゆるチャネリングが特定の経路において集中して形成されることを防止できる。
また、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aは、プラグ軸方向Zに直交する。さらに、接地電極2の先端面21も、プラグ軸方向Zに直交する。それゆえ、スパークプラグ1が取り付けられた内燃機関の燃焼室内の気流によって、中心電極4と接地電極2との間に生じる放電を、碍子露出部310の表面から引き離し、かつ、気流の下流側に大きく引き伸ばしやすい。このことにつき、以後説明する。
図6に示すごとく、本実施形態において、放電は、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aにおける内周端と、接地電極2の先端面21における内周端とを起点として生じる。そして、当該放電により発生する放電火花Sの両起点間の部位は、碍子突出部31の碍子露出部310の外周面を這うように生じる。
そして、図6~図8に示すごとく、放電火花Sの両起点は、スパークプラグ1が取り付けられた内燃機関の燃焼室内において、プラグ軸方向Zに直交する方向に流れる気流Fに押され、第二部位412の端面412a上及び接地電極2の先端面21上を、プラグ径方向の外周側に向かって移動する。すなわち、放電火花Sの中心電極4側の起点S1は、第二部位412の端面412aの内周端部から外周端部に向かって移動し、放電火花Sの接地電極2側の起点S2は、接地電極2の先端面21の内周端部から外周端部に向かって移動する。これにより、放電火花Sの両起点が、プラグ径方向において、碍子露出部310から離れる方向に移動する。
放電火花Sの両起点が、プラグ径方向において、碍子露出部310から離れる方向に移動することに伴い、放電火花Sの両起点間の部位も、図6~図8に示すごとく、碍子露出部310の外周面から外周側に離れる。そして、図8に示すごとく、碍子露出部310の外周面から外周側に離れた放電火花Sの両起点間の部位は、燃焼室内の気流Fにより、当該気流Fの下流側に向かって大きく引き伸ばされる。これにより、本実施形態においては、放電火花Sと混合気との接触面積を稼ぎ、混合気への着火性を確保しやすい。また、混合気の着火点がスパークプラグ1から遠ざかるため、初期に形成される火炎、いわゆる初期火炎の熱が、スパークプラグ1に奪われることによる冷却損失を抑制できる。
次に、図9、図10に示すように、中心電極4が第一部位及び第二部位の双方を有していないスパークプラグ9につき、まずその構造を説明し、次いで放電の様子につき説明する。
スパークプラグ9は、碍子突出部31の先端側に突出する円柱状の中心電極突出部941を有する。中心電極突出部941は円柱状を呈している。プラグ軸方向Zからみたとき、中心電極突出部941は、絶縁碍子3の貫通孔30の内側に収まっている。中心電極突出部941の外周面941bは、プラグ軸方向Zに形成されている。また、絶縁碍子3の碍子突出部31の先端の角部319は、緩やかな曲面状に形成されている。
図9に示すごとく、スパークプラグ9において、放電は、接地電極2の先端面21の内周端と、中心電極4の中心電極突出部941の外周面941bとを起点として生じる。そして、当該放電により発生する放電火花Sの両起点間の部位は、碍子突出部31の表面を這うように生じる。このとき、放電火花Sの両起点間の部位は、少なくとも碍子突出部31の先端の角部319上を這うように生じる。
そして、図9、図10に示すごとく、放電火花Sの接地電極2側の起点S2は、スパークプラグ9が取り付けられた内燃機関の燃焼室内において、プラグ軸方向Zに直交する方向に流れる気流Fに押され、接地電極2の先端面21上を、プラグ径方向の外周側に向かって移動する。
一方、図9、図10に示すごとく、放電火花Sの接地電極2側の起点S2が移動している間、放電火花Sの中心電極4側の起点S1は、初期の位置からほとんど動かない。すなわち、放電火花Sの中心電極4側の起点S1は、碍子突出部31の表面から離れる方向に移動しない。これは、中心電極突出部941の外周面941bがプラグ軸方向Zに形成されているため、放電火花Sの中心電極4側の起点S1が、中心電極突出部941の外周面941b上をプラグ径方向の外周側に移動することができないことに起因する。
そのため、放電火花Sの両起点間の部位は、碍子突出部31の先端の角部319上から離れ難い。これに伴い、放電火花Sは、気流Fに押されても、両起点間の部位が下流側に大きく引き伸ばされにくい。そのため、スパークプラグ9は、燃焼室内の混合気への着火性が本実施形態のスパークプラグ1と比べて悪くなる。
また、スパークプラグ1の中心電極4の第二部位412と接地電極2との間の空間距離は、全周において一定である。それゆえ、中心電極4の第二部位412と、接地電極2との間に生じる放電が、プラグ周方向において偏った位置に集中して生じることを防止することができる。それゆえ、絶縁碍子3において、プラグ周方向において偏った位置にチャネリングが集中して生じることに起因して絶縁碍子3の消耗が促進されることを防止することができる。
また、プラグ径方向における碍子突出部31の外周面31bと中心電極4の第二部位412の内周面412bとの間には、径方向空隙rcが形成されている。それゆえ、燃焼室内の気流が、径方向空隙rc内にも流入する。そして、径方向空隙rcに流入された気流は、中心電極4と接地電極2との間において、プラグ径方向の外側に向かうよう、すなわち、碍子露出部310から遠ざかる側に向かうよう、流出される。それゆえ、放電火花を、碍子露出部310から遠ざけるように引き伸ばしやすい。
以上のごとく、本実施形態によれば、混合気への着火性の向上を図ることができる内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図11に示すごとく、プラグ軸方向Zにおける第一部位411と碍子突出部31との間に軸方向空隙acを形成した実施形態である。すなわち、碍子突出部31の先端面31aは、第一部位411におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面411aから基端側に離れた位置に形成されている。一方、碍子突出部31の先端面31aは、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aよりもプラグ軸方向Zの先端側に位置している。これにより、碍子突出部31の角部は、中心電極4の第一部位411及び第二部位412によって覆われている。軸方向空隙acは、径方向空隙rcと連通している。
なお、本実施形態において、直径Aは4.55mmであり、内径Bは4.85mmであり、外径Cは5.85mmであり、空間距離Dは5.0mmである。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、燃焼室内の気流が、軸方向空隙ac内及び径方向空隙rc内にも流入する。そして、軸方向空隙ac及び径方向空隙rcに流入された気流は、中心電極4と接地電極2との間において、プラグ径方向の外側に向かうよう、すなわち、碍子露出部310から遠ざかる側に向かうよう、流出される。それゆえ、放電火花を、碍子露出部310から遠ざけるように引き伸ばしやすい。
また、絶縁碍子3の線膨張係数と中心電極4の線膨張係数との差に起因して、絶縁碍子3及び中心電極4に生じる熱応力を低減することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図12に示すごとく、実施形態2に対して、第一部位411におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面411aと、第二部位412の内周面412bとの形状を変更した実施形態である。すなわち、本実施形態において、第一部位411の端面411aと第二部位412の内周面412bとは、曲面状に滑らかにつながっている。本実施形態において、第一部位411の端面411aと第二部位412の内周面412bとの間の曲面の曲率半径は、0.5mmである。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においては、軸方向空隙ac及び径方向空隙rcに流入された気流を、中心電極4と接地電極2との間に向かって、滑らかに送り出すことができる。それゆえ、軸方向空隙ac及び径方向空隙rcから流出された気流に乱れが生じにくく、一層放電火花を引き伸ばしやすい。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態は、図13、図14に示すごとく、実施形態1に対して、露出部41の形状を変更した実施形態である。露出部41の外周面41bは、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほどプラグ径方向の外周側に向かうよう傾斜した部位を有する。本実施形態において、露出部41の外周面41bの全体は、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほどプラグ径方向の外周側に向かうよう傾斜している。すなわち、露出部41の外形は、プラグ軸方向Zの基端側に向かうほど縮径している。そして、図13に示すごとく、露出部41の外周面41bと、第二部位412の内周面412bとの間の角は、鋭角である。なお、本実施形態において、プラグ軸方向Zにおける露出部41の外周面41bの長さは、2.0mmである。また、直径A、内径B、外径C、空間距離Dのそれぞれの長さは、実施形態2と同様である。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、スパークプラグ1が取り付けられた内燃機関の燃焼室内の気流によって、中心電極4と接地電極2との間に生じる放電を、碍子露出部310の表面から引き離し、かつ、気流の下流側に大きく引き伸ばしやすい。このことにつき、図15~16を用いて以後説明する。
図15に示すごとく、本実施形態において、放電火花Sの中心電極4側の起点S1は、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端部の角に生じる。そして、図16、図17に示すごとく、放電火花Sの中心電極4側の起点S1は、燃焼室内においてプラグ軸方向Zに直交する方向に流れる気流Fに押され、露出部41の外周面41b上を、プラグ軸方向Zの先端側及びプラグ径方向の外周側に向かって移動する。なお、このとき、放電火花Sの接地電極2側の起点S2は、実施形態1と同様、接地電極2の先端面21をプラグ径方向の外周側に向かって移動する。これにより、放電火花Sの両起点が、プラグ径方向において碍子露出部310から離れる方向に移動するとともに、放電火花Sの両起点間の距離を、プラグ軸方向Zに拡大させるように移動する。
放電火花Sの両起点が、プラグ径方向において碍子露出部310から離れる方向に移動することに伴い、放電火花Sの両起点間の部位も、碍子露出部310の外周面から外周側に離れる。そして、碍子露出部310の外周面から外周側に離れた放電火花Sの両起点間の部位は、燃焼室内の気流Fにより、当該気流Fの下流側に向かって大きく引き伸ばされる。特に、本実施形態においては、放電火花Sの両起点間のプラグ軸方向Zの距離を拡大させるように、放電火花Sの両起点が移動するため、放電火花Sの両起点間の部位は、一層大きく引き伸ばされやすい。これにより、放電火花Sと混合気との接触面積を一層稼ぎやすく、混合気への着火性を一層確保しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本実施形態は、図18、図19に示すごとく、実施形態1に対して、接地電極2の形状を変更した実施形態である。接地電極2の先端面21は、プラグ径方向の外周側に向かうほどプラグ軸方向Zの基端側に向かうよう傾斜した部位を有する。本実施形態において、接地電極2の先端面21の全体は、プラグ径方向の外周側に向かうほどプラグ軸方向Zの基端側に向かうよう傾斜している。接地電極2の先端面21と内周面との間の角は、鋭角である。なお、直径A、内径B、外径C、空間距離Dのそれぞれの長さは、実施形態2と同様である。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、スパークプラグ1が取り付けられた内燃機関の燃焼室内の気流によって、中心電極4と接地電極2との間に生じる放電を、碍子露出部310の表面から引き離し、かつ、気流の下流側に大きく引き伸ばしやすい。このことにつき、図20~図22を用いて以後説明する。
図20に示すごとく、本実施形態において、放電火花Sの接地電極2側の起点S2は、接地電極2の先端面21における内周端の角を起点として生じる。そして、図21、図22に示すごとく、放電火花Sの接地電極2側の起点S2は、燃焼室内においてプラグ軸方向Zに直交する方向に流れる気流Fに押され、接地電極2の先端面21上を、プラグ軸方向Zの基端側及びプラグ径方向の外周側に向かって移動する。なお、このとき、放電火花Sの中心電極4側の起点S1は、実施形態1と同様、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412a上を、プラグ径方向の外周側に向かって移動する。これにより、放電火花Sの両起点が、プラグ径方向において碍子露出部310から離れる方向に移動するとともに、放電火花Sの両起点間の距離をプラグ軸方向Zに拡大されるように移動する。
放電火花Sの両起点が、プラグ径方向において碍子露出部310から離れる方向に移動することに伴い、放電火花Sの両起点間の部位も、碍子露出面の外周面から外周側に離れる。そして、碍子露出部310の外周面から外周側に離れた放電火花Sの両起点間の部位は、燃焼室内の気流により、当該気流の下流側に向かって大きく引き伸ばされる。特に、本実施形態においては、放電火花Sの両起点間のプラグ軸方向Zの距離を拡大させるように、放電火花Sの両起点が移動するため、放電火花Sの両起点間の部位は、一層大きく引き伸ばされやすい。これにより、放電火花Sと混合気との接触面積を一層稼ぎやすく、混合気への着火性を一層確保しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本実施形態は、図23~図25に示すごとく、露出部41に、露出部41の内外を貫通する通気孔40を形成した実施形態である。通気孔40は、一端が径方向空隙rcに向かって開口している。本実施形態において、通気孔40は、中心電極4の第二部位412に形成されている。図23に示すごとく、通気孔40は、第二部位412をプラグ径方向に貫通するよう形成されている。通気孔40の他端は、露出部41の外周面41bの外周側に向かって開口している。
図25に示すごとく、本実施形態において、通気孔40は複数、具体的には4つ形成されている。4つの通気孔40は、プラグ周方向において等間隔に配されている。すなわち、4つの通気孔40は、プラグ周方向の4箇所に、90°の間隔で形成されている。なお、図25においては、プラグ軸方向Zからみたときの通気孔40の外形位置を、破線にて表している。
図23、図24に示すごとく、露出部41の外周面41bは、内周側に向かって凹む形状を有する。具体的には、露出部41の外周面41bは、プラグ軸方向Zにおいて通気孔40から遠ざかるほど、プラグ径方向の外周側に向かうよう凹んでいる。すなわち、露出部41の外周面41bは、通気孔40が形成された部位が、最も小さい径を有する。なお、直径A、内径B、外径C、空間距離Dのそれぞれの長さは、実施形態2と同様である。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、中心電極4と接地電極2との間において、プラグ径方向の外側、すなわち碍子露出部310の表面から離れる側、に向かって気流を生じさせやすい。すなわち、本実施形態において、燃焼室内の気流の一部は、まず、通気孔40を介して、スパークプラグ1の外側から、径方向空隙rcに燃焼室内の気流を流入される。そして、径方向空隙rcに流入した気流は、中心電極4と接地電極2との間において、プラグ径方向の外周側に向かうよう、すなわち、碍子露出部310から遠ざかる側に向かうよう、流出される。それゆえ、放電火花を一層引き伸ばしやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本実施形態は、図26、図27に示すごとく、通気孔40を、中心電極4の第一部位411に形成した実施形態である。図26に示すごとく、通気孔40は、第一部位411をプラグ軸方向Zに貫通するよう形成されている。通気孔40の一端は、碍子突出部31の外周面31bと中心電極4の露出部41の第二部位412の内周面412bとの間の空間に向かって開口している。通気孔40の他端は、第一部位411におけるプラグ軸方向Zの先端側に向かって開口している。
図27に示すごとく、本実施形態においても、通気孔40は複数、具体的には4つ形成されている。4つの通気孔40は、プラグ周方向において等間隔に配されている。すなわち、4つの通気孔40は、プラグ周方向の4箇所に、90°の間隔で形成されている。
図26に示すごとく、露出部41におけるプラグ軸方向Zの先端側の端面41aは、凹凸状に形成されている。露出部41の端面41aは、プラグ径方向において、通気孔40から遠ざかるほど、プラグ軸方向Zの先端側に突出するような凹凸状に形成されている。すなわち、露出部41の端面41aは、通気孔40が形成された部位が、最もプラグ軸方向Zの基端側に位置するよう凹んでいる。
その他は、実施形態6と同様である。
本実施形態においても、実施形態6と同様の作用効果を有する。
(実施形態8)
本実施形態は、図28~図30に示すごとく、実施形態1に対して、碍子突出部31の形状を変更した実施形態である。
図28、図29に示すごとく、碍子突出部31は、プラグ軸方向Zの先端側が、基端側よりも小径となる碍子段部312を有する。また、碍子突出部31は、全体として、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する。これに伴い、碍子露出部310も、全体として、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する。
碍子突出部31は、プラグ軸方向Zの基端側に形成された碍子大径部311と、その先端側に形成された碍子小径部313と、これらを連結する碍子段部312とを有する。碍子小径部313の外径は、碍子大径部311の外径よりも小さい。碍子段部312は、プラグ軸方向Zにおける碍子突出部31のうちの碍子露出部310の中央に形成されている。碍子露出部310の外周面における、碍子小径部313と碍子段部312と碍子大径部311とは、滑らかな曲線状につながっている。すなわち、碍子露出部310の外周面における、碍子小径部313と碍子段部312との境界、碍子段部312と碍子大径部311との境界は、鋭利な角部になっていない。碍子突出部31において、碍子段部312は、プラグ軸方向Zの一か所に形成されている。すなわち、本実施形態における碍子突出部31は、一段の段形状である。碍子段部312は、中心電極4の第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aよりも、基端側に離れた位置にある。
図28に示すごとく、第二部位412は、碍子小径部313の外周面に沿うよう形成されている。また、図30に示すごとく、中心電極4の露出部41は、プラグ軸方向Zから見たとき、接地電極2の内側に収まるよう形成されている。すなわち、中心電極4の露出部41の最大外径は、接地電極2の最小内径よりも小さい。なお、図28の断面図をプラグ軸方向Zから見たときの露出部41の外形位置を一点鎖線にて表している。図28においても、露出部41の外形位置は、接地電極2の内側に収まっていることが分かる。
図30に示すごとく、本実施形態において、中心電極4の露出部41は、プラグ軸方向Zから見たとき、接地電極2に加え、ハウジング(図1の符号11参照)の内側にも収まるよう形成されている。さらに、中心電極4の露出部41は、プラグ軸方向Zから見たとき、碍子段部312の外形よりも内側に収まるよう形成されている。なお、図30において、便宜上、碍子段部312にハッチングを施している。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態において、碍子突出部31は、全体として、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する。それゆえ、第二部位412から接地電極2までの、碍子露出部310の表面に沿った経路を長くすることができる。これにより、碍子露出部310をプラグ軸方向Zに伸ばすことなく、沿面放電の距離を確保することができ、着火性を高めることができる。すなわち、図31に示すごとく、放電は、第二部位412におけるプラグ軸方向Zの基端側の端面412aにおける内周端と、接地電極22の先端面21における内周端とを起点として生じ、当該放電により発生する放電火花Sの両起点間の部位は、碍子突出部31の碍子露出部310の外周面を這うよう段状に生じる。このように、放電が段状に生じることにより、放電が直線状に生じる場合よりも、沿面距離を確保することができる。
さらに、碍子突出部31の先端部のプラグ軸方向Zに直交する断面の面積が小さくなるため、スパークプラグ1の放電によって生じた火炎の熱が碍子突出部31に奪われることによる冷損を低減することができる。これによっても、混合気への着火性の向上を図ることができる。
また、中心電極4の露出部41は、プラグ軸方向Zから見たとき、接地電極2の内側に収まるよう形成されている。それゆえ、スパークプラグ1の生産性を向上させやすい。すなわち、予めハウジング11及び接地電極2以外の構成部品を絶縁碍子3に組み付けた構造体を形成し、その構造体をハウジング11及び接地電極2に対しハウジング11及び接地電極2の基端側から挿通させることにより、容易にスパークプラグ1を製造することができる。逆に、中心電極4の露出部41が接地電極2よりも大径に形成されている場合、中心電極4の露出部41を接地電極2の内側に挿通させることはできないため、まず中心電極4の露出部41が組み付けられていない絶縁碍子3を接地電極2に挿通させ、その後中心電極4の露出部41を絶縁碍子3に対して先端側から組み付ける等する必要があり、製造工程の増加につながる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態9)
本実施形態は、図32に示すごとく、基本構造を実施形態8と同様としつつ、プラグ径方向における、碍子突出部31の外周面31bと第二部位412の内周面412bとの間に、実施形態1で説明した径方向空隙rcを形成した実施形態である。すなわち、第二部位412の内周面412bは、碍子突出部31の外周面31bからプラグ径方向の外周側に離れた位置に形成されている。径方向空隙rcは、プラグ周方向の全周に環状に形成されている。径方向空隙rcは、プラグ軸方向Zの基端側に向かって開口している。
なお、本実施形態において、プラグ径方向における中心電極4の露出部41の外周面41bの位置は、接地電極2の内周面の位置と同等に形成されている。
その他は、実施形態8と同様である。
本実施形態においては、燃焼室内の気流が、径方向空隙rc内にも流入する。そして、径方向空隙rcに流入された気流は、中心電極4と接地電極2との間において、プラグ径方向の外側に向かうよう、すなわち、碍子露出部310から遠ざかる側に向かうよう、流出される。それゆえ、放電火花を、碍子露出部310から遠ざけるように引き伸ばしやすい。
その他、実施形態8と同様の作用効果を有する。
(実施形態10)
本実施形態は、図33に示すごとく、基本構造を実施形態9と同様としつつ、中心電極4の第二部位412に貫通孔20を形成した実施形態である。貫通孔20の構成、形成位置等は、実施形態6で示した貫通孔20と同様である。
その他は、実施形態9と同様である。
本実施形態においては、実施形態6、及び、実施形態9と同様の作用効果を有する。
(実施形態11)
本実施形態は、図34に示すごとく、基本構造を実施形態9と同様としつつ、中心電極4の第一部位411に貫通孔20を形成した実施形態である。貫通孔20の構成、形成位置等は、実施形態7と同様である。
本実施形態においては、実施形態7、及び実施形態9と同様の作用効果を有する。
(実施形態12)
本実施形態は、図35に示すごとく、実施形態8に対し、中心電極4の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、中心電極4における碍子突出部31の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部42を有する。すなわち、電極大径部42は、中心電極4における碍子突出部31の内側の部位における先端部に形成されている。プラグ軸方向Zにおいて、電極大径部42は、碍子段部312よりも先端側に位置している。すなわち、電極大径部42は、碍子突出部31の碍子小径部313の内側に形成されている。電極大径部42の先端側は、露出部41と接続している。
電極大径部42は、プラグ中心軸を中心として回転対称の形状を有する。電極大径部42には、プラグ軸方向Zの基端側から先端側に向かって、電極拡径部421、電極同径部422、及び電極縮径部423が形成されている。電極拡径部421は、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほど拡径する。電極同径部422は、電極拡径部421からプラグ軸方向Zの先端側に延設するようプラグ軸方向Zにまっすぐ形成された円柱状を呈している。電極縮径部423は、電極同径部422からプラグ軸方向Zの先端側に向かうほど縮径する。プラグ軸方向Zの変化に対する径の変化は、電極縮径部423の方が電極拡径部421よりも大きい。
その他は、実施形態8と同様である。
本実施形態においては、碍子突出部31の内側に配された部位に電極大径部42を形成しているため、プレイグニッションの発生を防止しやすい。このことにつき以後説明する。
まず、本実施形態においては、碍子突出部31が、全体として、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有するため、碍子突出部31の先端部の熱容量は小さくなり昇温しやすくなる。これに伴い、碍子突出部31の先端部周辺に位置する中心電極4の先端部も昇温しやすくなる。そこで、本実施形態のように、碍子突出部31の内側に配された部位に電極大径部42を形成し、中心電極4先端部の熱容量を確保することにより、中心電極4先端部が急激に昇温することを防止することができる。
その他、実施形態8と同様の作用効果を有する。
(実施形態13)
本実施形態は、図36~図39に示すごとく、実施形態8に対して、中心電極4の露出部41の形状を変更した実施形態である。
図36、図39に示すごとく、露出部41は、中心電極4における絶縁碍子3の内側の部位から先端側に延設された延設露出部413と、延設露出部413に取り付けられた取付露出部414とを有する。延設露出部413と取付露出部414とは別体である。延設露出部413は、円柱状を呈している。取付露出部414は、プラグ軸方向Zに貫通するとともに延設露出部413と略同径の取付孔410が形成されている。そして、取付露出部414は、取付孔410に延設露出部413を挿入し、延設露出部413に接合されている。
図36に示すごとく、取付露出部414が第一部位411と第二部位412とを有する。第一部位411は、碍子突出部31をプラグ軸方向Zの先端側から覆う。第二部位412は、第一部位411からプラグ軸方向Zの基端側に延設されると共に碍子突出部31の外周面31bのプラグ周方向の一部を、プラグ径方向の外周側から覆う。
図39に示すごとく、第一部位411は、プラグ軸方向Zに直交する横方向Xに長尺な角丸長方形状であり、かつプラグ軸方向Zに厚みを有する板状に形成されている。第一部位411には、前述の取付孔410が形成されている。図36、図37に示すごとく、第一部位411における横方向Xの一方の部分は、碍子突出部31の先端面31aの外周端よりも外周側にはみ出るよう形成されている。
そして、第二部位412は、第一部位411における横方向Xの一方の端部から基端側に延設されている。第二部位412は、横方向Xに厚みを有する板状に形成されている。また、図38に示すごとく、第二部位412は、プラグ軸方向Zに短尺な角丸正方形状を呈している。
第一部位411及び第二部位412は、碍子突出部31の先端部の角のプラグ周方向の一部を覆っている。第二部位412は、碍子小径部313の外周面に沿うよう形成されている。また、本実施形態においても、第二部位412の基端側の端面412aは、碍子段部312から先端側に離れた位置に形成されている。
図39に示すごとく、プラグ軸方向Zから見たとき、スパークプラグ1の先端部を通る混合気の気流は、第二部位412とプラグ中心軸との並び方向(すなわち横方向X)に直交する方向に流れるよう構成されている。ここでいう気流は、エンジン点火時期においてスパークプラグ1の先端部を通す混合気の気流である。内燃機関におけるスパークプラグ1の取付姿勢は、燃焼室内におけるスパークプラグ1の先端部周辺の気流の流れを考慮してハウジング(図1の符号11参照)の取付ネジ部(図1の符号111参照)のネジの切り方等を調整することにより、調整することができる。
その他は、実施形態8と同様である。
本実施形態においては、碍子突出部31の先端部の角部の一部は、中心電極4の第一部位411および第二部位412に覆われている。それゆえ、放電が碍子突出部31の先端部の角部上に生じることがなく、中心電極4の第二部位412と接地電極2との間で形成される。これにより燃焼室内の混合気の気流或いは電気的な反発作用により、放電を碍子突出部31の表面から剥がして、下流側に引き伸ばしやすい。これにより、混合気への着火性の向上を図ることができる。
さらに、碍子突出部31の少なくともプラグ周方向の第二部位412が形成された領域は、プラグ軸方向Zの全体において、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する。それゆえ、第二部位412から接地電極2までの、碍子露出部310の表面に沿った経路を長くすることができる。これにより、碍子露出部310をプラグ軸方向Zに伸ばすことなく、沿面放電の距離を確保することができ、着火性を高めることができる。さらに、碍子突出部31の先端部のプラグ軸方向Zに直交する断面の面積が小さくなるため、スパークプラグ1の放電によって生じた火炎の熱が碍子突出部31に奪われることによる冷損を低減することができる。これによっても、混合気への着火性の向上を図ることができる。
また、プラグ軸方向Zから見たとき、スパークプラグ1の先端部を通る混合気の気流は、第二部位412とプラグ中心軸との並び方向(すなわち横方向X)に直交する向きに流れるよう構成されている。それゆえ、燃焼室内の気流は、直接的に第二部位412と接地電極2との間を通る。これにより、第二部位412と接地電極2との間を通る気流が、乱れることを防止することができ第二部位412と接地電極2との間に生じた放電火花を一層引き伸ばしやすい。
その他、実施形態8と同様の作用効果を有する。
(実施形態14)
本実施形態は、図40に示すごとく、実施形態13に対して、碍子突出部31の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、碍子突出部31は、複数の碍子段部312を有する。具体的には、碍子突出部31は、2つの碍子段部312を有する。2つの碍子段部312は、プラグ軸方向Zにおいて、碍子露出部310を3等分するような位置に配されている。つまり、第二部位412の基端側の端面412aと2つの碍子段部312と接地電極2の先端面21とは、プラグ軸方向Zに等間隔に配されている。
その他は、実施形態13と同様である。
本実施形態においては、碍子突出部31は複数の碍子段部312を有するため、碍子露出部310のプラグ軸方向Zの長さを短くしても、碍子露出部310の表面に沿った第二部位412から接地電極2までの沿面距離を確保できる。それゆえ、着火性に影響を及ぼすことなくスパークプラグ1の小型化を実現できる。
その他、実施形態13と同様の作用効果を有する。
なお、本実施形態においては、碍子突出部31が2つの碍子段部312を有する例を示したがこれに限られず、例えば図41に示すごとく、3つの碍子段部312を形成したり、その他3つ以上の碍子段部を形成したりすることも可能である。
(実施形態15)
本実施形態は、図42に示すごとく、実施形態13に対して、碍子突出部31の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、碍子小径部313の外周面は、プラグ軸方向Zに平行な断面が波形状(凹凸形状)を呈している。本実施形態の碍子小径部313は、ミクロに見ればプラグ軸方向Zにおいて外径が変動しているが、マクロに見ればプラグ軸方向Zにおいて一定の外径を有する。そして、碍子突出部31は、マクロに見た場合において、プラグ軸方向Zの全体が、プラグ軸方向Zの先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する。
その他は、実施形態13と同様である。
本実施形態においては、碍子小径部313の外周面が波形状となっているため、碍子露出部310のプラグ軸方向Zの長さを短くしても、碍子露出部310の表面に沿った第二部位412から接地電極2までの沿面距離を確保できる。それゆえ、着火性に影響を及ぼすことなくスパークプラグ1の小型化を実現できる。
その他、実施形態13と同様の作用効果を有する。
なお、本実施形態においては、碍子小径部313の外周面のみを波形状としたが、これに限られず、碍子大径部311の外周面のみを波形状にしたり、碍子小径部313の外周面と碍子大径部311の外周面との双方を波形状にしたりすることも可能である。
(実施形態16)
本実施形態は、図43~図45に示すごとく、実施形態13に対して、碍子突出部31の形状を変更した実施形態である。
図43、図44に示すごとく、本実施形態において、碍子突出部31の外周面の大部分は、先端側へ向かうほどやや縮径する形状を有する。そして、図43~図45に示すごとく、碍子突出部31の段形状は、プラグ周方向における第二部位412が配された領域にのみ形成されている。当該段形状は、後述の段形成凹部314により形成されている。段形成凹部314は、碍子突出部31の外周面31bにおけるプラグ周方向の第二部位412が配された領域が、内周側に凹むよう形成されている。段形成凹部314は、碍子突出部31におけるプラグ軸方向Zの中央から碍子突出部31の先端面31aにつながるよう形成されている。段形成凹部314のプラグ軸方向Zの基端側端面が、プラグ軸方向Zの先端側を向く碍子段部312となっている。
また、図45に示すごとく、段形成凹部314のプラグ周方向の両端壁315は、プラグ径方向の外周側に向かうほど、互いにプラグ周方向に遠ざかるようテーパ状に形成されている。そして、図43、図44に示すごとく、第二部位412は、プラグ周方向、プラグ径方向のいずれにおいても、段形成凹部314内に収まるよう形成されている。
その他は、実施形態13と同様である。
本実施形態においては、プラグ周方向において、碍子突出部31の段形状は、第二部位412が配された領域にのみ形成されている。このように、沿面距離を確保するために必要な箇所にのみ段形状を形成することにより、絶縁碍子3の体積が過度に小さくなり、熱容量が過度に小さくなることを防止することができる。それゆえ、プレイグニッションの発生を防止しやすい。
その他、実施形態13と同様の作用効果を有する。
(実施形態17)
本実施形態は、実施形態13に対して、中心電極4の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、中心電極4における碍子突出部31の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部42を有する。すなわち、電極大径部42は、中心電極4における碍子突出部31の内側の部位における先端部に形成されている。プラグ軸方向Zにおいて、電極大径部42は、碍子段部312よりも先端側に位置している。すなわち、電極大径部42は、碍子突出部31の碍子小径部313の内側に形成されている。電極大径部42の先端側は、露出部41と接続している。電極大径部42の形状は、実施形態12の電極大径部42と同様である。
その他は、実施形態13と同様である。
本実施形態においては、碍子突出部31の内側に配された部位に電極大径部42を形成しているため、実施形態12と同様、プレイグニッションの発生を防止しやすい。
その他、実施形態13と同様の作用効果を有する。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
例えば、実施形態4と実施形態5とを組み合わせ、中心電極の形状を実施形態4で示したものとし、接地電極の形状を実施形態5で示したものとすることもできる。
また、露出部を、中心電極における碍子突出部の内側の部位と一体的に形成したが、これに限られず、露出部と、中心電極における碍子突出部の内側の部位とを別体とすることも可能である。
また、接地電極をハウジングの先端部に接合する形態を示したが、ハウジングと接地電極とを一体的に形成してもよい。すなわち、ハウジングの一部を接地電極とすることもできる。
また、実施形態6、実施形態7において、中心電極の露出部に、4つの通気孔を形成した形態を示したが、露出部における通気孔の数は、1つでも良いし、2つ以上でも良い。
1 内燃機関用のスパークプラグ
2 接地電極
3 絶縁碍子
31 碍子突出部
31b 碍子突出部の外周面
4 中心電極
41 露出部
411 第一部位
412 第二部位
Z プラグ軸方向

Claims (25)

  1. 筒状の接地電極(2)と、
    前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
    前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
    プラグ軸方向における、前記第一部位と前記碍子突出部との間には、軸方向空隙(ac)が形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. プラグ径方向における、前記碍子突出部の前記外周面と前記中心電極の前記第二部位の内周面(412b)との間には、径方向空隙(rc)が形成されている、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 前記露出部には、前記露出部の内外を貫通するとともに、一端が前記径方向空隙に向かって開口する通気孔(40)が形成されている、請求項2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 前記碍子突出部は、全体として、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 前記中心電極における前記碍子突出部の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部(42)を有する、請求項4に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  6. 前記中心電極の前記露出部は、プラグ軸方向から見たとき、前記接地電極の内側に収まるよう形成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  7. 筒状の接地電極(2)と、
    前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
    前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
    プラグ径方向における、前記碍子突出部の前記外周面と前記中心電極の前記第二部位の内周面(412b)との間には、径方向空隙(rc)が形成されており、
    前記露出部には、前記露出部の内外を貫通するとともに、一端が前記径方向空隙に向かって開口する通気孔(40)が形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)
  8. 前記碍子突出部は、全体として、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する、請求項7に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  9. 前記中心電極における前記碍子突出部の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部(42)を有する、請求項8に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  10. 前記中心電極の前記露出部は、プラグ軸方向から見たとき、前記接地電極の内側に収まるよう形成されている、請求項7~9のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  11. 筒状の接地電極(2)と、
    前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
    前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
    前記碍子突出部は、全体として、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有し、
    前記中心電極における前記碍子突出部の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部(42)を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)
  12. プラグ径方向における、前記碍子突出部の前記外周面と前記中心電極の前記第二部位の内周面(412b)との間には、径方向空隙(rc)が形成されている、請求項11に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  13. 前記中心電極の前記露出部は、プラグ軸方向から見たとき、前記接地電極の内側に収まるよう形成されている、請求項11又は12に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  14. 筒状の接地電極(2)と、
    前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
    前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)の全周を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
    前記中心電極の前記露出部は、プラグ軸方向から見たとき、前記接地電極の内側に収まるよう形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)
  15. プラグ径方向における、前記碍子突出部の前記外周面と前記中心電極の前記第二部位の内周面(412b)との間には、径方向空隙(rc)が形成されている、請求項14に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  16. 前記碍子突出部は、全体として、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有する、請求項14又は15に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  17. 前記第二部位におけるプラグ軸方向の基端側の端面(412a)は、プラグ軸方向に直交する、請求項1~16のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  18. 前記露出部の外周面(41b)は、プラグ軸方向の先端側に向かうほどプラグ径方向の外周側に向かうよう傾斜した部位を有する、請求項1~17のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  19. 前記接地電極の先端面(21)は、プラグ径方向の外周側に向かうほどプラグ軸方向の基端側に向かうよう傾斜した部位を有する、請求項1~18のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  20. 前記中心電極の前記第二部位と前記接地電極との間の空間距離は、全周において一定である、請求項1~19のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  21. 筒状の接地電極(2)と、
    前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
    前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)のプラグ周方向の一部を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
    前記碍子突出部の少なくともプラグ周方向の前記第二部位が形成された領域は、プラグ軸方向の全体において、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有し、
    プラグ軸方向から見たとき、前記中心電極の前記露出部は、前記接地電極の内側に収まるよう形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  22. 前記中心電極における前記碍子突出部の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部(42)を有する、請求項21に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  23. 筒状の接地電極(2)と、
    前記接地電極の内側に配されると共に、前記接地電極の先端よりもプラグ軸方向(Z)の先端側へ突出した碍子突出部(31)を有する筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持されると共に、前記碍子突出部の先端から露出した露出部(41)を有する中心電極(4)と、を備え、
    前記中心電極の前記露出部は、前記碍子突出部をプラグ軸方向の先端側から覆う第一部位(411)と、前記第一部位からプラグ軸方向の基端側に延設されると共に前記碍子突出部の外周面(31b)のプラグ周方向の一部を、プラグ径方向の外周側から覆う第二部位(412)とを有し、
    前記碍子突出部の少なくともプラグ周方向の前記第二部位が形成された領域は、プラグ軸方向の全体において、プラグ軸方向の先端側に向かうほど段階的に外径が小さくなる段形状を有し、
    前記中心電極における前記碍子突出部の内側に配された部位は、プラグ径方向の外周側に突出した電極大径部(42)を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  24. プラグ周方向において、前記碍子突出部の前記段形状は、前記第二部位が配された領域にのみ形成されている、請求項21~23のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  25. プラグ軸方向から見たとき、前記スパークプラグの先端部を通る混合気の気流は、前記第二部位とプラグ中心軸との並び方向に直交する向きに流れるよう構成されている、請求項21~24のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
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