JP7228502B2 - スパークプラグ - Google Patents

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本発明は、スパークプラグに関する。
スパークプラグは、車両用エンジン等の内燃機関における着火手段として用いられる。特許文献1には、絶縁碍子から突出した中心電極をプラグカバーで覆い、プラグカバーの内側に副燃焼室を形成したスパークプラグが開示されている。
特許文献1に記載されたプラグカバーは、副燃焼室をプラグ先端側から覆う接地端部と、接地端部の全周からハウジングに向かって延設された側壁部とを備え、全体としてカップ状を呈している。また、特許文献1に記載されたプラグカバーは、側壁部に複数の貫通孔を有するとともに接地端部に開口部を有する。接地端部の開口部内には、中心電極の先端部が挿入されている。そして、特許文献1に記載のスパークプラグは、中心電極とプラグカバーの開口部の内周面との間を、火花放電を発生させるための放電ギャップとしている。このように放電ギャップを形成することで、主燃焼室側にも放電火花を引き伸ばすことが可能となる。
特開2016-95986号公報
特許文献1に記載のスパークプラグにおいては、放電ギャップの長さを調整しやすくする観点から改善の余地がある。例えば、特許文献1に記載のスパークプラグにおいては、開口部全周と中心電極との最短距離を精密に管理する必要があり、放電ギャップの長さの調整が難しい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、放電ギャップの長さを調整しやすいスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(2)と、
前記絶縁碍子の内側に保持されるとともに、前記絶縁碍子から突出する電極突出部(31)を有する中心電極(3)と、
前記絶縁碍子の外周側に配されたハウジング(4)と、
前記ハウジングの先端部に設けられ、前記電極突出部との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
前記放電ギャップに重なる位置に形成された、内外を連通する特定噴孔(61)を有するとともに、前記電極突出部が配される副燃焼室(10)を覆うよう前記ハウジングの先端部に固定されたプラグカバー(6)と、を備え
前記接地電極と前記プラグカバーとは、互いに嵌合することで互いに位置決め可能に構成されているスパークプラグ(1)にある。
前記態様のスパークプラグにおいては、ハウジングに設けられた接地電極が放電ギャップを形成しているため、放電ギャップの長さを容易に調整することができる。また、プラグカバーは、放電ギャップに重なる位置に形成された特定噴孔を備える。そのため、放電火花を特定噴孔の近くに形成することができ、例えばプラグカバー外部の主燃焼室側に放電火花を引き伸ばすこともできる。
以上のごとく、前記態様によれば、放電ギャップの長さを調整しやすいスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
参考形態1における、スパークプラグの断面図。 参考形態1における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 参考形態1における、スパークプラグをプラグ先端側から見た図。 参考形態1における、プラグカバーをプラグ基端側から見た図。 参考形態1における、膨張行程での放電火花の引き伸ばされ方を示すための、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 参考形態1における、圧縮行程での放電火花の引き伸ばされ方を示すための、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 参考形態2における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 参考形態2における、絶縁碍子及び中心電極を保持したハウジングに対して接地電極の基材を組み付ける様子を示すスパークプラグの分解断面図。 参考形態2における、接地電極をハウジングに固定した後、接地電極を折り曲げて放電ギャップの長さを調整する工程を示すスパークプラグの分解断面図。 参考形態2における、互いに組み付けられた絶縁碍子、中心電極、ハウジング及び接地電極からなる組付体に、プラグカバーを組み付ける様子を示すスパークプラグの分解断面図。 実施形態3における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態3における、プラグカバーをプラグ基端側から見た図。 実施形態3における、互いに組み付けられた絶縁碍子、中心電極、ハウジング及び接地電極からなる組付体に、プラグカバーを組み付ける様子を示すスパークプラグの分解断面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態4における、互いに組み付けられた絶縁碍子、中心電極、ハウジング及び接地電極からなる組付体に、プラグカバーを組み付ける様子を示すスパークプラグの分解断面図。 実施形態4における、互いに組み付けられた絶縁碍子、中心電極、ハウジング及び接地電極からなる組付体に、プラグカバーを組み付ける様子を示すスパークプラグの分解側面図。 実施形態4における、互いに組み付けられた絶縁碍子、中心電極、ハウジング及び接地電極からなる組付体に、プラグカバーを組み付ける様子を示すスパークプラグの分解正面図。 実施形態4における、プラグカバーをプラグ基端側から見た図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部周辺の拡大断面図。 実施形態5における、スパークプラグをプラグ先端側から見た図。 実施形態5における、プラグカバーをプラグ基端側から見た図。 実施形態5における、互いに組み付けられた絶縁碍子、中心電極、ハウジング及び接地電極からなる組付体に、プラグカバーを組み付ける様子を示すスパークプラグの分解断面図。
参考形態1)
スパークプラグの基本構造を示す参考形態につき、図1~図6を用いて説明する。
本形態のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、絶縁碍子2と中心電極3とハウジング4と接地電極5とプラグカバー6とを備える。
絶縁碍子2は、筒状である。中心電極3は、絶縁碍子2の内側に保持されている。図1、図2に示すごとく、中心電極3は、絶縁碍子2から突出する電極突出部31を有する。ハウジング4は、絶縁碍子2の外周側に配されている。接地電極5は、ハウジング4の先端部に設けられている。接地電極5は、電極突出部31との間に放電ギャップGを形成する。プラグカバー6は、特定噴孔61を有する。特定噴孔61は、放電ギャップGに重なる位置に形成されている。特定噴孔61は、プラグカバー6の内外を連通している。プラグカバー6は、電極突出部31が配される副燃焼室10を覆うようハウジング4の先端部に固定されている。
以後、本形態につき詳説する。
本明細書において、スパークプラグ1の中心軸が延びる方向をX方向という。また、X方向におけるスパークプラグ1のプラグカバー6が形成された側(例えば図1、図2の下側)をプラグ先端側、その反対側(例えば図1、図2の上側)をプラグ基端側という。スパークプラグ1の周方向をプラグ周方向といい、スパークプラグ1の径方向をプラグ径方向という。
スパークプラグ1は、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関における着火手段として用いることができる。スパークプラグ1のプラグ基端側は、図示しない点火コイルと接続され、スパークプラグ1のプラグ先端側は、内燃機関の燃焼室内に配される。燃焼室は、図示しない内燃機関のシリンダブロック、ピストン、シリンダヘッドに囲まれた領域であり、燃焼室のうち、プラグカバー6の外部側を主燃焼室、プラグカバー6の内側を副燃焼室10という。スパークプラグ1は、ハウジング4において内燃機関のシリンダヘッドに取り付けられる。
図1に示すごとく、ハウジング4は、金属等を略円筒状に形成してなる。ハウジング4の外周部には、取付ネジ部41が形成されている。取付ネジ部41は、図示しないシリンダヘッドに設けられた雌ネジ穴に螺合される部位である。スパークプラグ1がシリンダヘッドに取り付けられた状態においては、スパークプラグ1における取付ネジ部41のプラグ先端側の部位が燃焼室内に曝される。図1~図3に示すごとく、ハウジング4の取付ネジ部41のプラグ先端側には、先端を向くとともに円環状を呈する環状面42が形成されている。環状面42からプラグ先端側に接地電極5が形成されている。
接地電極5は、全体として略L字状を呈している。図2に示すごとく、接地電極5は、立設部51と延設部52とを有する。立設部51は、X方向に延在するとともにプラグ径方向に厚みを有する。立設部51は、環状面42のうちの内周側の領域から形成されている。延設部52は、立設部51のプラグ先端側の端部からプラグ径方向の内周側に延設されており、X方向に厚みを有する。立設部51と延設部52との間の部位は、立設部51と延設部52とを滑らかにつなぐように湾曲している。本形態において、接地電極5は、ハウジング4と同じ金属で、ハウジング4と一体に形成されている。
図2に示すごとく、延設部52のプラグ径方向の内周側の端面である接地端面53は、中心電極3の電極突出部31とプラグ径方向に対向している。プラグ径方向における接地端面53と電極突出部31との間が、火花放電を生じさせる放電ギャップGとなっている。放電ギャップGは、大きくし過ぎると放電を生じさせるための要求電圧が上がり、短くし過ぎると着火性が低下するため、これらを考慮して所望の長さに設定される。ハウジング4の環状面42及び接地電極5をプラグ先端側から覆うようにプラグカバー6が配されている。
図2~図4に示すごとく、プラグカバー6は、プラグ基端側に開口するカップ状を呈している。プラグカバー6は、ハウジング4の環状面42における外周部に、全周において溶接等により接合されている。これにより、プラグカバー6とハウジング4との間の気密性が確保されている。また、ハウジング4、接地電極5、及びプラグカバー6は、互いに電気的及び熱的に接続されている。図2に示すごとく、プラグカバー6は、接地電極5におけるプラグカバー6側を向いた接地背面54に沿うよう接地電極5に覆いかぶさっている。
図2、図3に示すごとく、プラグカバー6は、プラグカバー6の底部の中央部をX方向に貫通する特定噴孔61を有する。図3に示すごとく、特定噴孔61は、X方向から見た形状が円状であり、図2に示すごとく、X方向に平行に形成されている。図2、図3に示すごとく、特定噴孔61の中心軸は、電極突出部31の中心軸と略一致している。
特定噴孔61の内周面は、接地端面53よりもプラグ径方向の外周側に位置する程度に大きい内径を有する。換言すると、図3に示すごとく、X方向から見たとき、接地電極5の一部は、特定噴孔61の内側に配されている。そして、図2に示すごとく、特定噴孔61の内周面の各部と電極突出部31との間の最短距離のそれぞれは、接地端面53と電極突出部31との間の最短距離よりも長い。これにより、特定噴孔61の内周面と電極突出部31との間に火花放電が形成されることを防止し、接地電極5と中心電極3との間が確実に放電ギャップGとなるようにしている。
図2に示すごとく、特定噴孔61の内部領域は、放電ギャップGとX方向に重なる位置に形成されている。特定噴孔61の内部領域と放電ギャップGとは、後述するように放電火花Sがプラグカバー6の外部に引き伸ばされ得る程度に近接して重なっていればよい。
図2~図4に示すごとく、プラグカバー6は、特定噴孔61以外にも、プラグカバー6をその厚み方向に貫通する複数の噴孔62を有する。複数の噴孔62は、特定噴孔61よりもプラグ径方向の外周側に形成されている。各噴孔62は、プラグ先端側へ向かうにつれてプラグ径方向の外周側に向かうよう傾斜して形成されている。複数の噴孔62は、プラグ周方向に等間隔に形成されている。なお、噴孔62の数、形状、配置箇所等は、要請に応じて適宜決定される。
図1に示すごとく、ハウジング4は、その内周部において絶縁碍子2を保持している。絶縁碍子2は、例えば電気的絶縁性を有する材料を円筒状に形成してなる。絶縁碍子2におけるプラグ先端側の端部は、ハウジング4のプラグ先端側の端部よりもプラグ基端側に収まるよう配されている。絶縁碍子2は、その内周部において中心電極3を保持している。
中心電極3は、例えば金属をX方向に長尺に形成してなる。中心電極3は、絶縁碍子2からプラグ先端側に突出した電極突出部31を備える。電極突出部31は、その長手方向に直交する断面形状が円形であり、X方向に長尺な柱状に形成されている。図2に示すごとく、電極突出部31の先端面311は、特定噴孔61のプラグ基端側の端部の位置と同等の位置に形成されている。そして、電極突出部31の先端面311の外周端縁と接地電極5の接地端面53との間は、火花放電を生じさせる放電ギャップGとなっている。
次に、図5、図6を用いて、本形態のスパークプラグ1において放電ギャップGに形成される放電火花Sが引き伸ばされる様子につき説明する。本形態のスパークプラグ1は、内燃機関の膨張行程(すなわち上死点後;ATDC)又は圧縮行程(すなわち上死点前;BTDC)において放電を生じさせるよう制御されている。膨張行程において放電を生じさせた場合と、内燃機関の圧縮行程において放電を生じさせた場合とで、スパークプラグ1の放電の引き伸ばされ方が異なる。
まず、図5を用いて、膨張行程において火花放電を放電ギャップGに生じさせる場合につき説明する。膨張行程においては、特定噴孔61周辺では副燃焼室10側から主燃焼室側に向かって(本形態においてはプラグ先端側に向かって)流れる気流Fが生じている。放電ギャップGに生じる初期の放電火花Sは、例えば、中心電極3と接地電極5とが最も近くなる電極突出部31の先端面311の周縁と接地端面53のエッジとの間に生じる。図5において、初期の放電火花Sを破線にて表している。
初期の放電火花Sは、特定噴孔61周辺において、前述の気流Fに押され、その両起点間の部位がプラグ先端側に向かって大きく引き伸ばされる。そして、引き伸ばされた放電火花Sは、特定噴孔61からプラグ先端側、すなわち主燃焼室内に形成され、主燃焼室内の混合気に直接着火する。
自動車エンジン等の内燃機関が冷えている状態で稼働させる冷間始動時等においては、膨張行程で火花放電を発生させることで、以下のメリットがある。冷間始動時などは、プラグカバー6、ハウジング4、絶縁碍子2等の副燃焼室10に面する部材が低温となっていることがある。したがって、特に冷間始動時等においては、主燃焼室に向かって放電火花Sを伸長させ、初期火炎とプラグカバー6等との接触面積を抑制する。これにより、初期火炎の熱がプラグカバー6等に奪われる冷損を抑えやすい。その結果、冷間始動時等における着火性を向上させることができる。
次に、図6を用いて、圧縮行程において火花放電を放電ギャップGに生じさせる場合につき説明する。圧縮行程においては、特定噴孔61周辺では主燃焼室側から副燃焼室10側に向かって流れる気流Fが生じている。放電ギャップGに生じる初期の放電火花Sは、膨張行程での場合と同様、例えば、中心電極3と接地電極5とが最も近くなる電極突出部31の先端面311の周縁と接地端面53のエッジとの間に生じる。図6において、初期の放電火花Sを破線にて表している。
初期の放電火花Sは、特定噴孔61周辺において、前述の気流Fに押され、その両起点間の部位がプラグ基端側に向かって大きく引き伸ばされる。副燃焼室10内に大きく引き伸ばされた放電火花Sによって、副燃焼室10内の混合気が着火され、副燃焼室10内に火炎が形成される。副燃焼室10で成長した火炎は、特定噴孔61を含む噴孔62から主燃焼室に火炎ジェットとして噴出される。これにより、内燃機関の燃焼期間を短くすることができる。
例えば、冷間始動時以外のプラグカバー6、ハウジング4、絶縁碍子2等の副燃焼室10に面する部材が冷えていないとき、圧縮行程において火花放電を生じさせる。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
本形態のスパークプラグ1においては、ハウジング4に設けられた接地電極5が放電ギャップGを形成しているため、放電ギャップGの長さを容易に調整することができる。逆に、プラグカバー6の特定噴孔61において中心電極3との間に放電火花Sを生じさせる放電ギャップGを形成する場合、特定噴孔61の内周面の全周の各部と、中心電極3との間の距離を厳密に設計する必要があり、放電ギャップGの長さの調整が難しい。さらに、プラグカバー6は、副燃焼室10内の気密性を確保するために全周において(つまり広い範囲において)ハウジング4に溶接される。そのため、一度プラグカバー6と中心電極3との位置決めをしても、その後のプラグカバー6とハウジング4との溶接作業でプラグカバー6の位置が変動し、放電ギャップGの長さが変動することも考えられる。そこで、本形態のように、接地電極5により予め放電ギャップGを形成してからプラグカバー6をハウジング4に接合することで、プラグカバー6の接合時による放電ギャップGの長さの変動を防止することができる。
また、プラグカバー6は、放電ギャップGに重なる位置に形成された特定噴孔61を備える。そのため、放電火花Sを特定噴孔61の近くに形成することができ、例えばプラグカバー6外部の主燃焼室側に放電火花Sを引き伸ばすこともできる。
以上のごとく、本形態によれば、放電ギャップの長さを調整しやすいスパークプラグを提供することができる。
参考形態2)
本形態は、図7に示すごとく、参考形態1と基本構造を同様としつつ、接地電極5とハウジング4とを別体で構成した形態である。
本形態のスパークプラグ1を製造するに当たっては、図8に示すごとく、絶縁碍子2及び中心電極3を保持したハウジング4に対して、直線状の接地電極5の基材50を組み付け、溶接する。次いで、図9に示すごとく、基材50のプラグ先端側の端部がプラグ径方向の内周側に向かうようL字状に折り曲げ、接地端面53と電極突出部31との間の放電ギャップGの長さを所望の長さに調整する。次いで、図10に示すごとく、プラグカバー6をハウジング4の環状面42に組み付け、プラグカバー6のプラグ基端側の端面とハウジング4の環状面42とを全周において溶接する。以上により、図7に示すようなスパークプラグ1が製造される。
その他は、参考形態1と同様である。
なお、参考形態2以降において用いた符号のうち、既出の形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においても、プラグカバー6をハウジング4に組み付ける前に、接地電極5と中心電極3の電極突出部31との間の放電ギャップGの長さを調整することができ、放電ギャップGの長さの調整を容易にすることができる。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図11~図13に示すごとく、参考形態1と基本構造を同様としつつ、接地電極5とプラグカバー6とを、互いに嵌合することで位置決め可能に構成した形態である。
本形態において、プラグカバー6の内側面64には、接地電極5を挿入するカバー溝部63が形成されている。カバー溝部63は、接地電極5の接地背面54と対向する溝底面631と、溝底面631に直交するよう溝底面631に隣接するとともに、接地電極5の側面に対向する溝側面632とを備える。カバー溝部63は、接地電極5の外形と同等以上の大きさを備え、接地電極5は、カバー溝部63内にぴったり収まるよう構成されている。接地電極5は、カバー溝部63内に挿入されることでカバー溝部63に嵌合している。これにより、接地電極5とカバー溝部63とは、互いにプラグ周方向に係合し、互いにプラグ周方向の位置決めがなされている。
図11に示すごとく、本形態において、接地電極5の接地背面54と反対側の面である接地腹面55は、プラグカバー6の内側面64と略面一になるよう構成されている。なお、これに限られず、接地電極5の一部が、カバー溝部63から副燃焼室10側に突出してもよい。
図13に示すごとく、カバー溝部63の長手方向における両端部は、開放されている。すなわち、カバー溝部63のプラグ基端側の端部633は、プラグ基端側に向かって開口しており、カバー溝部63のプラグ径方向の内周端部634は、内周側(特定噴孔61側)に向かって開口している。
図13に示すごとく、本形態のスパークプラグ1を製造するに当たっては、中心電極3と接地電極5との間の放電ギャップGの長さを調整した後、プラグカバー6のカバー溝部63内に接地電極5を挿入させるようにプラグカバー6をハウジング4に組み付ける。そして、その後、プラグカバー6のプラグ基端側の端面とハウジング4の環状面42との間を全周において溶接する。
その他は、参考形態1と同様である。
本形態において、接地電極5とプラグカバー6とは、互いに嵌合することで互いに位置決め可能に構成されている。それゆえ、接地電極5とプラグカバー6とのプラグ周方向の位置決めを確実に行いやすい。これにより、接地電極5と中心電極3との間の放電ギャップGと、プラグカバー6の各噴孔62との間のプラグ周方向の位置決めを正確に行うことができる。これにより、プラグカバー6における気流が安定しやすい位置に確実に放電ギャップGを形成することができる。
また、本形態においては、接地電極5とプラグカバー6とが対向する領域を拡大しやすく、接地電極5とプラグカバー6との間の熱伝達性を向上させることができる。それゆえ、接地電極5が過度に高温になることに起因して、プレイグニッションを招いたり接地電極5の電極消耗を招いたりすることを防止することができる。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本形態は、図14~図18に示すごとく、実施形態3に対して、接地電極5とプラグカバー6との嵌合構造を変更した実施形態である。
図16、図17に示すごとく、接地電極5の接地背面54には、接地腹面55と反対側に向かって隆起した接地凸部56が形成されている。図16に示すごとく、接地凸部56は、プラグ周方向における接地背面54の中央位置に形成されており、図16、図17に示すごとく、接地背面54の長手方向における全長にわたって形成されている。そして、図14~図18に示すごとく、プラグカバー6の内側面64は、接地凸部56を収容するカバー溝部63が形成されている。
その他は実施形態3と同様であり、本形態においても、実施形態3と同様の作用効果を有する。
なお、接地電極5とプラグカバー6とは、互いに嵌合していれば、実施形態3、4に示した形状に限られない。例えば、接地背面54の長手方向の一部にのみ接地凸部56を設けることも可能である。この場合は、例えば接地背面54における立設部51の部位のみ、又は、延設部52の部位のみに接地凸部56を設けること等が考えられる。
(実施形態5)
本形態は、図19~図22に示すごとく、実施形態3に対して、接地電極5とプラグカバー6との嵌合構造を変更した実施形態である。
本形態において、図20、図22に示すごとく、プラグカバー6は、接地電極5を挿入するスリット65を有する。図21に示すごとく、スリット65は、プラグカバー6をプラグカバー6の厚み方向に関するよう形成されている。スリット65の一端は、特定噴孔61に連通している。そして、スリット65内に接地電極5が挿入されている。
図19に示すごとく、接地電極5の接地腹面55は、プラグカバー6の内側面64と略面一に形成されており、図19、図20に示すごとく、接地背面54は、プラグカバー6の外側面66と略面一に形成されているが、これに限られない。接地電極5の接地背面54のプラグ周方向の両端縁とプラグカバー6との間は、副燃焼室10内の気密性を確保すべく、溶接等により接合されている。図20においては、接地電極5とプラグカバー6との間の溶接部位を二点鎖線で囲っている。
本形態のスパークプラグ1を製造するに当たっては、図22に示すごとく、中心電極3と接地電極5との間の放電ギャップGの長さを調整した後、プラグカバー6のスリット65内に接地電極5を挿入させるようにプラグカバー6をハウジング4に組み付ける。そして、その後、プラグカバー6のプラグ基端側の端面とハウジング4の環状面42との間を全周において溶接する。さらに、プラグカバー6のプラグ先端側から、接地電極5の接地背面54のプラグ周方向の両端縁とプラグカバー6との間を溶接等により接合する。
その他は、実施形態3と同様である。
本形態においては、接地電極5とスリット65の内壁面とは接合されている。それゆえ、接地電極5とスリット65の内壁面との間の熱伝達性を向上させることができ、接地電極5からプラグカバー6への熱移動を促進させることができる。これにより、接地電極5が過度に高温になることを防止することができる。また、プラグカバー6に接地電極5を挿入する部分をスリット65によって構成することで、プラグカバー6の生産性も向上させやすい。
その他、実施形態3と同様の作用効果を有する。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、接地電極における放電ギャップを構成する部位や、中心電極における放電ギャップを構成する部位に、消耗し難い気金属製のチップ等を設けてもよい。
1 スパークプラグ
2 絶縁碍子
3 中心電極
31 電極突出部
4 ハウジング
5 接地電極
6 プラグカバー
61 特定噴孔
G 放電ギャップ

Claims (2)

  1. 筒状の絶縁碍子(2)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持されるとともに、前記絶縁碍子から突出する電極突出部(31)を有する中心電極(3)と、
    前記絶縁碍子の外周側に配されたハウジング(4)と、
    前記ハウジングの先端部に設けられ、前記電極突出部との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    前記放電ギャップに重なる位置に形成された、内外を連通する特定噴孔(61)を有するとともに、前記電極突出部が配される副燃焼室(10)を覆うよう前記ハウジングの先端部に固定されたプラグカバー(6)と、を備え
    前記接地電極と前記プラグカバーとは、互いに嵌合することで互いに位置決め可能に構成されているスパークプラグ(1)。
  2. 前記プラグカバーは、前記接地電極を挿入するスリット(65)を有し、前記接地電極と前記スリットとは接合されている、請求項1に記載のスパークプラグ。
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