JP7022379B2 - シート収納装置、シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート収納装置、シート給送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート収納装置、シート給送装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、給送されるシートを収納する収納筐体と、給送方向下流側端部が上下動するように回動する底板と、シートの給送方向上流側端部の位置を規制する規制部材を保持し、底板の回動に連動して給送方向に移動する保持部材と、を備えるシート収納装置が知られている。
特許文献1には、この種のシート収納装置として、保持部材(スライド板)の穴部に底板のフック部を掛け止めして保持部材と底板とを連結し、底板の回動に連動して保持部材が給送方向に移動する構成が記載されている。この装置では、フック部は底板の給送方向上流側端部近傍にあり、給送方向下流側端部が上昇するように底板が回動すると、フック部が給送方向の下流側に移動する。そして、フック部と穴部で連結する保持部材も給送方向の下流側に移動する。底板の給送方向下流側端部が上昇することで収納筐体に収納されたシートの給送方向下流側が持ち上がり、保持部材が給送方向下流側に移動することで保持部材が保持する規制部材に押されたシートが給送方向下流側へ移動する。
特許文献1のように、底板の給送方向下流側端部が上昇する底板の回動に連動して保持部材が給送の方向下流側に移動する構成では、給送不良が生じるおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明のシート収納装置は、底板側接触部を有し、回動可能な底板と、シート後端の位置を規制する規制部材と、保持部材側接触部を有し、前記規制部材を保持する保持部材と、前記保持部材が突き当たり、前記保持部材がシート給送方向上流側へ移動することを規制する被突き当て部材と、を備え、前記底板が回動していない状態では、前記底板側接触部と前記保持部材側接触部との間に隙間を有し、前記底板が回動することにより前記底板側接触部と前記保持部材側接触部とが接触し、前記保持部材は前記底板の回動に連動してシート給送方向下流側へ移動し、前記保持部材側接触部と前記底板側接触部とが接触した状態で、シート給送方向下流側端部が下がるように前記底板が回動すると、シート給送方向下流側端部が下がり切る前に、前記保持部材が前記被突き当て部材に規制されることで前記保持部材側接触部の位置が規制され、さらに、シート給送方向下流側端部が下がるように前記底板が回動することで、前記底板側接触部がシート給送方向上流側に移動し、前記隙間が形成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、シートを給送するときに、給送不良が生じることを抑制できる、という優れた効果がある。
給紙トレイの概略側面図。 実施形態に係るプリンタの概略構成図。 給紙トレイの概略上面図。 非延長状態の給紙トレイの上面図。 延長状態の給紙トレイの上面図。 非延長状態の給紙トレイを真横よりも少し上方から見た斜視断面図。 延長状態の給紙トレイを図6と同じ角度及び同じ断面から見た斜視断面図。 図6に示す非延長状態の給紙トレイのスライダー付勢バネ近傍を拡大した斜視断面図。 図7に示す延長状態の給紙トレイのスライダー付勢バネ近傍を拡大した斜視断面図。 延長状態の給紙トレイを搭載した状態のプリンタの概略構成図。 トレイ筐体及びスライダーが共に非延長状態の給紙トレイのエンドフェンス近傍の斜視断面図。 トレイ筐体が延長状態で、スライダーが非延長状態の給紙トレイの後側の斜視説明図。 フェンス保持スライダーを上方から見た説明図。 フェンス保持スライダーを下方から見た説明図。 連結スライダーの説明図。 給紙トレイをセットした状態のプリンタを図2中の右側から見たプリンタの下部の説明図。 プリンタにセットされた状態の給紙トレイの斜視上面図。 給紙トレイを引き出した状態のプリンタの下部の説明図。 トレイガイドの給紙方向下流側の斜視説明図。 給紙トレイの右側の手前側端部を幅方向外側の斜め下方から見た斜視説明図。 給紙トレイの右側の手前側端部を幅方向内側の斜め上方から見た斜視説明図。 連結部の拡大上面図。 連結部の拡大側方断面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態として、電子写真方式で画像を形成する電子写真プリンタについて図面を参照して説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に省略する。
以下の説明で「画像形成装置」とは、紙、OHPシート、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に現像剤やインクを付着させて画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。
本実施形態の「シート」とは、紙、コート紙、OHPシート、ラベル紙、フィルム、布帛等を含む。さらに、「シート」とは、樹脂製シート、表裏面の保護紙、金属製シート、銅箔等の金属箔やメッキ処理等を施した電子回路基板材、特殊フィルム、プラスチックフィルム、プリプレグ、電子回路基板用シート等を含む。
プリプレグは、炭素繊維等に予め樹脂が含浸してあるシート状の材料である。プリプレグの例としては、炭素繊維やガラスクロスのような繊維状補強材に、硬化剤、着色剤などの添加物を混合した熱硬化性樹脂等を含浸させ、加熱または乾燥して半硬化状態にしたシート状の強化プラスチック成形材料が含まれる。
そして、「シート」には、現像剤やインクを付着させることができる媒体である被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものも含む。さらに「シート」には、可撓性のものに限らず硬い板状のものや比較的厚みのあるものも含まれる。
以下の実施形態では、各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
本実施形態では画像形成装置の一例として、電子写真プリンタについて説明するが、本発明を適用可能な画像形成装置はこれに限るものではない。すなわち、画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置の何れか一つ、またはこれらの少なくとも二つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。また、当該複合機に画像読取装置を加えたものであってもよい。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図2は、実施形態に係るプリンタ100の概略構成図である。
図2に示すプリンタ100は、潜像担持体である感光体6と、感光体6の表面上にトナー像を作像する作像部7と、感光体6の表面上のトナー像を用紙Pに転写する転写装置8と、用紙P上に転写されたトナー像を用紙Pに定着する定着装置9と、を備える。これらによって、シートである用紙Pに画像を形成する画像形成部20を構成する。
また、プリンタ100は、画像形成部20の下方に、用紙Pの紙束を収納するシート収納手段である給紙トレイ1と、給紙トレイ1に収納された用紙Pに搬送力を付与する給送搬送手段である給紙ローラ2とを備える給紙装置200が配置されている。
さらに、画像形成部20の図中の右側には、手差しの用紙Pを載置する手差し給紙トレイ3と、手差し給紙トレイ3に載置された用紙Pに搬送力を付与する手差し給紙ローラ4とを備える。
プリンタ100で画像を形成する場合には、作像部7が具備する露光手段によって感光体6の表面上に潜像を形成し、作像部7が具備する現像装置で感光体6の表面上の潜像を現像し、感光体6の表面上にトナー像を形成する。
給紙トレイ1に収納された用紙Pに画像を形成する場合には、給紙ローラ2によって一枚ずつ搬送される用紙Pが、用紙搬送路21を通過して、レジストローラ対5に突き当たる位置まで搬送される。
手差し給紙トレイ3に載置された用紙Pに画像を形成する場合には、手差し給紙ローラ4によって一枚ずつ搬送される用紙Pが、レジストローラ対5に突き当たる位置まで搬送される。
そして、感光体6の表面上のトナー像が転写装置8との対向部である転写位置に到達するタイミングに合わせるようにレジストローラ対5が回転駆動し、転写位置で感光体6の表面上のトナー像が用紙Pの表面上に転写される。トナー像が転写された用紙Pは、定着装置9での加熱及び加圧によりトナー像が定着され、排紙部10を通過し、排紙ローラ対16によって装置外の排紙トレイ19に排出される。
給紙トレイ1は、プリンタ100本体に対して図2中の水平方向左側に引き出し可能となっている。給紙トレイ1を引き出すことで、給紙トレイ1における用紙Pの収納部が露出し、使用者が用紙Pを収納部内にセットすることができるようになる。
次に、本実施形態の給紙トレイ1について説明する。
図3は、給紙トレイ1の概略上面図である。図3(a)は用紙Pをセットする前の説明図であり、図3(b)は用紙Pをセットした状態の説明図である。
給紙トレイ1は、後壁31、前壁32、側壁33(33a、33b)及び下面部34からなるトレイ筐体30によって用紙Pを収納する収納部を形成する。また、給紙トレイ1は、図3(b)に示すように、二つのサイドフェンス41(41a、41b)と、エンドフェンス51と、前壁32とによって用紙Pをトレイ筐体30内に保持する構成である。
給紙トレイ1は、収納する用紙Pの給紙方向下流側(用紙先端側)の下面を支持し、給紙方向下流側端部が上下動する底板43を有する。さらに、エンドフェンス51を保持し、底板43の上下動に連動して給紙方向(図3中の左右方向)にスライド自在のスライダー60を備える。
二つのサイドフェンス41は、トレイ筐体30に対して幅方向(図3中の上下方向)に移動可能となっている。
サイドフェンス41は、給紙トレイ1内にセットされた用紙Pのサイズに合わせるように幅方向に移動可能となっており、用紙Pのセット後に使用者が用紙Pの幅に合わせて移動させることで、用紙Pの束の幅方向両端部を押さえることができる。これにより、トレイ筐体30内における幅方向の用紙Pの位置決めを行うことができる。
エンドフェンス51は、スライダー60に対して給紙方向に移動可能となっており、用紙Pのセット後に使用者が用紙Pの後端にエンドフェンス51が突き当たるように、エンドフェンス51を移動させることで、用紙Pの束の後端部を押さえることができる。用紙Pの後端部がエンドフェンス51に突き当たり、用紙Pの前端部が前壁32の収納部内側の壁面である前端壁面32fに突き当たることにより、トレイ筐体30内における給紙方向の用紙Pの位置決めを行うことができる。
図1は、給紙トレイ1の概略側面図である。図1(a)は、底板43が回動していない状態、すなわち、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態の説明図である。また、図1(b)は、底板43の給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回動し、スライダー60が底板43の回動に連動して給紙方向下流側に移動した状態の説明図である。
図1に示すように、給紙トレイ1は、底板43をトレイ筐体30に対して底板回動軸431を中心に回動自在に保持している。また、底板43の給紙方向下流側端部を、図1中の矢印「G」で示すように、上方に向けて付勢する底板上昇バネ70を備える。
底板43の給紙方向下流側端部は上昇及び下降自在となっており、底板上昇バネ70の付勢力によって給紙方向下流側端部が上昇することで下流側が上になるように傾斜する。給紙トレイ1にセットした用紙Pの枚数が多い場合は、底板上昇バネ70の付勢力に抗して底板43の給紙方向下流側端部が下降して図1(a)に近い状態となり、底板43の傾斜は緩やかとなる。セットした用紙Pの枚数が少なくなると、底板上昇バネ70の付勢力によって底板43の給紙方向下流側端部は上昇して、図1(b)に示すように底板43が傾斜した状態となる。これにより、用紙Pの上面における先端側端部近傍が給紙ローラ2に接触する状態を維持でき、セットした用紙Pの枚数によらず、用紙Pを次工程に送り込むことができる。
底板43の給紙方向上流側の端部近傍にはスライダー60と連結するための連結爪44を備え、スライダー60には連結爪44が入り込む連結孔61が形成されている。また、図1に示すように、連結爪44はその表面に、スライダー60に接触する底板側接触部である爪側接触部44cを有する。また、スライダー60は連結孔61を形成する縁部の表面に、連結爪44と接触する保持部材側接触部であるスライダー側接触部60cを有する。
給紙トレイ1は、トレイ筐体30の下面部34にバネ突き当て部63を備え、バネ突き当て部63に対してスライダー60を給紙方向上流側(図1中の矢印「F」方向)に向けて付勢するスライダー付勢バネ62を備える。
給紙トレイ1を、プリンタ100本体に対して引き出すと、詳細は後述する底板下降機構によって、底板43の給紙方向下流側端部は下降し、詳細は後述する底板固定機構によって図1(a)に示す状態で位置が固定される。
図1(a)に示す状態では、連結孔61の給紙方向下流側の縁のスライダー側接触部60cと、連結爪44の爪側接触部44cとは接触しておらず、下流側隙間w1を形成する。また、連結孔61の給紙方向上流側の縁と連結爪44とも接触しておらず、上流側隙間w2を形成する。
図1に示す状態では、スライダー付勢バネ62によって給紙方向上流側に付勢されたスライダー60の給紙方向上流側端部が、後壁31の収納部内側の壁面である後端壁面31fに突き当たっている。これにより、トレイ筐体30に対して給紙方向にスライド自在なスライダー60のトレイ筐体30に対する位置決めがなされる。
図1に示す状態で、給紙トレイ1内に用紙Pの束を収納して、その用紙Pの束の前部を底板43上に載置するとともに、後端をエンドフェンス51に突き当てることで用紙Pの位置を揃える。
用紙Pを載置した後、給紙トレイ1をプリンタ100本体に挿入すると、底板固定機構による底板43の位置の固定が解除される。固定が解除されると、底板上昇バネ70の付勢力によって、載置した用紙Pの束の最上位の用紙Pの上面が給紙ローラ2に接触する位置まで底板回動軸431を中心に図1(a)中の矢印「A」方向に底板43が回動して用紙Pを押し上げる。
用紙Pの上面が給紙ローラ2に接触した状態で、給紙ローラ2を回転させることで、用紙Pを順次一枚ずつ画像形成部20に給紙する。
図1に示す状態から矢印「A」方向に底板43が回動すると、連結爪44が給紙方向下流側に移動するが、下流側隙間w1があるため、回動し始めは、スライダー60は底板43とは連動せず、トレイ筐体30に対するエンドフェンス51の位置も変化しない。図1に示す状態から矢印「A」方向に底板43が回動し、爪側接触部44cがスライダー側接触部60cと接触して下流側隙間w1がなくなる。そして、底板43がさらに回動すると、給紙方向上流側に移動する連結爪44が、スライダー60を給紙方向の下流側に引き寄せる。このように連結爪44がスライダー60を引き寄せることにより、スライダー付勢バネ62の付勢力に抗してスライダー60が給紙方向の下流側に移動する。
爪側接触部44cがスライダー側接触部60cと接触している状態では、スライダー付勢バネ62によって給紙方向上流側に付勢されたスライダー60におけるスライダー側接触部60cが、連結爪44の爪側接触部44cに突き当たっている。これにより、トレイ筐体30に対して給紙方向にスライド自在なスライダー60のトレイ筐体30に対する位置決めがなされる。
そして、底板43が図1の矢印「A」方向に回動すると、スライダー60は給紙方向下流側に移動し、底板43が図1の矢印「B」方向に回動すると、スライダー60は給紙方向上流側に移動する。このように、連結爪44の爪側接触部44cがスライダー60のスライダー側接触部60cと接触している状態では、底板43の上下動に連動してスライダー60が給紙方向に沿ってスライドする。
図1(b)に示す状態から底板43が矢印「B」方向に回動すると、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態となる前に、スライダー60の給紙方向上流側端部が後端壁面31fに突き当たる。さらに、底板43が矢印「B」方向に回動すると、連結爪44の爪側接触部44cがスライダー側接触部60cから離間して下流側隙間w1を形成する。そして、図1(a)に示すように、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態(底板43が回動していない状態)となる。
底板43が回動してもエンドフェンス51の位置が変化しない構成の場合、回動に伴って底板43の給紙方向上流側端部が給紙方向下流側に移動すると、エンドフェンス51から底板43の給紙方向上流側端部までの距離が離れる。このような構成では、給送方向における底板43の給紙方向下流側端部から上流側端部までの長さとエンドフェンス51から底板43の給紙方向上流側端部までの長さとを足した長さが、底板43の回動に伴い長くなる。一方、給紙方向上流側端部がエンドフェンス51に突き当たる用紙Pの長さは一定である。このため、給紙方向下流側端部が上昇する底板43の回動によって、用紙Pの給紙方向下流側端部(用紙Pの先端)の底板43の給紙方向下流側端部に対する位置が、給紙方向上流側へと移動する。底板43の給紙方向下流側端部に対して用紙Pの先端が給紙方向上流側へと移動すると、用紙Pの上面が給紙ローラ2から離れ、給紙ローラ2を回転しても用紙Pを給紙することができない給紙不良が生じるおそれがある。
これに対して本実施形態の給紙トレイ1のように、回動に伴う底板43の給紙方向上流側端部の給送方向の移動に連動してスライダー60が給送方向に移動する構成では、底板43の給紙方向下流側端部に対する用紙Pの先端の位置の変動を抑制できる。よって、給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回動しても、用紙Pの上面が給紙ローラ2から離れることを防止でき、給紙性能を維持することができる。
しかしながら、底板の回動に連動してスライダーがスライドする従来の給紙トレイでは、底板の給紙方向下流側端部が上昇する途中で、用紙がエンドフェンスとトレイ筐体の前端壁面との間で挟まれて突っ張った状態で撓んでしまうことがあった。底板に押し上げられる用紙において上に凸となるような撓みが生じると、前端壁面に突き当たった用紙の先端が前端壁面に沿って下方に滑り落ち、底板の給紙方向下流側端部と前端壁面との間に用紙が入り込んで給送不良となるおそれがある。また、底板に押し上げられる用紙において下に凸となるような撓みが生じると、撓みによって底板が押し下げられ、想定するように用紙が持ち上がらず、用紙が給送ローラから離れて、給送不良となるおそれがある。
本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、用紙がエンドフェンスと前端壁面との間で挟まった状態となる不具合は、特許文献1のように、下がりきった状態の底板を回動させるとすぐに、スライダーが連動してスライドする構成で生じることを見出した。これは以下の理由によるものと考えられる。
すなわち、底板の給紙方向下流側端部が上昇するように底板を回転させると、底板の給紙方向下流側端部は、真上には上昇せず、底板回動軸を中心とした円弧に沿って上昇する。このとき、本実施形態の給紙トレイや特許文献1に記載の給紙トレイのように、底板が下がりきった状態(底板が回動していない状態)で、底板回動軸が底板よりも上方に位置する構成では、底板の給紙方向下流側端部は、給紙方向下流側に移動しつつ上昇する。このため、給紙方向における底板の給紙方向下流側端部から前端壁面までの距離が狭まり、底板に連動してスライドするスライダーに保持されたエンドフェンスから前端壁面までの距離も狭まる。
用紙を給紙トレイにセットするときには、用紙の給紙方向下流側端部を前端壁面に突き当て、給紙方向上流側端部をエンドフェンスに突き当てるため、エンドフェンスから前端壁面までの距離が狭まると、この距離は用紙の給紙方向の長さよりも短くなる。この結果、エンドフェンスと前端壁面との間で用紙が挟まった状態となってしまうと考えられる。
用紙の収納可能枚数が少ない構成等、底板の給紙方向下流側端部の上下方向の移動範囲が狭い構成では、底板が回転したときのエンドフェンスの給紙方向下流側への移動量も小さい。このため、エンドフェンスから前端壁面までの距離が狭まる量は少なく、用紙がエンドフェンスと前端壁面との間で突っ張った状態となっても、突っ張る力が弱く、用紙の突っ張る力によって、底板の給紙方向下流側端部の上昇を阻害することは生じ難い。底板の給紙方向下流側端部を上昇させることができると、底板に支持された用紙の給紙方向下流側端部を給紙ローラによって給紙できる位置まで持ち上げることが可能となり、給紙を行うことができる。
これに対して、用紙の収納可能枚数が多い構成等、底板の給紙方向下流側端部の上下方向の移動範囲が広い構成では、底板が回転したときのエンドフェンスの給紙方向下流側への移動量も大きくなる。このため、エンドフェンスから前端壁面までの距離が狭まる量が大きくなり、用紙がエンドフェンスと前端壁面との間で突っ張った状態となったときの突っ張る力も強くなる。用紙の突っ張る力が強くて、底板が用紙の給紙方向の下流側を押し上げることが出来なくなると、用紙の給紙方向下流側端部を給紙ローラによって給紙できる位置まで持ち上げることができなくなり、給紙不良が生じるおそれがある。
本実施形態の給紙トレイ1は、図1(a)に示すように、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態では、スライダー60のスライダー側接触部60cと、連結爪44の爪側接触部44cとの間に下流側隙間w1が形成される。すなわち、下流側隙間w1は、爪側接触部44cよりも給紙方向下流側で、スライダー側接触部60cよりも給紙方向上流側の位置に形成される。これにより、給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回動して、連結爪44が給紙方向下流側に移動しても爪側接触部44cがスライダー側接触部60cに接触するまではスライダー60は移動しない。このため、スライダー60に保持されたエンドフェンス51も移動せず、エンドフェンス51から前端壁面32fまでの距離が用紙Pの給紙方向の長さよりも短くなることを防止できる。そして、エンドフェンス51と前端壁面32fとの間で用紙Pが挟まった状態となることを防止できる。
底板43がさらに回動し、連結爪44が下流側隙間w1の分だけ移動すると爪側接触部44cとスライダー側接触部60cとが接触する。その後は、連結爪44の爪側接触部44cがスライダー60のスライダー側接触部60cを給紙方向下流側に押し、スライダー60が底板43の回動に連動して給紙方向下流側に移動する。このため、底板43の給紙方向下流側端部に対する用紙Pの先端の位置の変動を抑制でき、給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回動しても、用紙Pの上面が給紙ローラ2から離れることを防止でき、給紙性能を維持することができる。
下流側隙間w1が狭すぎると、給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回動し始めてから、スライダー60が連動し始めるまでの底板43の回動量が少なくなり、エンドフェンス51と前端壁面32fとの間で用紙Pが挟まることを防止できなくなる。また、下流側隙間w1が広すぎると、給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回動し始めてから、スライダー60が連動し始めるまでの底板43の回動量が多くなる。この結果、底板43の給紙方向下流側端部に対して用紙Pの先端の位置が給紙方向上流側となり、給紙不良が防止できなくなる。
図1(a)に示す底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態での下流側隙間w1は、上述した不具合を防止できる範囲であれば適宜設定することができるが、0.5[mm]~2.0[mm]の範囲であることが望ましい。また、0.5[mm]程度の組み付け誤差が生じることを考慮すると、1.0[mm]~2.0[mm]の範囲であることがより望ましい。本実施形態では、図1(a)に示す下流側隙間w1を1.0[mm]に設定している。
また、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態での上流側隙間w2も、0.5[mm]~2.0[mm]の範囲であることが望まく、1.0[mm]~2.0[mm]の範囲であることがより望ましい。
図1に示すように給紙トレイ1は、トレイ筐体30に対してスライダー60を給紙方向上流側に付勢する付勢手段であるスライダー付勢バネ62を備える。
特許文献1には、シートにおける給送方向上流側端部の位置を規制する規制部材を保持するスライド板を、シートを収納する筐体に対して給送方向下流側に付勢する「引張ばね」を備える構成が記載されている。この構成では、規制部材に対してシート給送方向上流側に向かう力が作用し、この力が「引張ばね」の付勢力よりも大きい場合は、シートを収納する筐体に対する規制部材の位置が変動し、規制部材に端部を規制されたシートの位置も不安定になる。
本実施形態の給紙トレイ1では、スライダー付勢バネ62はスライダー60を給紙方向の上流側に付勢する。そして、スライダー60の給紙方向上流側端部が後端壁面31fに突き当たる状態か、スライダー60のスライダー側接触部60cが連結爪44の爪側接触部44cに突き当たる状態か、の何れかの状態でスライダー60の給紙方向の位置決めがなされる。この構成では、規制部材であるエンドフェンス51に対して給送方向上流側に向かう力が作用しても、スライダー60が、後端壁面31fまたは連結爪44に突き当たっているため、トレイ筐体30に対するエンドフェンス51の位置が変動することを防止できる。よって、エンドフェンス51に端部を規制された用紙Pのトレイ筐体30内における位置も安定する。
給紙トレイ1は、スライダー60が突き当たり、スライダー60が給紙方向上流側に移動することを規制する被突き当て部材である後壁31を備える。そして、スライダー60のスライダー側接触部60cと連結爪44の爪側接触部44cとが接触した状態で、給紙方向下流側端部が下降するように底板43が回動すると、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきる前に、スライダー60が後壁31に突き当たる。これにより、スライダー60の給紙方向上流側への移動が規制され、スライダー側接触部60cは給紙方向上流側には移動できなくなる。その後、さらに、給紙方向下流側端部が下がるように底板43が回動することで、連結爪44が給紙方向上流側に移動し、連結爪44の爪側接触部44cとスライダー側接触部60cとの間に下流側隙間w1が形成される。このような構成により、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態(底板43が回動していない状態)で、下流側隙間w1が形成される構成を実現できる。
本実施形態では、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態となる前に、スライダー60が突き当たる被突き当て部材が後壁31であるが、被突き当て部材を後壁31とは別にスライダー60に突き当たる部材を設ける構成としてもよい。しかし、被突き当て部材が後壁31である構成とすることで、スライダー60が突き当たる部材を別途設ける構成に比べて部品点数の削減、及び、小型化を図ることができる。
給紙トレイ1は、トレイ筐体30に対してスライダー60を給紙方向上流側に付勢するスライダー付勢バネ62と、スライダー60が突き当たり、スライダー60が給紙方向上流側に移動することを規制する被突き当て部材である後壁31とを備える。そして、図1(a)に示すように、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態(底板43が回動していない状態)では、スライダー付勢バネ62に付勢されるスライダー60が後壁31に突き当たる構成である。このような構成では、スライダー60が後壁31に突き当たることで、回動可能な底板43の一部である連結爪44にスライダー60の一部が突き当たる状態よりもスライダー60の位置が安定する。このため、用紙Pをセットするときに、スライダー60に保持されたエンドフェンス51の位置が安定し、エンドフェンス51によって給紙方向上流側端部の位置を規制される用紙Pを給紙トレイ1にセットし易くなる。
本実施形態の給紙トレイ1は、給紙方向(X軸方向)の長さを非延長状態と延長状態との二段階に変更可能となっている。
図4は、非延長状態の給紙トレイ1の上面図であり、図5は延長状態の給紙トレイ1の上面図である。
図5に示すように、給紙トレイ1は、二つのサイドフェンス41(41a、41b)を連動させる機構として、サイドフェンス支持部42(42a、42b)、ラックギヤ45(45a、45b)及びサイドフェンス連動ギヤ46を備える。二つのサイドフェンス41(41a、41b)は、それぞれサイドフェンス支持部42(42a、42b)によってラックギヤ45(45a、45b)に固定されている。
二つのサイドフェンス41のうち、右側サイドフェンス41aは、図5中の矢印「H」で示す範囲でトレイ筐体30に対して移動可能となっており、左側サイドフェンス41bは、図5中の矢印「I」で示す範囲でトレイ筐体30に対して移動可能となっている。右側サイドフェンス41aが備えるサイド固定解除レバー41cを幅方向内側(図5中の下方)に移動させることで、右側サイドフェンス41aがトレイ筐体30に対して幅方向に移動可能となる。右側サイドフェンス41aを幅方向内側(図5中の下方)に移動させると右側ラックギヤ45aが幅方向内側(図5中の下方)に移動し、サイドフェンス連動ギヤ46が図5中の反時計回り方向に回転する。これにより、左側ラックギヤ45bも幅方向内側(図5中の上方)に移動し、左側サイドフェンス41bが右側サイドフェンス41aの移動に連動して幅方向内側(図5中の上方)に移動する。
図4は、左側サイドフェンス41b、サイドフェンス支持部42(42a、42b)、ラックギヤ45(45a、45b)及びサイドフェンス連動ギヤ46を取り外した状態である。
また、エンドフェンス51は、図4及び図5中の矢印「J」で示す範囲でスライダー60に対して移動可能となっている。
図6は、非延長状態の給紙トレイ1を真横(X-Z平面)よりも少し上方から見た斜視断面図であり、図6中の断面は図4中のC-C断面である。
図7は、延長状態の給紙トレイ1を図6と同じ角度及び同じ断面から見た斜視断面図である。
図8は、図6に示す非延長状態の給紙トレイ1のスライダー付勢バネ62近傍を拡大した斜視断面図であり、図9は、図7に示す延長状態の給紙トレイ1のスライダー付勢バネ62近傍を拡大した斜視断面図である。
図4乃至図9は、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態を示している。
給紙トレイ1の用紙Pを収納する収納部を形成するトレイ筐体30は、前側筐体40と後側筐体50とからなる。
給紙トレイ1の後端近傍に設けられた延長レバー56を操作することで、前側筐体40に対して後側筐体50を給紙方向に平行な方向に移動可能となる。延長レバー56を操作して、エンドフェンス51が配置された後側筐体50を前側筐体40から離れる方向(図4~図9中の左方向)に移動させる。これにより、図4、図6及び図8に示す非延長状態よりも給紙方向に長い図5、図7及び図9に示す延長状態に移行することができる。
図4、図6及び図8に示す非延長状態の給紙トレイ1での最大積載サイズは、A4サイズであり、図5、図7及び図9に示す延長状態の給紙トレイ1での最大積載サイズは、リーガルサイズである。
延長レバー56を操作して、前側筐体40に対して後側筐体50を給紙方向上流側(図4、図6及び図8中の左側)に移動させることで、図5、図7及び図9中の矢印「D」で示す長さだけ給紙トレイ1を延長することができる。
図10は、延長状態の給紙トレイ1を搭載した状態のプリンタ100の概略構成図である。
図10に示すように、延長状態の給紙トレイ1を搭載すると、非延長状態の給紙トレイ1を搭載した場合には、平面状だったプリンタ背面(図2及び図10中の左側面)から給紙トレイ1の延長分が出っ張った状態となる。
このとき、上方が開口した箱形状の給紙トレイ1の給紙方向後端側がそのまま出っ張ると、プリンタ背面側に出っ張った部分から給紙トレイ1の中身が見える状態となる。
これに対して、プリンタ100は、給紙トレイ1における給紙方向後側の延長分の範囲の上部を覆う給紙トレイ上面カバー160を備える。
給紙トレイ上面カバー160の給紙方向に平行な方向の長さは、図5、図7及び図9中の矢印「D」で示す給紙トレイ1の延長分の長さよりも長い。これにより、延長状態の給紙トレイ1を搭載することによって出っ張った延長分の範囲(図10中の矢印「D’」で示す範囲)を給紙トレイ上面カバー160で覆い、給紙トレイ1の中身が完全に隠れた状態とすることが可能である。
プリンタ100は、給紙トレイ上面カバー160を給紙方向(図10中の矢印「E」方向)に付勢するカバー付勢バネ161を備える。これにより、非延長状態の給紙トレイ1を搭載したときには、給紙トレイ上面カバー160は給紙トレイ1とともにプリンタ背面の内側に収まり、図2に示すように、プリンタ背面を平面状に保つことができる。また、延長状態の給紙トレイ1を搭載したときには、カバー付勢バネ161の付勢力に抗して、給紙トレイ1に引っ張られ、給紙トレイ1とともにプリンタ背面から出っ張った状態となる。これにより、給紙トレイ1の出っ張った部分を覆うことができ、中身が見えてしまうことを防止できる。
本実施形態の給紙トレイ1が備えるスライダー60は、連結爪44が入り込む連結孔61が形成された連結スライダー90と、エンドフェンス51を保持し、連結スライダー90に対して給紙方向にスライド可能なフェンス保持スライダー80とからなる。そして、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80をスライドさせることで、トレイ筐体30の給送方向の長さに応じて、スライダー60の給紙方向の長さを非延長状態と延長状態との二段階に変更可能となっている。スライダー60の給紙方向の長さを変更することで、連結孔61からエンドフェンス51までの給送方向の距離を変更することができる。これにより、トレイ筐体30を延長状態とした状態でスライダー60も延長状態とすることでリーガルサイズの用紙Pの後端にエンドフェンス51を突き当てることが可能となる。
図11は、トレイ筐体30及びスライダー60が共に非延長状態の給紙トレイ1のエンドフェンス51近傍の斜視断面図である。
図12は、トレイ筐体30が延長状態で、スライダー60が非延長状態の給紙トレイ1の後側の斜視説明図である。
図11に示す給紙トレイ1は、図4、図6及び図8に示す非延長状態の給紙トレイ1と同じ状態である。また、図12に示す状態からスライダー60を延長状態とすることで図5、図7及び図9に示す延長状態の給紙トレイ1の状態となる。
図13は、フェンス保持スライダー80を上方から見た説明図であり、図13(a)はフェンス保持スライダー80の上面図、図13(b)はフェンス保持スライダー80の上方斜視図である。
図14は、フェンス保持スライダー80を下方から見た説明図である。図14(a)はフェンス保持スライダー80の下面図、図14(b)はフェンス保持スライダー80の下方斜視図、図14(c)は、図14(b)とは異なる角度から見たフェンス保持スライダー80の下方斜視図である。
図15は、連結スライダー90の説明図であり、図15(a)は連結スライダー90の上面図、図15(b)は連結スライダー90の上方斜視図である。
図13及び図14に示すように、フェンス保持スライダー80は幅方向(Y軸方向)の両端部に給紙方向(X軸方向)に延在する被ガイド部89を備える。また、図15に示すように、連結スライダー90は外形を形成する略平板状のスライダー基体部92の幅方向の両端部に給紙方向に延在するガイド壁99を備える。さらに、ガイド壁99の上端部における給紙方向の三箇所に、スライダー基体部92と空間を挟んで対向するガイド爪部94を備える。
スライダー基体部92とガイド爪部94との間のガイド空間に被ガイド部89が入り込むように、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80を給紙方向上流側(図15中の左側)からスライドさせる。これにより、フェンス保持スライダー80の幅方向両端部の被ガイド部89の幅方向の端面がガイド壁99の幅方向内側の面に突き当たり、連結スライダー90に対するフェンス保持スライダー80の幅方向(Y軸方向)の位置決めがなされる。また、被ガイド部89がスライダー基体部92とガイド爪部94とに挟まれることにより、連結スライダー90に対するフェンス保持スライダー80の上下方向(Z軸方向)の位置決めがなされる。
ガイド空間に被ガイド部89が入り込むように係合させることにより、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80が給送方向に沿ってスライド可能となる。
図13及び図14に示すように、フェンス保持スライダー80は給紙方向上流側端部近傍の幅方向の両端部に固定解除ボタン81(81a、81b)を備える。また、固定解除ボタン81(81a、81b)の下端部に非延長状態固定突部85(85a、85b)を備える。
図14に示すように、フェンス保持スライダー80の下面には、延長状態位置決めリブ86(86a、86b)と、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)と、非延長状態位置決め下突部82(82a、82b)とを備える。
一方、図15に示すように、連結スライダー90の下面には、位置決め上突部93(93a、93b)と、延長状態位置決め爪96(96a、96b)とを備える。
また、連結スライダー90の上面側のガイド壁99の給紙方向上流側端部には、非延長状態固定凹部95(95a、95b)が形成されている。
ガイド空間に被ガイド部89を係合させて、連結スライダー90の給紙方向下流側に向けてフェンス保持スライダー80をスライドさせると、延長状態位置決めリブ86(86a、86b)に押されて延長状態位置決め爪96(96a、96b)が下方に撓む。延長状態位置決め爪96(96a、96b)が下方に撓んだ状態で、さらにスライドさせると、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)が位置決め上突部93(93a、93b)に突き当たる。この突き当たった状態では、延長状態位置決めリブ86(86a、86b)が延長状態位置決め爪96(96a、96b)の上方を通過しており、延長状態位置決め爪96(96a、96b)を押し下げる作用がなくなる。これにより、延長状態位置決め爪96(96a、96b)の下方への撓みがなくなり、スライダー基体部92の上面よりも上方に突き出た状態となる。このとき、延長状態位置決め爪96(96a、96b)の給紙方向下流側端部の位置決め爪先端面97(97a、97b)と、延長状態位置決めリブ86(86a、86b)のリブ突き当て面87(87a、87b)とが対向して接触した状態となる。
次に、フェンス保持スライダー80を給紙方向下流側にスライドさせるように使用者等が力を加えることにより、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)が位置決め上突部93(93a、93b)を乗り越えてフェンス保持スライダー80がスライドする。そして、非延長状態位置決め下突部82(82a、82b)が位置決め上突部93(93a、93b)に突き当たる。このとき、フェンス保持スライダー80の非延長状態位置決め下突部82(82a、82b)が非延長状態固定凹部95(95a、95b)に係合する(図11等参照)。この係合によって、連結スライダー90に対するフェンス保持スライダー80の給紙方向の位置決めがなされ、スライダー60が非延長状態となる位置関係で、連結スライダー90に対するフェンス保持スライダー80の位置を固定することができる。
非延長状態のスライダー60を延長状態とするときには、まず二つの固定解除ボタン81(81a、81b)を幅方向内側に移動させるように掴むことで、固定解除ボタン81(81a、81b)が内側に弾性変形する。これにより、固定解除ボタン81(81a、81b)が備える非延長状態固定突部85(85a、85b)が幅方向内側に移動し、非延長状態固定突部85(85a、85b)と非延長状態固定凹部95(95a、95b)との係合が解除される。この係合が解除された状態で、固定解除ボタン81(81a、81b)を掴んだまま、フェンス保持スライダー80を給紙方向上流側にスライドさせるように力を加える。これにより、非延長状態位置決め下突部82(82a、82b)が位置決め上突部93(93a、93b)を乗り越えて、フェンス保持スライダー80がスライドする。
フェンス保持スライダー80をさらにスライドさせると、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)が位置決め上突部93(93a、93b)と接触する位置に到達する。図14に示すように、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)の給紙方向上流側の斜面は、給紙方向下流側の斜面よりも傾斜が緩やかである。また、図15に示すように、位置決め上突部93(93a、93b)の給紙方向下流側の斜面は、給紙方向上流側の斜面よりも傾斜が緩やかである。フェンス保持スライダー80を給紙方向上流側にスライドさせるときは傾斜が緩やかな斜面同士が接触するため、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)が突き当たることなく、位置決め上突部93(93a、93b)を容易に乗り越えることができる。
延長状態位置決め下突部83(83a、83b)が位置決め上突部93(93a、93b)を乗り越えると、延長状態位置決めリブ86(86a、86b)のリブ突き当て面87(87a、87b)が位置決め爪先端面97(97a、97b)に突き当たる。これにより、スライダー60が延長状態となる。延長状態のスライダー60は、リブ突き当て面87(87a、87b)が位置決め爪先端面97(97a、97b)に突き当たることで、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80が給紙方向上流側に移動することを防止する。
また、延長状態では、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)の給紙方向下流側の斜面と、位置決め上突部93(93a、93b)の上流側の斜面とが対向して接触する。図14及び図15に示すように、これらの斜面は傾斜が急であり、傾斜が急な斜面同士が接触することで延長状態位置決め下突部83(83a、83b)が、位置決め上突部93(93a、93b)に突き当たった状態となる。この突き当たりにより、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80が給紙方向下流側に移動することを防止する。
このように、スライダー60が延長状態となる位置関係で、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80が給紙方向上流側及び給紙方向下流側に移動することを防止できるため、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80を固定できる。
本実施形態の給紙トレイ1では、底板連結部材である連結スライダー90に対して規制移動部材であるフェンス保持スライダー80を固定する保持部材固定手段が、非延長状態と延長状態とで異なる。
非延長状態では、非延長状態固定突部85(85a、85b)、非延長状態固定凹部95(95a、95b)、非延長状態位置決め下突部82(82a、82b)及び位置決め上突部93(93a、93b)が保持部材固定手段である。
また、延長状態では、延長状態位置決めリブ86(86a、86b)、延長状態位置決め爪96(96a、96b)、延長状態位置決め下突部83(83a、83b)及び位置決め上突部93(93a、93b)が保持部材固定手段である。
連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80を固定する保持部材固定手段としては上述した構成に限るものではない。延長状態及び非延長状態のそれぞれの状態で連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80を固定でき、一方の状態から他方の状態に移行するときに、操作者の任意で固定状態を解除できる構成であればよい。
図13及び図14に示すように、フェンス保持スライダー80のスライダー上流側壁部88には、後壁31の後端壁面31fに突き当たるスライダー突き当てリブ84が形成されている。
次に、エンドフェンス51をスライダー60に対して給紙方向に沿って移動可能とする構成について説明する。
図11及び図13に示すように、フェンス保持スライダー80には給送方向に平行な方向に延在するレール溝部110を備え、エンドフェンス51の下部に突き出したエンドフェンス係合部がレール溝部110と係合する。この係合により、エンドフェンス51がレール溝部110に沿って給送方向に平行な方向にスライド可能となっており、レール溝部110はエンドフェンス51を所定の方向(X軸方向)に案内するガイド部としての機能を有する。
図11及び図13に示すように、フェンス保持スライダー80には給送方向に平行な方向に延在するラックギヤであるフェンス固定ラックギヤ250を備える。一方、エンドフェンス51にはフェンス固定ラックギヤ250と係合するフェンス固定爪を備えている。フェンス固定爪としては公知の構成を用いることができる。フェンス固定爪はエンドフェンス51に対して上下方向にスライド可能に支持されており、圧縮バネ等の付勢部材によって下方に付勢される。下方に付勢去れたフェンス固定爪の先端がフェンス固定ラックギヤ250と係合することにより、フェンス保持スライダー80に対する任意の位置でエンドフェンス51の給紙方向の位置を固定することができる。
また、エンドフェンス51はフェンス固定解除レバー51aを備えており、フェンス固定解除レバー51aの上端を給紙方向下流側に移動させるように回転させることで、付勢部材の付勢力に抗してフェンス固定爪を上方に移動させる。これにより、フェンス固定爪の先端とフェンス固定ラックギヤ250との係合が解除され、エンドフェンス51をレール溝部110に沿ってスライドすることができるようになる。
エンドフェンス51が、フェンス保持スライダー80に対して給紙方向にスライド可能で、任意の位置に固定することができるため、収納する用紙Pのサイズに合わせて給紙方向におけるエンドフェンス51の位置を設定することが可能となる。
図11及び図13に示すように、フェンス保持スライダー80には給送方向の五箇所にスライダー側フェンス固定孔111を備える。そして、図11に示すように、エンドフェンス51のフェンス保持体51bに設けたフェンス側固定孔とスライダー側フェンス固定孔111の一つとにフェンス固定ピン51cを挿入する。これにより、スライダー側フェンス固定孔111にフェンス固定ピン51cを挿入できる位置では、フェンス保持スライダー80に対してエンドフェンス51が移動することを防止することができる。
図15に示すように、連結スライダー90の幅方向両端部には、コイル状のスライダー付勢バネ62(62a、62b)と係合するバネ係合ボス部64(64a、64b)を備える。そして、組み付け時には、バネ係合ボス部64(64a、64b)にコイル状のスライダー付勢バネ62(62a、62b)を係合させる。これにより、スライダー60側のスライダー付勢バネ62の突き当て部であるスライダー側バネ突き当て部65(65a、65b)に、スライダー付勢バネ62(62a、62b)の給紙方向上流側端部を突き当てることができる。
図4及び図8に示す非延長状態の給紙トレイ1の下面を形成する下面部34は、前側筐体40の一部である。図5及び図8に示す延長状態で給紙トレイ1の下面の給紙方向上流側の部分を形成する延長下面部54は、後側筐体50の一部である。非延長状態では延長下面部54は下面部34の下方に位置し、延長状態とすることで延長下面部54は下面部34の下方から引き出され、露出する。
スライダー付勢バネ62(62a、62b)の給紙方向下流側端部が突き当たるバネ突き当て部63(63a、63b)は、前側筐体40の一部である下面部34に設けられている。
次に、給紙トレイ1の底板43の給紙方向下流側端部を下降させる底板下降機構と、給紙方向下流側端部が下がりきった状態で底板43を固定する底板固定機構とについて説明する。
図16は、給紙トレイ1をセットした状態のプリンタ100を図2中の右側から見たプリンタ100の下部の説明図である。図17は、プリンタ100にセットされた状態の給紙トレイ1の斜視上面図である。給紙トレイ1がプリンタ100にセットされた状態では、底板固定機構による底板43の固定は解除されているため、図17に示すように、底板43の給紙方向下流側端部が底板上昇バネ70に押し上げられて、上がりきった状態となる。
図4、図5及び図16に示すように、給紙トレイ1の給紙方向下流側はトレイ外装カバー39で覆われており、トレイ外装カバー39に設けられたトレイ取っ手部39aを持って引っ張ることでプリンタ100から給紙トレイ1を引き出すことができる。
図18は、図16に示す状態から給紙トレイ1を引き出した状態のプリンタ100の下部の説明図である。図16に示すように、給紙トレイ1を引き出すと、プリンタ100の下部に形成された給紙トレイ挿入口300が露出する。給紙トレイ挿入口300の左右には左側トレイガイド210bと右側トレイガイド210aとがそれぞれ配置されている。
図19は、二つのトレイガイド210(210a、210b)のうちの右側トレイガイド210aの給紙方向下流側の斜視説明図である。二つのトレイガイド210は、左右反転させた形状で同様の構成を備えているため、図19及びその説明文では、右側の部材であることを示す「a」を省略して説明する。図20及び図21に示す給紙トレイ1の右側の各構成について同様に「a」を省略して説明する。
図20は、図16に示す説明図でプリンタ100の右側となる給紙トレイ1の右側の手前側端部を幅方向外側の斜め下方から見た斜視説明図である。図21は、給紙トレイ1の右側の手前側端部を幅方向内側の斜め上方から見た斜視説明図である。図20及び図21に示す給紙トレイ1は、プリンタ100から取り出した状態であり、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態である。
図20及び図21に示すように、側壁33には底板回動軸431を中心とした円弧形状の側壁円弧孔402が設けられている。底板43の給紙方向下流側端部の幅方向端部には底板横突起部401が設けられており、側壁33の幅方向内側に配置された底板43の底板横突起部401が側壁円弧孔402を貫通することで、底板横突起部401の先端は側壁よりも幅方向外側に位置している。底板横突起部401が側壁円弧孔402内を上下方向に移動することにより、底板43が底板回動軸431を中心に回動する。
側壁33における側壁円弧孔402の給紙方向上流側の縁部から底板ロック部材403の一部が側壁円弧孔402内に突き出すように底板ロック部材403が配置されている。この底板ロック部材403は側壁33に対してロック部材回動軸403dを中心に回動可能に支持されている。底板ロック部材403はねじりコイルばね等の付勢部材によってロック部材回動軸403dを中心に図20中の矢印「L」で示す方向に回転するように付勢されている。底板ロック部材403のロック部材下突出部403eはトレイ被ガイド部410の被ガイド部孔部410dからトレイ被ガイド部410の下面よりも下方に突き出している。上述した付勢部材によって付勢された底板ロック部材403のロック部材下突出部403eが被ガイド部孔部410dの給紙方向上流側の縁に突き当たることで、側壁33に対する底板ロック部材403の位置が図20等に示す状態で位置決めがなされる。
図20等に示す状態では、底板上昇バネ70によって上昇しようとする底板43の給紙方向下流側端部の底板横突起部401が底板ロック部材403の側壁円弧孔402内に突き出した部分の下面に突き当たっている。この突き当たりによって底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態で底板43の位置が固定され、底板ロック部材403が底板固定機構として機能する。
図20及び図21に示す状態の給紙トレイ1を給紙トレイ挿入口300に挿入すると、給紙方向に延在するトレイ被ガイド部410の給紙方向上流側端部がトレイガイド210の入口下傾斜面213及び入口上傾斜面214に上下方向の位置を案内される。この案内によってトレイ被ガイド部410の下面がトレイ支持部215の上面に支持される。さらに給紙トレイ1を挿入すると、図19及び図20中の矢印「K」で示す給紙方向上流側に向けて給紙トレイ1が移動する。そして、トレイ被ガイド部410の下面よりも下方に突き出したロック部材下突出部403eがトレイ支持部215の給紙方向下流側の端部に突き当たる。この突き当たった状態からさらに給紙トレイ1を挿入することで、ロック部材下突出部403eに対して給紙方向下流側(図20中の矢印「M」方向)に向かう力が作用し、図20中の矢印「L」で示す方向の付勢力に抗して、底板ロック部材403が回転する。この回転によって、ロック部材下突出部403eがトレイ被ガイド部410の被ガイド部孔部410dに入り、底板ロック部材403の側壁円弧孔402内に突き出した部分が側壁33内に入り、底板ロック部材403による底板43の固定が解除される。
ロック部材下突出部403eがトレイ被ガイド部410の被ガイド部孔部410dに入った後は、ロック部材下突出部403eの下端部が、トレイ被ガイド部410の下面と接触するトレイ支持部215の上面に突き当たった状態となる。これにより、底板ロック部材403による底板43の固定が解除された状態が維持される。
底板ロック部材403による固定が解除された底板43の底板横突起部401は、底板上昇バネ70の付勢力によって上昇しようとするが、図19に示すトレイガイド210に形成された底板押し下げ傾斜面216に突き当たる。図19に示すように、底板押し下げ傾斜面216は給紙方向上流側ほど高くなるように傾斜している。給紙トレイ1を挿入することによって底板押し下げ傾斜面216に突き当たる底板横突起部401が上方に移動できるようになり、底板43の給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回動し、図17で示す状態となる。
給紙トレイ1をプリンタ100に対して最後まで挿入すると、本体側突部211がトレイ側凹部38に入り込み、プリンタ100本体に対して給紙トレイ1が固定される。
給紙トレイ1を引き出すときには、底板横突起部401が底板押し下げ傾斜面216に接触する。この接触した状態でさらに給紙トレイ1を引き出すことで、底板横突起部401が底板押し下げ傾斜面216の傾斜に沿って押し下げられ、給紙方向下流側端部が下降するように底板43が回転する。底板横突起部401が底板押し下げ傾斜面216の下端部に到達するとき、または、到達するよりも前に、ロック部材下突出部403eがトレイ支持部215の給紙方向下流側の端部よりも給紙方向下流側に位置している。これにより、ロック部材下突出部403eの下端部がトレイ支持部215の上面に突き当たらなくなり、底板ロック部材403を付勢する付勢部材の付勢力によって、図20中の矢印「L」方向に回転し、図20及び図21に示す状態となる。すなわち、底板ロック部材403のロック部材下突出部403eがトレイ被ガイド部410の下面よりも下方に突き出て、底板ロック部材403における底板横突起部401が突き当たる部分が側壁円弧孔402内に突き出した状態となる。
底板押し下げ傾斜面216の下端部に到達した底板横突起部401の上部に底板ロック部材403が突き当たることで、底板上昇バネ70によって上方に付勢される給紙方向下流側端部が下がりきった状態で底板43の位置を固定できる。この状態で給紙トレイ1をプリンタ100から引き出すため、給紙トレイ1をプリンタ100から引き出して、用紙Pをセットするときには、底板43の給紙方向下流側端部は下がりきった状態となる。
底板押し下げ傾斜面216に沿って底板横突起部401が押し下げられることで、底板43の給紙方向下流側端部が下降し、底板押し下げ傾斜面216が底板下降機構として機能する。
次に、本実施形態の給紙トレイ1における底板43と、スライダー60の連結部について説明する。
図4及び図5等に示すように、本実施形態の給紙トレイ1は、スライダー60の連結スライダー90に二つの連結孔61(61a、61b)が形成されている。また、底板43には上述した二つの連結孔61(61a、61b)にそれぞれ連結する連結爪44(44a、44b)が設けられている。
図22は、図4及び図5中の「α」で示す連結部の拡大上面図であり、図23は図8及び図9中の「β」で示す連結部の拡大側方断面図である。
給紙トレイ1は、連結部を左右の二箇所に備えているが、左右反転させた形状で同様の構成を備えているため、図22及び図23とこれらの説明文では、左側の部材であることを示す「b」を省略して説明する。
図1に示す概略側面図の説明でも述べたが、本実施形態の給紙トレイ1は、図22及び図23に示すように、スライダー60(図23では連結スライダー90)に設けた連結孔61と底板43とで連結する構成である。
また、図1に示す概略側面図の説明でも述べたが、図22及び図23に示すように、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態では、スライダー側接触部60cと爪側接触部44cとは接触しておらず、下流側隙間w1を形成する。また、連結孔61の給紙方向上流側の縁と連結爪44とも接触しておらず、上流側隙間w2を形成する。
用紙Pのセット時等のプリンタ100に対して給紙トレイ1を取り出したときには、上述した底板下降機構を構成する底板押し下げ傾斜面216によって底板43の給紙方向下流側端部は下がりきった状態となっている。このとき、連結部を構成する連結爪44は、最も給紙方向上流側(図4~図9、図22及び図23中の左側)に位置する状態である。底板43の給紙方向下流側端部は、底板上昇バネ70によって押し上げられる構成となっているが、トレイ筐体30の下方向に押し下げられると、底板固定機構を構成する底板ロック部材403によって底板43の位置が固定される構成である。
底板43の給紙方向下流側端部が下がった状態で固定される構成としては、底板43を手で押さえて下降させると、底板固定機構によって底板43の位置が固定される形式でもよい。
フェンス保持スライダー80は、連結スライダー90に対して給紙方向に可動に配置され、上述した非延長状態と延長状態となる二箇所で、フェンス保持スライダー80を連結スライダー90に固定できる構成となっている。また、連結スライダー90が連結孔61を備え、連結スライダー90が底板43と連結する。
底板43の給紙方向下流側が底板上昇バネ70によって押し上げられている状態では、スライダー60の給紙方向の位置は、スライダー付勢バネ62による付勢と、スライダー側接触部60cの爪側接触部44cに対する突き当たりと、よって規制される。しかし、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態では、スライダー60が給紙方向の上流側に行き過ぎないように、後壁31によって規制されている。
スライダー60は、連結スライダー90に突き当たるスライダー付勢バネ62によって、トレイ筐体30に対して給紙方向上流側へ付勢されている。底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態では、付勢された先で、フェンス保持スライダー80が後壁31に突き当たる。後壁31とは別に被突き当て部材を設ける構成であれば、フェンス保持スライダー80が被突き当て部材に突き当たる構成に限らず、連結スライダー90が被突き当て部材に突き当たる構成としてもよい。
底板43の給紙方向下流側端部が下がりきって、スライダー60が給紙方向上流側に寄った状態では、図22及び図23に示すように、連結孔61の給紙方向上流側の縁と連結爪44との間には上流側隙間w2を形成している。さらに、連結孔61の給紙方向下流側の縁の一部であるスライダー側接触部60cと連結爪44の爪側接触部44cとの間には下流側隙間w1を形成している。このように、連結孔61の縁に対して連結爪44が給紙方向上流側と、給紙方向下流側とのそれぞれに隙間を確保している。
上流側隙間w2については、部品の製造時のバラツキや組み付け時のバラツキを考慮して開けておかないと、部品を配置することができなくなり、底板43とスライダー60とが連結する構成の給紙トレイ1を組み立てることができなくなるおそれがある。
本実施形態の給紙トレイ1に用紙Pをセットするときには、前壁32とエンドフェンス51とに挟まれる位置に用紙Pを置く。エンドフェンス51は、スライダー60に対して給紙方向に移動可能で、任意の位置で固定できるため、トレイ筐体30内に置いた用紙Pの後端にエンドフェンス51を接触させて位置を固定することができる。
エンドフェンス51は、フェンス固定解除レバー51aを持って、フェンス固定解除レバー51aを握った状態の場合のみに、給紙方向に移動可能となる構成である。
トレイ筐体30は、前側筐体40と後側筐体50との二部材に分割可能で、用紙Pを置く空間を広げるように後側筐体50が前側筐体40に対して移動可能な構成である。そして、用紙Pを置く空間を広げるように後側筐体50を移動させる際には、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80を移動させることで、用紙Pを置く空間を広げた際にエンドフェンス51の位置も追従させることができる。
トレイ筐体30が分割できず、トレイ筐体30の給送方向の長さが変動しない構成の場合は、スライダー60を一つの部材で構成してもよい。この場合、一つの部材からなるスライダー60は、底板43と連結する役割と、エンドフェンス51を保持する役割との二つの役割を持つことになる。
用紙Pを給紙トレイ1から画像形成部20に給紙する際には、底板43の給紙方向下流側端部を上昇させることになる。本実施形態では、プリンタ100本体に給紙トレイ1を挿入すると、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態で底板43を固定していた底板ロック部材403の固定を固定解除機構で解除することによって底板43の給紙方向下流側端部が上昇に転じる。本実施形態では、ロック部材下突出部403eがトレイ支持部215の給紙方向下流側の端部に突き当たって、底板ロック部材403が回転する機構によって固定解除機構を構成する。
底板43の給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回転すると、底板43側の連結部である連結爪44が給紙方向下流側(図22及び図23中の右側)に移動する。このとき、爪側接触部44cがスライダー側接触部60cに接触するまではスライダー60は移動しない。底板43の回転によって爪側接触部44cがスライダー側接触部60cに接触し、さらに底板43が回転すると、スライダー60は底板43の回転に連動して給紙方向下流側に移動する。このとき、スライダー60に固定されたエンドフェンス51も給紙方向下流側に移動する。
上述したように、図22及び図23に示す状態では、爪側接触部44cとスライダー側接触部60cとの間には、下流側隙間w1が形成されている。このため、底板43の回転し始めのときには、下流側隙間w1を埋めるように、爪側接触部44cがスライダー側接触部60cに近づく。その後、爪側接触部44cがスライダー側接触部60cに接触して、底板43がさらに回転することで、スライダー60に対して給紙方向下流側へ移動する方向の力が作用し、スライダー60が底板43に引き付けられるように移動する。
下流側隙間w1の大きさを部品レベルで調節することにより、給紙方向下流側端部が上昇するような底板43の回転に伴うスライダー60のスライド量を調節することができ、エンドフェンス51が必要以上に前壁32に近づくことを防止することができる。これにより、トレイ筐体30に収納された用紙Pが、前壁32の前端壁面32fとエンドフェンス51との間で挟まった状態となることを防止できる。
そのため、下流側隙間w1の管理が重要であるが、底板43の厚みを例えば1[mm]とすると連結孔61に差し込む連結爪44の給紙方向の幅はそのまま1[mm]となる。部品のバラツキは最大で1[mm]レベルとなるが、本実施形態で設定する下流側隙間w1の大きさは部品のバラツキよりも大きい隙間量を確保する。
上述したように、図5、図7及び図9は、前側筐体40に対して後側筐体50を給紙方向上流側に移動させた延長状態の給紙トレイ1を示している。本実施形態では、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80を給紙方向に移動させることができるため、給紙トレイ1の延長に合わせて、エンドフェンス51の位置も給紙方向上流側に移動させることができる。
本実施形態では、非延長状態のスライダー60の固定解除ボタン81(81a、81b)を押した状態で、フェンス保持スライダー80を給紙方向上流側に引っ張ることで、連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80が移動し延長状態となる。スライダー60を延長する構成としては、レバーによって連結スライダー90に対するフェンス保持スライダー80の固定を解除する構成としてもよい。また、トレイ筐体30の延長動作に自動的に追従して非延長状態から延長状態へとフェンス保持スライダー80が移動する構成としてもよい。
本実施形態のスライダー60は、底板43に連結する連結スライダー90に対してフェンス保持スライダー80が給紙方向にスライド可能となっている。このため、連結スライダー90や底板は延長によって位置を変えることなく、底板43の回動に伴うエンドフェンス51の給紙方向下流側への移動量も変わらない構成となる。
給紙トレイ1は、用紙Pをセットするトレイ筐体30を備え、トレイ筐体30は、前壁32と後壁31とを備える。また、給紙トレイ1は、トレイ筐体30に対して底板回動軸431を中心に回動可能な底板43と、トレイ筐体30内を給紙方向に移動可能なスライダー60とを備える。スライダー60は、スライダー60が移動可能な方向(給紙方向)に移動可能で、移動可能な範囲の任意の位置で固定できるエンドフェンス51を有する。スライダー60は、底板43の一部である連結爪44と連結する連結部として連結孔61を有する。用紙Pをセットするときには底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態で底板43の位置が固定されている。
給紙トレイ1をプリンタ100本体に装着すると、底板43の給紙方向における連結爪44とは反対側の端部である給紙方向下流側端部が上昇し、この上昇した状態で給紙トレイ1内の用紙Pを画像形成部20に給紙する構成である。
スライダー60に設けられた連結孔61の給紙方向の長さは、連結孔61の縁と連結爪44との間に、連結爪44を挟んで給紙方向上流側と給紙方向下流側との両側に隙間を形成できる長さである。スライダー60の給紙方向における連結孔61を設けた側とは反対側の端部である給送方向上流側端部のスライダー突き当てリブ84は、用紙Pをセットするときには後壁31の後端壁面31fに接触して位置出しを行う関係である。スライダー60は、スライダー付勢バネ62によってトレイ筐体30に対して後壁31の方向に付勢され、用紙Pのセット時には後壁31とスライダー60とが接触する。
このような構成により、用紙セット時にエンドフェンス51を用紙Pに当ててセットしても、給紙方向下流側端部が上昇するような底板43の回転によってエンドフェンス51が必要以上に用紙Pを給紙方向下流側に押し込むことを防止できる。このため、用紙Pがエンドフェンス51と前壁32との間に挟まれて底板43の給紙方向上流側端部が上昇したときに、用紙Pが持ち上がらない現象が起きることを防止できる。
スライダー60は、連結スライダー90と、これに対して給紙方向にスライド可能なフェンス保持スライダー80とを備える。底板43との連結は連結スライダー90の連結部である連結孔61で行い、フェンス保持スライダー80は、底板43との連結部は持たず、連結スライダー90の上をスライドする。エンドフェンス51は、フェンス保持スライダー80の上をスライドする。
トレイ筐体30は、前側筐体40と後側筐体50との前後二つに分割でき、後壁31は後側筐体50が備え、前側筐体40に対して後側筐体50を給紙方向上流側に移動させることで、後壁31も給紙方向上流側に移動する構成である。給紙トレイ1は、非延長状態及び延長状態のそれぞれの状態で前側筐体40に対して後側筐体50を固定する筐体固定部材56dを備える。延長レバー56を操作して筐体固定部材56dによる固定を解除することにより、前側筐体40に対して後側筐体50が移動可能となる構成である。そして、トレイ筐体30が延長状態と非延長状態との何れの状態であっても、フェンス保持スライダー80が後壁31に接触して、位置出し可能な関係となっている。
これにより、非延長状態のトレイ筐体30にセット可能な最大長さの用紙P(A4用紙)よりも長い用紙サイズの用紙P(リーガルサイズの用紙)をトレイ筐体30にセットして使用することが可能となる。
給紙トレイ1では、底板43の給紙方向下流側端部が下がりきった状態で、下流側隙間w1が1[mm]以上となる構成である。これにより、底板43の給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回転したときのスライダー60の給紙方向の移動量を調整することができる。
本実施形態の給紙トレイ1では、底板43を底板上昇バネ70が押し上げられることにより、底板43の給紙方向下流側端部が上昇するように底板43が回転する構成である。底板43を回転させる構成として底板上昇バネ70のように付勢部材を用いるものにかぎらない。例えば、底板43の下面を駆動レバーで押し上げる構成等、底板43が底板回動軸431を中心に回動可能な構成であればよい。
また、図4~図9等に示すように、本実施形態の給紙トレイ1では、給紙方向における連結爪44の位置が、底板回動軸431近傍となっている。これにより、底板回動軸431の軸方向に直交する平面(X-Z平面)で見たときの底板回動軸431から連結爪44までの距離(連結爪44の回転半径)を短く設定することができ、底板43が回転したときの連結爪44の移動量を少なくすることができる。また、底板回動軸431の軸方向に直交する平面(X-Z平面)で見たときに、底板回動軸431の鉛直下方近傍に連結爪44が位置するため、底板43が回転したときの連結爪44の水平方向の移動量に対する上下方向の移動量を少なくすることができる。これにより、水平方向にスライドするスライダー60の連結孔61から連結爪44が抜け出て連結が解除さることを防止できる。
本実施形態のシート給送装置である給紙装置200は、給紙トレイ1と給紙ローラ2とを備える。給紙トレイ1に収納された用紙Pがトレイ筐体30の内壁面とエンドフェンス51との間で挟まった状態となることを防止できるため、底板43の上下動に応じて、用紙Pを上下動させることが可能となり、給紙ローラ2に対する用紙Pの上面の位置が安定する。これにより、給紙ローラ2を回転させたときに安定した給紙が可能となる。
さらに、本実施形態の画像形成装置であるプリンタ100は画像形成部20と、給紙装置200とを備える。給紙装置200が安定した給紙ができることにより、転写位置に用紙Pを給紙するタイミングが安定する。よって、画像位置ズレ等の不具合を防止し、安定した画像形成が可能となる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
爪側接触部44c等の底板側接触部を有し、回動可能な底板43等の底板と、用紙Pの後端等のシート後端の位置を規制するエンドフェンス51等の規制部材と、スライダー側接触部60c等の保持部材側接触部を有し、規制部材を保持するスライダー60等の保持部材と、を備え、底板が回動していない状態では、底板側接触部と保持部材側接触部との間に下流側隙間w1等の隙間を有し、底板が回動することにより底板側接触部と保持部材側接触部とが接触し、保持部材は底板の回動に連動して給紙方向下流側等のシート給送方向下流側へ移動することを特徴とする給紙トレイ1等のシート収納装置である。
これによれば、上記実施形態で説明したように、底板が回動し始めると、保持部材側接触部との間の隙間を埋めるように底板側接触部がシート給送方向下流側に移動する。この隙間が埋まって底板側接触部が保持部材側接触部に接触した後、さらに底板が回動することにより、底板側接触部が保持部材側接触部を押して、保持部材が底板の回転に連動してシート給送方向下流側へ移動する。保持部材が底板の回転に連動して移動することで、保持部材に保持された規制部材もシート給送方向下流側に移動する。
シートを収納するときには、底板が回動していない状態で、シート前端を、シートを収納する筐体のシート給送方向下流側の内壁面(以下、「下流側内壁面」と呼ぶ)に突き当て、シート後端を、規制部材に突き当てる。このため、シートを収納したときの規制部材から下流側内壁面までの距離はシートの給送方向の長さと略同じ長さとなる。
シートを収納した後に、底板のシート給送方向下流側端部が上昇するように底板が回動し、これに連動して保持部材がシート給送方向下流側に移動して規制部材から下流側内壁面までの距離が狭まると、この距離は、シートの給送方向の長さよりも短くなる。この状態では、シートが規制部材と下流側内壁面との間で挟まれて弾性変形し、シートの腰の強さによってシートが規制部材と下流側内壁面との間で突っ張った状態となる。シートが突っ張った状態となると、底板のシート給送方向下流側端部が上昇するように底板が回転して、シート前端を押し上げようとしても、シートの突っ張る力によって底板がシート前端を押し上げることができなくなる場合がある。このような場合、底板に支持されたシート前端を、給送手段によって給送できる位置まで持ち上げることができなくなり、給送不良が生じる。
態様1では、底板におけるシート給送方向下流側端部が上昇するように底板が回動し始めてから、隙間が埋まるまでは保持部材が移動せず、隙間が埋まると、底板の回動に連動して保持部材がシート給送方向下流側に移動する。これにより、底板が回動したときの規制部材の給送方向下流側への移動量を小さくでき、底板の回動によって規制部材から下流側内壁面までの距離が狭まる量が大きくなることを防止できる。よって、規制部材と下流側内壁面との間で挟まったシートの突っ張る力が強まることを抑制でき、底板が、シート前端を押し上げることが出来なくなることを抑制できるため、シートを給送するときに給送不良が生じることを抑制できる。
(態様2)
態様1において、用紙P等のシートを収納するトレイ筐体30等の筐体に対して保持部材を給紙方向上流側等のシート給送方向上流側に付勢するスライダー付勢バネ62等の付勢手段を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、規制部材に対してシート給送方向上流側に向かう力が作用しても、保持部材が後壁31等の被突き当て部材または底板側接触部に突き当たる状態となる。このため、筐体に対する規制部材の位置が変動することを防止でき、規制部材に端部を規制されたシートの筐体内における位置も安定する。
(態様3)
態様1または2において、隙間は0.5[mm]以上、2.0[mm]以下であることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、組み付け誤差があっても隙間を確保でき、底板が回動しても、隙間が埋まるまでは保持部材が移動しない構成を実現できる。
(態様4)
態様1乃至3の何れか一の態様において、隙間は、底板側接触部よりもシート給送方向下流側で、保持部材側接触部よりもシート給送方向上流側の位置に形成されることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、底板が回動することにより底板側接触部と保持部材側接触部とが接触し、保持部材が底板の回動に連動してシート給送方向下流側へ移動する構成を実現できる。
(態様5)
態様1乃至4の何れか一の態様において、保持部材が突き当たり、保持部材がシート給送方向上流側へ移動することを規制する後壁31等の被突き当て部材を備え、保持部材側接触部と底板側接触部とが接触した状態で、シート給送方向下流側端部が下がるように底板が回動すると、シート給送方向下流側端部が下がり切る前に、保持部材が被突き当て部材に規制されることで保持部材側接触部の位置が規制され、さらに、シート給送方向下流側端部が下がるように底板が回動することで、底板側接触部がシート給送方向上流側に移動し、隙間が形成されることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、底板のシート給送方向下流側端部が下がりきった状態で、底板側接触部と保持部材側接触部との間に隙間が形成される構成を実現できる。
(態様6)
回動可能な底板43等の底板と、シート後端の位置を規制するエンドフェンス51等の規制部材と、を規制部材を保持し、底板の回動に連動してシート給送方向下流側に移動するスライダー60等の保持部材と、用紙P等のシートを収納するトレイ筐体30等の筐体に対して保持部材を給紙方向上流側等のシート給送方向上流側に付勢するスライダー付勢バネ62等の付勢手段と、保持部材が突き当たり、保持部材がシート給送方向上流側に移動することを規制する後壁31等の被突き当て部材とを備え、底板が回動していない状態では、保持部材は付勢手段に付勢されて被突き当て部材に突き当たることを特徴とする給紙トレイ1等のシート収納装置である。
これによれば、上記実施形態で説明したように、シートを収納するときに、保持部材に保持された規制部材の位置が安定し、規制部材によってシート後端の位置が規制されるシートをシート収納装置に収納し易くなる。
(態様7)
態様5または6の態様において、被突き当て部材は、シートを収納する筐体のシート給送方向上流側の壁部(後壁31等)であることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、保持部材が突き当たる被突き当て部材を別途設ける構成に比べて部品点数の削減、及び、小型化を図ることができる。
(態様8)
態様1乃至7の何れか一の態様において、シート収納する筐体は、シート給送方向下流側の部分を形成する前側筐体40等の下流側筐体と、シート給送方向上流側の部分を形成し、下流側筐体に対してシート給送方向に沿って移動可能な後側筐体50等の上流側筐体と、下流側筐体に対して上流側筐体を固定する筐体固定部材56d等の筐体固定手段と、を備え、保持部材は、底板と連結する連結孔61等の連結部を有する連結スライダー90等の底板連結部材と、規制部材を保持するレール溝部110及びフェンス固定ラックギヤ250等の保持部を有し、底板連結部材に対してシート給送方向に移動可能なフェンス保持スライダー80等の規制移動部材と、底板連結部材に対して規制移動部材を固定する非延長状態固定突部85、非延長状態固定凹部95、非延長状態位置決め下突部82、延長状態位置決めリブ86、延長状態位置決め爪96、延長状態位置決め下突部83及び位置決め上突部93等の保持部材固定手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、シートを収納する筐体のシート給送方向の長さの変更に合わせて保持部材側接触部から規制部材までのシート給送方向の距離を変更することができる。これにより、シートを収納する筐体のシート給送方向の長さに応じて規制部材の位置を変更し、シート後端に規制部材を突き当てることが可能となる。
(態様9)
用紙P等のシートを収納する収納手段と、収納手段に収納されたシートを給送する給紙ローラ2等の給送手段とを備える給紙装置200等のシート給送装置において、収納手段として、態様1乃至8の何れか一の態様に係る給紙トレイ1等のシート収納装置を有することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、給送手段でシートを給送したときに安定した給送が可能となる。
(態様10)
用紙P等のシート状の記録媒体に画像を形成する画像形成部20等の画像形成手段と、画像形成手段へ向けて記録媒体を給送する記録媒体給送手段とを備えたプリンタ100等の画像形成装置において、記録媒体給送手段として、態様9に係る給紙装置200等のシート給送装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、画像位置ズレ等の不具合を防止し、安定した画像形成が可能となる。
1 給紙トレイ
2 給紙ローラ
3 手差し給紙トレイ
4 手差し給紙ローラ
5 レジストローラ対
6 感光体
7 作像部
8 転写装置
9 定着装置
10 排紙部
16 排紙ローラ対
19 排紙トレイ
20 画像形成部
21 用紙搬送路
30 トレイ筐体
31 後壁
31f 後端壁面
32 前壁
32f 前端壁面
33 側壁
34 下面部
38 トレイ側凹部
39 トレイ外装カバー
39a トレイ取っ手部
40 前側筐体
41 サイドフェンス
41a 右側サイドフェンス
41b 左側サイドフェンス
41c サイド固定解除レバー
42 サイドフェンス支持部
43 底板
44 連結爪
44c 爪側接触部
45 ラックギヤ
45a 右側ラックギヤ
45b 左側ラックギヤ
46 サイドフェンス連動ギヤ
50 後側筐体
51 エンドフェンス
51a フェンス固定解除レバー
51b フェンス保持体
51c フェンス固定ピン
54 延長下面部
56 延長レバー
56d 筐体固定部材
60 スライダー
60a スライダー側接触部
61 連結孔
62 スライダー付勢バネ
63 バネ突き当て部
64 バネ係合ボス部
65 スライダー側バネ突き当て部
70 底板上昇バネ
80 フェンス保持スライダー
81 固定解除ボタン
82 非延長状態位置決め下突部
83 延長状態位置決め下突部
84 スライダー突き当てリブ
85 非延長状態固定突部
86 延長状態位置決めリブ
87 リブ突き当て面
88 スライダー上流側壁部
89 被ガイド部
90 連結スライダー
92 スライダー基体部
93 位置決め上突部
94 ガイド爪部
95 非延長状態固定凹部
96 延長状態位置決め爪爪
97 位置決め爪先端面
99 ガイド壁
100 プリンタ
110 レール溝部
111 スライダー側フェンス固定孔
160 給紙トレイ上面カバー
161 カバー付勢バネ
200 給紙装置
210 トレイガイド
210a 右側トレイガイド
210b 左側トレイガイド
211 本体側突部
213 入口下傾斜面
214 入口上傾斜面
215 トレイ支持部
216 底板押し下げ傾斜面
250 フェンス固定ラックギヤ
300 給紙トレイ挿入口
401 底板横突起部
402 側壁円弧孔
403 底板ロック部材
403d ロック部材回動軸
403e ロック部材下突出部
410 トレイ被ガイド部
410d 被ガイド部孔部
431 底板回動軸
P 用紙
w1 下流側隙間
w2 上流側隙間
特開平06-080253号公報

Claims (10)

  1. 底板側接触部を有し、回動可能な底板と、
    シート後端の位置を規制する規制部材と、
    保持部材側接触部を有し、前記規制部材を保持する保持部材と、
    前記保持部材が突き当たり、前記保持部材がシート給送方向上流側へ移動することを規制する被突き当て部材と、を備え、
    前記底板が回動していない状態では、前記底板側接触部と前記保持部材側接触部との間に隙間を有し、
    前記底板が回動することにより前記底板側接触部と前記保持部材側接触部とが接触し、前記保持部材は前記底板の回動に連動してシート給送方向下流側へ移動し、
    前記保持部材側接触部と前記底板側接触部とが接触した状態で、シート給送方向下流側端部が下がるように前記底板が回動すると、シート給送方向下流側端部が下がり切る前に、前記保持部材が前記被突き当て部材に規制されることで前記保持部材側接触部の位置が規制され、さらに、シート給送方向下流側端部が下がるように前記底板が回動することで、前記底板側接触部がシート給送方向上流側に移動し、前記隙間が形成されることを特徴とするシート収納装置。
  2. 請求項1のシート収納装置において、
    シートを収納する筐体に対して前記保持部材をシート給送方向上流側に付勢する付勢手段を備えることを特徴とするシート収納装置。
  3. 請求項1または2のシート収納装置において、
    前記隙間は0.5[mm]以上、2.0[mm]以下であることを特徴とするシート収納装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のシート収納装置において、
    前記隙間は、前記底板側接触部よりもシート給送方向下流側で、前記保持部材側接触部よりもシート給送方向上流側の位置に形成されることを特徴とするシート収納装置
  5. 動可能な底板と、
    シート後端の位置を規制する規制部材と、
    前記規制部材を保持し、前記底板の回動に連動してシート給送方向下流側に移動する保持部材と、
    シートを収納する筐体に対して前記保持部材をシート給送方向上流側に付勢する付勢手段と、
    前記保持部材が突き当たり、前記保持部材がシート給送方向上流側に移動することを規制する被突き当て部材とを備え、
    前記底板が回動していない状態では、前記保持部材は前記付勢手段に付勢されて前記被突き当て部材に突き当たることを特徴とするシート収納装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載のシート収納装置において、
    前記被突き当て部材は、シートを収納する筐体のシート給送方向上流側の壁部であることを特徴とするシート収納装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載のシート収納装置において、
    シート収納する筐体は、シート給送方向下流側の部分を形成する下流側筐体と、シート給送方向上流側の部分を形成し、前記下流側筐体に対してシート給送方向に沿って移動可能な上流側筐体と、前記下流側筐体に対して前記上流側筐体を固定する筐体固定手段と、を備え、
    前記保持部材は、前記底板と連結する連結部を有する底板連結部材と、前記規制部材を保持する保持部を有し、前記底板連結部材に対してシート給送方向に移動可能な規制移動部材と、前記底板連結部材に対して前記規制移動部材を固定する保持部材固定手段と、を備えることを特徴とするシート収納装置。
  8. 底板側接触部を有し、回動可能な底板と、
    シート後端の位置を規制する規制部材と、
    保持部材側接触部を有し、前記規制部材を保持する保持部材と、を備え、
    前記底板が回動していない状態では、前記底板側接触部と前記保持部材側接触部との間に隙間を有し、
    前記底板が回動することにより前記底板側接触部と前記保持部材側接触部とが接触し、前記保持部材は前記底板の回動に連動してシート給送方向下流側へ移動し、
    シートを収納する筐体は、シート給送方向下流側の部分を形成する下流側筐体と、シート給送方向上流側の部分を形成し、前記下流側筐体に対してシート給送方向に沿って移動可能な上流側筐体と、前記下流側筐体に対して前記上流側筐体を固定する筐体固定手段と、を備え、
    前記保持部材は、前記底板と連結する連結部を有する底板連結部材と、前記規制部材を保持する保持部を有し、前記底板連結部材に対してシート給送方向に移動可能な規制移動部材と、前記底板連結部材に対して前記規制移動部材を固定する保持部材固定手段と、を備えることを特徴とするシート収納装置。
  9. シートを収納する収納手段と、
    前記収納手段に収納された前記シートを給送する給送手段とを備えるシート給送装置において、
    前記収納手段として、請求項1乃至8の何れか一項に記載のシート収納装置を有することを特徴とするシート給送装置。
  10. シート状の記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段へ向けて前記記録媒体を給送する記録媒体給送手段とを備えた画像形成装置において、
    前記記録媒体給送手段として、請求項9のシート給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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