JP6997306B2 - ダイレータ - Google Patents

ダイレータ Download PDF

Info

Publication number
JP6997306B2
JP6997306B2 JP2020521000A JP2020521000A JP6997306B2 JP 6997306 B2 JP6997306 B2 JP 6997306B2 JP 2020521000 A JP2020521000 A JP 2020521000A JP 2020521000 A JP2020521000 A JP 2020521000A JP 6997306 B2 JP6997306 B2 JP 6997306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
spiral convex
tip
convex portion
tapered portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020521000A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019225025A1 (ja
Inventor
友希弘 伏屋
麻里奈 都竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Intecc Co Ltd
Original Assignee
Asahi Intecc Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Intecc Co Ltd filed Critical Asahi Intecc Co Ltd
Publication of JPWO2019225025A1 publication Critical patent/JPWO2019225025A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6997306B2 publication Critical patent/JP6997306B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M29/00Dilators with or without means for introducing media, e.g. remedies
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0043Catheters; Hollow probes characterised by structural features
    • A61M2025/006Catheters; Hollow probes characterised by structural features having a special surface topography or special surface properties, e.g. roughened or knurled surface
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0043Catheters; Hollow probes characterised by structural features
    • A61M2025/0062Catheters; Hollow probes characterised by structural features having features to improve the sliding of one part within another by using lubricants or surfaces with low friction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2205/00General characteristics of the apparatus
    • A61M2205/02General characteristics of the apparatus characterised by a particular materials
    • A61M2205/0238General characteristics of the apparatus characterised by a particular materials the material being a coating or protective layer
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2205/00General characteristics of the apparatus
    • A61M2205/02General characteristics of the apparatus characterised by a particular materials
    • A61M2205/0266Shape memory materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2210/00Anatomical parts of the body
    • A61M2210/10Trunk
    • A61M2210/1042Alimentary tract
    • A61M2210/1053Stomach
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2210/00Anatomical parts of the body
    • A61M2210/10Trunk
    • A61M2210/1042Alimentary tract
    • A61M2210/1071Liver; Hepar

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本発明は、ダイレータに関する。
胃や肝臓などの臓器等の壁に形成された孔や、胆管や膵管などの体腔内の狭窄部を拡張するための器具として、例えば、ダイレータが知られている。このようなダイレータを用いる場合、その先端を上記孔などに挿入してテーパ部を押し込むことでその拡張がなされる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-11867号公報
しかしながら、上述したような従来のダイレータを用いる場合、特に孔や狭窄部への押し込み抵抗が高まるテーパ部において十分な推進力を確保することができず、孔などを十分に拡張できない虞がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、臓器等の壁に形成された孔や狭窄部など(以下、「対象物の孔」ともいう)を容易かつ確実に拡張することが可能なダイレータを提供することにある。
本開示のいくつかの態様は、
(1)中空形状のシャフトと、螺旋状の凸部とを備えているダイレータであって、
前記シャフトは、
先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部と、基端が前記テーパ部の先端に位置し前記テーパ部の軸方向における先端側に向かって延設された先端部と、先端が前記テーパ部の基端に位置し前記テーパ部の軸方向における基端側に向かって延設された本体部とを有するものか、または
前記先端部を有さず、前記テーパ部と、前記本体部とを有するものであり、
前記シャフトが前記先端部を有しない場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と前記本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さく、
前記シャフトが前記先端部を有する場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と、前記先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さいことを特徴とするダイレータ、
(2)前記シャフトが、素線を前記シャフトの軸周りへ巻回した第1コイル体で形成されている前記(1)に記載のダイレータ、
(3)前記螺旋状の凸部が、素線を前記シャフトの外周面上に巻回した第2コイル体で形成されている前記(1)または(2)に記載のダイレータ、
(4)前記シャフトが素線を前記シャフトの軸周りへ巻回した第1コイル体で形成され、かつ前記螺旋状の凸部が素線を前記シャフトの外周面上に巻回した第2コイル体で形成されており、
前記第1コイル体における素線の巻回方向と前記第2コイル体における素線の巻回方向とが、互いに逆向きである前記(1)に記載のダイレータ、
(5)前記テーパ部の外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径が、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径よりも小さい前記(3)または(4)に記載のダイレータ、並びに
(6)前記テーパ部の外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチが、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチよりも大きい前記(1)から(5)のいずれか1項に記載のダイレータ、
である。
なお、本明細書において、「先端側」とは、シャフトの軸方向に沿う方向であって、本体部に対してテーパ部が位置する方向を意味する。また、「基端側」とは、ダイレータの軸方向に沿う方向であって、先端側と反対側の方向を意味する。また、「先端」とは、任意の部材または部位における先端側の端部、「基端」とは、任意の部材または部位における基端側の端部をそれぞれ示す。また、「凸部の高さ」とは、シャフトの軸方向における前面視で、螺旋状の凸部が位置するシャフトの外周面から上記螺旋状の凸部の外周端までの寸法を意味し、具体的には、例えば、本明細書の各図における螺旋状の凸部の高さt1~t3のそれぞれを指す。
本発明は、対象物の孔を容易かつ確実に拡張することが可能なダイレータを提供することができる。
本発明の第1の実施形態の全体を示す一部切り欠き概略的側面図である。 図1の第1変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 図1の第2変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 図1の第3変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 図1の第4変形例を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の第2の実施形態を示す要部拡大概略的側面図である。 本発明の第3の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の第4の実施形態の全体を示す概略的側面図である。 図8の第1変形例を示す要部拡大概略的側面図である。 図8の第2変形例を示す要部拡大概略的側面図である。 図8の第3変形例を示す要部拡大概略的側面図である。 図8の第4変形例を示す要部拡大概略的側面図である。 図8の第5変形例の全体を示す概略的側面図である。 本発明の第5の実施形態の全体を示す一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の第6の実施形態の全体を示す概略的側面図である。 本発明の第7の実施形態を示す要部拡大概略的側面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。 本発明の他の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。
当該ダイレータは、中空形状のシャフトと、螺旋状の凸部とを備えているダイレータであって、上記シャフトは、先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部と、基端が上記テーパ部の先端に位置し上記テーパ部の軸方向における先端側に向かって延設された先端部と、先端が上記テーパ部の基端に位置し上記テーパ部の軸方向における基端側に向かって延設された本体部とを有するものか、または上記先端部を有さず、上記テーパ部と、上記本体部とを有するものであり、上記シャフトが上記先端部を有しない場合、上記螺旋状の凸部は、上記テーパ部と上記本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、上記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、上記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは上記本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さく、上記シャフトが上記先端部を有する場合、上記螺旋状の凸部は、上記テーパ部と、上記先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、上記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、上記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは上記先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さいことを特徴とする。
以下、本発明の第1~第7の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。また、各図面に示したダイレータの寸法は、実施内容の理解を容易にするために示した寸法であり、実際の寸法に対応するものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態の全体を示す一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ1は、図1に示すように、概略的に、シャフト11と、螺旋状の凸部21と、基部31とにより構成されている。
シャフト11は、内腔11hを有する中空形状の部材である。内腔11hは、例えばガイドワイヤ(不図示)等を挿通する貫通孔であり、ガイドワイヤ等が自由に挿通できるように、シャフト11の先端と基端との間を結ぶ連続した空間で構成されている。このシャフト11は、テーパ部111と、先端部112と、本体部113とを有している。
テーパ部111は、先端の外径が基端の外径よりも小さい部位である。このテーパ部111は、具体的には、後述する本体部113の先端に接続され、この先端から先端側に向かって延設されており、先端側に向かうにつれて先細る形状をなしている。
先端部112は、基端がテーパ部111の先端に位置しテーパ部111の軸方向における先端側に向かって延設された部位である。この先端部112は、具体的には、例えば、基端がテーパ部111の先端に連続し、その先端から基端に亘って略一定の外径を有している。なお、先端部112は、テーパ部111と一体または別体として形成することができる。本実施形態では、先端部112とテーパ部111とが鋳造等で一体的に形成されている。
本体部113は、先端がテーパ部111の基端に位置しテーパ部111の軸方向における基端側に向かって延設された部位である。この本体部113は、具体的には、例えば、先端が上述したテーパ部111の基端に連続すると共に、基端が後述する基部31に接続されている。本体部113は、その先端から基端に亘って略一定の外径を有している。なお、本体部113は、テーパ部111と一体または別体として形成することができる。本実施形態では、本体部113とテーパ部111とが鋳造等で一体的に形成されている。
上述した先端部112、テーパ部111および本体部113を構成する材料としては、体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましく、例えば、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの樹脂材料;ステンレス鋼、超弾性合金(ニッケル-チタン合金)などの金属材料等を採用することができる。
なお、先端部112、テーパ部111および本体部113は、その表面(外周面)の側に各種の被膜(不図示)を有していてもよい。この被膜としては、例えば、先端部112、テーパ部111および本体部113の表面を保護するための保護膜(代表例、めっき膜)が挙げられる。
螺旋状の凸部21は、テーパ部と、先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さい。この螺旋状の凸部21は、具体的には、シャフト11の外周面s11から半径方向外部(ダイレータ1の最外面、最外部)に突出し、隣り合う凸部21どうしが軸方向に離間する(隙間214を有する)ように配置されている。
本実施形態では、螺旋状の凸部21がシャフト11(テーパ部111、先端部112および本体部113で構成)の外周面s11上に設けられており、テーパ部111に設けられた螺旋状の凸部211の高さt1が先端部112および本体部113に設けられた螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3よりも小さくなる(t2>t1かつt1<t3)ように形成されている。
なお、螺旋状の凸部21は、軸方向に連続または断続した一条または多条の突起部として形成することができる。また、螺旋状の凸部21は、シャフト11と一体または別体のどちらであってもよい。
本実施形態では、螺旋状の凸部21は、連続した一条の突起部として形成されており、螺旋状の凸部21と、先端部112、テーパ部111および本体部113とが鋳造等で一体的に形成されている。
ここで、螺旋状の凸部21は、刃物を構成していない(生体組織を切断する形状ではない)ことが好ましい。すなわち、螺旋状の凸部21は、その断面(螺旋状の凸部21の螺旋方向に直交する横断面)の形状において、シャフト11の径方向外側の端部が、鋭角の角部ではないことが好ましい。このような端部としては、例えば、鈍角の角部で構成された端部、曲線(例えば、円や楕円の一部を含む曲線など)を含む形状の角部で構成された端部等が挙げられる。これにより、当該ダイレータ1は、孔内面の生体組織を損傷することなく、対象物の孔を拡張することができる。
螺旋状の凸部21を構成する材料としては、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金(ニッケル-チタン合金)などの金属材料;ポリアミド樹脂やフッ素樹脂などの生体適合性を有する樹脂材料等を用いることができる。
基部31は、手技者がダイレータ1を体内に押し込んだり、回転操作を行う部位である。この基部31は、先端が本体部113の基端に接続されており、シャフト11の内腔11hに連通する内腔31hを有している。手技の際は、基部の内腔31hを介してガイドワイヤなどが挿通される。
ダイレータ1の各部における軸方向の長さは、通常、シャフト11全体が1,600mm~2,500mm、先端部112が0mm~100mm、テーパ部111が5mm~100mmである。シャフト11の各部における外径は、通常、先端部112、およびテーパ部111の先端が0.8mm~3.0mmであり、テーパ部111の基端、および本体部113が1.4mm~5.0mmである。シャフト11の内腔11hの内径は、通常、0.4mm~1.0mmである。螺旋状の凸部21の高さは、通常、先端部112がt2=0.125mm~0.5mm、テーパ部111がt1=0.1mm~0.4mm、本体部113がt3=0.125mm~0.5mmである。螺旋状の凸部211の高さt1と螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3との比(t1/t2、t1/t3)としては、それぞれ1/5以上1未満が好ましい。
本実施形態のダイレータ1の各部における軸方向の長さは、シャフト11全体が2,000mm、先端部112が10mm、テーパ部111が30mmである。シャフト11の各部における外径は、先端部112、およびテーパ部111の先端が1.84mm、テーパ部111の基端、および本体部113が2.64mmである。シャフト11の内腔11hの内径は、0.7mmである。螺旋状の凸部21の高さは、t1=0.2mm、t2=0.3mm、t3=0.3mmである。螺旋状の凸部211の高さと螺旋状の凸部212、213の高さとの比は、t1/t2=0.67、t1/t3=0.67、すなわちt2>t1かつt1<t3である。
次に、当該ダイレータ1の使用態様の一例について説明する。
まず、導入針(不図示)を用いて対象物を穿刺して孔を開ける。次いで、導入針の内腔にガイドワイヤ(不図示)を挿入した後、導入針を抜き取る。
次に、ガイドワイヤの基端を当該ダイレータ1の内腔11hに差し入れ、ダイレータ1を対象物の孔の部位(以下、「穿刺部」ともいう)まで押し進めて先端部112、テーパ部111の順で孔に挿入する。次いで、シャフト11を回転させながらテーパ部111を更に押し進めて孔を拡張する。なお、テーパ部111が孔を拡張する際は、基部31を操作してシャフト11の回転と押し込みとを併用することが好ましい。
以上のように、当該ダイレータ1は、上述した構成であるので、対象物の孔を拡張する際、螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3に比べて螺旋状の凸部211の高さt1がより小さい分、テーパ部111の螺旋状の凸部211が生体組織へ食い込むのを緩和することができ、シャフト11の回転による螺旋状の凸部21のネジ採用とシャフト11の押し込みとを併用して対象物の孔を容易かつ確実に拡張することができる。
なお、当該ダイレータ1は、テーパ部111に設けられた螺旋状の凸部211の高さt1が、先端部112または本体部113に設けられた螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3のいずれかよりも小さいものであってもよく、例えば、t2>t1>t3であるダイレータ1m1(図2参照)、t2>t1=t3であるダイレータ1m2(図3参照)、t2<t1<t3であるダイレータ1m3(図4参照)、t2=t1<t3であるダイレータ1m4(図5参照)であってもよい。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態を示す要部拡大概略的側面図である。当該ダイレータ2は、図6に示すように、概略的に、シャフト12と、螺旋状の凸部22と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ2は、シャフト12および螺旋状の凸部22を備えている点で第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。また、シャフト12および螺旋状の凸部22のうちのコーティング部c以外の構成は、それぞれ第1の実施形態におけるシャフト11および螺旋状の凸部21の構成と同様であるため、その説明を省略する。
シャフト12および螺旋状の凸部22のそれぞれは、その外表面の側にコーティング部cを有している。このコーティング部cは、具体的には、シャフト12および螺旋状の凸部22の最表面に形成された被膜である。コーティングcは、例えば、滑り性や生体組織の噛み込み防止性の向上などの目的で形成される。このコーティング部cの厚みは、例えば、0.1μm~300μmとすることができる。なお、本実施形態における螺旋状の凸部22の高さは、コーティング部cの厚みを含む高さを意味する。
コーティング部cを形成する材料としては、例えば、ポリアミド樹脂やフッ素樹脂などの生体適合性を有する樹脂材料、あるいは親水性のコーティング材料等を採用することができる。
コーティング部cの形成方法としては、例えば、浸漬法、スプレー法などの公知の方法を採用することができる。
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態を示す要部拡大一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ3は、図7に示すように、概略的に、シャフト11と、螺旋状の凸部23と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ3は、螺旋状の凸部23が第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。また、螺旋状の凸部23のうちの形状以外の構成は、第1の実施形態における螺旋状の凸部21の構成と同様であるため、その説明を省略する。
螺旋状の凸部23は、テーパ部と、先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは、先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さい。また、螺旋状の凸部23は、テーパ部の外周面上に設けられた螺旋状の凸部のピッチが、テーパ部を除くシャフトの外周面上に設けられた螺旋状の凸部のピッチよりも大きい。
本実施形態では、螺旋状の凸部23が先端部112、テーパ部111および本体部113の外周面s11上に設けられており、テーパ部111に設けられた螺旋状の凸部231の高さt1が先端部112および本体部113に設けられた螺旋状の凸部232、233の高さt2、t3よりも小さく、かつテーパ部111の外周面s11上に設けられた螺旋状の凸部231のピッチp1が、テーパ部111を除くシャフト11の外周面s11上(先端部112および本体部113の外周面s11上)に設けられた螺旋状の凸部232、233のピッチp2、p3よりも大きくなるように形成されている。
螺旋状の凸部23のピッチは、通常、テーパ部111がp1=0.25mm~5mm、先端部112がp2=0.2mm~4mm、本体部113がp3=0.2mm~4mmである。螺旋状の凸部231のピッチp1と螺旋状の凸部232、233のピッチp2、p3との比(p1/p2、p1/p3)としては、それぞれ1より大きく、25以下であることが好ましい。
本実施形態では、螺旋状の凸部23のピッチは、p1=2mm、p2=1.5mm、p3=1.5mmである。螺旋状の凸部231のピッチp1と螺旋状の凸部232、233のピッチp2、p3との比は、p1/p2=1.3、p1/p3=1.3である。
以上のように、当該ダイレータ3は、螺旋状の凸部231のピッチp1が、螺旋状の凸部232、233のピッチp2、p3よりも大きくなるように形成されている。このため、テーパ部111が対象物の孔を拡張する際、螺旋状の凸部231のピッチp1がより大きい分、ネジ作用がより弱くなるため、孔内面における生体組織の損傷の発生を抑制することができる。
[第4の実施形態]
図8は、本発明の第4の実施形態の全体を示す概略的側面図である。当該ダイレータ4は、図8に示すように、概略的に、シャフト14と、螺旋状の凸部24と、基部31とにより構成されている。当該ダイレータ4は、シャフト14および螺旋状の凸部24が第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。また、シャフト14および螺旋状の凸部24のうちの形状以外の構成は、それぞれ第1の実施形態におけるシャフト11および螺旋状の凸部21の構成と同様であるため、その説明を省略する。
シャフト14は、内腔14hを有する中空形状の部材である。このシャフト14は、テーパ部141と、先端部142と、本体部143とを有している。テーパ部141は、先端の外径が基端の外径よりも小さい部位である。先端部142は、基端がテーパ部141の先端に位置しテーパ部141の軸方向における先端側に向かって延設された部位である。本体部143は、先端がテーパ部141の基端に位置しテーパ部141の軸方向における基端側に向かって延設された部位である。
シャフト14は、素線をシャフト14の軸周りへ巻回した第1コイル体14cで形成されている。この第1コイル体14cは、例えば、1本の素線を用い、シャフト14の軸方向に沿って隣り合う素線どうしが密着し、かつ外周面s14の形状が上述した先端部142、テーパ部141および本体部143の形状となるように巻回することで形成することができる。なお、第1コイル体14cの内側に形成された空間(図8の破線内側の領域)が内腔14hとなる。
螺旋状の凸部24は、テーパ部と、先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さい。
螺旋状の凸部24は、素線をシャフト14の外周面s14上に巻回した第2コイル体24cで形成されている。この螺旋状の凸部24は、具体的には、例えば、螺旋状の凸部241、242、243それぞれの高さt1、t2、t3に相当する線径を有する1本または独立した複数本の素線を用い、テーパ部141の外周面s14上に巻回された第2コイル体24cの素線の線径が、テーパ部141を除くシャフト14の外周面s14上に巻回された第2コイル体24cの素線の線径よりも小さくなるようにシャフト14の外周面s14上に巻回され、シャフト14の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間244を有するように形成することができる。
第2コイル体24cを1本の素線で構成する場合、この素線は、例えば、テーパ部141の外周面s14上に巻回された第2コイル体24cの素線の線径を、テーパ部141を除くシャフト14の外周面s14上に巻回された第2コイル体24cの素線の線径よりも小さくなるように調整することで得ることができる。このような調整としては、例えば、線径が異なる複数の線材を直列に接合して1本の素線とする方法、第2コイル体の素線の材料として用いる線材の一部分(例えば、螺旋状の凸部241を構成する部分)を研磨する方法、別の一部分(例えば、螺旋状の凸部242、243を構成する部分)をコーティングして肉盛りする方法等を採用することができる。なお、上記コーティングに用いる材料としては、例えば、上述したコーティングc(図6参照)の材料として例示したものと同様のもの等が挙げられる。
他方、第2コイル体24cを独立した複数本の素線で構成する場合、第2コイル体24cは、例えば、螺旋状の凸部241の高さt1に相当する線径の素線をテーパ部141の外周面s14上に配置し、螺旋状の凸部242、243の高さt2、t3に相当する線径の素線を先端部142および本体部143の外周面s14上に配置することで形成することができる。
本実施形態では、螺旋状の凸部241、242、243それぞれの高さt1、t2、t3(t2>t1かつt1<t3)に相当する線径の3本の素線を直列に接合した1本の素線を用い、この素線の各線径の部位それぞれがテーパ部141、先端部142および本体部143の外周面s14上に位置するように配置されている。
第1コイル体14cを構成する素線の直径は、通常、0.1mm~0.5mmである。第2コイル体24cを構成する1本または複数本の素線の直径および直径比は、例えば、それぞれ第1の実施形態において説明した螺旋状の凸部211、212、213の高さt1、t2、t3、および螺旋状の凸部211の高さt1と螺旋状の凸部212、213の高さt2、t3との比と同様の値に設定することができる。本実施形態では、第1コイル体14cの素線の直径が0.21mmである。第2コイル体24cは1本の素線で構成され、その素線の直径は、先端部が0.3mm、テーパ部が0.2mm、本体部が0.3mmである。
第1コイル体14cおよび第2コイル体24cを構成する素線の材料としては、例えば、それぞれ第1の実施形態において説明した先端部112、テーパ部111および本体部113を構成する材料、並びに螺旋状の凸部21を構成する材料として例示したものと同様の材料等が挙げられる。
第1コイル体14cと第2コイル体24cとの接合方法としては、例えば、両者の端部をロウ材により蝋付けする方法、溶接する方法、接着剤により接着する方法、被膜と溶着する方法等を採用することができる。
なお、シャフト14が第1コイル体14cで形成され、かつ螺旋状の凸部24が第2コイル体24cで形成されている場合、第1コイル体14cにおける素線の巻回方向と第2コイル体24cにおける素線の巻回方向とが、互いに逆向きであること、すなわち、第1コイル体14cと第2コイル体24cとは、一方がS撚りで他方がZ撚りであることが好ましい。これにより、シャフト14を回転する際、第1コイル体14cの素線と第2コイル体24cの素線とに加わる軸方向の力の向きを相対させることができ、第1コイル体14cにおける隣接する素線どうしの離間を防いでトルク伝達性やプッシャビリティの低下を抑制することができる。
以上のように、当該ダイレータ4は、シャフト14が第1コイル体14cで形成され、かつ螺旋状の凸部24が第2コイル体24cで形成されているので、シャフト14および螺旋状の凸部24それぞれにおいて柔軟性およびトルク伝達性を向上することができると共に、これらが相俟って柔軟性およびトルク伝達性をより向上することができる。また、当該ダイレータ4は、螺旋状の凸部24が第2コイル体24cで形成されているので、用いる素線の線径により螺旋状の凸部241~243の高さt1~t3を容易かつ簡便に調整することができる。
なお、当該ダイレータ4は、テーパ部141に設けられた螺旋状の凸部241の高さt1が先端部142または本体部143に設けられた螺旋状の凸部242、243の高さt2、t3のいずれかよりも小さいものであってもよく、例えば、t2>t1>t3であるダイレータ4m1(図9参照)、t2>t1=t3であるダイレータ4m2(図10参照)、t2<t1<t3であるダイレータ4m3(図11参照)、t2=t1<t3であるダイレータ4m4(図12参照)であってもよい。また、当該ダイレータ4は、第2コイル体24m5が第1コイル体14c(シャフト14)の軸方向に沿ってその基端まで隣り合う部分に隙間244m5を有するダイレータ4m5(図13参照)であってもよい。
[第5の実施形態]
図14は、本発明の第5の実施形態の全体を示す一部切り欠き概略的側面図である。当該ダイレータ5は、図14に示すように、概略的に、シャフト15と、螺旋状の凸部25と、基部31とにより構成されている。当該ダイレータ5は、シャフト15および螺旋状の凸部25が第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。また、シャフト15および螺旋状の凸部25のうちの形状以外の構成は、それぞれ第1の実施形態におけるシャフト11および螺旋状の凸部21の構成と同様であるため、その説明を省略する。
シャフト15は、中空形状の内腔15hを有する部材である。本実施形態のシャフト15は、先端部(例えば、図1参照)を有さず、テーパ部151と、本体部153とを有している。螺旋状の凸部25は、テーパ部151と本体部153とのそれぞれの外周面s15上に設けられ、シャフト15の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間254を有する。この螺旋状の凸部25は、テーパ部151に設けられた螺旋状の凸部251の高さt1が本体部153に設けられた螺旋状の凸部253の高さt3よりも小さくなるように形成されている。なお、テーパ部151および本体部153、並びに螺旋状の凸部251、253の構成は、それぞれ第1の実施形態のテーパ部111および本体部113、並びに螺旋状の凸部211、213の構成と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、当該ダイレータ5は、上述した構成であるので、対象物の孔を拡張する際、螺旋状の凸部253の高さt3に比べて螺旋状の凸部251の高さt1がより小さい分、テーパ部151の螺旋状の凸部251が生体組織へ食い込むのを緩和することができ、シャフト15の回転による螺旋状の凸部251のネジ採用とシャフト15の押し込みとを併用して対象物の孔を容易かつ確実に拡張することができる。
[第6の実施形態]
図15は、本発明の第6の実施形態の全体を示す概略的側面図である。当該ダイレータ6は、図15に示すように、概略的に、シャフト16と、螺旋状の凸部26と、基部31とにより構成されている。当該ダイレータ6は、シャフト16および螺旋状の凸部26が第4の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
シャフト16は、中空形状の内腔16hを有する部材である。このシャフト16は、素線をシャフト16の軸周りへ巻回した第1コイル体16cで形成され、テーパ部161と本体部163とを有している。螺旋状の凸部26は、テーパ部161と本体部163とのそれぞれの外周面s16上に設けられ、シャフト16の軸方向に沿って隣り合う部分に隙間264を有する。この螺旋状の凸部26は、素線をシャフト16の外周面s16上に巻回した第2コイル体26cで形成され、テーパ部161の外周面s16上に巻回された第2コイル体26cの素線の線径が、本体部163の外周面s16上に巻回された第2コイル体26cの素線の線径よりも小さくなるように形成されている。なお、テーパ部161および本体部163の構成、並びに螺旋状の凸部261、263の構成は、それぞれ第4の実施形態におけるテーパ部141および本体部143の構成、並びに螺旋状の凸部241、243の構成と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、当該ダイレータ6は、シャフト16が第1コイル体16cで形成され、かつ螺旋状の凸部26が第2コイル体26cで形成されているので、シャフト16および螺旋状の凸部26それぞれにおいて柔軟性およびトルク伝達性を向上することができると共に、これらが相俟って柔軟性およびトルク伝達性をより向上することができる。また、当該ダイレータ6は、螺旋状の凸部26が第2コイル体26cで形成されているので、用いる素線の線径により螺旋状の凸部261、263の高さt1、t3を容易かつ簡便に調整することができる。
[第7の実施形態]
図16は、本発明の第7の実施形態を示す要部拡大概略的側面図である。当該ダイレータ7は、図16に示すように、概略的に、シャフト16と、螺旋状の凸部26と、先端チップ47と、基部31(不図示)とにより構成されている。当該ダイレータ7は、先端チップ47を備えている点で第6の実施形態と異なっている。なお、第1および第6の実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
先端チップ47は、基端がシャフト16の先端に位置し、テーパ部161の軸方向における先端側に向かって延設された部位である。この先端チップ47は、表面が第1コイル体16cの外周面s16(素線による凹凸面)よりも平坦な表面を有し、かつシャフト16の内腔16hに連通する略円筒中空形状の内腔47hを備えている。なお、本実施形態では、先端チップ47の内腔47hの内径は0.7mmであり、シャフト16の内腔16hの内径は、先端が0.7mm、基端が1.5mmである。
先端チップ47は、例えば、第1コイル体16cおよび第2コイル体26cの先端部に銀錫ロウ、金錫ロウなどのロウ材等を用いて表面を平坦に成形することで形成することができる。
以上のように、当該ダイレータ7は、先端チップ47を備えているので、導入針により穿設された孔へのシャフト16の挿入性を向上させることができ、円滑に手技を進めることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した第1~第3の実施形態ではシャフト11および螺旋状の凸部21、23が一体的に形成されたダイレータ1~3、第4、第6および第7の実施形態ではシャフト14、16および螺旋状の凸部24、26それぞれがコイル体で形成されたダイレータ4、6、7について説明したが、当該ダイレータは、シャフトのみが一体的に形成されかつ螺旋状の凸部がコイル体(第2コイル体)で形成されたものであってもよく、例えば、t2>t1かつt1<t3であるダイレータ8m1(図17参照)、t2>t1>t3であるダイレータ8m2(図18参照)、t2>t1=t3であるダイレータ8m3(図19参照)、t2<t1<t3であるダイレータ8m4(図20参照)、t2=t1<t3であるダイレータ8m5(図21参照)、t2>t1かつt1<t3かつp1>p2、p3であるダイレータ8m6(図22参照)、t1<t3であるダイレータ8m7(図23参照)であってもよい。
また、上述した第2の実施形態ではコーティング部cを備えているダイレータ2、第3の実施形態ではピッチの異なる螺旋状の凸部23が混在するダイレータ3、第7の実施形態では先端チップ47を備えているダイレータ7について説明したが、当該ダイレータは、本発明の効果を損なわない限り、これら構成のうちの一または二以上を適宜組み入れてもよい。例えば、第7の実施形態にて例示した先端チップ47(図16参照)は、上述した第1~第6の実施形態を含む本発明のいずれのダイレータにも採用することができる。
また、上述した第1~第3および第5の実施形態では、螺旋状の凸部21~23、25がそれぞれシャフト11、12、15外周面上の軸方向における先端から中途に亘って形成されているダイレータ1~3、5について説明したが、螺旋状の凸部がシャフト外周面上の軸方向全体の亘って形成されているダイレータであってもよい。
また、上述した第6および第7の実施形態では、螺旋状の凸部26(第2コイル体26c)が、それぞれシャフト16外周面上の軸方向における先端から中途に亘って隣り合う部分に隙間を有しかつ上記中途から基端に亘って隣り合う部分が接しているダイレータ6、7について説明したが、螺旋状の凸部(第2コイル体)がシャフト外周面上の軸方向全体(先端から基端)に亘って隣り合う部分に隙間を有するダイレータであってもよい。
1~7、1m1~1m4、4m1~4m5、8m1~8m7 ダイレータ
11、12、14~16 シャフト
111、141、151、161 テーパ部
112、142 先端部
113、143、153、163 本体部
14c、16c 第1コイル体
21~26 螺旋状の凸部
24c、26c 第2コイル体
214、234、244、254、264 隙間
s11、s14~s16 外周面
t1、t2、t3 螺旋状の凸部の高さ
p1、p2、p3 螺旋状の凸部のピッチ

Claims (4)

  1. 中空形状のシャフトと、螺旋状の凸部とを備えているダイレータであって、
    前記シャフトは、素線を前記シャフトの軸周りへ巻回した第1コイル体で形成され、かつ前記螺旋状の凸部は、素線を前記シャフトの外周面上に巻回した第2コイル体で形成されており、
    前記シャフトは、
    先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部と、基端が前記テーパ部の先端に位置し前記テーパ部の軸方向における先端側に向かって延設された先端部と、先端が前記テーパ部の基端に位置し前記テーパ部の軸方向における基端側に向かって延設された本体部とを有するものか、または
    前記先端部を有さず、前記テーパ部と、前記本体部とを有するものであり、
    前記シャフトが前記先端部を有しない場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と前記本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さく、
    前記シャフトが前記先端部を有する場合、前記螺旋状の凸部は、前記テーパ部と、前記先端部および/または本体部とのそれぞれの外周面上に設けられ、前記シャフトの軸方向に沿って隣り合う部分に隙間を有するものであり、前記テーパ部に設けられた螺旋状の凸部の高さは前記先端部および/または本体部に設けられた螺旋状の凸部の高さよりも小さいことを特徴とするダイレータ。
  2. 記第1コイル体における素線の巻回方向と前記第2コイル体における素線の巻回方向とが、互いに逆向きである請求項1に記載のダイレータ。
  3. 前記テーパ部の外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径が、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に巻回された前記第2コイル体の素線の線径よりも小さい請求項または請求項に記載のダイレータ。
  4. 前記テーパ部の外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチが、前記テーパ部を除く前記シャフトの外周面上に設けられた前記螺旋状の凸部のピッチよりも大きい請求項1から請求項のいずれか1項に記載のダイレータ。
JP2020521000A 2018-05-24 2018-09-21 ダイレータ Active JP6997306B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JPPCT/JP2018/019981 2018-05-24
PCT/JP2018/019981 WO2019224970A1 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 ダイレータ
PCT/JP2018/035087 WO2019225025A1 (ja) 2018-05-24 2018-09-21 ダイレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019225025A1 JPWO2019225025A1 (ja) 2021-05-13
JP6997306B2 true JP6997306B2 (ja) 2022-01-17

Family

ID=68616022

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020520954A Active JP7036914B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 ダイレータ
JP2020521001A Active JP7130741B2 (ja) 2018-05-24 2018-09-21 ダイレータ
JP2020521000A Active JP6997306B2 (ja) 2018-05-24 2018-09-21 ダイレータ

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020520954A Active JP7036914B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 ダイレータ
JP2020521001A Active JP7130741B2 (ja) 2018-05-24 2018-09-21 ダイレータ

Country Status (5)

Country Link
US (3) US20210069480A1 (ja)
EP (3) EP3804640A1 (ja)
JP (3) JP7036914B2 (ja)
CN (3) CN112118796A (ja)
WO (3) WO2019224970A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020059120A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 朝日インテック株式会社 ダイレータ
JP7126554B2 (ja) 2018-09-21 2022-08-26 朝日インテック株式会社 ダイレータ
JP7330129B2 (ja) * 2020-04-03 2023-08-21 朝日インテック株式会社 ダイレータ
WO2023119399A1 (ja) * 2021-12-21 2023-06-29 朝日インテック株式会社 医療器具

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177289A (ja) 2000-11-03 2002-06-25 Willy Ruesch Gmbh 気管切開用拡張器
JP2007098120A (ja) 2005-09-06 2007-04-19 Fmd:Kk 医療用処置具及びその回転操作装置並びに医療用処置装置
JP2014524807A (ja) 2011-07-27 2014-09-25 オリンパス エンド テクノロジー アメリカ インコーポレイテッド 回転前進式カテーテル挿入システム

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60234671A (ja) * 1984-05-09 1985-11-21 テルモ株式会社 カテ−テル導入具
DE3532653C2 (de) * 1985-09-13 1993-10-21 Martin Kaltenbach Dilatationskatheter
JP2502565Y2 (ja) * 1990-12-18 1996-06-26 株式会社パイオラックス 医療用ガイドワイヤ
US8016847B2 (en) * 2001-07-11 2011-09-13 Arkray, Inc. Lancet and lancing apparatus
US8029470B2 (en) * 2004-09-30 2011-10-04 Pacesetter, Inc. Transmembrane access systems and methods
US20090281500A1 (en) * 2006-04-19 2009-11-12 Acosta Pablo G Devices, system and methods for minimally invasive abdominal surgical procedures
JP2008011867A (ja) 2006-05-25 2008-01-24 Nippon Zeon Co Ltd ダイレーター、ダイレーターの製造方法、およびシースイントロデューサー
US8870755B2 (en) 2007-05-18 2014-10-28 Olympus Endo Technology America Inc. Rotate-to-advance catheterization system
US8795326B2 (en) * 2007-10-05 2014-08-05 Covidien Lp Expanding seal anchor for single incision surgery
WO2011056701A1 (en) * 2009-10-28 2011-05-12 Smith & Nephew, Inc. Threaded suture anchor
EP2499975B1 (en) * 2009-11-09 2018-09-26 Olympus Corporation Implant placement device
US20130012955A1 (en) 2010-03-17 2013-01-10 Dean Lin System and Method for Pedicle Screw Placement in Vertebral Alignment
CN102985128B (zh) * 2010-06-30 2015-05-20 泰尔茂株式会社 导管
JP2012095812A (ja) 2010-11-01 2012-05-24 Olympus Corp 医療用デバイス
JP5736735B2 (ja) * 2010-11-09 2015-06-17 住友ベークライト株式会社 カテーテル
CN202236835U (zh) * 2011-09-22 2012-05-30 上海上医康鸽医用器材有限责任公司 胸腔扩张器及引流包
CN102671287B (zh) * 2012-05-07 2014-04-02 先健科技(深圳)有限公司 一种穿刺扩张器
US20140046357A1 (en) 2012-08-09 2014-02-13 Cook Medical Technologies Llc Dilation device
CN105338877B (zh) * 2013-06-26 2017-06-06 奥林巴斯株式会社 螺旋单元、插入装置和螺旋单元的制造方法
CA2956630C (en) 2014-08-01 2021-08-31 Vadovations, Inc. Coring dilator for defining an aperture in a tissue wall
JP6180655B2 (ja) * 2015-06-03 2017-08-16 オリンパス株式会社 装着ユニット
CN205054309U (zh) * 2015-10-08 2016-03-02 常州市智业医疗仪器研究所有限公司 一种新型经皮气管切开用旋转扩张器
JP2017221562A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 朝日インテック株式会社 ガイドワイヤ
WO2018180209A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 テルモ株式会社 医療用デバイス

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177289A (ja) 2000-11-03 2002-06-25 Willy Ruesch Gmbh 気管切開用拡張器
JP2007098120A (ja) 2005-09-06 2007-04-19 Fmd:Kk 医療用処置具及びその回転操作装置並びに医療用処置装置
JP2014524807A (ja) 2011-07-27 2014-09-25 オリンパス エンド テクノロジー アメリカ インコーポレイテッド 回転前進式カテーテル挿入システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN112188870A (zh) 2021-01-05
EP3804641A1 (en) 2021-04-14
US20210077794A1 (en) 2021-03-18
JPWO2019225025A1 (ja) 2021-05-13
WO2019225026A1 (ja) 2019-11-28
CN112135574A (zh) 2020-12-25
WO2019224970A1 (ja) 2019-11-28
CN112118796A (zh) 2020-12-22
EP3804642A1 (en) 2021-04-14
JP7036914B2 (ja) 2022-03-15
JP7130741B2 (ja) 2022-09-05
JPWO2019224970A1 (ja) 2021-05-13
WO2019225025A1 (ja) 2019-11-28
US20210077795A1 (en) 2021-03-18
US20210069480A1 (en) 2021-03-11
EP3804640A1 (en) 2021-04-14
JPWO2019225026A1 (ja) 2021-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6997306B2 (ja) ダイレータ
JP7339355B2 (ja) 医療用管状体
JP6588676B2 (ja) ダイレータ
WO2021246054A1 (ja) ダイレータ
JP7162674B2 (ja) ダイレータ
WO2020059122A1 (ja) ダイレータ
WO2020059121A1 (ja) ダイレータ
JP7330129B2 (ja) ダイレータ
WO2019146088A1 (ja) カテーテル
WO2023112192A1 (ja) ダイレータ
WO2022049688A1 (ja) ダイレータ
JPWO2019181012A1 (ja) ダイレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6997306

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150