JP7339355B2 - 医療用管状体 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用管状体に関する。
血管などの体腔に挿入されるカテーテルは、デリケートな内壁への損傷を低減するため、例えば、インナーチューブの先端に柔軟なチップが延設されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなカテーテルを用いた手技では、カテーテルを体腔へ挿入し、体腔内を進行する際の体腔内壁の損傷を抑制することができる。
特開2011-212493号公報
しかしながら、上述したような従来のカテーテルは、インナーチューブの先端とチップの基端とが単に突き合わされて接合されているに過ぎない。このため、インナーチューブとチップとの接合強度が乏しくなる傾向にあり、カテーテルを体腔への挿入する際、チップがインナーチューブから外れてしまう虞がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、被接触物への損傷を抑制しかつ先端チップ部が中空シャフトから外れるのを防止することが可能な医療用管状体を提供することにある。
本開示のいくつかの態様は、
(1)素線を巻回して形成された第1のコイル体と、
前記第1のコイル体の先端部の外周を覆う第1部位と、前記第1のコイル体の先端から先端側に向かって延設されかつ前記第1部位に連続する第2部位と、を有する管状体と、
を備え、
前記第1部位は、この第1部位の内周面を含む内周層と、前記内周層よりも径方向外側に配置され前記第1部位の外周面を含む外周層と、を有し、
前記内周層の硬度が、前記外周層の硬度よりも大きい医療用管状体、
(2)前記第1部位の一部が、前記第1のコイル体の先端部の外周面における隣り合う前記素線間の隙間に挟入されている前記(1)に記載の医療用管状体、
(3)前記第1のコイル体の径方向外側に配置され、素線を巻回して形成された第2のコイル体を備え、
前記第2のコイル体の一部が、前記内周層および外周層に埋設されている前記(1)または(2)に記載の医療用管状体、並びに
(4)前記管状体は、先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部を有する前記(3)に記載の医療用管状体、である。
なお、本明細書において、「先端側」とは、長軸方向に沿う方向であって、管状体の第1部位に対して第2部位が位置する方向を意味する。「基端側」とは、長軸方向に沿う方向であって、先端側と反対側の方向を意味する。但し、「長軸方向」とは、医療用管状体の長手方向に沿う方向を意味する。「先端」とは、任意の部材または部位における先端側の端部、「基端」とは、任意の部材または部位における基端側の端部をそれぞれ示す。「先端部」とは、任意の部材または部位において、その先端を含みこの先端から基端側に向かって中途まで延びる部位を指す。「硬度」とは、JIS K7215(1986)に規定の「プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法」に準拠して測定した「硬さ」を指す。
本発明は、被接触物への損傷を抑制しかつ先端チップ部が中空シャフトから外れるのを防止することが可能な医療用管状体を提供することができる。
本発明の第1の実施形態を示す概略的縦断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す概略的縦断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す概略的縦断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す概略的縦断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す一部拡大概略的縦断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す一部拡大概略的縦断面図である。 第2の実施形態の変形例を示す概略的縦断面図である。 第2の実施形態の変形例を示す概略的縦断面図である。 第2の実施形態の変形例を示す概略的縦断面図である。
当該医療用管状体は、素線を巻回して形成された第1のコイル体と、上記第1のコイル体の先端部の外周を覆う第1部位と、上記第1のコイル体の先端から先端側に向かって延設されかつ上記第1部位に連続する第2部位と、を有する管状体と、を備え、上記第1部位は、この第1部位の内周面を含む内周層と、上記内周層よりも径方向外側に配置され上記第1部位の外周面を含む外周層と、を有し、上記内周層の硬度が、上記外周層の硬度よりも大きいことを特徴とする。
なお、本明細書において、「径方向外側」とは、上記長軸方向に直交する方向であって医療用管状体の長手方向の中心軸から離間する方向を意味する。また、本明細書では、第1部位と第2部位とを合わせて「先端チップ部」、第1のコイル体と第3部位とを合わせて「中空シャフト」とも称する。
以下、本発明の第1および第2の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。また、各図面に示した医療用管状体の寸法は、実施内容の理解を容易にするために示した寸法であり、実際の寸法に対応するものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態を示す概略的縦断面図である。当該医療用管状体1は、図1に示すように、概略的に、第1のコイル体11と、管状体21と、コネクタ31とにより構成されている。
第1のコイル体11は、素線11aを巻回して形成された螺旋状の部材である。第1のコイル体11は、具体的には、例えば、1本または複数の素線11aを用い、長軸方向に沿って隣り合う素線11aを巻回することで形成することができる。第1のコイル体11は、単条のコイル体または多条のコイル体のいずれであってもよい。素線11aは、単線であってもよく撚線であってもよい。但し、単線とは1本の単一線を意味し、撚線とは複数本の単一線を予め互いに撚り合って形成した一束の線群を意味する。
第1のコイル体11を構成する素線11aの材料としては、当該医療用管状体1が体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましい。このような材料としては、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金(ニッケル-チタン合金)などの金属材料;ポリアミド樹脂やフッ素樹脂などの樹脂材料等が挙げられる。
管状体21は、例えば、第1部位21Aと、第2部位21Bと、第3部位21Cとにより構成することができる。
第1部位21Aは、第1のコイル体11の先端部の外周を覆う部位である。第1部位21Aは、この第1部位21Aの内周面を含む内周層21Aaと、内周層21Aaよりも径方向外側に配置され第1部位21Aの外周面を含む外周層21Abと、を有している。
第1部位21Aは、内周層21Aaの硬度が外周層21Abの硬度よりも大きくなるように形成されている。具体的には、上述したJIS K7215(1986)の規定に準拠し、例えば、デュロメータの押針を用いて測定した第1部位21Aの内周面の硬さが、第1部位21Aの外周面の硬さよりも大きく(硬く)なるように構成することができる。
なお、第1部位21Aは、内部の構成がそれぞれ均一な内周層21Aaおよび外周層21Abの二つの層のみからなる構成であってもよく、内周層21Aaと外周層21Abとの間に、硬さなどが段階的または漸次変化する他の層(不図示)を有する構成であってもよい。
ここで、第1部位21Aは、その一部が第1のコイル体11の先端部の外周面における隣り合う素線11a間の隙間11bに挟入されていることが好ましい。このような第1部位21Aの態様としては、例えば、第1部位21Aの内周面の一部または全部が、第1のコイル体11の先端部における外周面(素線11aの表面のうちの径方向外側に臨む表面で形成される面)の一部または全部に密着するように配置されたもの等が挙げられる。なお、本実施形態では、第1部位21Aの内周面の全部と第1のコイル体11の先端部における外周面の全部とが密着するように配置(第1部位21Aが第1のコイル体11を構成する素線11a間の隙間11bを万遍なく満たすように配置)されている。第1のコイル体11の隣り合う素線11a間の隙間11bに挟入される部位は、内周層21Aaのみであってもよく、内周層21Aaおよび外周層21Abの両者であってもよい。
このように、第1部位21Aの一部が第1のコイル体11の先端部の外周面における隣り合う素線11a間の隙間11bに挟入されていることで、第1部位21Aを第1のコイル体11に係止することができ、第1部位21Aおよび第1部位21Aに連続する第2部位21B(後述)が第1のコイル体11から外れるのを確実に防止することができる。
第2部位21Bは、第1のコイル体11の先端から先端側に向かって延設されかつ第1部位21Aに連続する部位である。第2部位21Bは、例えば、第2部位21Bの内周面を含む内周層21Baと、内周層21Baよりも径方向外側に配置され第2部位21Bの外周面を含む外周層21Bbと、を有するように構成することができる。
第2部位21Bが内周層21Baと外周層21Bbとを有する場合、内周層21Baの硬度が外周層21Bbの硬度よりも大きいことが好ましい。これにより、被接触物が損傷したり、被接触物との接触により第2部位21Bが破損したりすることを確実に抑制することができる。
また、第2部位21Bが内周層21Baと外周層21Bbとを有する場合、内周層21Baが第1部位21Aにおける内周層21Aaと同じ材料を用いて内周層21Aaと一体的に形成されていることも好ましい。これにより、先端チップ部(第1部位21Aおよび第2部位21B)が中空シャフト(第1のコイル体11および第3部位21C)から外れるのを確実に防止することができる。
第3部位21Cは、管状体21における第1部位21Aおよび第2部位21B以外の部位である。第3部位21Cは、例えば、第1部位21Aの基端に連続しかつ第1のコイル体11に沿って基端側に延設するように構成することができる。第3部位21Cは、単一の層で形成されていてもよく(図1参照)、複数の層で形成されていてもよい(不図示)。
第1部位21A、第2部位21B、および第3部位21Cを構成する材料は、当該医療用管状体1が体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましい。上記材料としては、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、シリコーン、フッ素樹脂などの樹脂材料等が挙げられる。
第1部位21Aを構成する材料の組み合わせとしては、硬さに応じ、上記材料のうちの2種の材料を組み合わせることもできるが、同種の材料を組み合わせてもよい。同種の材料を組み合わせる場合、グレードの異なる材料を使用することで、例えば、内周層21Aaと外周層21Abとの硬さの関係を調整することができる。
次に、当該医療用管状体1の使用態様について説明する。ここでは、医療用管状体1をガイディングカテーテルとして用い、医療用管状体1を心臓の冠動脈まで挿入する手技を例示する。
当該医療用管状体1の使用に先立ち、まず、ガイドワイヤA(不図示)を血管内に挿入し、その先端を心臓の冠動脈入口近くまで送り込む。次いで、当該医療用管状体1の先端に設けられた開口21hにガイドワイヤAの基端を挿入し、医療用管状体1の先端が心臓の冠動脈入口まで達するように、ガイドワイヤAに沿って医療用管状体1を血管内に押し込みながら前進させる。この際、当該医療用管状体1は、湾曲する血管の内壁を傷つけずかつ先端チップ部が中空シャフトから外れることなく血管内を進行する。
次に、ガイドワイヤAを抜き取ってより細いガイドワイヤB(不図示)に入れ替えた後、当該医療用管状体1を介してバルーンカテーテルなどの他の医療器具(不図示)を処置部位まで送り込むことで治療を行う。治療後は、上記他の医療器具、医療用管状体1、およびガイドワイヤBを体外に順次抜去することで手技が完了する。
以上のように、当該医療用管状体1は、外周層21Abが内周層21Aaに比べて柔らかい分、外周層21Abにより被接触物への損傷を抑制すると共に、外周層21Abよりも硬い内周層21Aaが第1のコイル体11の外周を覆っている分、先端チップと中空シャフトとを強固に接続することができ、先端チップ部が中空シャフトから外れるのを防止することができる。
また、当該医療用管状体1は、第1のコイル体11を備えているので、医療用管状体1の基端部に加えた回転力を先端部まで確実に伝達することができ、先端部を適宜回転させながら医療用管状体1を体腔内に円滑に挿入することができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態を示す概略的縦断面図である。当該医療用管状体2は、図2に示すように、概略的に、第1のコイル体12と、第2のコイル体42と、管状体22と、コネクタ31とにより構成されている。当該医療用管状体2は、第1のコイル体12、第2のコイル体42および管状体22を備えている点で第1の実施形態と異なっている。なお、コネクタ31の構成は、第1の実施形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また、以下に示す第1のコイル体12、第2のコイル体42および管状体22の構成以外の構成は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
第1のコイル体12は、素線12aを巻回して形成された螺旋状の部材である。第1のコイル体12は、例えば、先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ状の部位を有するように構成することができる。
第2のコイル体42は、第1のコイル体12の径方向外側に配置され、素線42aを巻回して形成された螺旋状の部材である。第2のコイル体42は、その一部が後述する管状体22の内周層22Aaおよび外周層22Abに埋設(第2のコイル体42の径方向内側の少なくとも一部が内周層22Aaに埋設)するように配設することができる。第2のコイル体42と第1のコイル体12とは直接接触していてもよく、これらの間に内周層22Aaが介在していてもよい。これにより、管状体22の第2部位22Bが第1部位22Aから外れるのをより確実に防止することができる。
第2のコイル体42は、具体的には、例えば、1本または複数本の素線42aを用い、例えば、第1のコイル体12の外周面上に巻回して形成することができる。第2のコイル体42は、単条のコイル体または多条のコイル体のいずれであってもよい。素線42aは、単線であってもよく撚線であってもよい。
第2のコイル体42を構成する素線の材料としては、当該医療用管状体2が体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましい。このような材料としては、例えば、第1のコイル体12を構成する素線12aの材料と同様の材料等が挙げられる。
管状体22は、例えば、第1部位22Aと、第2部位22Bと、第3部位22Cとを有している。第1部位22Aは、第1のコイル体12の先端部の外周を覆う部位である。第1部位22Aは、この第1部位22Aの内周面を含む内周層22Aaと、内周層22Aaよりも径方向外側に配置され第1部位22Aの外周面を含む外周層22Abとを有している。第1部位22Aは、内周層22Aaの硬度が外周層22Abの硬度よりも大きくなるように形成されている。第2部位22Bは、第1のコイル体12の先端から先端側に向かって延設されかつ第1部位22Aに連続する部位である。管状体22は、上述したように、第2のコイル体42の一部が内周層22Aaおよび外周層22Abに埋設されている。
管状体22は、当該医療用管状体2のように、先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部Tを有していてもよい。テーパ部Tは、具体的には、例えば、上述した第1のコイル体12のテーパ状の部位の外周に沿うように、一定厚みで管状体を形成することで得ることができる。このように管状体22がテーパ部Tを有する場合、当該医療用管状体2は、例えば、予め穿設された孔を拡径するためのダイレータとして用いることができる。テーパ部Tは、先端チップ部(第1部位22Aおよび/または第2部位22B)に設けられてもよく、図2に示すように先端チップ部以外の部位(第3部位22C)に設けられてもよい。
なお、当該医療用管状体2をダイレータとして用いる場合、第2のコイル体42の一部は、管状体22の表面から突出していることが好ましい。これにより医療用管状体2の回転に伴うネジ作用により推進力を発生させることができる。
また、当該医療用管状体2をダイレータとして用いる場合、第2のコイル体42の素線42aの少なくとも一部は、管状体22の軸方向に沿って隣り合う部分の間に隙間42bを有していることが好ましい。これにより医療用管状体2の回転に伴うネジ作用による推進力をより強力に発生させることができる。
また、当該医療用管状体2をダイレータとして用いる場合、第2のコイル体42の少なくとも一部は、長軸方向におけるテーパ部Tの部位に位置していることも好ましい。これにより、当該医療用管状体2が孔を拡径する際に生じる被接触物からの抗力に対抗するための大きな推進力を得ることができ、医療用管状体2を確実に前進させることができる。
次に、当該医療用管状体2の使用態様について説明する。ここでは、医療用管状体2をダイレータとして用い、医療用管状体2が穿刺孔を拡張する手技を例示する。
まず、患者の口または鼻から挿入された内視鏡(不図示)の先端から導入針(不図示)を突出させ、患者の胃等の消化管の壁の所定位置に穿孔して穿刺孔を形成する。次いで、上記穿刺孔にガイドワイヤC(不図示)を挿通した後、当該医療用管状体2の先端に設けられた開口22hにガイドワイヤCの基端を挿入させ、当該医療用管状体2をガイドワイヤCに沿わせながらその先端部を上記穿刺孔に挿入する。
次に、コネクタ31を回転させる。その際、コネクタ31の回転力は医療用管状体2の先端部まで伝達され、第2のコイル体42のネジ作用等に伴う推進力により当該医療用管状体2を前進させながら、テーパ部Tにより穿刺孔の拡径を行う。次いで、コネクタ31を逆回転させながら当該医療用管状体2を後退させ、医療用管状体2、およびガイドワイヤCを体外に順次抜去することで手技が完了する。
以上のように、当該医療用管状体2は、上記構成であるので、第2のコイル体42の一部が内周層22Aaに埋設されている分、表面が柔らかな先端チップ部を第1のコイル体12に確実に固定することができ、被接触物への損傷を抑制しかつ先端チップ部が中空シャフトから外れるのを防止することができる。
また、当該医療用管状体2は、第2のコイル体42を備えているので、当該医療用管状体2を回転することによりネジ作用による推進力を発生させることができ、例えば、消化管などの壁に形成された孔内を円滑に進退することができる。
また、当該医療用管状体2は、先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部Tを有する管状体22を備えているので、当該医療用管状体2を予め穿設された孔(被接触物)に通することで、テーパ部Tの外周面により孔を拡径することができ、ダイレータとして用いることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した第1の実施形態では、第1部位21Aおよび第2部位21Bともに内周層21Aa,21Baおよび外周層21Ab,21Bbを有する医療用管状体1について説明したが、第2部位21Bm1が内周層21Ba上の一部にのみ外周層21Bbm1を有する管状体21m1を備えた医療用管状体1m1であってもよく(図3A参照)、第2部位21Bm2が内周層21Ba上に外周層を有しない管状体21m2を備えた医療用管状体1m2(第2部位21Bm2が単一の層からなる医療用管状体1m2)であってもよい(図3B参照)。
また、上述した第1の実施形態では、第1部位21Aの内周面の全部と第1のコイル体11の先端部における外周面の全部とが密着するように配置されている医療用管状体1について説明したが、第1部位が第1のコイル体の先端部の外周を覆っていればよく、第1部位21Am3が隣り合う素線11a間の隙間11bの一部にのみ挟入されている管状体21m3を備えた医療用管状体1m3(図4A参照)であってもよく、第1部位21Am4(例えば、内周層21Aam4)が素線11a間の隙間11bに挟入されていない管状体21m4を備えた医療用管状体1m4(図4B参照)であってもよい。
また、上述した第2の実施形態では、管状体22がテーパ部Tを有しかつ第2のコイル体42が管状体22の表面から突出している医療用管状体2について説明したが、テーパ部を有さずかつ第2のコイル体42m5を有する管状体22m5を備えた医療用管状体2m5(図5A参照)であってもよく、第2のコイル体42m6が管状体22m6の表面から突出していない医療用管状体2m6であってもよい(図5B参照)。
また、上述した第2の実施形態では、第2のコイル体42の少なくとも一部が長軸方向におけるテーパ部Tの部位に位置している医療用管状体2について説明したが、第2のコイル体42m7が長軸方向において管状体22m7のテーパ部T以外の部位にのみ位置している医療用管状体2m7であってもよい(図5C参照)。
また、上述した第2の実施形態では、テーパ状の部位を第1のコイル体12に設け、上記テーパ状の部位の外周に沿うように一定厚みで形成した管状体22を備えた医療用管状体2について説明したが、テーパ部Tは、第1のコイル体にテーパ状の部位を設けずに管状体の厚みを調整することで形成するようにしてもよい(図5C参照)。
1、2 医療用管状体
11、12 第1のコイル体
11a 素線
11b 隙間
21、22 管状体
21A、22A 第1部位
21Aa、22Aa 内周層
21Ab、22Ab 外周層
21B、22B 第2部位
42 第2のコイル体
T テーパ部

Claims (4)

  1. 素線を巻回して形成された第1のコイル体と、
    前記第1のコイル体の先端部の外周を覆う第1部位と、前記第1のコイル体の先端から先端側に向かって延設されかつ前記第1部位に連続する第2部位と、を有する管状体と、
    を備え、
    前記第1部位は、前記第1のコイル体の外周のうちの径方向外側に臨む表面上にのみ配置され、
    前記第1部位は、この第1部位の内周面を含む内周層と、前記内周層よりも径方向外側に配置され前記第1部位の外周面を含む外周層と、を有し、
    前記第2部位は、前記内周層が先端側に向かって延設された部位を有し、
    前記内周層の硬度が、前記外周層の硬度よりも大きい医療用管状体。
  2. 前記第1部位の一部が、前記第1のコイル体の先端部の外周面における隣り合う前記素線間の隙間に挟入されている請求項1に記載の医療用管状体。
  3. 前記第1のコイル体の径方向外側に配置され、素線を巻回して形成された第2のコイル体を備え、
    前記第2のコイル体の一部が、前記内周層および外周層に埋設されていると共に、前記第2のコイル体のうちの、前記第2コイル体の一部と異なる少なくとも一部が、径方向外側に向かって前記第1部位の外周面から突出している請求項1または請求項2に記載の医療用管状体。
  4. 前記管状体は、先端の外径が基端の外径よりも小さいテーパ部を有する請求項3に記載の医療用管状体。
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