JP6995088B2 - 試料支持体および試料支持体の製造方法 - Google Patents

試料支持体および試料支持体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、試料支持体および試料支持体の製造方法に関する。
ウルトラミクロトームを用いて透過電子顕微鏡(TEM)用の試料を作製する場合、ダイヤモンドナイフで切削された超箔切片は、ナイフボードに予め貯めておいた水(蒸留水や純水)の水面に展開される。ユーザーは、水面に浮かんだ超箔切片を、TEM用の試料グリッドを用いて掬い、乾燥させる。これにより、試料グリッドに試料が支持され、試料をTEM観察できる(例えば、特許文献1参照)。
ウルトラミクロトームを用いて、走査電子顕微鏡(SEM)用の試料を作製する場合、ユーザーは、水面に浮かんだ超箔切片を、ガラス基板やシリコン基板などの平滑な基板を用いて掬い、乾燥させる。これにより、基板に試料が支持され、試料をSEM観察できる。
試料グリッドは、大気中で保管すると、その表面が汚染され、濡れ性が低下する。濡れ性が低い試料グリッドを用いて、水面に浮かんだ超箔切片を掬おうとすると、試料グリッドが水をはじき、水が試料グリッドからこぼれ落ちて、超箔切片を掬うことができない場合がある。そのため、一般的に、超箔切片を掬う前に、試料グリッドに対して親水化処理を行って表面の濡れ性を向上させる。
基板を用いて超箔切片を掬う場合も同様であり、超箔切片を掬う前に、基板に対して親水化処理を行って表面の濡れ性を向上させる。
特開平5-5682号公報
上記のような試料グリッドや基板を用いて、水面に浮かんだ超箔切片を掬う場合、超箔切片を試料グリッドの所望の位置に載置することは難しい。
(1)本発明に係る試料支持体の一態様は、
水面に浮かんだ試料を保持するための試料支持体であって、
前記試料が載置される第1領域と、
前記第1領域よりも濡れ性が高い第2領域と、
を有している。
このような試料支持体では、試料支持体で水面に浮かんだ試料を掬うと、濡れ性の高い第2領域の水が第1領域よりも先に無くなるため、試料は、第1領域に導かれ、第1領域上の水が乾燥することによって第1領域に載置される。このように、試料支持体が第1領域および第2領域を有することによって、水面に浮かんだ試料を掬って保持する際に、試料を容易に所望の位置に載置することができる。
(2)本発明に係る試料支持体の製造方法の一態様は、
水面に浮かんだ試料を保持するための試料支持体の製造方法であって、
試料支持膜を形成する工程と、
前記試料支持膜上に金属膜を形成する工程と、
を含み、
前記試料支持体は、
前記試料が載置される第1領域と、
前記第1領域よりも濡れ性が高い第2領域と、
を有し、
前記第1領域は、前記試料支持膜の上面で構成され、
前記第2領域は、前記金属膜の上面で構成されている。
このような試料支持体の製造方法では、第1領域と、第1領域よりも濡れ性が高い第2領域と、を有する試料支持体を製造することができる。
第1実施形態に係る試料支持体を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る試料支持体を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る試料支持体を模式的に示す断面図。 試料支持体上において水が乾燥する様子を模式的に示す図。 試料支持体上において水が乾燥する様子を模式的に示す図。 試料支持体上において水が乾燥する様子を模式的に示す図。 試料支持体上において水が乾燥する様子を模式的に示す図。 試料支持体上で水が乾燥する様子を示す連続写真。 第1実施形態に係る試料支持体の製造方法の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る試料支持体の変形例を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る試料支持体の変形例を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る試料支持体の変形例を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る試料支持体の変形例を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る試料支持体の変形例を模式的に示す平面図。 第2実施形態に係る試料支持体を模式的に示す平面図。 第2実施形態に係る試料支持体を模式的に示す断面図。 第2実施形態に係る試料支持体を模式的に示す断面図。 第2実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す平面図。 第3実施形態に係る試料支持体を模式的に示す平面図。 第3実施形態に係る試料支持体を模式的に示す断面図。 第3実施形態に係る試料支持体の変形例を模式的に示す断面図。 第4実施形態に係る試料支持体を模式的に示す断面図。 第4実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第4実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第4実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第5実施形態に係る試料支持体を模式的に示す断面図。 第5実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第5実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第5実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。 第5実施形態に係る試料支持体の製造工程を模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 試料支持体
まず、第1実施形態に係る試料支持体について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る試料支持体100を模式的に示す平面図である。図2および図3は、第1実施形態に係る試料支持体100を模式的に示す断面図である。なお、図2は、図1のII-II線断面図であり、図3は、図1のIII-III線断面図である。
試料支持体100は、電子顕微鏡用の試料を支持することができる。試料支持体100は、例えば、ウルトラミクロトームを用いて透過電子顕微鏡(TEM)用の試料を作製する場合に、ダイヤモンドナイフで切削されて水面に浮かんだ超箔切片を掬って保持するために用いられる。ウルトラミクロトームを用いて試料を作製する場合、ダイヤモンドナイフで切削された超箔切片は、複数の超箔切片が連なって1つのリボン状となる、すなわち、連続超箔切片となる場合がある。試料支持体100では、連続超箔切片を支持することができる。試料支持体100は、例えば、リテーナー等を介して、TEMの試料ホルダーに取付け可能である。
試料支持体100は、図1~図3に示すように、基板102と、試料支持膜104と、金属膜106と、を含む。
基板102は、例えば、シリコン基板である。なお、基板102として、セラミックス基板、ガラス基板、サファイア基板、合成樹脂基板などの各種の基板を用いてもよい。基板102の厚さは、例えば、100μm以上200μm以下である。基板102には、貫通孔102aが設けられている。基板102の平面形状(基板102の厚さ方向から見た形状)は、例えば、長方形である。基板102の試料支持膜104が設けられた面とは反対側の面には、貫通孔102aを設ける際のマスクとなるマスク層103が設けられている。
試料支持膜104は、基板102によって支持されている。試料支持膜104は、基板102上に設けられている。試料支持膜104は、例えば、窒化ケイ素(SiN)膜である。なお、試料支持膜104として、酸化ケイ素(SiO)膜、カーボン膜を用いてもよい。試料支持膜104の膜厚は、例えば、数十nm程度である。試料支持膜104は、貫通孔102a上に位置している領域と、基板102上に位置している領域と、を有している。
金属膜106は、試料支持膜104上に設けられている。金属膜106は、試料支持膜104の上面に設けられている。金属膜106は、試料支持膜104の基板102上に位置している領域に設けられている。金属膜106は、例えば、基板102側から、クロム、金の順で積層した積層膜である。金属膜106は、その他の金属であってもよく、例えば、金属膜106として、貴金属膜を用いてもよい。金属膜106の厚さは、例えば、数十nm~数百nmである。金属膜106として、貴金属膜を用いることで、金属膜106の表面の酸化や腐食を低減できる。
試料支持体100は、第1領域2と、第2領域4と、を有している。
第1領域2は、試料が載置される領域である。第1領域2は、試料支持膜104の上面で構成されている。第1領域2は、試料支持膜104の上面であって、平面視で貫通孔1
02aと重なる領域である。ここで、平面視とは、試料支持膜104の上面の垂線方向から見ることをいう。第1領域2は、例えば、多角形であり、図1に示す例では、長方形である。第1領域2の一辺の長さは、例えば、数百μm~数mmである。なお、第1領域2の形状は特に限定されない。第1領域2に試料が載置されることによって、透過電子顕微鏡において試料に照射された電子線は、試料および試料支持膜104を透過して、検出器で検出される。
第2領域4は、第1領域2よりも濡れ性が高い領域である。すなわち、第2領域4は、第1領域2よりも液体に対する親和性がよい。第2領域4は、金属膜106の上面で構成されている。第2領域4は、図1に示すように、多角形の第1領域2の一辺に沿って設けられている。図1に示す例では、第1領域2は長方形であり、第2領域4は長方形の隣り合う二辺に沿って設けられている。すなわち、第2領域4は、L字型である。第1領域2と第2領域4とは接している。
試料支持体100は、例えば、水面に浮かんだ超箔切片を掬う前に、親水化処理が行われる。親水化処理は、例えば、プラズマ処理により表面の親水性を向上させる親水化処理装置などを用いて行われる。なお、この親水化処理を行っても、第2領域4は第1領域2よりも濡れ性が高い。
図4~図7は、試料支持体100上において水が乾燥する様子を模式的に示す図である。なお、図4~図7は、図3に対応している。
図4に示すように試料支持体100上が水Wで濡れている状態から、図5および図6に示すように、水Wの乾燥が進むにつれて、試料支持体100上の水Wの量が減少する。さらに、水Wの乾燥が進んで第2領域4の一部が露出すると、図7に示すように、第2領域4の水Wが瞬時に無くなり、試料支持膜104上には水Wが残る。これは、濡れ性の高い、すなわち接触角が小さい第2領域4は、濡れ拡がる水Wの量が少ないのに対して、濡れ性の低い、すなわち接触角の大きい試料支持膜104上の領域は、保持される水の量が多く、かつ、水が安定に保持されるためである。
このように、試料支持体100では、乾燥が進むと、第2領域4の水Wが無くなり、第1領域2に水Wが残る。そのため、試料支持体100で水面に浮かんだ超箔切片を掬った場合、第1領域2よりも先に第2領域4の水Wが無くなることにより、超箔切片は第1領域2に導かれる。そして、さらに乾燥が進むと、第1領域2の水Wが無くなり、超箔切片は第1領域2に載置される。
図8は、試料支持体上で水が乾燥する様子を示す連続写真である。図8に示す試料支持体は、基板102がシリコン基板であり、試料支持膜104がSiN膜であり、金属膜106が基板102側からクロム、金の順で積層された積層膜である。この試料支持体は、親水化処理装置(親水化処理装置DII-29020HD、日本電子株式会社製)で親水化処理されている。
図8に示すように、金属膜上およびSiN膜上に水が濡れ拡がっている状態から、水の乾燥が進んで水のエッジが金属膜上に到達すると、金属膜上の水が捌けていった。そして、金属膜上の水が無くなり、SiN膜上にのみ水が残った。
試料支持体100は、例えば、以下の効果を有している。
試料支持体100は、試料が載置される第1領域2と、第1領域2よりも濡れ性が高い第2領域4と、を有している。上述したように、試料支持体100上では、第2領域4の
水が先に無くなって、第1領域2に水が残る。そのため、ウルトラミクロトームを用いてTEM用の試料を作製する際に、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬うと、超箔切片は、第1領域2に導かれ、第1領域2に載置される。このように、試料支持体100では、第1領域2および第2領域4を有することによって、水面に浮かんだ試料を掬って保持する際に、試料を容易に所望の位置に載置することができる。
例えば、水面に浮かんだ連続超箔切片を試料支持体で支持する場合、連続超箔切片が直線状になることが好ましい。試料支持体100では、第1領域2および第2領域4によって試料の移動を制御できるため、容易に、連続超箔切片を直線状に配置できる。
試料支持体100では、第1領域2は多角形であり、第2領域4は多角形の一辺に沿って設けられている。そのため、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬った場合に、超箔切片を第1領域2に導くことができる。
試料支持体100は、基板102と、基板102で支持された試料支持膜104と、試料支持膜104上に設けられた金属膜106と、を含み、第1領域2は、試料支持膜104の上面で構成され、第2領域4は、金属膜106の上面で構成されている。そのため、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬った場合に、超箔切片を第1領域2に導くことができる。
試料支持体100では、基板102には貫通孔102aが設けられ、第1領域2は貫通孔102aと重なっている。そのため、試料支持体100を、透過電子顕微鏡用の試料支持体として用いることができる。
試料支持体100では、試料支持膜104は、SiN膜、SiO膜、またはカーボン膜である。そのため、試料支持膜104上に試料を載置しても、透過電子顕微鏡像において試料支持膜104の影響を小さくできる。
1.2. 試料支持体の製造方法
図9は、試料支持体100の製造方法の一例を示すフローチャートである。図10~図12は、試料支持体100の製造工程を模式的に示す断面図である。
まず、図10に示すように、基板102を準備する(S100)。
次に、基板102の上面および下面にSiN膜を成膜することによって、基板102の上面に試料支持膜104を形成し、基板102の下面にマスク層103を形成する(S102)。
SiN膜の成膜は、例えば、真空蒸着やスパッタリングなどの物理蒸着、または、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition、CVD)などで行われる。なお、SiN膜の蒸着を、減圧化学気相蒸着(low pressure chemical vapor deposition、LP-CVD)で行うことにより、SiN膜の内部応力を引張りにすることができる。この結果、大面積の第1領域2を形成することができる。
なお、試料支持膜104として、カーボン膜を用いる場合、カーボン膜の成膜は、例えば、真空蒸着、スパッタリングなどで行われる。
次に、図11に示すように、試料支持膜104上に金属膜106を成膜する(S104)。金属膜106の成膜は、例えば、真空蒸着やスパッタリングなどの物理蒸着で行われる。
次に、図12に示すように、金属膜106をパターニングする(S106)。
図示はしないが、金属膜106上にレジストを塗布し、当該レジストをリソグラフィーでパターニングして、マスクを形成する。リソグラフィーを、レーザー描画装置、電子線描画装置などを用いて行うことによって、金属膜106を精度よくパターニングすることができる。次に、形成されたマスクを用いて、金属膜106をエッチングする。これにより、金属膜106をパターニングすることができる。金属膜106の上面は第2領域4を構成する。
次に、図2に示すように、基板102を基板102の下面側からエッチングして、基板102を貫通する貫通孔102aを形成する(S108)。
貫通孔102aは、例えば、マスク層103をパターニングし、パターニングされたマスク層103をマスクとして、基板102をエッチングすることで形成できる。基板102のエッチングは、例えば、水酸化カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウムなどを用いた、湿式の異方性エッチングで行われる。試料支持膜104の上面のうち、貫通孔102aと重なる領域が、第1領域2を構成する。
以上の工程により、試料支持体100を製造できる。
1.3. 変形例
次に、試料支持体100の変形例について説明する。以下では、上述した図1~図3に示す試料支持体100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
図13~図17は、試料支持体100の変形例を模式的に示す平面図である。
図13に示す例では、第1領域2は長方形であり、第2領域4は長方形の一辺に沿って設けられている。第2領域4は、長方形の一辺に沿った長手方向を持つ長方形である。
図14に示す例では、第2領域4は、L字型である。第1領域2と第2領域4とは離間している。
図15に示す例では、第2領域4は、第1領域2を囲んでいる。そのため、水面に浮かんだ試料を掬って保持する際に、試料をより確実に第1領域2に載置することができる。
図16に示す例では、試料支持体100は、第1領域2と、第2領域4と、第1領域2よりも濡れ性が高く、かつ、第2領域4よりも濡れ性が低い第3領域6と、を有している。第3領域6は、例えば、第2領域4と表面の状態(例えば、材質、構造(微細な凹凸など))を変えることで濡れ性を低くできる。
第1領域2と第3領域6との間の距離は、第1領域2と第2領域4との間の距離よりも小さい。第3領域6は、第1領域2と第2領域4との間に位置している。
図16に示す例では、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬うと、第2領域4の水が先に無くなって、次に第3領域6の水が無くなり、第1領域2に水が残る。そのため、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬うと、超箔切片は、第2領域4、第3領域6、第1領域2の順で水が無くなることによって、第1領域2に導かれ、第1領域2上の水が乾燥することによって第1領域2に載置される。
図17に示す例では、試料支持体100は、第1領域2と、第2領域4と、第3領域6と、第4領域8と、を有している。第4領域8は、第1領域2よりも濡れ性が高く、かつ、第3領域6よりも濡れ性が低い。また、第4領域8と第1領域2との間の距離は、第3領域6と第1領域2との間の距離よりも小さい。第4領域8は、第1領域2と第3領域6との間に位置している。
図17に示す例では、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬うと、第2領域4、第3領域6、第4領域8の順に水が無くなって、第1領域2に水が残る。そのため、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬うと、超箔切片は、第2領域4、第3領域6、第4領域8、第1領域2の順で水が無くなることによって、第1領域2に導かれ、第1領域2上の水が乾燥することによって第1領域2に載置される。
このように、濡れ性の異なる領域を複数設けることによって、水面に浮かんだ超箔切片を試料支持体100で掬った際に、試料を所望の位置に導くことができる。
2. 第2実施形態
2.1. 試料支持体
次に、第2実施形態に係る試料支持体について、図面を参照しながら説明する。図18は、第2実施形態に係る試料支持体200を模式的に示す平面図である。図19および図20は、第2実施形態に係る試料支持体200を模式的に示す断面図である。なお、図19は、図18のXIX-XIX線断面図であり、図20は、図18のXX-XX線断面図である。
以下、第2実施形態に係る試料支持体200において、第1実施形態に係る試料支持体100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
試料支持体200は、図18~図20に示すように、TEM用の試料グリッド202と、試料支持膜104と、金属膜106と、を含む。
試料グリッド202は、数μm~数十μm程度の径の孔が所定のピッチで配置されたメッシュ領域201を有している。試料グリッド202の材質は、例えば、銅、モリブデン、ステンレス鋼、白金などの金属である。試料グリッド202の厚さは、例えば、10μm~100μm程度である。
試料支持膜104は、試料グリッド202上に設けられている。試料支持膜104は、試料グリッド202の上面の全体に設けられている。試料支持膜104は、試料グリッド202の孔の開口を覆っている。試料支持膜104は、例えば、コロジオン膜、フォルムバール膜、カーボン膜、ゲルマニウム膜、アモルファスシリコン膜などである。
金属膜106は、試料支持膜104上に設けられている。金属膜106は、メッシュ領域201に重なるように設けられている。金属膜106は、例えば、金膜などの貴金属膜である。
試料支持体200は、第1領域2と、第2領域4と、を有している。
第1領域2は、試料支持膜104の上面で構成されている。第1領域2は、試料支持膜104の上面であって、平面視でメッシュ領域201と重なる領域である。第1領域2に試料が載置されることによって、透過電子顕微鏡において試料に照射された電子線は、試
料および試料支持膜104を透過して、検出器で検出される。
第2領域4は、第1領域2よりも濡れ性が高い領域である。第2領域4は、金属膜106の上面で構成されている。第2領域4の形状、すなわち、金属膜106の平面形状は、図18に示す例では、長方形である。なお、試料支持体200の第2領域4は、上述した図1、図14~図17に示す試料支持体100の第2領域4と同様の構成であってもよい。
試料支持体200は、試料が載置される第1領域2と、第1領域2よりも濡れ性が高い第2領域4と、を有しているため、試料支持体100と同様に、水面に浮かんだ試料を掬って保持する際に、試料を容易に所望の位置に載置することができる。
2.2. 試料支持体の製造方法
図21は、試料支持体200の製造工程を模式的に示す平面図である。
図21に示すように、試料支持膜104が成膜された試料グリッド202上に、第2領域4の形状の貫通孔212を有するステンシルマスク210を配置する。次に、ステンシルマスク210をマスクとして、試料支持膜104上に金属を物理蒸着法等により成膜する。これにより、図20に示すように、試料支持膜104上に金属膜106が形成される。以上の工程により、試料支持体200を製造することができる。
3. 第3実施形態
3.1. 試料支持体
次に、第3実施形態に係る試料支持体について、図面を参照しながら説明する。図22は、第3実施形態に係る試料支持体300を模式的に示す平面図である。図23は、第3実施形態に係る試料支持体300を模式的に示す断面図である。なお、図23は、図22のXXIII-XXIII線断面図である。以下、第3実施形態に係る試料支持体300において、第1実施形態に係る試料支持体100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した図1~図3に示す試料支持体100は、TEM用の試料を支持するために用いられたが、図22および図23に示す試料支持体300は、走査電子顕微鏡(SEM)用の試料を支持するために用いられる。
試料支持体300は、例えば、ウルトラミクロトームを用いてSEM用の試料を作製する場合に、ダイヤモンドナイフで切削されて水面に浮かんだ超箔切片を掬って保持するために用いられる。試料支持体300では、例えば、連続超箔切片を支持することもできる。
試料支持体300では、基板102は、平坦な板状であり、貫通孔を有していない。試料支持膜104は、例えば、SiN膜、SiO膜である。試料支持膜104は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)膜であってもよい。試料支持膜104をITO膜とすることによって、SEM観察の際の帯電を低減できる。
試料支持体300は、第1領域2と、第2領域4と、を有している。第1領域2は、試料支持膜104の上面で構成されている。第2領域4は、金属膜106の上面で構成されている。
試料支持体300では、試料支持体100と同様の作用効果を奏することができる。さらに、試料支持体300では、SEM用の試料を支持できる。
3.2. 試料支持体の製造方法
試料支持体300の製造方法は、基板102に貫通孔102aを形成しない点を除いて試料支持体100の製造方法と同様であり、その説明を省略する。
3.3. 変形例
次に、試料支持体300の変形例について説明する。以下では、上述した図22および図23に示す試料支持体300の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
図24は、試料支持体300の変形例を模式的に示す断面図である。試料支持体300は、図24に示すように、試料支持膜104を有していなくてもよい。
基板102は、導電性を有しており、例えば、シリコン基板である。金属膜106は、基板102上に設けられている。金属膜106は、基板102の上面に設けられている。
金属膜106は、例えば、基板102上に金属膜106を成膜し、成膜された金属膜106をフォトリソグラフィーなどによってパターニングすることによって形成できる。なお、ステンシルマスクを基板102上に配置して、当該ステンシルマスクをマスクとして金属を物理蒸着法などにより成膜することによって、基板102上に金属膜106を形成してもよい。
試料支持体300では、第1領域2は基板102の上面で構成され、第2領域4は基板102上に設けられた金属膜106の上面で構成されている。試料支持体300では、導電性の基板102上に、直接、金属膜106が設けられているため、例えば、絶縁性の試料支持膜104を有する場合と比べて、SEM観察時の帯電を低減できる。
4. 第4実施形態
4.1. 試料支持体
次に、第4実施形態に係る試料支持体について、図面を参照しながら説明する。図25は、第4実施形態に係る試料支持体400を模式的に示す断面図である。なお、図25は、図2に対応している。以下、第4実施形態に係る試料支持体400において、第1実施形態に係る試料支持体100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した試料支持体100では、濡れ性の高い第2領域4は、金属膜106の上面で構成されていた。これに対して、試料支持体400では、濡れ性の高い第2領域4は、界面活性剤402で構成されている。
界面活性剤402は、試料支持膜104上に設けられている。界面活性剤402は、試料支持膜104の上面に設けられている。界面活性剤402としては、例えば、トリトンX-100などを用いることができる。なお、界面活性剤402は、試料支持膜104上よりも濡れ性を高めることができれば、その種類は特に限定されない。第2領域4は、界面活性剤402の上面で構成されている。
試料支持体400の第2領域4は、上述した図1に示す試料支持体100の第2領域4と同様の形状を有している。なお、試料支持体400の第2領域4は、図13~図17に示す試料支持体100の第2領域4と同様の形状であってもよい。
試料支持体400では、第2領域4が、界面活性剤402の上面で構成されている。試
料支持体400は、試料支持体100と同様の作用効果を奏することができる。
4.2. 試料支持体の製造方法
図26~図28は、試料支持体400の製造工程を模式的に示す断面図である。
まず、図26に示すように、基板102を準備し、基板102に試料支持膜104を形成する。次に、基板102に貫通孔102aを形成する。試料支持膜104は、上述した試料支持膜104を形成する工程(S102)と同様の工程で形成される。また、貫通孔102aは、上述した基板102に貫通孔102aを形成する工程(S108)と同様の工程で形成される。
次に、図27に示すように、試料支持膜104上にレジスト410を塗布する。レジスト410は、例えば、スピンコーター等により塗布される。次に、レジスト410を、フォトリソグラフィーなどを用いてパターニングする。
次に、図28に示すように、スピンコーターなどを用いて、レジスト410上および試料支持膜104上に界面活性剤402を塗布する。
次に、図25に示すように、レジスト410を除去する。これにより、試料支持膜104上に界面活性剤402を形成できる。
以上の工程により、試料支持体400を製造できる。
なお、図26に示す試料支持膜104上に、直接、綿棒などで界面活性剤402を塗布することによって、試料支持体400を製造してもよい。
5. 第5実施形態
5.1. 試料支持体
次に、第5実施形態に係る試料支持体について、図面を参照しながら説明する。図29は、第5実施形態に係る試料支持体500を模式的に示す断面図である。なお、図29は、図2に対応している。以下、第5実施形態に係る試料支持体500において、第1実施形態に係る試料支持体100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
試料支持体500では、第1領域2は撥水性の材料で構成された撥水膜502の上面で構成され、第2領域4は金属膜106の上面で構成されている。
試料支持体500では、基板102上に試料支持膜104が設けられ、試料支持膜104上に金属膜106が設けられ、金属膜106上に撥水膜502が設けられている。撥水膜502は、例えば、撥水性ポリマーである。撥水膜502には、貫通孔が設けられており、当該貫通孔によって金属膜106が露出している。貫通孔によって金属膜106が露出している領域が、第2領域4となる。
試料支持体500の第2領域4は、上述した図1に示す試料支持体100の第2領域4と同様の形状を有している。なお、試料支持体500の第2領域4は、図13~図17に示す試料支持体100の第2領域4と同様の形状であってもよい。
試料支持体500では、第1領域2が、撥水膜502の上面で構成されている。試料支持体500は、試料支持体100と同様の作用効果を奏することができる。
5.2. 試料支持体の製造方法
図30~図33は、試料支持体500の製造工程を模式的に示す断面図である。
まず、図30に示すように、基板102を準備し、基板102に試料支持膜104を形成する。次に、基板102に貫通孔102aを形成する。試料支持膜104は、上述した試料支持膜104を形成する工程(S102)と同様の工程で形成される。また、貫通孔102aは、上述した基板102に貫通孔102aを形成する工程(S108)と同様の工程で形成される。次に、試料支持膜104上に、金属膜106を形成する。
次に、図31に示すように、金属膜106上にスピンコーター等を用いてレジスト510を塗布する。次に、図32に示すように、レジスト510をパターニングする。
次に、図33に示すように、金属膜106上およびレジスト510上に、撥水膜502を成膜する。撥水膜502として撥水性ポリマーを用いる場合、撥水膜502の成膜は、例えば、スピンコーターを用いて行われる。
次に、図29に示すように、レジスト510を剥離し、レジスト510上の撥水膜502を除去する。これにより、金属膜106上に撥水膜502を形成でき、第1領域2および第2領域4が形成される。
以上の工程により、試料支持体500を製造できる。
なお、図30に示す試料支持膜104上に、直接、綿棒などで撥水性ポリマーを塗布することによって、試料支持体500を製造してもよい。また、基板102上に試料支持膜104を形成せずに、基板102上に、直接、金属膜106を形成してもよい。
上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。実質的に同一の構成とは、例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…第1領域、4…第2領域、6…第3領域、8…第4領域、100…試料支持体、102…基板、102a…貫通孔、103…マスク層、104…試料支持膜、106…金属膜、200…試料支持体、201…メッシュ領域、202…試料グリッド、210…ステンシルマスク、212…貫通孔、300…試料支持体、400…試料支持体、402…界面活性剤、410…レジスト、500…試料支持体、502…撥水膜、510…レジスト

Claims (10)

  1. 水面に浮かんだ試料を保持するための試料支持体であって、
    前記試料が載置される第1領域と、
    前記第1領域よりも濡れ性が高い第2領域と、
    を有している、試料支持体。
  2. 請求項1において、
    前記第1領域は、多角形であり、
    前記第2領域は、前記多角形の一辺に沿って設けられている、試料支持体。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2領域は、前記第1領域を囲んでいる、試料支持体。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記第1領域よりも濡れ性が高く、かつ、前記第2領域よりも濡れ性が低い第3領域を有し、
    前記第1領域と前記第3領域との間の距離は、前記第1領域と前記第2領域との間の距離よりも小さい、試料支持体。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    基板と、
    前記基板で支持された試料支持膜と、
    前記試料支持膜上に設けられた金属膜と、
    を含み、
    前記第1領域は、前記試料支持膜の上面で構成され、
    前記第2領域は、前記金属膜の上面で構成されている、試料支持体。
  6. 請求項5において、
    前記基板には、貫通孔が設けられ、
    前記第1領域は、前記貫通孔と重なっている、試料支持体。
  7. 請求項5または6において、
    前記試料支持膜は、窒化ケイ素膜、酸化ケイ素膜、またはカーボン膜である、試料支持体。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項において、
    前記金属膜は、貴金属膜である、試料支持体。
  9. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    透過電子顕微鏡用の試料グリッドと、
    前記試料グリッド上に設けられた試料支持膜と、
    前記試料支持膜上に設けられた金属膜と、
    を含み、
    前記第1領域は、前記試料支持膜の上面で構成され、
    前記第2領域は、前記金属膜の上面で構成されている、試料支持体。
  10. 水面に浮かんだ試料を保持するための試料支持体の製造方法であって、
    試料支持膜を形成する工程と、
    前記試料支持膜上に金属膜を形成する工程と、
    を含み、
    前記試料支持体は、
    前記試料が載置される第1領域と、
    前記第1領域よりも濡れ性が高い第2領域と、
    を有し、
    前記第1領域は、前記試料支持膜の上面で構成され、
    前記第2領域は、前記金属膜の上面で構成されている、試料支持体の製造方法。
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