JP5428318B2 - イオン注入用ステンシルマスク及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン注入用ステンシルマスク及びその製造方法に関し、特に、半導体デバイスの製造工程中のイオン注入工程において用いるイオン注入用ステンシルマスク及びその製造方法に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、単結晶シリコン基板にボロンやリン等の不純物元素をドープする工程が含まれている。この不純物元素をドープする方法としては、主に熱拡散法とイオン注入法があるが、熱拡散法では抵抗のばらつき等の問題があるため、最近は熱拡散法よりも高精度で不純物元素のドープ量を制御できるイオン注入法が用いられている。
従来のイオン注入法は、フォトリソグラフィ法により、基板におけるパターン領域外のイオン注入が不要な領域をレジストでマスキングし、パターン領域のみにイオン注入する方法である。この方法においては、レジストの塗布、パターン露光、現像といったリソグラフィ工程や、イオン注入工程後に不要となったレジストの除去工程、さらには基板洗浄工程等の多くの工程が含まれるため、工程時間が長くなるという問題があった。また、工程毎に装置が必要となるため、装置占有面積が大きいという問題もあった。
上記の問題を解決するため、近年、イオン注入用ステンシルマスクを用いたイオン注入技術の開発が行われている。この技術は、イオン注入用ステンシルマスク上にイオンを照射し、貫通孔パターンの形状と同じ形状で透過するイオンビームを、単結晶シリコン基板に入射させることによりイオンを基板に注入する方法である。
従来のイオン注入用ステンシルマスクについて説明する。図3(a)及び(b)は、従来のイオン注入用ステンシルマスク37を示す概略断面図である。図3(b)に示すように、従来のイオン注入用ステンシルマスク37は、図3(a)に示すSOI(Silicon On Insulator)ウエハ34を用いて作製される。図3(a)に示すSOIウエハ34は、単結晶シリコンからなる支持層31、シリコン酸化膜からなるエッチングストッパー層32、及び単結晶シリコンからなる薄膜層33の3層を有する。従来のイオン注入用ステンシルマスク37は、図3(a)に示すSOIウエハ34を加工することにより、図3(b)に示すように、裏面に開口部35及び単層自立膜となった薄膜層(以下、メンブレンという)33に貫通孔36を有する構造である。
しかしながら、上記のような3層からなるSOIウエハ34を用いて作製されたイオン注入用ステンシルマスク37を用いてイオン注入を行う場合には、イオンビームのメンブレン33への衝突による発熱のためにメンブレン33が膨張して撓むという問題がある。メンブレン33が撓むと、イオン注入すべきパターン領域の位置精度が大幅に悪化する。このように、イオン注入用ステンシルマスク37においては、メンブレン33の耐熱性や膨張収縮の繰り返しに対する耐久性の向上が課題となっている。
メンブレンにおける耐熱性や耐久性の向上のための対策としては、例えば、特許文献1には、メンブレンの片側または両側にイオン吸収層を設ける構造が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の方法は効果があるものの、メンブレンを形成した後にスパッタリング法等によりメンブレンにイオン吸収層を成膜する必要があり、イオン吸収層の応力や膜厚を精密に制御する必要がある。また、メンブレン上の貫通孔パターンの開口側壁にも成膜される結果、パターンの寸法が変化してしまう。さらに、イオン吸収層の応力は経時変化するため、初期応力がゼロ以上であったとしても次第に圧縮応力となり、イオン吸収層を成膜したメンブレンを撓ませてしまう。
特開2004−158527号公報
本発明は、イオン注入用ステンシルマスクを用いたイオン注入工程において、イオンビームのメンブレンへの衝突による発熱に起因してメンブレンが撓むというイオン注入用ステンシルマスクの欠点を改善し、優れた耐熱性や耐久性を具備することでイオン注入の位置精度を向上させたイオン注入用ステンシルマスク及びその製造方法を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、開口部を有する支持層と、支持層上に形成された開口部を有するエッチングストッパー層と、エッチングストッパー層上に形成された第1のイオン注入用パターン及び表裏重ね合わせ用マークを有する第1の薄膜層と、第1の薄膜層上に形成された第2のイオン注入用パターン及び表裏重ね合わせ用マークを有する第2の薄膜層と、第2の薄膜層上に形成された第3のイオン注入用パターン及び位置合わせ用マークを有する第3の薄膜層と、第3の薄膜層上に形成された第4のイオン注入パターン及び位置合わせ用マークを有する第4の薄膜層と、を備えることを特徴とするイオン注入用ステンシルマスクとしたものである。
本発明の請求項2に係る発明は、支持層が単結晶シリコンであり、エッチングストッパー層がシリコン酸化膜であり、第1の薄膜層が単結晶シリコンであり、第2の薄膜層がダイヤモンドであり、第3の薄膜層が多結晶シリコンであり、第4の薄膜層がダイヤモンドであることを特徴とする請求項1に記載のイオン注入用ステンシルマスクとしたものである。
本発明の請求項3に係る発明は、支持層上にエッチングストッパー層を形成し、エッチングストッパー層上に第1の薄膜層を形成し、第1の薄膜層上に第2の薄膜層を形成し、第2の薄膜層上に第3の薄膜層を形成し、第3の薄膜層上に第4の薄膜層を形成し、支持層に開口部を形成し、第1の薄膜層に第1のイオン注入用パターンを形成した後に第1の薄膜層をエッチングマスクとして第2の薄膜層に第2のイオン注入用パターンを形成し、第4の薄膜層に第4のイオン注入用パターンを形成した後に第4の薄膜層をエッチングマスクとして第3の薄膜層に第3のイオン注入用パターンを形成することを特徴とするイオン注入用ステンシルマスクの製造方法としたものである。
本発明の請求項4に係る発明は、第1の薄膜層及び第2の薄膜層に表裏重ね合わせ用マークを形成し、第4の薄膜層に表裏重ね合わせ用マークを用いて位置合わせ用マークを形成し、第4の薄膜層に位置合わせ用マークを用いて第4のイオン注入用パターンを形成することを特徴とする請求項3に記載のイオン注入用ステンシルマスクの製造方法としたものである。
本発明の請求項5に係る発明は、支持層が単結晶シリコンであり、エッチングストッパー層がシリコン酸化膜であり、第1の薄膜層が単結晶シリコンであり、第2の薄膜層がダイヤモンドであり、第3の薄膜層が多結晶シリコンであり、第4の薄膜層がダイヤモンドであることを特徴とする請求項3又は4に記載のイオン注入用ステンシルマスクの製造方法としたものである。
本発明によれば、イオン注入用ステンシルマスクを用いたイオン注入工程において、イオンビームのメンブレンへの衝突による発熱に起因してメンブレンが撓むというイオン注入用ステンシルマスクの欠点を改善し、優れた耐熱性や耐久性を具備することでイオン注入の位置精度を向上させたイオン注入用ステンシルマスク及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ、説明する。実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、実施の形態の間において重複する説明は省略する。
図2(e)は、本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスク119を示す概略断面図である。図2(e)に示すように、本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスク119は、開口部を有する支持層11、支持層11上に形成された開口部を有するエッチングストッパー層12、エッチングストッパー層12上に形成された第1のイオン注入用パターン及び表裏重ね合わせ用マークを有する第1の薄膜層13、第1の薄膜層13上に形成された第2のイオン注入用パターン及び表裏重ね合わせ用マークを有する第2の薄膜層14、第2の薄膜層14上に形成された第3のイオン注入用パターン及び位置合わせ用マークを有する第3の薄膜層15、第3の薄膜層15上に形成された第4のイオン注入パターン及び位置合わせ用マークを有する第4の薄膜層16を備えている。
以下、本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスク119の製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
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図1(a)〜(f)及び図2(a)〜(e)は、本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスク119の製造方法を示す概略断面図である。
まず、図1(a)に示すように、支持層11の上にエッチングストッパー層12、エッチングストッパー層12の上に第1の薄膜層13、第1の薄膜層13の上に第2の薄膜層14、第2の薄膜層14の上に第3の薄膜層15、第3の薄膜層15の上に第4の薄膜層16が設けられた基板17を準備する。
ここで、SOIウエハを用いて作製される従来のイオン注入用ステンシルマスクにおける加工技術をそのまま用いるために、支持層11としては単結晶シリコン、エッチングストッパー層12としてはシリコン酸化膜、第1の薄膜層13としては単結晶シリコンを好適に用いることができる。なお、第1の薄膜層13を組成する材料として単結晶シリコンを選択した場合には、第1の薄膜層13にはボロンやリン等の不純物が含まれていてもかまわない。
次に、図1(b)に示すように、支持層11の下面にフォトレジスト等をスピンナー等で塗布して感光層(図示せず)を形成し、この感光層にパターン露光、現像等のパターニング処理を行って、エッチングマスク18を形成する。
次に、図1(c)に示すように、エッチングマスク18を用いてドライエッチングやウエットエッチング等により、支持層11及びエッチングストッパー層12をエッチングして除去し、開口部19を形成する。なお、支持層11をエッチングする際にはエッチングストッパー層12が、またエッチングストッパー層12をエッチングする際には第1の薄膜層13がエッチングストッパーとして用いられる。さらに、不要となったエッチングマスク18を酸素プラズマアッシング等により除去する。
次に、図1(d)に示すように、形成した開口部19に臨む第1の薄膜層13の下面に電子線レジスト等をスプレーコーター等で塗布して感光層(図示せず)を形成し、この感光層に電子ビーム描画、現像等のパターニング処理を行って、エッチングマスク110を形成する。
次に、図1(e)に示すように、エッチングマスク110を用いてドライエッチング等により、第1の薄膜層13をエッチングし、酸素プラズマアッシング等によりエッチングマスク110を除去し、表裏重ね合わせ用マーク111及び第1のイオン注入用パターン112を形成する。
次に、図1(f)に示すように、第1の薄膜層13をエッチングマスクにしてドライエッチング等により第2の薄膜層14のエッチングを行い、第2の薄膜層14に第2のイオン注入用パターン113を形成する。
ここで、第2の薄膜層14を構成する材料としては、メンブレンの熱撓み低減のために、熱伝導率が高い材料を用いることが望ましい。さらに、第2の薄膜層14に第2のイオン注入用パターン113を形成する工程は、第1の薄膜層13をエッチングマスクとして行うため、第1の薄膜層13に対してエッチング選択性が高い材料を用いることが望ましい。例えば第1の薄膜層13としてシリコンを用いる場合には、第2の薄膜層14を構成する材料としてダイヤモンドなどを好適に用いることができる。
次に、図2(a)に示すように、第1の薄膜層13に形成した表裏重ね合わせ用マーク111を用いて第4の薄膜層16の所望の位置に位置合わせ用マーク115を形成するために、第4の薄膜層16の上面にフォトリソグラフィ等を利用して、シリコン酸化膜等から成るエッチングマスク114を形成する。
次に、図2(b)に示すように、エッチングマスク114を用いてドライエッチング等により第4の薄膜層16をエッチングし、ウエットエッチング等によりエッチングマスク114を除去し、位置合わせ用マーク115を形成する。
ここで、第4の薄膜層16を構成する材料としては、メンブレンの熱撓み低減のために、熱伝導率が高い材料を用いることが望ましく、例えばダイヤモンドなどを好適に用いることができる。
次に、図2(c)に示すように、第4の薄膜層16に形成した位置合わせ用マーク115を用いて、第1の薄膜層13に形成した第1のイオン注入用パターン112及び第2の薄膜層14に形成した第2のイオン注入用パターン113に対応する第4のイオン注入用パターン117を第4の薄膜層16に形成するために、第4の薄膜層16の上面にフォトリソグラフィ等を利用して、シリコン酸化膜等から成るエッチングマスク116を形成する。
次に、図2(d)に示すように、エッチングマスク116を用いてドライエッチング等により第4の薄膜層16をエッチングして、ウエットエッチング等によりエッチングマスク116を除去し、第4のイオン注入用パターン117を形成する。
次に、図2(e)に示すように、第4の薄膜層16をエッチングマスクにしてドライエッチング等により第3の薄膜層15のエッチングを行い、第3の薄膜層15に第3のイオン注入用パターン118を形成する。
ここで、第3の薄膜層15に第3のイオン注入用パターン118を形成する工程は第4の薄膜層16をエッチングマスクとして行うため、第3の薄膜層15を構成する材料としては、第4の薄膜層16に対してエッチング選択性が高い材料を用いることが望ましい。
また、SOIウエハ34を用いて作製される従来のイオン注入用ステンシルマスク37においては、メンブレンは単結晶シリコンから構成される。この単結晶シリコンからなるメンブレンにイオン注入用の貫通孔パターンを形成する従来の技術をそのまま用いることができるために、例えば第4の薄膜層16としてダイヤモンドを用いた場合には、第3の薄膜層15として、シリコンを好適に用いることができる。特に単結晶シリコンを用いることが望ましいが、第2の薄膜層14の上面に単結晶シリコンを形成することが困難な場合には、多結晶シリコンを好適に用いることができる。
以上により、メンブレンが第1の薄膜層13、第2の薄膜層14、第3の薄膜層15、及び第4の薄膜層16の4層からなるイオン注入用ステンシルマスク119を得ることができる。
本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスク119は、メンブレンが第1の薄膜層13、第2の薄膜層14、第3の薄膜層14及び第4の薄膜層15の4層からなり、メンブレンの膜厚は従来のイオン注入用ステンシルマスクのメンブレンの膜厚よりも大幅に増加することができるため、イオンビームのメンブレンへの衝突による発熱に起因したメンブレンの撓みという欠点を大幅に改善でき、耐熱性や耐久性を有するイオン注入用ステンシルマスク119を作製することができる。また、第1の薄膜層13、第2の薄膜層14、第3の薄膜層15及び第4の薄膜層16を構成する材料として単結晶シリコンよりも耐熱性、耐久性の大きい材料を選択することにより、メンブレンの撓みをさらに低減することができる。
また、本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスク119を用いることにより、位置精度の良好なイオン注入ができる。その結果、半導体デバイス等の製造を高い歩留まりで行うことができる。
以下、実施例により、本発明のイオン注入用ステンシルマスク119の製造方法を実施例により具体的に説明する。
まず、図1(a)に示すように、500μm厚の単結晶シリコンからなる100mmΦの支持層11の上に1.0μm厚のシリコン酸化膜からなるエッチングストッパー層12、エッチングストッパー層12の上に5μm厚の単結晶シリコンからなる第1の薄膜層13、第1の薄膜層13の上にCVD法を用いて5μm厚のダイヤモンドからなる第2の薄膜層14、第2の薄膜層14の上にスパッタリング法により5μm厚の多結晶シリコンからなる第3の薄膜層15、第3の薄膜層15の上にCVD法により5μm厚のダイヤモンドからなる第4の薄膜層16を設けた基板17を準備した。
次に、図1(b)に示すように、支持層11の下面(支持層11の上に形成されたエッチングストッパー層12と反対の面)にフォトレジストをスピンナーで塗布して20μm厚の感光層(図示せず)を形成し、この感光層にパターン露光、現像等のパターニング処理を行って、エッチングマスク18を形成した。
次に、図1(c)に示すように、エッチングマスク18を用いて、フロロカーボン系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより支持層11を、その後フッ化水素酸溶液を用いたウエットエッチングによりエッチングストッパー層12を除去し、開口部19を形成した。さらに、不要となったエッチングマスク18を除去した。
次に、図1(d)に示すように、形成した開口部19に臨む第1の薄膜層13の下面に電子線レジストをスプレーコーターで塗布して1.0μm厚の感光層(図示せず)を形成し、この感光層に電子ビーム描画、現像等のパターニング処理を行って、エッチングマスク110を形成した。
次に、図1(e)に示すように、エッチングマスク110を用いてフロロカーボン系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより、第1の薄膜層13をエッチングし、酸素プラズマアッシングによりエッチングマスク110を除去し、表裏重ね合わせ用マーク111及び第1のイオン注入用パターン112を形成した。
次に、図1(f)に示すように、第1の薄膜層13をエッチングマスクにして酸素を含む混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより第2の薄膜層14のエッチングを行い、第2の薄膜層14に第2のイオン注入用パターン113を形成した。
次に、図2(a)に示すように、第1の薄膜層13に形成した表裏重ね合わせ用マーク111を用いて第4の薄膜層16の所望の位置に位置合わせ用マーク115を形成するために、第4の薄膜層16の上面にフォトリソグラフィ等を利用して、1.0μm厚のシリコン酸化膜からなるエッチングマスク114を形成した。
次に、図2(b)に示すように、エッチングマスク114を用いて酸素を含む混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより第4の薄膜層16をエッチングし、その後フッ化水素酸溶液を用いたウエットエッチングによりエッチングマスク114を除去し、位置合わせ用マーク115を形成した。
次に、図2(c)に示すように、第4の薄膜層16に形成した位置合わせ用マーク115を用いて、第1の薄膜層13に形成した第1のイオン注入用パターン112及び第2の薄膜層14に形成した第2のイオン注入用パターン113に対応する第4のイオン注入用パターン117を第4の薄膜層16に形成するために、第4の薄膜層16の上面にフォトリソグラフィ等を利用して、1.0μm厚のシリコン酸化膜から成るエッチングマスク116を形成した。
次に、図2(d)に示すように、エッチングマスク116を用いて酸素を含む混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより第4の薄膜層16をエッチングし、その後フッ化水素酸溶液を用いたウエットエッチングによりエッチングマスク116を除去し、第4のイオン注入用パターン117を形成した。
次に、図2(e)に示すように、第4の薄膜層16をエッチングマスクにしてフロロカーボン系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより第3の薄膜層15のエッチングを行い、第3の薄膜層15に第3のイオン注入用パターン118を形成した。
以上により、メンブレンが第1の薄膜層13、第2の薄膜層14、第3の薄膜層15、及び第4の薄膜層16の4層からなるイオン注入用ステンシルマスク119を得た。
以上の方法により作製したイオン注入用ステンシルマスク119を用いて、入熱量50W、注入時間0.5secの条件でイオン注入を行ったところ、イオン注入用ステンシルマスク119におけるメンブレンの撓み量は1μm以下であった。
[比較例]
比較例として、図3(a)及び(b)に示す従来のSOIウエハを用いたイオン注入用ステンシルマスク37を形成した。まず、図3(a)に示すように、500μm厚の単結晶シリコンからなる支持層31、1.0μm厚のシリコン酸化膜からなるエッチングストッパー層32及び5μm厚の単結晶シリコンからなる薄膜層33の3層からなる100mmΦのSOIウエハ34形成した。
次に、図3(b)に示すように、形成したSOIウエハを用いて、実施例の第1のイオン注入用パターン乃至第4のイオン注入用パターンと同一のパターンが薄膜層33に設けられた従来構造のイオン注入用ステンシルマスク37を得た。
以上の方法により作製した従来のイオン注入用ステンシルマスク37を用いて、入熱量50W、注入時間0.5secの条件でイオン注入を行ったところ、イオン注入用ステンシルマスク37におけるメンブレン(薄膜層)33の撓み量は4μmであった。
上述した実施例及び比較例の結果から、本発明の実施例に係る製造方法によって作製したイオン注入用ステンシルマスク119を用いる方が、従来のイオン注入用ステンシルマスク37を用いる場合に比べて、イオン注入時のメンブレンの撓み量を大幅に低減できることが確認された。
(a)〜(f)は、本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスクの製造方法を示す概略断面図である。 (a)〜(e)は、本発明の実施の形態に係るイオン注入用ステンシルマスクの製造方法を示す概略断面図である。 (a)は、SOIウエハを示す概略断面図であり、(b)は、従来のイオン注入用ステンシルマスクを示す概略断面図である。
符号の説明
11、31…支持層、12、32…エッチングストッパー層、13…第1の薄膜層、14…第2の薄膜層、15…第3の薄膜層、16…第4の薄膜層、17…基板、18、110、114、116…エッチングマスク、19、35…開口部、111…表裏重ね合わせ用マーク、112…第1のイオン注入用パターン、113…第2のイオン注入用パターン、115…位置合わせ用マーク、117…第4のイオン注入用パターン、118…第3のイオン注入用パターン、119、37…イオン注入用ステンシルマスク、33…薄膜層、34…SOIウエハ、36…貫通孔

Claims (3)

  1. 開口部を有する支持層と、
    前記支持層上に形成された開口部を有するエッチングストッパー層と、
    前記エッチングストッパー層上に形成された第1のイオン注入用パターン及び表裏重ね合わせ用マークを有する第1の薄膜層と、
    前記第1の薄膜層上に形成された第2のイオン注入用パターン及び表裏重ね合わせ用マークを有する第2の薄膜層と、
    第2の薄膜層上に形成された第3のイオン注入用パターン及び位置合わせ用マークを有する第3の薄膜層と、
    第3の薄膜層上に形成された第4のイオン注入パターン及び位置合わせ用マークを有する第4の薄膜層と、を備え
    前記支持層が単結晶シリコンであり、前記エッチングストッパー層がシリコン酸化膜であり、前記第1の薄膜層が単結晶シリコンであり、前記第2の薄膜層がダイヤモンドであり、前記第3の薄膜層が多結晶シリコンであり、前記第4の薄膜層がダイヤモンドであることを特徴とするイオン注入用ステンシルマスク。
  2. 支持層上にエッチングストッパー層を形成し、
    前記エッチングストッパー層上に第1の薄膜層を形成し、
    前記第1の薄膜層上に第2の薄膜層を形成し、
    前記第2の薄膜層上に第3の薄膜層を形成し、
    前記第3の薄膜層上に第4の薄膜層を形成し、
    前記支持層に開口部を形成し、
    前記第1の薄膜層に第1のイオン注入用パターンを形成した後に第1の薄膜層をエッチングマスクとして前記第2の薄膜層に第2のイオン注入用パターンを形成し、
    前記第4の薄膜層に第4のイオン注入用パターンを形成した後に第4の薄膜層をエッチングマスクとして前記第3の薄膜層に第3のイオン注入用パターンを形成し、
    前記支持層が単結晶シリコンであり、前記エッチングストッパー層がシリコン酸化膜であり、前記第1の薄膜層が単結晶シリコンであり、前記第2の薄膜層がダイヤモンドであり、前記第3の薄膜層が多結晶シリコンであり、前記第4の薄膜層がダイヤモンドであることを特徴とするイオン注入用ステンシルマスクの製造方法。
  3. 前記第1の薄膜層及び前記第2の薄膜層に表裏重ね合わせ用マークを形成し、
    前記第4の薄膜層に前記表裏重ね合わせ用マークを用いて位置合わせ用マークを形成し、
    前記第4の薄膜層に前記位置合わせ用マークを用いて前記第4のイオン注入用パターンを形成することを特徴とする請求項に記載のイオン注入用ステンシルマスクの製造方法。
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