JP3842727B2 - ステンシルマスク及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体プロセスに用いるステンシルマスク及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程において、同一基板内にチャネルの導電型が異なるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、又は閾値電圧の異なるMOSFETを作成する工程において、ウェル又はチャネル、Poly−Siに対する不純物イオン注入の際に、開口部を有するステンシルマスクを半導体基板上に一定の距離だけ離して設置し、イオン注入を行う方法がある。
【0003】
他にもステンシルマスクは被処理基板に作用させる粒子や電磁波(電子、イオン等の荷電粒子、原子、分子、中性子等の中性粒子、光、X線等の電磁波)を形成するために用いられる。
【0004】
半導体プロセスにおけるステンシルマスクは、一般にSOI(Silicon On Insulator)基板1000から図15に表わす製造工程によって形成される。以下、ステンシルマスクの製造工程を説明する。
【0005】
図15(a)は通常のSOI基板1000である。SOI基板1000は、例えばシリコン基板に酸素イオンを注入後、高温でアニールする。シリコン基板1001の上面から数十から数百nm深さにシリコン酸化膜1002が形成される。シリコン酸化膜1002上にはシリコン薄膜1003が形成されている。
【0006】
次に、図15(b)に示すようにシリコン薄膜1003上面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成後、このパターン形成されたレジストをマスクとしてシリコン薄膜1003をシリコン酸化膜1002が露出するまで異方性エッチングする。シリコン薄膜1003に開口部1004を形成後は不要になったレジストを除去する。
【0007】
次に、図15(c)に示すようにシリコン基板1001の裏面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成する。シリコン基板1001をKOH等による薬液処理によって、レジストが形成されていないシリコン基板1001の部分をシリコン薄膜1003が露出するまで等方性エッチングして支持部1001aを形成する。その後、不要になったレジストを除去する。
【0008】
次に図15(d)に示すように、図15(c)の工程によって露出したシリコン酸化膜1002を裏面からフッ酸等による薬液処理によってシリコン酸化膜1002を除去する。
【0009】
このように開口部1004が形成されたステンシルマスク1005を形成することができる。
【0010】
半導体装置の製造工程においては半導体基板1006へのイオン注入等の際にこの開口部1004が形成されたステンシルマスク1005が用いられる。
【0011】
図16(a)に示すように、半導体基板の目的のイオン注入領域1007上にステンシルマスク1005の開口部1004が現れるようにステンシルマスク1005を設置する。
【0012】
次に、図16(b)に示すように、ステンシルマスク1005の上面から不純物イオン1008を注入する。半導体基板1006のイオン注入領域1007には、ステンシルマスク1005の開口部1004を通して不純物イオン1008が注入される。一方、非注入領域上は開口部1004が存在しないため、不純物イオン1008はステンシルマスク1005によって遮断される。
【0013】
このようにステンシルマスク1005は不純物イオン1008の遮断を繰り返すことによって、ステンシルマスク1005に遮断した不純物イオン1008が蓄積される。また、遮断する不純物イオン1008の衝突が繰り返されることによるダメージも蓄積される。さらに、ステンシルマスクの開口パターンが形成されているシリコン薄膜部の膜厚は薄いため、重力や搬送・移動時の慣性力等によるステンシルマスクにかかる負荷による変形も予想される(例えば、特許文献1参照。)。
【0014】
薄膜のたわみ強度は、膜のヤング率に代表される物理的性質と膜の厚さと薄膜部領域の面積に依存する。一般に膜の強度は膜厚の3乗に比例するので、ステンシルマスク1005の膜厚を厚くすることによって、強度を高めることが可能になり、前述したイオン注入によるステンシルマスク1005の変形を回避することができる。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−203806号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
一方、上述したようにステンシルマスク1005の開口部1004はSOI基板1000に異方性エッチングを施して加工される。そのため、ステンシルマスク1005の開口部の加工は、加工する膜の材質と膜厚に依存する。一般に膜厚との関係はアスペクト比と呼ばれる開口寸法と深さ方向(膜厚)の比に依存する。したがって、膜厚が厚いと膜に形成する開口部の開口寸法が大きくなってしまい微細加工が困難となり、逆に膜厚が薄いと小さい開口寸法の開口部を形成することができる。よって、強度を高めるためにステンシルマスク1005の膜厚を厚くすると、開口部1004の微細加工が困難になってしまう。
【0017】
また、半導体装置の製造工程では、イオン注入における斜め注入や、縮小露光工程にステンシルマスクを用いる場合がある。この場合、半導体基板と平行に設置されているステンシルマスクに対して粒子が斜めに入射される。
【0018】
異方性エッチングによって表面に対して垂直加工が施されたステンシルマスク1005を使用した場合、図17に示すように開口部1004を通過する粒子等の一部若しくは全部がステンシルマスク1005の開口部の側壁によって遮断されて半導体基板まで粒子が到達しないという問題が生じる。これをシャドーイングという。
【0019】
シャドーイングの影響について図17を用いて説明する。被処理基板の注入領域を形成するステンシルマスクに対し、荷電粒子が角度θで入射してきたとする。ステンシルマスクの膜厚がT、ステンシルマスクの開口寸法及び被処理基板の所定の注入領域寸法をS1、そして実際に被処理基板に荷電粒子が注入される領域寸法をS2とすると、S2=S1−T・tanθの関係式が成り立つ。本来注入すべき領域S1に対してT・tanθだけステンシルマスクによって遮断され、この遮断領域は入射角度が大きくなるほど、更にはステンシルマスクの膜厚Tが厚くなるほど大きくなり、所望の注入領域S1を確保することができなくなる。
【0020】
したがって、強度を高めるためにステンシルマスクの膜厚を厚くすると、シャドーイングによる粒子の遮断の割合が大きくなってしまう。
【0021】
そこで、本発明は一定の強度を保ちつつ、開口部の微細加工可能なステンシルマスク及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様のステンシルマスクは、第1の開口部を備えた第1の薄膜と、前記第1の開口部が形成されてなる第1の開口パターンとは異なる第2の開口パターンを構成する第2の開口部を備え、前記第1の薄膜の一方の面に重ねられ、前記第1の薄膜との重なり部分が接着された第2の薄膜と、前記第2の開口部が形成されてなる前記第2の開口パターンとは異なる第3の開口パターンを構成する第3の開口部を備え、前記第2の薄膜の前記第1の薄膜に対向する面に重ねられ、前記第2の薄膜との重なり部分が接着された第3の薄膜とを備えたことを特徴とする。
【0026】
また本発明の別態様のステンシルマスクの製造方法は、第1及び第2の基板と、これら第1及び第2の基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の薄膜と、これら第1及び第2の薄膜上にそれぞれ形成された第3及び第4の薄膜とを備えた第1及び第2の多層膜基板の前記第3及び第4の薄膜の開口領域に所定のパターンを構成する開口部を形成し、第1及び第2の中間生成基板を生成する工程と、前記第1の中間生成基板の前記開口領域に対応する前記第1の基板を前記第1の薄膜が露出するまで除去し、支持部を形成する工程と、その後、露出した前記第1の薄膜を除去する工程と、前記第1の薄膜が除去された前記第1の中間生成基板の前記第3の薄膜と前記第4の薄膜とを接着する工程と、前記第2の基板及び前記第2の薄膜を除去する工程とを備えたことを特徴とする
【0027】
また本発明の別態様のステンシルマスクの製造方法は、第1及び第2の基板と、これら第1及び第2の基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の薄膜と、これら第1及び第2の薄膜上にそれぞれ形成された第3及び第4の薄膜とを備えた第1及び第2の多層膜基板の前記第3及び第4の薄膜の開口領域に所定のパターンを構成する開口部を形成し、第1及び第2の中間生成基板を生成する工程と、第3の基板と、この第3の基板上に形成された第5の薄膜と、この第5の薄膜上に形成された前記第3及び第4の薄膜の個々の電気伝導率又は熱伝導率よりも電気伝導率又は熱伝導率が高い第6の薄膜とを備えた導電性基板の前記第6の薄膜の開口領域に所定のパターンを構成する開口部を形成し、第3の中間生成基板を生成する工程と、前記第1の中間生成基板の前記開口領域に対応する前記第1の基板を前記第1の薄膜が露出するまで除去し、支持部を形成する工程と、その後、露出した前記第1の薄膜を除去する工程と、前記第1の薄膜が除去された前記第1の中間生成基板の前記第3の薄膜と前記第6の薄膜とを接着する工程と、前記第3の基板及び前記第5の薄膜を除去し、第4の中間生成基板を生成する工程と、前記第5の薄膜が除去された前記第4の中間生成基板の前記第6の薄膜と前記第4の薄膜とを接着する工程と、前記第2の基板及び前記第2の薄膜を除去する工程とを備えたことを特徴とする
【0028】
上記解決手段によって、1枚では強度は低いが微細加工可能な薄膜を複数枚重ね合わせることによって強度を保ち、かつ、開口寸法が小さい開口を形成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。
【0030】
[第1の実施形態]本発明の第1の実施形態のステンシルマスクの断面図を図1に示す。
【0031】
ステンシルマスク1は、支持部4上にシリコン酸化膜3を介して開口部7が形成されたシリコン薄膜6から構成されている。この開口部7を形成するシリコン薄膜6は、第1のシリコン薄膜2と第2のシリコン薄膜5が重なり合って層状に構成されている。
【0032】
第1及び第2のシリコン薄膜2,5はそれぞれ薄い膜厚を有したシリコン膜に異方性エッチングで開口部7が形成されている。第1及び第2のシリコン薄膜2,5の膜厚は薄いので、それぞれ微細加工が可能である。よって、開口寸法の小さい開口パターンを形成することができる。
【0033】
本実施形態のステンシルマスク1の製造工程について図2を用いて説明する。
【0034】
図2(a)は2枚の第1及び第2のSOI基板8,11である。第1及び第2のSOI基板8,11は、例えば第1及び第2のシリコン基板4,10に酸素イオンを注入後、高温でアニールする。第1及び第2のシリコン基板4,10の上面から数十から数百nm深さに第1及び第2のシリコン酸化膜3,9が形成される。第1及び第2のシリコン酸化膜3,9上には第1及び第2のシリコン薄膜2,5が形成されている。SOI基板の製法はこれに限らず、貼り合わせ法等の他の製法で形成されても構わない。
【0035】
次に、図2(b)に示すように第1及び第2のシリコン薄膜2,5上面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成後、このパターン形成されたレジストをマスクとして第1及び第2のシリコン薄膜2,5を第1及び第2のシリコン酸化膜3,9が露出するまで異方性エッチングする。第1及び第2のシリコン薄膜2,5にそれぞれ開口部7を形成し、不要になったレジストを除去する。ここまで加工した第1及び第2のSOI基板8,11をそれぞれ第1及び第2の中間生成基板12,13とする。ここで、第2のSOI基板11は第2の中間生成基板13として一旦加工を停止する。
【0036】
次に、図2(c)に示すように第1の中間生成基板12の第1のシリコン基板4の裏面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成する。第1のシリコン基板4をKOH等による薬液処理によって、レジストが形成されていない第1のシリコン基板4の部分を第1のシリコン酸化膜3が露出するまで等方性エッチングして支持部4を形成する。その後、不要になったレジストを除去する。
【0037】
次に、図2(d)に示すように図2(c)の工程によって露出した第1のシリコン酸化膜3を裏面からフッ酸等による薬液処理によって第1のシリコン酸化膜3を除去する。
【0038】
次に、図2(e)に示すように図2(d)までの製造工程で加工した第1のシリコン薄膜2と図2(b)までの製造工程で加工を一旦停止した第2の中間生成基板13の第2のシリコン薄膜5とを重ね合わせた後、高温で熱処理を行って第1のシリコン薄膜2と第2のシリコン薄膜5とを接着する。なお、第1のシリコン薄膜2と第2のシリコン薄膜5とを重ね合わせる際に、2枚のシリコン薄膜の間に空気が入らないようにこれらは真空中で行われることが望ましい。
【0039】
なお、第1及び第2のシリコン薄膜2,5の接着方法は実施形態に限定されず、第1のシリコン薄膜2と第2のシリコン薄膜5との間に粘着部材を挿入しても構わない。
【0040】
次に、図2(f)に示すように第2のシリコン基板10をKOH等による薬液処理によって除去する。続けて第2のシリコン酸化膜9をフッ酸等による薬液処理によって除去する。本実施形態のステンシルマスク1を形成することができる。
【0041】
このようにシリコン薄膜の開口部形成のためのエッチング処理を膜厚が薄い状態でシリコン薄膜を個々にエッチング処理しているので、小さい開口寸法からなる開口パターンを形成することができる。
【0042】
一方、これら微細加工が行われたシリコン薄膜を重ね合わせるのでステンシルマスク1のシリコン薄膜6の膜厚は第1のシリコン薄膜2と第2のシリコン薄膜5との膜厚を加算した厚さになり、ステンシルマスク1の強度を高めることができる。従来技術において説明したように、膜の強度は膜厚の3乗に比例する。したがって、本実施形態のようにシリコン薄膜が2倍の厚さとすると、8倍の強度を得ることができる。
【0043】
なお、前述したステンシルマスク1の製造工程では2枚のSOI基板8,11から1枚のステンシルマスク1を形成したが、これに限定されず3枚以上のSOI基板から1枚のステンシルマスクを形成してもよい。
【0044】
例えば3枚のSOI基板から1枚のステンシルマスクを形成する場合、図3(a)に示すように、図2の製造工程によって第1及び第2のSOI基板8,11から製造したステンシルマスク1と、第3のSOI基板(第3のシリコン基板16、第3のシリコン酸化膜及び第3のシリコン薄膜14から構成されている。)から図2(a)〜図2(b)までの製造工程と同様の処理を行うことによって第3の中間生成基板17とを生成する。
【0045】
次に、図3(b)に示すようにステンシルマスク1の第2のシリコン薄膜5と第3の中間生成基板17の第3のシリコン薄膜14とを重ね合わせた後、高温で熱処理を行って第2のシリコン薄膜5と第3のシリコン薄膜14とを接着する。
【0046】
次に、図3(c)に示すように第3のシリコン基板16をKOH等による薬液処理によって除去する。続けて第3のシリコン酸化膜15をフッ酸等による薬液処理によって除去して、3層のシリコン薄膜19を重ね合わせたステンシルマスク18を形成することができる。3枚のシリコン薄膜19を重ね合わせることによって、1枚分の薄さによる開口パターンの微細処理と、3枚分の厚さの強度を同時に得ることができる。
【0047】
[第2の実施形態]次に本発明の第2の実施形態にかかるステンシルマスクについて説明する。本発明の第2の実施形態のステンシルマスク20の断面図を図4に示す。図4(a)はステンシルマスク20全体の断面図、図4(b)は図4(a)に示すステンシルマスク20の開口パターン部分を拡大した断面図である。
【0048】
前述した第1の実施形態のステンシルマスク1と同様に、ステンシルマスク20は、支持部21上にシリコン酸化膜22を介して開口部23aが形成されたシリコン薄膜23から構成されている。このシリコン薄膜23は第1のシリコン薄膜24と第2のシリコン薄膜25が重なり合って構成されているが、第1のシリコン薄膜24の開口部24aと第2のシリコン薄膜25の開口部25aは幅Lだけずれて重ね合わされている。
【0049】
したがって、1枚のシリコン薄膜24の開口寸法を処理できる最小幅が幅W1の場合、幅Lだけずらして2枚目のシリコン薄膜25を重ねた場合、ステンシルマスク20の開口部23aの開口幅W2は(W1−L)である。ずれ幅Lを大きくすることによって更に開口寸法の小さい開口部を有したステンシルマスクを形成することも可能である。
【0050】
なお、第1の実施形態と同様にシリコン薄膜を重ね合わせているので膜厚も確保できるので、ステンシルマスクの強度も高めることができる。
【0051】
なお、本実施形態では2枚のシリコン薄膜24,25を重ね合わせたが、これに限定されず3枚以上のシリコン薄膜を重ね合わせてシリコン薄膜を形成しても構わない。
【0052】
第1及び第2のシリコン薄膜24,25はそれぞれ薄い膜厚を有したシリコン膜に異方性エッチングで開口部24a,25aが形成されている。第1及び第2のシリコン薄膜24,25の膜厚は薄いので、それぞれ微細加工が可能である。
【0053】
第1の実施形態のステンシルマスク1の開口部よりも更に開口寸法の小さい開口パターンを形成することが可能である。
【0054】
[第3の実施形態]次に本発明の第3の実施形態にかかるステンシルマスクについて説明する。本発明の第3の実施形態のステンシルマスク30の断面図を図5に示す。
【0055】
前述した第1の実施形態のステンシルマスク1と同様に、ステンシルマスク30は、支持部31上にシリコン酸化膜32を介して開口部33aが形成されたシリコン薄膜33から構成されている。このシリコン薄膜33は第1のシリコン薄膜34と第2のシリコン薄膜35が重なり合って構成されている。第1のシリコン薄膜34の膜厚は第2のシリコン薄膜35のそれと比較して厚い形状になっている。
【0056】
また、第1のシリコン薄膜34の開口パターンと第2のシリコン薄膜35のそれは同じパターンであっても異なるパターンであってもよい。第2のシリコン薄膜35の膜厚は薄いので、開口部形成のための異方性エッチングは微細加工が可能であるので、小さい開口寸法の開口パターンを形成することができる。一方、第1のシリコン薄膜34の膜厚は厚いので、第2のシリコン薄膜35と比較すると微細な開口パターンを形成することはできない。よって、第1のシリコン薄膜34は第2のシリコン薄膜35の開口パターンよりも開口寸法が大きな粗いパターンが形成されている。
【0057】
次に本実施形態のステンシルマスク30の製造工程を図6を用いて説明する。
【0058】
図6(a)は2枚の第1及び第2のSOI基板36,39である。SOI基板の製造工程は前述した第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
【0059】
第1のSOI基板36のシリコン薄膜(以下、「第1のシリコン薄膜」という。)34の膜厚は第2のSOI基板39のシリコン薄膜(以下、「第2のシリコン薄膜」という。)35の膜厚よりも厚く、第1のシリコン薄膜34の機械的強度は高い。
【0060】
次に、図6(b)に示すように第1及び第2のシリコン薄膜34,35上面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成する。パターン形成されたレジストをマスクとして第1及び第2のシリコン薄膜34,35を第1及び第2のシリコン酸化膜32,38が露出するまで異方性エッチングする。
【0061】
ここまで加工した第1及び第2のSOI基板36,39をそれぞれ第1及び第2の中間生成基板40,41とする。ここで、第2のSOI基板39は第2の中間生成基板41として一旦加工を停止する。
【0062】
この場合、第1のシリコン薄膜34の開口34aは開口寸法が大きく粗いが、第2のシリコン薄膜35の開口35aは開口寸法が小さく微細加工が可能である。それぞれ開口部34a,35aを形成後、不要になったレジストを除去する。
【0063】
次に、図6(c)に示すように第1の中間生成基板40の裏面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成する。第1のシリコン基板31をKOH等による薬液処理によって、パターン化されたレジストがマスクとなってレジストが形成されていない第1のシリコン基板31が第1のシリコン酸化膜32が露出するまで等方性エッチングして支持部31を形成する。その後、不要になったレジストを除去する。
【0064】
次に、図6(d)に示すように図6(c)の工程によって露出した第1のシリコン酸化膜32を裏面からフッ酸等による薬液処理によって第1のシリコン酸化膜32を除去する。
【0065】
次に、図6(e)に示すように図6(d)までの製造工程で加工した第1のシリコン薄膜34と図6(b)までの製造工程で加工した第2の中間生成基板41の第2のシリコン薄膜35とを重ね合わせた後、高温で熱処理を行って、第1のシリコン薄膜34と第2のシリコン薄膜35とを接着する。この場合、第1の実施形態と同様に真空中で行われることが望ましい。
【0066】
次に、図6(f)に示すように第2のシリコン基板37をKOH等による薬液処理によって除去する。続けて第2のシリコン酸化膜38をフッ酸等による薬液処理によって除去する。本実施形態のステンシルマスク30を形成することができる。
【0067】
第2のシリコン薄膜35の膜厚は薄いので、開口寸法の小さい開口パターンの形成を行うことができる。膜厚が薄いと一方で強度に弱いという欠点があるが、この第2のシリコン薄膜35を厚い膜厚の第1のシリコン薄膜34によって支えているので強度にも強い。よって、本実施形態のステンシルマスク30は第2のシリコン薄膜35によって開口寸法の小さい開口パターンを形成でき、第1のシリコン薄膜34によって高い機械強度を有するステンシルマスク30を製造することができる。
【0068】
また、第2のシリコン薄膜35のように薄い膜厚のステンシルマスクを単一に製造すると、膜厚が薄いため支持部形成し絶縁膜を除去した時点でステンシルマスクが自立できずに変形又は破壊がおこる恐れがある。しかし、本実施形態を用いて第2のシリコン薄膜35が薄膜化する前に、この第2のシリコン薄膜35を支持できるように第1のシリコン薄膜34と接着することで、変形又は破壊を回避することができる。
【0069】
なお、図7に示すように膜厚の薄いシリコン薄膜をずらして重ね合わせることによって更に開口寸法の小さい開口パターンを有したステンシルマスク50を形成することが可能である。
【0070】
[第4の実施形態]次に本発明の第4の実施形態にかかるステンシルマスクについて説明する。本発明の第4の実施形態のステンシルマスク60の断面図を図8に示す。
【0071】
前述した第1の実施形態のステンシルマスク1と同様に、ステンシルマスク60は、支持部61上にシリコン酸化膜62を介して開口部63aが形成されたシリコン薄膜63から構成されている。このシリコン薄膜63は第1のシリコン薄膜64と第2のシリコン薄膜65との間にタングステン膜66が形成されている。第1及び第2のシリコン薄膜64,65の膜厚は薄く、小さい開口寸法の開口パターン形成可能なシリコン薄膜を使用している。
【0072】
次に本実施形態のステンシルマスク60の製造工程について図9を用いて説明する。
【0073】
図9(a)はシリコン基板71を酸素雰囲気中で加熱してシリコン基板71上にシリコン酸化膜72を形成後、このシリコン酸化膜72上にスパッタ法によってタングステン膜66を約1μm堆積して、第3の基板73を生成する。また、2枚の第1及び第2のSOI基板67,70の製造工程は第1の実施形態と同様なので説明を省略する。第1のSOI基板67は、第1のシリコン基板61、第1のシリコン酸化膜62及び第1のシリコン薄膜64から構成されている。また、第2のSOI基板70は、第2のシリコン基板68、第2のシリコン酸化膜69及び第2のシリコン薄膜65から構成されている。
【0074】
次に、図9(b)に示すようにタングステン膜66上面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成する。また同様に、第1及び第2のシリコン薄膜64,65上にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成する。それぞれパターン形成されたレジストをマスクとしてタングステン膜66並びに第1及び第2のシリコン薄膜64,65をシリコン酸化膜が露出するまで異方性エッチングする。タングステン膜66並びに第1及び第2のシリコン薄膜64,65にそれぞれ開口部66a,64a,65aを形成後、不要になったレジストを除去する。
【0075】
ここまで加工した第1及び第2のSOI基板67,70をそれぞれ第1及び第2の中間生成基板74,75とする。また、加工した第3の基板73は第3の中間生成基板76とする。ここで、第2及び第3の中間生成基板75,76は一旦加工を停止する。
【0076】
次に、図9(c)に示すように第1のシリコン基板61の裏面にレジスト(図示せず)を塗布し、リソグラフィー技術でレジストをパターン形成する。第1のシリコン基板61をKOH等による薬液処理によって、レジストが形成されていない第1のシリコン基板61が第1のシリコン酸化膜62が露出するまで等方性エッチングして支持部61を形成する。その後、不要になったレジストを除去する。
【0077】
次に、図9(d)に示すように図9(c)の工程によって露出した第1のシリコン酸化膜62を裏面からフッ酸等による薬液処理によって第1のシリコン酸化膜62を除去する。
【0078】
次に、図9(e)に示すように第1のシリコン薄膜64に図9(b)までの製造工程で加工した第3の中間生成基板76のタングステン膜66とを重ね合わせた後、高温で熱処理を行って、第1のシリコン薄膜64とタングステン膜66とを接着する。この場合、第1の実施形態と同様に真空中で行われることが望ましい。次に、第3のシリコン基板71をKOH等の薬液処理によって、除去する。続けて第3のシリコン酸化膜72をフッ酸等の薬液処理によって除去する。パターン化されたタングステン膜66を露出して、第4の中間生成基板77を生成する。
【0079】
次に、図9(f)に示すように第4の中間生成基板77のタングステン膜66に図9(b)の工程までの製造工程で加工した第2の中間生成基板75の第2のシリコン薄膜65とを重ね合わせた後、高温で熱処理を行って、タングステン膜66と第2のシリコン薄膜65とを接着する。この場合も第1の実施形態と同様に真空中で行われることが望ましい。続けて第2のシリコン基板65をKOH等で、また第2のシリコン酸化膜69をフッ酸等でそれぞれ薬液処理によって除去する。本実施形態のステンシルマスク60を形成することができる。
【0080】
第1及び第2のシリコン薄膜64,65の膜厚は薄いので、開口64a,65aは小さい開口寸法を形成することができる。また、第1と第2のシリコン薄膜64,65間には高い電気伝導率及び熱伝導率を有したタングステン膜66が挟まれているので、ステンシルマスク60の電気伝導性及び熱伝導性を高めることができる。また、タングステン膜66はシリコン膜と比較して強度が高いので、機械強度も高めることができる。タングステンに限らず電気伝導率又は熱伝導率の高い他の金属や化合物であってもよい。
【0081】
なお、タングステン膜66が表出しているとイオン注入等の際にタングステン膜66に粒子が衝突し、被処理基板(半導体基板)を汚染してしまう可能性があるが、本実施形態にかかるステンシルマスク60はタングステン膜66が第1及び第2のシリコン薄膜64,65に挟まれて表出していないため、半導体基板を汚染させるという問題も生じない。
【0082】
[第5の実施形態]次に本発明の第5の実施形態にかかるステンシルマスクについて説明する。本発明の第5の実施形態のステンシルマスク80の断面図を図10に示す。
【0083】
前述した第1の実施形態のステンシルマスク1と同様に、ステンシルマスク80は、支持部81上にシリコン酸化膜82を介して開口部83aが形成されたシリコン薄膜83から構成されている。このシリコン薄膜83は薄い膜厚の第1乃至第4のシリコン薄膜84,85,86,87が4層に重なり合って形成されている。この第1乃至第4のシリコン薄膜84,85,86,87は開口部が斜めに形成するように少しずつずらして重ね合わせている。すなわち、第1のシリコン薄膜84と第2のシリコン薄膜85とのズレ幅W1、第2のシリコン薄膜85と第3のシリコン薄膜86とのズレ幅W2、第3のシリコン薄膜86と第4のシリコン薄膜87とのズレ幅W3はほぼ同じ幅でずれて重ね合わせている。
【0084】
第1乃至第4の実施形態と同様に薄い膜厚のシリコン薄膜は微細加工が可能なので、第1乃至第4のシリコン薄膜84,85,86,87はそれぞれ開口寸法の小さい開口パターンを形成することが可能である。
【0085】
本実施形態のステンシルマスクを使用すれば、被処理基板(半導体基板)に対して粒子を斜め入射しても粒子がステンシルマスク80の側壁に当たり半導体基板の粒子注入面積が小さくなるというシャドーイングの問題が生ずることはない。すなわち、各シリコン薄膜の開口幅Wを保ち、半導体基板に対し粒子を注入することができる。
【0086】
また、図10のシリコン薄膜83は4層とも同じ膜厚を有した薄膜であったがこれに限らず、図11に示すようにシリコン薄膜93の膜厚は異なるものであってもよい。図11では薄い膜厚の第1のシリコン薄膜94と第3のシリコン薄膜96との間の第2のシリコン薄膜95の膜厚は厚いので第2のシリコン薄膜95に対する開口パターンの開口寸法を小さくすることは困難だが、膜厚が厚いので機械強度を高めることができ、シリコン薄膜の接着工程も少なくすることができる。なお、第1及び第3のシリコン薄膜94,96は微細加工ができるので、ステンシルマスク90は小さい開口寸法の開口パターンを形成することができる。
【0087】
また、図10又は図11に示すステンシルマスク80,90のシリコン薄膜83,93は少しずつずらして総てのシリコン薄膜を用いて斜めの開口パターンを形成しているがこれに限定されない。斜めの開口パターンは最上層106と最下層104のシリコン薄膜で形成すればよく、その間のシリコン薄膜105は図12に示すステンシルマスク100のように最上層106と最下層104を支え、機械強度を維持するために設けても良い。
【0088】
[第6の実施形態]次に本発明の第6の実施形態にかかるステンシルマスクについて説明する。本発明の第6の実施形態のステンシルマスク110の断面図を図13に示す。
【0089】
前述した第1の実施形態のステンシルマスク1と同様に、ステンシルマスク110は、支持部111上にシリコン酸化膜112を介して開口部113aが形成されたシリコン薄膜113から構成されている。このシリコン薄膜113は第1のシリコン薄膜114と第2のシリコン薄膜115が重なり合って構成されている。第1のシリコン薄膜114の開口パターンと第2のシリコン薄膜115の開口パターンは異なっている。したがって、図13に示すように、開口パターン領域の第1のシリコン薄膜114と第2のシリコン薄膜115は接着していない。第1のシリコン薄膜114上に第2のシリコン薄膜115を重ね合わせると、第1及び第2のシリコン薄膜114,115の開口部が共通している部分が本実施形態のステンシルマスクの開口部となる。第1及び第2のシリコン薄膜114,115の開口パターンの開口幅がW1であっても、開口幅W2の開口パターンを有したステンシルマスク110を形成することができる。
【0090】
第1及び第2のシリコン薄膜114,115の膜厚は厚く各シリコン薄膜114,115に小さい開口寸法の開口部を形成することが困難であっても、本実施形態のように重ね合わせることによって、ステンシルマスク110の開口寸法を小さくすることができる。また、各シリコン薄膜114,115の膜厚は厚いので各々の機械強度は高い。
【0091】
なお、本実施形態では、第1のシリコン薄膜114と第2のシリコン薄膜115のすべての開口パターン領域が接着していないステンシルマスク110の説明をしたが、これに限定されない。例えば図14に示すステンシルマスク110’のように、小さい開口寸法の開口部が必要とされない領域120では、第1及び第2のシリコン薄膜114’,115’が接着されていても構わない。
【0092】
各実施形態における重ね合わせたシリコン薄膜の枚数は実施形態に限らない。薄くすればするほど微細加工ができ、重ねて膜厚くするほど機械強度は高まる。
【0093】
また、薄膜及び支持部にはシリコンを用いたがこれに限定されない。被処理基板を汚染させなければよい。したがって、被処理基板と同一元素又は同元素を主成分とする材料から構成すればよい。本実施形態では被処理基板はシリコンなので、SiCやSi34等を用いてもよい。
【0094】
また、シリコン薄膜の接着には単にシリコン薄膜を重ね合わせた後、高温で熱処理をしたがこれに限定されない。例えば、シリコン薄膜との間に粘着部材等を挿入してもよい。
【0095】
SOI基板の製造方法、また、シリコン薄膜を重ね合わせる前に形成する1枚のステンシルマスクの製造方法またはその中間生成基板の製造方法も実施形態に限定されることはない。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によると、一定の強度を保ちつつ、開口部の微細加工可能なステンシルマスク及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のステンシルマスクを表わした断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態のステンシルマスクの製造工程を表した断面図である。
【図3】 3枚のSOI基板から本発明の第1の実施形態のステンシルマスクの製造する製造工程を表わした断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態のステンシルマスクの全体の断面図及び開口パターン領域を拡大した断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態のステンシルマスクを表わした断面図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態のステンシルマスクの製造工程を表わした断面図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態のステンシルマスクを表わした断面図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態のステンシルマスクを表わした断面図である。
【図9】 本発明の第4の実施形態のステンシルマスクの製造工程を表わした断面図である。
【図10】 本発明の第5の実施形態のステンシルマスクを表した断面図である。
【図11】 本発明の第5の実施形態のステンシルマスクを表わした断面図である。
【図12】 本発明の第5の実施形態のステンシルマスクを表わした断面図である。
【図13】 本発明の第6の実施形態のステンシルマスクを表わした断面図である。
【図14】 本発明の第6の実施形態のステンシルマスクの変形例を表わした断面図である。
【図15】 従来技術のステンシルマスクの製造工程を表わした断面図である。
【図16】 イオン注入の際における従来技術のステンシルマスクと被処理基板(半導体基板)との位置関係を表わした断面図である。
【図17】 イオンを斜め注入する際における従来術のステンシルマスクと被処理基板(半導体基板)との位置関係を表わした断面図である。
【符号の説明】
1,18,20,30,50,60,80,90,100,110・・・ステンシルマスク
2・・・第1のシリコン薄膜
3・・・シリコン酸化膜(第1のシリコン酸化膜)
4・・・支持部(第1の支持部)
5・・・第2のシリコン薄膜
6,19・・・シリコン薄膜(転写マスク)
7・・・開口部
8,67・・・第1のSOI基板
9・・・第2のシリコン酸化膜
10・・・第2の支持部
11,70・・・第2のSOI基板
12,40,74・・・第1の中間生成基板
13,41,75・・・第2の中間生成基板
14・・・第3のシリコン薄膜
15・・・第3のシリコン酸化膜
16・・・第3のシリコン基板
17・・・第3のSOI基板
21,31,61・・・支持部
22,32,62・・・シリコン酸化膜
23,33,63・・・シリコン薄膜
24,34,64・・・第1のシリコン薄膜
25,35,65・・・第2のシリコン薄膜
66・・・タングステン膜
68・・・第2のシリコン基板
69・・・第2のシリコン絶縁膜
71・・・第3のシリコン基板
72・・・第3のシリコン酸化膜
73・・・第3の基板
76・・・第3の中間生成基板
77・・・第4の中間生成基板
81,91,101,111・・・支持部
82,92,102,112・・・シリコン酸化膜
83,93,103,113・・・シリコン薄膜
84,94,104,114・・・第1のシリコン薄膜
85,95,105,115・・・第2のシリコン薄膜
86,96,106・・・第3のシリコン薄膜
87・・・第4のシリコン薄膜

Claims (4)

  1. 第1の開口部を備えた第1の薄膜と、
    前記第1の開口部が形成されてなる第1の開口パターンとは異なる第2の開口パターンを構成する第2の開口部を備え、前記第1の薄膜の一方の面に重ねられ、前記第1の薄膜との重なり部分が接着された第2の薄膜と、
    前記第2の開口部が形成されてなる前記第2の開口パターンとは異なる第3の開口パターンを構成する第3の開口部を備え、前記第2の薄膜の前記第1の薄膜に対向する面に重ねられ、前記第2の薄膜との重なり部分が接着された第3の薄膜と、
    を備えたことを特徴とするステンシルクマスク。
  2. 前記第2の薄膜の両面が、全て、前記重なり部分として前記第1及び第3の薄膜とそれぞれ接着されていることを特徴とする請求項1に記載のステンシルクマスク。
  3. 第1及び第2の基板と、これら第1及び第2の基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の薄膜と、これら第1及び第2の薄膜上にそれぞれ形成された第3及び第4の薄膜とを備えた第1及び第2の多層膜基板の前記第3及び第4の薄膜の開口領域に所定のパターンを構成する開口部を形成し、第1及び第2の中間生成基板を生成する工程と、
    前記第1の中間生成基板の前記開口領域に対応する前記第1の基板を前記第1の薄膜が露出するまで除去し、支持部を形成する工程と、
    その後、露出した前記第1の薄膜を除去する工程と、
    前記第1の薄膜が除去された前記第1の中間生成基板の前記第3の薄膜と前記第4の薄膜とを接着する工程と、
    前記第2の基板及び前記第2の薄膜を除去する工程と、
    を備えたことを特徴とするステンシルマスクの製造方法。
  4. 第1及び第2の基板と、これら第1及び第2の基板上にそれぞれ形成された第1及び第2の薄膜と、これら第1及び第2の薄膜上にそれぞれ形成された第3及び第4の薄膜とを備えた第1及び第2の多層膜基板の前記第3及び第4の薄膜の開口領域に所定のパターンを構成する開口部を形成し、第1及び第2の中間生成基板を生成する工程と、
    第3の基板と、この第3の基板上に形成された第5の薄膜と、この第5の薄膜上に形成された前記第3及び第4の薄膜の個々の電気伝導率又は熱伝導率よりも電気伝導率又は熱伝導率が高い第6の薄膜とを備えた導電性基板の前記第6の薄膜の開口領域に所定のパターンを構成する開口部を形成し、第3の中間生成基板を生成する工程と、
    前記第1の中間生成基板の前記開口領域に対応する前記第1の基板を前記第1の薄膜が露出するまで除去し、支持部を形成する工程と、
    その後、露出した前記第1の薄膜を除去する工程と、
    前記第1の薄膜が除去された前記第1の中間生成基板の前記第3の薄膜と前記第6の薄膜とを接着する工程と、
    前記第3の基板及び前記第5の薄膜を除去し、第4の中間生成基板を生成する工程と、
    前記第5の薄膜が除去された前記第4の中間生成基板の前記第6の薄膜と前記第4の薄膜とを接着する工程と、
    前記第2の基板及び前記第2の薄膜を除去する工程と、
    を備えたことを特徴とするステンシルマスクの製造方法。
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