JP2010112839A - プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法 - Google Patents
プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010112839A JP2010112839A JP2008285822A JP2008285822A JP2010112839A JP 2010112839 A JP2010112839 A JP 2010112839A JP 2008285822 A JP2008285822 A JP 2008285822A JP 2008285822 A JP2008285822 A JP 2008285822A JP 2010112839 A JP2010112839 A JP 2010112839A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- accommodation
- plate
- well
- recess
- restriction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
【解決手段】固体状の被収容物Aおよび液体状の被収容物Bが共に収容されるように、プレート状部材に複数の凹部が形成されて成るプレート状容器であって、
凹部の各々に被収容物Bを収容しつつ、凹部の各々に被収容物Aを1個ずつ収容するための収容制限部が、凹部の各内部に形成されていることを特徴とするプレート状容器。
【選択図】図1
Description
住友ベークライト株式会社の製品情報(製品名:培養用マルチプレート)[online]、[平成20年10月20日検索]、インターネット〈URL:http://www.sumibe.co.jp/sumilon/plate.html〉
凹部の各々に被収容物Bを収容しつつ、凹部の各々に被収容物Aを1個ずつ収容するための収容制限部が、凹部の各内部(内側)に形成されていることを特徴とするプレート状容器を提供する。
本発明のプレート状容器100は、図1に示すように、プレート状部材50に複数の凹部30が形成されて成り、凹部の各内部には収容制限部25が形成されている。かかる収容制限部25は、凹部30の各々に被収容物Bを収容しつつ、凹部30の各々に被収容物Aを1個ずつ収容するように機能する。本発明のプレート状容器100は、微細なウェルの容量について使用目的に応じて自由に設計可能となっていると共に、そのウェルには被収容物A(例えば“ビーズ”)が目的とする個数しか入らないように制御されている。このようなプレート状容器100は、各凹部において各種反応などの処理が行われるバイオサイエンス分野の用途等に用いられ得ることから、「プレート上に形成された少量または微量の溶液中で反応などを複数並列して行うための反応容器集合体」とみなすことができる。
“収容制限部”の態様としては、その他に種々の形態が考えられる。以下それについて詳述する。
各凹部に収容制限部が2つ形成された態様を図6(a)および(b)ならびに図7(a)および(b)に示す。かかる態様は、いわゆる“半島”が2つ形成された態様である。つまり、2つの収容制限部が凹部の周縁部分からそれぞれ中央に向かって延在している。特に、図示するように、相互に対称的な位置関係となるように2つの収容制限部が設けられている。図6(a)および(b)に示す態様では、収容制限部25の延在方向が放射方向からずれており、2つの収容制限部と凹部の周縁部とによって、粒子が捕捉されることになる。図7(a)および(b)に示す態様では、2つの収容制限部25が凹部の放射方向に沿って延在しており、かかる2つの収容制限部によって両側から粒子が捕捉される。
各凹部に収容制限部が5つ形成された態様を図8(a)および(b)に示す。かかる態様は、いわゆる“半島”が5つ形成された態様である。つまり、5つの収容制限部が凹部の周縁部分からそれぞれ中央に向かって延在している。特に、図示するように、放射方向に沿って5つの収容制限部25が設けられている。図示する態様から分かるように、5つの収容制限部でもって5点で粒子が捕捉される。5点で捕捉されるので、凹部内部での粒子の移動を効果的に防止でき、ひいては、収容された粒子が凹部から容易に飛び出しにくいといった点で有利な効果が奏され得る。
各凹部に収容制限部が6つ形成された態様を図9(a)および(b)に示す。かかる態様は、いわゆる“半島”が6つ形成された態様である。つまり、6つの収容制限部が凹部の周縁部分からそれぞれ中央に向かって延在している。特に、図示するように、放射方向に沿って6つの収容制限部が設けられている。図示する態様から分かるように、6つの収容制限部でもって6点で粒子が捕捉される。6点で捕捉されるので、凹部内部での粒子の移動が効果的に防止でき、ひいては、収容された粒子が凹部から容易に飛び出しにくいといった点で有利な効果が奏され得る。尚、各凹部に収容制限部が6つ形成された態様としては、図10(a)および(b)に示すような態様も考えられる。この態様は、図9における「収容制限部」と「液体収容部」とを相互に入れ替えたものに相当しており、もたらされる機能・効果などは図9の場合と同様である。また、後述で触れるが、このような6つの収容制限部の上面を円周方向および/または中央方向に沿って傾斜するように設けることによって、収容時において粒子を凹部内部へと容易に導くことができる。
収容制限部に隣接して“液溜まり”が設けられた態様を図11(a)および(b)に示す。かかる態様では、“半島”に相当する部分は、図面において符号25aで示される領域であって、“液溜まり”は図面において符号30b’で示される領域である。かかる態様では、収容された粒子の周囲に比較的多量の液体を収容することができる。したがって、収容制限部に隣接して“液溜まり”が設けられた態様は、粒子1個当たりに多くの反応液を必要とする用途に特に適した態様であるといえる。尚、かかる態様は、粒子が収容される主反応容器部(30aの部分)に加えて、凹部側壁から延在した“半島”により形成される副反応容器部(30b’の部分)が設けられた態様とみなすこともできる。
「凹部の中央に向かって傾斜している収容制限部」が設けられた態様を図12に示す。図示する態様は、“半島”が6つ形成されている態様であり、特に、各々の収容制限部25が、凹部の中央に向かって低くなるテーパー面を有していることを特徴としている。つまり、収容制限部の高さが、凹部の周縁部分から中央に向かって徐々に低くなっている。かかる態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降などに起因して収容制限部の上面を滑り落ちるように粒子が移動し得るため、粒子が凹部の内部へと収容され易い。つまり、図12に示すような収容制限部を有する態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。水平面に対する収容制限部(上面)の傾斜角度は、好ましくは約10°以上であり、より好ましくは約20°以上であり、更に好ましくは約30°以上である(尚、傾斜角度0°では、収容制限部が傾斜しておらず、収容制限部の上面が水平となっている状態を指している)。かかる傾斜角度の上限値としては特に制限は無いが、凹部中央部の収容制限部が機能できる範囲で、凹部の周縁形状、凹部深さ等の関係から適宜に選択される(尚、上限値は90°を超えない数値となり得る)。例えば、傾斜角度の上限値としては、一旦収容された粒子が凹部から飛び出さないように保持される観点でいえば45°程度であることが好ましい。
凹部の円周方向に沿って傾斜している収容制限部が設けられた態様を図13に示す。図示する態様は、“半島”が6つ形成されている態様であり、特に、各々の収容制限部25が、凹部の円周方向(凹部中央を円中心した場合の円周方向)に沿って低くなるテーパー面を有していることを特徴としている。つまり、収容制限部の上面25Aが、水平面に対して一定の方向に傾いた傾斜面を成している点で特徴を有している。かかる態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降などに起因して収容制限部の上面を滑り落ちるように粒子が移動し得るため、粒子が凹部の内部へと収容され易い。つまり、図13に示すような収容制限部を有する態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。水平面に対する傾斜面の角度は、好ましくは約10°以上であり、より好ましくは約20°以上であり、更に好ましくは約30°以上である(尚、傾斜角度0°では、収容制限部が傾斜しておらず、収容制限部の上面が水平となっている状態を指している)。かかる傾斜面の角度の上限値としては、前記形態と同様に特に制限は無いが、凹部中央部の収容制限部が機能できる範囲で、凹部の周縁形状、凹部深さ等の関係から適宜に選択される(尚、上限値は90°を超えない数値となり得る)。例えば、傾斜面の角度の上限値としては、一旦収容された粒子が凹部から飛び出さないように保持される観点でいえば45°程度であることが好ましい。
凹部において複数の収容制限部の高さが段階状に異なる態様を図14に示す。図示する態様は、“半島”が6つ形成されている態様であり、特に、円周方向に沿って設けられている複数の収容制限部25の高さが段階状に順次変化するようになっている。つまり、図示するように、各凹部では、円周方向に沿って順次変化するように収容制限部の各々の高さがそれぞれ異なっている。かかる態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降などに起因して“段階状の収容制限部の上面”を滑り落ちるように粒子が移動し得るため、粒子が凹部内へと収容され易い。つまり、図14に示すような収容制限部を有する態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。段階状に順次変化する高さ(即ち、「ある収容制限部の高さ」と「隣接する収容制限部の高さ」との差)の下限は、被収容物A(粒子)の直径寸法Dとした場合、概ね0.05D以上が好ましい。その高さの差が0.05D以下になると、粒子が段差に沿って順次移動しにくくなる。一方、段階状に順次変化する高さ(即ち、「ある収容制限部の高さ」と「隣接する収容制限部の高さ」との差)の上限は、収容制限部の数nにより制限され、その値はD/nとなる。段階状に順次変化する高さが、D/n以上となると、段階状に順次変化する収容制限部の中で一番低い部分の高さが0となってしまい、収容制限部の機能をはたさなくなる。
螺旋形状の収容制限部が設けられた態様を図15(a)および(b)に示す。図示する態様では、収容制限部25が渦巻き状に設けられており、収容制限部の高さが周縁部分から中央へと向かうにつれて徐々に低くなっている。このように、収容制限部の形態は、必ずしも直線状に延在する態様に限定されるものでなく、曲線状に延在する態様であってもよい。図15(a)および(b)に示す態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降に起因して“螺旋形状の収容制限部の上面”を滑り落ちるように粒子が移動し得るため、粒子が凹部内へと収容され易い。つまり、図15(a)および(b)に示すような収容制限部を有する凹部の態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。
各凹部に“ピラー状(柱状)”の収容制限部が2つ形成された態様を図16(a)および(b)に示す。かかる態様は、図3に示すようなリング形状の収容制限部に対して切欠き部分Pを更に1つ多く設けたものに相当する。図示するように、相互に対称的な位置関係となるように2つの収容制限部25a,25bが設けられており、2つの収容制限部が“収容された粒子”を取り囲むようになっている。かかる態様では、図3(a)および(b)に示す態様と比べると、粒子の周囲に収容された液体がより自由に往来できるようになっている。
各凹部に“ピラー状(柱状)”の収容制限部が3つ形成された態様を図17(a)および(b)に示す。かかる態様は、図3に示すようなリング形状の収容制限部に対して切欠き部分Pを更に2つ多く設けたものに相当する。図示するように、相互に点対称な位置関係となるように3つの収容制限部25a,25b,25cが設けられており、3つの収容制限部が“収容された粒子”を取り囲むようになっている。かかる態様では、図3に示す態様と比べると、粒子の周囲に収容された液体がより自由に往来できるようになっているといえる。
各凹部に“ピラー状(柱状)”の収容制限部が4つ形成された態様を図18(a)および(b)に示す。かかる態様は、図3に示すようなリング形状の収容制限部に対して切欠き部分Pを更に3つ多く設けたものに相当する。図示するように、相互に点対称な位置関係となるように4つの収容制限部25a,25b,25c,25dが設けられており、4つの収容制限部が“収容された粒子”を取り囲むようになっている。かかる態様では、図3に示す態様と比べると、粒子の周囲に収容された液体がより自由に往来できるようになっている。
「凹部の中央に向かって傾斜しているピラー状の収容制限部」が設けられた態様を図19に示す。図示する態様は、“ピラー”が4つ形成されている態様であるが、特に、各々の“ピラー”が、凹部の中央に向かって低くなるテーパー面を有していることを特徴としている。つまり、収容制限部25の高さは、凹部の周縁部分から中央へと向かって徐々に低くなっている。かかる態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降などに起因して収容制限部の上面を滑り落ちるように粒子が移動し得るため、粒子が凹部内へと収容され易い。つまり、図19に示すような収容制限部を有する態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。水平面に対する収容制限部(上面)の傾斜角度は、好ましくは約10°以上であり、より好ましくは約20°以上であり、更に好ましくは約30°以上である(尚、傾斜角度0°では、収容制限部が傾斜しておらず、収容制限部の上面が水平となっている状態を指している)。かかる傾斜角度の上限値としては、前記形態と同様に特に制限は無いが、凹部中央部の収容制限部が機能できる範囲で、凹部の周縁形状、凹部深さ等の関係から適宜に選択される(尚、上限値は90°を超えない数値となり得る)。例えば、傾斜角度の上限値としては、一旦収容された粒子が凹部から飛び出さないように保持される観点でいえば45°程度であることが好ましい。
凹部の円周方向に沿って傾斜しているピラー状の収容制限部が設けられた態様を図20に示す。図示する態様は、“ピラー”が4つ形成されている態様であるが、特に、各々の“ピラー”が、凹部の円周方向に沿って低くなるテーパー面を有していることを特徴としている。つまり、収容制限部の上面25Aは、水平面に対して一定の方向に傾いた傾斜面を成している。かかる態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降などに起因して収容制限部の上面を滑り落ちるように粒子が移動し得るために、粒子が凹部内へと収容され易くなっている。つまり、図20に示すような収容制限部を有する態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。水平面に対する傾斜面の角度は、好ましくは約10°以上であり、より好ましくは約20°以上であり、更に好ましくは約30°以上である(尚、傾斜角度0°では、収容制限部が傾斜しておらず、収容制限部の上面が水平となっている状態を指している)。かかる傾斜面の角度の上限値としては、前記形態と同様に特に制限は無いが、凹部中央部の収容制限部が機能できる範囲で、凹部の周縁形状、凹部深さ等の関係から適宜に選択される(尚、上限値は90°を超えない数値となり得る)。例えば、傾斜面の角度の上限値としては、一旦収容された粒子が凹部から飛び出さないように保持される観点でいえば45°程度であることが好ましい。
凹部において複数のピラー状の収容制限部の高さが段階状に異なる態様を図21に示す。図示する態様は、“ピラー”が4つ形成されている態様であるが、特に、円周方向に沿って設けられた複数の“ピラー”の高さが段階状に順次変化するようになっている。つまり、図示するように、各凹部では、円周方向に沿って順次変化するように収容制限部の各々の高さがそれぞれ異なっている。かかる態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降などに起因して“段階状の収容制限部の上面”を滑り落ちるように粒子が移動し得るため、粒子が凹部内へと収容され易い。つまり、図21に示すような収容制限部を有する態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。段階状に順次変化する高さ(即ち、「ある収容制限部の高さ」と「隣接する収容制限部の高さ」との差)の下限は、被収容物A(粒子)の直径寸法Dとした場合、概ね0.05D以上が好ましい。0.05D以下になると、粒子が段差に沿って順次移動しにくくなる。一方、段階状に順次変化する高さ(即ち、「ある収容制限部の高さ」と「隣接する収容制限部の高さ」との差)の上限は、収容制限部の数nにより制限され、その値はD/nとなる。段階状に順次変化する高さが、D/n以上となると、段階状に順次変化する収容制限部の中で一番低い部分の高さが0となってしまい、収容制限部の機能をはたさなくなる。
螺旋形状の“ピラー”が設けられた態様を図22(a)および(b)に示す。図示する態様では、“ピラー”が渦巻き状に設けられており、収容制限部の高さが周縁部分から中央へと向かうにつれて徐々に低くなっている。かかる態様では、粒子が凹部の周縁領域に供された際、重力沈降などに起因して“螺旋形状の収容制限部25の上面”を滑り落ちるように粒子が移動し得るため、粒子が凹部内へと収容され易い。つまり、図22に示すような収容制限部を有する凹部の態様では、粒子の収容率が向上することが期待される。
各凹部に円柱形状の“ピラー”が4つ形成された態様を図23(a)および(b)に示す。かかる態様は、図18に示した4つの収容制限部の形状をそれぞれ円柱形状にしたものに相当する。図示するように、相互に点対称な位置関係となるように4つの収容制限部25a〜25dが設けられており、4つの収容制限部が“収容された粒子”を取り囲むようになっている。かかる態様では、図18に示した態様と比べると、粒子の周囲に収容された液体がより自由に往来できるようになっているといえる。
各凹部に“島状”の収容制限部が3つ形成された態様を図24(a)および(b)に示す。かかる態様の収容制限部は、“ピラー”の場合と同様に凹部の周縁部分から離隔した形態を有しているものの、“ピラー”ほどの幾何学的形状・角張った形状を有しておらず、その表面全体が滑らかになっている。かかる態様では、「収容制限部」と「凹部の周縁部分」との間に形成された間隙Cの寸法が、螺旋方向に沿うように凹部の周縁部分から中央へと向かうにつれて、徐々に広くなっている。例えば、図示するように、間隙Cの寸法Ga〜Gfについて、GaよりGbの方が大きく、また、GbよりGcの方が大きくなっている(以下、同様)。かかる態様においては、供された粒子は、中央へと向かうにつれて徐々に広くなる間隙Cに沿って外側から凹部中央へと誘導されることになり得る。つまり、粒子が凹部の中央部へと容易に導かれるので、粒子の収容が促進されるといった有利な効果が奏され得る。
各凹部に“島状”の収容制限部が4つ形成された態様を図25(a)および(b)に示す。かかる態様でも、図24に示す態様と同様、「収容制限部」と「凹部の周縁部分」との間に形成された間隙Cの寸法が、螺旋方向に沿うように凹部の周縁部分から中央へと向かうにつれて、徐々に広くなっている。例えば、図示するように、間隙Cの寸法Ga〜Gfについて、GaよりGbの方が大きく、また、GbよりGcの方が大きくなっている(以下、同様)。かかる態様でも、粒子が、中央へと向かうにつれて徐々に広くなる間隙Cに沿って外側から凹部内部へと誘導されることになり得る。つまり、粒子が凹部の中央部へと容易に導かれるので、粒子の収容が促進されるといった有利な効果が奏され得る。
“島状”収容制限部のその他の変更例を図26〜図28に示す。図示する“島状”の収容制限部は、その有する効果の点では図24および25に示すものと同様であるものの、形状の点で相違がある。図24および25に示す収容制限部25は、あくまでも凹部の周縁部分から離隔した形状を有しているものの、図26〜図28に示す収容制限部25は、その端部が凹部の周縁部分と一体化している。かかる点で形状が異なるものの、図26〜図28に示す収容制限部であっても、収容制限部と凹部の周縁部分との間に形成された間隙の寸法が、螺旋方向に沿うように凹部の周縁部分から中央へと向かうにつれて、徐々に広くなっている点に留意されたい。つまり、粒子は、中央へと向かうにつれて徐々に広くなる間隙に沿って外側から凹部内部へと誘導され得る。
本発明のプレート状容器は、上述したように“液体収容部の容量”が大きいことを特徴としている。これについて詳述する。
従来技術で見られるような円柱形状のウェル30’を図29(a)および(b)に示す。ウェルに供される球形粒子60の直径をDとする場合、図示する容器直径寸法が2Dとなると、ウェル内に球形粒子は2つ入ってしまうことになる。そこでウェルの直径寸法をD以上かつ2D以下とすれば、ウェル内に球形粒子が2個収容されることはない。しかしながら、ここで、ウェルが実際には立体的な形状であることを考慮しなければならない。球形粒子の体積が半分以上ウェルに収納された状態では、球形粒子が容器から再び出ることは難しい(図30参照)。このため2個目の球形粒子がウェル内に半分以上収納された状態を“不可”と見なせば、ウェルの直径は1.866D以下でなければならないことになる。かかる算出根拠は以下に示す。
従来技術で見られるような四角柱状のウェル30’’を図31(a)および(b)に示す。ウェルに供される球形粒子60の直径をDとする場合、図示する容器直径寸法が2Dとなると、ウェル内に球形粒子は2つ入ってしまうことになる。そこでウェルの1辺の長さをD以上かつ2D以下とすれば、ウェル内に球形粒子が2個収容されることはない。しかしながら、上述の「円柱形状ウェル」の場合と同様、ウェルが実際には立体的な形状であることを考慮しなければならない。球形粒子の体積が半分以上ウェルに収納された状態では、球形粒子が容器から再び出ることは難しい(図32参照)。このため2個目の球形粒子がウェル内に半分以上収納された状態を“不可”と見なせば、ウェルの1辺の長さは、球形粒子の直径Dに対して1.61D以下でなければならないことになる(算出過程は上述の「円柱形状ウェル」の場合と同様となり得るので重複を避けるために省略する)。
これは、従来技術の四角柱形状ウェルでは、液体収容量を確保しつつ1個の球形粒子しか入らないようにしたものは、液体収容部が上記の最小容量の4.3倍程度の容量しか有さないことを意味している。
図2(a)および(b)に示す態様の“収容制限部”の寸法につき、長さ寸法mをDとし、幅寸法nを0.2Dとした場合(ウェルの直径寸法:2D)、収容される球形粒子(直径D)の体積D3π/6を考慮すると、液体収容部の容量は、ウェルの体積(D3π)から、球形粒子の体積(D3π/6)および収容制限部の体積約0.2D3を引いた値となる(収容制限部の円弧部分の体積は微小なので考慮しない)。つまり、液体収容部の容量は上記最小容積の式で除する事で“((D3π)−(D3π/6)−(0.2D3))/((D3π/4−D3π/6))”となり、従って、液体収容部の容量は、上記の最小容積(D3π/4−D3π/6)の9.2倍となる。
ここで、仮に図2に示す形状をD=25μmとすれば、凹部の深さを25μmとすれば、
最小容積(D3π/4−D3π/6)は、12271.8−8181.2=4090.6
ウェルの体積(D3π)=49087.4
球形粒子の体積(D3π/6)=8181.2
収容制限部の体積約(0.2D3)=3125
となり、49087.4−(8181.2+3125)=37781.2
となって、37781.2÷4090.6=9.2倍となる。
図3(a)および(b)に示す態様の“収容制限部”の寸法につき、外径2Dおよび内径1.2Dとし、切欠き部Pの幅寸法kを0.4Dとした場合(ウェルの直径寸法:3.6D)、収容される球形粒子(直径D)の体積D3π/6を考慮して計算すると、
ウェル体積:(3.6D)2/4・π・Dから、
収容制限部外径体積:(2D)2/4・π・Dを引き、
収容制限部内径体積:(1.2D)2/4・π・Dを足し、
切欠き部Pの体積≒0.4D・(2D−1.2D)/2・Dを足し、
収容される球形粒子(直径D)の体積:D3π/6を引いた値となる。
この液体収容部の容量は、約7.81D3となり、最小容積(D3π/4−D3π/6)=0.26D3の約30倍となる。
図5(a)および(b)に示す態様の“収容制限部”の寸法につき、横寸法q=1.6D、平均縦寸法r=0.5D、高さ寸法s=Dとした場合(ウェルの幅寸法:2.7D)、収容される球形粒子(直径D)の体積D3π/6を考慮すると、液体収容部の容量は最小容積の約16倍となる。
たとえば、Dを25μm、凹部の深さ25μmとして計算すると、
ウェルの全体積≒99500μm3
収容制限部≒8200μm3 ×3個分=24600μm3
収容される球形粒子(直径D)の体積D3π/6≒8181.2μm3
最小容積(D3π/4−D3π/6)≒4090.6μm3
となるため、
{(99500)−(24600)−(8181.2)}/4090.6=16.3
となり、最小容積の約16倍となる。
[表1]
[表2]
次に、本発明のプレート状容器の製造方法について詳述する。本発明のプレート状容器は、まず、その形状が模された「レジスト原盤」なるものから「スタンパ」を製作し、その後、かかるスタンパを鋳型(金型)として用いた射出成形を行うことによって製造できる。かかる一連の製造工程を経時的に説明する。
鋳型の製作に用いる“レジスト原盤”を製造する。まず、“レジスト原盤”の原型となる基板を用意する。用意する基板は、その表面が平坦かつ平滑であれば、どのような種類のものであってよい。例えば、表面が平滑であって鏡面状に研磨されており、表面に熱酸化膜が形成されたシリコンウエハを用いることができる。また、石英から成る基板を用いてもよい。
次いで、「レジスト原盤」から「スタンパ」を作製する。具体的には、レジスト原盤に対してスパッタやめっき処理を行って、原盤パターンの反転パターンを有するスタンパを作製する。例えば、原盤に対してNiスパッタ膜を導電膜として形成し、スルファミン酸ニッケルめっきを行ってスタンパを作製できる。導電膜の形成をスパッタによって行うことに限定されず、無電解めっきやCVD (Chemical Vapor Deposition)などを用いて行ってもよい。
次いで、スタンパを鋳型として用いた射出成形を行うことによってプレート状容器を製造する。具体的には、金属製スタンパの外形を加工し、それを成形機に取り付けた上で射出成形を実施する。成形樹脂としては、種々の樹脂を用いることができる。例えば、シクロオレフィン樹脂を用いることができる。このような射出成形によって、本発明のプレート状容器が最終的に得られることになる(図33(b)には、プレート状容器の全体形状を示す。特に図33(b)ではハッチングで示した“ウェル形成領域”を理解することができる)。尚、成形樹脂としては、シクロオレフィン樹脂に限らず、PC(ポリカーボネート樹脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリビニルエーテル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアリルアミンおよびポリエチレンイミン等を用いてもよい。更には、UV硬化樹脂やPDMS樹脂(polydimethylsiloxane)を用いてもよい。
次に、本発明のプレート状容器を用いた各種処理法について説明する。本発明のプレート状容器を用いると、標的物質の分析、抽出または精製等を行うことができると共に、各種細胞の分離、検出またはスクリーニング等も行うことができる。これらの手法は、メディカルサイエンスやバイオサイエンスなどの分野で常套のウェルプレートを用いて行われる操作と同様である。
「標的物質の分析」では、例えば、標的物質を含むか含む可能性のある検体液または検体液と他の液の混合液(以下検体含有液という)と、標的物質と特異的に結合する抗原、抗体、核酸等を表面に固定したビーズをウェル内にて接触させ、標的物質をビーズ表面に十分結合する条件を与えた後、検体液を除くかあるいは洗い流し、必要に応じて洗浄を繰り返す。標的物質に特異的に結合する別の抗原、抗体、核酸等と、検出に利用可能な蛍光物質、発色基質、発光基質、磁性体等を結合した「標識物質」を含む液をビーズの入ったウェルに加え、ビーズ表面に結合した標的物質を標識する。この「標識物質」による蛍光、発色、発光、磁気等を検出することにより、標的物質の存在の有無、存在量等を測定することができ、即ち「標的物質の分析」ができる。また、先の操作の中の洗浄後に、結合した標的物質を溶出可能な液を入れて標的物質を溶出させれば、「標的物質の抽出」ができる。さらに、精製したい標的物質を含む液で同様の操作を行えば、「標的物質の精製」ができる。
「細胞の分離」では、例えば、細胞を含む液をウェルプレート上に付与することにより細胞をウェル内に入れることによって、細胞を分離できる。また、「細胞の検出」では、例えば、ウェル内に入ったものを顕微鏡で観察したり、検出したい細胞に特異的に結合する標識物質により標識することによって、細胞を検出できる。更に、「細胞のスクリーニング」では、例えば、ウェル内に入った様々な細胞、例えばBリンパ球の中から、予め標識した抗原が特異的に結合したものを標識を基に見つけ出すことによって、目的とする細胞をスクリーニングできる。
まず、“レジスト原盤”を作成した。具体的には、「表面が平滑であって鏡面状に研磨されていると共に、表面に熱酸化膜が形成されたシリコンウエハ基板」に対してヘキサメチルジシラザンを塗布して、140℃で10分間ベークした。次いで、厚膜用のポジ型フォトレジスト(東京応化製PMER P-LA900PM)を30μmの厚さでスピンコート法により塗布した。引き続いて、微細なウェルパターンが形成されているクロムマスクをレジスト上に配置して超高圧UV光により密着露光を行った。この露光に用いたUV光源としては、g線(436nm)、h線(405nm)およびI線(365nm)を含んでいた。露光後、基板をTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)3%の溶液により浸して現像を行うことによって、プレート状容器の形状が模された「レジスト原盤」を得た。
凹部および/または非凹部面に施され得る“親水性”の効果を確認する試験を行った。 具体的には、図10で示すようなウェルプレートに対して、UVオゾン処理装置(岩崎電気製アイUV−オゾン洗浄装置OC−250616−D−A)を用いてUVオゾン処理を行った。その結果、ウェルが形成されていない非凹部面の水に対する接触角は、処理前の82度から20度へと低下した。ウェル形成領域に対してビーズを含んだ水分散液を載せたところ、処理前では水が液滴状になってその周囲等にビーズが集まったりして均一にウェルにビーズを入れることが難しかったが、処理後では略均一に各ウェルに1個ずつビーズを入れることができた。また、処理後は気泡の抜けも良くなった。
凹部における収容制限部の効果を確認するために、収容制限部の形態の違いによって粒子の収容率がどのように変化するのかを調べた(尚、以下の実施例1〜6において、ウェルプレートは上述の親水化処理を施したものを用いた)。
「中央へと向かうにつれて高さが徐々に低くなる半島状の収容制限部」の効果を確認するために試験を行った。まず、上述の製造方法で作製した「各々のウェルに中央方向傾斜の収容制限部を備えたウェルプレート」を用意した(図12参照)。このような高さが変化する収容制限部は、露光に際してハーフトーンマスクを使用することによって実現できた。尚、水平面に対する収容制限部(上面)の傾斜角度がそれぞれ0°、5°、10°、15°、20°、30°、35°および45°となるように8種類のウェルプレートを用意した。その他のウェルプレートの仕様は以下の通りであった:
・ウェルの幅寸法:52.5μm
・ウェルの深さ寸法:25μm
・ウェルの個数:縦100個×横100個=10000個
・収容制限部の形態:半島型
・各ウェルにおける収容制限部の個数:6個
・収容制限部の幅寸法:5μm
・収容制限部の長さ寸法:13.75mm
[表3]
「上面が水平面に対して傾いた傾斜面を有する半島状の収容制限部」の効果を確認するために試験を行った。まず、上述の製造方法で作製した「各々のウェルに円周方向傾斜の収容制限部を備えたウェルプレート」を用意した(図13参照)。このような高さが変化する収容制限部は、露光にハーフトーンマスクを使用することによって実現できた。尚、水平面に対する傾斜面の傾斜角度がそれぞれ0°、5°、10°、15°、20°、30°、35°および45°となるように8種類のウェルプレートを用意した。その他のウェルプレートの仕様は以下の通りであった:
・ウェルの幅寸法:52.5μm
・ウェルの深さ寸法:25μm
・ウェルの個数:縦100個×横100個=10000個
・収容制限部の形態:半島型
・各ウェルにおける収容制限部の個数:6個
・収容制限部の幅寸法:5μm
・収容制限部の長さ寸法:13.75mm
・収容制限部の傾斜角*:20°
*:収容制限部は、中央方向に向かって高さが徐々に低くなっている。
[表4]
「円周方向に沿って高さが順次それぞれ変化する複数の半島状の収容制限部」の効果を確認する試験を行った。まず、上述の製造方法で作製した「高さの異なる収容制限部を6つ備えたウェルプレート」を用意した(図14参照)。このような高さが変化する収容制限部は、露光にハーフトーンマスクを使用することによって実現できた。尚、各ウェルにおける収容制限部の高さはウェル内部の底面基準にすると、それぞれ平均して5μm、9μm、13μm、17μm、21μmおよび25μmであった。その他のウェルプレートの仕様は以下の通りであった:
・ウェルの幅寸法:52.5μm
・ウェルの深さ寸法:25μm
・ウェルの個数:縦100個×横100個=10000個
・収容制限部の形態:半島型
・各ウェルにおける収容制限部の個数:6個
・収容制限部の幅寸法:5μm
・収容制限部の長さ寸法:13.75mm
[表5]
「中央へと向かうにつれて高さが徐々に低くなるピラー状の収容制限部」の効果を確認する試験を行った。まず、上述の製造方法で作製した「各々のウェルに中央方向傾斜の収容制限部を備えたウェルプレート」を用意した(図19参照)。このような高さが変化する収容制限部は、露光にハーフトーンマスクを使用することによって実現できた。尚、水平面に対する収容制限部の傾斜角度がそれぞれ0°、5°、10°、15°、20°、30°、35°および45°となるように8種類のウェルプレートを用意した。その他のウェルプレートの仕様は以下の通りであった:
・ウェルの幅寸法:90μm
・ウェルの深さ寸法:25μm
・ウェルの個数:縦100個×横100個=10000個
・収容制限部の形態:ピラー型
・各ウェルにおける収容制限部の個数:4個
・収容制限部の外径寸法:50μm
・収容制限部の内径寸法:30μm
・切欠き部の幅寸法:10μm
[表6]
「上面が水平面に対して傾いた傾斜面を有するピラー状の収容制限部」の効果を確認する試験を行った。従って、上述の製造方法で作製した「各々のウェルに円周方向傾斜の収容制限部を備えたウェルプレート」を用意した(図20参照)。このような高さが変化する収容制限部は、露光にハーフトーンマスクを使用することによって実現できた。尚、水平面に対する収容制限部の傾斜角度がそれぞれ0°、5°、10°、15°、20°、30°、35°および45°となるように8種類のウェルプレートを用意した。その他のウェルプレートの仕様は以下の通りであった:
・ウェルの幅寸法:90μm
・ウェルの深さ寸法:25μm
・ウェルの個数:縦100個×横100個=10000個
・収容制限部の形態:ピラー型
・各ウェルにおける収容制限部の個数:4個
・収容制限部の外径寸法:50μm
・収容制限部の内径寸法:30μm
・切欠き部の幅寸法:10μm
・収容制限部の傾斜角*:20°
*:収容制限部は、中央方向に向かって高さが徐々に低くなっている。
[表7]
「円周方向に沿って高さが順次それぞれ変化する複数のピラー状の収容制限部」の効果を確認する試験を行った。まず、上述の製造方法で作製した「高さの異なる収容制限部を4つ備えたウェルプレート」を用意した(図21参照)。このような高さが変化する収容制限部は、露光にハーフトーンマスクを使用することによって実現できた。尚、各ウェルにおける収容制限部の高さは、ウェル内部の底面基準にすると、それぞれ平均して7μm、13μm、19μmおよび25μmであった。その他のウェルプレートの仕様は以下の通りであった:
・ウェルの幅寸法:90μm
・ウェルの深さ寸法:25μm
・ウェルの個数:縦100個×横100個=10000個
・収容制限部の形態:ピラー型
・各ウェルにおける収容制限部の個数:4個
・収容制限部の外径寸法:50μm
・収容制限部の内径寸法:30μm
・切欠き部の幅寸法:10μm
[表8]
本発明のプレート状容器を用いて以下に示す処理を行った。
図42で示すようなウェルプレートP1(ウェル中心スペース直径:約26μm、ウェル深さ:約25μm)を用いると共に、表面にアビジンを固定したジルコニア粒子B1(D=23μm)を用いて、標的物質の捕捉特性および検出特性を確認した。標的物質としては、ビオチン化HRPを用いた。粒子に固定化されているアビジンは、ビオチン化HRPと特異的に結合できる。
細胞モデルとして直径6.7μmの樹脂粒子B2(Spherotech Inc. SPHERO Biotin-Polystyrene Particles)を用いると共に、ウェルプレートとして図42で示すようなウェルプレートP2(ウェル中心スペース直径:約10μm、ウェル深さ:約12μm)を用いて「1細胞/1ウェルの捕捉特性」を確認する試験を行った。個々のウェルにそれぞれ1つずつ細胞を収容することができれば細胞の分離が可能となり、また、上述の“1粒子/1ウェル“の実験と同様の処理を行うことで検出やスクリーニングが可能となる。
図5で示すような島状の収容制限部を備えたウェルプレートP3(ウェル中心スペース直径:約26μm、ウェル深さ:約25μm)を用いると共に、表面にアビジンが固定化されたジルコニア粒子B3を用いることによって、標的物質の捕捉特性および検出特性を確認する試験を行った。標的物質としては、ビオチン化HRPを用いた。粒子に固定化されているアビジンは、ビオチン化HRPと特異的に結合できる。
細胞モデルとして直径6.7μmの樹脂粒子B4(Spherotech Inc. SPHERO Biotin-Polystyrene Particles)を用いると共に、ウェルプレートとして図5で示すような島状の収容制限部を備えたウェルプレートP4(ウェル中心スペース直径:約26μm、ウェル深さ:約25μm)を用いて、1細胞/1ウェルの捕捉特性を確認した。まず、1.5mlチューブに1w/v%の細胞モデル粒子B4の分散液を約2μl(=約1.1×105個)仕込み、10mMPBS緩衝液(pH7.2)を100μl加えた。ピペッティングで粒子を攪拌しながら分散液をピペットで全量取り、プレートP4上へと滴下した。時々プレートを振動させながら放置することによって、ほぼ全てのウェルに粒子B4を1個ずつ入れることができた。
プレート状部材に施され得る金属被膜の効果を確認する試験を実施した。具体的には、Au薄膜をスパッタで形成して、その効果を確認する試験を行った。
30 凹部(またはウェル)
30’ 円柱形状のウェル
30’’四角柱状のウェル
30a 被収容物Aの収容領域
30b 被収容物Bの収容領域
30b’ 液溜まり部
50 プレート状部材
60 球形粒子
70 マスク
100 プレート状容器
D ビーズ又は細胞などの球形粒子の直径寸法
P ピラー状の収容制限部の切欠き部
Claims (18)
- 固体状の被収容物Aおよび液体状の被収容物Bが共に収容されるように、プレート状部材に複数の凹部が形成されて成るプレート状容器であって、
前記凹部の各々に被収容物Bを収容しつつ、前記凹部の各々に被収容物Aを1個ずつ収容するための収容制限部が、前記凹部の各内部に形成されていることを特徴とするプレート状容器。 - 前記凹部の各々が、被収容物Aの直径寸法Dよりも大きい幅寸法および深さ寸法を有していることを特徴とする、請求項1に記載のプレート状容器。
- 前記収容制限部と被収容物Aの収容空間とを除いた前記凹部の内部空間が、被収容物Bの収容空間(体積Vb)を成しており、
「球形状の被収容物Aの直径D」と同じ長さ寸法の底面直径および高さを有する円柱空間に対して、被収容物Bと「直径Dを有する球形状の被収容物A」とを収容した際に想定される被収容物Bの体積を最小収容体積Vb’とすると、前記体積Vbが前記最小収容体積Vb’の9倍〜30倍となっていることを特徴とする、請求項1または2に記載のプレート状容器。 - 前記収容制限部が、前記凹部の周縁部分の少なくとも一部と一体化して前記周縁部分から延在していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプレート状容器。
- 前記収容制限部の水平方向断面が矩形状もしくは台形状となっていることを特徴とする、請求項4に記載のプレート状容器。
- 前記収容制限部が、前記凹部の周縁部分に対して離隔した形態を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプレート状容器。
- 前記収容制限部が、被収容物Aの収容空間を少なくとも部分的に取り囲むように設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のプレート状容器。
- 前記収容制限部と前記凹部の周縁部分との間に形成された間隙の寸法が、螺旋方向に沿うように前記凹部の周縁部分から中央へと向かうにつれて、徐々に広くなることを特徴とする、請求項6に記載のプレート状容器。
- 前記収容制限部が、前記凹部の各々に対して2〜6個設けられていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のプレート状容器。
- 前記収容制限部の高さが、前記凹部の周縁部分から中央へと向かって徐々に低くなっていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のプレート状容器。
- 収容制限部の上面が、水平面に対して傾いた傾斜面を成していることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のプレート状容器。
- 前記凹部の各々に複数の収容制限部が設けられており、
前記凹部の各々では、円周方向に沿って前記収容制限部の高さが順次変化するように前記収容制限部の各々の高さがそれぞれ異なっていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載のプレート状容器。 - 前記凹部がウェルであって、前記プレート状容器がウェルプレートまたはマイクロアレイであることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のプレート状容器。
- 前記プレート状部材には金属被膜が設けられていることを特徴とする、請求項13に記載のプレート状容器。
- 前記プレート状部材が親水性を有していることを特徴とする、請求項13に記載のプレート状容器。
- 請求項1〜15のいずれかに記載のプレート状容器を成形するために用いる金属製鋳型。
- 請求項13〜15のいずれかに記載のプレート状容器に設けられた前記ウェルに対して「標的物質が結合可能なビーズ」を1個ずつ収容し、前記ウェルの各々で前記標的物質の分析、抽出または精製を行う方法。
- 請求項13〜15のいずれかに記載のプレート状容器に設けられた前記ウェルに対して細胞を1個ずつ収容し、前記細胞の分離、検出またはスクリーニングを行う方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008285822A JP5271672B2 (ja) | 2008-11-06 | 2008-11-06 | プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008285822A JP5271672B2 (ja) | 2008-11-06 | 2008-11-06 | プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010112839A true JP2010112839A (ja) | 2010-05-20 |
JP5271672B2 JP5271672B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=42301501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008285822A Expired - Fee Related JP5271672B2 (ja) | 2008-11-06 | 2008-11-06 | プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5271672B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015111151A (ja) * | 2015-03-03 | 2015-06-18 | ヤマハ発動機株式会社 | ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置 |
JP2017134005A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | 凸版印刷株式会社 | アレイデバイス及び生体分子解析用キット |
CN108025304A (zh) * | 2015-07-22 | 2018-05-11 | 北卡罗来纳-查佩尔山大学 | 含有具有空间分离的珠保留和信号检测段的珠孔几何结构的流体装置和相关方法 |
JP2018134026A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | 東ソー株式会社 | 細胞保持方法 |
JP2019066480A (ja) * | 2012-05-25 | 2019-04-25 | ザ・ユニヴァーシティ・オヴ・ノース・キャロライナ・アト・チャペル・ヒル | マイクロ流体デバイス、複数の反応ウェルを含むマイクロ流体デバイスへの試薬の提供方法および反応の遂行方法 |
WO2019116775A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 細菌検査用抗菌剤導入プレート、および透明プレート |
CN112005101A (zh) * | 2018-08-28 | 2020-11-27 | 松下知识产权经营株式会社 | 传感器基板及其制造方法 |
JP2021009793A (ja) * | 2019-07-01 | 2021-01-28 | 日本電子株式会社 | 試料支持体および試料支持体の製造方法 |
Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000166534A (ja) * | 1998-12-10 | 2000-06-20 | Nippon Laser Denshi Kk | 試料モニタリング装置用試料チップの固定プレート |
JP2001201505A (ja) * | 2000-01-18 | 2001-07-27 | Olympus Optical Co Ltd | 反応性微粒子を用いた分析方法および分析用容器 |
JP2003514224A (ja) * | 1999-11-12 | 2003-04-15 | サーロメッド・インコーポレーテッド | 表面プラズモン共鳴を使用するバイオセンシング |
JP2003522969A (ja) * | 2000-02-10 | 2003-07-29 | イルミナ インコーポレイテッド | ビーズをベースとしたアレイ・オブ・アレイズ用の代替基材およびフォーマット |
JP2003329679A (ja) * | 2002-05-09 | 2003-11-19 | Akita Prefecture | Dnaチップ用基板、dnaチップ、及びそれらの製造方法、並びに解析システム |
JP2004097200A (ja) * | 2001-12-28 | 2004-04-02 | Enplas Corp | プラスチックプレート及びプラスチックプレート組立体 |
WO2005090997A1 (ja) * | 2004-03-23 | 2005-09-29 | Toray Industries, Inc. | 溶液を攪拌する方法 |
JP2005308407A (ja) * | 2004-04-16 | 2005-11-04 | Olympus Corp | マイクロアレイ用チップと、その製造方法及びその検出方法 |
JP2006516743A (ja) * | 2003-02-05 | 2006-07-06 | ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション | Hiv診断関連用途のためのマイクロチップをベースとしたシステム |
JP2007017155A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | マイクロ流路ビーズアレイデバイス及びその作製方法 |
JP2007151493A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Tokyo Institute Of Technology | Abcタンパク質が輸送する基質のスクリーニング方法、及びabcタンパク質の輸送活性の測定法 |
WO2007086935A2 (en) * | 2005-08-01 | 2007-08-02 | 454 Life Sciences Corporation | Methods of amplifying and sequencing nucleic acids |
WO2007102785A1 (en) * | 2006-03-09 | 2007-09-13 | Agency For Science, Technology And Research | Apparatus for performing a reaction in a droplet and method of using the same |
JP2007326072A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Sugino Mach Ltd | 微小検体回収機構および微小検体回収方法 |
JP2008032657A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Tokyo Electron Ltd | バイオチップ用フィルター、およびバイオチップ用フィルターの製造方法、ならびにバイオチップ用フィルターを用いたバイオチップ |
JP4074829B2 (ja) * | 2003-04-16 | 2008-04-16 | 大日本印刷株式会社 | バイオマイクロアレイ用基板およびバイオマイクロアレイ |
JP2008190937A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Hitachi High-Technologies Corp | 生体分子検出素子、生体分子検出素子の製造方法及び生体分子検出方法 |
-
2008
- 2008-11-06 JP JP2008285822A patent/JP5271672B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000166534A (ja) * | 1998-12-10 | 2000-06-20 | Nippon Laser Denshi Kk | 試料モニタリング装置用試料チップの固定プレート |
JP2003514224A (ja) * | 1999-11-12 | 2003-04-15 | サーロメッド・インコーポレーテッド | 表面プラズモン共鳴を使用するバイオセンシング |
JP2001201505A (ja) * | 2000-01-18 | 2001-07-27 | Olympus Optical Co Ltd | 反応性微粒子を用いた分析方法および分析用容器 |
JP2003522969A (ja) * | 2000-02-10 | 2003-07-29 | イルミナ インコーポレイテッド | ビーズをベースとしたアレイ・オブ・アレイズ用の代替基材およびフォーマット |
JP2004097200A (ja) * | 2001-12-28 | 2004-04-02 | Enplas Corp | プラスチックプレート及びプラスチックプレート組立体 |
JP2003329679A (ja) * | 2002-05-09 | 2003-11-19 | Akita Prefecture | Dnaチップ用基板、dnaチップ、及びそれらの製造方法、並びに解析システム |
JP2006516743A (ja) * | 2003-02-05 | 2006-07-06 | ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション | Hiv診断関連用途のためのマイクロチップをベースとしたシステム |
JP4074829B2 (ja) * | 2003-04-16 | 2008-04-16 | 大日本印刷株式会社 | バイオマイクロアレイ用基板およびバイオマイクロアレイ |
WO2005090997A1 (ja) * | 2004-03-23 | 2005-09-29 | Toray Industries, Inc. | 溶液を攪拌する方法 |
JP2005308407A (ja) * | 2004-04-16 | 2005-11-04 | Olympus Corp | マイクロアレイ用チップと、その製造方法及びその検出方法 |
JP2007017155A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | マイクロ流路ビーズアレイデバイス及びその作製方法 |
WO2007086935A2 (en) * | 2005-08-01 | 2007-08-02 | 454 Life Sciences Corporation | Methods of amplifying and sequencing nucleic acids |
JP2007151493A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Tokyo Institute Of Technology | Abcタンパク質が輸送する基質のスクリーニング方法、及びabcタンパク質の輸送活性の測定法 |
WO2007102785A1 (en) * | 2006-03-09 | 2007-09-13 | Agency For Science, Technology And Research | Apparatus for performing a reaction in a droplet and method of using the same |
JP2007326072A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Sugino Mach Ltd | 微小検体回収機構および微小検体回収方法 |
JP2008032657A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Tokyo Electron Ltd | バイオチップ用フィルター、およびバイオチップ用フィルターの製造方法、ならびにバイオチップ用フィルターを用いたバイオチップ |
JP2008190937A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Hitachi High-Technologies Corp | 生体分子検出素子、生体分子検出素子の製造方法及び生体分子検出方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6013018129; Marcel Margulies et al.: '"Genome sequencing in microfabricated high-density picolitre reactors"' NATURE 第437巻, 20050915, p.376-380, Nature Publishing Group * |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019066480A (ja) * | 2012-05-25 | 2019-04-25 | ザ・ユニヴァーシティ・オヴ・ノース・キャロライナ・アト・チャペル・ヒル | マイクロ流体デバイス、複数の反応ウェルを含むマイクロ流体デバイスへの試薬の提供方法および反応の遂行方法 |
JP2015111151A (ja) * | 2015-03-03 | 2015-06-18 | ヤマハ発動機株式会社 | ウェルプレートおよび該ウェルプレートを備えた吸引装置 |
CN108025304A (zh) * | 2015-07-22 | 2018-05-11 | 北卡罗来纳-查佩尔山大学 | 含有具有空间分离的珠保留和信号检测段的珠孔几何结构的流体装置和相关方法 |
JP2018531369A (ja) * | 2015-07-22 | 2018-10-25 | ザ ユニバーシティ オブ ノース カロライナ アット チャペル ヒルThe University Of North Carolina At Chapel Hill | 空間的に分離してビーズを保持するビーズウェル形状及びシグナル検出セグメントを有する流体デバイス並びに関連する方法 |
US10870111B2 (en) | 2015-07-22 | 2020-12-22 | The University Of North Carolina At Chapel Hill | Fluidic devices with bead well geometries with spatially separated bead retention and signal detection segments and related methods |
JP2017134005A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | 凸版印刷株式会社 | アレイデバイス及び生体分子解析用キット |
JP2018134026A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | 東ソー株式会社 | 細胞保持方法 |
WO2019116775A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 細菌検査用抗菌剤導入プレート、および透明プレート |
CN112005101A (zh) * | 2018-08-28 | 2020-11-27 | 松下知识产权经营株式会社 | 传感器基板及其制造方法 |
JP2021009793A (ja) * | 2019-07-01 | 2021-01-28 | 日本電子株式会社 | 試料支持体および試料支持体の製造方法 |
JP6995088B2 (ja) | 2019-07-01 | 2022-01-14 | 日本電子株式会社 | 試料支持体および試料支持体の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5271672B2 (ja) | 2013-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5271672B2 (ja) | プレート状容器、その成形に用いる鋳型およびそれを用いた処理法 | |
JP2011128019A (ja) | マイクロプレートデバイスおよびその利用方法 | |
US7332328B2 (en) | Microcolumn-platform based array for high-throughput analysis | |
JP2012157267A (ja) | 微細パターンを有するプレート部材 | |
JP4987885B2 (ja) | 小滴中で反応を行うための装置及びその使用方法 | |
US9040463B2 (en) | Assay device and method for performing biological assays | |
US20030040129A1 (en) | Binding assays using magnetically immobilized arrays | |
US8945914B1 (en) | Devices, systems, and methods for conducting sandwich assays using sedimentation | |
US9310305B2 (en) | Encoded microcarriers, assay system using them and method for performing an assay | |
TW201104253A (en) | Microarray chip and method of fabricating for the same | |
JP5696477B2 (ja) | 分析チップ、分析方法及び溶液の攪拌方法 | |
JP2019502406A (ja) | 不連続播種マイクロスポットのためのマイクロ保持器を備えたフローセル | |
JP2010110262A (ja) | ウェルプレートを用いた核酸増幅法 | |
DK2856162T3 (en) | Microplates with enhanced immobilization properties, controlled through magnetic field | |
JP2007263707A (ja) | 試料分析装置 | |
JP4857882B2 (ja) | 検体溶液の撹拌方法 | |
US20230109130A1 (en) | Methods and systems related to highly sensitive assays and delivering capture objects | |
JP5092405B2 (ja) | 選択結合性物質固定化担体 | |
JP2007171030A (ja) | 選択的結合性物質固定化基材 | |
JP2011085469A (ja) | プレート状容器 | |
JP6188796B2 (ja) | 微小粒子を微小流動流路に注入するための方法 | |
JP2011168812A (ja) | スタンパの製造方法、レジストマスタ、スタンパおよび成形品 | |
JP4946044B2 (ja) | マイクロロッドを用いた分析用担体、及び該分析用担体を利用した分析方法 | |
O'Sullivan | Integrated manipulation, detection and counting of cells in biofluids | |
JP2019162586A (ja) | 試薬カートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120808 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121005 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130423 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130513 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5271672 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |