JP6964105B2 - コネクタおよびコネクタの組立方法 - Google Patents
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Description
図1を参照して、コネクタ1の概要について説明する。図1はコネクタ1および相手側コネクタ100を示す斜視図である。
コネクタ1は、基板(図示せず)に実装された相手側コネクタ100に嵌合可能に形成されている。相手側コネクタ100は、相手側ハウジング101と、4つの相手側端子102A,102Bと、を備えている。
次に、図2を参照して、コネクタ1の構造について詳細に説明する。図2はコネクタ1を示す分解斜視図である。
先に、端子3A,3Bについて簡単に説明する。なお、太さ(大きさ)が異なる2種の端子3A,3Bは、略同様の構造であるため、以下、端子3Aについて説明する。
次に、図1ないし図4を参照して、ハウジング10について説明する。図3はハウジング10を示す背面図である。図4は、図3のIV−IV断面図である。
図4に示すように、ハウジング本体20の後部上面20Bは、傾斜面20Cを介して一段上方に形成されている。図2および図4に示すように、ハウジング本体20の上面には、ロック操作部22が形成されている。ロック操作部22は、ハウジング本体20の上面との間に隙間を挟んで前端部と後端部との間に架設されている。ロック操作部22は、ハウジング本体20の上面と略平行に延びた略帯状に形成されている。ロック操作部22のロック後部22Bは、ハウジング本体20の傾斜面20Cや後部上面20Bに沿うようにロック傾斜部22Cを介して一段上方に形成されている。ロック操作部22のロック傾斜部22Cよりも前側には、ロック凸部22Aが突設されている。ロック凸部22Aの前端面は、ロック操作部22の上面から径方向外方に向かって後方に傾斜している。
図1および図3に示すように、先端接続部21の先端壁21Aには、外部と嵌合凹部15とを連通させる4つの端子穴26A,26Bが開口している。4つの端子穴26A,26Bは、相手側コネクタ100の4つの相手側端子102A,102B(またはコネクタ1の4つの端子3A,3B)に対応する形状・位置に形成されている。4つの端子穴26A,26Bは、各相手側端子102A,102Bを挿入し、各相手側端子102A,102Bを各端子3A,3Bに接触させるために形成されている。なお、各端子穴26A,26Bの前方縁部は、面取りされてテーパー状に形成されている。
図3および図4に示すように、嵌合凹部15は、端子保持体11と防水シール12とを収容するための空間である。嵌合凹部15は、保持体嵌合部16と、シール嵌合部17と、を含んでいる。
保持体嵌合部16は、先端接続部21の先端壁21Aの内面からハウジング本体20の後部上面20Bの前端までの間の空間である。保持体嵌合部16は、各端子3A,3Bを保持した端子保持体11と略同一となる断面形状であって、複数の円弧を周方向に連ねた複雑な断面形状を成している(図3参照)。保持体嵌合部16を形成するハウジング10の底面には、前後方向略全域に亘って嵌合キー18が突設されている(図3参照)。また、保持体嵌合部16を構成する先端接続部21の天面、底面、左右両側面(ハウジング10の内周面)には、それぞれ、複数の内側押圧凸部19が突設されている。各内側押圧凸部19は、先端接続部21の内周面から径方向内向きに僅かに盛り上がっている。
シール嵌合部17は、保持体嵌合部16の後端からハウジング本体20の後端までの間の空間である。すなわち、シール嵌合部17は、保持体嵌合部16と一体を成し、後端面を外部に開放した略円柱状の空間である。シール嵌合部17は、背面から見て、保持体嵌合部16を全て内包する程度の直径となる略円形断面を有している。端子保持体11とシール嵌合部17との間(境界)には、環状のシール当接面17Aが形成されている。なお、シール嵌合部17の後方縁部は、面取りされてテーパー状に形成されている。
次に、図2および図5を参照して、端子保持体11について説明する。図5は端子保持体11を示す斜視図である。
次に、図2および図6を参照して、防水シール12について説明する。図6は防水シール12を示す斜視図である。
次に、図2、図7ないし図9を参照して、キャップ13について説明する。図7はキャップ13を示す斜視図である。図8はキャップ13を示す正面図である。図9は、図8のIX−IX断面図である。
次に、図2、図10ないし図14を参照して、コネクタ1の組立方法について説明する。図10はコネクタ1の組立方法の第1工程を説明する斜視図である。図11はコネクタ1の組立方法の第2工程を説明する斜視図である。図12はコネクタ1の組立方法の第3工程を説明する斜視図である。図13はコネクタ1を示す側面図である。図14は、図13のXIV−XIV断面図である。また、図13および図14では、ケーブル2A,2Bや端子3A,3Bの図示を省略している。
第1工程として、図10に示すように、作業者は、キャップ13の装着凹部50(の開口部)に、姿勢決め穴45(図6参照)を対向させるように防水シール12を配置する。続いて、各ケーブル2Aを防水シール12に形成されたシール側貫通穴41Aとキャップ13に形成されたキャップ側貫通穴55Aとに貫通させる。これと同様に、作業者は、各ケーブル2Bをシール側貫通穴41Bとキャップ側貫通穴55Bとに貫通させる。この状態で、各内側突条部42A,42B(図14参照)は、各シール側貫通穴41A,41Bに配置された各ケーブル2A,2Bの外周面に弾性力をもって密着している。これにより、各ケーブル2A,2Bと防水シール12との間の防水が確保される。また、複数の接触凸部56A,56Bの先端部は、各キャップ側貫通穴55A,55Bに配置された各ケーブル2A,2Bの外周面に僅かに食い込むように接触している。なお、各接触凸部56A,56B以外のキャップ側貫通穴55A,55Bの内周面は、ケーブル2A,2Bの外周面に軽く接触する、または接触しない。
次に、第2工程として、作業者は、防水シール12から前方に延びた各ケーブル2A,2Bの前端部(軸方向先端部)に端末処理(芯線の露出等)を施し(図10参照)、各ケーブル2A,2Bに端子3A,3Bを固定する(図2参照)。具体的には、作業者は、ケーブル2A,2Bの前端部(端末部)を端子3A,3Bの結線部4A,4Bに配置し、工具を用いてケーブル2A,2Bの外部被覆や芯線をバレル5A,5Bでかしめる。以上によって、ケーブル2A,2Bの端末部が端子3A,3Bに連結される。なお、図2および図11では、バレル5A,5Bがかしめられていない状態を図示している。また、各ケーブル2A,2Bの端末処理は、第1工程で行ってもよいし、第1工程の前工程で行ってもよい。
次に、第3工程として、図12に示すように、作業者は、各端子3A,3Bを保持した端子保持体11をハウジング10の内部に挿入する。具体的には、作業者は、端子保持体11をハウジング10の後方に配置し(図11参照)、端子保持体11をハウジング10の嵌合凹部15に挿入する。この際、作業者は、ハウジング10の嵌合キー18(図3参照)を端子保持体11の嵌合キー溝34(図5参照)に合わせ、嵌合キー溝34に沿って端子保持体11を前方にスライドさせる。
次に、第4工程として、作業者は、キャップ13を各ケーブル2A,2Bに沿って後方から前方に移動させる(図12の太矢印参照)。この際、キャップ13の複数の接触凸部56A,56Bはケーブル2A,2Bの外周面に略点接触しており、摺動抵抗が軽減されているため、キャップ13はケーブル2A,2Bに沿って円滑にスライドすることができる。
次に、図1を参照して、相手側コネクタ100にコネクタ1を接続する際の作用について説明する。
2A,2B ケーブル
3A,3B 端子
10 ハウジング
10A (ハウジングの)後端部(軸方向基端側)
11 端子保持体
12 防水シール
13 キャップ
19 内側押圧凸部
24 係止凸部(係止部)
32A,32B 端子嵌合溝
35 外側押圧凸部
36 突起嵌合凹部
41A,41B シール側貫通穴
43 突起用貫通穴
45 姿勢決め穴
52 係止内側凸部(被係合部)
53 係止凹部(被係合部)
54 ロック確認窓
55A,55B キャップ側貫通穴
56A,56B 接触凸部
57 突起部
57A 突起本体
57B 嵌合先端部
57C 当接面
58 姿勢決め突起部
Claims (9)
- 筒状に形成されたハウジングと、
ケーブルの軸方向先端部に固定された端子を保持し、前記ハウジングの内部に配置された端子保持体と、
前記端子保持体の軸方向基端部に対向するように前記ハウジングの内部に配置され、前記ハウジングの内周面に密着する防水シールと、
前記防水シールの軸方向基端部に対向するように前記ハウジングに固定され、前記防水シールを押さえるキャップと、を備え、
前記防水シールは、
前記ケーブルを貫通させるシール側貫通穴と、
前記シール側貫通穴と平行に形成された突起用貫通穴と、
軸方向先端部と基端部の何れか一方のみに開口した姿勢決め穴と、を有し、
前記キャップは、前記シール側貫通穴に対応する位置にて前記ケーブルを貫通させるキャップ側貫通穴を有し、
前記端子保持体と前記キャップの何れか一方は、前記防水シールとの対向面から前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に向かって突設され、前記突起用貫通穴を貫通して前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に当接する突起部を有し、
前記端子保持体と前記キャップの何れか一方は、前記防水シールとの対向面から前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に向かって突設され、前記姿勢決め穴に挿入される姿勢決め突起部を有していることを特徴とするコネクタ。 - 筒状に形成されたハウジングと、
ケーブルの軸方向先端部に固定された端子を保持し、前記ハウジングの内部に配置された端子保持体と、
前記端子保持体の軸方向基端部に対向するように前記ハウジングの内部に配置され、前記ハウジングの内周面に密着する防水シールと、
前記防水シールの軸方向基端部に対向するように前記ハウジングに固定され、前記防水シールを押さえるキャップと、を備え、
前記防水シールは、
前記ケーブルを貫通させるシール側貫通穴と、
前記シール側貫通穴と平行に形成された突起用貫通穴と、を有し、
前記キャップは、前記シール側貫通穴に対応する位置にて前記ケーブルを貫通させるキャップ側貫通穴を有し、
前記端子保持体と前記キャップの何れか一方は、前記防水シールとの対向面から前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に向かって突設され、前記突起用貫通穴を貫通して前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に当接する突起部を有し、
前記ハウジングの内周面には、前記ハウジングの内部に前記端子保持体を配置した状態において、前記端子保持体の外面に押し付けられる内側押圧凸部が突設され、
前記端子保持体の外面には、前記ハウジングの内部に前記端子保持体を配置した状態において、前記ハウジングの内周面に押し付けられる外側押圧凸部が突設されたことを特徴とするコネクタ。 - 筒状に形成されたハウジングと、
ケーブルの軸方向先端部に固定された端子を保持し、前記ハウジングの内部に配置された端子保持体と、
前記端子保持体の軸方向基端部に対向するように前記ハウジングの内部に配置され、前記ハウジングの内周面に密着する防水シールと、
前記防水シールの軸方向基端部に対向するように前記ハウジングに固定され、前記防水シールを押さえるキャップと、を備え、
前記防水シールは、
前記ケーブルを貫通させるシール側貫通穴と、
前記シール側貫通穴と平行に形成された突起用貫通穴と、を有し、
前記キャップは、前記シール側貫通穴に対応する位置にて前記ケーブルを貫通させるキャップ側貫通穴を有し、
前記端子保持体と前記キャップの何れか一方は、前記防水シールとの対向面から前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に向かって突設され、前記突起用貫通穴を貫通して前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に当接する突起部を有し、
前記ハウジングの軸方向基端側の外周面には、複数の係止部が形成され、
前記キャップには、前記ハウジングの軸方向基端部を覆った状態で複数の前記係止部を係止させる複数の被係止部が形成され、
前記キャップの前記被係止部よりも軸方向基端側には、前記係止部が前記被係止部に係止した状態で、前記ハウジングの軸方向基端側を露出させるロック確認窓が開口したことを特徴とするコネクタ。 - 前記端子保持体には、前記端子を嵌合させる端子嵌合溝が、軸方向に直交する径方向外側から内側に向かって凹設されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記端子は、複数の前記ケーブルに対応して複数設けられ、
前記端子保持体は、複数の前記端子に対応して複数の前記端子嵌合溝を有していることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。 - 前記端子保持体と前記キャップの何れか他方には、突起嵌合凹部が凹設され、
前記突起部は、
前記端子保持体と前記キャップの何れか一方に突設された突起本体と、
前記突起本体よりも小さな断面を有し、前記突起本体の先端部に当接面を介して連設された嵌合先端部と、を有し、
前記突起本体の前記当接面は前記突起嵌合凹部の外縁部に当接し、前記嵌合先端部は前記突起嵌合凹部に嵌合することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコネクタ。 - 前記キャップ側貫通穴の内周面には、複数の接触凸部が周方向に間隔をあけた位置において径方向中心に向かって突設され、
複数の前記接触凸部の先端部は、前記キャップ側貫通穴に配置された前記ケーブルの外周面に接触することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコネクタ。 - ケーブルの軸方向先端部に固定された端子を保持した端子保持体を収容するハウジングと、前記ハウジングの内周面に密着する防水シールと、前記防水シールを押さえるキャップと、を備えたコネクタの組立方法であって、
前記ケーブルを前記防水シールに形成されたシール側貫通穴と前記キャップに形成されたキャップ側貫通穴とに貫通させる第1工程と、
前記防水シールから延びた前記ケーブルの軸方向先端部に前記端子を固定し、前記端子を前記端子保持体に保持させる第2工程と、
前記端子を保持した前記端子保持体を前記ハウジングの内部に挿入する第3工程と、
前記キャップを前記防水シールと共に軸方向基端から先端に向かって移動させ、前記防水シールを前記端子保持体の軸方向基端部に対向するように前記ハウジングの内部に配置し、前記端子保持体と前記キャップの何れか一方から前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に向かって延びて前記防水シールに形成された突起用貫通穴を貫通した突起部を、前記端子保持体と前記キャップの何れか他方に当接させ、前記キャップを前記防水シールの軸方向基端部に対向するように前記ハウジングに固定する第4工程と、を備えたことを特徴とするコネクタの組立方法。 - 前記第2工程において、前記端子保持体の軸方向に直交する径方向外側から内側に向かって凹設された端子嵌合溝に対して前記端子を径方向外側から嵌め込むことで、前記端子を前記端子保持体に保持させることを特徴とする請求項8に記載のコネクタの組立方法。
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