JP3119229B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3119229B2
JP3119229B2 JP10021241A JP2124198A JP3119229B2 JP 3119229 B2 JP3119229 B2 JP 3119229B2 JP 10021241 A JP10021241 A JP 10021241A JP 2124198 A JP2124198 A JP 2124198A JP 3119229 B2 JP3119229 B2 JP 3119229B2
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタに関する
ものであり、特に、リテーナを備えた二重係止構造のコ
ネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、二重係止構造を有するコネク
タとして知られているものを、図9及び図10に示し
た。このコネクタでは、ハウジング51に設けた端子収
容孔55の後端から端子金具53を挿入し、その後にキ
ャップ形状のリテーナ52を端子収容孔55の後端を覆
蓋するようにして組み付ける。リテーナ52は、端子金
具53の挿脱を妨げない仮係止位置(図9に示す位置)
と、端子金具53を抜止保持する本係止位置(図10に
示す位置)との二つの位置に係合可能とされている。
【0003】ここで、仮係止位置におけるリテーナ52
は、図示しない係合手段によってハウジング51に係合
されており、端子収容孔55の軸線Xよりも上方に変位
した位置にあって、端子金具53を端子収容孔55内に
挿入することを許容している。そして、端子金具53を
挿入した後に、リテーナ52を図10に示すA矢線方向
へ押し下げ、さらに、前方向のB矢線方向へ押し込むこ
とで本係止位置に至る。
【0004】次に、別の従来例として知られている二重
係止コネクタを図11及び図12に示した。図11に
は、仮係止位置にあるリテーナ62を示した。このもの
では、ハウジング61に設けた端子収容孔65の後端か
ら端子金具63を挿入し、その後に、栓形状のリテーナ
62を端子収容孔65の後端から押し込む。すると、リ
テーナ62は、図12に示す本係止位置に至り、端子金
具63を抜止保持する。このリテーナ62には、端子金
具63を押圧する可撓性の長い端子ロック片66が設け
られている。一方、端子収容孔65の後方上部にはこの
端子ロック片66を収容する収容空間65aが形成され
ており、この前部は傾斜面65bにより端子収容孔65
の前部と接続されている。従って、本係止位置とするに
は、リテーナ62を前方向のB矢線方向へ押し込むと、
端子ロック片66が傾斜面65bに沿って撓んで、端子
金具63の係止部63aと係合する構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコネク
タのうち、前者のものについては、リテーナ52を本係
止位置へ押し込むには、A矢線方向からB矢線方向、す
なわち下方に押し下げた後、前方に押し込むという二段
階の動作が必要となり、作業者の熟練を必要とし、組付
け作業性に劣るという課題があった。このことは、端子
挿入作業の自動化を困難とする要因にもなっている。
【0006】一方、後者のものにおいては、リテーナ6
2を挿入する際に端子ロック片66を撓ませているた
め、挿入する端子金具3の数が多いコネクタでは、押込
み操作するために大きな力が必要となるという課題があ
った。また、コネクタの組付け後にコネクタを点検する
際に、リテーナ62を仮係止位置に戻しても端子ロック
片66の復元力が失われており、下方に撓んだままとな
って端子金具63を抜き取ることができなくなってしま
うという課題もあった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、その目的は組付け操作性の良好なコネクタを提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明に係るコネクタは、端子金具を後
部から挿入する端子収容孔と、その一側面に端子収容孔
へ連通するようにして開口する係止開口とを備えたハウ
ジングと、両側に一対の袖部を備えて全体コの字状をな
し、前記係止開口を覆蓋しつつ前記ハウジングを前記両
袖部により両側から挟み付けるようにして同ハウジング
に組み付け可能に形成されるとともに、前記係止開口を
塞ぐ部分にはこの係止開口を通して前記端子金具に係止
可能な端子ロック部が形成されたリテーナとを有し、か
つこのリテーナは前記ハウジングに対し前記端子ロック
部を前記端子収容孔への端子金具の挿抜を妨げない状態
に保持する仮係止位置と、前記端子ロック部を端子収容
孔内に突入させて端子金具を抜け止め状態で係止する本
係止位置との二位置に移動可能となっているコネクタに
おいて、前記ハウジングにおいて前記袖部と対向する面
には飛び石状のガイド部が突設される一方、前記袖部に
はこのガイド部によって前記仮係止位置から前記本係止
位置へのリテーナの移動動作が案内される長孔状の被ガ
イド部が貫通して設けられ、前記被ガイド部の孔縁が前
記ガイド部の一部を乗り越えるときに前記袖部が拡開変
形し、前記ガイド部が前記被ガイド部に選択的に係合し
て袖部が復帰変形することでリテーナを仮係止位置から
本係止位置に移動させるとともに、前記ガイド部には常
に前記被ガイド部に係合して前記リテーナのスライド移
動をガイドするガイド突部が設けられており、このガイ
ド突部は、その他の突部よりもコネクタハウジングの側
面側に高く突設していることを特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記袖部にはリテーナが仮係止位置から本
係止位置にスライドする方向に沿った長孔状の溝部が設
けられる一方、前記ハウジングの側面にはこの溝部に係
合する飛び石状の突部が設けられており、前記リテーナ
が仮係止位置から本係止位置にスライド移動するときに
は、前記袖部における溝部の孔縁が前記突部の一部を乗
り越えることで袖部が拡開変形し、突部のうちの一部が
溝部に選択的に係合することで袖部が復帰変形して本係
止位置に至るとともに、前記突部のうち、リテーナの袖
部が乗り越えるものについては、その上端部分にガイド
面が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】さらに請求項3の発明は、請求項1または
2記載のものにおいて、前記袖部にはリテーナが仮係止
位置から本係止位置にスライド移動する方向に沿った長
孔状の溝部が設けられる一方、前記ハウジングの側面に
はこの溝部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられ
ており、このうち中央の突部は常に前記溝部に係合して
リテーナの移動をガイドするガイド突部とされ、前後に
位置するものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部
の一方の外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本
係止位置にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止
突部とされるとともに、前記仮係止突部の突設高さは前
記本係止突部の高さよりも低くされていることを特徴と
するものである。
【0011】さらにまた請求項4の発明は、請求項1〜
3記載のものにおいて、前記袖部にはリテーナが仮係止
位置から本係止位置にスライド移動する方向に沿った長
孔状の溝部が設けられる一方、前記ハウジングの側面に
はこの溝部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられ
ており、このうち中央の突部は常に前記溝部に係合して
リテーナの移動をガイドするガイド突部とされ、前後に
位置するものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部
の一方の外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本
係止位置にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止
突部とされるとともに、前記仮係止突部は半球状とされ
ていることを特徴とするものである。
【0012】また請求項5の発明は、請求項1〜4記載
のものにおいて、前記袖部にはリテーナが仮係止位置か
ら本係止位置にスライド移動する方向に沿った長孔状の
溝部が設けられる一方、前記ハウジングの側面にはこの
溝部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられてお
り、このうち中央の突部は常に前記溝部に係合してリテ
ーナの移動をガイドするガイド突部とされ、前後に位置
するものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部の一
方の外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本係止
位置にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止突部
とされるとともに 、前記仮係止位置においては、前記仮
係止突部と前記ガイド突部との間で前記袖部が挟み付け
られることを特徴とするものである
【0013】さらに請求項6の発明は、請求項1〜5記
載のものにおいて、前記袖部にはリテーナが仮係止位置
から本係止位置にスライド移動する方向に沿った長孔状
の溝部が設けられる一方、前記ハウジングの側面にはこ
の溝部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられてお
り、このうち中央の突部は常に前記溝部に係合してリテ
ーナの移動をガイドするガイド突部とされ、前後に位置
するものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部の一
方の外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本係止
位置にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止突部
とされるとともに、前記本係止位置においては、前記ガ
イド突部と前記本係止突部との間で前記袖部が挟み付け
られることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、飛
び石状のガイド部には、常に被ガイド部に係合するガイ
ド突部がある。そして、このガイド突部の突設高さは、
その他の突部よりも高くされている。つまり、リテーナ
が仮係止位置から本係止位置に移動するときに、袖部が
拡開変形する際にもガイド突部が被ガイド部に係合して
外れなくされている。このため、リテーナの移動操作を
円滑に行える。また、請求項2の発明によれば、リテー
ナを仮係止位置から本係止位置に至らせるときに、袖部
が乗り越える突部の上端部分にガイド面が設けられてい
るため、袖部の拡開変形を行いやすく、リテーナの組付
け操作が円滑に行われる。請求項3の発明によれば、仮
係止突部は本係止突部よりも低い高さに突設されてい
る。つまり、リテーナの係合力は、仮係止位置にあると
きよりも本係止位置にあるときの方が強くされている。
このため、リテーナが仮係止位置にあるときには誤って
本係止位置に移動しない程度の力で保持しておき、リテ
ーナが本係止位置にあるときにはリテーナの係合力が強
化され、コネクタの組付け後にリテーナが仮係止位置に
誤って戻ることを規制している。請求項4の発明によれ
ば、仮係止突部は半球状とされている。リテーナが仮係
止位置から本係止位置に至るときに、袖部は仮係止突部
を乗り越えるようにして拡開変形する。このとき、仮係
止突部の先端が袖部の縁部によって変形されにくくされ
ており、さらに仮係止位置でのリテーナの係合力を適度
に弱め、リテーナを円滑に本係止位置にスライドするの
を助ける。
【0015】請求項5、6の発明によれば、仮係止位置
では仮係止突部とガイド突部との間で、また本係止位置
では本係止突部とガイド突部との間でそれぞれ袖部が挟
み付けられる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。本実施形
態のコネクタは、図1に示すように、ハウジング1と、
このハウジング1の上下面のそれぞれに係止される2つ
のリテーナ2と、ハウジング1内に装着される端子金具
3とにより構成されている。
【0017】端子金具3は導電性金属板を折り曲げて形
成されており、図1に示すように、後方側に設けられた
インスレーションバレル30により電線の被覆部を圧着
するとともに、ワイアバレル31により電線の導体部を
圧着している。また、この端子金具3の前側には、図示
しない雄側端子金具を挿入連結する筒状の接触部32が
形成されている。また、接触部32の下面には係合突起
5dと仮係合する係合孔33が形成される一方、上面に
は端子ロック部22aと係合する端子係止部34が形成
されている。
【0018】ハウジング1は、図2に示すように略直方
体状に形成されており、その内部は区画台板4により上
下2段に区画されて、端子収容孔5がそれぞれ横一列に
4個づつ並列して設けられている。この端子収容孔5は
上下段で、ほぼ同一に構成されているので、以下には上
段の端子収容孔5についてのみ説明する。端子収容孔5
は端子金具3を前後方向に収容可能とされた長孔状に形
成されており、ハウジング1の前後端部に開口されてい
る。そのうち、前部の開口は、図示しない雄側端子金具
を挿入可能な小孔5aとされている。また、端子収容孔
5の後端は、挿入孔5bとして小孔5aよりも大きく開
口されており、端子金具3を挿入可能としている。区画
台板4の前側には、上下に撓み変形可能な係合アーム5
cが形成されており、この係合アーム5cの先端部分に
は端子収容孔5内へ突出する係合突起5dが突設されて
いる。また、端子収容孔5の中央付近において、一側面
にはハウジング1の上面に開口する係止開口6が設けら
れている。この係止開口6の後部には、係止開口6内に
落ち込むように傾斜する傾斜面6aがハウジング1の外
面に形成されている。
【0019】また、図1及び図3に示すように、ハウジ
ング1の左右両側面には中央からやや後ろ寄りに凹設面
7が設けられている。この凹設面7は、ハウジング1の
外壁面から前端面7aと後端面7b及び円弧面7cとに
よって、内側に凹んで形成されている。円弧面7cは傾
斜面6aの傾斜方向に従った円弧を描きつつ、ハウジン
グ1の内側に向かって傾斜している。また、凹設面7の
中央にはリテーナ2を取付ける細長形状のガイド突起8
が突設されており、そのガイド突起8の前後には仮係止
用ロック片9と本係止用ロック片10とが、円弧面7c
と同心の円弧線m上に突設配置されている。ガイド突起
8は、両ロック片9,10よりも突出して形成されてお
り、後述するガイド長孔23から容易に外れないように
形成されている。また、係止用ロック片9は半球状とさ
れる一方、本係止用ロック片10は略円柱状に突設され
てその先端部分は面取りがなされてガイド面10Aが形
成されている。なお、半球状の係止用ロック片9は、本
係止用ロック片10よりも低く突設されている。
【0020】リテーナ2は、図1に示すように、ハウジ
ング1の上面へ覆着されるリテーナ本体20と、このリ
テーナ本体20の両側に一対の袖部21を設けた略コの
字状に形成されており、リテーナ本体20の外面は押圧
操作するための押し部20aとされる。また、このリテ
ーナ本体20の内側(ハウジング1に組み付けられる面
側)には、係止開口6内に嵌まり込む係止片22が形成
されている。係止片22は、後側から前側へ向けて肉厚
となる三角形状に形成されており、その前端部分は端子
金具3に係合する端子ロック部22aとされる。なお、
係止片22の裏面側(傾斜面6aに接する面側)はハウ
ジング1の傾斜面6aに倣った倣い面22bとされてい
る。
【0021】図4にはリテーナ2とハウジング1とが仮
係止位置にある状態を示した。袖部21において、円弧
面7cに接する先端部分は、円弧面7cに沿うように円
弧状とされている。また、袖部21の先よりには、この
袖部21の厚さ方向に貫通するガイド長孔23が形成さ
れている。このガイド長孔23には、ハウジング1のガ
イド突起8が嵌合可能とされており、ガイド突起8の延
設方向に沿ってリテーナ2をスライド可能としている。
なお、このガイド長孔23の周縁は円弧線mと同心の円
弧形状とされていて、ガイド突起8によりガイドされる
被ガイド部を構成している。また、ガイド長孔23の前
端縁から袖部21の前端縁までの長さは、仮係止用ロッ
ク片9とガイド突起8との離間距離と同等かそれよりも
僅かに短くされている。さらに、ガイド長孔23の後端
縁から袖部21の後端縁までの長さは、本係止用ロック
片10とガイド突起8との離間距離と同等かそれよりも
僅かに短くされている。また、ガイド長孔23の長さ
は、仮係止用ロック片9と本係止用ロック片10との離
間距離よりも短くされている。すなわち、仮係止位置で
は袖部21の前端縁とガイド長孔23の前端縁とが仮係
止用ロック片9とガイド突起8の前端とにより挟み付け
られており、本係止位置では袖部21の後端縁とガイド
長孔23の後端縁とが本係止用ロック片10とガイド突
起8の後端縁とにより挟み付けられて止着される構成と
され、それぞれの係止位置でリテーナ2のがたつきが防
止されている(図4及び図5を参照)。また、仮係止用
ロック片9と本係止用ロック片10とは、リテーナ2が
仮係止位置から本係止位置へと移動する際に、袖部21
が拡開変形してこれら両ロック片9,10を乗り越え可
能とされている。このとき、ガイド突起8は、リテーナ
2が仮係止位置から本係止位置に移動する場合にも、常
にガイド長孔23に係合してリテーナ2の移動をガイド
している。
【0022】また、リテーナ2が仮係止位置にあるとき
には、リテーナ本体20に設けられた端子ロック部22
aは端子収容孔5内から退避した待機位置に配置されて
いる。このため、端子金具3の挿抜を許容する位置とさ
れている。これに伴い、押し部20aは前上がりに傾斜
しており、前進操作する際に指先の懸かりが良好なもの
となっている。一方、リテーナ2が本係止位置に至る
と、端子ロック部22aが端子金具3に係合して、端子
金具3を二重係止する。
【0023】次に、上記した実施形態の作用及び効果に
ついて説明する。まず、図1に示される二つのリテーナ
2,2をハウジング1の上下から覆せるように押圧しつ
つ組付ける。これによりガイド突起8と本係止用ロック
片10とがガイド長孔23内に係合し、リテーナ2が図
4の状態の仮係止位置に止着される。このとき、端子ロ
ック部22aは端子金具3の挿入を許容する端子収容孔
5の側方の係止開口6を臨む待機位置に配置されてい
る。
【0024】次に、各端子金具3を対応する挿入孔5b
から端子収容孔5内に挿入する。この際、端子金具3を
端子収容孔5の最も奥まで差し込んで行くと、係合アー
ム5cが撓み変形し、端子金具3の下面に設けられた係
合孔33が係合突起5dに係合するとともに係合アーム
5cが復帰変形する。これにより、端子金具3は、図4
に示される仮係止位置に保持される。
【0025】次に、このようにして仮組されたコネクタ
を本係止位置にするには、押し部20aを前方に押し出
すように押圧する。すると、ガイド突起8とガイド長孔
23とのガイドにより、リテーナ2が円弧面7cの円弧
に沿って前方にスライド移動し、円弧線m上を前進す
る。この移動の際には、まず、袖部21の前端部が仮係
止用ロック片9を乗り上げるため、外方に拡開変形しつ
つ前方にスライドし、この前端部の拡開変形が復帰する
前に、袖部21の後端部が本係止用ロック片10に乗り
上げ、外方に拡開変形する。さて、ガイド突起8は両ロ
ック片9,10のいずれよりも高く突設されている。こ
のため、このように袖部21の前後両端部が両ロック片
9,10に乗り上げて拡開変形しているときにも、ガイ
ド長孔23とガイド突起8との係合は維持されており、
リテーナ2の移動は円滑にガイドされるようになってて
いる。
【0026】そして、そのままリテーナ2を押圧する
と、やがて袖部21の前端部が仮係止用ロック片9を乗
り越えて復帰変形し、ガイド長孔23内に嵌合する。そ
のまま押し部20aへの押圧操作を続け、袖部21の前
端縁が前端面7aの近傍まで進出すると、袖部21の後
端部が本係止用ロック片10を乗り越えて復帰変形す
る。すると、袖部21がガイド突起8と本係止用ロック
片10との間に挟み着けられ、リテーナ2が図5に示す
本係止位置に至る。
【0027】このリテーナ2の前進操作に伴って、端子
ロック部22aは係止開口6から端子収容孔5内に進出
して端子金具3の係合孔33と衝当し、端子金具3を前
方に押圧して、端子収容孔5内に二重係止する。なお、
この本係止位置においてはハウジング1及びリテーナ2
のいずれの部位をも撓ませるような応力が加わっていな
いので、このコネクタのいずれの部位をも経時変形させ
ることなく本係止位置が保持されている。従って、メイ
ンテナンスの必要に応じてリテーナ2を仮係止位置に戻
す必要があるときにも、容易に仮係止位置に復すること
ができ、端子金具3を容易に交換することができる。
【0028】また、リテーナ2は円弧線mに沿って前下
がりに前進するので、押し部20aは、前上がりの仮係
止位置から徐々に傾動し、本係止位置ではハウジング1
の外面と面一に配置される。従って、外部から押し部2
0aの傾きを見れば、コネクタが本係止位置になってい
ることを容易に確認できる。
【0029】なお、図6に示すように、仮に仮係止位置
において、端子金具3が十分に奥まで挿入されていない
挿入不足状態にあっても、端子金具3の係合孔33を端
子ロック部22aにより前方に押し出して本係止する構
成としているので、リテーナ2を前進させるだけで、端
子金具3を図7に示す正規の本係止位置に整えて保持す
ることができる。
【0030】また、図8に示すように、端子金具3がさ
らに端子収容孔5内に僅かしか挿入されていない半挿入
状態にある場合には、押し部20aを押出し操作しよう
としても、端子ロック部22aが接触部32の側面に衝
当して前進させることができない。このため、端子半挿
入状態であることを容易に検知することができる。
【0031】なお、この実施例では本係止する際に、リ
テーナ2を円弧線m上に移動させる構成を示したが、必
ずしも円弧面とする必要はなく、内側にも進出する直線
的な傾斜面とする構成でも実施することができる。
【0032】さらに、ガイド長孔23は袖部21を貫通
して設けられているため、ロック片9,10との係合状
態がリテーナ2の外部から観察できる。このため、リテ
ーナ2を確実に本係止位置に移動させたことがわかる。
【0033】また、リテーナ2を仮係止位置から本係止
位置に至らせるときには、ロック片9,10を乗り越え
ることで、袖部21が拡開状態から復帰変形するため、
リテーナ2が本係止位置に至ったときに当接感が得ら
れ、確実に本係止位置に至らせることができる。
【0034】加えて、ガイド突起8は、常にガイド長孔
23に係合するしており、このガイド突起8の突設高さ
は、その他のロック片9,10よりも高くされている。
つまり、リテーナ2が仮係止位置から本係止位置に移動
するときに、袖部21が拡開変形する際にも、ガイド突
起8とガイド長孔23との係合が維持されている。この
ため、リテーナ2の移動操作を円滑に行える。
【0035】また、リテーナ2を仮係止位置から本係止
位置に至らせるときに、袖部21が乗り越えるロック片
9,10の上端部分には、それぞれガイド面が設けられ
ているため、袖部21の拡開変形を行いやすく、リテー
ナ2の組付け操作が円滑に行われる。
【0036】次に、仮係止用ロック片9は本係止用ロッ
ク片10よりも低い高さに突設されている。つまり、リ
テーナ2の係合力は、仮係止位置にあるときよりも本係
止位置にあるときの方が強くされている。このため、リ
テーナ2が仮係止位置にあるときには誤って本係止位置
に移動しない程度の力で保持しておき、リテーナ2が本
係止位置にあるときにはリテーナ2の係合力が強化され
ており、コネクタの組付け後にリテーナ2が仮係止位置
に誤って戻ることを規制している。
【0037】また、仮係止用ロック片9は半球状とされ
ている。リテーナ2が仮係止位置から本係止位置に至る
ときに、袖部21は仮係止用ロック片9を乗り越えるよ
うにして拡開変形する。このとき、仮係止用ロック片9
の先端が袖部21の縁部によって変形されにくくされて
おり、さらに仮係止位置でのリテーナ2の係合力を適度
に弱め、リテーナ2を円滑に本係止位置にスライドする
のを助ける。
【0038】また、この実施例では、ガイド部をガイド
突起8と仮係止ロック片9又は本係止用ロック片10に
より構成し、被ガイド部をガイド長孔23によって構成
した例を示したが、リテーナ2を仮係止位置から本係止
位置に移動する際に前方内側へガイドする構成であれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コネクタの分離斜視図
【図2】ハウジングの断面図
【図3】ハウジングの側面図
【図4】仮係止位置を示す部分断面図
【図5】本係止位置を示す部分断面図
【図6】仮係止位置を示す一部の断面図
【図7】本係止位置を示す一部の断面図
【図8】端子半挿入係止検知を説明する一部の断面図
【図9】従来のコネクタにおける仮係止位置を示す断面
【図10】従来のコネクタにおける本係止位置を示す断
面図
【図11】他の従来のコネクタにおける仮係止位置を示
す断面図
【図12】他の従来のコネクタにおける本係止位置を示
す断面図
【符号の説明】
1…ハウジング 2…リテーナ 3…端子金具 5…端子収容孔 6…係止開口 8…ガイド突起(ガイド部) 21…袖部 22a…端子ロック部 23…ガイド長孔(被ガイド部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42 H01R 13/639

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を後部から挿入する端子収容孔
    と、その一側面に端子収容孔へ連通するようにして開口
    する係止開口とを備えたハウジングと、 両側に一対の袖部を備えて全体コの字状をなし、前記係
    止開口を覆蓋しつつ前記ハウジングを前記両袖部により
    両側から挟み付けるようにして同ハウジングに組み付け
    可能に形成されるとともに、前記係止開口を塞ぐ部分に
    はこの係止開口を通して前記端子金具に係止可能な端子
    ロック部が形成されたリテーナとを有し、かつこのリテ
    ーナは前記ハウジングに対し前記端子ロック部を前記端
    子収容孔への端子金具の挿抜を妨げない状態に保持する
    仮係止位置と、前記端子ロック部を端子収容孔内に突入
    させて端子金具を抜け止め状態で係止する本係止位置と
    の二位置に移動可能となっているコネクタにおいて、 前記ハウジングにおいて前記袖部と対向する面には飛び
    石状のガイド部が突設される一方、前記袖部にはこのガ
    イド部によって前記仮係止位置から前記本係止位置への
    リテーナの移動動作が案内される長孔状の被ガイド部が
    貫通して設けられ、前記被ガイド部の孔縁が前記ガイド
    部の一部を乗り越えるときに前記袖部が拡開変形し、前
    記ガイド部が前記被ガイド部に選択的に係合して袖部が
    復帰変形することでリテーナを仮係止位置から本係止位
    置に移動させるとともに、前記ガイド部には常に前記被
    ガイド部に係合して前記リテーナのスライド移動をガイ
    ドするガイド突部が設けられており、このガイド突部
    は、その他の突部よりもコネクタハウジングの側面側に
    高く突設していることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記袖部にはリテーナが仮係止位置から
    本係止位置にスライドする方向に沿った長孔状の溝部が
    設けられる一方、前記ハウジングの側面にはこの溝部に
    係合する飛び石状の突部が設けられており、前記リテー
    ナが仮係止位置から本係止位置にスライド移動するとき
    には、前記袖部における溝部の孔縁が前記突部の一部を
    乗り越えることで袖部が拡開変形し、突部のうちの一部
    が溝部に選択的に係合することで袖部が復帰変形して本
    係止位置に至るとともに、前記突部のうち、リテーナの
    袖部が乗り越えるものについては、その上端部分にガイ
    ド面が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記袖部にはリテーナが仮係止位置から
    本係止位置にスライド移動する方向に沿った長孔状の溝
    部が設けられる一方、前記ハウジングの側面にはこの溝
    部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられており、
    このうち中央の突部は常に前記溝部に係合してリテーナ
    の移動をガイドするガイド突部とされ、前後に位置する
    ものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部の一方の
    外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本係止位置
    にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止突部とさ
    れるとともに、前記仮係止突部の突設高さは前記本係止
    突部の高さよりも低くされていることを特徴とする請求
    項1または2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記袖部にはリテーナが仮係止位置から
    本係止位置にスライド移動する方向に沿った長孔状の溝
    部が設けられる一方、前記ハウジングの側面にはこの溝
    部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられており、
    このうち中央の突部は常に前記溝部に係合してリテーナ
    の移動をガイドするガイド突部とされ、前後に位置する
    ものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部の一方の
    外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本係止位置
    にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止突部とさ
    れるとともに、前記仮係止突部は半球状とされているこ
    とを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記袖部にはリテーナが仮係止位置から
    本係止位置にスライド移動する方向に沿った長孔状の溝
    部が設けられる一方、前記ハウジングの側面にはこの溝
    部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられており、
    このうち中央の突部は常に前記溝部に係合してリテーナ
    の移動をガイドするガイド突部とされ、前後に位置する
    ものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部の一方の
    外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本係止位置
    にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止突部とさ
    れるとともに、前記仮係止位置においては、前記仮係止
    突部と前記ガイド突部との間で前記袖部が挟み付けられ
    ることを特徴とする請求項1〜4記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記袖部にはリテーナが仮係止位置から
    本係止位置にスライド移動する方向に沿った長孔状の溝
    部が設けられる一方、前記ハウジングの側面 にはこの溝
    部に係合する飛び石状に三個の突部が設けられており、
    このうち中央の突部は常に前記溝部に係合してリテーナ
    の移動をガイドするガイド突部とされ、前後に位置する
    ものはリテーナが仮係止位置にあるときに袖部の一方の
    外縁に係合する仮係止突部及び、リテーナが本係止位置
    にあるときに袖部の他の外縁に係合する本係止突部とさ
    れるとともに、前記本係止位置においては、前記ガイド
    突部と前記本係止突部との間で前記袖部が挟み付けられ
    ることを特徴とする請求項1〜4記載のコネクタ。
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