JP3256782B2 - ロック機構付コネクタ - Google Patents

ロック機構付コネクタ

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JP3256782B2 JP22190298A JP22190298A JP3256782B2 JP 3256782 B2 JP3256782 B2 JP 3256782B2 JP 22190298 A JP22190298 A JP 22190298A JP 22190298 A JP22190298 A JP 22190298A JP 3256782 B2 JP3256782 B2 JP 3256782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロック機構を備え
たコネクタに関し、詳しくは、互いに嵌合するソケット
側コネクタ及びピン側コネクタに、ロック機構及びロッ
ク機構を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタとしては、実公
平8−9913号公報(以下、従来技術1と呼ぶ)、特
開平6−310220号公報(以下、従来技術2と呼
ぶ)、及び特開平8−264221号公報(以下、従来
技術3と呼ぶ)に提案されているものが知られている。
【0003】図29は従来技術1によるコネクタを示す
斜視図であり、図30(A)、(B)、(C)は図29
のコネクタの接続過程を示す一部切欠平面図である。図
29及び図30に示すように、コネクタは、互いに嵌合
接続するピン側コネクタ50及びソケット側コネクタ5
1から構成されている。このコネクタは、内部にそれぞ
れコンタクト52、53を備えた第1および第2のハウ
ジング54,57を有している。このコネクタは、第1
のハウジング54に、係合突起56aが形成され嵌合方
向へ延びる可撓性の係合片(ロック片)56を設け、そ
の先端部に係合う突起を有している。また、第2のハウ
ジング57の外周上に一対のコネクタが完全嵌合接続状
態のときに係合突起56aと係合する係合溝67を設け
ている。さらに、この第2のハウジング57に嵌合方向
に平行移動が可能であり、かつ、係合突起56aが係合
溝67に係合したときに係合片56を挿入することが可
能となる大きさの開口部61を有する可動カバー60を
嵌合方向に付勢するばね64を介設して被装している。
一対のコネクタの嵌合途上において、係合突起56aが
他方のコネクタの外周上に乗り上げ、係合片56の先端
が可動カバー60の開口部61の縁に当接し、この可動
カバー60が第1のハウジング54を常時離脱方向に付
勢するよう構成されている。
【0004】また、図31は従来技術2によるコネクタ
を示す分解組立斜視図、図32は図31のコネクタの断
面図である。図31及び図32に示すように、コネクタ
は、複数の第1の接触接続電極部71が配された第1の
コネクタハウジング81と複数の第2の接触接続電極部
72が配された第2のコネクタハウジング82とを有す
る。この第1及び第2のコネクタハウジング81、82
が相互係合されるとき複数の第1の接触接続電極部71
に複数の第2の接触接触電極部72が夫々相互接触せし
められて接続状態とされ、第1のコネクタハウジング8
1に、第2のコネクタハウジング82に形成された被係
合部73に係合して、第1及び第2のコネクタハウジン
グ81、82に相互係合状態を維持させる可動係合部7
4が設けられている。従来技術2においては、コネクタ
の接続検知装置は、弾性導電部材75と、一対の検出電
極部材76と、図示しない係合状態検知部とをもって構
成されている。弾性導電部材75は、第1のコネクタハ
ウジング81に、可動係合部74の近傍となる位置をも
って取り付けられている。一対の検出電極部材76は、
第2のコネクタハウジング82に固定され、上記第1及
び第2のコネクタハウジング81,82が適性に相互係
合されるとき上記弾性導電部材75に当接してこの弾性
導電部材75を介して電気的相互接続がなされる。図示
しない係合状態検知部は、一対の検出電極部材76に電
気的に接続され、この一対の検出電極部材76の電位状
態に基づいて、第1及び第2のコネクタハウジング8
1、82の相互係合状態をあらわす検知信号を発する。
この一対の検出電極部材(検知用ピンコンタクト)76
が、第1及び第2のコネクタハウジング81,82が適
性に相互係合されるとき、弾性導電部材(ロック片)7
5を通じて相互短絡される構成を有している。
【0005】図33は従来技術3によるストレート金具
を有するコネクタを示す断面図である。図33に示すよ
うに、コネクタは、ストレート端子83の貫通支持孔8
4に近接してこの貫通支持孔84に挿通されるストレー
ト端子83の挿入方向に延長する支持壁部85を有する
コネクタハウジング86と、この貫通支持孔84とこの
支持壁部85により支持されるストレート端子83とか
ら成る構成を有している。ストレート端子83を貫通支
持孔84に挿入した状態において、このストレート端子
83に予め付与された折曲形状が直状方向への変形力を
受けることによりこのストレー卜端子83の自由端部8
7がこの支持壁部85に圧接するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1において、
図34に示すように、コネクタはバネの反発力で付勢さ
れ、嵌合方向にスライド可能なスライド片、即ち、従来
技術1のコネクタでは、可動カバー60と呼ばれるもの
がコネクタ外周を覆うように設けてあるために、大型化
してしまう。これとともに、外周に設けられた可動カバ
ー60がスライドするために、空間を確保しなければな
らず、使用する場所に制限を生じる。また、となりのハ
ウジングに可動カバー60があたる等の理由から、同様
な構成のコネクタを併設化して、多ブロック化すること
ができない。
【0007】また、スライドする可動カバー60が、第
2のハウジング57の外周にあるため、相手側ハウジン
グに反力を伝える部分、即ち、当接する部分をコネクタ
嵌合間口の外周付近に設けなくてはならず、反力の伝え
方がアンバランスとなる。
【0008】さらに、ロック片である弾性変形可能な係
合片56が、可動カバー60の内側面にに当接し、コネ
クタが正規位置まで押し込まれた時に、係合片56が係
合溝67に入り、可動カバー60が元の位置に戻り、係
合片56が上方へ上がるのを食い止めるロック構造を有
する。しかし、図34の破線に示すように、可動カバー
60がコネクタの押し込み方向と交差する外側方向に押
し曲げられるので、保持力が弱いという欠点を有する。
【0009】また、従来技術2に示すコネクタにおいて
は、コネクタの上の方、即ち、ロックするためのロック
片75が上の方についている場合に、検知用ピンコンタ
クト76を上の方へ持って来なくてはならず、特殊な部
品となるため、部品の種類が多くなり、コストアップに
つながるという欠点を有している。
【0010】また、従来技術3に示す嵌合検知構造にお
いて、通常のロック機構、検知機構を連動させた場合、
ピンコンタクト先端部に、ソケット側コンタクトが突き
当たる構成であるため、ワイピング効果が得られない
か、もしくは、ワイピング量が少ないという欠点を有し
ている。
【0011】そこで、本発明の第1の技術的課題は、コ
ネクタ保持力であるロック強度がアップしたロック機構
付コネクタを提供することにある。
【0012】また、本発明の第2の技術的課題は、ロッ
ク機構のために設けられたコンタクトにワイピング効果
を持たせるとともにこのワイピング量であるワイピング
距離を多く取ることができるロック機構付コネクタを提
供することにある。
【0013】また、本発明の第3の技術的課題は、特別
に嵌合検知のためのピンコンタクトを設ける必要がない
ので、大幅にコストを削減することができるロック機構
付コネクタを提供することにある。
【0014】さらに、本発明の第4の技術的課題は、確
実に嵌合を検知することができるロック機構付コネクタ
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ソケッ
トコンタクトを備えたソケット側コネクタと、ピンコン
タクトを備えたピン側コネクタとを備え、前記ソケット
側コネクタと前記ピン側コネクタとを互いに第1の方向
に嵌合することによって前記ソケットコンタクトと前記
ピンコンタクトとを互いに接触させるとともに、前記ソ
ケット側コネクタと前記ピン側コネクタとの嵌合状態を
保持するロック機構とを備えたロック機構付コネクタに
おいて、前記ロック機構は、前記ソケット側コネクタと
前記ピン側コネクタとに夫々設けられ、互いに係合する
ことによって前記ソケット側コネクタと前記ピン側コネ
クタの第1の方向に沿う方向への離脱を阻止する係合手
段と、前記ソケット側コネクタと前記ピン側コネクタと
の内のいずれか一方に設けられ、前記係合手段の係合を
固定及び解除する係合固定解除部を有する固定解除手段
とを備え、前記係合手段と係合固定解除部とは、前記ソ
ケット側コネクタ及び前記ピン側コネクタの前記第1の
方向とは直交する断面の内部に設けられ、前記係合固定
解除部は、前記第1の方向に沿って移動可能に設けら
、前記係合手段は、前記ピン側コネクタに前記第1の
方向に突出するとともに前記第1の方向に直交する第2
の方向に並んで設けられた一対の可撓性を有するロック
アームを備え、前記係合固定解除部は、前記ソケット側
コネクタに設けられ、嵌合の際に、前記一対のロックア
ーム間に挿入され、前記ロックアームの係合解除方向へ
の撓みを阻止する規制突起を備えていることを特徴とす
るロック機構付コネクタが得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記ロック機構付
コネクタにおいて、さらに、前記嵌合状態であることを
検知する嵌合状態検知手段を備えていることを特徴とす
るロック機構付コネクタが得られる。
【0017】また、本発明によれば、前記いずれかのロ
ック機構付コネクタにおいて、前記固定解除手段は、前
記規制突起が前記第1の方向に移動した際に、前記ピン
側コネクタに形成された一対の検知用コンタクトに接触
して短絡させる短絡用コンタクトを備えていることを特
徴とするロック機構付コネクタが得られる。
【0018】
【0019】また、本発明によれば、前記ロック機構付
コネクタにおいて、前記ソケット側コネクタは、前記ロ
ックアームの嵌合の際、当該ロックアームの前記第1の
方向への移動をガイドして前記規制突起の先端に当接さ
せるガイド壁を備えていることを特徴とするロック機構
付コネクタが得られる。
【0020】また、本発明によれば、前記ロック機構付
コネクタにおいて、前記ロックアームは、前記第2の方
向で且つ互いに逆向きに突出したロックアーム突起を備
え、前記ソケット側コネクタは、前記ガイド壁から前記
ロックアーム突起と同方向に夫々窪んだ突起収容孔を備
え、前記ロックアーム突起が前記突起収容孔まで前進し
て到達した際に、当該ロックアームの突起が当該突起収
容孔内に開放されることによって、前記一対のロックア
ームの間に前記規制突起が前進し、ロックされることを
特徴とするロック機構付コネクタが得られる。
【0021】また、本発明によれば、前記ロック機構付
コネクタにおいて、前記固定解除手段は、バネの反力
で、前記第1の方向にスライド可能に形成されたスライ
ド片からなることを特徴とするロック機構付コネクタが
得られる。
【0022】また、本発明によれば、前記ロック機構付
コネクタにおいて、前記ピン側コネクタ及び前記ソケッ
ト側コネクタは、半挿入状態又は途中嵌合状態の際に
は、互いのコネクタを離脱させる方向にバネ反力によっ
て付勢されており、前記バネの反力は、コネクタを離脱
するのに必要な力よりも大きくなるように設定されてい
ることを特徴とするロック機構付コネクタが得られる。
【0023】また、本発明によれば、前記いずれかのロ
ック機構付コネクタにおいて、前記スライド片は、前記
ソケット側コネクタの前記第2の方向における中央部に
設けられており、前記スライド片は、当該コネクタの離
脱方向端部に取っ手部を備え、当該コネクタの完全嵌合
状態においては、前記取っ手部のみが、当該コネクタの
外部に露出する構成を備えていることを特徴とするロッ
ク機構付コネクタが得られる。
【0024】また、本発明によれば、前記コネクタにお
いて、前記ガイド壁は、前記ピンコンタクトと前記ソケ
ット側コンタクトとが、当接する前に、前記ロックアー
ムの移動をガイドすることを特徴とするロック機構付コ
ネクタが得られる。
【0025】また、本発明によれば、前記コネクタにお
いて、正規嵌合状態に至る以前の状態では、前記ロック
アーム先端に前記スライド片に設けられたロックアーム
の撓みを規制する規制突起が当接しており、前記規制突
起によって、バネの反発力を介して、コネクタの離脱方
向に付勢され、嵌合操作を途中においては、力を加える
ことを中止すると前記ソケット側コネクタは押出され、
完全な離脱状態となり、前記ソケット側コネクタには、
前記ロックアームの先端に設けられたロックアーム突起
部を収容するロック突起収容孔が設けてあり、この時、
前記ロックアーム突起が収容孔に入り込み、前記ロック
アーム先端に当接していたロックアームの撓み規制突起
は開放され、前記スライド片は、バネの反発力により前
進し、正規位置までスライドし、ロックアームの撓むの
を規制し、ロックすることを特徴とするロック機構付コ
ネクタが得られる。
【0026】また、本発明によれば、前記いずれかのロ
ック機構付コネクタにおいて、前記ロックアームは、前
記ピン側コネクタの嵌合間口の内部で且つ略間口の中央
部に設けられていることを特徴とするロック機構付コネ
クタ。
【0027】さらに、本発明によれば、前記いずれかの
コネクタにおいて、前記ピン側コネクタは、前記ソケッ
ト側コネクタを収容するソケット側コネクタ収容部を複
数備えていることを特徴とするロック機構付コネクタが
得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0029】図1、図2、及び図3は本発明の実施の形
態によるロック機構付コネクタのソケット側コネクタを
示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面
図、図1(c)は側面図、図1(d)は背面図である。
また、図2(a)は図1(b)のA−A線断面図、図2
(b)は図2(a)のB−B線断面図、図2(c)は図
1(b)のC−C線断面図である。
【0030】図1及び図2を参照すると、ソケット側コ
ネクタ10は、外殻部を構成するソケット側インシュレ
ータ1を備えている。ソケット側インシュレータ1に
は、前面1a(ここでは、相手側コネクタに嵌合する側
を前面1a、リード線3に接続される側を後面1bと呼
ぶ)から後面1bまで貫通したコンタクト収容孔2を有
し、このコンタクト収容孔2の前面1a側には、コンタ
クト挿入口2aが形成されている。
【0031】図2(b)及び図2(c)に良く示される
ように、コンタクト収容孔2には、ソケット側コンタク
ト4が収容されている。ソケット側コンタクト4は、リ
ード線3に接続され、そのリード線3は、コンタクト収
容孔2の外側に延在している。ソケット側コンタクト4
は、前端がコンタクト挿入口2aに連続するようにコン
タクト収容孔2内に装着され、二重係止部材27によっ
て固定されている。
【0032】また、ソケット側インシュレータ1の幅方
向中央部の上側には、スライド片5と、スライド片5を
前後方向に摺動移動可能に収容するスライド片収容孔6
が設けられている。スライド片収容孔6には、スライド
片5が収容され、スライド片収容孔6の後端には、二重
係止押さえ7が設けられ、ソケット側インシュレータに
固定されている。
【0033】スライド片5の後端に開口し前端近傍まで
貫通したバネ収容孔5aが設けられている。
【0034】また、二重係止押さえ7には、バネ収容孔
5a内に突出した突出部7aが形成されている。バネ収
容孔5a内には、この突出部7aの周囲からバネ収容孔
25aの底部にかけて、ステンレス製のコイルバネ8が
収容されている。
【0035】また、スライド片5の前面下側には、リン
青銅からなる短絡用コンタクト9を収容する短絡用コン
タクト収容溝5bが形成されている。
【0036】図3及び図4は図1及び図2のソケット側
コネクタに嵌合するピン側コネクタを示す図であり、図
3(a)は平面図、図3(b)は側面図、図3(c)は
正面図である。また、図4(a)は図3(c)のD−D
線断面図、図4(b)は図4(a)のE−E線断面図で
ある。図5は、図3及び図4のピン側コネクタの一部を
示した部分切り欠き斜視図である。尚、以下の説明にお
いて、説明上の便宜から、ピン側コネクタのソケット側
コネクタとの嵌合側を前、コンタクト外部が突出してい
る側を後と呼ぶ。
【0037】図3,図4,及び図5を参照すると、ピン
側コネクタ20は、前端に開口部11aを有する箱形の
ピン側インシュレータ11を備えている。ピン側インシ
ュレータ11内は、中空でソケット側コネクタが収容さ
れるコネクタ収容孔11bを備えている。ピン側インシ
ュレータ11の後端には、壁部11cが形成されてお
り、この壁部11cには、夫々互いに長さの異なる3種
の信号用のピンコンタクト12a,12b,12cが設
けられている。夫々のピンコンタクト12a,12b,
12cは、上下方向に夫々離間して設けられ、コンタク
ト収容孔11b内の一端から壁部11cを貫通して、ピ
ン側インシュレータ11の外部に延在し、L字形状に下
方に折曲して下方に延在している。ピン側インシュレー
タ11の外部に突出した夫々のピンコンタクト12a,
12b,12cの部分は、上方に位置するものの方が下
方に位置するものよりも、壁部11cからより離れる位
置で折曲しており、従って、夫々のコンタクトの他端
は、ピンコンタクト12a,12b,12cの順で壁部
から離れるように形成されているとともに、ロケータ1
3のガイド孔部13aにガイドされて水平方向の位置決
めが為されている。
【0038】ピン側インシュレータ11内の壁部11c
の内側から突出して、並立方向に弾性変形可能な一対の
ロックアーム14,14が設けられている。ロックアー
ム14,14は、図4(b)及び図5に示すように、先
端部が互いに逆方向となるように外側に向かって突出し
た係合のための係合突起14a,14aが設けられてい
る。
【0039】ロックアーム14,14の左右方向外側
に、夫々隣接してロックアームを保護及びガイドするた
めのキー16,16が開口側11aに向かって後壁11
cから突出して設けられている。図3に示すように、ロ
ックアーム14,14の下方で、中央に、信号用ピンコ
ンタクト2bと同じ形状の検知用コンタクト12dが設
けられ、この検知用コンタクト12dの両側に、信号用
のピンコンタクト12bが夫々設けられている。ピンコ
ンタクト12bの隣接する2本づつに対して一つづつ、
それらの下方に、断面T字状のショートコンタクト解除
突起15,15,15,15が夫々設けられている。
【0040】夫々のピンコンタクト12a,12b,1
2cは、通常の信号用コンタクトであり、ピンコンタク
ト12dは、ピンコンタクト12bと同じ形状である
が、嵌合を検知するための嵌合検知用コンタクトとして
用いる。
【0041】図6はロック機構付コネクタのロック機構
を示す一部透過斜視図である。図6を参照すると、ソケ
ット側コネクタ10には、ロック機構として、固定解除
手段と、係合段部6dと、開口部6a,ガイド壁6b,
ロックアーム突起収容孔6c,及びキー溝17とを備え
ている。固定解除手段は、スライド片5を備えている。
スライド片5の前端には、係合固定解除部として、前方
に突出して形成されたロックアーム14の撓みを規制す
るための規制突起5cを備えている。また、ソケット側
コネクタ10のインシュレータ1には、スライド片収容
孔6の前面の開口6aを構成する部分によってロックア
ームガイド壁6bが形成されている。ロックアームガイ
ド壁6bから後方には、対向するロックアームガイド壁
6bの間隔よりもさらに広くなるロックアーム突起収容
孔6cが形成されている。係合段部6dは、ロックアー
ムガイド壁6bとロックアーム突起収容孔6cとの間に
形成されている。また、キー溝17,17は、スライド
片5の左右には、互いに離間して夫々形成されている。
【0042】一方、ピン側コネクタ20には、ロック機
構として、一対のロックアーム14,14と、キー1
6,16とを備えている。キー16,16は、ロックア
ーム14,14の両側に、キー溝17,17に挿入され
るように夫々形成されている。
【0043】このコネクタの係合手段は、ソケット側コ
ネクタ10の係合段部6dと、ピン側コネクタ20のロ
ックアーム突起14a,14aを先端に有するロックア
ーム14とによって構成されている。
【0044】ピン側コネクタ20にキー16,16を設
けることによって、ロックアーム14,14の位置決め
が正確になされ、スライド片5とバランス良く嵌合・離
脱ができる。また、高温の際にも、ロックアーム14,
14が離脱方向に引っ張られても、ロックアーム14,
14は上方へ絶対に撓まない。尚、仮に片側のロックア
ーム14が折れても、一旦ロックされれば、コネクタの
離脱は完全に阻止される。
【0045】図7は図6のソケット側コネクタ10側の
ロック機構のスライド片5の部分を主に示す分解組立斜
視図である。図7に示すように、スライド片5の前側下
部には、短絡用コンタクト9を収容するための短絡用コ
ンタクト収容溝5bが形成されており、短絡用コンタク
ト収容孔5bの上部には、短絡用コンタクト9を装着す
るための装着溝5gが形成されている。
【0046】短絡用コンタクト9は、コンタクト本体9
aと、コンタクト本体9aの後端から二枚平行に延び、
下方に曲折してコンタクト本体9aと鋭角をなして前方
に延在して、先端が更にコンタクト本体9aの裏面側に
近接するように折れ曲がった一対の第1の接触片9b、
9bと、コンタクト本体9aの前端から下方に曲折して
後方に延在し、先端部が第1の接触片9b,9bの先端
部と重なるように形成された第2の接触片とを備え、更
に、コンタクト本体9aの両側には、溝5g内に装着す
るための装着片9d,9dが夫々形成されている。短絡
用コンタクト9は収容孔内に装着され、短絡用コンタク
ト9を備えたスライド片5は、スライド片収容孔6内
に、短絡用コンタクト9を装着した部分を前方にして装
着される。スライド片収容孔6に下方に連続する幅広い
開口部6eの底部6fには、嵌合検知用コンタクト12
dの挿入をガイドするガイド溝6g,6gが形成されて
いる。スライド片5は、スライド片収容孔6に収容さ
れ、スライド片5の側面5fとインシュレータのスライ
ド片収容孔6の開口部6e側の側壁6hとは、互いに摺
接する構成と成っている。
【0047】図8及び図9は第1の実施の形態によるロ
ック機構付コネクタの嵌合検知機構の説明に供せられる
一部透過斜視図で、図8はコネクタの嵌合前、図9はコ
ネクタの嵌合後の状態を示している。尚、コネクタの電
気接続を検知するための手段として、電球18及び電池
19を概念的に示したが、電気的接続を検知できるもの
であれば、これらに限定されるものではない。
【0048】図8を参照すると、嵌合状態検知手段とし
て、ピン側コネクタ20の嵌合検知用コンタクト12
d,12dと、ソケット側コネクタ10のスライド片5
の短絡用コンタクトを備えている。嵌合検知用コンタク
ト12d,12dは、コネクタの嵌合の際に、ソケット
側コンタクト10のインシュレータ1の開口部6eに設
けられたガイド溝6g,6gにガイドされて、スライド
片5の短絡用コンタクト収容孔5bに収容される。図8
の状態においては、コンタクト12d,12dは、スラ
イド片5に組み込まれた短絡用コンタクト9に接触して
いないので、嵌合検知用コンタクト12d,12dは、
電気接続されていない。
【0049】図9を参照すると、コンタクト12d,1
2dは短絡用コンタクト9に接触して、コンタクト12
d,12dは短絡用コンタクト9を介して短絡する。ま
た、ロック機構によってロックがかかると、コイルバネ
8の力でスライド片5が手前に前進する。その際に、短
絡用コンタクト9の第2の接触片9bが、嵌合検知用コ
ンタクト12d,12dを長さ方向にワイピングするワ
イピング効果が奏される。
【0050】次に、本発明の第1の実施の形態によるロ
ック機構付コネクタのソケット側コネクタとピン側コネ
クタとの嵌合動作について説明する。
【0051】図10乃至図15は第1の実施の形態によ
るロック機構付コネクタのソケット側コネクタとピン側
コネクタとの嵌合・離脱動作説明に供せられる図であ
り、図10(a)はロック機構を主に示す部分平面断面
図、図10(b)は図(a)の状態におけるコネクタの
F−F線断面図である。尚、図10(a)は図10
(b)のG−G線断面図である。また、図11乃至図1
5の(a)はコネクタの図10(a)と同様の位置にお
ける断面図で、図11乃至図15の(b)はコネクタの
図10(b)と同様の位置における断面図である。
【0052】図10(a)を参照すると、ソケット側コ
ネクタ10とピン側コネクタ20の完全嵌合状態におい
ては、ソケット側コネクタ10内のスライド片収容孔内
に、ロックアーム14,14が収容され、このロック片
14,14の間の隙間にスライド片5の規制突起5cが
挿入されている。また、ロックアーム14,14のロッ
クアーム突起部14a,14aは、ロックアーム突起収
容孔6cに収容され、係合段部6dと嵌合方向と逆方向
に係合して、ソケット側コネクタ10とピン側コネクタ
20の嵌合方向の離脱を防止している。また、キー1
6,16はキー溝17,17に夫々挿入されている。
【0053】図10(b)に示すように、信号用のピン
コンタクト12aは、ソケット側コンタクト4に接触し
ており、また、嵌合検知用コンタクト12dは、短絡用
コンタクト9に夫々接触している。
【0054】尚、符号23は、ソケット側コンタクト4
の後方への離脱を防止するための二重係止部材である。
【0055】図11(a)及び(b)を参照すると、ソ
ケット側コネクタ10とピン側コネクタ20との、嵌合
前の状態が示されている。ソケット側コネクタ10のイ
ンシュレータ1の前面1aと、ピン側コネクタ20のイ
ンシュレータ11の開口11aとを互いに突き合わせ
て、インシュレータ1は、開口11aを通って、ソケッ
ト収容孔11bに挿入される。
【0056】図12(a)及び(b)を参照すると、ソ
ケット収容孔11bの内壁に、ソケット側コネクタの外
側のインシュレータがガイドされ、ソケット側コネクタ
10がピン側コネクタ20内に、半ば嵌合した状態であ
り、キー溝17にキー16が挿入され始まる。しかし、
各ピンコンタクト12a,12b,12c(図示せ
ず),12dはソケット側コネクタ10側のコンタクト
とは接触していない。
【0057】図13(a)及び(b)を参照すると、更
に、ソケット側コネクタ10をピン側コネクタ20の中
に押し込むことによって、ロックアーム14の先端のロ
ックアーム突起14aが開口6aによって互いに内側に
押さえられて、弾性的に屈曲し、ガイド壁6bに沿っ
て、スライド片収容孔6内部に入り込み、ロックアーム
突起14aの先端が、規制突起5cに接触する。同時
に、ピンコンタクト12a、12b(図示せず)、12
cは、コンタクト挿入口2aから内部に入り込み、ソケ
ット側コンタクト4に接触し始める。
【0058】図14(a)及び(b)及び図15(a)
及び(b)を参照すると、更に、ソケット側コネクタ1
0をピン側コネクタ20の中に押し込むと、ロックアー
ム14の先端のロックアーム突起14aがスライド片5
の規制突起5cを、スライド片5を左方向に付勢するコ
イルバネ8の力に抗して後方へ押し出す。
【0059】更に、ソケット側コネクタ10をピン側コ
ネクタ20の中に押し込むと、図10に示したように、
ロックアーム突起14aがロックアーム突起収容孔6c
に収容されるとともに、スライド片5は、コイルバネ8
によって、常に左方向に付勢されているので、規制突起
5cがロックアーム14,14間に入り込み、嵌合を完
全なものとする。同時に、嵌合検知用コンタクト12d
が短絡用コンタクト9に接触して、短絡し、図示しない
短絡検知手段によって、コネクタが完全に嵌合したこと
を知らせる。
【0060】次に、本発明の第1の実施の形態によるロ
ック機構付コネクタのソケット側コネクタとピン側コネ
クタとの離脱動作動作について説明する。
【0061】図10(a)及び(b)の状態から、スラ
イド片の取っ手5dを右側に移動させると、ロックアー
ム突起14a間から規制突起5cが引き抜かれる。次
に、図15(a)及び(b)に示すように、規制突起5
cが引き抜かれ、ソケット側コネクタ10からピン側コ
ネクタを引き抜くように移動させると、ロックアーム突
起14aは、互いに内側に曲がり、ガイド壁6bを通り
抜ける。この際に、スライド片5は離しても、規制突起
5cがロックアーム突起14aを左へ押し出す。
【0062】次に、図14(a)及び(b)及び図13
(a)及び(b)に示すように、さらに、ロックアーム
突起14aが引き抜かれ、嵌合検知用コンタクト12d
と、短絡用コンタクト9との接触が解除される。
【0063】更に、図12(a)及び(b)に示すよう
に、まず、ロックアーム突起14aが開口6aから引き
抜かれ、続いて、キー16がキー溝から引き抜かれる。
また、この時、信号用ピンコンタクト12a,12b,
12cも引き抜かれ、信号用ピンコンタクト12a,1
2b,12cと、ソケット側コンタクト4との接触が解
除される。続いて、図11(a)及び(b)に示すよう
に、完全にコネクタが離脱した状態となり、嵌合が解除
される。
【0064】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態によるコネクタにおいては、嵌合検知コンタクト
と短絡用コンタクトとを設けることによって、嵌合の電
気検知を確実にするとともに、ロックアーム14にスラ
イド片の規制突起を設けることによって、コネクタ保持
力となるロック機構のロック強度をアップさせ、コスト
アップを避けることができる。
【0065】また、本発明の第1の実施の形態において
は、スライド片に短絡用コンタクトを設けることによっ
て、ロック機構のロック動作とロック検出機構を連動さ
せることによって、より確実にロック状態を検出するこ
とができる。
【0066】また、本発明の第1の実施の形態において
は、嵌合検知用コンタクトには、通常の信号用コンタク
トと同形状のものを用いることで、検知専用コンタクト
を用いることによるコストアップを回避することができ
る。
【0067】さらに、本発明の第1の実施の形態におい
ては、スライド片5に嵌合時に嵌合検知用コンタクトを
短絡させる短絡用コンタクトを設け、ワイピング効果を
得られるようにした。
【0068】図16は本発明の第1の実施の形態による
コネクタのロック機構のみを示した部分断面図である。
図16に示すように、ロックアーム14、14は、規制
突起5cによって、太線の矢印に示すように、内側に撓
むことを阻止されるために、撓まず、且つ突出部14
a,14aが、係合段部6d,6dと係合するので、ロ
ック強度を高めることができる。
【0069】次に、本発明の第2の実施の形態によるロ
ック機構付コネクタについて説明する。
【0070】図17は本発明の第2の実施の形態による
ロック機構付コネクタを示す斜視図、図18は、図17
のソケット側コネクタのロック機構を中心とした分解組
み立斜視図、図19はピン側コネクタの一部を切り欠い
た斜視図である。
【0071】図17及び図18を参照すると、ソケット
側コネクタ30は、ソケット側インシュレータ21と、
コイルスプリング8,8と、スライド片25とを備えて
いる。
【0072】スライド片25の前端中央には、第1の実
施の形態の規制突起5cと同様の断面形状を備えた規制
片25cが設けられている。
【0073】ソケット側インシュレータ21には、前後
方向にコンタクト収容孔22が形成され、内部には図示
しないソケット側コンタクトが収容されている。
【0074】また、ソケット側インシュレータ21に
は、スライド片収容孔26が形成されており、この中
に、スライド片25が、前後方向に摺動移動可能で、且
つコイルバネ8によって前方に付勢されるように収容さ
れる。
【0075】また、ソケット側インシュレータ21に
は、スライド片収容孔26の左右に、前面から後方に向
かってキー溝23,23が形成されている。
【0076】図17及び図19を参照すると、ピン側コ
ネクタ40は、ピン側インシュレータ31を有してい
る。ピン側インシュレータ31には、信号用のピンコン
タクト12a,12b,12cが夫々一端がピン側イン
シュレータ31のコネクタ収容孔33aに突出して植設
されている。また、信号用ピンコンタクト12a,12
b,12cの他端は、ピン側インシュレータ31の後方
に延在して、第1の実施の形態と同様に、L字形に折曲
がり、ロケータ32によってその先端が揃えられてい
る。
【0077】第2の実施の形態においては、第1の実施
の形態とは異なり、ピン側インシュレータ31の収容孔
31aの中央部には、第1の実施の形態と同様のロック
アーム14、14が設けられており、その左右に、ソケ
ット側インシュレータ21のキー溝23に挿入されるキ
ー33が夫々設けられている。
【0078】尚、第2の実施の形態によるロック機構の
動作については、第1の実施の形態と同様であるので、
その説明は省略する。また、第2の実施の形態において
は、嵌合検知用コンタクトとして、相隣合う一対の信号
用コンタクトを用い、短絡用コンタクトとして、この一
対の信号用コンタクトに対応する一対のソケット側コン
タクトを短絡させることによって、構成されているの
で、検知動作の説明は、省略する。
【0079】次に、本発明の第3の実施の形態によるロ
ック機構付コネクタについて説明する。
【0080】図20は本発明の第3の実施の形態による
ロック機構付コネクタを示す斜視図、図21は、図20
のソケット側コネクタのロック機構を中心とした分解組
み立斜視図、図22はピン側コネクタの上部の一部を切
り欠いた基板に装着した状態を示す斜視図である。
【0081】図20及び図21を参照すると、ソケット
側コネクタ30´は、ソケット側インシュレータ21´
と、コイルスプリング8,8と、スライド片25´とを
備えている。
【0082】スライド片25´の前端中央には、第1の
実施の形態の規制突起5cと同様の断面形状を備えた規
制片25cが設けられている。第2の実施の形態と異な
る点は、コイルバネ8を案内、保持する突起部7aが、
スライド片25´側に設けられている点である。
【0083】ソケット側インシュレータ21´には、第
2の実施の形態と同様に、前端にピンコンタクト挿入の
ための開口22aを備えたコンタクト収容孔22が、前
後方向に複数形成され、夫々の収容孔22の内部には一
端にケーブル3が接続されたソケット側コンタクト4が
夫々収容されている。
【0084】また、ソケット側インシュレータ21´に
は、スライド片収容孔26が形成されており、この中
に、スライド片25´が、前後方向に摺動移動可能で、
且つコイルバネ8によって、前方に付勢されるように収
容される。
【0085】また、ソケット側インシュレータ21に
は、スライド片収容孔26の左右に、前面から後方に向
かってキー溝23、23が形成されている。
【0086】図20及び図22を参照すると、ピン側コ
ネクタ40は、ピン側インシュレータ31を有してい
る。ピン側インシュレータ31には、コネクタ収容孔3
1aが水平方向に並んで2つ連設されている。夫々の収
容孔31aには、信号用のピンコンタクト12a、12
b、12cが夫々一端がピン側インシュレータ31のコ
ネクタ収容孔31a内に、インシュレータ31外部から
インシュレータの後壁を貫通して、突出して植設されて
いる。また、信号用ピンコンタクト12a,12b,1
2cの他端は、ピン側インシュレータ31の後方に延在
して、第1の実施の形態と同様に、L字形に折曲がり、
ロケータ32によってその先端が揃えられ、ねじ等によ
ってインシュレータ31を固定した基板34に設けられ
たスルーホール34aに挿入されている。
【0087】ピン側インシュレータ31のコネクタ収容
孔31aの上下及び幅方向の中央部には、第1及び第2
の実施の形態と同様のロックアーム14、14が水平方
向に並んで設けられており、その左右に、ソケット側イ
ンシュレータ21のキー溝23に挿入されるキー33が
夫々設けられている。
【0088】尚、図20に示すように、ソケット側イン
シュレータ21´の上面部に設けられた突出部21a及
び下面に設けられた溝21bは、ピン側コネクタの収容
孔31a、31aの上面及び底面に夫々設けられた溝3
1b,31b及び突出部31c,31cに嵌合する。夫
々のコネクタ収容孔31aとそれに対応するソケット側
コネクタにおけるこの溝21b,31b及び突出部21
a,31cの夫々の間における間隔は、コネクタ収容孔
31a及びソケット側コネクタ30´個々により異なっ
ており、これによって、ソケット側コネクタのコネクタ
収容孔31aへの誤嵌合を防止することができる。
【0089】次に、第3の実施の形態によるロック機構
の動作について、図23〜図29を参照しながら、説明
する。図23〜図29において、(a)は本発明の第3
の実施の形態におけるロック機構付コネクタのロック機
構部を主に示す水平断面図、(b)はロック機構付コネ
クタの幅方向中央部で切断した時の断面図であり、コイ
ルバネを主に示す断面図で、例えば、図23(b)は、
図23(a)のH−H線に沿う断面図であり図24以降
も(a)の同様な部分における断面図を示している。
(c)はロック機構付コネクタの幅方向の両端寄りの部
分で切断した断面図である。
【0090】図23(a)を参照すると、ソケット側コ
ネクタ30´とピン側コネクタ40の完全嵌合状態にお
いては、ソケット側コネクタ30´内のスライド片収容
孔26内に、ロックアーム14,14が収容され、この
ロックアーム14,14の間の隙間にスライド片25´
の規制突起25cが挿入されている。また、ロックアー
ム14,14のロックアーム突起部14a,14aは、
ロックアーム突起収容孔26cに収容され、係合段部2
6dと嵌合方向と逆方向に係合して、ソケット側コネク
タ30´とピン側コネクタ40の嵌合方向の離脱を防止
している。また、キー33,33はキー溝23,23に
夫々挿入されている。
【0091】図23(b)を参照すると、インシュレー
タ21´には、コイルバネ8を収容するためのばね収容
孔29,29が夫々設けられている。一方、スライド片
25´には、突出部25aが設けられたばね収容部25
bが、規制突起25cの上下の位置に夫々設けられてお
り、突出部25aの周囲を含めてばね収容孔29,25
bの端から、端までコイルバネ8が装着されている。
尚、符号27は、第1の実施の形態と同様にソケット側
コンタクト4等を固定するための二重係止部材、符号2
8は二重係止押えである。
【0092】図23(c)に示すように、信号用のピン
コンタクト12a,12b,12cは、ソケット側コン
タクト4に夫々接触している。
【0093】図24(a),(b),及び(c)を参照
すると、ソケット側コネクタ30´とピン側コネクタ4
0との、嵌合前の状態が示されている。ソケット側コネ
クタ30´のインシュレータ21の前面21aと、ピン
側コネクタ40のインシュレータ31の開口31bとを
互いに突き合わせて、インシュレータ21´は、開口3
1bを通って、ソケット収容孔31aに挿入される。
【0094】図25(a),(b)及び(c)を参照す
ると、ソケット収容孔31aの内壁に、ソケット側コネ
クタ30´の外側のインシュレータがガイドされ、ソケ
ット側コネクタ30´がピン側コネクタ40内に半ば嵌
合した状態であり、キー溝23にキー33が挿入され始
まる。しかし、各信号用ピンコンタクト12a、12
b,12c(図示せず)はソケット側コネクタ30´側
のコンタクト4とは接触していない。
【0095】図26(a),(b),及び(c)を参照
すると、更に、ソケット側コネクタ30´をピン側コネ
クタ40の中に押し込むことによって、ロックアーム1
4の先端のロックアーム突起部14aが開口26aとこ
れに続くガイド壁26b,26bによって互いに内側に
向かって撓むように押さえられて、弾性的に屈曲し、ガ
イド壁26bに沿って、スライド片収容孔26c内部に
入り込み、ロックアーム突起部14aの先端が、規制突
起5cに接触する。同時に、ピンコンタクト12a,1
2b,12cは、コンタクト挿入口22から内部に入り
込み、ソケット側コンタクト4に接触し始める。
【0096】図27(a),(b),及び(c)と図2
8(a),(b),及び(c)を参照すると、更に、ソ
ケット側コネクタ30´をピン側コネクタ40の中に押
し込むと、ロックアーム14の先端のロックアーム突起
部14aがスライド片25´の規制突起25cを、スラ
イド片25を左方向に付勢するコイルバネ8の力に抗し
て後方へ押し出す。この状態において、ソケット側コネ
クタ30´のピン側コネクタに向かっての進行を中止す
ると、コイルバネ8の反力によって、ソケット側コネク
タ30´は、ピン側コネクタ40から押し出される方向
に力を受ける。
【0097】更に、ソケット側コネクタ30´をピン側
コネクタ40の中に押し込むと、図23に示したよう
に、ロックアーム突起部14aがロックアーム突起収容
孔26cに収容されるとともに、スライド片25´は、
コイルバネ8によって、常に左方向に付勢されているの
で、規制突起25cがロックアーム14,14間に入り
込み、ロックアーム14の内側への撓みを規制し、ロッ
クアーム突起部14aの内側への移動を防止し嵌合を完
全なものとする。同時に、ピンコンタクト12a,12
b,12cが、コンタクト4の夫々に接触して、コネク
タが嵌合する。ここで、任意の2本のコンタクト4を短
絡し、これに対応するピンコンタクトの2本の導通を検
知すれば、導通がある場合が完全にコネクタが嵌合した
ことが分かる。
【0098】次に、本発明の第3の実施の形態によるロ
ック機構付コネクタのソケット側コネクタとピン側コネ
クタとの離脱動作について説明する。
【0099】図23(a),(b),及び(c)の状態
から、スライド片25´の取っ手25dを右側に移動さ
せると、ロックアーム突起14a間から規制突起25c
が引き抜かれる。次に、図28(a),(b),及び
(c)に示すように、規制突起25cが引き抜かれ、ソ
ケット側コネクタ30´からピン側コネクタ40を引き
抜くように移動させると、ロックアーム突起部14a
は、互いに内側に曲がり、ガイド壁26bを通り抜け
る。この際に、スライド片25´は離しても、規制突起
25cがバネ反力によって、ロックアーム突起部14a
を左へ押し出す。
【0100】次に、図27(a),(b),及び(c)
及び図26(a),(b),及び(c)に示すように、
さらに、ロックアーム突起部14aが引き抜かれ、各コ
ンタクト12a,12b,12cと、夫々のコンタクト
4との接触が解除される。
【0101】更に、図25(a),(b),及び(c)
に示すように、まず、ロックアーム突起部14aが開口
26aから引き抜かれ、続いて、キー33がキー溝23
から引き抜かれる。また、この時、信号用ピンコンタク
ト12a,12b,12cも引き抜かれ、信号用ピンコ
ンタクト12a,12b,12cと、ソケット側コンタ
クト4との接触が解除される。続いて、図24(a),
(b),及び(c)に示すように、完全にコネクタが離
脱した状態となり、嵌合が解除される。
【0102】以上説明したように、本発明の第3の実施
の形態によるコネクタにおいては、同じコネクタ収容孔
31a内の任意の2本の信号用ピンコンタクト12a,
12b,12cとこれに対応するソケット側コネクタの
2個のコンタクト4とによって、嵌合の電気検知が可能
であるとともに、ロックアーム14にスライド片25´
の規制突起25cを設けることによって、コネクタ保持
力となるロック機構のロック強度をアップさせ、コスト
アップを避けることができる。
【0103】また、本発明の第3の実施の形態において
は、嵌合検知用コンタクトには、通常の信号用コンタク
トと同形状のものを用いることで、検知専用コンタクト
を用いることによるコストアップを回避することができ
る。
【0104】さらに、本発明の第3の実施の形態によれ
ば、半分挿入状態等の途中嵌合状態の時、コネクタ離脱
方向に付勢されたバネの反力によって、ピン側コンタク
トを押し出し、途中嵌合状態が絶対に無く、コネクタ嵌
合が確実に行えるコネクタに関し、小型化を可能とし、
ロック強度をアップさせるとともに、コネクタの多ブロ
ック化を可能とすることができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロック強度(コネクタ保持力)がアップしたロック機構
付コネクタを提供することができる。
【0106】また、本発明によれば、嵌合検知コンタク
トにワイピング効果を付与され、また、ワイピング量
(距離)を多く取ることができるロック機構付コネクタ
を提供することができる。
【0107】また、本発明によれば、通常の信号用ピン
コンタクトを使用できるので、特別に嵌合検知ピンコン
タクトを作成する必要がないので、大幅にコストを低減
することができるロック機構付コネクタを提供すること
ができる。
【0108】また、本発明によれば、ロックがかからな
ければ、絶対にスライド片は前進せず検知用コンタクト
は短絡されないロック機構と連動した嵌合検知機構であ
るため、確実に嵌合を検知できるロック機構付コネクタ
を提供することができる。
【0109】また、本発明によれば、スライド片の大部
分もコネクタ本体に収容したために、小型が可能とな
り、周囲の制限もほぼ生じないロック機構付コネクタを
提供することができる。
【0110】さらに、本発明によれば、スライド片がコ
ネクタ間口にほぼ中央にあり、相手側ハウジングに反力
を伝える部分(当接する部分)をコネクタ嵌合間口のほ
ぼ中央部に設けられるため、バランス良く反力を伝えら
れるロック機構付コネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるロック機構付
コネクタのソケット側コネクタを示す図であり、(a)
は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は
背面図である。
【図2】図1のソケット側コネクタを示す図であり、
(a)は図1(b)のA−A線断面図、(b)は図2
(a)のB−B線断面図、(c)は図1(b)のC−C
線断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるロック機構付
コネクタのピン側コネクタを示す図であり、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図4】図3のソケット側コネクタを示す図であり、
(a)は図3(c)のD−D線断面図、(b)は図4
(a)のE−E線断面図である。
【図5】図3および図4のピン側コネクタの一部を切除
した斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態によるロック機構付
コネクタのロック機構を示す部分斜視図である。
【図7】図6のソケット側コネクタのロック機構を示す
分解組立斜視図である。
【図8】図5の嵌合検知機構の動作の概念の説明に供せ
られる斜視図であり、嵌合前の状態を示している。
【図9】図5の嵌合検知機構の動作の概念の説明に供せ
られる斜視図であり、嵌合時の状態を示している。
【図10】本発明の第1の実施の形態によるロック機構
付コネクタの嵌合時の状態を示す断面図であり、(a)
は部分平面断面図、(b)は縦断面図である。
【図11】図10のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)は縦断面図である。
【図12】図10のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)は縦断面図である。
【図13】図10のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)は縦断面図である。
【図14】図10のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)は縦断面図である。
【図15】図10のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)は縦断面図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態によるロック機構
付コネクタのロック機構を主に示す断面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態によるロック機構
付コネクタを示す斜視図である。
【図18】図17のロック機構付コネクタのソケット側
コネクタを示す分解組立斜視図である。
【図19】図17のロック機構付コネクタのピン側コネ
クタを示す一部切り欠いた斜視図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態によるロック機構
付コネクタをの示す斜視図である。
【図21】図20のソケット側コネクタを示す分解組立
斜視図である。
【図22】図20のピン側コネクタの基板に実装した状
態を示す上面を切り欠いた斜視図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態によるロック機構
付コネクタの嵌合時の状態を示す断面図であり、(a)
は部分平面断面図、(b)、(c)は異なる位置におけ
る縦断面図である。
【図24】図23のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)、(c)は異なる位置における縦断面図であ
る。
【図25】図23のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)、(c)は異なる位置における縦断面図であ
る。
【図26】図23のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)、(c)は異なる位置における縦断面図であ
る。
【図27】図23のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)、(c)は異なる位置における縦断面図であ
る。
【図28】図23のロック機構付コネクタの嵌合動作説
明に供せられる断面図であり、(a)は部分平面断面
図、(b)、(c)は異なる位置における縦断面図であ
る。
【図29】従来技術1によるロック機構付コネクタの斜
視図である。
【図30】図19のロック機構付コネクタのロック動作
の説明に供せられる断面図である。
【図31】従来技術2によるロック機構付コネクタの斜
視図である。
【図32】図21のロック機構付コネクタのロック動作
の説明に供せられる断面図である。
【図33】従来技術3によるロック機構付コネクタの断
面図である。
【図34】従来技術1によるロック機構付コネクタの欠
点の説明に供せられる部分断面図である。
【符号の説明】
1,21,21´ ソケット側インシュレータ 2,22 コンタクト収容孔 3 リード線 4 ソケット側コンタクト 5,25,25´ スライド片 5c,25c 規制突起 6b,26b ガイド壁 6c,26c ロックアーム収容孔 6d,26d 係合段部 7,28 二重係止押さえ 8 コイルバネ 9 短絡用コンタクト 10,30,30´ ソケット側コネクタ 11,31 ピン側インシュレータ 12a,12b,12c 信号用ピンコンタクト 12d 嵌合検知用コンタクト 13 ロケータ 14 ロックアーム 15 ショートコンタクト解除突起 16,33 キー 17 キー溝 18 電球 19 電池 20,40,50 ピン側コネクタ 27 二重係止部材 51 ソケット側コネクタ 52,53 コンタクト 54 第1のハウジング 56 係合片 56a 係合突起 57 第2のハウジング 67 係合溝 61 開口部 60 可動カバー 64 ばね 71 第1の接触接続電極部 72 第2の接触接続電極部 81 第1のコネクタハウジング 82 第2のコネクタハウジング 73 被係合部 74 可動係合部 75 弾性導電部材 76 検出電極部材 83 ストレート端子 84 貫通支持孔 85 支持壁部 86 コネクタハウジング 87 自由端部

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケットコンタクトを備えたソケット側
    コネクタと、ピンコンタクトを備えたピン側コネクタと
    を備え、前記ソケット側コネクタと前記ピン側コネクタ
    とを互いに第1の方向に嵌合することによって前記ソケ
    ットコンタクトと前記ピンコンタクトとを互いに接触さ
    せるとともに、前記ソケット側コネクタと前記ピン側コ
    ネクタとの嵌合状態を保持するロック機構とを備えたロ
    ック機構付コネクタにおいて、 前記ロック機構は、前記ソケット側コネクタと前記ピン
    側コネクタとに夫々設けられ、互いに係合することによ
    って前記ソケット側コネクタと前記ピン側コネクタの第
    1の方向に沿う方向への離脱を阻止する係合手段と、前
    記ソケット側コネクタと前記ピン側コネクタとの内のい
    ずれか一方に設けられ、前記係合手段の係合を固定及び
    解除する係合固定解除部を有する固定解除手段とを備
    え、 前記係合手段と係合固定解除部とは、前記ソケット側コ
    ネクタ及び前記ピン側コネクタの前記第1の方向とは直
    交する断面の内部に設けられ、前記係合固定解除部は、
    前記第1の方向に沿って移動可能に設けられ 前記係合手段は、前記ピン側コネクタに前記第1の方向
    に突出するとともに前記第1の方向に直交する第2の方
    向に並んで設けられた一対の可撓性を有するロックアー
    ムを備え、前記係合固定解除部は、前記ソケット側コネ
    クタに設けられ、嵌合の際に、前記一対のロックアーム
    間に挿入され、前記ロックアームの係合解除方向への撓
    みを阻止する規制突起を備え ていることを特徴とするロ
    ック機構付コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロック機構付コネクタに
    おいて、さらに、前記嵌合状態であることを検知する嵌
    合状態検知手段を備えていることを特徴とするロック機
    構付コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のロック機構付コネクタに
    おいて、前記固定解除手段は、前記規制突起が前記第1
    の方向に移動した際に、前記ピン側コネクタに形成され
    た一対の検知用コンタクトに接触して短絡させる短絡用
    コンタクトを備えていることを特徴とするロック機構付
    コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項記載のロック機構付コネクタに
    おいて、前記ソケット側コネクタは、前記ロックアーム
    の嵌合の際、当該ロックアームの前記第1の方向への移
    動をガイドして前記規制突起の先端に当接させるガイド
    壁を備えていることを特徴とするロック機構付コネク
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項記載のロック機構付コネクタに
    おいて、前記ロックアームは、前記第2の方向で且つ互
    いに逆向きに突出したロックアーム突起を備え、前記ソ
    ケット側コネクタは、前記ガイド壁から前記ロックアー
    ム突起と同方向に夫々窪んだ突起収容孔を備え、前記ロ
    ックアーム突起が前記突起収容孔まで前進して到達した
    際に、当該ロックアームの突起が当該突起収容孔内に開
    放されることによって、前記一対のロックアームの間に
    前記規制突起が前進し、ロックされることを特徴とする
    ロック機構付コネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項記載のロック機構付コネクタに
    おいて、前記固定解除手段は、バネの反力で、前記第1
    の方向にスライド可能に形成されたスライド片からなる
    ことを特徴とするロック機構付コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項記載のロック機構付コネクタに
    おいて、前記ピン側コネクタ及び前記ソケット側コネク
    タは、半挿入状態又は途中嵌合状態の際には、互いのコ
    ネクタを離脱させる方向にバネ反力によって付勢されて
    おり、前記バネの反力は、コネクタを離脱するのに必要
    な力よりも大きくなるように設定されていることを特徴
    とするロック機構付コネクタ。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のロック機構付コネ
    クタにおいて、前記スライド片は、前記ソケット側コネ
    クタの前記第2の方向における中央部に設けられてお
    り、前記スライド片は、当該コネクタの離脱方向端部に
    取っ手部を備え、当該コネクタの完全嵌合状態において
    は、前記取っ手部のみが、当該コネクタの外部に露出す
    る構成を備えていることを特徴とするロック機構付コネ
    クタ。
  9. 【請求項9】 請求項記載のロック機構付コネクタに
    おいて、前記ガイド壁は、前記ピンコンタクトと前記ソ
    ケット側コンタクトとが、当接する前に、前記ロックア
    ームの移動をガイドすることを特徴とするロック機構付
    コネクタ。
  10. 【請求項10】 請求項記載のロック機構付コネクタ
    において、正規嵌合状態に至る以前の状態では、前記ロ
    ックアーム先端に前記スライド片に設けられたロックア
    ームの撓みを規制する規制突起が当接しており、前記規
    制突起によって、バネの反発力を介して、コネクタの離
    脱方向に付勢され、嵌合操作を途中においては、力を加
    えることを中止すると前記ソケット側コネクタは押出さ
    れ、完全な離脱状態となり、前記ソケット側コネクタに
    は、前記ロックアームの先端に設けられたロックアーム
    突起部を収容するロック突起収容孔が設けてあり、この
    時、前記ロックアーム突起が収容孔に入り込み、前記ロ
    ックアーム先端に当接していたロックアームの撓み規制
    突起は開放され、前記スライド片は、バネの反発力によ
    り前進し、正規位置までスライドし、ロックアームの撓
    むのを規制し、ロックすることを特徴とするロック機構
    付コネクタ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の内のいずれか一つ
    記載のロック機構付コネクタにおいて、前記ロックア
    ームは、前記ピン側コネクタの嵌合間口の内部で且つ略
    間口の中央部に設けられていることを特徴とするロック
    機構付コネクタ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11の内のいずれか一つ
    記載のロック機構付コネクタにおいて、前記ピン側コ
    ネクタは、前記ソケット側コネクタを収容するソケット
    側コネクタ収容部を複数備えていることを特徴とするロ
    ック機構付コネクタ。
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