JPH11167950A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH11167950A
JPH11167950A JP9336088A JP33608897A JPH11167950A JP H11167950 A JPH11167950 A JP H11167950A JP 9336088 A JP9336088 A JP 9336088A JP 33608897 A JP33608897 A JP 33608897A JP H11167950 A JPH11167950 A JP H11167950A
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Hideto Nakamura
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナの半挿入検知をより高い信頼性を持
って行う。 【解決手段】 リテーナ41が半挿入状態にあると、リ
テーナ41に設けられた検知片54の検知部56と、相
手の雌ハウジング1に形成された検知溝61の位置がず
れているため、両ハウジング1,21を嵌合した場合
に、検知部56に雌ハウジング1の先端が当たって嵌合
が規制され、これをもってリテーナ41の半挿入が検知
できる。リテーナ41は縦溝55に雄ハウジング21側
のガイド壁59が嵌まってガタつくことなく一定の挿入
姿勢に保持されているので、リテーナ41が半挿入状態
の場合には検知部56が必ず相手の検知溝61とずれた
位置にあり、リテーナ41の半挿入を高い信頼性を持っ
て検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具を係止す
るリテーナを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のコネクタとして、図15及
び図16に示すものが知られている。簡単に説明する
と、雌雄のハウジングa,bにはそれぞれ上下両面から
差し込み可能なリテーナc,dが設けられ、リテーナ
c,dがそれぞれ図15に示すように仮係止位置に保持
された状態において端子金具e,fが挿入され、ランス
g,hによって一次係止される。続いてリテーナc,d
をそれぞれ本係止位置まで押し込むと(雌側については
同図の鎖線参照)、リテーナc,dの係合突部i,jが
端子金具e,fのアゴ部の後面に係止し、もって端子金
具e,fが二重の抜け止め状態に係止されるようになっ
ている。ところで上記の操作の間、リテーナc,dを本
係止位置に押し込むことを失念したり、あるいは押し込
み操作を行っても、端子金具e,fが半挿入状態にある
と係合突部i,jが端子金具e,fの本体に当たって押
し込みできないことにより、リテーナc,dが本係止位
置に到る手前の位置に留められてしまう場合があり得
る。この場合は、リテーナc,dが浮き上がり状態とな
るため、目視により一応は判別可能であるが、小型のコ
ネクタのような場合では、浮き上がりの量も僅かである
ため見過ごされる可能性も否定できない。
【0003】それでも左側の雌コネクタの場合は、相手
の雄コネクタのフード部k内に嵌合される形態を取るの
で、リテーナcが浮き上がった状態にあれば、図16に
示すように両コネクタを嵌合した場合にリテーナcの突
出部分がフード部kに当たって嵌合が規制され、それを
以てリテーナcが半挿入の状態にあることが検知でき
る。それに対して雄コネクタの場合は、コネクタの嵌合
操作時に浮き上がったリテーナdが相手に突き当たるこ
とが期待できないので、リテーナdの半挿入の検知が難
しいという問題があった。
【0004】そのため本願出願人は、先に提出した特願
平9−73786号において、雄コネクタ側においても
リテーナの半挿入を検知できるものを提案した。これ
は、図17及び図18に示すように、雄ハウジング10
0に差し込まれるリテーナ101と、雌ハウジング10
2とに対向する検知部103,104がそれぞれ突設さ
れ、かつ両検知部103,104は、リテーナ101が
半挿入状態にあるときには互いに突き当て可能であり、
正規位置に押し込まれている場合には位置がずれるよう
な位置関係に設けられている。すなわち、リテーナ10
1が正規位置に挿入されている場合には、図17に示す
ように両検知部103,104がずれていることで両ハ
ウジング100,102が正規位置まで嵌合されること
が許容されるのに対して、リテーナ101が半挿入であ
る場合には、図18の実線に示すように、両検知部10
3,104が互いに突き当たることで両ハウジング10
0,102が正規に嵌合されることが規制され、これを
以てリテーナ101が半挿入状態にあることが簡単にか
つ確実に検知できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リテー
ナ101は比較的幅広の挿入孔105に挿入されるため
に、図18の鎖線に示すように検知部103が首を振る
ようにようにガタついて差し込まれる場合があり得る。
そうすると、リテーナ101が半挿入状態であるにも拘
わらず両検知部103,104がずれた状態となって、
そのまま両ハウジング100,102の嵌合が許容され
るおそれがある。これはすなわちリテーナ101の半挿
入が看過されるところとなるのであって、信頼性を高め
る上からさらなる改良が切望されていた。本発明は上記
のような要望に基づいて完成されたものであって、その
目的は、リテーナの半挿入検知をより高い信頼性を持っ
て行えるようにするところにあるる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具の収容さ
れるコネクタハウジングに対して、前記端子金具を係止
するリテーナが差し込み可能に設けられたコネクタにお
いて、前記リテーナと相手のコネクタハウジングの対向
面の少なくともいずれか一方には、前記リテーナが正規
の挿入位置に到る手前に留まっている半挿入状態にある
場合に、互いに干渉することで前記両コネクタハウジン
グが正規に嵌合することを規制する検知部が設けられて
いるとともに、前記リテーナと前記コネクタハウジング
との間には、このリテーナが半挿入状態にある場合にそ
の姿勢を一定に保持する姿勢保持機構が設けられている
ところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記リテーナにはその挿入方向に沿ったガイド溝が
形成される一方、前記コネクタハウジングには前記ガイ
ド溝内に摺動可能に嵌合されるリブが形成され、このリ
ブと前記ガイド溝とによって前記姿勢保持機構が構成さ
れているところに特徴を有する。請求項3の発明は、請
求項1の発明において、前記コネクタハウジングには前
記リテーナの挿入方向に沿ったガイド部が形成される一
方、前記リテーナには前記ガイド部を挟んで一対の突部
が形成され、この一対の突部と前記ガイド部とによって
前記姿勢保持機構が構成されているところに特徴を有す
る。
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>リテーナが
半挿入状態にあると、相手のコネクタハウジングと嵌合
した場合に、検知部が相手側と干渉して両ハウジングが
正規に嵌合できない。ここでリテーナは、半挿入状態に
あっても姿勢保持機構によりガタつくことなく一定の姿
勢に保持されているので、リテーナが半挿入状態の場合
には検知部が必ず相手側と干渉する位置にあり、もって
リテーナが半挿入状態にあることを高い信頼性を持って
検知することができる。
【0009】<請求項2の発明>リテーナのガイド溝内
にハウジング側のリブが嵌合されることで、リテーナの
回り止めすなわちガタつきが防止される。 <請求項3の発明>リテーナに設けられた一対の突部が
ハウジング側のガイド部を両側から挟んでいることによ
り、リテーナの回り止めすなわちガタつきが防止され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図14に基づいて説明する。本実施形態では、互
いに嵌合される雌コネクタFと雄コネクタMとを備えて
おり、そのうち雄コネクタM側に本発明が適用されてい
る。なお以下の説明では、両コネクタF,Mについて互
いに嵌合される端縁側を前方とする。
【0011】まず雌コネクタFについて説明する。この
雌コネクタFは、図1及び図2に示すように、合成樹脂
材によりブロック状に形成された雌ハウジング1を備え
ている。雌ハウジング1内には図示3個のキャビティ2
が横方向に並んで形成され、各キャビティ2内に、電線
3の端末に接続された雌側端子金具4が後方から挿入さ
れて、金属ランス5がキャビティ2に形成された係止段
部6に係止されることで、抜け止め状態に一次係止され
るようになっている。
【0012】雌ハウジング1の下面にはリテーナ装着孔
8が凹み形成されており、そこにリテーナ10が装着可
能となっている。リテーナ10には、雌側端子金具4の
アゴ部4Aに係合可能な係合突部11が形成されてお
り、詳しい説明は省略するが、リテーナ10はまず仮係
止片12により仮係止位置に保持され、この状態では係
合突部11がキャビティ2の下面側に退避していること
で、上記のように雌側端子金具4の挿入が許容される。
雌側端子金具4が挿入されたのち、リテーナ10を本係
止片13で保持される本係止位置に押し込むと、係合突
部11がキャビティ2内に突入して雌側端子金具4のア
ゴ部4Aの後面に嵌まり込み、もって雌側端子金具4が
抜け止め状態に二重係止されるようになっている。ここ
で、上記のリテーナ10が仮係止位置に留められている
場合は、その一部が雌ハウジング1の下面から突出して
おり、後記するように雄ハウジング21のフード部23
内に嵌合された場合にフード部23の先端に突き当たっ
てそれ以上の嵌合が規制され、これによりリテーナ10
が半挿入状態にあることが容易に検知できるようになっ
ている。
【0013】雌ハウジング1の上面には、前端側から後
端側に向けて折り返されるようにして、撓み変形可能な
ロックアーム15が形成されている。このロックアーム
15の上面には押圧部16が突設されているとともに、
押圧部16の少し前方における両側縁には、一対のロッ
ク突部17が張り出し形成されている。
【0014】続いて、雄コネクタMについて説明する。
この雄コネクタMは、同じく合成樹脂材により形成され
た雄ハウジング21を備えており、本体部22の前面
に、上記した雌ハウジング1が嵌合されるフード部23
の設けられた形状となっている。本体部22内には、同
じく図示3個のキャビティ24が横方向に並んで形成さ
れ、各キャビティ24内に、電線25の端末に接続され
た雄側端子金具26が後方から挿入され、金属ランス2
7がキャビティ24に形成された係止段部28に係止さ
れることで、タブ29をフード部23内に突出させた状
態で抜け止めされて収容されるようになっている。この
雄ハウジング21にも、雄側端子金具26を二重係止す
べくリテーナ41が装着されているが、リテーナ41並
びにその装着部分の構造等については後述する。
【0015】上記したフード部23内の天井部分には、
前面に開口した収容室31が設けられ、この収容室31
内に被押圧部材32が前後方向の摺動自由に嵌装されて
いる。この被押圧部材32は、両ハウジング1,21の
嵌合操作時に雌ハウジング1に設けられたロックアーム
15の押圧部16により押し込み操作可能とされるもの
であって、後面側に設けられた圧縮コイルバネからなる
2本の戻しバネ33によって前方へ移動付勢され、天井
面に設けられた係止部34で移動が停止されるようにな
っている。収容室31の底面の前端部分は開口されてい
て、その両側縁から垂下して形成された壁35の内面
に、ロックアーム15のロック突部17が乗り上げつつ
その後面に係止可能とされる係止突起36が形成されて
いる。
【0016】本体部22内におけるキャビティ24の設
けられた部分の上方の空間には、ショート端子38が組
み付けられている。ショート端子38は導電性の金属板
を断面U字状に折り返し形成されていて、その上面部分
が固定されて折り返し部分を奥側に向けた姿勢で組み付
けられている。このショート端子38の下面側は、収容
される雄側端子金具26の数に対応して3本に分岐して
おり、各分岐片39の先端に下向きの山形に屈曲された
接触部40が形成されている。そして組み付けられた状
態では、各分岐片39の接触部40が雄側端子金具26
のフード部23内に突出したタブ29とそれぞれ接触し
て、各雄側端子金具26間が導通状態とされ、各雄側端
子金具26に電位差が生じることが防止されている。一
方、両ハウジング1,21が嵌合されると、各分岐片3
9は雌ハウジング1により弾性的に押し上げられてタブ
29から離間し、各雄側端子金具26間が非導通状態と
されるようになっている(図10参照)。
【0017】雄ハウジング21の本体部22における下
面には、図4にも示すようにリテーナ装着孔42が形成
され、ここにリテーナ41が装着されるようになってい
る。リテーナ41は、図3に示すように、細長い基板4
3の上面に、雄側端子金具26のアゴ部26Aの後面に
係合可能な3個の係合突部44が設けられている。な
お、係合突部44の先端の両側には延出部45が形成さ
れていて、雄側端子金具26の首の部分を間に挟みつつ
アゴ部26Aとの引っ掛かり代をより大きく取って、係
止力を高めるようにされている。
【0018】各係合突部44の間の位置には、2組のリ
テーナ係止突部47が形成されている。このリテーナ係
止突部47の先端部分は、二股に分かれて閉脚方向に弾
性変形可能な仮係止片48と本係止片49とが形成され
ている。一方雄ハウジング21側において、中央のキャ
ビティ24を挟む両側には一対のリテーナ係止溝50が
形成されており、図5に示すように、前側の側縁には第
1係止部51、後側の側縁にはそれよりも深い位置に第
2係止部52が突設されている。
【0019】そして、同図(A)に示すように、仮係止
片48が第1係止部51で係止されることでリテーナ4
1は仮係止位置に保持される。この仮係止位置では、上
記した係合突部44がキャビティ24の下面側に退避し
ていて、雄側端子金具26のキャビティ24内への抜き
差しが許容される。リテーナ41がさらに押し込まれ
て、同図(B)のように本係止片49が第2係止部52
で係止されると、リテーナ41は本係止位置に保持され
る。この本係止位置では係合突部44がキャビティ24
内に突入して、雄側端子金具26のアゴ部26Aに係合
可能とされる。
【0020】リテーナ41の両端には一対の検知片54
が立てられている。詳細には、検知片54の長さ方向の
中央部には縦溝55が切られている。この縦溝55によ
り分けられた前部側では、下端側が切除されて上端側が
前方に突出したような形状となっており、この突出部分
が検知部56となっている。また、リテーナ装着孔42
の両端には、図4に示すように、検知片54の挿入を可
能とする検知片挿入溝58が形成され、その中には、図
6に示すように、検知片54の縦溝55内に緊密に嵌合
するガイド壁59が形成されている。検知片挿入溝58
の前方は、フード部23の側壁の内側に沿うようにして
前面に開口している。一方、相手の雌ハウジング1の前
端部の側面には、雄側のリテーナ41の検知部56が嵌
合可能な検知溝61が形成されている。この検知溝61
の形成されている高さ位置は、リテーナ41が本係止位
置にある場合において検知部56が嵌合し得る位置であ
る。
【0021】リテーナ41の検知片54の外面には、そ
れぞれ縦溝55を挟んだ前後両側に一対の抜止突部63
が同一高さに形成されている。抜止突部63は、上面が
テーパ状のガイド面64で、下面が水平な係止面65と
なっている。一方、上記した検知片挿入溝58の外側に
は、図7に示すように、抜止溝67が形成されている。
この抜止溝67は、図9に示すように、雄ハウジング2
1の本体部22の下面から内部に所定寸法入った位置か
ら所定の高さにわたって形成されている。この抜止溝6
7の底縁の位置は、リテーナ41が上記した仮係止位置
に保持された場合に、抜止突部63の係止面65を係止
し得る位置である。また、抜止溝67の高さは、リテー
ナ41が本係止位置まで押し込まれた場合に、同図の鎖
線に示すように抜止突部63の上昇を許容し得る高さで
ある。また、抜止溝67内には、前後の抜止突部63の
間に挟まれるようにして縦方向の仕切壁68が形成され
ている。
【0022】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。まず、図6の矢線に示すよ
うに、雄ハウジング21のリテーナ装着孔42にリテー
ナ41を差し込むと、図5(A)に示すように、仮係止
片48が第1係止部51に係止されることでリテーナ4
1が仮係止位置に保持される。一方検知片54は検知片
挿入溝58に差し込まれ、それに伴い抜止突部63が抜
止溝67内に圧入されて、図9に示すように前後の抜止
突部63が仕切壁68を挟みつつ抜止溝67の底縁に係
止される。この仮係止位置では、係合突部44はキャビ
ティ24の下面側に退避している。係る状態で雄側端子
金具26をキャビティ24内に挿入すると、金属ランス
27により一次係止される。このとき雄側端子金具26
のタブ29はフード部23内に突出してショート端子3
8の対応する分岐片39とそれぞれ接触する。
【0023】続いて、リテーナ41をさらに押し込む
と、抜止突部63が抜止溝67内を上方に移動しつつ検
知片54がさらに差し込まれ、それとともに図5(B)
に示すように、本係止片49が第2係止部52に係止さ
れて本係止位置に保持される。それに伴い、図2に示す
ように、係合突部44がキャビティ24内に突入して雄
側端子金具26のアゴ部26Aの後方に係止し、もって
二次係止される。
【0024】一方、雌コネクタF側でも、同様に雌側端
子金具4が挿入されてリテーナ10により二重係止され
る。この雌コネクタFを雄コネクタMのフード部23内
へ嵌め込むと、嵌合操作の途中で、図10に示すよう
に、ロックアーム15のロック突部17が係止突起36
に乗り上げることでロックアーム15が上方に弾性変形
し、押圧部16が被押圧部材32を戻しバネ33の弾力
に抗して押し込みつつ嵌合される。雄コネクタMのリテ
ーナ41が本係止位置にあれば、図11に示すように、
検知片54の検知部56と、雌ハウジング1の検知溝6
1とが対応しているので、検知部56が検知溝61内に
入り込みつつ嵌合が継続される。
【0025】両コネクタF,Mが正規に嵌合されると、
ロック突部17が係止突起36を越えるので、図12に
示すようにロックアーム15が復元変形しつつロック突
部17が係止突起36の後面に係止されることで、正規
の嵌合状態にロックされ、被押圧部材32は戻しバネ3
3の復元弾力で前方位置に戻される。また、検知片54
の検知部56は、図13に示すように雌ハウジング1の
検知溝61内に深く嵌入しており、これによりリテーナ
41は本係止位置において強固に抜け止めされる。
【0026】なお上記において、両コネクタF,Mが正
規に嵌合される前に嵌合操作が中断されると、図10に
示すように、戻しバネ33の復元弾力でロックアーム1
5が戻し方向に力を受けた状態にあるため、雌コネクタ
Fが外方に弾き出され、両コネクタF,Mが半嵌合状態
に留め置かれることが回避される。
【0027】以上は、リテーナ41が雄ハウジング21
に対して正規の本係止位置に装着された場合について説
明したが、例えば、リテーナ41を本係止位置に押し込
むことを失念したり、あるいは押し込み操作を行って
も、雄側端子金具26が半挿入状態にあると係合突部4
4が雄側端子金具26の本体に当たって押し込みができ
ないことにより、リテーナ41が仮係止位置に留められ
てしまう場合があり得る。係る状態で両コネクタF,M
を嵌合操作した場合を、以下に説明する。
【0028】リテーナ41が仮係止位置にある状態で
は、図14に示すように、リテーナ41に設けられた検
知片54が検知片挿入溝58の奥まで挿入されておら
ず、したがって検知部56は、相手の雌ハウジング1の
検知溝61の正面から下方にずれたところに位置してい
る。したがって、嵌合操作の終わりに近くなると、雌ハ
ウジング1の前端の側面が検知部56に突き当たってそ
れ以上嵌合できない。正規に嵌合できないことは、嵌合
操作を中断すれば戻しバネ33の弾力で雌コネクタFが
弾き出されることではっきりと認識できる。そして、こ
のように両コネクタF,Mが正規に嵌合できないことを
もって、作業者はリテーナ41が本係止位置に装着され
ていないことを検知し得るところとなる。
【0029】なお、リテーナ41が回動するようにガタ
付いた状態で装着されていると、仮係止位置にあるにも
拘わらず、検知部56が検知溝61に対して嵌合可能な
向きを取ってしまうことがあり得る。そうすると、両コ
ネクタF,Mがそのまま正規に嵌合されてしまい、リテ
ーナ41の半挿入検知ができない。その点本実施形態で
は、検知片54の縦溝55内にガイド壁59が緊密に嵌
合しており、また図9に示すように、一対の抜止突部6
3が仕切壁68を両側から挟持しているため、リテーナ
41は強固に回り止めされている。したがって、リテー
ナ41が仮係止位置にあれば、検知部56は必ず雌ハウ
ジング1の検知溝61から下方にずれた位置にあり、両
コネクタF,Mの正規嵌合を確実に阻止し得、ひいては
リテーナ41の半挿入の検知が正確に行われる。上記の
ようにリテーナ41の半挿入が検知されたら、雄側端子
金具26の挿入状態を確認しつつリテーナ41を本係止
位置に押し込んだのち、再度両コネクタF,Mを嵌合す
ればよい。
【0030】一方、メンテンナンス等を行うに際して、
雄側端子金具26を雄ハウジング21から抜き取る場合
は以下のようにして行う。まず、図12の状態からロッ
クアーム15を下方に撓み変形させてロックを解除し、
両コネクタF,Mを引き離す。次に、図4に示すよう
に、リテーナ装着孔42の端縁に設けられた治具挿入溝
70にドライバ状の治具71を差し込んで、リテーナ4
1の基板43をこじると、本係止片49が第2係止部5
2から外れてリテーナ41が引き出され、仮係止片48
が第1係止部51に係止されて仮係止位置に保持される
ので、金属ランス27を同じく治具により撓み変形させ
て係止を解除しつつ雄側端子金具26を引き抜くことが
できる。
【0031】ここで、リテーナ41を治具71でこじた
際、仮係止片48も撓み変形可能であることから、第1
係止部51に引っ掛かることなくリテーナ41が外部に
弾き出されることも懸念される。その点この実施形態で
は、検知片54に抜止突部63が設けられていて、図7
に示すように、それが抜止溝67の底縁で係止されるこ
とによって、リテーナ41はリテーナ装着孔42から抜
け出ることなく仮係止位置に留められる。したがって、
リテーナ41を紛失してしまうことが防止され、再度組
み付ける手間も不要となる。
【0032】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では、リテーナのガタつきを防止す
るために、リテーナの縦溝をハウジング側のガイド壁に
嵌めることと、ハウジング側の仕切壁をリテーナ側に設
けた前後一対の抜止突部で挟持することの2つの手段を
併用したが、いずれか一方のみを採用した場合でもガタ
つきの防止には実効がある。
【0033】(2)本発明は、形状によっては雌側のコ
ネクタにも適用することが可能である。 (3)また、上記実施形態に例示したサイドタイプのリ
テーナに限らず、リテーナがハウジングの前面または後
面側から装着されるタイプのコネクタにも同様に適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解斜視図
【図2】両コネクタの嵌合前の状態の縦断面図
【図3】リテーナの斜視図
【図4】裏面側から見た雄コネクタの分解斜視図
【図5】リテーナの係止動作を示す断面図
【図6】両コネクタの嵌合前の状態の一部切欠側面図
【図7】リテーナが仮係止位置にある状態の雄コネクタ
の横断面図
【図8】その雄コネクタの正面図
【図9】リテーナの抜け止め構造を示す断面図
【図10】両コネクタが嵌合途中にある状態の縦断面図
【図11】そのリテーナの検知片の部分を示す縦断面図
【図12】両コネクタが正規嵌合された状態の縦断面図
【図13】そのリテーナの検知片の部分を示す縦断面図
【図14】リテーナの半挿入を検知した状態の縦断面図
【図15】従来例における両コネクタの嵌合前の縦断面
【図16】その雌側のリテーナの半挿入が検知された状
態の縦断面図
【図17】先に提案されたコネクタの正規嵌合状態の縦
断面図
【図18】そのリテーナの半挿入を検知した状態の縦断
面図
【符号の説明】
1…雌ハウジング(相手側のハウジング) 21…雄ハウジング 26…雄側端子金具 41…リテーナ 42…リテーナ装着孔 48…仮係止片 49…本係止片 51…第1係止部 52…第2係止部 54…検知片 55…縦溝(ガイド溝) 56…検知部 59…ガイド壁(リブ) 61…検知溝(検知部) 63…抜止突部(突部) 68…仕切壁(ガイド部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具の収容されるコネクタハウジン
    グに対して、前記端子金具を係止するリテーナが差し込
    み可能に設けられたコネクタにおいて、 前記リテーナと相手のコネクタハウジングの対向面の少
    なくともいずれか一方には、前記リテーナが正規の挿入
    位置に到る手前に留まっている半挿入状態にある場合
    に、互いに干渉することで前記両コネクタハウジングが
    正規に嵌合することを規制する検知部が設けられている
    とともに、前記リテーナと前記コネクタハウジングとの
    間には、このリテーナが半挿入状態にある場合にその姿
    勢を一定に保持する姿勢保持機構が設けられていること
    を特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記リテーナにはその挿入方向に沿った
    ガイド溝が形成される一方、前記コネクタハウジングに
    は前記ガイド溝内に摺動可能に嵌合されるリブが形成さ
    れ、このリブと前記ガイド溝とによって前記姿勢保持機
    構が構成されていることを特徴とする請求項1記載のコ
    ネクタ。
  3. 【請求項3】 前記コネクタハウジングには前記リテー
    ナの挿入方向に沿ったガイド部が形成される一方、前記
    リテーナには前記ガイド部を挟んで一対の突部が形成さ
    れ、この一対の突部と前記ガイド部とによって前記姿勢
    保持機構が構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のコネクタ。
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