JP3266082B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3266082B2
JP3266082B2 JP34690997A JP34690997A JP3266082B2 JP 3266082 B2 JP3266082 B2 JP 3266082B2 JP 34690997 A JP34690997 A JP 34690997A JP 34690997 A JP34690997 A JP 34690997A JP 3266082 B2 JP3266082 B2 JP 3266082B2
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恒 国府谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナを用いて
端子金具を係止するタイプのコネクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のコネクタとして、図12及
び図13に示すものが知られている。簡単に説明する
と、雌雄のハウジングa,bにはそれぞれ上下両面から
差し込み可能なリテーナc,dが設けられ、リテーナ
c,dがそれぞれ図12に示すように仮係止位置に保持
された状態において端子金具e,fが挿入され、ランス
g,hによって一次係止される。続いてリテーナc,d
をそれぞれ本係止位置まで押し込むと(雌側については
同図の鎖線参照)、リテーナc,dの係合突部i,jが
端子金具e,fのアゴ部の後面に係止し、もって端子金
具e,fが二重の抜け止め状態に係止されるようになっ
ている。
【0003】ところで上記の操作の間、リテーナc,d
を本係止位置に押し込むことを失念したり、あるいは押
し込み操作を行っても、端子金具e,fが半挿入状態に
あると係合突部i,jが端子金具e,fの本体に当たっ
て押し込みできないことにより、リテーナc,dが本係
止位置に到る手前の位置に留められてしまう場合があり
得る。この場合は、リテーナc,dが浮き上がり状態と
なるため、目視により一応は判別可能であるが、小型の
コネクタのような場合では、浮き上がりの量も僅かであ
るため見過ごされる可能性も否定できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それでも左側の雌コネ
クタの場合は、相手の雄コネクタのフード部k内に嵌合
される形態を取るので、リテーナcが浮き上がった状態
にあれば、図13に示すように両コネクタを嵌合した場
合にリテーナcの突出部分がフード部kに当たって嵌合
が規制され、それを以てリテーナcが半挿入の状態にあ
ることが検知できる。それに対して雄コネクタの場合
は、コネクタの嵌合操作時に浮き上がったリテーナdが
相手に突き当たることが期待できないので、リテーナd
の半挿入の検知が難しいという問題があった。本発明は
上記のような事情に基づいて完成されたものであって、
その目的は、リテーナの半挿入の検知を簡単にかつ確実
に行えるようにするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具が挿入さ
れるコネクタハウジングには、前記端子金具を係止する
ためのリテーナが差し込み可能に設けられるとともに、
このコネクタハウジングに設けられた取付部固定部
材に備えられたブラケットの係止溝に差し込まれること
により前記コネクタハウジングを前記ブラケットを介し
て前記固定部材に取付可能となっており前記コネクタ
ハウジングの側面で前記ブラケットへの差込み方向にお
ける前方に、前記リテーナが差し込まれ、この後方に前
記取付部が形成されることで、前記取付部に対する前記
ブラケットへの差込みに先立って前記リテーナが前記ブ
ラケットを通過するものにおいて、前記リテーナには、
このリテーナが正規の装着位置の手前に留まる半挿入状
態にある場合に前記ブラケットと干渉する検知部が設け
られ、この検知部は、前記リテーナが前記コネクタハウ
ジングに正規に装着された状態では前記コネクタハウジ
ングの側面から突出し、前記リテーナが前記ブラケット
を通過するときには前記検知部が前記係止溝を通過可能
となっている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
【0007】請求項の発明は、請求項1の発明におい
て、前記コネクタハウジングはその一面に設けられた取
付部が前記ブラケットに差し込まれることにより取付可
能で、かつ前記リテーナは前記取付面とほぼ直角をなす
面に対して差し込まれることで装着可能となっており、
前記リテーナの検知部は前記取付面から突出してこの取
付面に沿って変位可能であって、リテーナが半挿入状態
の場合は前記検知部が前記ブラケットと干渉する箇所に
位置するようになっているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>コネクタハ
ウジングを固定部材に設けられたブラケットに取り付け
る場合に、リテーナが半挿入状態にあると、検知部がブ
ラケットと干渉することで取り付けができず、これをも
って作業者はリテーナが半挿入状態にあることを検知し
得る。
【0009】
【0010】<請求項の発明> リテーナが、ハウジングにおけるブラケットへの取付面
とほぼ直角をなす面から装着されるようになっており、
リテーナに設けられた検知部は、取付面から突出しつつ
取付面に沿って変位し、半挿入状態にあると、検知部が
ブラケットと干渉することで取り付けができない。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施形態を説明す
る前に参考例を説明する。 <参考例> 図1ないし図6によって本発明の参考例を説明する。本
参考例では、互いに嵌合される雌コネクタFと雄コネク
タMとを備えており、そのうち雄コネクタM側に本発明
が適用されている。なお以下の説明では、両コネクタ
F,Mについて互いに嵌合される端縁側を前方とする。
【0012】まず雌コネクタFについて説明する。この
雌コネクタFは、図1及び図2に示すように、合成樹脂
材によりブロック状に形成された雌ハウジング1を備え
ている。雌ハウジング1内には図示3個のキャビティ2
が横方向に並んで形成され、各キャビティ2内に、電線
3の端末に接続された雌側端子金具4が後方から挿入さ
れて、金属ランス5がキャビティ2に形成された係止段
部6に係止されることで、抜け止め状態に一次係止され
るようになっている。
【0013】雌ハウジング1の下面にはリテーナ装着孔
8が凹み形成されており、そこにリテーナ10が装着可
能となっている。リテーナ10には、雌側端子金具4の
アゴ部4Aに係合可能な係合突部11が形成されてお
り、詳しい説明は省略するが、リテーナ10はまず仮係
止片12により仮係止位置に保持され、この状態では係
合突部11がキャビティ2の下面側に退避していること
で、上記のように雌側端子金具4の挿入が許容される。
雌側端子金具4が挿入されたのち、リテーナ10を本係
止片13で保持される本係止位置に押し込むと、係合突
部11がキャビティ2内に突入して雌側端子金具4のア
ゴ部4Aの後面に嵌まり込み、もって雌側端子金具4が
抜け止め状態に二重係止されるようになっている。
【0014】ここで、上記のリテーナ10が仮係止位置
に留められている場合は、その一部が雌ハウジング1の
下面から突出しており、後記するように雄ハウジング2
1のフード部23内に嵌合された場合にフード部23の
先端に突き当たってそれ以上の嵌合が規制され、これに
よりリテーナ10が半挿入状態にあることが容易に検知
できるようになっている。
【0015】雌ハウジング1の上面には、前端側から後
端側に向けて折り返されるようにして、撓み変形可能な
ロックアーム15が形成されている。このロックアーム
15の上面には押圧部16が突設されているとともに、
押圧部16の少し前方における両側縁には、一対のロッ
ク突部17が張り出し形成されている。
【0016】続いて、雄コネクタMについて説明する。
この雄コネクタMは、同じく合成樹脂材により形成され
た雄ハウジング21を備えており、本体部22の前面
に、上記した雌ハウジング1が嵌合されるフード部23
の設けられた形状となっている。本体部22内には、同
じく図示3個のキャビティ24が横方向に並んで形成さ
れ、各キャビティ24内に、電線25の端末に接続され
た雄側端子金具26が後方から挿入され、金属ランス2
7がキャビティ24に形成された係止段部28に係止さ
れることで、タブ29をフード部23内に突出させた状
態で抜け止めされて収容されるようになっている。
【0017】雄ハウジング21にも、上記のようにキャ
ビティ24に挿入された雄側端子金具26を二次係止す
べくリテーナ31が装着可能となっている。リテーナ3
1は、細長い基板32の上面に、雄側端子金具26のア
ゴ部26Aに係合可能な係合突部33が形成され、基板
32の一端側に押圧操作用の操作板34が立ち上がって
形成されている。
【0018】一方、雄ハウジング21の本体部22の手
前側の面には、リテーナ31の差込溝36が形成されて
いる。この差込溝36は、図3に示すように、基板32
を挿入することのできる基板挿入部37が、各キャビテ
ィ24の底部を横切るようにして反対側の側面の位置ま
で形成されているとともに、各キャビティ24を仕切る
側壁に、係合突部33の通過を許容する切欠部38が形
成されている。また本体部22におけるリテーナ31を
差し込む面には、操作板34を面一に嵌めることのでき
る収容部39が形成されている。
【0019】リテーナ31の基板32の下面には、1個
のロック突部41が突設されている。一方、基板挿入部
37の底面には、上記のロック突部41が嵌合可能な2
本の係止溝42,43が形成されている。そのうち手前
側(図3の左側)が仮係止溝42、奥側(右側)が本係
止溝43となっている。そして、リテーナ31が差込溝
36に挿入されて、ロック突部41が手前の仮係止溝4
2に嵌まったところで、リテーナは図3(A)に示す仮
係止位置にロックされる。このとき、リテーナ31の操
作板34は本体部22の側面から突出した状態にあり、
また係合突部33はキャビティ24の側方に退避してい
て、雄側端子金具26の挿抜を許容し得るようになって
いる。一方、ロック突部41が奥側の本係止溝43に嵌
まったところでは、リテーナ31は図3(B)に示す本
係止位置にロックされる。ここでは、操作板34が収容
部39内に面一に嵌まりつつ、係合突部33が各キャビ
ティ24内に突入するようになっている。
【0020】上記したフード部23内の天井部分には、
前面に開口した収容室51が設けられ、この収容室51
内に被押圧部材52が前後方向の摺動自由に嵌装されて
いる。この被押圧部材52は、両ハウジング1,21の
嵌合操作時に雌ハウジング1に設けられたロックアーム
15の押圧部16により押し込み操作可能とされるもの
であって、後面側に設けられた圧縮コイルバネからなる
2本の戻しバネ53によって前方へ移動付勢され、天井
面に設けられた係止部54で移動が停止されるようにな
っている。収容室51の底面の前端部分は開口されてい
て、その両側縁から垂下して形成された壁55の内面
に、ロックアーム15のロック突部17が乗り上げつつ
その後面に係止可能とされる係止突起56が形成されて
いる。
【0021】本体部22内におけるキャビティ24の設
けられた部分の上方の空間には、ショート端子58が組
み付けられている。ショート端子58は導電性の金属板
を断面U字状に折り返し形成されていて、その上面部分
が固定されて折り返し部分を奥側に向けた姿勢で組み付
けられている。このショート端子58の下面側は、収容
される雄側端子金具26の数に対応して3本に分岐して
おり、各分岐片59の先端に下向きの山形に屈曲された
接触部60が形成されている。そして組み付けられた状
態では、各分岐片59の接触部60が雄側端子金具26
のフード部23内に突出したタブ29とそれぞれ接触し
て、各雄側端子金具26間が導通状態とされ、各雄側端
子金具26に電位差が生じることが防止されている。一
方、両ハウジング1,21が嵌合されると、各分岐片5
9は雌ハウジング1により弾性的に押し上げられてタブ
29から離間し、各雄側端子金具26間が非導通状態と
されるようになっている(図4参照)。
【0022】雄ハウジング21は、車体等の固定部材に
設けられたブラケット61に差し込んで取り付けられる
ようになっている。ブラケット61は、図1に示すよう
に、チャンネル形をなす本体部62の両開口縁に、外側
に出っ張った嵌入部63が全長にわたって形成された形
状であって、内部に係止溝64が形成されており、略水
平な姿勢を取って本体部62の背の面が図示しない固定
部材に固定されている。係止溝64の上下両面には、一
対の係止部65が点対称位置に突設されている(図7及
び図11参照)。これは、ブラケット61を上下反転し
た何れの姿勢でも取り付け可能とするためである。
【0023】雄ハウジング21における図1の手前側の
面には、上記したリテーナ31の装着位置の前方におい
て、ブラケット61に対する取付部66が形成されてい
る。この取付部66は、前後方向に細長い上下のガイド
部67を備えていて、両ガイド部67の対向面には、上
記したブラケット61の嵌入部63が後方から相対的に
嵌入可能なガイド溝68が形成されている(図3参
照)。両ガイド溝68の前端側は行き止まりとなってい
る。両ガイド部67の間の位置には、撓み変形可能な係
止片69が後方を向いた片持ち状に設けられている。こ
の係止片69の下面の先端側には、ブラケット61にお
ける下側に位置した係止部65に係止可能な係止突起7
0が突設されている。
【0024】そして、ブラケット61の嵌入部63に両
ガイド部67のガイド溝68を合わせて押し込むと、係
止片69が係止溝64内に進入して、途中で係止突起7
0が係止部65に乗り上げて係止片69の先端側が撓み
変形しつつ押し込まれ、嵌入部63がガイド溝68の前
端に突き当たると、係止突起70が係止部65を通過
し、係止片69が復元変形しつつ係止突起70が係止部
65の後面に係止されることで、雄ハウジング21がブ
ラケット61に取り付けられるようになっている。
【0025】この参考例は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。まず、図1の矢線に示すよ
うに、雄ハウジング21の差込溝36にリテーナ31を
差し込むと、図3(A)に示すように、ロック突部41
が仮係止溝42に嵌まることでリテーナ31が仮係止位
置に保持される。ここでは、係合突部33はキャビティ
24の側方に退避している。係る状態で雄側端子金具2
6をキャビティ24内に挿入すると、図2に示すように
金属ランス27により一次係止され、また雄側端子金具
26のタブ29はフード部23内に突出してショート端
子58の対応する分岐片59とそれぞれ接触する。
【0026】続いてリテーナ31をさらに押し込むと、
ロック突部41が本係止溝43に嵌まることで、図3
(B)に示すように本係止位置に保持され、それに伴い
係合突部33がキャビティ24内に突入して雄側端子金
具26のアゴ部26Aの後方に係止し(図2参照)、も
って二次係止される。一方、雌コネクタF側でも、同様
に雌側端子金具4が挿入されてリテーナ10により二重
係止される。
【0027】続いて、雌ハウジング1を雄ハウジング2
1のフード部23内へ嵌め込むと、嵌合操作の途中で、
図4に示すように、ロックアーム15のロック突部17
が係止突起56に乗り上げることでロックアーム15が
上方に弾性変形し、押圧部16が被押圧部材52を戻し
バネ53の弾力に抗して押し込みつつ嵌合される。両ハ
ウジング1,21が正規に嵌合されると、ロック突部1
7が係止突起56を越えるので、図5に示すように、ロ
ックアーム15が復元変形しつつロック突部17が係止
突起56の後面に係止されることで、正規の嵌合状態に
ロックされ、被押圧部材52は戻しバネ53の復元弾力
で前方位置に戻される。
【0028】なお上記において、両ハウジング1,21
が正規に嵌合される前に嵌合操作が中断されると、図4
に示すように、戻しバネ53の復元弾力でロックアーム
15が戻し方向に力を受けた状態にあるため、雌ハウジ
ング1が外方に弾き出され、両ハウジング1,21が半
嵌合状態に留め置かれることが回避される。両ハウジン
グ1,21が嵌合されたら、雄ハウジング21の取付部
66をブラケット61に向けて押し込むと、既述したよ
うに係止片69の係止突起70がブラケット61の係止
部65に係止されることで、嵌合状態にある両ハウジン
グ1,21がブラケット61に取り付けられる。
【0029】以上は、リテーナ31が雄ハウジング21
に対して正規の本係止位置に装着された場合について説
明したが、例えば、リテーナ31を本係止位置に押し込
むことを失念したり、あるいは押し込み操作を行って
も、雄側端子金具26が半挿入状態にあると係合突部3
3が雄側端子金具26の本体に当たって押し込みできな
いことにより、リテーナ31が仮係止位置に留められて
しまう場合があり得る。このような状態で両ハウジング
1,21を嵌合操作した場合を、以下に説明する。
【0030】リテーナ31が仮係止位置にあったとして
も、雌雄のハウジング1,21同士は正規位置まで嵌合
されてしまう。しかしながら、リテーナ31が仮係止位
置にあると、図3(A)に示すように、リテーナ31の
操作板34が雄ハウジング21の側面から突出した状態
にあるため、両ハウジング1,21を嵌合したのち、雄
ハウジング21の取付部66をブラケット61に差し込
もうとした場合に、図3(A)及び図6に示すように、
突出した操作板34がブラケット61の前面に突き当た
り、差し込みができない。これをもって作業者は、リテ
ーナ31が本係止位置に装着されていないことを検知し
得るところとなる。
【0031】<実施形態> 続いて、本発明の実施形態を図7ないし図11によって
説明する。実施形態は、リテーナ71が雄ハウジング
21の下面側から装着されるタイプのものを例示してい
る。リテーナ71は、図8に示すように、細長い基板7
2の両端に壁板73を立ち上げた形状に形成されてお
り、雄ハウジング21の下面から両側面にわたって形成
された差込溝79内に差し込み可能となっている。基板
72上には、雄側端子金具26のアゴ部26Aの後面に
係合可能な3個の係合突部74が設けられている。
【0032】各係合突部74の間の位置には、2組のリ
テーナ係止突部75が形成されている。このリテーナ係
止突部75の先端部分は、二股に分かれて閉脚方向に弾
性変形可能な仮係止片76と本係止片77とが形成され
ている。一方、雄ハウジング21側において、中央のキ
ャビティ24を挟む両側には一対のリテーナ係止溝80
が形成されており、図9に示すように、後側の側縁には
第1係止部81、前側の側縁にはそれよりも深い位置に
第2係止部82が突設されている。
【0033】したがって図9(A)に示すように、仮係
止片76が第1係止部81で係止されることでリテーナ
71は仮係止位置に保持される。この仮係止位置では、
図10(A)に示すように、上記した係合突部74がキ
ャビティ24の下面側に退避していて、雄側端子金具2
6のキャビティ24内への抜き差しが許容される。リテ
ーナ71がさらに押し込まれて、図9(B)のように本
係止片77が第2係止部82で係止されると、リテーナ
71は本係止位置に保持される。この本係止位置では、
図10(B)に示すように、係合突部74がキャビティ
24内に突入して雄側端子金具26のアゴ部26Aに係
合可能とされる。
【0034】そして、上記したリテーナ71には、一対
の壁板73のうちのブラケット61に対する取付部66
の設けられた面に嵌まる壁板73の上端に、外方に直角
曲げされた検知部78が形成されている。リテーナ71
が図10(B)の本係止位置にあるときには、取付部6
6をブラケット61の位置と合わせた場合に、検知部7
8は、ブラケット61における係止溝64内の上下の係
止部65の間を通過可能であり、一方、リテーナ71が
図10(A)の仮係止位置に留まっている場合は、検知
部78は、ブラケット61の下側の嵌入部63と対応す
る設定となっている。
【0035】本発明の実施形態の作用は以下のようであ
る。両ハウジング1,21を嵌合したのち、雄ハウジン
グ21に設けられた取付部66がブラケット61に向け
て差し込まれる。このとき、リテーナ71が本係止位置
に正規に装着されていると、検知部78はブラケット6
1の係止溝64をそのまま通過し、取付部66側の係止
片69の係止突起70が下側の係止部65の後面側に係
止されることで、ブラケット61に取り付けられる。
【0036】一方、リテーナ71が半挿入状態にあっ
て、仮係止位置に留められていた場合は、図11の実線
に示すように、検知部78が本係止位置にある場合に比
べて下方に位置している。そのため、取付部66をブラ
ケット61に向けて差し込もうとした場合に、検知部7
8がブラケット61における下側の嵌入部63の前面に
突き当たり、差し込みができない。これをもって作業者
は、リテーナ71が本係止位置に装着されていないこと
を検知できる。
【0037】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)ブラケットに対して雌コネクタ側が取り付けられ
るようになっていれば、雌コネクタについても本発明は
適用することができる。 (2)またコネクタをブラケットに対して取り付ける向
きによっては、上記実施形態に例示したサイドタイプの
リテーナに限らず、リテーナがハウジングの前面または
後面側から装着されるタイプのコネクタにも同様に適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例の分解斜視図
【図2】両コネクタの嵌合前の状態の縦断面図
【図3】リテーナが仮係止位置と本係止位置にそれぞれ
ある場合の横断面図
【図4】両コネクタが嵌合途中にある状態の縦断面図
【図5】両コネクタが正規嵌合された状態の縦断面図
【図6】リテーナの半挿入を検知した状態の平面図
【図7】本発明の実施形態に係る雄コネクタの分解斜視
【図8】リテーナの斜視図
【図9】リテーナの係止動作を示す断面図
【図10】リテーナが仮係止位置と本係止位置にそれぞ
れある場合の横断面図
【図11】リテーナの半挿入を検知した状態の一部切欠
側面図
【図12】従来例における両コネクタの嵌合前の縦断面
【図13】その雌側のリテーナの半挿入が検知された状
態の縦断面図
【符号の説明】
21…雄ハウジング 26…雄側端子金具 31…リテーナ 34…操作板(検知部) 36…差込溝 61…ブラケット 66…取付部 71…リテーナ 78…検知部 79…差込溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−290918(JP,A) 特開 平6−76880(JP,A) 特開 平7−282885(JP,A) 特開 平11−97100(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具が挿入されるコネクタハウジン
    グには、前記端子金具を係止するためのリテーナが差し
    込み可能に設けられるとともに、このコネクタハウジン
    に設けられた取付部固定部材に備えられたブラケ
    ットの係止溝に差し込まれることにより前記コネクタハ
    ウジングを前記ブラケットを介して前記固定部材に取付
    可能となっており前記コネクタハウジングの側面で前記ブラケットへの差
    込み方向における前方に、前記リテーナが差し込まれ、
    この後方に前記取付部が形成されることで、前記取付部
    に対する前記ブラケットへの差込みに先立って前記リテ
    ーナが前記ブラケットを通過するもの において、 前記リテーナには、このリテーナが正規の装着位置の手
    前に留まる半挿入状態にある場合に前記ブラケットと干
    渉する検知部が設けられ この検知部は、前記リテーナが前記コネクタハウジング
    に正規に装着された状態では前記コネクタハウジングの
    側面から突出し、前記リテーナが前記ブラケットを通過
    するときには前記検知部が前記係止溝を通過可能となっ
    ている ことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記コネクタハウジングはその一面に設
    けられた取付部が前記ブラケットに差し込まれることに
    より取付可能で、かつ前記リテーナは前記取付面とほぼ
    直角をなす面に対して差し込まれることで装着可能とな
    っており、前記リテーナの検知部は前記取付面から突出
    してこの取付面に沿って変位可能であって、リテーナが
    半挿入状態の場合は前記検知部が前記ブラケットと干渉
    する箇所に位置するようになっていることを特徴とする
    請求項1記載のコネクタ。
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