JP3666087B2 - 半嵌合検知機能付きコネクタ - Google Patents

半嵌合検知機能付きコネクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半嵌合検知機能を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコネクタには、電気的な接続を利用して半嵌合を検知する半嵌合検知機能を備えたものがある。たとえばコネクタハウジング内の上部に検知部材収容室が形成されており、そこに、帯状の弾性接触片の一端部同士を連結させた半嵌合検知部材が収容されている。一方、相手側コネクタには検知ピンが2つ並んだ状態で突出しており、当該コネクタを相手側のコネクタと結合させると各検知ピンがそれぞれ弾性接触片に接触するように構成されている。
【0003】
そして、両コネクタが正規の状態で結合した場合には検知ピン間は半嵌合検知部材を介して導通される。また、半嵌合状態である場合には検知ピンは半嵌合検知部材には接触せず検知ピン間は非導通のままとされ、このことより半嵌合状態が電気的に検知される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、半嵌合検知部材を検知部材収容室内に組み込むにはコネクタハウジングの後面上部に形成された検知部材組込口を介して行われる。しかし、組み込み作業が終了した後、常に検知部材組込口が開口しているとそこから異物が検知部材収容室内に侵入する虞があり、検知ピンと半嵌合部材との接触不良を引き起こしたり、弾性接触片を変形させる原因となる。
また、半嵌合検知部材を両コネクタを嵌合状態にロックするロックアームを利用して弾性変形させる構成とした場合には、両コネクタの完全嵌合状態においてもロックアームは多少撓むことがあるため、弾性接触部材がロックアームによって押されて接触部材に接触せず、誤って半嵌合状態と検知してしまう虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、確実に半嵌合状態を検知できる半嵌合検知機能付きコネクタを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、コネクタハウジング内に半嵌合検知部材を有し、結合時に相手側コネクタに設けられた接触部材が前記半嵌合検知部材に接触しているか否かによって半嵌合状態を電気的に検知する半嵌合検知機能を備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングには、前記相手方コネクタとの結合過程で撓み変形した後に相手側コネクタのコネクタハウジングの係止孔に嵌り込んで両コネクタを結合状態にロックするロックアームが設けられており、前記半嵌合検知部材は、一端側が前記コネクタハウジングに保持されると共に他端側を押圧部とした弾性接触片により構成され、前記ロックアームが前記相手方コネクタとの結合過程で撓み変形したときに前記押圧部が前記ロックアームに押圧されて弾性変形することで前記接触部材と接触しないようにされており、かつ、前記弾性接触片の前記押圧部は、前記両コネクタハウジングの結合前のとき及び前記ロックアームが前記係止孔に嵌り込んで前記両コネクタを結合状態にしているときに前記ロックアームとの間に所定の隙間を形成するようにされていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用・発明の効果】
請求項1の発明によれば、弾性接触片の押圧部とロックアームとの間には所定の隙間が形成さているから、両コネクタの完全嵌合状態においてロックアームが多少撓んだとしても、押圧部が押されて弾性接触片が接触部材に接触しない状態に変形して完全嵌合なのに半嵌合検知状態になるという事態を防止でき、正確な半嵌合検知ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半嵌合検知機能付きコネクタを具体化した一実施形態について図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態の半嵌合検知機能付きコネクタは、図1に示すように雌側コネクタ1であり、コネクタハウジング2内に複数の端子収容室3と検知部材収容室4を並設してなる。また、コネクタハウジング2の上面には雄側コネクタ5との結合時に両コネクタ1,5を結合状態にロックするロックアーム6及び後述する検知部材組込口4aを塞ぐ閉鎖蓋7が設けられている。
【0011】
さて、コネクタハウジング2内に並設された複数の端子収容室3には、それぞれ後面側と前面側に開口が形成されている。この後面に形成された開口は端子収容室3内に雌端子金具8を組み込むための端子組込口3aであり、前面の開口は、後述する雄側コネクタ1の雄端子金具9を挿入する端子挿入口3bとなっている。また、端子組込口3aは、端子収容室3に組み込まれた雌端子金具8に接続された電線10を引き出すための開口にもなっている。さらに、各端子収容室3には天井面にランス11が設けられており、端子収容室3に組み込まれた雌端子金具8の上面に係合して雌端子金具8を一次係止するようになっている。なお、雌端子金具8は、一般的な雌端子金具8であり、先端に角筒状の接触部8aを備えるとともにその後方には電線10をかしめ接続するためのバレル部8bを備えて構成されている。
【0012】
また、コネクタハウジング2内には、端子収容室3の他にリテーナ収容室33が形成されている。このリテーナ収容室33は、コネクタハウジング2の下面を左右方向に延びる長方形状に開口させつつ図示上方に所定深さ位置まで穿孔することにより形成される。このリテーナ収容室33には、各端子収容室3に対応して複数の係止片12aを備えたリテーナ12が収容されており、仮係止位置にあるリテーナ12を本係止位置に変位させることにより各係止片12aがそれぞれ一次係止状態にある雌端子金具8の切欠部8cに係合して各雌端子金具8を二次係止するようになっている。
【0013】
検知部材収容室4は、コネクタハウジング2の上部中央部分に形成されている。その検知部材収容室4の後面側には、図2及び図3に示すように方形状の検知部材組込口4aが開口しており、ここを介して後述する半嵌合検知部材13が検知部材収容室4に組み込まれるようになっている。また、検知部材収容室4の前面側には検知ピン挿入口4bが開口しており、ここには後述する雄側コネクタ5の検知ピン14が差し込まれるようになっている。さらに、検知部材収容室4内の底面前端部には後方に開口する形状の保持溝15が形成されており、後方から半嵌合検知部材13の連結部16が差し込まれるようになっている。これによって、半嵌合検知部材13は検知部材収容室4内に保持される。
【0014】
かかる半嵌合検知部材13は、図5に示すように導電性金属部材である一対の帯状の弾性接触片17を左右に並べ、かつ各弾性接触片17の一端部をやはり導電性金属部材である連結部16によって連結してなる。また、各弾性接触片17は、付け根部分で斜め上方に折れ曲がり、その後、水平部分である接触部17aが形成され、さらに上方に垂直に折れ曲がった後端部に水平部分である押圧部17bが形成されている。そして、両コネクタ1,5が結合した際に正規の状態で結合した場合(完全嵌合状態)には、検知ピン挿入口4bを介して各検知ピン14がそれぞれ接触部17aに接触する。また、半嵌合状態である場合には、後述するようにアーム部18が撓むから、これによって押圧部17bが押されるように設定されている。即ち、半嵌合状態では、押圧部17bが押されることにより弾性接触片17が付け根部分から下方に弾性変形し、これによって接触部17aの位置が正規の位置より押し下げられて検知ピン14は接触部17aには接触できないようになっている。
【0015】
なお、図7に示すように押圧部17bとアーム部18との間には所定の隙間19が形成さている。これは、図9に示すように完全嵌合状態においてアーム部18は多少撓むことがあるため、押圧部17bをアーム部18に密着させておくと完全嵌合状態であるにも拘らず押圧部17bが押されて検知ピン14が接触部17aに接触しないという事態を招く虞があるからである。
【0016】
ロックアーム6は、コネクタハウジング2の上面前端部から付け根部分を後方に回曲させた後コネクタハウジング2との間に所定の撓み許容空間を形成しつつ後方に延びるアーム部18を備えてなる。そのアーム部18の上面中央部には係合突部18aが形成されている。そして、該雌側コネクタ1を雄側コネクタ5に結合させると係合突部18aは相手側のコネクタハウジング20との接触によってアーム部18を撓ませながら相手側のコネクタハウジング20の係止孔21に嵌り込み、両コネクタ1,5は結合状態にロックされるようになっている。さらに、アーム部18の後端部には解除操作部22が設けられており、ここを下方に押し下げると、アーム部18が撓み、ロック状態にある係合突部18aを係止孔21から離脱させることができるようになっている。
【0017】
ロックアーム6の解除操作部22を挟んだ左右両側には凸片23が設けられており、この各凸片23の後縁部に閉鎖蓋7がヒンジ部24を介して連結されている。ヒンジ部24は、樹脂製の板片であるが、薄状に形成されることによってヒンジ部24自体が回曲可能となり、これによってヒンジ機能を有し閉鎖蓋7を前後方向(図2中左右方向)に回動可能とする。即ち、閉鎖蓋7は、図2に示すようにコネクタハウジング2の上面に倒伏する倒伏位置と、その位置からほぼ270度後方に回動して図1に示すように上記検知部材収容室4の検知部材組込口4aを塞ぐ閉鎖位置との間で回動可能となるように構成されている。また、この閉鎖蓋7は、検知部材組込口4aより僅かに大きめに形成され検知部材組込口4aを塞ぐ蓋部25とこの蓋部25をヒンジ部24に連結させる連結アーム部26とからなる。蓋部25には検知部材組込口4aに整合する側の面の左右両端部に第一係止爪27が形成されており、この第一係止爪27は検知部材組込口4aを塞いだ状態でその検知部材組込口4aの開口縁部に形成された係止受部28に係合するようになっている。さらに、連結アーム部26には、コネクタハウジング2の後面に整合する側の面に第二係止爪29が形成されており、図6に示すように各凸片23の後面に形成された係止凹部30にそれぞれ係合するようになっている。なお、閉鎖蓋7は、コネクタハウジング2と一体に成形され、成形時にはコネクタハウジング2の上面に倒伏した位置となるように形成される。
【0018】
一方、雄側コネクタ5は、箱形状に形成されたコネクタハウジング20を備えており、その内部には図1中右側面を開口とするコネクタ収容室31が形成されている。このコネクタ収容室31の天井面は、ほぼ中央部分が開口して係止孔21となっており、結合時に該雌側コネクタ1の係合突部18aがここに嵌り込むようになっている。また、コネクタハウジング20には、該雌側コネクタ1に組み込まれた各雌端子金具8に対応して複数の雄端子金具9が組み付けられており、その一端部はコネクタ収容室31内に突出し、他端部は直角に折り曲がった後回路基板32に差し込まれて半田付けされている。さらに、このコネクタハウジング20には検知ピン14が2つ組み付けられており、各検知ピン14は左右(図1中、紙面に直交する方向)に並んだ状態でコネクタ収容室31の上部中央部に突出している。また、各検知ピン14の他端部は上記雄端子金具9と同様に直角に折り曲がった後回路基板32に差し込まれて半田付けされている。
【0019】
次に、本実施形態の作用について述べる。
まず、該雌側コネクタ1の組み立てについて述べる。まず、検知部材収容室4に半嵌合検知部材13を組み込む。それには、検知部材組込口4aを介して半嵌合検知部材13を検知部材収容室4に挿入し、さらに、半嵌合検知部材13の連結部16を保持溝15に差し込む。これにより、半嵌合検知部材13は正規の位置に組み付けられる(図7参照)。
【0020】
続いて、検知部材組込口4aを閉鎖蓋7で塞ぐ。それには、図2に示すように倒伏位置にある閉鎖蓋7を起立させながら閉鎖位置まで回動させる。すると、蓋部25によって検知部材組込口4aは塞がれ、かつ第一係止爪27は係止受部28に係合し、第二係止爪29は係止凹部30に係合する(図1及び図6参照)。これにより、検知部材組込口4aは蓋部25によって塞がれた状態で保持される(図4参照)。その後、各端子収容室3に雌端子金具8を組み込む。
【0021】
両コネクタ1,5を結合させるには、雄側コネクタ5のコネクタ収容室31内に雌側コネクタ1のコネクタハウジング2を差し込む。すると、各雄端子金具9が端子挿入口3bに挿入されて雌端子金具8は雄端子金具9と接触する。また、各検知ピン14は、検知ピン挿入口4bに入り込み、半嵌合検知部材13の接触部17aにそれぞれ接触する。これにより、検知ピン14間は半嵌合検知部材13を介して導通されるため完全嵌合状態であることが電気的に検知される。さらに、ロックアーム6は、結合とともに係合突部18aがコネクタ収容室31の天井面に接触して押圧されることによりアーム部18が撓み、完全にコネクタ収容室31にコネクタハウジング2が収容されると係合突部18aが係合孔21に嵌り込み両コネクタ1,5は結合状態にロックされる(図9参照)。
【0022】
ここで、両コネクタ1,5が完全嵌合状態で結合せずに半嵌合状態となった場合には、ロックアーム6の係合突部18aはコネクタ収容室31の天井面に接触した状態にあり、アーム部18は撓んだ状態のままとされる。そのため、弾性接触片17の押圧部17bはアーム部18によって押され弾性接触片17は付け根部分から下方に弾性変形する。従って、接触部17aの位置が正規の位置より押し下げられるため、検知ピン14は接触部17aに接触することができない(図8参照)。これにより、検知ピン14間は導通されないためこのことから半嵌合状態が電気的に検知される。
【0023】
このように本実施形態によれば、半嵌合検知部材13を検知部材組込口4aを介してコネクタハウジング2内に組み込んだ後、その検知部材組込口4aを閉鎖蓋7で塞ぐことができる。従って、この検知部材組込口4aからの異物等の侵入を防ぐことができるから、接触不良となること等を防止でき、もって確実に半嵌合状態を検知できるという効果を奏する。また、成形時には閉鎖蓋7は倒伏位置にあり、運搬時や組み込み作業時等に邪魔になることがないから、組み込み作業等を容易に行うことができる。さらに、閉鎖蓋7は、コネクタハウジング2と一体成形され、しかもコネクタハウジング2の上面に伏した状態で成形されるから、金型を小型化できる。
【0024】
ところで、検知部材組込口4aを塞ぐには閉鎖蓋7を倒伏位置から閉鎖位置に270度回動させなければならないから検知部材組込口4aを塞ぐ際にヒンジ部24が折れて蓋部25が離れてしまう虞がある。しかし、第一係止爪27の他に第二係止爪29を設けたことにより、たとえヒンジ部24が折れたとしても閉鎖蓋7は確実に閉鎖位置に保持され検知部材組込口4aを塞ぐことができる。また、ヒンジ部24が折れない場合にはヒンジ部24からの弾発力によって蓋部25のヒンジ部24側の端部はコネクタハウジング2側に密着しにくくなるが、第二係止爪29を連結アーム部26に設けたことにより、その部分を確実にコネクタハウジング2側に密着させることができる。
【0025】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施態様も本発明の技術的範囲に属する。
(1) 上記実施形態は、閉鎖蓋7はヒンジ部24を介してコネクタハウジング2に連結されていたが、閉鎖蓋はコネクタハウジングとは別体に形成されたものであってもよく、要するに検知部材組込口を塞ぐことができるものであればよい。
【0026】
(2) 上記実施形態では、閉鎖蓋7側に第一係止爪27及び第二係止爪29が突出形成されており、これがコネクタハウジング2側に形成された係止受部28及び係止凹部30にそれぞれ係合するように構成されていたが、コネクタハウジング側に係止爪等を突出形成させ、これを閉鎖蓋側に形成した係合孔等に係合させるように構成してもよい。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の全体(検知部材組込口が塞がれた状態)を示す断面図である。
【図2】 倒伏位置にある閉鎖蓋を示す断面図である。
【図3】 検知部材組込口が開口する状態を示す後側面図である。
【図4】 検知部材組込口が塞がれた状態を示す後側面図である。
【図5】雌側コネクタの破断斜視図である。
【図6】第二係止爪を示す断面図である。
【図7】結合前のロックアーム及び半嵌合検知部材を示す断面図である。
【図8】半嵌合状態におけるロックアーム及び半嵌合検知部材を示す断面図である。
【図9】完全嵌合状態におけるロックアーム及び半嵌合検知部材を示す断面図である。
【符号の説明】
1…雌側コネクタ(半嵌合検知機能付きコネクタ)
2…コネクタハウジング
4a…検知部材組込口(組込口)
5…雄側コネクタ(相手側コネクタ)
7…閉鎖蓋
13…半嵌合検知部材
14…検知ピン(接触部材)
24…ヒンジ部
27…第一係止爪(保持部)
29…第二係止爪(係止部)

Claims (1)

  1. コネクタハウジング内に半嵌合検知部材を有し、結合時に相手側コネクタに設けられた接触部材が前記半嵌合検知部材に接触しているか否かによって半嵌合状態を電気的に検知する半嵌合検知機能を備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングには、前記相手方コネクタとの結合過程で撓み変形した後に相手側コネクタのコネクタハウジングの係止孔に嵌り込んで両コネクタを結合状態にロックするロックアームが設けられており、
    前記半嵌合検知部材は、一端側が前記コネクタハウジングに保持されると共に他端側を押圧部とした弾性接触片により構成され、前記ロックアームが前記相手方コネクタとの結合過程で撓み変形したときに前記押圧部が前記ロックアームに押圧されて弾性変形することで前記接触部材と接触しないようにされており、
    かつ、前記弾性接触片の前記押圧部は、前記両コネクタハウジングの結合前のとき及び前記ロックアームが前記係止孔に嵌り込んで前記両コネクタを結合状態にしているときに前記ロックアームとの間に所定の隙間を形成するようにされていることを特徴とする半嵌合検知機能付きコネクタ。
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