JP3365234B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3365234B2
JP3365234B2 JP33413196A JP33413196A JP3365234B2 JP 3365234 B2 JP3365234 B2 JP 3365234B2 JP 33413196 A JP33413196 A JP 33413196A JP 33413196 A JP33413196 A JP 33413196A JP 3365234 B2 JP3365234 B2 JP 3365234B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/64Means for preventing incorrect coupling
    • H01R13/641Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/627Snap or like fastening
    • H01R13/6271Latching means integral with the housing
    • H01R13/6272Latching means integral with the housing comprising a single latching arm

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコネクタに係り、特
にコネクタ同士が正規に嵌合したか否かを検知するため
の検知手段を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタ同士の嵌合状態を検知する手段
として、図8〜図10に示すようにスペーサ52を使用
したものが知られている。二つのコネクタハウジング5
0,53が正規に嵌合すると、嵌合途上で下方へ撓み変
形していたロックアーム51が復帰し、ロックアーム5
1に形成された突部54が相手側コネクタハウジング5
3のロック受け溝55に係合してハウジング同士50,
53のロックがなされるとともに、ロックアーム51と
ハウジング50側の対向面との間には、スペーサ挿入用
の空間56が設けられるようになっている。このような
コネクタハウジング50,53同士の嵌合が、正規にな
されていない半嵌合状態にある場合には、図9に示すよ
うにロックアーム51後方の空間56の入口は十分に開
口しない。このため、スペーサ52は簡単には挿入でき
ないわけであるから、作業者はこれをもって両コネクタ
ハウジング50,53同士が半嵌合状態にあることを知
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スペーサ5
2の先端部分は先細りとなるようなテーパー面52A
(面取り)が形成され、ロックアーム51下方の空間5
6への初期挿入作業を円滑に行い得るようになってい
る。ところが、テーパー面52Aを図9に示すような上
向きにして、スペーサ52の挿入がなされた場合には、
ロックアーム51を上方に撓ませる力Fを作用させてし
まう。このため、強引な作業がなされた場合には、たと
え半嵌合状態であっても、図10に示すようにしてロッ
クアーム51の先端側をこじ上げて、スペーサ52の差
し込みを可能にしてしまう事態も予想される。しかし、
このような状況を許したのでは、半嵌合検知の信頼性を
低めることになってしまうので、適切な対応が望まれて
いた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、半嵌合検知に対する信頼性を高めうるコネク
タを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、コネクタハウ
ジングには相手側コネクタハウジングとの嵌合状態を保
持するための撓み変形可能な片持ち状のロックアームが
設けられ、このロックアームとコネクタハウジングの上
面との間には隙間を設けてスペーサ挿入溝を形成し、か
つ前記両コネクタハウジングの嵌合作業終了後までは分
離状態にある半嵌合検知用のスペーサを、前記両コネク
タハウジングの嵌合作業終了後に前記スペーサ挿入溝に
対しロックアームの自由端側から挿入可能とし、その可
否によって両コネクタハウジングの半嵌合を検知するよ
うにしたコネクタにおいて、前記両コネクタハウジング
が半嵌合状態にあるときの前記ロックアームの自由端
は、前記スペーサ挿入溝の入り口より内側に位置させる
一方、前記スペーサの先端部分は先細りとなるような斜
めの面取りがされ、しかもこの面取りはロックアームと
接触する側とは反対側の面に施されている構成としたと
ころに特徴を有する。
【0005】また、前記スペーサには両コネクタハウジ
ングが正規に嵌合して復帰状態にあるロックアームに係
合する第2の検知手段を形成してもよい。
【0006】更に、前記ロックアームの途中には前記相
手側コネクタハウジングに係止する突起が形成される一
方、ロックアームの自由端には解除操作用の操作部が突
設され、かつこの操作部には前記突起に対する型抜き用
の貫通孔が形成されるとともに、前記第2の検知手段は
この貫通孔に係合可能とするようにしてもよい。
【0007】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、両
コネクタハウジングが嵌合する過程では、ロックアーム
は撓み変形しつつ相手側コネクタハウジング側へ進入
し、両コネクタハウジングが正規に嵌合すると、ロック
アームは復帰変形して相手側コネクタハウジングに係止
し、その結果両コネクタハウジングが嵌合状態に保持さ
れる。そして、両コネクタハウジングが正規に嵌合した
状態ではロックアームが復帰変形しているため、ロック
アームの下方の空間は入り口側が広く開放しているた
め、スペーサは先端が面取りされていることもあって、
この空間へ円滑に進入することができ、これをもって正
規嵌合されたことを検知できる。しかし、両コネクタハ
ウジングが半嵌合状態にある場合には、ロックアームが
復帰変形前の撓んだ状態にあるため、ロックアームの下
方の空間はその入り口側、つまりロックアームの自由端
側が狭くなっている。これによって、スペーサは上記空
間への差し込みが規制されるのであるが、加えて、請求
項1の発明では面取りされている面がロックアームとは
反対側であるため、その斜面がロックアームを押し上げ
る方向の分力を生じさせることはなく、したがってスペ
ーサが強引に上記空間内に差し込まれてしまう事態を回
避できる。
【0008】また、半嵌合状態ではロックアームの自由
端は、ロックアーム下方の空間よりも内側に位置する。
一方、スペーサの先端はロックアームとは反対側に面取
りがされているため、半嵌合状態でスペーサを空間に挿
入しようとすると、スペーサの先端はロックアームの自
由端よりもコネクタハウジングの後端に先に当接しやす
くなっている。このため、半嵌合状態でのスペーサの誤
挿入を規制できる。
【0009】請求項2の発明によれば、正規嵌合した状
態では、ロックアームの下方の空間にスペーサを差し込
むことができるとともに、第2の検知手段がロックアー
ムに係合する。半嵌合の状態にある場合には、ロックア
ームが撓んだままの状態となっているため、万一、スペ
ーサが無理に上記空間内に突っ込まれるような事態が発
生したとしても、ロックアームは正規の位置へ復帰して
いないため、つまり第2の検知手段との係止位置が高さ
方向にずれたままであるため、係止不能であることをも
って半嵌合であることが知れる。
【0010】請求項3の発明によれば、第2の検知手段
の係合位置は、成形に必要な貫通孔を利用した係止構造
であるため、既存構造の改変を伴わない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図7を参照しつつ説明する。雄コネクタハウジング1
は、合成樹脂材により一体に形成されており、その前部
にはフード部4が形成されている。また、雄コネクタハ
ウジング1には上下二列に端子収容室3が形成され、こ
れらに雄端子金具2が抜け止めされた状態で収容され、
これらの先端部は上記したフード部4内に突出してい
る。
【0012】また、フード部4は雌コネクタハウジング
11を嵌合可能に形成されており、雌雄両コネクタハウ
ジング1,11が嵌合したときには、雄端子金具2と雌
コネクタハウジング11内に収容されている雌端子金具
12とが電気的に接続された状態となる。さらに、フー
ド部4の上面中央には後端縁の一部を残して前後方向に
係合溝5が形成され、そしてこの残された部分の前端部
分には雌コネクタ10側のロックアーム20の突起21
が係合することになる。また、フード部4の上面の後端
部分は凹状に切り込まれており、スペーサ30の鉤爪3
7との当接を防止している。
【0013】雌コネクタ10は、雌端子金具12を収容
しその上面にはロックアーム20を備えた雌コネクタハ
ウジング11と、そのロックアーム20の下方の空間
(スペーサ挿入溝24)に挿入されるスペーサ30とか
らなっている。このうち、雌コネクタハウジング11
も、雄コネクタハウジング1と同様に合成樹脂材により
一体に形成されており、上記したように雄コネクタハウ
ジング1のフード部4に嵌合可能となっている。また、
雌コネクタハウジング11の内部にも雄側の端子収容室
3と対応するようにして、同数個の端子収容室13が形
成されており、それぞれに雌端子金具12が抜け止めさ
れた状態で収容されている。なお、各端子収容室13の
後方側は大きく開口された端子挿入口13Aとされ、前
方側は雄端子金具2が挿入される端子結合口13Bとし
て小さく開口されている。
【0014】なお、雌端子金具12は導電性金具を折曲
げて作成されており、その後方には電線Wをかしめ付け
るバレル部14、前方には雄端子金具2と連結する連結
部15が形成されている。雌端子金具12は、バレル部
14に電線Wをかしめ付けておいて、端子挿入口13A
から端子収容室13に挿入され、雌コネクタハウジング
11に組み付けられる。
【0015】雌コネクタハウジング11の上面のほぼ中
央には、雄コネクタハウジング1との嵌合状態をロック
するためのロックアーム20が設けられている。このロ
ックアーム20は、その前端部を始端として起立し、自
然状態ではここからほぼ水平かつ後方へ延出するような
片持ち状に形成されて下方への撓み変形が許容されてい
る。また、ロックアーム20と雌コネクタハウジング1
1の上面との間には隙間が形成されている。この隙間は
スペーサ挿入溝24となって、後述するスペーサ30の
第1挿入片32が係合される。ロックアーム20は自然
状態においては、その自由端20Aが雌コネクタハウジ
ング11の後端面に揃うように形成されているため、ロ
ックアーム20が下方に撓み変形した場合には、ロック
アーム20の自由端20Aはスペーサ挿入溝24の入口
よりも内側に位置することになる(図6を参照)。
【0016】ロックアーム20の中央部には突起21が
突設されており、この突起21は前述した通り、係合溝
5の前端縁に係止可能である。また、ロックアーム20
の上面後端寄りには操作部22が突設されている。この
操作部22はロックアーム20の幹の部分よりやや広幅
で幅方向に張り出すようになっているとともに、その上
面は階段状に形成されてロックアーム20を押し下げ操
作する場合の滑り止めの役割を果たすようにしている。
【0017】また、操作部22の端面には前後方向(ロ
ックアーム20の長さ方向)に沿って貫通孔23が形成
されている。この貫通孔23は本来的には突起21を成
形するための型抜き用の孔であるが、この実施の形態に
おいては、後述するスペーサ30の第2挿入片38を挿
入させるための孔として兼用されている。なお、操作部
22の前端のうち、ロックアーム20から左右に突出し
ている部分には、後述するスペーサ30の鉤爪37が下
方からこれを抱き抱えるようにして係合できるようにな
っている。
【0018】ロックアーム20の自由端側の下面は後側
に向けて拡開するような面取りがされており、したがっ
てスペーサ挿入溝24の入口(雌コネクタハウジング1
1の後側)は、奥側(雌コネクタハウジング11の前
側)よりもやや広くなっている。このため、両コネクタ
ハウジング1,11が正規に嵌合した状態では、第1挿
入片32はスペーサ挿入溝24に挿入が行われやすくさ
れている。また、スペーサ挿入溝24の中央には、雌コ
ネクタハウジング11側から上方にスペーサ案内片16
が突設されている。このスペーサ案内片16は、断面T
字状で前後方向に沿って、つまりスペーサ30挿入方向
に沿って設けられており、スペーサ30のU字溝39の
間に嵌まり込んで、スペーサ30の張り出し片35に係
合しつつスペーサ30の挿入動作を案内する。なお、ロ
ックアーム20を下方に押し下げたときに、スペーサ案
内片16に当接しないようにロックアーム20の下面に
は図示しない溝部がくり抜かれている。
【0019】スペーサ30は合成樹脂で一体に成形さ
れ、雌コネクタハウジング11の後側からスペーサ挿入
溝24に押し込み可能である(図5を参照)。スペーサ
30の後方には略長方形状の基板31が設けられ、その
基板31の下部両側部からは前方に向かって一対の第1
挿入片32が突設されている。第1挿入片32の先端部
分(挿入端33)はスペーサ挿入溝24への差し込みを
円滑に行うために、先細りとなるような面取りがなさ
れ、かつこの面取りは第1挿入片32の先端上面から後
方下縁にかけて下向きテーパーとなるような勾配をもっ
て施されている。この第1挿入片32の上面の途中には
スロープ34が設けられ、それ以後はやや高く形成され
ている。また、両第1挿入片32の内側下縁には張り出
し片35が設けられ、この張り出し片35の中央部分に
は挿入端33から基板31側に向かってU字状のU字溝
39が形成され、前記したスペーサ案内片16を受け入
れることができるようになっている。
【0020】基板31の上部両側部からは、前方に一対
のロック片36が上下に撓み変形可能に突設されてい
る。このロック片36は第1挿入片32の半分程度の長
さに形成されており、その先端部分には上方に向かって
鉤爪37が設けられている。この鉤爪37は、スペーサ
30が雌コネクタハウジング11に正規に組み付けられ
た際には、ロックアーム20における操作部22(幅方
向へ張り出した部分)の前端部分を抱えるようにして係
合する。また、基板31の上端は中央部分のみが上方に
突設して、そこから前方に向かって第2挿入片38が突
設されている。これはロック片36の半分程度の長さで
突設されており、かつロックアーム20の貫通孔23に
挿入できるよう形成されている。ただし、その先端では
下面が面取りされて斜面38Aが形成されている。そし
て、この第2挿入片38は、コネクタハウジング同士
1,11が正規に嵌合されたとき、つまりロックアーム
20がその状態に対応した姿勢に復帰していることを条
件に、貫通孔23に挿入できるようになっている。
【0021】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果について説明する。まず、各々の端子金具
2,12を装着した状態で雌雄の両コネクタハウジング
1,11を正対させる。そして、雄コネクタハウジング
1のフード部4の内部に雌コネクタハウジング11を嵌
合させると、この間、ロックアーム20は下方へ撓み変
形する。そして、両コネクタハウジング1,11が正規
の嵌合状態に至ると、雌雄の端子金具2,12が正規の
接続状態となるとともに、突起21が係合溝5に適合し
てロックアーム20が復帰変形し、これによって突起2
1と係合溝5とが係合して両コネクタハウジング1,1
1が抜け止め状態に保持される。
【0022】次に、スペーサ挿入溝24に対するスペー
サ30の押し込みを行う。上記したように、両コネクタ
ハウジング1,11が正規に嵌合している状態では、ロ
ックアーム20が復帰変形しているため、スペーサ挿入
溝24は入り口側が開放した状態となっているため、こ
こからスペーサ30の第1挿入片32の挿入端33を挿
入する。この挿入操作に際し、スペーサ30のU字溝3
9をスペーサ案内片16に適合させて押し込んでゆく過
程で、スペーサ30の張り出し片35がスペーサ案内片
16によ案内を受けるため、スペーサ30の挿入操作は
円滑になされる。さらにスペーサ30の挿入を続ける
と、ロック片36の前端に突出した鉤爪37が操作部2
2の下面を下方に撓み変形しつつ通過し、復帰変形して
操作部22の前端に係合する。そして同時に、第2挿入
片38はロックアーム20の貫通孔23に挿入する。
【0023】以上のようにして、スペーサ30がスペー
サ挿入溝24へ挿入されることをもって、作業者は両コ
ネクタハウジング1,11が正規に嵌合したことを確認
することができる。すなわち、コネクタハウジング同士
が正規に嵌合した場合には、ロックアーム20が復帰変
形し、スペーサ挿入溝24の入り口が開放している筈で
あるから、スペーサ30の挿入の可否をもって正規嵌合
が検知できるわけである。なお、両コネクタハウジング
1,11の嵌合を解除するには、上記の操作を逆順で行
えばよい。
【0024】次に、二つのコネクタハウジング1,11
が十分に嵌合されていない半嵌合状態は次のようにして
検知される。このときには、ロックアーム20の突起2
1はフード部4の下面に押圧された状態であるため、ロ
ックアーム20は下方に撓み変形されたままとなってい
る。このため、スペーサ挿入溝24の入り口は閉ざされ
ている。したがって、通常の作業であれば、スペーサ3
0の挿入が不能となっていることをもって半嵌合状態で
あることを知ることになる。しかし、実際の現場におい
てはスペーサ挿入溝24の入り口が閉じているにも拘ら
ず、ここへスペーサ30を無理に挿入しようとする乱暴
な作業がなされることがある(図5,6を参照)。
【0025】ところで、前述したように、スペーサ30
の挿入端33には下向きのテーパー面が形成されてお
り、このため、第1挿入片32が十分に開口されていな
いスペーサ挿入溝24に挿入しようとしても、従来とは
異なり、挿入端33の斜面38Aにおいてロックアーム
20を上方に持ち上げるような力は生じない。しかも、
図6に示すように、ロックアーム20が下方へ撓んでい
るときには、その自由端20Aの位置は、雌コネクタハ
ウジング11の上面の後端縁の位置より内側へ入り込ん
でいるため、第1挿入片32を挿入しようとしても、挿
入端33はロックアーム20の自由端20Aよりも雌コ
ネクタハウジング11側のスペーサ挿入溝24の入口の
端面に当接しやすくなっている(図6を参照)。このた
め、ロックアーム20をこじ開けようとする作用は生じ
させない。
【0026】かくして、作業者はスペーサ30の挿入が
不能であることをもってコネクタハウジング同士1,1
1が正規の嵌合状態にないことに気付く。
【0027】しかし、上記のような構成にも係わらず、
半嵌合状態にある両コネクタハウジング1,11に対し
てスペーサ30を強引に押し込むことにより、第1挿入
片32がスペーサ挿入溝24内に挿入される事態も考慮
されないではない。もし、そのような事態になった場合
であっても、第1挿入片32の太さはスペーサ挿入溝2
4の広さよりも小さくされているため、ロックアーム2
0は正規の位置に復帰変形していない。このため、第2
挿入片38と貫通孔23の位置が対応しておらず、この
両者を嵌合させることはできない。つまり、万一、二つ
のコネクタハウジング1,11が半嵌合状態のままで、
スペーサ30の第1挿入片32がスペーサ挿入溝24に
押し込まれたとしても、第2挿入片38が貫通孔23へ
挿入不能であるため、それと気付くわけである。しか
も、第2挿入片38の先端も同様に下面にテーパー面が
形成されているため、上記と同様な理由に基づいて貫通
孔23への挿入は極めて困難なものとなっている。
【0028】このように本実施形態によれば、両コネク
タハウジング1,11が正規嵌合状態にある場合には、
スペーサ30の第1挿入片32をスペーサ挿入溝24に
容易に挿入することができる一方、半嵌合状態にある場
合には、スペーサ30を挿入しにくい構造とされている
ため、半嵌合が検知できる。また、半嵌合状態にある場
合に、万一、第1挿入片32がスペーサ挿入溝24に突
っ込まれたとしても、第2挿入片38と貫通孔23が係
止できないために半嵌合検知に対する信頼性をより一層
高めることができる。さらに、貫通孔23は、成形時に
必要な溝孔を利用した構造であるため、既存構造の改変
を伴わないで実施できる、という効果も得られる。
【0029】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術
的範囲に含まれる。第2の検知手段の先端にはロック
アームの撓み方向とは逆の方向に対して面取りがなされ
ていることを特徴とするコネクタであってもよい。この
ようなものでは、第2の検知手段の先端にもロックアー
ムの撓み方向とは逆の方向に対して面取りがなされてい
るため、コネクタハウジング同士が正規嵌合状態にある
場合には先端が細くされているために第2の検知手段と
貫通孔の係合が行いやすく、半嵌合状態ではその係合が
規制される構成とされている。
【0030】本実施形態では、雄コネクタハウジング
側にカバー部を設け、雌コネクタハウジングがここに嵌
合される構造としたが、勿論これは雌雄を逆にしても実
施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のコネクタハウジングと相手側コネ
クタハウジングを嵌合させる前の側断面図である。
【図2】コネクタハウジングと相手側コネクタハウジン
グが正規嵌合状態に至った後に、スペーサを挿入させる
前の側断面図である。
【図3】コネクタハウジングにスペーサを挿入させたと
きの側断面図である。
【図4】図3における平面図である。
【図5】コネクタハウジングと相手側コネクタハウジン
グが半嵌合状態にあるときに、スペーサを挿入させよう
とした側断面図である。
【図6】図5において、スペーサ挿入溝付近の様子を示
す部分拡大図である。
【図7】スペーサの斜視図である。
【図8】従来例において、正規嵌合したコネクタ同士に
スペーサを挿入したときの断面図である。
【図9】従来例において、半嵌合状態にあるコネクタに
対してスペーサを挿入しようとしているときの断面図で
ある。
【図10】従来例において、半嵌合状態にあるコネクタ
に対してスペーサを挿入したときの断面図である。
【符号の説明】
1…雄コネクタハウジング(相手側コネクタハウジン
グ) 10…雌コネクタ(コネクタ) 11…雌コネクタハウジング(コネクタハウジング) 20…ロックアーム 20A…自由端 21…突起 22…操作部 23…貫通孔 24…スペーサ挿入溝(空間) 30…スペーサ 32…第1挿入片(スペーサ) 33…挿入端(スペーサの先端) 38…第2挿入片(第2の検知手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジング(11)には相手側
    コネクタハウジング(1)との嵌合状態を保持するため
    の撓み変形可能な片持ち状のロックアーム(20)が設
    けられ、このロックアーム(20)とコネクタハウジン
    グ(11)の上面との間には隙間を設けてスペーサ挿入
    溝(24)を形成し、かつ前記両コネクタハウジング
    (1)(11)の嵌合作業終了後までは分離状態にある
    半嵌合検知用のスペーサ(30)を、前記両コネクタハ
    ウジング(1)(11)の嵌合作業終了後に前記スペー
    サ挿入溝(24)に対しロックアーム(30)の自由端
    側から挿入可能とし、その可否によって両コネクタハウ
    ジング(1)(11)の半嵌合を検知するようにしたコ
    ネクタにおいて、 前記両コネクタハウジング(1)(11)が半嵌合状態
    にあるときの前記ロックアーム(20)の自由端(20
    A)は、前記スペーサ挿入溝(24)の入り口より内側
    に位置させる一方、前記スペーサ(30)の先端部分
    (33)は先細りとなるような斜めの面取りがされ、し
    かもこの面取りはロックアーム(20)と接触する側と
    は反対側の面に施されていることを特徴とするコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1に 記載のものであって、前記ス
    ペーサ(30)には両コネクタハウジング(1)(1
    1)が正規に嵌合して復帰状態にあるロックアーム(2
    0)に係合する第2の検知手段(38)が形成されてい
    ることを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載 のものにおいて、前記ロッ
    クアーム(20)の途中には前記相手側コネクタハウジ
    ング(1)に係止する突起(21)が形成される一方、
    ロックアーム(20)の自由端には解除操作用の操作部
    (22)が突設され、かつこの操作部(22)には前記
    突起(21)に対する型抜き用の貫通孔(22)が形成
    されるとともに、前記第2の検知手段(38)はこの貫
    通孔(23)に係合可能となっていることを特徴とする
    コネクタ。
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