JP3133920B2 - コネクタの結合検知装置 - Google Patents

コネクタの結合検知装置

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JP3133920B2
JP3133920B2 JP07146509A JP14650995A JP3133920B2 JP 3133920 B2 JP3133920 B2 JP 3133920B2 JP 07146509 A JP07146509 A JP 07146509A JP 14650995 A JP14650995 A JP 14650995A JP 3133920 B2 JP3133920 B2 JP 3133920B2
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圭史 神野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ワイヤーハー
ネス等の接続に用いられるコネクタが、正常に結合され
ているか否かを検知するコネクタの結合検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のエアバッグ等の配線系統に使用
されるコネクタでは、コネクタが完全に結合しているか
否かを特に厳重にチェックする必要がある。
【0003】従来、結合検知機能を持つコネクタとし
て、特開平3−285280号公報に記載のものが知ら
れている。図26、図27、図28は同公報に記載のコ
ネクタの構成図である。図において、1は雌型コネク
タ、2はそれと結合される雄型コネクタである。雌型コ
ネクタ1の外面にはロック室3が形成され、雄型コネク
タ2の外面には、両コネクタ1、2を結合したとき、前
記ロック室3内に進入する可撓性のロックアーム4が設
けられている。
【0004】ロックアーム4の先端およびロック室3の
前端には、両コネクタ1、2が完全結合状態にあると
き、相互にロックし合うロック突起5、6が設けられて
いる。7はスライダであり、ロックアーム4に沿ってス
ライド自在に装着される。このスライダ7は、前方にロ
ック検知アーム8を延ばし、その先端に、前記ロックア
ーム4のロック突起5に係合するストッパ9と、その更
に先端に延びた支持ガイド10とを有する。また、ロッ
ク検知アーム8の下面には、雄型コネクタ2の外面の突
起11と係合する突起12が設けられている。なお、図
27において、雌型コネクタ1および雄型コネクタ2に
は、それぞれ電線22の先端に接続された雄端子21お
よび雌端子23が収容されている。
【0005】このコネクタを用いる場合、スライダ7を
予め図27に示すように装着しておく。即ち、スライダ
7をロックアーム4に沿った通路に進入させ、ロック検
知アーム8のストッパ9を、ロックアーム4のロック突
起5に衝合させる。この状態で、支持ガイド10がロッ
ク突起5を下から支え、スライダ7の下面の突起12が
雄型コネクタ2の外面の突起11を乗り越えて係止され
る。
【0006】この状態から雌型コネクタ1、または雄型
コネクタ2に係止させたスライダ7を結合方向に前進さ
せる。そうすると、ロックアーム4は、その先端が雌型
コネクタ1側のロック突起6の案内面に摺接して、下側
に撓みながら前進する。このとき、スライダ7のロック
アーム4のロック突起5には、ロック検知アーム8のス
トッパ9と支持ガイド10が係合しているので、ロック
検知アーム8も下側に一緒に撓み、ストッパ9も雌型コ
ネクタ1側のロック突起6の下側にもぐり込む状態とな
る。
【0007】図29(a)に示すように、ロックアーム
4のロック突起5が、雌型コネクタ1側のロック突起6
よりもさらに奥へ進むと、図29(b)に示すようにロ
ックアーム4が弾性復元して上方に反り返り、ロックア
ーム4のロック突起5が雌型コネクタ1側のロック突起
6と係合する。これにより、雄雌コネクタ1、2の完全
嵌合およびロックが同時に達成され、雄端子21と雌端
子23の電気的接続が達成される。このとき、雌型コネ
クタ1側のロック突起6がストッパ9を上から押さえて
おり、しかもストッパ9の前方に、障害物であるロック
アーム4のロック突起5が存在しなくなるので、スライ
ダ7の前進が可能となる。
【0008】そこで、スライダ7を押すと、ロック検知
アーム8が前進し、ストッパ9がロックアーム4のロッ
ク突起5よりも奥に達するに及んで、図29(c)に示
すように、ロック検知アーム8が弾性復帰し、これによ
りスライダ7がロック確認位置に移動する。
【0009】このように、スライダ7は、両コネクタ
1、2の結合およびロックが完全に行われ、ロックアー
ム4とロック検知アーム8との係合が解除されたとき
に、初めて動くようになる。それまでは動かない。した
がって、コネクタが完全に結合されているか否かの検知
を、スライダ7の動作状態により確実に確認することが
できる。
【0010】次に、別の従来例を説明する。上述の従来
例は、スライダの動作状態により機械的に結合検知を行
うものであったが、次に述べる従来例は、スライダの動
作状態と併せて電気的に結合検知できるようにしたもの
である。
【0011】この種の従来例として、特開平3−323
77号公報に記載のものが知られている。図30、図3
1は同公報に記載のコネクタの構成を示す。このコネク
タは、相対向して結合される雌型コネクタハウジング3
0、雄型コネクタハウジング40と、雌型コネクタハウ
ジング30の後部に進退自在に装着されるスライダ50
と、スライダ50を後方に付勢するスプリング55と、
スライダ50に装着されて雌型コネクタハウジング30
内の一対の雄端子21間を短絡する短絡バネ56と、リ
ヤホルダ60とからなる。雌型コネクタハウジング30
および雄型コネクタハウジング40内には、電線22の
先端に接合された雄端子21、雌端子23がそれぞれ収
容されて係止されている。
【0012】雄型コネクタハウジング40は、2つの係
止突起42、43を形成した片持状の本ロックアーム4
4を有し、前側の係止突起43は雌型コネクタハウジン
グ30に係合し、後側の係止突起42はスライダ50に
係合するようになっている。短絡バネ56は、一対の開
閉自在の弾性アーム56a、56aを有し、弾性アーム
56a、56aの先端を二つの雄端子21、21に接触
させることにより、両端子21、21間を短絡するよう
になっている。
【0013】スライダ50は、本体部51から前方に延
びたロック板52を有し、ロック板52の前端に係止孔
53を有している。スライダ50は、雌型コネクタハウ
ジング30のスライダ収容室31内に挿入され、雌型コ
ネクタハウジング30に設けた仮ロックアーム33の先
端の係止突起34が、ロック板52の係止孔53に係合
することで、仮係止されている。そして、スライダ収容
室31の突当壁32と本体部51間に介装されたスプリ
ング55により、スライダ50は後方に付勢されてい
る。
【0014】雌型コネクタハウジング30の内部には、
雄型コネクタハウジング40の前側の係止突起43が係
合する係合部35が設けられている。また、雌型コネク
タハウジング30の内部には、図32(b)、図33
(b)に示すように、スライダ50と共に移動する短絡
バネ56の弾性アーム56a、56aが摺接することに
より、弾性アーム56a、56aを端子21から引き離
すように案内する絶縁壁37が設けられている。
【0015】このコネクタを使用する場合、予めスライ
ダ50を、図32(a)、(b)に示すように雌型コネ
クタ30内に装着しておく。即ち、スライダ50のロッ
ク板52の係止孔53を仮ロックアーム33の係止突起
34と係合させておく。この状態において、短絡バネ5
6が一対の端子21、21を短絡している。次に、図3
3(a)、(b)に示すように、雄型コネクタハウジン
グ40を雌型コネクタハウジング30に結合させる。そ
うすると、完全嵌合状態において、雄型コネクタハウジ
ング40の本ロックアーム44の前側の係止突起43
が、雌型コネクタハウジング30の係合部35に係合す
る。
【0016】その状態で、スライダ50を前進させる。
そうすると、スライダ50のロック板52の先端の係止
孔53が本ロックアーム41の後側の係止突起42に係
合し、この状態でスライダ50が本係止される。この場
合、スライダ50の係止孔53は、本ロックアーム41
の係止突起42が正しい位置にないと係合せず、スプリ
ング55の力で元に戻ってしまう。また、中途までスラ
イダ50を押し込んで放した場合にも、スライダ50は
図32に示す元の位置に戻ってしまう。したがって、不
完全結合および不完全ロックを、スライダ50が初期位
置にあることで確認することができる。また、スライダ
50を中途押し込み状態で放した場合には、スプリング
55の力で自動的にスライダ50が戻るので、中途押し
込みを確実に回避できる。
【0017】上記の本係止の状態において、短絡バネ5
6は前方に押されて、弾性アーム56a、56aが端子
21から離れるので、短絡状態が解消される。したがっ
て、短絡が解消したことを電気的に検知することで、コ
ネクタの結合状態を確認することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図2
6〜29に示した従来例では、スライダ7の前進を阻止
するストッパ(ロック突起5、ストッパ9)が1箇所の
みしかなく、しかも外にスライダ7のロック検知アーム
(可撓アーム8)が出ていた。したがって、何らかの外
力が働いてロック検知アームが撓んだ場合、コネクタの
結合状態に関係なく、簡単にスライダ7が移動できるよ
うになってしまい、結合状態を検知できなくなる可能性
があった。
【0019】また、スライダ7の位置でコネクタの結合
状態を確認するものの、作業環境等によっては、スライ
ダ7を途中まで押し込んでそのまま放置してしまう可能
性もあり、それを確実に防止できなかった。その場合
は、外から見て完全結合か否かを判断できないことがあ
り、再度チェックをやり直さなくてはならないという問
題があった。
【0020】また、図30〜33の従来例では、スライ
ダ50を戻しスプリング55で仮係止位置に付勢してい
るから、スライダ50の間違った押し込みや中途押し込
みを防止する効果はあるものの、戻しスプリング55が
余計に必要な分、コスト高であった。
【0021】また、コネクタの結合状態を電気的に検知
するための短絡バネ56が、スライダ50に装着され、
スライダ50と共に移動するようになっているので、短
絡バネ56を安定的に保持することが難しく、ずれる可
能性があり、ずれた場合は電気的検知の信頼性を損なう
おそれがあった。
【0022】本発明は、上記事情を考慮し、部品点数や
コストを増加させずに、確実な検知を行うことのできる
コネクタの結合検知装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、相対
向して結合される一対のコネクタハウジングと、これら
一対のコネクタハウジングを完全結合状態でロックする
ロック機構と、一方のコネクタハウジングにスライド自
在に装着され、不完全結合時に移動不可能となって仮係
止位置に止められ、完全結合時に本係止位置まで移動可
能となるスライダと、前記一方のコネクタハウジングに
設けられ、前記スライダを前記仮係止位置に止めるスト
ッパと、前記コネクタハウジングの完全結合時に前記ス
トッパの前記スライダに対する移動阻止作用を解除する
解除操作部と、一対の弾性アームを両側に有したコ字状
をなし、前記スライダが仮係止位置にあるとき前記コネ
クタハウジング内の一対の端子に前記各弾性アームを接
触させて前記一対の端子間を短絡させ、かつ前記スライ
ダが本係止位置に移動したとき前記スライダによって前
記弾性アームが前記端子から離されることで前記端子間
の短絡を解除する短絡部材とを備え、前記短絡部材の弾
性アームに、前記スライダが仮係止位置から本係止位置
に移動するときに、これに反発する力を与える反力発生
部が設けられていることを特徴とする。
【0024】請求項2の発明は、請求項1記載のコネク
タの結合検知装置であって、前記スライダには、前記仮
係止位置から本係止位置への移動時に、前記短絡部材の
弾性アームと前記端子との接触部間に割り込み、該接触
部間の導通を遮断する一対の遮断アームが設けられ、前
記一方のコネクタハウジングには、これら一対の遮断ア
ームを案内するガイド溝が形成されていることを特徴と
する。
【0025】請求項3の発明は、請求項1記載のコネク
タの結合検知装置であって、前記スライダには、前記仮
係止位置から本係止位置への移動時に、前記短絡部材の
一方の弾性アームと前記端子との接触部間に割り込み、
該接触部間の導通を遮断する一本の遮断アームが設けら
れ、前記一方のコネクタハウジングには、遮断アームを
案内するガイド溝が形成されていることを特徴とする。
【0026】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
記載のコネクタの結合検知装置であって、前記遮断アー
ムの先端には、前記接触部間への割り込み前に前記短絡
部材からの反発力を受けるとともに、割り込み後に本係
止方向への移動促進力を受ける係合部が設けられている
ことを特徴とする。
【0027】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
か記載のコネクタの結合検知装置であって、前記スライ
ダを仮係止位置にとめるストッパとして、第1、第2の
2個のストッパが前記一方のコネクタハウジングに設け
られ、そのうち少なくとも一方が前記一方のコネクタハ
ウジングの内部に設けられ、前記スライダには、これら
第1、第2のストッパにそれぞれ衝合する第1、第2の
可撓アームが設けられ、前記解除操作部として、前記第
1のストッパによるスライダの移動阻止作用を解除する
第1の解除操作部と、前記第2のストッパによるスライ
ダの移動阻止作用を解除する第2の解除操作部とが設け
られていることを特徴とする。
【0028】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
か記載のコネクタの結合検知装置であって、前記スライ
ダと前記一方のコネクタハウジングに、スライダが本係
止位置に移動したとき互いに係止する本係止部が設けら
れていることを特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1の発明では、スライダが仮係止位置に
あるとき短絡部材により端子間が短絡され、スライダが
本係止位置にあるとき短絡が解除されるので、不完全結
合を電気的に検知できるのはもちろん、スライダの動か
し忘れも電気的に検出することができる。また、スライ
ダを仮係止位置から本係止位置に動かすとき短絡部材か
ら反力を受けるので、何らかの理由で仮係止が外れた場
合でも、スライダの安易な挿入を押し止めることがで
き、不用意なスライダの移動を阻止する。また、本係止
位置まで移動しないで中途でスライダの押し込み操作を
止めた場合には、元の位置にスライダを戻す。さらに、
短絡部材がコ字状をなしてコネクタハウジング側に装着
されているので、安定して短絡部材が保持され、ずれを
生じるおそれが減少する。
【0030】請求項2の発明では、スライダに設けた一
対の遮断アームが、コネクタハウジングのガイド溝に案
内されるので、スライダの移動が安定し、傾いたりしな
くなり、短絡部材と端子の接触部間への割り込みもスム
ーズに行われる。
【0031】請求項3の発明では、スライダに設けた遮
断アームが、コネクタハウジングのガイド溝に案内され
るので、スライダの移動が安定し、傾いたりしなくな
り、短絡部材と端子の接触部間への割り込みもスムーズ
に行われる。また、請求項2の発明と比較して一方の弾
性アームと端子との間に一本の遮断アームを接触部間へ
挿入ので、その際の抵抗が低減する。
【0032】請求項4の発明では、遮断アームの係合部
により、スライダの操作にクリック感がでる。特に、完
全結合時にはスライダが本係止位置に短絡部材による促
進力を受けて移動するので、中途半端な位置でスライダ
を止めることがなく、電気的にも信頼性の高い検出結果
が得られる。
【0033】請求項5の発明では、2つのストッパによ
って、スライダが仮係止位置に確実に止められる。この
場合、少なくとも1つのストッパはコネクタハウジング
の内部にあるので、それに衝合するスライダの可撓アー
ムも、コネクタハウジングの内部に隠れる。したがっ
て、何らかの原因でその可撓アームに外力が加わるおそ
れがほとんどなくなる。
【0034】請求項6の発明では、スライダが本係止位
置に達したとき、本係止部により一方のコネクタハウジ
ングと係合する。よって、本係止した状態のスライダの
位置が動かず、スライダの位置による結合検知の信頼性
が増す。
【0035】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の第1実施例のコネクタの分解斜
視図である。このコネクタは、相対向して結合される雄
型コネクタハウジング100および雌型コネクタハウジ
ング200と、雄型コネクタハウジング100にスライ
ド自在に装着されるスライダ300と、雄型コネクタハ
ウジング100に装着される短絡バネ400とを備えて
いる。雄型コネクタハウジング100の複数の端子挿入
孔102には、雌端子23が収容され、雌型コネクタハ
ウジング200の端子挿入孔(図示せず)には雄端子2
1が収容されている。
【0036】雄型コネクタハウジング100は、図1に
示すように後端側中央部に、スライダ300を収容する
ためのスライダ収容室130を有し、その周囲に、複数
の端子挿入孔102を有している。
【0037】図2、図3は雄型コネクタハウジング10
0の前面側から見た図であり、端子挿入孔102は後端
が開放され、前端が図2に示すように相手端子接続口1
02aに通じている。
【0038】雄型コネクタハウジング100の外側面に
は案内溝104が形成され、上面には可撓ロックアーム
105が設けられている。可撓ロックアーム105は、
前方に延びる平行な2本のアーム部107と、両側方に
延びる2本のアーム部109とを有し、各アーム部10
7、109の先端が雄型コネクタハウジング100の外
壁に一体化されることにより、4点で支持されている。
この可撓ロックアーム105には、前方に延びるアーム
部107、107間に位置して、雌型コネクタハウジン
グ200とロックするためのロック機構の係合部112
が設けられている。この係合部112は、第1スライダ
ストッパを兼ねている。
【0039】また、図1に示すように、4本のアーム部
107、109の自由端集合部に位置させて、スライダ
300を本係合するための本係止突起(本係止部)11
4が設けられている。また、スライダ収容室130の両
側壁には、スライダ300を仮係止する仮係止突起13
2が設けられている。また、スライダ収容室130の両
側壁には、前記仮係止突起132の上側に位置して、ス
ライダ300の前後方向の動きを案内するガイド溝13
4が形成されている。
【0040】雄型コネクタハウジング100の前端側に
は、図2、図3に示すように、解除操作突部収容溝14
0と短絡バネ収容室160とが形成されている。解除操
作突部収容溝140は短絡バネ収容室160の下側に形
成されており、解除操作突部収容溝140の両側壁に
は、一対の第2スライダストッパ150が形成されてい
る。これら第2スライダストッパ150の相互間には、
後述する雌型コネクタハウジング200側の解除操作突
部206の案内突部208が進入し得る程度の間隔が確
保されている。また、短絡バネ収容室160内の下面に
は短絡バネ係止突起162、上面には位置決め突起16
4が設けられている。
【0041】スライダ300は、図1、図4に示すよう
に、本体部302の前端の上下に、それぞれ前方に略平
行に延びる第1可撓アーム340、第2可撓アーム32
0を形成し、前端の左右に、同じく前方に平行に延びる
一対の薄板状の遮断アーム310を形成し、本体部30
2の下部両側に、前記スライダ収容室130の仮係止突
起132と係合する仮係止突起360を設け、さらに本
体部302の上面に操作部350を突設したものであ
る。操作部350には、雄型コネクタハウジング100
の可撓ロックアーム105の本係止突起114と係合す
る本係止突起(本係止部)352が設けられている。3
54は係止突起352の型抜き穴の為、説明を省略す
る。
【0042】スライダ300の第1可撓アーム340の
上面には、雄型コネクタハウジング100のロック機構
の係合部112と突き当たる一対の係合突部342、3
42と、その先に延びる支持壁344とが形成されてい
る。また、第2可撓アーム320の先端下面には、係合
突部321が形成され、この係合突部321の先端左右
には、前記第2スライダストッパ150に衝合する衝合
壁322が形成され、両衝合壁322の間には、案内斜
面324が形成されている。遮断アーム310は、短絡
バネ収容室160の左右両内側壁に形成したガイド溝1
34に嵌まった状態で、ガイド溝134に沿ってスライ
ドし得る寸法に形成されている。
【0043】図5、図6は、雄型コネクタハウジング1
00、雌型コネクタハウジング200、スライダ30
0、短絡バネ400を組み付けた状態を示す断面図であ
る。短絡バネ収容室160の両側には、隔壁165を介
して端子挿入孔102、102が隣接しており、該隔壁
165にはスリット165aが形成されている。
【0044】短絡バネ400は、図1に示すように、バ
ネ性鋼板を折り曲げて成形したもので、平面視コ字状を
なし、基板部402の左右に前方(雄型コネクタハウジ
ング100の後方側)に延びる一対の弾性アーム404
を有している。また、基板部402の上下には一対の当
板406が設けられ、下側の当板406には、短絡バネ
収容室160の短絡バネ係止突起162が嵌合する係合
孔408が設けられている。
【0045】また、弾性アーム404の側方には、外側
にくの字形に折れ曲がったくの字形接触片410が設け
られている。このくの字形接触片410は、後述するよ
うにスライダ300の遮断アーム310が当たった際
に、弾性アーム404を有効に変形させて、大きな弾性
反発力を発生させる反力発生部としての役目を持つ。こ
のくの字形接触片410は、短絡バネ収容室160に装
着した状態で、その先端が前記スリット165aから端
子収容室102内に進入するようになっている。また、
弾性アーム404の先端には、内側に傾斜した案内板部
412が設けられている。この案内板部412も反力発
生部としての機能を持つ。そして、短絡バネ400は、
雄型コネクタハウジング100の短絡バネ収容室160
に嵌合され固定されている。
【0046】雌型コネクタハウジング200は、雄型コ
ネクタハウジング100を受け入れる雄型コネクタ収容
室202を有している。雌型コネクタ収容室202の左
右内壁には、雄型コネクタハウジング100の案内溝1
04にスライドする案内突条204が形成され、奥壁中
央には、前方に向かって突出する解除操作突部(第2解
除操作部)206が設けられている。この解除操作突部
206は、雄型コネクタハウジング100の解除操作突
部収容溝140内に挿入されるものである。
【0047】この解除操作突部206には、スライダ3
00の第2可撓アーム320の先端の案内斜面324と
摺接することにより第2可撓アーム320を上方に撓ま
せ、第2スライダストッパ150を乗り越える位置に導
く案内面208aを有した案内突部208が設けられて
いる。この案内突部208の幅寸法は、第2スライダス
トッパ150間を通過できる大きさに設定されている。
【0048】また、雄型コネクタ収容室202の上壁内
面には、雄型コネクタハウジング100の可撓ロックア
ーム105の係合部112と係合するロック機構の係合
部210が設けられている。この係合部210は、第1
解除操作部として兼用されている。
【0049】次に作用を説明する。雄型コネクタハウジ
ング100と雌型コネクタハウジング200を結合する
のに先だって、まず図5、図6に示すように、短絡バネ
収容室160(図2参照)に短絡バネ400を挿入し固
定する。この状態で、短絡バネ400のくの字形接触片
410が、短絡バネ収容室160の両側の端子挿入孔1
02側にスリット165aを通して進入し、雌端子23
と接触して、これにより2本の雌端子23を短絡させ
る。
【0050】また、スライダ300を、左右の遮断アー
ム310をガイド溝134に嵌めながら、スライダ収容
室130内に挿入し、仮係止突起132、360で仮係
止する。挿入の際には、ガイド溝134の案内作用によ
り、スライダ300は傾いたりせずに挿入される。この
仮係止位置まで挿入された状態において、スライダ30
0の第1可撓アーム340の係合突部342が、雄型コ
ネクタハウジング100の可撓ロックアーム105の係
合部112に衝合し、スライダ300が前進を阻止され
る。また、同時に第2可撓アーム320の先端に設けた
係合突部321の衝合壁322が、第2スライダストッ
パ150に突き当たり、これによりスライダ300が前
進を阻止される。
【0051】このとき、スライダ300の左右の遮断ア
ーム310がガイド溝134に嵌まっているので、スラ
イダ300は安定保持される。また、スライダ300
は、第1可撓アーム340の上面側に設けた係合突部3
42と、第2可撓アーム320の下面側に設けた係合突
部321とが、それぞれ係合部112と第2スライダス
トッパ150に当たることで仮係止されているので、も
し無理な力が加わって傾いた場合でも、どちらかが大き
な面で係合部112または第2スライダストッパ150
に突き当たり、確実に前進が阻止される。よって、スラ
イダ300がどんな状態にあっても、誤挿入が防止され
る。
【0052】この状態から、雌型コネクタハウジング2
00を雄型コネクタハウジング100に結合させると、
図7に示すように、雌型コネクタハウジング200の係
合部210が、雄型コネクタハウジング100の可撓ロ
ックアーム105の係合部112を乗り越えて、反対側
に係合し、両コネクタハウジング100、200が完全
係合され、雄端子21と雌端子23とが電気的に接続さ
れる。すると、雌型コネクタハウジング200側の係合
部210が位置した場所に先に係合していたスライダ3
00の第1可撓アーム340の係合突部342が、下方
に押されて、第1可撓アーム340が下方に撓む。
【0053】また、解除操作突部206の先端の案内突
部208が第2スライダストッパ150間を前進するこ
とにより、案内突部208の案内面208aが第2可撓
アーム320の先端の案内斜面324に摺接し、第2可
撓アーム320を上方に撓ませる。これにより第1可撓
アーム340の係合突部342は、可撓ロックアーム1
05の係合部112との衝合を避ける位置に導かれ、第
2可撓アーム320の衝合壁322は第2スライダスト
ッパ150との衝合を避ける位置に導かれる。したがっ
て、スライダ300が仮係止位置から前進できるように
なる。
【0054】そこで、スライダ300を前進させる。そ
うすると、スライダ300の本係止突起352が、可撓
ロックアーム105の本係止突起114に本係止され、
スライダ300が固定される。同時に、スライダ300
の前進により、スライダ300の遮断アーム310の先
端が、図9に示すように、短絡バネ400の先端の案内
板部412から入り込んで、くの字形接触片410と端
子23との接触部間に割り込み、短絡バネ400の弾性
アーム404を内方に撓ませて、接触片410を端子2
3から引き離し、端子23の短絡を解除する。したがっ
て、短絡が解除されたことで、スライダ300が確かに
本係止位置に達したことを確認することができる。
【0055】図10は、スライダ300が仮係止位置に
あり、短絡バネ400が2本の端子電線501、502
を短絡しているときの電気接続状態を示す。503は短
絡検知用の電球503である。図11は、スライダ30
0が本係止位置に前進させられることにより、短絡が解
除されたときの電気接続状態を示す。図12は、検知器
510で、コネクタハウジング500の一対の端子電線
501、502間の短絡状況を調べている状態を示す図
である。
【0056】この実施例のコネクタによれば、不完全結
合を電気的に検出することができる上、スライダ300
を動かし忘れた場合にも、それを電気的に検知すること
ができる。また、スライダ300が本係止状態のときに
は、端子23、23間が短絡しないので、特別に検知用
の端子を用意する必要がなく、通常に使用する端子を用
いてコネクタの結合状態の確認と、スライダ300の動
かし忘れをチェックすることができる。例えば、本係止
位置にスライダ300が移動し、コネクタが完全結合し
た際には、図12に示す端子電線501、502間が短
絡しなくなるから、その端子電線501、502をロッ
ク検知用と通常信号用に共用できる。
【0057】また、スライダ300を本係止位置に移動
しようとする際には、短絡バネ400の弾性アーム40
4の弾性力により、スライダ300を仮係止位置に戻そ
うとする反力が働くので、スライダ300が不用意に動
かなくなる。また、操作反力が発生するので、確実な操
作感が得られる。また、中途でスライダ300の移動を
止めてしまった場合には、スライダ300が元の位置に
戻されるので、スライダ300の押し込み不足が即座に
分かるようになる。したがって、スライダ300の不注
意な中途押し込みを回避することができる。特に、短絡
バネ400で前記反力を与えるので、余分なバネが不要
である。
【0058】さらに、短絡バネ400がコ字状をなして
おり、しかもスライダ300にではなく、雄型コネクタ
ハウジング100側に装着されているので、短絡バネ4
00がバランス良く装着され、ずれにくくなる。よっ
て、端子に対する接触および接触解除の際に、弾性アー
ム404の動きのバランスが良くなる。
【0059】また、この実施例のコネクタにおいては、
第1と第2の2つのスライダストッパ(係止部112、
第2スライダストッパ150)によって、スライダ30
0を確実に仮停止位置に止めることができる。また、第
2スライダストッパ150と第2可撓アーム320は雄
型コネクタハウジング100の内部にあるので、第2可
撓アーム320に外力が加わるおそれがなく、間違って
スライダ300の前進阻止作用が解除される心配がな
い。したがって、不完全結合状態であるにも拘らず、ス
ライダ300を仮係止位置から動かしてしまうようなこ
とがない。また、コネクタハウジング100、200が
完全結合して、ロック機構の係合部112、210が確
実にロック状態になったとき、第1可撓アーム340の
移動阻止作用が解除され、スライダ300が移動できる
ようになるので、コネクタの完全結合とロックの確認を
同時に行うことができる。
【0060】次に本発明の第2実施例を説明する。図1
3、14は第2実施例のコネクタに用いるスライダ30
0Aを示す。この第2実施例は、スライダ300Aの遮
断アーム310の先端内面側に、山形の係合部312を
設けた点が前記実施例と異なるだけで、他の構成は前記
実施例と全く同じである。したがって、同一部分には同
符号を付して説明を省略する。
【0061】この実施例のコネクタでは、スライダ30
0の遮断アーム310に山形の係合部312を設けたの
で、図15に示すスライダ300Aの仮係止状態から、
スライダ300Aを前進させた場合、図16に示すよう
に、まず係合部312の前端面がくの字形接触片410
の前端面に当たる。そして、この場合のくの字形接触片
410と係合部312の斜面の作用により、弾性アーム
404から遮断アーム310が反力を受ける。この反力
は前記実施例よりも大きくなる。そして、この反力によ
り、図17に示すように、スライダ300Aを途中まで
挿入した状態では、スライダ300Aに戻り方向の大き
な抵抗が作用する。この状態からさらにスライダ300
Aを前進させると、図18に示すように、くの字形接触
片410の頂点を山形の係合部312の頂点が越え、今
度は逆にスライダ300Aを本係止方向(図中右方)に
動かそうとする力(本係止を促進する力)が働き、確実
かつ迅速にスライダ300Aを本係止位置に移動させ
る。
【0062】この実施例では、遮断アーム310の係合
部312により、スライダ300Aの操作にクリック感
がでる。また、完全結合時にはスライダ300Aが本係
止位置に短絡バネ400による促進力を受けて移動する
ので、中途半端な位置でスライダ300Aが止まること
がなく、電気的にも信頼性の高い検出結果が得られる。
さらに、スライダ300Aを本係止位置に確実に係止す
ることができるので、検知結果の確認が容易となる。
【0063】なお、上記実施例では、スライダ300、
300Aに第1、第2可撓アーム320を設けると共
に、これらに衝合してスライダの移動を阻止する2重の
スライダストッパを設けたが、短絡バネ400による前
進阻止作用があるので、どちらか一方のストッパおよび
可撓アームを省略してもよい。
【0064】次に本発明の第3実施例を説明する。図1
9、20は第3実施例のコネクタに用いるスライダ30
0Bを示す。この第3実施例は、本体部302の一側の
みに薄板状の遮断アーム310を設けた点が前記実施例
と異なるだけで、他の構成は前記実施例と基本的には同
じである。したがって、同一部分に同符号を付して説明
を省略する。
【0065】この実施例のコネクタでは、スライダ30
0Bに、仮係止位置から本係止位置への移動時に、短絡
部材400の一方の弾性アーム404と端子23との接
触部間に割り込み、該接触部間の導通を遮断する一本の
遮断アーム310が設けられている。
【0066】そして、図21に示すスライダ300Bの
仮係止状態から、スライダ300Bを前進させると、図
22に示すように、係合部312の前端面がくの字形接
触片410と当接する。この場合、くの字形接触片41
0と係合部312の斜面の作用により、弾性アーム40
4から遮断アーム310が反力を受ける。この反力は前
記第2実施例よりも小さい。すなわち、第2実施例で
は、両側2本の遮断アーム310、310が本体部30
2に設けられているため、弾性アーム404から受ける
反力は本実施例の場合の2倍である。従って、本実施例
の場合では、遮断アーム310が片側しか設けていない
ので、弾性アーム404から受ける反力は上記第2実施
例の半分になる。
【0067】この状態からさらにスライダ300Bを前
進させると、図23に示すように、一方のくの字形接触
片410の頂点を山形の係合部312の頂点が越え、今
度は逆にスライダ300Bを本係止方向(図中右方向)
に動かそうとする力(本係止を促進する力)が働き、確
実かつ迅速にスライダ300Bを本係止位置に移動させ
る。
【0068】また、この状態では、遮断アーム310が
一方の弾性アーム404と端子23との接触部間に割り
込み、短絡バネ400の一方の弾性アーム404を撓ま
せて、接触片410を端子23から引き離し、端子23
同志の短絡を解除する。従って、短絡が解除されたこと
により、スライダ300Bが確実に本係止位置に達した
ことを確認することが出来る。
【0069】図24は、スライダ300B仮係止位置に
あり、短絡バネ400が2本の端子電線501、502
を短絡しているときの電気接続状態を示す。503は短
絡検知用の電球である。図25は、スライダ300Bが
本係止位置に前進させられることにより、短絡バネ40
0の一方の弾性アーム404と端子23との短絡が解除
されたときの電気接続状態を示す。
【0070】本実施例によれば、上記第2実施例と同様
の効果が得られる他に、一本の遮断アーム310を本体
部302の一側のみに設けたことにより、スライダ30
0Bの操作力を半分に低減することが出来る。
【0071】また、弾性アーム404をスライダ300
Bの挿抜時に大きく変位させるため耐久性が要求される
が、本実施例の場合には、片側の弾性アーム404のみ
を変位させるため、弾性アーム404の耐久性を向上さ
せることが出来る。
【0072】なお、遮断アーム310が設けられていな
い本体部302の片側に遮断アーム310より短いガイ
ド壁314を設けて、このガイド壁314をガイド溝1
34に挿入することにより、スライダ300Bの前後方
向の動きを確実に案内することが出来る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、不完全結合を電気的に検出することができる
上、スライダを動かし忘れた場合にも、それを電気的に
検知することができる。したがって、検知作業を自動化
した場合にも、初歩的な作業ミスを簡単にチェックでき
る。また、スライダが本係止状態のときには、端子間が
短絡しないので、特別に検知用の端子を用意する必要が
なく、通常に使用する端子を用いてコネクタの結合状態
の確認と、スライダの動かし忘れをチェックすることが
できる。
【0074】また、スライダを本係止位置に移動しよう
とする際に、短絡部材により反力を受けるので、確実な
操作感が得られる上、スライダの不用意な移動を防止す
ることができる。また、中途でスライダの移動を止めて
しまったような場合にも、スライダが元の位置に戻され
るので、スライダの押し込み不足が即座に分かる。した
がって、スライダの不注意な中途押し込みを回避するこ
とができる。また、端子間が短絡しているかどうか検知
する短絡バネで反力を与えるので、反力を発生するため
だけの余分なバネを用いる必要がなく、コストを低減で
きる。
【0075】さらに、短絡部材がコ字状をなしてコネク
タハウジング側に装着されているので、短絡部材の保持
が安定し、ずれを生じにくくなる。よって、端子に対す
る接触および接触解除の際に、弾性アームの動きのバラ
ンスが良くなり、電気的検知の信頼性が向上する。
【0076】請求項2の発明によれば、スライダ側の一
対の遮断アームとコネクタハウジング側のガイド溝の案
内作用により、スライダが安定する。従って、仮係止状
態での安定度が増し、不用意な誤操作のおそれが解消す
る。また、スライダの動きも安定するため、短絡部材と
端子の接触部間への割り込みもスムーズに行われ、電気
的検知の信頼性が向上する。
【0077】請求項3の発明によれば、請求項2発明と
同様の効果が得られる他に、請求項2の発明と比較し
て、一本の遮断アームが一方の弾性アームと端子との接
触部間に割り込まれるので、スライダの挿入力が低減す
ると共に、弾性アームの耐久性を向上することが出来
る。
【0078】請求項4の発明によれば、スライダの遮断
アームに設けた係合部の働きで、スライダの操作にクリ
ック感を与えることができるので、スライダが中途半端
な位置で止まらなくなり、中途押し込みを回避すること
ができる。また、スライダを本係止位置に確実に係止す
ることができ、検知結果の確認が容易となる。
【0079】請求項5の発明によれば、2つのストッパ
によってスライダを仮係止位置に止めるので、不完全結
合時に確実にスライダを移動不可能な状態に保持するこ
とができる。また、スライダを仮係止位置に止める2つ
のストッパのうち、少なくとも1つをコネクタハウジン
グの内部に配置したので、このストッパに衝合するスラ
イダの可撓アームに外力が作用する可能性がほとんどな
くなり、不完全結合状態であるにも拘らず、可撓アーム
に外力が作用して、スライダを仮係止位置から動かせる
ようになってしまうといったことがなくなる。よって、
確実にコネクタの結合状態を検知することができ、検知
の信頼性を高めることができる。
【0080】請求項6の発明によれば、スライダが本係
止位置に達したときに一方のコネクタハウジングと確実
に係合するので、本係止した状態のスライダの位置が動
かなくなり、スライダの位置による結合検知の確認がし
やすくなる上、検知の信頼性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す分解斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施例における雄型コネクタハウ
ジングの前から見た斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例における雄型コネクタハウ
ジングの前から見た正面図である。
【図4】本発明の第1実施例におけるスライダの斜視図
である。
【図5】本発明の第1実施例の動作説明図であり、不完
全結合時の状態を示す縦断面図である。
【図6】図5と同じ状態の横断面図である。
【図7】本発明の第1実施例の動作説明図であり、完全
結合時のスライダを前進させる前の状態を示す縦断面図
である。
【図8】本発明の第1実施例の動作説明図であり、完全
結合時のスライダを本係止位置まで前進させた状態を示
す縦断面図である。
【図9】図8と同じ状態の横断面図である。
【図10】本発明の第1実施例の不完全結合時の電気接
続状態の説明図である。
【図11】本発明の第1実施例の完全結合時の電気接続
状態の説明図である。
【図12】本発明の第1実施例を備えたコネクタに、結
合検知のために検出器を接続した状態を示す図である。
【図13】本発明の第2実施例におけるスライダの斜め
後から見た斜視図である。
【図14】本発明の第2実施例におけるスライダの斜め
前から見た斜視図である。
【図15】本発明の第2実施例の動作説明図であり、不
完全結合時の状態を示す横断面図である。
【図16】本発明の第2実施例の動作説明図であり、完
全結合時にスライダを前進させようとして途中で止めた
状態を示す横断面図である。
【図17】図16と同じ状態を示す縦断面図である。
【図18】本発明の第2実施例の動作説明図であり、完
全結合時にスライダを本係止位置まで前進させた状態を
示す横断面図である。
【図19】本発明の第3実施例におけるスライダの斜め
後から見た斜視図である。
【図20】本発明の第3実施例におけるスライダの斜め
前から見た斜視図である。
【図21】本発明の第3実施例の動作説明図であり、不
完全結合時の状態を示す横断面図である。
【図22】本発明の第3実施例の動作説明図であり、完
全結合時にスライダを前進させようとして途中で止めた
状態を示す横断面図である。
【図23】本発明の第3実施例の動作説明図であり、完
全結合時にスライダを本係止位置まで前進させた状態を
示す横断面図である。
【図24】本発明の第3実施例の不完全結合時の電気接
続状態の説明図である。
【図25】本発明の第3実施例の完全結合時の電気接続
状態の説明図である。
【図26】従来の結合検知機構を備えたコネクタの分解
斜視図である。
【図27】図19のコネクタにおける完全嵌合前の状態
を示す縦断面図である。
【図28】図27のXXI−XXI矢視断面図である。
【図29】図19のコネクタの動作を(a)、(b)、
(c)と順をおって示す縦断面図である。
【図30】従来の他の結合検知機構を備えたコネクタの
分解斜視図である。
【図31】図23のコネクタの分解縦断面図である。
【図32】図23のコネクタの動作説明図であり、
(a)は相手コネクタとの結合前の状態を示す縦断面
図、(b)は同横断面図である。
【図33】図23のコネクタの動作説明図であり、
(a)は完全結合時の状態を示す縦断面図、(b)は同
横断面図である。
【符号の説明】
21 雄端子 23 雌端子 100 雄型コネクタハウジング 112 係合部(ロック機構、第1のストッパ) 114 本係止突部(本係止部) 134 ガイド溝 150 第2のスライダストッパ(第2のストッパ) 200 雌型コネクタハウジング 206 第2の解除操作突部(第2の解除操作部) 210 係合部(ロック機構、第1の解除操作部) 300,300A スライダ 310 遮断アーム 312 係合部 320 第2可撓アーム 340 第1可撓アーム 352 本係止部(本係止部) 400 短絡バネ(短絡部材) 404 弾性アーム 410 くの字形接触片(反力発生部) 412 案内板部(反力発生部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 将典 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)発明者 神野 圭史 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)発明者 米田 隆浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−89759(JP,A) 特開 平6−181083(JP,A) 実開 平4−12275(JP,U) 実開 平4−35372(JP,U) 実開 平4−61873(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/64 H01R 13/639

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向して結合される一対のコネクタハ
    ウジングと、 これら一対のコネクタハウジングを完全結合状態でロッ
    クするロック機構と、 一方のコネクタハウジングにスライド自在に装着され、
    不完全結合時に移動不可能となって仮係止位置に止めら
    れ、完全結合時に本係止位置まで移動可能となるスライ
    ダと、 前記一方のコネクタハウジングに設けられ、前記スライ
    ダを前記仮係止位置に止めるストッパと、 前記コネクタハウジングの完全結合時に前記ストッパの
    前記スライダに対する移動阻止作用を解除する解除操作
    部と、 一対の弾性アームを両側に有したコ字状をなし、前記ス
    ライダが仮係止位置にあるとき前記コネクタハウジング
    内の一対の端子に前記各弾性アームを接触させて前記一
    対の端子間を短絡させ、かつ前記スライダが本係止位置
    に移動したとき前記スライダによって前記弾性アームが
    前記端子から離されることで前記端子間の短絡を解除す
    る短絡部材とを備え、 前記短絡部材の弾性アームに、前記スライダが仮係止位
    置から本係止位置に移動するときに、これに反発する力
    を与える反力発生部が設けられていることを特徴とする
    コネクタの結合検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタの結合検知装置
    であって、 前記スライダには、前記仮係止位置から本係止位置への
    移動時に、前記短絡部材の弾性アームと前記端子との接
    触部間に割り込み、該接触部間の導通を遮断する一対の
    遮断アームが設けられ、 前記一方のコネクタハウジングには、これら一対の遮断
    アームを案内するガイド溝が形成されていることを特徴
    とするコネクタの結合検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコネクタの結合検知装置
    であって、 前記スライダには、前記仮係止位置から本係止位置への
    移動時に、前記短絡部材の一方の弾性アームと前記端子
    との接触部間に割り込み、該接触部間の導通を遮断する
    一本の遮断アームが設けられ、 前記一方のコネクタハウジングには、遮断アームを案内
    するガイド溝が形成されていることを特徴とするコネク
    タの結合検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のコネクタの
    結合検知装置であって、 前記遮断アームの先端には、前記接触部間への割り込み
    前に前記短絡部材からの反発力を受けるとともに、割り
    込み後に本係止方向への移動促進力を受ける係合部が設
    けられていることを特徴とするコネクタの結合検知装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載のコネクタ
    の結合検知装置であって、 前記スライダを仮係止位置にとめるストッパとして、第
    1、第2の2個のストッパが前記一方のコネクタハウジ
    ングに設けられ、 そのうち少なくとも一方が前記一方のコネクタハウジン
    グの内部に設けられ、 前記スライダには、これら第1、第2のストッパにそれ
    ぞれ衝合する第1、第2の可撓アームが設けられ、 前記解除操作部として、前記第1のストッパによるスラ
    イダの移動阻止作用を解除する第1の解除操作部と、前
    記第2のストッパによるスライダの移動阻止作用を解除
    する第2の解除操作部とが設けられていることを特徴と
    するコネクタの結合検知装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載のコネクタ
    の結合検知装置であって、 前記スライダと前記一方のコネクタハウジングに、スラ
    イダが本係止位置に移動したとき互いに係止する本係止
    部が設けられていることを特徴とするコネクタの結合検
    知装置。
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