JP2016062793A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】嵌合検知の信頼性を向上させる。
【解決手段】検知部材60は、ハウジング10に対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられる。検知部材60は、その移動方向と交差する左右方向に一対のアーム部62を有し、一対のアーム部62は、左右方向に突出する当接部69を有している。ハウジング10は、検知部材60が検知位置に至ったときに、当接部69を当て止めして、検知部材60のそれ以上の移動を規制する左右方向に一対のストッパ部21と、ストッパ部21との間にアーム部62を挟むように位置させて、アーム部62の左右方向への遊動を規制する左右方向に一対のガイド部28とを有している。
【選択図】図8
【解決手段】検知部材60は、ハウジング10に対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられる。検知部材60は、その移動方向と交差する左右方向に一対のアーム部62を有し、一対のアーム部62は、左右方向に突出する当接部69を有している。ハウジング10は、検知部材60が検知位置に至ったときに、当接部69を当て止めして、検知部材60のそれ以上の移動を規制する左右方向に一対のストッパ部21と、ストッパ部21との間にアーム部62を挟むように位置させて、アーム部62の左右方向への遊動を規制する左右方向に一対のガイド部28とを有している。
【選択図】図8
Description
本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、雌コネクタハウジング(ハウジング)と、雌コネクタハウジングのロックアームに対して待機位置と検知位置(特許文献1では名称が付けられていない)とに移動可能に取り付けられるスプリングホルダ(検知部材)とを備えている。雌コネクタハウジングが相手側の雄コネクタハウジングに正規嵌合されるまでは、スプリングホルダはロックアームに対して待機位置に留め置かれる。その後、両コネクタハウジングが正規嵌合されると、スプリングホルダはその内部に組み込まれたコイルバネにより付勢されて検知位置へと自動的に至らしめられるようになっている。したがって、スプリングホルダが検知位置に移動可能であることをもって、両コネクタハウジングが正規嵌合状態にあると判断することができる。
スプリングホルダは、全体として平板状をなし、その左右両側面に、一対のガイドレールが張り出して設けられている。雌コネクタハウジングには、ガイドレールがスライド可能に嵌合する一対の溝部が設けられている。スプリングホルダが検知位置に至ると、ガイドレールが溝部の後端に当て止めされ、スプリングホルダのそれ以上の後退動作が規制されるようになっている。
ところで、構造上の制約や材料の無駄防止のために、スプリングホルダを、平板状ではなく、左右方向に一対のアーム部に分割した構造にすることがある。仮に、この一対のアーム部に検知位置での当て止め構造を設けるとなると、アーム部が当て止め時の衝撃によって変形させられ、スプリングホルダが検知位置で停止されずに雌コネクタハウジングから抜け出るおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合検知の信頼性を向上させたコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、前記ハウジングに対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられ、前記ハウジングが前記相手ハウジングに正規嵌合されるまでは、前記待機位置に留め置かれ、前記ハウジングが前記相手ハウジングに正規嵌合されるに伴い、前記待機位置への移動が可能となる検知部材とを備え、前記検知部材は、その移動方向と交差する左右方向に一対のアーム部を有し、前記一対のアーム部は、前記左右方向に突出する当接部を有し、前記ハウジングは、前記検知部材が前記検知位置に至ったときに、前記当接部を当て止めして、前記検知部材のそれ以上の移動を規制する前記左右方向に一対のストッパ部と、前記ストッパ部との間に前記アーム部を挟むように位置させて、前記アーム部の前記左右方向への遊動を規制する前記左右方向に一対のガイド部とを有しているところに特徴を有する。
検知部材が検知位置に至って、当接部がストッパ部に当て止めされたときに、アーム部がガイド部とストッパ部との間に挟まれて左右方向への遊動が規制されるため、当て止め時の衝撃でアーム部が変形するのが防止される。このため、検知部材による嵌合検知の信頼性を向上させることができる。また、ストッパ部が当接部を当て止めする機能とアーム部の遊動を規制する機能とを兼ね備えているから、両機能が別々に設けられるよりも、ハウジングの構造を簡単にすることができる。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記当接部は、前記移動方向に沿った乗り上げ面を有し、前記ストッパ部は、前記検知位置にて、前記乗り上げ面が乗り上げられ、前記乗り上げ面との接触状態を維持するがた詰め面を有している。当接部の乗り上げ面がストッパ部のがた詰め面に乗り上げられて接触状態を維持することにより、検知位置にて、当接部とストッパ部との間のがたを詰めることができる。その結果、当接部がストッパ部に当て止めされた状態を安定に維持することができる。
前記当接部は、前記移動方向に沿った乗り上げ面を有し、前記ストッパ部は、前記検知位置にて、前記乗り上げ面が乗り上げられ、前記乗り上げ面との接触状態を維持するがた詰め面を有している。当接部の乗り上げ面がストッパ部のがた詰め面に乗り上げられて接触状態を維持することにより、検知位置にて、当接部とストッパ部との間のがたを詰めることができる。その結果、当接部がストッパ部に当て止めされた状態を安定に維持することができる。
前記ハウジングは、前記検知位置にて、前記当接部が前記ストッパ部から離れる浮き上がり方向で前記当接部を覆うことにより、前記当接部の浮き上がりを規制する覆い部を有している。覆い部によって当接部の浮き上がりが規制されることにより、当接部がストッパ部に当て止めされた状態をより確実に維持することができる。
前記検知部材は、前記待機位置に押し込む際に押圧面を有し、前記ハウジングは、前記待機位置にて、前記検知部材の移動方向に関して前記押圧面と同一位置に配置される検知部を有している。これによれば、検知部材が待機位置に押し込まれたときに、押圧面と検知部とが同一位置に配置されている状態を、作業者が指で触れて確認することができ、また目で確認することができる。したがって、検知部材を待機位置に確実に至らすことができる。
<実施例>
以下、実施例を図面に基づいて説明する。本実施例のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に対して待機位置と検知位置との間を前後方向に移動可能に取り付けられる合成樹脂製の検知部材60とを備えている。ハウジング10は、図示しない相手ハウジングに嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、ハウジング10が嵌合開始時に相手ハウジングと向き合う面側を前側とし、上下方向については、図2〜図5、図7、図9、図10、図14及び図15を基準とし、左右方向については、図4、図5、図9、図10、図14及び図15を基準とする。
以下、実施例を図面に基づいて説明する。本実施例のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に対して待機位置と検知位置との間を前後方向に移動可能に取り付けられる合成樹脂製の検知部材60とを備えている。ハウジング10は、図示しない相手ハウジングに嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、ハウジング10が嵌合開始時に相手ハウジングと向き合う面側を前側とし、上下方向については、図2〜図5、図7、図9、図10、図14及び図15を基準とし、左右方向については、図4、図5、図9、図10、図14及び図15を基準とする。
ハウジング10は、図2、図7及び図9に示すように、前後方向に細長いブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の周囲を取り囲む筒状の嵌合筒部12と、嵌合筒部12とハウジング本体11とをつなぐ連結部13とを有している。嵌合筒部12とハウジング本体11との間で、且つ連結部13の前方には、図示しない相手ハウジングのフード部を嵌合可能な嵌合空間14が開放して形成されている。
図2及び図7に示すように、ハウジング本体11の前部は、嵌合筒部12の前端よりも前方に突出して配置されている。図9及び図10に示すように、ハウジング本体11には、左右一対のキャビティ15が設けられている。各キャビティ15には、後方から端子金具80(図2を参照)が挿入されて保持される。端子金具80は、導電金属製であって、電線100の端末部に接続されている。また、端子金具80は、両ハウジングの正規嵌合時に、相手ハウジングに装着された図示しない相手端子金具と導通接続される。図2及び図7に示すように、ハウジング本体11には、その前面を覆うように合成樹脂製のフロント部材40が装着される。
図2、図7、図9及び図10に示すように、ハウジング10には、ロックアーム16が設けられている。ロックアーム16は、ハウジング本体11の上面に突設された一対の脚部17(図9及び図10を参照)と、両脚部17の上端から前後方向に延びるロック片部18(図2及び図7を参照)とからなり、ロック片部18が両脚部17の上端を支点として上下方向にシーソ状に揺動するように、撓み変形可能とされている。
ロック片部18は、図6、図8及び図11に示すように、平板状をなし、図2及び図7に示すように、その前端部に、爪状のロック突起19が下向きに突出して設けられている。両ハウジングの嵌合時には、ロックアーム16の撓み動作を伴った後、ロック片部18のロック突起19に図示しない相手ハウジングのロック部が係止可能に配置され、これによって両ハウジングが離脱規制された状態に保持されるようになっている。
図6及び図8〜図10に示すように、ロック片部18の上面は、左右方向の両端部に、一対のストッパ部21が突設されている。図2及び図7に示すように、ストッパ部21は、前後方向に延びるリブ状をなし、ストッパ本体部22と、ストッパ本体部22の前方に連なるがた詰め部23とからなる。ストッパ本体部22の後面は、後端から前方へ向けて上り勾配で緩く傾斜して配置されている。ストッパ本体部22の前面は、上下方向にほぼ垂直に配置される当て止め面24とされている。図7及び図8に示すように、当て止め面24は、検知位置に至った検知部材60の後述する当接部69を当て止め可能とされている。また、図6及び図8に示すように、ストッパ本体部22の左右両側面のうち、検知部材60の後述するアーム部62と対向する面は、前後方向に平坦な対向面25とされている。
図2及び図7に示すように、がた詰め部23は、ストッパ本体部22の前端下部に一体に連結され、その連結部位から前方に延びる薄肉リブ状の形態とされている。がた詰め部23の上面は、当て止め面24と交差する前後方向にほぼ水平に配置されるがた詰め面26とされている。図7に示すように、がた詰め面26には、検知位置に至った検知部材60の当接部69が乗り上げられて接触可能とされている。
図2、図7及び図9に示すように、ハウジング本体11の上面には、左右方向に関して両脚部17間となる位置に、段差面状の係止受け部27が設けられている。係止受け部27は、前方を向いて上下方向に切り立つように配置されている。図2に示すように、係止受け部27には、検知部材60が待機位置にあるときに、検知部材60の後述する係止部64が係止可能とされている。
図9及び図10に示すように、嵌合筒部12には、ロックアーム16を挟んだ左右両側に、一対のガイド部28がほぼ上下方向に起立して設けられ、さらに、両ガイド部28の上端間に、覆い部29が左右方向に架け渡して設けられている。図3及び図11に示すように、ロックアーム16は、その後端部を除いて、両ガイド部28によって左右両側を覆われ、且つ覆い部29によって上方を覆われている。覆い部29の上面には、一対の補強リブ31が前後方向に並んで設けられている。補強リブ31は、左右方向に延びて両ガイド部28の上端に連結されている。
図5及び図10に示すように、両ガイド部28の下部には、断面円弧状の弧状ガイド部32が設けられている。図5に示すように、弧状ガイド部32の内面には、検知部材60の後述するばね収容部66が摺動可能とされている。また、図1に示すように、両ガイド部28の弧状ガイド部32の後端は、待機位置における検知部材60の後述する押圧面73と前後方向の同一位置に揃うように配置される検知部33とされている。検知部33は、左右方向に沿って配置されている。図5及び図10に示すように、両ガイド部28の上部には、弧状ガイド部32の上端から立ち上がる縦壁状の起立ガイド部34が設けられている。起立ガイド部34の内面(両起立ガイド部34が互いに対向する面)は、上下方向に切り立つガイド面35とされている。図5、図6及び図8に示すように、ガイド面35には、検知部材60の後述するアーム本体部68が摺動可能とされている。
続いて、検知部材60について説明する。図12〜図15に示すように、検知部材60は、平板状の基部61と、基部61の左右両端部から前方に突出する一対のアーム部62と、基部61の左右方向の中央部から前方に突出する弾性片部63とを有している。弾性片部63は、基部61との連結部位を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。図2及び図7に示すように、弾性片部63の前端部には、爪状の係止部64が下向きに突出して設けられている。
図12〜図14に示すように、両アーム部62は、基部61の左右両端から上下方向に突出したあと前方へ延びる形態とされている。図12及び図14に示すように、両アーム部62の後部上端間には、基部61と対向する位置に、板片状の操作片部65が架設されている。操作片部65は、両アーム部62との連結部位を支点として撓み変形可能とされている。図2及び図5に示すように、検知部材60が待機位置にあるときに、操作片部65がロックアーム16のロック片部18の後端部を上方から覆う位置に配置される。そして、操作片部65が上方から押圧されることにより、ロックアーム16の後端部が押し下げられるとともに、ロックアーム16の前端部が引き上げられ、ロックアーム16と図示しない相手側のロック部との係止を解除することが可能となっている。
図12〜図15に示すように、アーム部62のうち、基部61の下方に張り出す部分は、前後方向に細長い略円筒状のばね収容部66とされている。図2、図4、図5及び図7に示すように、ばね収容部66内には、圧縮コイルバネからなるばね部材90が収容されている。ばね部材90の前後両端は、ばね収容部66の前端両端に支持されている。図13〜図15に示すように、ばね収容部66の下部には、ばね部材90を挿入可能な挿入口部67が開設されている。
図12〜図15に示すように、アーム部62のうち、基部61の上方に張り出す部分は、ばね収容部66の上端から立ち上がる縦壁状のアーム本体部68とされている。アーム本体部68の前端部には、内側(ハウジング10の左右方向中央側)へ向けて略直角に突出する略角柱状の当接部69が設けられている。
図6、図8、図12及び図13に示すように、当接部69は、両アーム本体部68の前端部における上端側内面から互いに近づくように対向した状態で突出し、その突出端間にクリアランスを開けた状態で、左右方向の同軸上に並んで配置されている。図2及び図7に示すように、当接部69の後面は、上下方向に切り立つ当接面71とされている。また、当接部69の下面は、当接面71と交差する前後方向にほぼ水平に配置される乗り上げ面72とされている。さらに、図12、図13及び図15に示すように、検知部材60の後面は、基部61から両アーム部62にかけて、幅方向及び上下方向に平坦な押圧面73とされている。押圧面73を後方から押圧することにより、検知部材60を待機位置に至らすことが可能となっている。
次に、本実施例のコネクタの作用を説明する。
まず、検知部材60が、ハウジング10に後方から組み付けられ、待機位置に留め置かれる。待機位置では、ばね収容部66がロック片部18と弧状ガイド部32との間にスライド可能に配置されるとともに、アーム本体部68がロック片部18と起立ガイド部34との間にスライド可能に配置され(図6を参照)、且つ、操作片部65が覆い部29の後方に露出した状態で配置される(図1を参照)。また、待機位置では、弾性片部63の撓み動作を伴ったあと係止部64が係止受け部27を弾性的に係止することで検知部材60の後退が規制され(図2を参照)、且つ、ばね収容部66が弧状ガイド部32の前壁39に当接することで検知部材60の前進が規制される(図2及び図4を参照)。また、待機位置では、両当接部69が嵌合筒部12の前端に臨むとともに(図2及び図4を参照)、検知部材60の押圧面73が両ガイド部28の検知部33及びハウジング本体11の後端とほぼ面一状に揃うように配置される(図1〜図3を参照)。このため、作業者の指が押圧面73と検知部33とに跨って触れることにより、押圧面73と検知部33とが揃っている状態を確認することができ、また、同状態を目視によっても確認することができ、検知部材60が待機位置にあることを正しく知ることができる。なお、嵌合状態にある両ハウジングを互いに離脱させる際には、検知部材60が検知位置から待機位置に押し込まれることになるが、この場合も、押圧面73と検知部33とが同一位置に揃っている状態を触認又は視認することにより、検知部材60が待機位置に至ったことを検知することができる。
まず、検知部材60が、ハウジング10に後方から組み付けられ、待機位置に留め置かれる。待機位置では、ばね収容部66がロック片部18と弧状ガイド部32との間にスライド可能に配置されるとともに、アーム本体部68がロック片部18と起立ガイド部34との間にスライド可能に配置され(図6を参照)、且つ、操作片部65が覆い部29の後方に露出した状態で配置される(図1を参照)。また、待機位置では、弾性片部63の撓み動作を伴ったあと係止部64が係止受け部27を弾性的に係止することで検知部材60の後退が規制され(図2を参照)、且つ、ばね収容部66が弧状ガイド部32の前壁39に当接することで検知部材60の前進が規制される(図2及び図4を参照)。また、待機位置では、両当接部69が嵌合筒部12の前端に臨むとともに(図2及び図4を参照)、検知部材60の押圧面73が両ガイド部28の検知部33及びハウジング本体11の後端とほぼ面一状に揃うように配置される(図1〜図3を参照)。このため、作業者の指が押圧面73と検知部33とに跨って触れることにより、押圧面73と検知部33とが揃っている状態を確認することができ、また、同状態を目視によっても確認することができ、検知部材60が待機位置にあることを正しく知ることができる。なお、嵌合状態にある両ハウジングを互いに離脱させる際には、検知部材60が検知位置から待機位置に押し込まれることになるが、この場合も、押圧面73と検知部33とが同一位置に揃っている状態を触認又は視認することにより、検知部材60が待機位置に至ったことを検知することができる。
続いて、両ハウジングが互いに嵌合させられる。両ハウジングの嵌合過程では、ばね部材90が図示しない相手ハウジングに押圧されて前後方向に弾縮させられ、ばね部材90に付勢力が蓄勢される。ハウジング10が相手ハウジングに正規に嵌合されると、相手ハウジングが係止部64と干渉し、弾性片部63の撓み動作を伴ったあと係止部64と係止受け部27との係止が解除される。そして、ばね部材90の付勢力が解放されて、検知部材60が後退させられる。かくして、検知部材60の検知位置への移動が可能となる。一方、両ハウジングが正規嵌合されない段階で両ハウジングの嵌合動作を停止すると、それまでに蓄勢されたばね部材90の付勢力でハウジング10が押し戻され、両ハウジングが互いに離間させられる。したがって、両ハウジングが正規嵌合されない状態(いわゆる半嵌合状態)のまま放置される事態が回避される。
検知部材60が後退変位する間、ばね収容部66が弧状ガイド部32の内面を摺動するとともに、アーム本体部68が起立ガイド部34のガイド面35を摺動することにより、検知部材60の移動動作が案内される。その後、両当接部69の当接面71が、対応するストッパ部21の当て止め面24に当て止めされ、これによって検知部材60が検知位置に停止され、ハウジング10から脱落するのが防止される(図7及び図8を参照)。また、検知部材60が検知位置に至る直前に、両当接部69の乗り上げ面72が、対応するがた詰め部23のがた詰め面26に乗り上げられる。そして、検知部材60が検知位置に至ったあとは、当接部69の乗り上げ面72が、がた詰め面26にほぼ面接触状態で接触する状態が保たれる(図7を参照)。このため、当接部69とストッパ部21との当て止め状態が良好に維持される。さらに、当接部69の上方には覆い部29が覆うように配置される(図7を参照)。したがって、当接部69が覆い部29に当接することにより、当接部69の浮き上がりが規制され、当接部69とストッパ部21との当て止め状態がより良好に維持されるようになっている。
さて、図6及び図8に示すように、検知部材60がハウジング10に組み付けられた状態では、アーム部62の左右両側面がそれぞれガイド部28のガイド面35とストッパ部21の対向面25とに近接して配置され、アーム部62が、ガイド部28とストッパ部21との間に、左右方向への遊動を規制された状態に挟まれるようになっている。このため、検知部材60が検知位置に至ったときに、当接部69がストッパ部21に当接した際の衝撃でアーム部62が左右方向に振れて変形等するのが防止される。その結果、当接部69がストッパ部21に安定して当接することができ、さらに、その当接状態を良好に維持することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、検知部材60が検知位置に至って、当接部69がストッパ部21に当て止めされたときに、アーム部62がガイド部28とストッパ部21との間に挟まれて左右方向への遊動が規制されるため、当接部69の当て止め時の衝撃でアーム部62が変形等するのが防止される。このため、検知部材60によるコネクタの嵌合検知の信頼性を高めることができる。また、ストッパ部21が当接部69を当て止めする機能とアーム部62の遊動を規制する機能とを兼ね備えているから、両機能が別々に設けられるよりも、ハウジング10の構造を簡単にすることができる。
また、当接部69が前後方向に沿った乗り上げ面72を有し、ストッパ部21が検知位置にて乗り上げ面72との接触状態を維持するがた詰め面26を有しているため、検知位置にて当接部69とストッパ部21との間のがたを詰めることができる。その結果、当接部69がストッパ部21に当て止めされた状態を良好に維持することができる。しかも、当接部69が覆い部29に当接することによって当接部69の浮き上がりが規制されるため、当接部69がストッパ部21に当て止めされた状態をより良好に維持することができる。
さらに、本実施例によれば、検知部材60が待機位置に押し込まれたときに、検知部材60の押圧面73とハウジング10の検知部33とが前後方向の同一位置に配置されている状態を、作業者が指で触れて確認することができ、又は目で確認することができるため、検知部材60を待機位置に確実に至らすことができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)左右一対のストッパ部間に、これらストッパ部同士を一体に連結する連結構造が設けられるものであってもよい。
(2)両アーム部の当接部間に、これら当接部同士を一体に連結する連結構造が設けられるものであってもよい。
(3)検知部材からばね部材が省略され、検知部材が待機位置から検知位置へと手動で至るように構成されるものであってもよい。
(4)検知部材が前進して待機位置から検知位置へと至るものであってもよい。
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)左右一対のストッパ部間に、これらストッパ部同士を一体に連結する連結構造が設けられるものであってもよい。
(2)両アーム部の当接部間に、これら当接部同士を一体に連結する連結構造が設けられるものであってもよい。
(3)検知部材からばね部材が省略され、検知部材が待機位置から検知位置へと手動で至るように構成されるものであってもよい。
(4)検知部材が前進して待機位置から検知位置へと至るものであってもよい。
10…ハウジング
16…ロックアーム
21…ストッパ部
26…がた詰め面
28…ガイド部
33…検知部
60…検知部材
62…アーム部
69…当接部
72…乗り上げ面
73…押圧面
16…ロックアーム
21…ストッパ部
26…がた詰め面
28…ガイド部
33…検知部
60…検知部材
62…アーム部
69…当接部
72…乗り上げ面
73…押圧面
本発明のコネクタは、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、前記ハウジングに対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられ、前記ハウジングが前記相手ハウジングに正規嵌合されるまでは、前記待機位置に留め置かれ、前記ハウジングが前記相手ハウジングに正規嵌合されるに伴い、前記検知位置への移動が可能となる検知部材とを備え、前記検知部材は、その移動方向と交差する左右方向に一対のアーム部を有し、前記一対のアーム部は、前記左右方向に突出する当接部を有し、前記ハウジングは、前記検知部材が前記検知位置に至ったときに、前記当接部を当て止めして、前記検知部材のそれ以上の移動を規制する前記左右方向に一対のストッパ部と、前記ストッパ部との間に前記アーム部を挟むように位置させて、前記アーム部の前記左右方向への遊動を規制する前記左右方向に一対のガイド部とを有しているところに特徴を有する。
図12〜図15に示すように、アーム部62のうち、基部61の下方に張り出す部分は、前後方向に細長い略円筒状のばね収容部66とされている。図2、図4、図5及び図7に示すように、ばね収容部66内には、圧縮コイルバネからなるばね部材90が収容されている。ばね部材90の前後両端は、ばね収容部66の前後両端に支持されている。図13〜図15に示すように、ばね収容部66の下部には、ばね部材90を挿入可能な挿入口部67が開設されている。
Claims (4)
- 相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、
前記ハウジングに対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられ、前記ハウジングが前記相手ハウジングに正規嵌合されるまでは、前記待機位置に留め置かれ、
前記ハウジングが前記相手ハウジングに正規嵌合されるに伴い、前記待機位置への移動が可能となる検知部材とを備え、
前記検知部材は、その移動方向と交差する左右方向に一対のアーム部を有し、
前記一対のアーム部は、前記左右方向に突出する当接部を有し、
前記ハウジングは、前記検知部材が前記検知位置に至ったときに、前記当接部を当て止めして、前記検知部材のそれ以上の移動を規制する前記左右方向に一対のストッパ部と、前記ストッパ部との間に前記アーム部を挟むように位置させて、前記アーム部の前記左右方向への遊動を規制する前記左右方向に一対のガイド部とを有していることを特徴とするコネクタ。 - 前記当接部は、前記移動方向に沿った乗り上げ面を有し、
前記ストッパ部は、前記検知位置にて、前記乗り上げ面が乗り上げられ、前記乗り上げ面との接触状態を維持するがた詰め面を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 前記ハウジングは、前記検知位置にて、前記当接部が前記ストッパ部から離れる浮き上がり方向で前記当接部を覆うことにより、前記当接部の浮き上がりを規制する覆い部を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
- 前記検知部材は、前記待機位置に押し込む際に押圧される押圧面を有し、
前記ハウジングは、前記待機位置にて、前記検知部材の移動方向に関して前記押圧面と同一位置に配置される検知部を有していること特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
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