JP2004079206A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックの嵌合検知手段を備えた上で、コネクタハウジングの大型化を招くことがないコネクタを提供することを目的とする。
【解決手段】嵌合検知部材50は基部及び弾性アーム52を備えてなり、雄コネクタハウジング20と雌コネクタハウジング30が正規に嵌合する前には待機位置に保持されている。待機位置においては、嵌合検知部材50は雌コネクタハウジング30の撓み空間37から退避している。一方、両コネクタハウジング20、30が正規に嵌合すると、嵌合検知部材50は保持が解かれて撓み空間37内に進入することが出来る。そのため、押し込み動作の可否によって、嵌合の検知を行うことが出来る。前記したように待機位置において、嵌合検知部材50は撓み空間から退避した配置となっているから、撓み空間37の高さ寸法を嵌合検知部材50を考慮して設定する必要がなく、コネクタの低背化が図られる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロック検知手段を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、雄・雌両コネクタハウジングのロックを検出する検出手段を備えたコネクタとして特開平8−31517号公報に記載されたものが知られている。このものは、図15に示すように、雌コネクタハウジング3には上下方向に弾性変形可能な片持ちのロックアーム4がハウジングの前後方向に設けられるとともに、雄コネクタハウジング1にはロックアームに対して係止可能なロック突部2が設けられている。雌コネクタハウジング3を雄コネクタハウジング1に押し込んでゆくとロックアーム4はロック突部2の下面に当接して下方に撓み、ロック突部2を通過して両コネクタが嵌合位置に至ると復帰してロック突部2にロックする。
【0003】
ロックアーム4の自由端には嵌合検知部材6が配されている。この嵌合検知部材6は、嵌合前の状態ではロックアーム4の一部に係止しておりロックアーム4に沿った方向(ハウジングの前後方向)への移動動作が規制された状態にある。一方、両コネクタハウジング1、3が嵌合したときには、ロックアーム4の撓み・復帰動作を利用して移動動作の規制が解かれるようになっている。これにて、嵌合検知部材6の移動動作が許容され、嵌合検知を行うようになっている。
また、嵌合検知部材6はロックアーム4の撓み動作とともに上下動するが、その一部6Aがロックアーム4の撓み空間8内に位置しており、ロックアーム4が撓んだ時には、雌コネクタハウジング3の上面3Aと嵌合検知部材6の下面とが近接する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造によると、嵌合検知部材6はロックアーム4の自由端側に取付けられており、ロックアーム4の撓み空間8内にその一部6Aが位置する。そのため、撓み空間8内の高さ寸法を嵌合検知部材6を考慮(ロックアーム撓み時の嵌合検知部材とコネクタの干渉回避)して設定することとなり、高さ方向でコネクタハウジングが大型化する。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロックの嵌合検知手段を備えた上で、雌コネクタハウジングの大型化を招くことがないコネクタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうちの一方側コネクタハウジングには、その側面において同側面に対し接離する方向に弾性変形可能でかつ他方側コネクタハウジングに係止することによって両コネクタハウジングを正規嵌合状態に保持可能なロックアームと、このロックアームと前記側面との間に保有され前記ロックアームの撓み動作を許容する撓み空間と、前記側面に取り付けられ、前記撓み空間への押し込みの可否をもって前記両コネクタハウジングの正規嵌合の有無を検知する嵌合検知部材とが設けられ、この嵌合検知部材は、弾性アームが備えられるとともに、常には前記ロックアームが前記側面に接近する方向に変位したときに同ロックアームとの干渉が回避可能な待機位置に配され、かつ前記弾性アームが前記一方側のコネクタハウジングの一部に係止することで前記待機位置に保持されて前記撓み空間への進入動作が規制されるが、前記両コネクタハウジングが正規に嵌合したときには、前記弾性アームが前記他方側コネクタハウジングに形成された係止解除部に当接して前記一方側コネクタハウジングの係止を解除するよう弾性変位することで、前記嵌合検知部材が前記撓み空間への進入動作が許容される構成であるところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記嵌合検知部材は基部と、この基部から水平方向に張り出して形成された前記弾性アームとからなる一方、前記係止解除部は前記ロックアームと係止可能とされた係止突起からなり、更に、この係止突起は、両コネクタハウジングが正規に嵌合したときには、当該弾性アームを水平方向に拡開させ、当該嵌合検知部材と前記一方側コネクタハウジングとの係止を解除する構成であるところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ロックアームは一端側が支持端とされ、他端側が自由端とされた片持ち状をなす一方、当該ロックアームの自由端と向かい合った位置には、同ロックアームに沿って延びる前記弾性アームを一対設けた前記基部が配されるとともに、この弾性アームは、その先端側に、前記一方側コネクタハウジングの一部に係止して当該嵌合検知部材を前記待機位置に保持する規制突起が設けられ、更に、同弾性アームの基端側に、両コネクタハウジングが正規に嵌合したときに、前記係止突起と当接することで前記弾性アームを水平方向に拡開させる当て片が設けられていることろに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、常には弾性アームが一方側コネクタハウジングの一部に係止しており、嵌合検知部材はロックアームとの干渉が回避可能な待機位置に保持された状態にある。ところが、両コネクタハウジングが正規に嵌合すると、他方側コネクタハウジングの係止解除部が弾性アームに当接し同弾性アームを弾性変位させ、一方側コネクタハウジングと嵌合検知部材との係止を解除する。そのため、嵌合検知部材は待機位置から撓み空間内への押し込み動作が許容される。一方、両コネクタハウジングが半嵌合状態にある時には、係止解除部材が解除位置(弾性アームを拡開させる位置)に至らず、弾性アームは係止解除されない。従って、正規嵌合を待機位置から撓み空間内への押し込み動作の可否によって検知することが出来る。
また、仮に、待機位置において嵌合検知部材が撓み空間内に位置している場合には、撓み空間の高さ寸法を、ロックアームの撓みスペースに加えて、嵌合検知部材とロックアームとの干渉を回避するための逃がしスペースを考慮して設定する必要があった。この点に関し請求項1の発明によれば、嵌合検知部材は、待機位置においてはロックアームのとの干渉を避けた配置となっているから、嵌合検知部材を考慮して撓み空間の高さ寸法を設定する必要がなく、コネクタの低背化が図られる。
【0009】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、弾性アームは水平方向に拡開するようになっているから、上下方向に拡開する場合と比較して、更に低背化に対し有利となる。
また、弾性アームを弾性変位させるための部材が、ロックアームと係止する部材(係止突起)と共用されているため、構造の簡素化が図られる。
【0010】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、当て片は両コネクタハウジングが正規に嵌合したときに係止突起と当接し、弾性アームを水平方向に拡開させるようになっている。この当て片は弾性アームの基端側に設けられているため、弾性アームの先端側すなわち規制突起側では、当て片の変位量が増幅して現れる。従って、規制突起を当て片と近接した位置に設定した場合と比較して、一方側コネクタハウジングとのラップ代をより多く確保することが出来る。従って、待機位置における嵌合検知部材に対する押し込み動作の規制に対する信頼性が高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図14を参照して説明する。尚、以下の説明において両コネクタハウジング20、30の嵌合面側を前方とする。
【0012】
雄コネクタハウジング(本発明の他方側コネクタハウジング)20は合成樹脂製であって、図2に示すように、前方が開口する略角筒状をなすフード部21を有するとともに、その内側には前方から雌コネクタハウジング(本発明の一方側コネクタハウジングに相当する)30が嵌合可能とされている。フード部21の奥面からは雄端子金具端子(図示せず)のタブが前方に向かって突設されている。
また、フード部21の天井面22の開口縁寄りの位置には下向きに係止突起(本発明の係止解除部に相当する)23が設けられており、次述する雌コネクタハウジング30のロックアーム32と係止するようになっている。
【0013】
雌コネクタハウジング30は内部に、図示しない雌端子金具が収容されており、両コネクタハウジング20、30が正規嵌合した時(詳細には後述するが、係止突起23がロック突部34Aに係止した状態)には、雄端子金具に接続されるようになっている。この雌コネクタハウジング30の上面31であって幅方向の中央部には、上面31の前端位置から立ち上げられる支持部33と、支持部33から後方へ延出するアーム部34とからなる片持ちのロックアーム32が形成されている。このロックアーム32の下方には、当該ロックアーム32の撓み動作を許容する撓み空間37が形成されており、ロックアーム32は支持部33を中心として撓み空間37内に弾性変位可能とされている。
また、アーム部34の上面であって、長さ方向の中央部には上向きにロック突部34Aが突成されるとともに、係止突起23及びロック突部34Aの向かい合う側面同士にはそれぞれ案内用のテーパ面が形成されている。
【0014】
そのため、嵌合動作の途中では、係止突起23がロック突部34Aに対して当接することでロックアーム32を撓み空間37内に撓ませる。そして、ロック突部34Aが係止突起23を通過し両コネクタハウジング20、30が正規嵌合位置に至ると、ロックアーム32が弾性復帰するとともに、係止突起23がロック突部34Aに係止する。これにて、両コネクタハウジング20、30は正規嵌合状態に保持されることとなる。
【0015】
一方、ロックアーム32の後端(自由端部側)には、上面が階段状に形成された押圧部35が側方に張り出して形成されており、この押圧部35を上方から押圧操作することでロックアーム32を撓み空間37内に弾性変位させ、係止突起23とロック突部34Aとの係止を解除することが出来る。この押圧部35は図1に示すように、ロックアーム32によって左右に分割された構成となっている。こういった構成にするのは、型を前後に抜く関係からロックアーム32の上面には窪みを設けることが出来ない。そのため、押圧部35をロックアーム32の上面に一体に設けた場合には、両コネクタハウジング20、30のロックの係り代(図2のC寸法)が短くなっていまい、十分なロック性能を確保することが難しい。従って、押圧部35をロックアーム32の側方に張り出して形成しC寸法を確保するようにしてある。
また、ロックアーム32の後端の下面側には下方に突出する突面部34Bが形成されている。
【0016】
ところで、図1、図2に示すように、雌コネクタハウジング30の上面31であって、ロックアーム32を挟んだ左右両側には、前部側に一対のストッパー壁38が前後方向に設けられるとともに、更に、その外側には同コネクタハウジング30の全長に亘って案内壁36が一対設けられている。この案内壁36が次述する嵌合検知部材50のガイドとなっている。また、図13に示すように前記した撓み空間37の後部側には案内壁36間のほぼ全幅に亘って収容部37Aが凹み形成されている。この収容部37Aはロックアーム32が撓み変形した際に、ロックアーム32の先端側を収容して雌コネクタハウジング30との干渉回避を行うとともに、詳細には次述するが両コネクタハウジング20、30が正規に嵌合した際には嵌合検知部材50の基部51を収容するようになっている。
【0017】
嵌合検知部材50は、図9に示すように、撓み空間37内へ進入可能とされた基部51と、この基部51の左右両側から立設されロックアーム32に沿って前方に延びる一対の弾性アーム52とから構成されている。この弾性アーム52は水平方向に拡開可能とされている。
弾性アーム52の下縁には前端から後端に亘って外向きのレール部53が張り出し形成されている。一方、雌コネクタハウジング30の案内壁36には、このレール部53と嵌合する案内溝36Aが形成されており(図13参照)、嵌合検知部材50は案内壁36に沿って待機位置(図1に示す位置)と検知位置(図7に示す位置)との間を水平移動するようになっている。
また、このレール部53は基部51の先端と対応した位置を境に前側は、張り出す長さが先端に向かって徐々に減少するような形状となっている。これは、レール部53の前部側では案内溝36Aとの間にクリアランスを持たせる設定となっており、これにて、案内溝36A内において弾性アーム52は水平方向外側への拡開動作が許容されるようになっている。
【0018】
図1に示すように、待機位置において嵌合検知部材50は全体がロックアーム32の撓み空間37を避けるように位置している。すなわち、基部51は雌コネクタハウジング30の後方に突出するとともに、弾性アーム52は撓み空間37の側方に位置している。この待機位置において、嵌合検知部材50は前方及び後方への移動動作を規制された状態にある。具体的に説明すると、弾性アーム52の側面における後端寄りの位置には外向きに後退動作規制突起55が形成される一方、案内壁36の後端部には内向きの抜止突起36Bが設けられており、待機位置においては抜止突起36Bと後退動作規制突起55とが係止して嵌合検知部材50の抜止を図っている。
また、抜止突起36Bの後面側と後退動作規制突起55の前面側には、それぞれテーパ面が設けてあるが、これは、嵌合検知部材50を組み付ける際の、挿入性を考慮したものである。
【0019】
更に、弾性アーム52の先端における上縁には内向きの前進動作規制突起(本発明の規制突起に相当する)54が形成されている。この前進動作規制突起54は、前面54Aが弾性アーム52の側面から切り立って形成されており、これが、雌コネクタハウジング30のストッパー壁38の後端面に当接し、嵌合検知部材50の前方(検知位置)への移動動作を規制している。一方、前進動作規制突起54の後面側はテーパ面54Bとなっている。詳細には後述するが検知位置においては、このテーパ面54Bがストッパー壁38の前端面に対して当接しており、この状態から嵌合検知部材50に後方への操作力が付加されると弾性アーム52がテーパ面に案内されて拡開し、ストッパー壁38との係止を自動的に解除するようになっている。
【0020】
続いて、前進動作規制突起54とストッパー壁38との係止を解除する構造について説明する。弾性アーム52の上端面であって、前進動作規制突起54と離間した固定端寄りの位置には一対の当て片56が向き合うようにして形成されている。この当て片56は、ロックアーム32の上方にあって、ロックアーム32の一部を左右両側から覆うようになっているとともに、両当て片56の向かい合う端面同士間の隙間(図1中のA寸法)がフード部21の係止突起23の幅寸法(図1のB寸法)より狭く形成されている。
【0021】
また、この当て片56は、嵌合検知部材50が待機位置にあるときには、ロック突部34Aの後方に位置している。そのため、嵌合動作の途中では、係止突起23はロックアーム32のロック突部34A上にあって当て片56とは離間している。ところが、両コネクタハウジング20、30が正規に嵌合して、ロック突部34Aが係止突起23を通過すると、これと同時に係止突起23が両当て片56間に位置するようになっている。そのため、弾性アーム52が係止突起23に押し出されて拡開し、前進動作規制突起54の前面54Aとストッパー壁38の後端面との係止が自動的に解除される。
また、当て片56の先端には、係止突起23と対向する位置に案内面56Aが形成されており、弾性アーム52の拡開動作を円滑に行うようになっている。
【0022】
続いて、図7、図8に示すように、検知位置では、嵌合検知部材50の基部51は撓み空間37における収容部37Aに収容されて、雌コネクタハウジング30の後面と基部51の後面とが面一となっている。また、この検知位置では、ストッパー壁38の後端面が当て片56の先端に、ストッパー壁38の前端面が前進動作規制突起54のテーパ面54Bにそれぞれ当接して、嵌合検知部材50を保持するようになっている。
【0023】
また、この検知位置においては、嵌合検知部材50の基部51が収容部37A内に位置するが、ロックアーム32の突面部34Bが基部51の上面51Aに当接する設定となっている。これにより、ロックアーム32の撓み動作が規制されるため、ロックが偶発的に解除することがない。一方で、基部51の上面51Aには突面部34Bより小さな窪み51Bが形成されるとともに、基部51の後面側には他の面より一段低く形成された段差部51Cが形成されており、この段差部51Cを通じて窪み51Bの一部が外部に露出するようになっている。そのため、この段差部51Cから窪み51B内に鉤状の解除治具(図示せず)を挿入するとともに、嵌合検知部材50を検知位置から引き出すことが出来る。
【0024】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。
両コネクタハウジング20、30の組み付け作業がなされる前の状態では、図1に示すように、嵌合検知部材50は基部51が雌コネクタハウジング30の後方に突出した待機位置にある。この待機位置においては、嵌合検知部材50全体が撓み空間37から退避するとともに、弾性アーム52の前進動作規制突起54の前面54Aとストッパー壁38の後端面とが当接して嵌合検知部材50は検知位置への移動動作が規制されている。
【0025】
雌コネクタハウジング30を雄コネクタハウジング20に嵌合させる場合には、雌コネクタハウジング30をフード部21の開口縁に宛って、内部に押し込んでゆく。すると、図4に示すように、雄コネクタハウジング20の係止突起23がロックアーム32のロック突部34Aに当接する。この状態から更に、雌コネクタハウジング30を押し込むと、ロックアーム32が撓み空間37内に弾性変位するとともに、雌コネクタハウジング30はフード部21内へ進入してゆく。
【0026】
その後、更に雌コネクタハウジング30を押し込んで、ロックアーム32のロック突部34Aがフード部21の係止突起23を通過すると、図6に示すように、ロックアーム32が弾性復帰し係止突起23がロック突部34Aに係止する。これにて、両コネクタハウジング20、30が正規に嵌合する。また、図5に示すように、正規嵌合状態では、係止突起23が丁度、嵌合検知部材50の当て片56間に位置することとなり、弾性アーム52を水平方向外側に拡開させる。これにて、同図に示すように、前進動作規制突起54の前面54Aがストッパー壁38の前面から離間し係止が解除される。
また、この係止解除動作の際に、弾性アーム52の先端側(前進動作規制突起54)では、当て片56による撓みが増幅されるため、開き量が多くなっている。そのため、前進動作規制突起54とストッパー壁38とのラップ量を十分に確保した場合であっても、確実にストッパー壁38に対する係止解除が確実になされる。
【0027】
かくして、嵌合検知部材50は待機位置(図1に示す位置)から検知位置(図7に示す位置)への移動動作が許容される。従って、基部51の後端側を前方へ押し込んでやれば、嵌合検知部材50は案内壁36に沿って前進するとともに、基部51が撓み空間37の収容部37A内に進入してゆく。やがて、基部51の後面と雌コネクタハウジング30の後面とが面一となる検知位置に至ると、前進動作規制突起54が雌コネクタハウジング30のストッパー壁38を通過することで弾性アーム52が弾性復帰する。すると、ストッパー壁38の後端面が当て片56の先端に、ストッパー壁38の前端面が前進動作規制突起54のテーパ面54Bにそれぞれ係止して、嵌合検知部材50は前後方向に位置決めされた状態で当該検知位置に保持される。
【0028】
この検知位置においては、突面部34Bの下方に、嵌合検知部材50の基部51が位置しているため、ロックアーム32の弾性変位が規制され、両コネクタハウジング20、30のロックが解除されないようになっている。
また、嵌合が正規嵌合状態に至らず、両コネクタハウジング20、30が半嵌合状態にあるときには、係止突起23は当て片56に到達せず、弾性アーム52とストッパー壁38との係止が解除されない。そのため、嵌合検知部材50を待機位置から検知位置に押し込むことが出来ない。
【0029】
一方、この状態から両コネクタハウジング20、30のロックを解除する場合は、まず、嵌合検知部材50の後面の段差部51Cから解除治具を窪み51B内に差し込む。続いて、解除治具を窪み51Bに引っかけて嵌合検知部材50を後方に引き出す。すると、嵌合検知部材50の弾性アーム52は前進動作規制突起54のテーパ面54Bに案内されて解除方向に拡開し、ストッパー壁38との係止を自動的に解除するため、嵌合検知部材50は待機位置に移動する。待機位置においては、収容部37Aから基部51が退避するため、押圧部35によるロックの解除動作が許容される。かくして、押圧部35を下方に押し込んでやることで、係止突起23とロック突部34Aとの係止を解除することができる。
【0030】
このように、本実施形態によれば、雄コネクタハウジング20の係止突起23がロックアーム32のロック突部34Aに対して係止する位置に至ったか否かを、嵌合検知部材50の当て片56によって検出することで、両コネクタハウジング20、30の嵌合検知をおこなっている。すなわち、嵌合検知部材50が待機位置にあるときには、弾性アーム52がストッパー壁38に当接して検知位置への押し込み動作を規制しているが、両コネクタハウジング20、30が正規に嵌合し、係止突起23がロック突部34Aと係止する位置に至ると、当て片56がそれを検出するとともに、ストッパー壁38との係止を解除して検知位置への移動動作を許容する。一方、半嵌合の状態では、係止が解かれず検知位置への押し込み動作が禁止される。これにより、両コネクタハウジング20、30の正規嵌合を待機位置から検知位置への押し込み動作の可否によって検知する。
【0031】
また、嵌合検知部材50は雌コネクタハウジング30側に支持されている。そして、同嵌合検知部材50は待機位置においてはロックアーム32の撓み空間37を避けた位置に配されるとともに、待機位置から検知位置への移動動作に伴って撓み空間37内に進入するようになっている。そのため、撓み空間37の高さ寸法を設定する際に、嵌合検知部材50を考慮する必要がなく、また、検知位置においては基部51が撓み空間37内に収容されるためコネクタの低背化が図られる。更に、弾性アーム52は水平方向に拡開するようになっているから、上下方向に拡開する場合と比較して、更に低背化に対し有利となる。
【0032】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0033】
(1)本実施形態では弾性アーム52を水平方向に拡開させて係止の解除を行ったが、ロックアーム32の高さ寸法の範囲内であれば、弾性アーム52を上下方向に拡開させるものであってもよい。
【0034】
(2)本実施形態では、ロックアーム32の復帰と同時に、弾性アーム52を拡開させる構成としたが、ロックアーム32の復帰後に嵌合検知部材50の押し込み動作と連動して拡開させる構成としてもよい。
【0035】
(3)本実施形態では、ロックアーム32を片持ちとしたが、両持ちのものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における両コネクタハウジングの嵌合前の一部切り欠き平面図
【図2】その縦断面図
【図3】嵌合動作途中にある両コネクタハウジングの一部切り欠き平面図
【図4】その縦断面図
【図5】両コネクタハウジングの正規嵌合状態を示す一部切り欠き平面図
【図6】その縦断面図
【図7】嵌合検知部材が検知位置にある状態を示す両コネクタハウジングの一部切り欠き平面図
【図8】その縦断面図
【図9】嵌合検知部材の斜視図
【図10】雌コネクタハウジングと嵌合検知部材の平面図
【図11】コネクタの背面図
【図12】雌コネクタハウジングの背面図(嵌合検知部材の組み付け状態を示す)
【図13】雌コネクタハウジングと嵌合検知部材の背面図
【図14】図12中のA−A線断面図
【図15】従来例の断面図
【符号の説明】
20…雄コネクタハウジング(相手側コネクタハウジング)
23…係止突起(係止解除部)
30…雌コネクタハウジング(一方側コネクタハウジング)
32…ロックアーム
37…撓み空間
50…嵌合検知部材
52…弾性アーム
54…前進動作規制突起(規制突起)
56…当て片

Claims (3)

  1. 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうちの一方側コネクタハウジングには、その側面において同側面に対し接離する方向に弾性変形可能でかつ他方側コネクタハウジングに係止することによって両コネクタハウジングを正規嵌合状態に保持可能なロックアームと、
    このロックアームと前記側面との間に保有され前記ロックアームの撓み動作を許容する撓み空間と、
    前記側面に取り付けられ、前記撓み空間への押し込みの可否をもって前記両コネクタハウジングの正規嵌合の有無を検知する嵌合検知部材とが設けられ、
    この嵌合検知部材は、弾性アームが備えられるとともに、常には前記ロックアームが前記側面に接近する方向に変位したときに同ロックアームとの干渉が回避可能な待機位置に配され、かつ前記弾性アームが前記一方側のコネクタハウジングの一部に係止することで前記待機位置に保持されて前記撓み空間への進入動作が規制されるが、
    前記両コネクタハウジングが正規に嵌合したときには、前記弾性アームが前記他方側コネクタハウジングに形成された係止解除部に当接して前記一方側コネクタハウジングの係止を解除するよう弾性変位することで、前記嵌合検知部材が前記撓み空間への進入動作が許容される構成であることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記嵌合検知部材は基部と、この基部から水平方向に張り出して形成された前記弾性アームとからなる一方、
    前記係止解除部は前記ロックアームと係止可能とされた係止突起からなり、
    更に、この係止突起は、両コネクタハウジングが正規に嵌合したときには、当該弾性アームを水平方向に拡開させ、当該嵌合検知部材と前記一方側コネクタハウジングとの係止を解除する構成であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ロックアームは一端側が支持端とされ、他端側が自由端とされた片持ち状をなす一方、
    当該ロックアームの自由端と向かい合った位置には、同ロックアームに沿って延びる前記弾性アームを一対設けた前記基部が配されるとともに、
    この弾性アームは、その先端側に、前記一方側コネクタハウジングの一部に係止して当該嵌合検知部材を前記待機位置に保持する規制突起が設けられ、
    更に、同弾性アームの基端側に、両コネクタハウジングが正規に嵌合したときに、前記係止突起と当接することで前記弾性アームを水平方向に拡開させる当て片が設けられていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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