JP3783850B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ムービングプレートを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ムービングプレートを備えたコネクタとしては、特開2002−15811公報に開示されているものがある。これは、ハウジングと雄端子金具とムービングプレートとを備えて構成され、ハウジングには、前方から相手側コネクタを嵌入させる嵌合凹部が設けられている。雄端子金具は、その前端のタブを嵌合凹部内で前方に突出させた状態でハウジング内に設けられる。ムービングプレートは、タブを貫通させる位置決め孔を有し、嵌合凹部内において位置決め孔をタブの前端部に嵌合させる初期位置と、この初期位置よりも後方であって位置決め孔をタブの基端部に嵌合させる嵌合位置との間で移動し得るようになっている。
【0003】
相手側コネクタが未嵌合の状態では、ムービングプレートを初期位置に位置させることでタブの前端部を位置決めし、タブと相手側コネクタ内の雌端子金具との間で位置ずれが生じないようになっている。そして、相手側コネクタとの嵌合が進むのに伴い、初期位置のムービングプレートは相手側コネクタに押されて嵌合位置まで移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなムービングプレートを備えたコネクタでは、嵌合状態からメンテナンスなどのために一旦相手側コネクタを離脱させた後、その相手側コネクタを再び嵌合することがある。この際、再嵌合の前に、タブを位置決めするために、嵌合位置にあるムービングプレートを初期位置まで引き戻さなければならない。ところが、嵌合位置のムービングプレートは嵌合凹部の奥側に位置していることから、このムービングプレートを手前側の初期位置まで引き戻すためには、手間のかかる煩わしい作業が必要であり、作業性が良くないという問題がある。
【0005】
そこで、実開昭63−11818号公報に開示されているように、ハウジングとムービングプレートとの間に、相手側コネクタの嵌合に伴って付勢力が蓄勢される復帰バネを設けることが考えられている。このような復帰バネを設ければ、相手側コネクタを離脱させるのに伴い、復帰バネに蓄勢されている付勢力によって嵌合位置のムービングプレートが自動的に初期位置側へ移動する。
ところが、相手側コネクタの嵌合に伴って付勢力が蓄勢される形態の復帰バネでは、相手側コネクタが嵌合されている間、常時、弾性撓みさせられた状態のままとなるのであるが、この相手側コネクタとの嵌合状態は、通常、長期間継続されることから、復帰バネの弾性が低下してヘタリを生じることが懸念される。もし、復帰バネにヘタリが生じると、所望の付勢力が得られず、ムービングプレートを初期位置への復動させるという機能が確実に発揮されなくなる。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、復帰バネのヘタリを防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、前方から相手側コネクタを嵌入させる嵌合凹部を有するハウジングと、前端のタブを前記嵌合凹部内で前方に突出させた状態で前記ハウジング内に設けられた雄端子金具と、前記タブを貫通させる位置決め孔を有し、前記嵌合凹部内において前記位置決め孔を前記タブの前端部に嵌合させることでそのタブを位置決めする初期位置と、この初期位置よりも後方であって前記位置決め孔を前記タブの基端部に嵌合させる嵌合位置との間で前記嵌合凹部の左右両側面のガイド溝によって案内されつつ移動し得るように設けられたムービングプレートと、前記ムービングプレートを初期位置側へ付勢する復帰バネとを有し、前記相手側コネクタが嵌合する過程では、前記相手側コネクタが、前記復帰バネを弾性撓みさせつつ初期位置の前記ムービングプレートを嵌合位置へ押し動かし得るようになっているものにおいて、前記ムービングプレートが前記復帰バネの一端部に対し一体的に移動し得るように設けられ、前記復帰バネの他端部と一体となって、復帰位置とこの復帰位置よりも後方の解放位置との間で移動し得るスライダと、前記スライダの復帰位置への保持、及びその保持解除を可能とされた保持手段とを備えており、前記ムービングプレートは、その上縁から上方へ突出して前記復帰バネの一端部を後方から当接させるバネ受け部を有し、且つそのバネ受け部に対し、前記位置決め孔が形成されていて前記相手側コネクタの先端面を当接させる領域を、段差状に後退させた形態とされ、前記相手側コネクタの先端面が前記ムービングプレートに当接した状態では、前記バネ受け部が、相手側コネクタにおける前記先端面と直角な上面に当接可能に対向し得る構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記保持手段は、前記相手側コネクタが正規嵌合するのに伴って前記スライダに対する保持状態を解除する構成とされている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記ハウジングには、前記相手側コネクタとの嵌合過程でロック解除位置へ弾性撓みするとともに、前記相手側コネクタが正規嵌合するのに伴ってロック位置へ弾性復帰してその相手側コネクタに対して離脱規制状態に係止されるロックアームが設けられ、前記スライダには、復帰位置においてロック解除位置へ弾性撓みした前記ロックアームと係止することで前記スライダの解放位置への移動を規制し、前記ロックアームがロック位置へ弾性復帰することでそのロックアームから解離して前記スライダの解放位置への移動を許容する移動規制部が設けられている構成とした。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記スライダには、そのスライダを解放位置から復帰位置側へ移動させるのに伴い、ロック位置の前記ロックアームに係止してそのロックアームをロック解除位置へ強制的に弾性撓みさせるロック解除片が設けられている構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
相手側コネクタが未嵌合であってスライダが復帰位置に保持された状態では、復帰バネの他端にスライダから前方への押圧力が付与されるため、復帰バネの弾性復元力によってムービングプレートは初期位置に移動している。
【0011】
この状態から相手側コネクタが嵌合されてムービングプレート及び復帰バネの一端部が後方へ押し動かされると、その過程では、スライダは保持手段によって復帰位置に保持されたままであることから、復帰バネには弾性復元力が蓄勢される。
相手側コネクタが正規嵌合されてムービングプレートが嵌合位置に移動した状態で、復帰位置におけるスライダの保持状態が解除されると、スライダが解放位置へ移動するのに伴い、復帰バネに蓄勢された弾力が解放させる。
【0012】
また、一旦相手側コネクタを離脱した後、再嵌合する際には、スライダを復帰位置へ移動させれば、復帰バネが弾力的にムービングプレートを押して嵌合位置から初期位置へ復帰させるので、タブをムービングプレートによって位置決めすることができる。
このように、相手側コネクタが正規嵌合してムービングプレートが嵌合位置に移動している状態では、復帰バネに蓄勢され付勢力が解放されるようになっているので、ヘタリを生じることはない。
【0013】
[請求項2の発明]
相手側コネクタが正規嵌合状態に至ると、スライダの保持状態が解除されるため、スライダは復帰位置から解放位置へと自動的に移動し、復帰バネの蓄勢力が解放される。保持手段を解除するための作業を別途行う必要がないので、作業性がよい。
[請求項3の発明]
相手側コネクタが半嵌合であってロックアームがロック解除位置にある状態では、スライダは復帰位置に保持されたままである。ロックアームがロック位置に復帰して相手側コネクタを正規嵌合位置に離脱規制した状態では、スライダが復帰バネの弾性復元力によって復帰位置から解放位置へ移動する。これにより、スライダが解放位置に移動したか否かに基づいて相手側コネクタに対するロックアームのロック状態を検知することができる。
【0014】
[請求項4の発明]
ロックアームが正規嵌合された相手側コネクタに対して離脱規制状態に係止している状態から、スライダを復帰位置側へ移動させると、相手側コネクタによって初期位置側への移動を規制されているムービングプレートと、復帰位置側へ移動するスライダとの間で復帰バネが付勢力を蓄勢される。そして、復帰バネに付勢力が蓄勢された状態から、スライダのロック解除片がロックアームをロック解除位置へ強制的に弾性撓みさせると、ムービングプレートが、復帰バネの付勢により初期位置側へ移動しつつ相手側コネクタを嵌合凹部の外に向けて押し動かす。スライダを解放位置から復帰位置側へ移動させることにより、復帰バネに付勢力を蓄勢させた状態で、ロックアームによるロックを解除するようにしたので、スライダをロック解除するだけで、ロックアームのロック解除と復帰バネによる雌側コネクタの押し戻し動作とが行われるようになり、作業性に優れている。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。
まず、本実施形態の雌側コネクタFとの嵌合相手である雄側コネクタM(本発明の構成要件である相手側コネクタ)について説明する。雌側コネクタFは、内部に雌端子金具10を収容したものであり、その上面においては、その幅方向中央に押圧部11が突成されているとともに、その押圧部11の左右両側に前後方向に長いリブ状をなすロック突起12が左右一対形成され、さらに、この一対のロック突起12よりも幅方向外側には前後方向に細長い左右一対の保持解除リブ13が突出形成されている。
【0016】
次に、雄側コネクタMについて説明する。雄側コネクタMは、ハウジング20、雄端子金具60、スライダ30、復帰バネ40、及びムービングプレート50を備えて構成されている。ハウジング20には、前方から雌側コネクタFを嵌入させるための嵌合凹部21が形成されており、ハウジング20内に収容された雄端子金具60のタブ61が、嵌合凹部21内において前方へ突出されている。ハウジング20の内部には、嵌合凹部21の前端からハウジング20の後端に至る収容空間22が形成されている。この収容空間22の略前半部分は嵌合凹部21内に連通されており、収容空間22の略後半部分は雄端子金具60よりも上方に配されている。また、嵌合凹部21の奥端部には、保持用係止部23(本発明の構成要件である保持手段)が形成されている。
【0017】
嵌合凹部21の奥端部からは、前方へ片持ち状に延出する二股状のロックアーム24が形成されている。このロックアーム24は、常には、水平姿勢となるロック位置(図4及び図5を参照)を保っているが、上方のロック解除位置(図2及び図3を参照)へ弾性撓みし得るようになっている。また、ロックアーム24の前端部には、左右一対の解除用突起25が形成されている。さらに、ロックアーム24の前端部における幅方向中央には、前止まり部26が形成されている。尚、ハウジング20の上面壁における後端部には、ロックアーム24によるロックの解除操作を行うための切欠部27が形成されている。
【0018】
スライダ30は、収容空間22内に収容され、収容空間22の左右両側面のガイド溝22Gによって案内されつつ、前後方向(両コネクタF,Mの嵌合・離脱方向と平行な方向)への移動を可能とされている。スライダ30の移動経路のうち前端位置は解除操作位置(図6を参照)とされ、後端位置は解放位置(図5を参照)とされ、解除操作位置よりも少し後方の位置は復帰位置(図1〜図4を参照)とされている。また、スライダ30の解除操作位置を越えた前方への移動と、解放位置を越えた後方への移動は、嵌合凹部21の前端上縁に形成した前ストッパ21Sと、ガイド溝22Gに形成した後ストッパ22Sとによって規制されている。
【0019】
スライダ30の前端部には、ロック位置にあるロックアーム24よりも上方に位置し、且つロックアーム24がロック解除位置へ弾性撓みしたときにはそのロックアーム24の前端部とほぼ同じ高さとなる移動規制部31が形成されている。スライダ30が復帰位置にあるときに、移動規制部31は、ロック解除位置へ弾性撓みしたロックアーム24の前端に対して前方から係止し、もって、スライダ30の後方への移動が規制されるようになっている。また、この状態からロックアーム24がロック位置へ弾性復帰すると、ロックアーム24が移動規制部31から解離するので、スライダ30は解放位置側への移動を許容される。
【0020】
また、スライダ30には、スライダ30が復帰位置にある状態でハウジング20の保持用係止部23に対して前方から係止する左右一対の撓み保持片32(本発明の構成要件である保持手段)が、上方への弾性撓み可能に形成されており、この撓み保持片32と保持用係止部23との係止によってスライダ30の後方への移動が規制されるようになっている。この状態から撓み保持片32が保持用係止部23から解離すべく上方へ弾性撓みすると、スライダ30の解放位置側への移動が許容されるようになる。
【0021】
さらに、スライダ30には、スライダ30が復帰位置にあり且つロックアーム24がロック位置にある状態で、ロックアーム24の解除用突起25に対して後方から近接して対向する左右一対のロック解除片33が形成されている。このロック解除片33は、スライダ30が復帰位置から解除操作位置へ前進するのに伴い、解除突起に当接してロックアーム24をロック解除位置へ矯正適に弾性撓みさせるようになっている。
【0022】
さらに、スライダ30の内部には、軸線を前後方向に向けた圧縮コイルバネからなる復帰バネ40が収容され、この復帰バネ40の後端にはスライダ30のバネ当て面34が後方から当接されている。このバネ当て面34は復帰バネ40の後端と一体となって移動するようになっている。
ムービングプレート50は、嵌合凹部21内に収容され、嵌合凹部21の左右両側面のガイド溝21Gによって案内されつつ、初期位置(図1を参照)とこの初期位置よりも後方の嵌合位置(図4〜図6を参照)との間で前後方向(嵌合凹部21に対する雌側コネクタFの嵌合方向と平行な方向)へ移動可能となっている。ムービングプレート50には、各タブ61を貫通させる位置決め孔51が形成されており、ムービングプレート50が初期位置にある状態では、位置決め孔51がタブ61の前端部を嵌合させることにより、両コネクタF,Mの嵌合方向と直交する方向においてタブ61の前端部を位置決めする。また、ムービングプレート50が嵌合位置にある状態では、嵌合凹部21の奥端面に当接するとともに、がタブ61の基端部に位置決め孔51を嵌合される状態となる。
【0023】
かかるムービングプレート50には、その幅方向中央部上縁から上方へ突出するバネ受け部52が形成されている。このバネ受け部52は、スライダ30の設けた復帰バネ40の前端に対して一体的に移動し得るように前方から当接されており、したがって、復帰バネ40はスライダ30のバネ当て面34とバネ受け部52との間で前後に挟まれた状態となる。また、ムービングプレート50が初期位置にある状態では、バネ受け部52がロックアーム24の前止まり部26に対して後方から係止するため、ムービングプレート50が初期位置よりも前方へ移動することが規制される。また、両コネクタF,Mの嵌合過程では、雌側コネクタFとその押圧部11とがムービングプレート50とそのバネ受け部52とをその前方から押圧するようになっている。
【0024】
次に、本実施形態の作用を説明する。
雌側コネクタFが嵌合されていないとき、雄側コネクタMのスライダ30は、その撓み保持片32を保持用係止部23に係止させることにより復帰位置に保持されて後方への移動を規制されているとともに、ムービングプレート50は、バネ受け部52をロックアーム24の前止まり部26に係止させることにより初期位置に保持されて前方への移動を規制されている。尚、この状態では、復帰バネ40は初期バネ力を蓄勢された状態となっている。
【0025】
この状態から雌側コネクタFを嵌合凹部21内に嵌合させると、雌側コネクタFの前端面がムービングプレート50に当接するとともに押圧部11がバネ受け部52に当接し、この後、図2に示すように、雌側コネクタFの嵌合が進むのに伴ってムービングプレート50が後方へ押し動かされるとともに、ロックアーム24がロック突起12に乗り上がってロック解除位置へ弾性撓みする。この間、スライダ30は、図3に示すように、弾性撓みしたロックアーム24に対する移動規制部31の係止、及び保持用係止部23に対する撓み保持片32の係止により後方への移動を規制されているので、係止バネ受け部52が後退するのに伴って復帰バネ40が弾縮し、その復帰バネ40には付勢力が蓄勢される。
【0026】
この両コネクタF,Mが正規嵌合に至る手前で嵌合動作を中断した場合には、復帰バネ40に蓄勢された弾力により、ムービングプレート50及びバネ受け部52が雌側コネクタFを嵌合凹部21から離脱させるように押し返す。この雌側コネクタFが嵌合凹部21外へ押し戻される動作により、両コネクタF,Mが半嵌合状態であったことが判る。
さて、両コネクタF,Mの嵌合が正規嵌合の直前まで進められると、撓み規制片が雌側コネクタFの保持解除リブ13により弾性撓みさせられて保持用係止部23から解離するため、この撓み保持片32と保持用係止部23との係止によるスライダ30の保持状態が解除される。この直後、両コネクタF,Mが正規の嵌合状態に至ると、ロックアーム24がロック突起12を通過してロック位置へ弾性復帰し、ロックアーム24がロック突起12に係止した状態となる。これにより、両コネクタF,Mが離脱規制された正規嵌合状態にロックされる(図4を参照)。
【0027】
また、ロックアーム24がロック位置に弾性復帰すると、ロックアーム24と移動規制部31との係止によるスライダ30の保持状態(移動規制状態)が解除されるので、スライダ30は、復帰バネ40に蓄勢された付勢力により復帰位置から後方の解放位置へと移動する(図5を参照)。また、スライダ30が解放位置へ移動するのに伴い、復帰バネ40に蓄勢された付勢力は解放される。
さらに、スライダ30が解放位置に移動した状態では、移動規制部31がロックアーム24の前端部に対して上から押さえ付けるように位置するので、ロックアーム24のロック解除位置への弾性撓み、即ちロックアーム24のロック突起12からの解離が規制される。これにより、ロックアーム24によるロック機能の信頼性向上が図られている。また、スライダ30が解放位置に移動した状態では、スライダ30の後端部が切欠部27において外部に露出される。
【0028】
尚、両コネクタF,Mが正規嵌合状態に至ってムービングプレート50が嵌合位置まで押し動かされても、その両コネクタF,Mの嵌合が僅かに浅い場合には、ロックアーム24がロック突起12に乗り上がったままとなってロック位置に弾性復帰しないことがある。この場合には、移動規制部31がロック解除位置のロックアーム24に対して前方から係止した状態のままなので、スライダ30は解放位置へ移動することができず、復帰位置に留まったままとなる。
【0029】
さて、両コネクタF,Mが正規嵌合されてロックアーム24によりロックされた状態から両コネクタF,Mを離脱させる際には、ハウジング20の切欠部27に露出しているスライダ30を前方へ押し操作し、復帰位置を経て、解除操作位置まで移動させる。すると、図6に示すように、復帰位置を通過したところでスライダ30のロック解除片33がロックアーム24をロック解除位置へ強制的に弾性撓みさせ、ロック突起12から解離させるので、ロックアーム24による両コネクタF,Mのロック状態が解除される。尚、このとき、移動規制部31はロックアーム24よりも前方位置へ移動しているので、移動規制部31がロックアーム24の弾性撓み動作を妨げることはない。また、ロックアーム24によるロックが解除されるまでの間、ムービングプレート50は雌側コネクタFによって嵌合位置に保持されたままであるから、スライダ30を解除操作位置へ移動させるのに伴って、復帰バネ40には付勢力が蓄勢される。したがって、スライダ30がロックアーム24のロックを解除すると同士に、ムービングプレート50が、復帰バネ40の付勢により雌側コネクタFを嵌合凹部21の外へ押し出しつつ、初期位置へ復動する。
【0030】
雌側コネクタFが離脱させた後は、スライダ30から手を離すと、復帰バネ40の付勢によってスライダ30が後方へ移動し、そのスライダ30が復帰位置に達すると、撓み保持片32が保持用係止部23に係止することによりスライダ30は復帰位置に保持される。以上により、スライダ30、ムービングプレート50、及び復帰バネ40は、いずれも、雌側コネクタFを嵌合する前の状態に復帰する。
【0031】
上述のように本実施形態においては、復帰バネ40をムービングプレート50とスライダ30との間で挟み、両コネクタF,Mが正規嵌合された状態では、スライダ30がムービングプレート50から離間すべく解放位置へ移動するようにしたので、両コネクタF,Mが正規嵌合してムービングプレート50が嵌合位置に移動した状態では、復帰バネ40の蓄勢力が解放される。したがって、復帰バネ40にヘタリを生じることはない。
【0032】
また、両コネクタF,Mが正規嵌合するのに伴ってスライダ30を復帰位置に保持する状態が解除され、スライダ30は復帰位置から解放位置へと自動的に移動するようになっている。したがって、両コネクタF,Mの嵌合作業とは別個に、スライダ30の保持を解除するための作業を行う必要がないので、作業性に優れている。
また、両コネクタF,Mが半嵌合でロックアーム24がロック解除位置にある状態ではスライダ30が復帰位置に保持されたままであり、両コネクタF,Mが正規嵌合してロックアーム24がロック位置に弾性復帰した状態では、スライダ30が復帰バネ40の弾性復元力によって復帰位置から解放位置へ移動するようになっているので、スライダ30が解放位置に移動したか否かに基づいてロックアーム24のロック状態を検知することができる。
【0033】
また、スライダ30を解放位置から復帰位置側へ移動させることにより、復帰バネ40に付勢力を蓄勢させた状態で、ロックアーム24によるロックを解除するようにした。即ち、スライダ30をロック解除するだけで、ロックアーム24のロック解除動作と、復帰バネ40による雌側コネクタFの押し戻し動作とが自動的に行われるようになっているので、作業性に優れている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0034】
(1)上記実施形態では復帰バネを圧縮コイルバネとしたが、本発明によれば、復帰バネは引張りコイルバネでもよい。この場合、引張りコイルバネはムービングプレートよりも前方に配される。
(2)上記実施形態では相手側コネクタが正規嵌合されると、復帰位置におけるスライダの保持状態が解除されるようしたが、本発明によれば、スライダの復帰位置への保持状態を、手動操作によって解除するようにしてもよい。
【0035】
(3)上記実施形態ではロックアームの動きに連動して復帰位置におけるスライダの保持と保持解除とが行われるようにしたが、本発明によれば、ロックアームの動きとは連動せずにスライダのロックが解除されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において相手側コネクタが嵌合する前の状態をあらわす断面図
【図2】相手側コネクタの嵌合途中において、(A)はロックアームの状態をあらわす断面図、(B)はムービングプレートとスライダの状態をあらわす断面図
【図3】相手側コネクタの嵌合途中においてスライダが復帰位置に保持されている状態をあらわす断面図
【図4】相手側コネクタが正規嵌合されてスライダの保持が解除された状態をあらわす断面図
【図5】相手側コネクタが正規嵌合された状態において、(A)はロックアームの状態をあらわす断面図、(B)は復帰バネが解放された状態をあらわす断面図
【図6】相手側コネクタが正規嵌合された状態においてスライダの操作によりロックアームのロックが解除された様子をあらわす断面図
【図7】正面図
【図8】相手側コネクタの正面図
【図9】相手側コネクタの平面図
【符号の説明】
F…雌側コネクタ(相手側コネクタ)
M…雄側コネクタ(コネクタ)
20…ハウジング
21…嵌合凹部
23…保持用係止部(保持手段)
24…ロックアーム
30…スライダ
31…移動規制部
32…撓み保持片(保持手段)
33…ロック解除片
40…復帰バネ
50…ムービングプレート
51…位置決め孔
60…雄端子金具
61…タブ

Claims (4)

  1. 前方から相手側コネクタを嵌入させる嵌合凹部を有するハウジングと、
    前端のタブを前記嵌合凹部内で前方に突出させた状態で前記ハウジング内に設けられた雄端子金具と、
    前記タブを貫通させる位置決め孔を有し、前記嵌合凹部内において前記位置決め孔を前記タブの前端部に嵌合させることでそのタブを位置決めする初期位置と、この初期位置よりも後方であって前記位置決め孔を前記タブの基端部に嵌合させる嵌合位置との間で前記嵌合凹部の左右両側面のガイド溝によって案内されつつ移動し得るように設けられたムービングプレートと、
    前記ムービングプレートを初期位置側へ付勢する復帰バネとを有し、
    前記相手側コネクタが嵌合する過程では、前記相手側コネクタが、前記復帰バネを弾性撓みさせつつ初期位置の前記ムービングプレートを嵌合位置へ押し動かし得るようになっているものにおいて、
    前記ムービングプレートが前記復帰バネの一端部に対し一体的に移動し得るように設けられ、
    前記復帰バネの他端部と一体となって、復帰位置とこの復帰位置よりも後方の解放位置との間で移動し得るスライダと、
    前記スライダの復帰位置への保持、及びその保持解除を可能とされた保持手段とを備えており、
    前記ムービングプレートは、その上縁から上方へ突出して前記復帰バネの一端部を後方から当接させるバネ受け部を有し、且つそのバネ受け部に対し、前記位置決め孔が形成されていて前記相手側コネクタの先端面を当接させる領域を、段差状に後退させた形態とされ、
    前記相手側コネクタの先端面が前記ムービングプレートに当接した状態では、前記バネ受け部が、相手側コネクタにおける前記先端面と直角な上面に当接可能に対向し得る構成としたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記保持手段は、前記相手側コネクタが正規嵌合するのに伴って前記スライダに対する保持状態を解除する構成とされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングには、前記相手側コネクタとの嵌合過程でロック解除位置へ弾性撓みするとともに、前記相手側コネクタが正規嵌合するのに伴ってロック位置へ弾性復帰してその相手側コネクタに対して離脱規制状態に係止されるロックアームが設けられ、
    前記スライダには、復帰位置においてロック解除位置へ弾性撓みした前記ロックアームと係止することで前記スライダの解放位置への移動を規制し、前記ロックアームがロック位置へ弾性復帰することでそのロックアームから解離して前記スライダの解放位置への移動を許容する移動規制部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記スライダには、そのスライダを解放位置から復帰位置側へ移動させるのに伴い、ロック位置の前記ロックアームに係止してそのロックアームをロック解除位置へ強制的に弾性撓みさせるロック解除片が設けられていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
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